ウエルカム・ドリンクで始まったサイゴン・バイ・ナイト : La Dolce Vita Bar

ベトナム人って本当にお花を愛していらっしゃるのですネ！ 毎朝
パレス・レストランで朝食のテーブルに置かれていた切り花もそう
ですが・・VITA BAR のテーブルにもオレンジ色のガーベラが〜♬
VITA BAR はドンコイ通りに面したコーヒー・ショップ ’ル・ブル
ジョア' の奥にある小さなバーで、ル・ブルジョアのテーブルとテ
ーブルの間には大きな鉢植え一杯に咲く小花が置かれ〜もちろん、
テーブルの上には一輪挿し〜♬ 正式名称はフェデリコ・フェリー
ニの名画から名付けられた La Dolce Vita〜その後に Bar〜♬ ま
さに La Vie en Rose で〜♬ お花と共にお酒もドルチェも愉しめ
るオール・デイ・オープンの明るいカフェ・バーでございます。
バースデー・ケーキなどのオーダーも可能で地元の方々にも大人
気（ベトナム語のレビュー＆写真多数）オペラ座のあるユニオン・
スクエアに面してカフェ・テーブルも出ていて店内も大きくとられ
た窓から自然光がたっぷり入り〜♬

滞在二日目の夜は１F コンシエルジュ・デスクでゴールデン・ドラ
ゴン水上人形劇を観劇後、サイゴン川でディナー・クルーズを愉し
む ’サイゴン・バイ・ナイト’ ４時間コースに申し込み・・６pm の
ピックアップ前に少し時間がありましたので VITA BAR でウエル
カム・ドリンクをいただくことに致しました。オレンジ・ジュース
とパイナップル・ジュース・ベースのカクテルとモクテルがあり、
ピーナッツ・ボウルと共に〜♬ エントランスには黒服にボー・タ
イのウエイターが２名立っておりますが二人でお喋りに興じていて
（私はもう此の光景に驚かなくなりました！！）間違いなく此処は
サイゴンであることを確認（笑）壁にはルノアールの半模写風絵画
が掛かり（パレス・レストランにも多数！！）私達のテーブルの上
には眠っている少女・・１９５０年代後半ゴ大統領官邸で催された
晩餐会で子供達のテーブルでは赤ワインを一滴垂らしたお水が供さ
れ〜弟がディナー中盤で眠ってしまったことを思い出しました。私
ですか？ もちろん起きていました！！ 赤ワイン入りとは知る由も
ありませんからパーティーのお水はピンクでとってもきれいネ！と
いう理解〜♬ プロフィールにも書きましたが私の衝撃的な食との
出会いはサイゴンで生まれて初めて口にしたフレンチ・トーストで
ワイン好きの原点は此処にあったのかもしれません。

サイゴン・バイ・ナイトはベトナム最大の旅行社、国営サイゴン・
ツーリストのプロデュースで二名様より申し込み可能〜ホテル・ピ
ックアップ、懇切丁寧なガイド、非常にスムーズな流れで〜♬ お
薦めでございます。水上人形劇ではシーンに沿って少々騒々しい古
典的なベトナム民謡と科白が歌われ '米の国' ベトナムを再認識させ
られる田植えから始まるストーリー、個人的には幼い頃サイゴンで
出会った水牛が水田を耕す場面があって大満足！！２０００年に子
供の時以来初めてサイゴンを訪れた時もサイゴン川に浮かぶ船上で
ディナーを致しましたが此の時の船は動かず。今回のディナーは川
下りで近年に完成したホテルと高層ビル、サイゴンのランドマーク
が川沿いの景色を彩り窓からは心地よい風が入ってクルーズならで
はの醍醐味が満喫できる２時間でございました。

私達は観劇後の乗船で船内は既に欧米人観光客と中国人観光客のグ
ループで満席！！ 私達が窓際のテーブルに着いて１０分後〜船は
ゆっくり動き出しました。船内は美しい木造でベトナムの伝統工芸
品である白蝶貝と黒蝶貝で彩られた絵画が飾られ船尾とは反対側に
ステージが設けられていてライブ演奏に合わせて歌あり、扇子を使
った伝統舞踊ありのカラフルなディナーでございます。なぜか私は
女性シンガーに招かれ全く抵抗できない状況でステージに上がらな
ければならない展開になりタンバリンを持たされてしまいました。
曲目は坂本九の上を向いて歩こう〜♬ 日本人観光客は私達だけで
したので此の選曲でよかったのか、には疑問符もありましたが私の
前に駆り出されていたのはアメリカ人グループからの男性でやはり
選ばれていたのはジョン・デンバーの往年のヒット曲〜海外の曲は
すべてご両親の世代で時間よ、止まれ〜状態でございました。

前菜のエビせん、揚げ春巻き（このチャゾーが絶品！！）に続いて
海老と豚肉入りパイナップル・サラダ、白身魚のフライ、グリル・
ポークのピーナッツ添え、グリル・ビーフの野菜巻き（柔らかなビ
ーフでマッシュルーム・ソース共に秀逸）海鮮焼そばは塩味でさっ
ぱり〜デザートは四つ折りにしたクレープと全７品で、期待を遥か
に上回る内容とお味〜♬ Export と書かれた Vang Dalat（Ladora
Winery）で愉しみました。５年前のハロン湾クルーズ・ランチで
供された白ワインも同じ Vang Dalat でしたのでベトナムを代表す
るワインなのでしょう〜白も赤もドライでブーケの余韻は弱めなが
らスレンダーなボディーでお食事のお供に最適〜♬ 接客・サービ
スも予想外にグレードが高く、送迎・ガイド付き、水上人形劇込み
でお一人様 VND1,220,000（ドリンクはディナー後テーブルにて
精算）お薦めでございます！！ガイドの男性とはずっと英語でした
がお申し込みをされる際、日本語ができるガイドと指定されれば間
違いなく日本語堪能なガイドがやって来ると思います。

センスのよい小物が揃っているドンコイ通りの Tombo とEm Em
でお買い物（オリジナル雑貨と作家による器、照明器具、衣類など
種類豊富で此方もお薦め〜♬）を致しましたがスタッフの日本語レ
ベルは驚嘆に値するほどで日本語習得を国が奨励し、国を挙げて日
本人観光客を歓迎している感を強く致しました。ベトナムの方は本
当にお花が好きなのね、と申し上げましたら〜両親の世代は自分の
正確な生年月日がわからない人が殆んどで、二度と戦争が起こらな
いように・・お花はベトナムの平和を願う国民の象徴なのです、と
目を潤ませながら語った Mr. ガイドの言葉が私の心に深く刻まれま
した。ベトナム戦争が泥沼化する中サンフランシスコのヘイト・ア
シュベリーから全米に広がった平和運動は Flower Children と呼ば
れた手に手に（女の子達は髪に飾って）花を持つ学生達から大人へ
と広がり〜先だってノーベル文学賞授与が決定したボブ・ディラン
は Flower Children のアイコン的存在でした。サイゴン・バイ・ナ
イト〜♬ ホーチミン・シティへ行かれたら〜ぜひ！！ そして、お
花を見たら〜愛でてあげてくださいませネ！