53回
2019/12 訪問
「沈魚落雁閉月羞花(うをしづみ、かりおち、つきとぢ、はなもはぢらふ)」ほどの殊滋異味(よきあぢ)
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影、2019-01モザイク處理
障子窗(しやうじまど)
杯(さかづき)
江州琵琶湖(あうみびはこ)の"冰魚(ひうを)"
"鱲子(からすみ)"
能州(のと)"赤沙噀(あまなまこ)"
"活天然對蝦(いけてんねんくるまえび)"による"雞卵炙(たまごやき)"
"活天然對蝦(いけてんねんくるまえび)"による"雞卵炙(たまごやき)"、斷面(きりくち)
蝦夷仙鳳趾(えぞせんぽうし)の"眞蠔(まがき)"
江州琵琶湖(あうみびはこ)"本諸子(ほんもろこ)"
江州琵琶湖(あうみびはこ)"本諸子(ほんもろこ)"の天麩羅(てんぷら)、前(まへ)
江州琵琶湖(あうみびはこ)"本諸子(ほんもろこ)"の天麩羅(てんぷら)、後(うしろ)
蝦夷濱中(えぞはまなか)"蝦夷馬糞靈螺子(えぞばふんうに)"
播州明石(はりまあかし)の朝〆(あさじめ)"眞鯛(まだひ)"、四百八十匁(≒1.8kg)
佐渡島(さどがしま)の"阿羅魚(あら)"、、五百三十匁(≒2kg)
蝦夷余市(えぞよいち)"華臍魚肝(あんかうきも)"
隱州(おき)"松葉蟹(まつばがに、≒楚蟹)"、二百匁(≒750g) ※ピンボケ御免
隱州(おき)"松葉蟹(まつばがに、≒楚蟹)"、二百匁(≒750g)
隱州(おき)"松葉蟹(まつばがに、≒楚蟹)"、二百匁(≒750g)
但州香住(たじまかすみ)の"雌楚蟹(めすのすはへがに)"の澆飯(どんぶりめし)
播州明石(はりまあかし)朝〆(あさじめ)"眞鯛(まだひ)の骨邊肉(あら)潮汁(うしほじる)"
能州(のと)の"鰤(ぶり)"、四貫五百三十匁(≒17kg)、肥肉(あぶらみ)
房州勝浦(あはかつうら)の"鯥(むつ)"
佐渡島(さどがしま)の"阿羅魚(あら)"
奧州(むつ)の"金華鯖(きんくわさば)"
薩州出水(さつまいづみ)の"眞鰺(まあぢ)"
陸州大間(むつおほま)の"鮪(しび)"、四十三貫(≒160kg)
遠州濱名湖(とほとうみはまなこ)の"鰻(むなぎ)"二百七十匁(≒1kg)
陸州大間(むつおほま)の"鮪(しび)"、四十三貫(≒160kg)、肥肉(あぶらみ)
能州(のと)の"鰤(ぶり)"、四貫五百三十匁(≒17kg)
越後(ゑちご)の洋梨(やうなし)"ル・レクチェ"
紀州(きい)"紅まどんな"
2019/12/16 更新
2019/08 訪問
重(かさ)なりし 强(つよ)き颱風(のわけ)に 盂蘭盆會(うらぼんゑ) それでも解體(ふわけ) 俎上(まないたのうへ)
時節柄(をりしも)、
盂蘭盆會(うらぼんゑ)と颱風(のわけ)が重(かさ)なり、
魚市塲(うをいちば)も蔬菜市塲(あをものいちば)も閉鎖(しま)り、
魚(いを)も蔬菜(あをもの)も缺乏(とぼし)き最惡(いとあし)き慘状(ありさま)。
かゝる惡條件下(あしきめぐりあはせ)での、
淡路(あはぢ)"星王餘魚(ほしがれひ)"四百五十三匁(≒1.7kg)、
雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の"鰻(むなぎ)"百七十九匁(≒670kg)、
能州(のと)の"阿羅魚(あら)"九百四十七匁(≒3.55kg)。
木砧(まないた)の上(うへ)の"星王餘魚(ほしがれひ)"は朝〆(あさじめ)。
噛(か)むほどに、心持(こゝち)よき齒觝觸(はあたり)を隨伴(ともな)ひ、
風韻(かをり)・旨味(うまみ)が浮騰(ほとばし)る。
就中(わきても)、縁側(えんがは)には肝裂魄飛(きもさけたましひみにそはず)。
とは半點(いさゝか)大袈裟(おほげさ)なれど、
"星王餘魚(ほしがれひ)"も"鰻(むなぎ)"も、實言(まこと)、美味(よきあぢ)。
"潮汁(うしほじる)"の美(あぢよき)は勿論(いふもさらなり)。
素材(そざい)秀逸(よし)、技倆(うで)さらに優秀(よし)。
此度(こだみ)の米醋(よねず)と粕醋(かすゞ)の配合比(わりあひ)は、
「六(ろくぶ):四(しぶ)」との説明(よし)。
粕醋(かすゞ)は"山吹(やまぶき)"など三種(みくさ)の混合(まぜあはせ)。
舎利(すめし)に限定(かぎ)るなら、試行錯誤中(みちなかば)歟(か)?
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
=======================================
【殽(さかな)】:
・"雞卵炙(にはとりのたまごやき)"
・・・・・
・長良川(ながらがは)の"香魚(あゆ)"
・土州四萬十(とさしまんと)の"沼知々武(ごり、≒ぬまちゝぶ)"と
"伏見蕃椒(ふしみたうがらし)"有馬煮(ありまに)
・・・・・
・蝦夷地餘市(えぞちよいち)の"鮟鱇肝臟(あんきも)"
・播州明石(はりまあかし)の"海蛸子(たこ)"、九百卅匁(≒3.5kg)
・"秋葵(おくら)"
・・・・・
・房州勝浦(あはかつうら)の"鰒(あはび)"
・上州(かうづけ)"茄子(なすび)"
・・・・・
・淡路(あはぢ)"星王餘魚(ほしがれひ)"、四百五十三匁(≒1.7kg)
・蝦夷地噴火灣(えぞちふんくわゝん)の"蝦夷馬糞靈螺子(えぞばふんうに)"
・加州(かゞ)"加賀太胡瓜(かゞぶとそばうり)"
・・・・・
・山州(やましろ)"鹿ヶ谷柬埔塞瓜(しゝがたにかぼちやうり)"
・・・・・
・雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の"鰻(むなぎ)"、百七十九匁(≒670kg)
【鮓(すし)】:
・能州(のと)の"阿羅魚(あら)" 、九百四十七匁(≒3.55kg)
・豆州下田(いづしもだ)の"鮪(しび)" 、中肥肉(ちゆうあぶ)
・三州(みかは)の"鯷(いはし)"
・下總銚子(しもつふさてうし)の"堅魚(かつを)"
・蝦夷地奧尻(えぞちおくしり)の"北紫靈螺子(きたむらさきうに)"
・豐後(ぶんご)"城下王餘魚(しろしたがれひ、≒まこがれひ)"
・江戸前海(えどまへうみ)の"小鰭(こはだ)"
・豆州下田(いづしもだ)の"鮪(しび)"、肥肉(あぶ)
・淡路(あはぢ)"星王餘魚(ほしがれひ)"、四百五十三匁(≒1.7kg)
・豆州下田(いづしもだ)の"鮪(しび)"、醬油漬(しやうゆづけ)
・"星鳗(あなご)"
・陸前高田(りくぜんたかだ)"石影貝(いしかげがひ)"
・"新魷魚(しんいか)"
・"河童卷(かつぱまき)"
【椀(しるもの)】:
・能州(のと)の"海糠魚(あら)"の骨邊肉(あら)九百四十七匁(≒3.55kg)と
ブータン"松蕈(まつたけ)"の潮汁(うしほじる)
【果子(このみくさのみ)】:
・宇留麻廼久尓(うるまのくに)"タヾヲゴールド"菠蘿(ぱいんあぷる)
・墨西哥(メキシコ)"芒果(まんご)"
・薩州(さつま)"茘枝(れいし)"
・"瀬戸(せと)ジャイアント"
・暹羅(しやむろ)"榴蓮(ドリアン)"
=======================================
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【暗箱】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:旭光學 S-M-C 琢磨(Takumar)1.8/55 @F2.8
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影、2019-01モザイク處理
木砧(まないた)の上(うへ)の淡路(あはぢ)"星王餘魚(ほしがれひ)"、四百五十三匁(≒1.7kg)
"雞卵炙(たまごやき)"
土州四万十(とさしまんと)の"沼知々武(ごり、≒ぬまちゝぶ)"と"伏見蕃椒(ふしみたうがらし)有馬煮(ありまに)"
長良川(ながらがは)の"香魚(あゆ)"
蝦夷地余市(えぞちよいち)の"鮟鱇肝臓(あんきも)"
播州明石(はりまあかし)の"海蛸子(たこ)"、九百卅匁(≒3.5kg)
"秋葵(おくら)"
房州勝浦(あはかつうら)の"鰒(あはび)"
上州(かうづけ)"茄子(なすび)"
蝦夷地噴火灣(えぞちふんくわゝん)の"馬糞霊螺子(ばふんうに)"
加州(かゞ)"加賀太胡瓜(かゞぶとそばうり)"
淡路(あはぢ)"星王餘魚(ほしがれひ)"
淡路(あはぢ)"星王餘魚(ほしがれひ)"、縁側(えんがは)
山州(やましろ)"鹿ヶ谷柬埔塞瓜(しゝがたにかぼちやうり)"
能州(のと)の"阿羅魚(あら)"の骨邊肉(あら)九百四十七匁(≒3.55kg)とブータン"松蕈(まつたけ)"の潮汁(うしほじる)
雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の"鰻(むなぎ)"、百七十九匁(≒670kg)
雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の"鰻(むなぎ)"、百七十九匁(≒670kg)
能州(のと)の"阿羅魚(あら)"、九百四十七匁(≒3.55kg)
豆州下田(いづしもだ)の"鮪(しび)"、中肥肉(ちゆうあぶ)
三州(みかは)の"鯷(いはし)"
下總銚子(しもつふさてうし)の"堅魚(かつを)"
蝦夷地奥尻(えぞちおくしり)の"北紫霊螺子(きたむらさきうに)"
豊後(ぶんご)"城下王餘魚(しろしたがれひ、=まこがれひ)"
江戸前海(えどまへうみ)の"小鰭(こはだ)"
豆州下田(いづしもだ)の"鮪(しび)"、肥肉(あぶ)
淡路(あはぢ)"星王餘魚(ほしがれひ)"、四百五十三匁(≒1.7kg)
豆州下田(いづしもだ)の"鮪(しび)"、醬油漬(しやうゆづけ)
"星鳗(あなご)"
陸前高田(りくぜんたかだ)"石影貝(いしかげがひ)"
"新魷魚(しんいか)"
"河童卷(かつぱまき)"
薩州(さつま)"茘枝(れいし)"
墨西哥(メキシコ)"芒果(まんご)"
"瀬戸(せと)ジャイアント"
暹羅(しやむろ)"榴蓮(ドリアン)"
2019/08/20 更新
2019/06 訪問
「炮鳳烹龍・殊滋異味(まれにみるほど、めづらしく、あぢよきもの)」
「今季初(はつもの)」と云ふ"尼手鰈(あまてがれひ、=まこがれひ)"は、
淡路島(あはじゝま)の四百八十匁(≒1.8kg)、
備前小島灣(びぜんこじまわん)の鰻(むなぎ)が百二十八匁(≒480kg)、
佐渡(さど)の鮪(しび)は稍(やゝ)小(ちい)さめの十八貫七百匁(≒70kg)。
劈頭(いやさき)に、"饅膾(ぬたなます)"。
名殘(なごり)の"螢魷魚(ほたるいか)"を最惜(いとをし)みつゝ、
馬鹿貝(ばかゞひ)と九條蔥(くでうねぎ)を醋未醤(すみそ)にて堪能(あぢはふ)。
何(なん)でも「千鳥醋(ちどりす)」との説明(よし)。
伏見蕃椒(ふしみたうがらし)と縠雜魚(ちりめんざこ)の煮物(にもの)には、
破顏(かをほころば)さゞるべからず。
小宮親方(こみやおやかた)特有(ならでは)の優(やさ)しき味(あぢはひ)。
實(げ)に、これを家苞(いへつと)ゝして囘(かへ)りたきところ。
未開(いまだひらかざる)"蓴(ぬなは)":、
水晶(すいしやう)のごとき"それ"には「肝裂魄飛(きもさけたましひみひそはず)」。
近接(ちかより)て詳細(つぶさ)に觀察(み)るに、
實言(まこと)、嬰兒(みどりご)の如(ごと)き容姿(すがたかたち)。
備前小島灣(びぜんこじまわん)の鰻(むなぎ)は"白炙(志らやき)"。
雲州宍道湖(いづもしんじこ)の鰻(むなぎ)にも負(ま)けぬ美味(よきあぢ)。
「今季一(こんきいち)」
と云ふも、强(あなが)ち嘘僞(うそいつはり)にあらず。
土州(とさ)の縞鰺(しまあぢ)、上總竹岡(かみつかさたけをか)の帶魚(たちうを)、、
「百花繚亂(いづれあやめかゝきつばた)」。
早晚(いづれ)彩芽(あやめ)は老板(ひと)の妻(つま)。
眞妻山葵(まづまわさび)は刺躬(さしみ)の"つま"。
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
=======================================
【殽(さかな)】:
・"饅膾(ぬたなます)"
勢州桑名(くはな)の馬鹿貝(ばかゞひ)
越中富山滑川(ゑつちゆうとやまなめりかは)の螢魷魚(ほたるいか)
山州(やましろ)九條葱(くでうねぎ)
・"煮物(にもの)"
蝦夷余市(えぞよいち)の華臍魚肝(あんごうきも)
山州(やましろ)伏見蕃椒(ふしみたうがらし)
縠雜魚(ちりめんざこ)
・"醋物(すのもの)"
羽州白神山地(ではのくにしらかみさんち)の蓴菜(ぬなは)
・"煮物(にもの)"
床臥(とこぶし)
冬瓜(かもうり)
牛蒡(うまふゞき)
實山椒(なるはじかみのみ)
・"臠(さしみ)"
淡路島(あはじゝま)の尼手鰈(あまてがれひ)、四百八十匁(≒1.8kg)
蝦夷禮文島(えぞれぶんたう)の蝦夷馬糞靈螺子(えぞばふんうに)
・"焼物(やきもの)"
備前小島灣(びぜんこじまわん)の鰻(むなぎ)、百二十八匁(≒480kg)
【鮓(すし)】:
・房州勝浦(あはかつうら)の堅魚(かつを)
・佐渡(さど)の鮪(しび)中肥肉(ちゆうあぶ)、十八貫七百匁(≒70kg)
・眞鯒(まごち)
・土州(とさ)の縞鰺(しまあぢ)、一貫二百八十匁(≒4.8kg)
・淡路(あはぢ)の胡麻鯖(ごまさば)
・佐渡(さど)の鮪(しび)、十八貫七百匁(≒70kg)
・玉珧(たひらぎ)
・上總竹岡(かみつかさたけをか)の帶魚(たちうを)
・佐渡(さど)の鮪(しび)漿醬醃(しやうゆづけ)、十八貫七百匁(≒70kg)
・雞卵炙(にはとりのたまごやき)
【椀(しるもの)】:
・吸地(すひぢ)
利尻昆布(りしりひろめ)+鮪節(しびぶし)
・椀種(わんだね)
雲州江の川(いづもごうのかは)の鰷(あゆ)
芋莖(いもじ)
・吸口(すひくち)
椒芽(きのめ) ※自家栽培(じかさいばい)
【果子(このみくさのみ)】:
・蝦夷夕張(えぞゆふばり)甜瓜(からうり)、"夕張甜瓜(ゆふばりメロン)"
・羽州(では)櫻桃(さくらんぼ)、"佐藤錦(さたうにしき)"
・臺灣(たいわん)茘枝(れいし)
・葡萄(えびかづら)
=======================================
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【暗箱】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:旭光學 S-M-C 琢磨(Takumar)1.8/55 @F2.8
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影、2019-01モザイク處理
掃愁帚(さけ)
"饅膾(ぬたなます)"、螢魷魚(ほたるいか)
"饅膾(ぬたなます)"、螢魷魚(ほたるいか)
"饅膾(ぬたなます)"、馬鹿貝(ばかゞひ)
"饅膾(ぬたなます)"、馬鹿貝(ばかゞひ)の紐(ひも)
"煮物(にもの)"、華臍魚肝(あんごうのきも)
"煮物(にもの)"、伏見蕃椒(ふしみたうがらし)+縠雜魚(ちりめんざこ)
"醋物(すのもの)"、蓴菜(ぬなは)
"醋物(すのもの)"、蓴菜(ぬなは)
"煮物(にもの)"、牛蒡(うまふゞき)
"煮物(にもの)"、床臥(とこぶし)
"煮物(にもの)"、冬瓜(かもうり)
"椀(しるもの)"
"臠(さしみ)"、蝦夷馬糞靈螺子(えぞばふんうに)
"臠(さしみ)"、尼手鰈(あまてがれひ、=まこがれひ)
"臠(さしみ)"、尼手鰈(あまてがれひ、=まこがれひ)の肝(きも)
"焼物(やきもの)"、鰻(むなぎ)
"鮓(すし)"、房州勝浦(あはかつうら)の堅魚(かつを)
"鮓(すし)"、鮪(しび)中肥肉(ちゆうあぶ)
"鮓(すし)"、眞鯒(まごち)
"鮓(すし)"、縞鰺(しまあぢ)
"鮓(すし)"、胡麻鯖(ごまさば)
"鮓(すし)"、鮪(しび)
"鮓(すし)"、玉珧(たひらぎ)
"鮓(すし)"、帶魚(たちうを)
"鮓(すし)"、鮪(しび)漿醬醃(しやうゆづけ)
"鮓(すし)"、雞卵炙(にはとりのたまごやき)
"果子(このみくさのみ)"、櫻桃(さくらんぼ)
"果子(このみくさのみ)"、茘枝(れいし)
"果子(このみくさのみ)"、葡萄(えびかづら)
"果子(このみくさのみ)"、夕張甜瓜(ゆふばりからうり)
2019/06/23 更新
2019/05 訪問
"不知季(ときしらず)" 分不相應(みのほどしらず)が 喰之(これをく)ひ 孔方(ぜに)が無くなり 身(み)の破滅(をはり)とは
劈頭(いやさき)に眼精(まなこ)を射(い)るは、
俎上(まないたのうへ)の×"天狗(てんぐ)"〇"時不知(ときしらず)"。
そも、"時不知(ときしらず、おほめます)"なるもの、
高貴(やむごとなき)こと、鮏(さけ)の夥計(なかま)でも頂點(いたゞき)。
これを紀州備長炭(きしうびんちやうたん)に炙(あぶりや)きて頂戴(いたゞく)。
i.e.,(すなはち)、"鹽燒(しほやき)"。
不味(あぢあし)き理(ことわり)もなし。
かくて、「虎咽狼呑(むさぼりつく)」せば、身・皮(みかは)の竟(をは)り。
信州篠ノ井(しなのしのゝゐ)の山菜(さんさい)も今季(ことし)で最後(をはり)。
×雞眼目(うをのめ)〇楤芽(たらのめ)、漉油(こしあぶら)。
尾張(をはり)に駿州(するが)遠州(とほとほみ)、
駿河灣(するがわん)遠州(とほとほみ)櫻蝦(さくらえび)の"天麩羅(てんぷら)"。
佛陀(ほとけ)の骨(ほね)に鮓(すし)の米(こめ)、
「舎利(しやり)」と喚做(よびな)す鮓業界(このせかい)。
小宮親方(こみや)の舎利(しやり)は×三度(さんど)まで〇七變化(しちへんげ)。
米醋(よねず)に粕醋(あかず)、横井(よこゐ)に中㙒(なかの)。
水果(くだもの)、悉(ことごと)く"清露(シロップ、みつゞけ)"と做(な)す。
"鮮(なま)"でも"糖漿(みつゞけ)"でも、最上級品(いとよきもの)ばかり。
就中(わきても)、
琉球(りうきう)"桃菠蘿(ピーチパイン)"は「龍肝豹胎(まれにみるうまさ)」。
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
=======================================
【殽(さかな)】:
・"醋未醤和(すみそあへ)"
薩州出水(さつまいづみ)の"墨烏賊(すみいか)"
土州(とさ)"四方竹(しはうちく)"
・"煮付(につけ)"
江州(あふみ)琵琶湖(びはこ)の"稚鰷(ちあゆ)"
信州篠ノ井(しなのしのゝゐ)の"楤芽(たらのめ)"
信州篠ノ井(しなのしのゝゐ)の"漉油(こしあぶら)"
・駿河灣(するがわん)櫻蝦(さくらえび)の"天麩羅(てんぷら)"
・時不知(ときしらず、おほめます)"鹽燒(しほやき)"
・"刺躬(さしみ)"
淡路(あはぢ)"星王餘魚(ほしがれひ)"
蝦夷地釧路(えぞちくしろ)の"蝦夷馬糞霊螺子(えぞばふんうに)"
・"雞卵燒(たまごやき)"
【鮓(すし)】:
・紀州那智勝浦(きいなちかつうら)の"鮪(しび)"、中肥肉(ちゆうあぶ)
・"櫻鱒(さくらます)"
・薩州出水(さつまいづみ)の"春子鯛(かすごだひ)"
・薩州出水(さつまいづみ)の"眞鰺(まあぢ)"
・江戸灣(えどわん)の"鳥蛤(とりがひ)"
・"小鰭(こはだ)"="鯯(このしろ)"の稚魚(をさないを)
・蝦夷地(えぞち)"富山蝦(とやまえび)"
・紀州那智勝浦(きいなちかつうら)の"鮪(しび)"、肥肉(あぶ)
・薩州出水(さつまいづみ)の"墨烏賊(すみいか)"
・紀州那智勝浦(きいなちかつうら)の"鮪(しび)"、醬油漬(しやうゆづけ)
・越中富山(ゑつちゆうとやま)の"白蝦(しろえび)"+陸州(むつ)"蚫(あはび)"
【椀(しるもの)】:
・"花山椒鍋(はなざんせうなべ)"
和州(やまと)"花山椒(なるはじかみのはな)"
上總竹岡(かみつかさたけをか)の"白帶魚(たちうを)"
泉州(いづみ)"水茄子(みづなす)"
"防風(はますかな)?"
【果子(くわし)】:
・果子(くだもの)ゝ清露(シロップ)
米利堅(めりけん)の"櫻桃(さくらんぼ)"
本朝(わがくに)の"櫻桃(さくらんぼ)"
琉球(りうきう)"桃菠蘿(ピーチパイン)"
日向(ひむか)"芒果(マンゴ)"
"橘(みかん)"の等類(たぐひ)
=======================================
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【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:旭光學 S-M-C 琢磨(Takumar)1.8/55 @F2.8
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影、2019-01モザイク處理
掃愁帚(さけ)の罌(とくり)
"醋未醤和(すみそあへ)"、土州(とさ)"四方竹(しはうちく)"
"醋未醤和(すみそあへ)"、薩州出水(さつまいづみ)"墨烏賊(すみいか)"
"煮付(につけ)"、江州(あふみ)琵琶湖(びはこ)の"稚鰷(ちあゆ)"
"煮付(につけ)"、信州篠ノ井(しなのしのゝゐ)の"楤芽(たらのめ)"
"煮付(につけ)"、信州篠ノ井(しなのしのゝゐ)の"漉油(こしあぶら)"
駿河灣(するがわん)櫻蝦(さくらえび)の"天麩羅(てんぷら)"
時不知(ときしらず、おほめます)
時不知(ときしらず、おほめます)"鹽燒(しほやき)"
"刺躬(さしみ)"、蝦夷地釧路(えぞちくしろ)の"蝦夷馬糞霊螺子(えぞばふんうに)"
"刺躬(さしみ)"、淡路(あはぢ)"星王餘魚(ほしがれひ)"縁側(えんがは)
"刺躬(さしみ)"、山葵(わさび)
"花山椒鍋(なるはじかみのはなゝべ)"
"花山椒鍋(なるはじかみのはなゝべ)"、和州(やまと)花山椒(なるはじかみのはな)
"花山椒鍋(なるはじかみのはなゝべ)"、泉州(いづみ)水茄子(みづなす)
"雞卵燒(たまごやき)"
紀州那智勝浦(きいなちかつうら)の"鮪(しび)"、中肥肉(ちゆうあぶ)
"櫻鱒(さくらます)"
薩州出水(さつまいづみ)"の春子鯛(かすごだひ)"
薩州出水(さつまいづみ)の"眞鰺(まあぢ)"
江戸灣(えどわん)の鳥蛤(とりがひ)
"小鰭(こはだ)"="鯯(このしろ)"の稚魚(をさないを)
蝦夷地(えぞち)"富山蝦(とやまえび)"
紀州那智勝浦(きいなちかつうら)の"鮪(しび)"、肥肉(あぶ)
薩州出水(さつまいづみ)の"墨烏賊(すみいか)"
"紫海膽(むらさきうに)"
紀州那智勝浦(きいなちかつうら)の"鮪(しび)"、醬油漬(しやうゆづけ)
越中富山(ゑつちゆうとやま)の"白蝦(しろえび)"+陸州(むつ)"蚫(あはび)"
"橘(みかん)"の等類(たぐひ)
米利堅(めりけん)の"櫻桃(さくらんぼ)"
本朝(わがくに)の"櫻桃(さくらんぼ)"
2019/05/15 更新
2019/04 訪問
颳目(みるべき)は 『うを德』"菓子(くわし)"の 變遷(かはりやう) 昔(むかし)は甜品(あまみ) 現今(いま)果物(くだもの)
備前(びぜん)兒島灣(こぢまわん)の"鰻(むなぎ)"などの初物(はつもの)!
"鰻(むなぎ)"には釣針(つりばり)までと云ふ邂逅(めぐりあはせ)。
炙(あぶりやき)に用(つか)ふ備長炭(しろずみ)も、
"日向備長炭(ひむかびんちやうたん)から"紀州備長炭(きしうびんちやうたん)"に、、。
勿驚(おどろくなかれ)、
"横井(よこゐ)"の"與兵衞(よへゑ)"が製造中止(もはやつくらず)とのこと。
已(や)むことを得(え)ずして、
"山吹(やまぶき)"+"江戸丹念酢(えどたんねんず)"を代替(かへとなす)。
"雞卵燒(たまごやき)":
天然對鰕(てんねんくるまえび)に鰕黃(えびみそ)まで擂込(すりこ)み、
顏色(いろ)・味(あぢ)・風韻(かをり)とも
實(げ)に、皇帝(すめらみこと)の風格(おもむき)。
豐前(ぶぜん)"城下鰈(しろしたがれひ)"骨邊肉(あら)の"潮汁(うしほじる)"には、
肝裂魄飛(きもさけ、たましひみにそはず)。
最貴(いとやむごとな)き"花山椒(なるはじかみのはな)"まで散見(ちらりほらり)。
そのほか、一(ひと)つとして不味(あぢあしき)は無(なし)。
倩(つらつら)、昔日(むかし)の記録(ふみ・ゑ)を繙(ひもと)くに、
足掛十年(あしかけとゝせ)、此度(こだみ)で百三十二囘目(ひやくさんじふにかいめ)。
周知(あまねくしら)るゝ、掉尾(いやはて)の果實(くだもの)と云ふ形式(かたち)、
徐々(ゆるやか)に確立(なりし)ものと氣附(きづ)く。
嘗(かつ)ては、果子(くだもの)なきこともあり、
手製(みづからつくり)し甜品(あまみ)を提供(ふるま)ふことも、、。
小宮親方(おやかた)に據(よ)らば、
「手間(てま)でもあり、賓(まらうど)も果實(くだもの)を怡(よろこ)ぶ」と。
實(げ)にも!
面倒(てのかゝ)る甜品(あまみ)→簡易(てのかゝら)ぬ果物(くだもの)へ、、。
と云ふのは、"菓子(くわし)"の歴史(れきし)とは逆向(さかしま)。
元來(もとより)"菓子(くわし)"とは、
【庭訓往來】:南北朝時代末期~室町時代前期
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>"菓子"者(くわしは)、
>
> 柚(ゆ)、柑々子(かうかうじ)、橘(たちばな)、熟瓜(じゆくくわ)、
> 澤茄子(さはなすび)等(とう)、可隨時景物也(ときのけいぶにしたがふべきなり)。
>
> 伏菟曲(ふとまがり)、煎餠(せんべい)、燒餠(やきもち)、粢(しどき)、
> 興米(おこしこめ)、索<米并>(さくべい)、糒(ほしい)、粽(ちまき)等(とう)、
> 爲客料可被用意(かくれうのためにやういせらるべし)。
> 御時粥(おんときかゆ)、以前(いぜん)可被調置(とゝのへおかるべし)。
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【日葡辭書】: 安土桃山期(刊行は江戸初期)
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>"Quaxi(くわし)"
>
> 果實、特に、食後の果物をいふ。
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のであり、
古(ふる)く夏華(もろこし)より傳來(つたは)りし"唐菓子(からくだもの)"、
その後(のち)の"南蠻菓子(なんばんぐわし)"を含(ふく)め、
砂糖(さたう)を用(つか)ふやうに、、。
江戸初期(えどのはじめごろ)【料理物語】には、
各種(さまざま)なる"菓子(くわし)"が紹介(しめさ)れ、
沙糖(さたう)用(つか)ふものも過半(なかばをこす)。
"蕨餠(わらびもち)"に不使用之(これをつかはざる)は後世(のち)も同(おな)じ。
【料理物語】:(45~47/56) ※拔粹 ●:砂糖練、▲:砂糖掛、×無糖
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>第十八、"菓子(くわし)"之部
>
>"玉子素麺(たまごさうめん)"●
>
>"おこし米(こめ)"●
>
>"牛蒡餠(ごばうもち)"●
>
>"葛燒(くずやき)もち"●
> くず一升、水一升、沙糖(さたう)一升、三色(いろ)すくこね、
> あはを、みかんほどにまろめ、なべに、すこしあぶらをぬり、
> さいさい、うちかへし、燒(やき)申候。
>
>"葛餠(くずもち)"▲
> くずのこ一升に、水一升五合(がう)入、ねりて、出し候。
> もちは、いづれも、"まめのこ"、鹽(しほ)、"さたう"、かけて吉。
> 又、"くずのこ"、"わらびのこ"は、何(なん)ときも、やげんにて、
> よくおろして、こね申也。
>
>"蕨餠(わらびもち)"×
> 粉(こ)一升に、水一升六七合(かう)入、よくときて、ねり候よし。
> 粉(こ)同。
>
>"雪餠(ゆきもち)"×
>
>"杉原(すぎはら)もち"×
>
>"枸杞餠(くこもち)"×
>
>"五加(うこぎ)餠"×
>
>"ちまき"▲
> 是も四分六分の"こ"を水にてやはらかにね、ま薦(こも)にても、
> 篠(さゝ)のはにても、つゝみまき、よくゆで候。
> 黃には、くちなしの汁入、"沙糖(さたう)"、大豆(まめ)の"こ"、しほ。
>
>"さゝ餠"×
>
>"御所樣餠(ごしよさまもち)"▲
>
>"近衞樣雪餠(このゑさまゆきもち)"×
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江戸後期(えどのをはりちかく)、
【江戸流行料理通】には、
「菓子(くわし)といふは砂糖(さたう)にて製(こしらへ)たるものにあらず」
と、時流(ながれ)に逆(さか)らふ發言(ものいひ)も、、。
【八百善料理通】:(39/81)
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>"菓子(くわし)"の心得の事
>
>一、菓子(くわし)といふは砂糖(さたう)にて製(こしらへ)たるものにあらず。
> 菓子(くわし)は"くだ物(もの)"也。
> 四季(しき)の木實(このみ)草實(くさのみ)をいふ。
> 料理(りやうり)の終(をは)りに出す事は、
> 料理の厚味(かうみ)、魚鳥(ぎよてう)を食(しよく)し、
> 食熱(しよくねつ)をさますため也。
>
> 料理にかゝはりたるにもあらず。
> 後(のち)に工夫(くふう)ありて、作(つく)れる也。
> 砂糖(さたう)は冷(れい)なる物なれば、惡(あし)き物にあらず。
> 宜(よろし)といへども、さりながら、木(こ)の實(み)、草(くさ)の實(み)を、
> 盛合(もりあは)せ出すが宜(よろ)し。
> 此の理(り)を捨(すつ)べからず。
>
> 茶請(ちやうけ)は砂糖(さたう)にて作(つく)りたる品(しな)宜(よろ)し。
> 茶の味(あぢは)ひには●(よろし●)の第一也。 ※ ←●:不能判讀
>
> 仍(よつ)て、”茶菓子(ちやくわし)”とは獻立(こんたて)には書(かゝ)ず、
> ”茶請(ちやうけ)”と書事(かくこと)なり。
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因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
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【殽(さかな)】:
・"蕗未醤(ふきみそ)"
・江州(あふみ)琵琶湖(びはこ)の"冰魚(ひうを)"
・土州(とさ)四万十川(しまんとがは)の"沼知々武(ゴリ)"
・山州(やましろ)"花山椒(なるはじかみのはな)"
・豐前(ぶぜん)"城下鰈(しろしたがれひ)"、三百四十七匁(≒1.3kg)魥(さしみ)
・淡路(あはぢ)"眞子鰈(まこがれひ)"、三百廿匁(≒1.2kg)刺躬(さしみ)
・蝦夷地(えぞち)"蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)"
・山州(やましろ)長岡京(ながをかきやう) の"笋(たけのこ)"
・山州(やましろ)"花山椒(なるはじかみのはな)"
・江州(あふみ)琵琶湖(びはこ)の"稚鰷(ちあゆ)"鹽燒(しほやき)
・備前(びぜん)兒島灣(こじまわん)の"鰻(むなぎ)"、九十三匁(≒350g)
・"雞卵燒(たまごやき)" ※天然對鰕(てんねんくるまえび)+鰕黃(えびみそ)
・蝦夷地(えぞち)余市(よいち)の"華臍魚(あんかう)"肝臟(きも)
【鮓(すし)】:
・下總(しもつふさ)船橋(ふなばし)の"鳥蛤(とりがひ)"
・上總(かみつかさ)竹岡(たけをか)の"鱵(さより)"
・"小鯛(かすご)"
・長州(ながと)仙嵜(せんざき)の"鮪(しび)"
・豐前(ぶぜん)佐賀關(さがのせき)の"雞魚(いさき)"
【椀(しるもの)】:
・椀種(わんだね):
豐前(ぶぜん)"城下鰈(しろしたがれひ)"の骨邊肉(あら)
・吸口(すひくち):
山州(やましろ)"花山椒(なるはじかみのはな)"
【果子(くわし)】:
・"●●柑(なんとかゝん)"
・吉備(きび)の"酸漿(ほゞづき)"
・日向(ひむか)"芒果(マンゴ)"
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【暗箱】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:旭光學 S-M-C 琢磨(Takumar)1.8/55 @F2.8
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影、2019-01モザイク處理
掃愁帚(さけ)
玻瓈(びいどろ)の德利(とくり)
玻瓈(びいどろ)の豬口(ちよこ)
"蕗未醤(ふきみそ)"
琵琶湖(びはこ)の江州(あふみ)琵琶湖(びはこ)の"冰魚(ひうを)~稚鰷(ちあゆ)"
土州(とさ)四万十川(しまんとがは)の"数珠掛鯊(ゴリ)"有馬煮(ありまに)に"花山椒(なるはじかみのはな)"
豐前(ぶぜん)"城下鰈(しろしたがれひ)"
蝦夷地(えぞち)"蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)"
蝦夷地(えぞち)"蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)" と山葵(わさび)
山州(やましろ)長岡京(ながをかきやう) の"笋(たけのこ)" +山州(やましろ)"花山椒(なるはじかみのはな)"
山州(やましろ)長岡京(ながをかきやう) の"笋(たけのこ)+" 山州(やましろ)"花山椒(なるはじかみのはな)"
淡路(あはぢ)"眞子鰈(まこがれひ)"
山葵卸金(わさびおろしがね)、"鋼鮫(はがねざめ)"
江州(あふみ)琵琶湖(びはこ)の"稚鰷(ちあゆ)"鹽燒(しほやき)
"雞卵燒(たまごやき)" ※天然對鰕(てんねんくるまえび)+鰕黃(えびみそ)
"雞卵燒(たまごやき)" ※天然對鰕(てんねんくるまえび)+鰕黃(えびみそ)
蝦夷地(えぞち)余市(よいち)の"華臍魚(あんかう)"肝臟(きも)
蝦夷地(えぞち)余市(よいち)の"華臍魚(あんかう)"肝臟(きも)
紀州備長炭(きしうびんちやうたん)
紀州備長炭(きしうびんちやうたん)、能書(なうがき)
備前(びぜん)兒島灣(こじまわん)の"鰻(むなぎ)"、九十三匁(≒350g)
釣針(つりばり)
備前(びぜん)兒島灣(こじまわん)の"鰻(むなぎ)"
備前(びぜん)兒島灣(こじまわん)の"鰻(むなぎ)"、肝(きも)
備前(びぜん)兒島灣(こじまわん)の"鰻(むなぎ)"、肝(きも)
備前(びぜん)兒島灣(こじまわん)の"鰻(むなぎ)"、頭(かぶと)
"椀(しるもの)"、椀種(わんだね):豐前(ぶぜん)"城下鰈(しろしたがれひ)"の骨邊肉(あら)、吸口(すひくち):山州(やましろ)"花山椒(なるはじかみのはな)"
中埜(なかの)"山吹(やまぶき)"
横井(よこゐ)"江戸丹念酢(えどたんねんず)"
横井(よこゐ)"琥珀(こはく)"
魯山人(ろsなんじん)の角皿(かくざら)
下總(しもつふさ)船橋(ふなばし)の"鳥蛤(とりがひ)"
上總(かみつかさ)竹岡(たけをか)の"鱵(さより)"
小鯛(かすご)
長州(ながと)仙嵜(せんざき)の"鮪(しび)"
豐前(ぶぜん)佐賀關(さがのせき)の"雞魚(いさき)"
"●●柑(なんとかゝん)"
日向(ひむか)"芒果(マンゴ)"
吉備(きび)の"酸漿(ほゞづき)"
2019/04/22 更新
2019/02 訪問
「海鼠(こ)の生殖巢(こ)」故(ゆゑ)、"海鼠子(このこ)"と云ふ
劈頭(いやさき)に"海鼠子(このこ)":
現今(いま)"ナマコ"と叫(よ)ばるゝものは、
古來(いにしへより)、和名(やまとことば)で"こ"と號(よびな)さる。
「海鼠(こ)の生殖巢(こ)」故(ゆゑ)、"海鼠子(このこ)"。
【倭名類聚抄】(16/65):
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"海鼠(こ)":
"蛭(ひる)"に似而(にて)大者(おほきなるもの)也。
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【和漢三才圖會】(230~231/787):
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"海鼠膓(このわた)":
腹中に黃膓三條有り。
之を淹し、"醬"と爲る者也。
香美、不可言(いふべからず)。
・・・・(中畧)・・・・
其膓中、赤黃色有て、糊の如きの者を、"海鼠子(このこ)"と名く。
亦佳し。
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"海鼠子(このこ)"に三種(みくさ)あり、
i.e.,(すなはち)、"生(なま)"、"半生(はんなま)"、"乾(ひもの)"、これなり。
その容(かたち)から、乾(ひもの)は"撥子(ばちこ)"と喚做(よびな)さる。
老骨(それがし)、"生(なま)"を最喜歡(なによりこのむ)。
江州(あふみ)琵琶湖(びはこ)の"冰魚(ひうを)、=鰷稚魚(あゆをさなご)":
"海鼠子(このこ)"も"冰魚(ひうを)"も、魚河岸(いをがし)にて仕入(しい)れ、
寸毫(つゆ)不加工(てをくはへざる)ものなれど、
「實言(まこと)、佳味(よきあぢ)!」、と云ふほかなし。
肥前(ひぜん)大村(おほむら)の"靑海鼠(あをなまこ)"に、
能州(のと)"赤海鼠(あかなまこ)と云ふ競(あらそひ)。
生(なま)の海鼠(こ)故(ゆゑ)、人(ひと)は"生海鼠(なまこ)"と呼(よ)ぶ。
明白(あきらか)に"靑海鼠(あをなまこ)"が吉(よい)。
虎鯸(とらふく)の"精巢(しらこ)":
巨大(いとおほきな)る"精巢(しらこ)"を六等分(むつにわけ)、
振鹽(ふりじほ)をして、備長炭(しろずみ)にて叮嚀(ねんごろ)に炙(あぶ)る。
不味(まづ)からう道理(わけ)もなし。
"烏魚子餈(からすみもち)"また然(しか)り。
雞(とり)が啼(な)く東國(あづまのち)では稀(まれ)なる"丸餈(まるもち)"。
「越後(ゑちご)のもの」と云ふ。
"烏魚子(からすみ)"の華美(よきあぢ)なるは勿論(いふもさらなり) 。
この日(ひ)の椀(しるもの)は、正(まさ)に靑陽(はる)。
筑前(ちくぜん)八女(やめ) の笋(たけのこ)、獨活(うど)、大葉擬寶珠(うるい)、
椒芽(きのめ)の吸口(すひくち)も爽(さは)やか。
愚按(おもふに)、『うを徳』の椀(しるもの)は天下無雙(よにならぶものなし)。
雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の"鱣魚(むなぎ)"を堪能(あぢは)ひ、
薩州(さつま)出水(いづみ)の"眞鰺(まあぢ)"に、
伯州(はうき)境港(さかひみなと)の"松葉蟹(まつばがに)"、
掉尾(いやはて)は、阿州(あは)"さくらもゝ草莓(いちご)" にて掉尾(しめ)。
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
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【殽(さかな)】:
・能州(のと)海鼠子(このこ)
・江州(あふみ)琵琶湖(びはこ)の"冰魚(ひうを)、=鰷稚魚(あゆをさなご)"
・蝦夷地(えぞち)乙部(おとんべ)の"なめた王餘魚(がれひ)"
・播州(はりま)明石(あかし)?の"海蛸子(たこ)"
・滑子(なめこ)
・肥前(ひぜん)大村(おほむら)"靑海鼠(あをなまこ)"
・能州(のと)"赤海鼠(あかなまこ)"
・播州(はりま)明石(あかし)の"比目魚(ひらめ)"、六百四十匁(≒2.4kg)
・蝦夷地(えぞち)昆布森(こんぶもり)の"蝦夷馬糞靈螺子(えぞばふんうに)"
・虎鯸(とらふく)"精巢(しらこ)"
・蝦夷地(えぞち)餘市(よいち)の"華臍魚肝臟(あんかうきも)"
・"烏魚子(からすみ)餈(もち)"
・雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の"鱣魚(むなぎ)"、三百廿匁(≒1.2kg)
【鮓(すし)】:
・豆州(いづ)下田(しもだ)の"鮪(しび)"、四十五貫三百匁(≒170kg)
・播州(はりま)明石(あかし)の"比目魚(ひらめ)"、六百四十匁(≒2.4kg)
・豆州(いづ)下田(しもだ)の"鮪(しび)"、四十五貫三百匁(≒170kg)
・薩州(さつま)出水(いづみ)の"眞鰺(まあぢ)"
・"障泥魷魚(あふりいか)"
・"牀臥(とこぶし)"
・豆州(いづ)下田(しもだ)の"鮪(しび)"、四十五貫三百匁(≒170kg)
・伯州(はうき)境港(さかひみなと)の"松葉蟹(まつばがに)="楚蟹(すはへがに)"
【椀(しるもの)】:
・椀種(わんだね):
筑前(ちくぜん)八女(やめ) の笋(たけのこ)、
獨活(うど)、
大葉擬寶珠(うるい、=おほばぎばうし)
・吸口(すひくち):
椒芽(きのめ)
【果子(くわし)】:
・阿州(あは)"さくらもゝ草莓(いちご)"
・白草莓(しろいちご) 、"初恋の香り"
・"金柑(きんかん)"二色(ふたいろ)
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【暗箱】 :東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【受象珠】:旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.4
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影、2019-01モザイク處理
能州(のと)"海鼠子(このこ)"
江州(あふみ)琵琶湖(びはこ)の"冰魚(ひうを)、=鰷稚魚(あゆおさなご)"
蝦夷地(えぞち)乙部(おとんべ)の"なめた王余魚(がれひ)"
播州(はりま)明石(あかし)?の"海蛸子(たこ)"
滑子(なめこ)
肥前(ひぜん)大村(おほむら)"靑海鼠(あをなまこ)"+能州(のと)"赤海鼠(あかなまこ)
蝦夷地(えぞち)昆布森(こんぶもり)の"蝦夷馬糞霊螺子(えぞばふんうに)"
播州(はりま)明石(あかし)の"比目魚(ひらめ)"
虎鯸(とらふく)の"精巢(しらこ)"
虎鯸(とらふく)の"精巢(しらこ)"
蝦夷地(えぞち)余市(よいち)の"華臍魚肝臓(あんかうきも)"
"烏魚子(からすみ)餈(もち)"
椀(しるもの) 、"獨活(うど)"+”大葉擬寶珠(うるい、=おほばぎばうし)”
椀(しるもの)、 ”筑前(ちくぜん)八女(やめ) の笋(たけのこ)”+”椒芽(きのめ)”
雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の"鱣魚(むなぎ)"、三百廿匁(≒1.2kg)
雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の"鰻(むなぎ)"、三百廿匁(≒1.2kg)
豆州(いづ)下田(しもだ)の"鮪(しび) "、大肥(あぶ)
播州(はりま)明石(あかし)の"比目魚(ひらめ)"、昆布(ひろめ)〆
豆州(いづ)下田(しもだ)の"鮪(しび) "、中肥(ちゆうあぶ)
薩州(さつま)出水(いづみ)の"眞鰺(まあぢ)"
"障泥魷魚(あふりいか)"
"床臥(とこぶし)"
豆州(いづ)下田(しもだ)の"鮪(しび) "、精肉(あかみ)
伯州(はうき)境港(さかひみなと)の"松葉蟹(まつばがに)="楚蟹(すはへがに)
"金柑(きんかん)"二色(ふたいろ)
阿州(あは)"さくらもゝ草莓(いちご)"
白草莓(しろいちご)、"初恋の香り"
2019/02/04 更新
2019/01 訪問
「很好吃(いとよきあぢなり)!」、「酒足飯飽(ごちさうさまでござつた)!」
以西巴爾亞(イスハニヤ)の繪師(ゑし)の手(て)になる石版印刷畫(リトグラフ)は、
「先代(さきつおやかた)の所藏(もの)」と云ふ。
この日(ひ)の廚(つけば)には、"肥前(ひぜん)五島(ごたう)の垢穢(くゑ)"に、
"子籠(こゞもり)の公魚(わかさぎ)"、雌雄(めすとをす)"楚蟹(すはへがに)"。
はや、
"蜂斗菜(ふきのたう)"に加(くは)へ、
"椀(わん)"には、笋(たけのこ)と麪條魚(しらうを)に椒芽(きのめ)。
一足(ひとあぢ)早(はや)き靑陽(はる)の宴(うたげ)。
對照的(これとはさかしま)、
名殘(なごり)の、"せこ蟹(がに)"に、"濱名湖(はまなこ)の鰻(むなぎ)"。
やはり鰻魚(むなぎ)は龝(あき)が吉(よい)。
同席(せきをおなじくせ)し臺灣(あちら)の食通(かた)と蟹談義(かにばなし)。
稚拙(つたな)き漢語・英語(あちらのことば)にて會話(やりとり)するに、
「楚蟹(すはへがに)は蟹身(み)、大閘蟹(もろこしもくづがに)は蟹黃(かにみそ)」
と互(たが)ひに打點頭(うちうなづ)く。
結局(とゞのつまり)、彼儕(かれら)とは日語(ひのもとのことば)が最適(よい)。
"烏魚子(からすみ)二種(ふたくさ)"の内(うち)の一種(ひとつ)は、
「仕入値(しいれね)瓩(キロ)六萬五千圓(ろくまんごせんゑん)」。
奴僕(やつかれ)、
熟成(ひの)淺(あさ)き二萬五千圓(にまんごせんゑん)が嗜好(このみ)。
「酒足飯飽(ごちさうさまでござつた)!」
前述(くだん)の臺灣(たいわん)よりの貴人(たふときひと)も、
同意之(これにうなづく)。
「很好吃(いとよきあぢなり)!」
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
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【殽(さかな)】:
・松前漬(まつまへづけ)
鯡魚子(かどのこ)
魷魚乾絲(するめせん)
昆布絲(ひろめせん)
胡蘿蔔絲(せりにんじんせん)
・肥前(ひぜん)小長井(こながゐ)の蠔(かき)
・油煠(てんぷら)
蜂斗菜(ふきのたう)
公魚(わかさぎ)
・胾(さしみ)
蝦夷地(えぞち)濱中(はまなか)の馬糞靈螺子(ばふんうに)
肥前(ひぜん)五島(ごたう)の垢穢(くゑ)
・清蒸赤鯥(あかむつむしもの)
・せこ蟹(がに)釜飯(かまめし)
・遠州(とほとほみ)濱名湖(はまなこ)の鰻(むなぎ)、二百十三匁(≒800g)
・烏魚子(からすみ)二種(ふたくさ)
【鮓(すし)】:
・雞卵燒(たまごやき)
・佐渡(さど)の鰤(ぶり)
・蝦夷地(えぞち)松前(まつまへ)の金槍魚(しび)
・因州(いなば)or伯州(はうき)の"松葉蟹(まつばがに)="楚蟹(すはへがに)"
【椀(わん)】:
・清湯(すましゞる)
椀種(わんだね):
薩州(さつま)の笋(たけのこ)
雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の銀魚(しらうを)
吸口(すひくち):
椒芽(きのめ)
【果子(くわし)】:
・下總(しもつふさ)香取(かとり)の"アイベリ"
・肥前(ひぜん)"せとか"
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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.8
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影、2019-01モザイク處理
以西巴爾亞(イスハニヤ)の繪師(ゑし)の手(て)になる壁(かべ)の石版印刷畫(リトグラフ)
掃愁帚(さけ)
"松前漬(まつまへづけ)"
"松前漬(まつまへづけ)"、鯡魚子(かどのこ)
"松前漬(まつまへづけ)"、魷魚乾絲(するめせん)+胡蘿蔔絲(せりにんじんせん)
肥前(ひぜん)小長井(こながゐ)の蠔(かき)
肥前(ひぜん)小長井(こながゐ)の蠔(かき)
肥前(ひぜん)五島(ごたう)の垢穢(くゑ)、魚皮(かは)
油煠蜂斗菜(ふきのたうてんぷら)
油煠公魚(わかさぎてんぷら)
肥前(ひぜん)五島(ごたう)の垢穢(くゑ)胾(さしみ)
蝦夷地(えぞち)濱中(はまなか)の馬糞靈螺子(ばふんうに)
清蒸赤鯥(あかむつむしもの)
笋(たけのこ)と麪條魚(しらうを)の椀(わん)
せこ蟹(がに)釜飯(かまめし)
せこ蟹(がに)釜飯(かまめし)、笋(たけのこ)
せこ蟹(がに)釜飯(かまめし)、、外子(そとこ)内子(うちこ)+1、外子(そとこ)
遠州(とほとほみ)濱名湖(はまなこ)の鰻(むなぎ)、二百十三匁(≒800g)
烏魚子(からすみ)二種(ふたくさ)
烏魚子(からすみ)二種(ふたくさ)の内(うち)の一種(ひとつ)
雞卵炙(かひごやき)
佐渡(さど)の鰤(ぶり)
肥前(ひぜん)五島(ごたう)の垢穢(くゑ) ※手振れ御免
蝦夷地(えぞち)松前(まつまへ)の金槍魚(しび)
因州(いなば)or伯州(はうき)の"松葉蟹(まつばがに)="楚蟹(すはへがに)"
下總(しもつふさ)香取(かとり)の"アイベリ"
肥前(ひぜん)"せとか"
2019/01/13 更新
2018/11 訪問
卸金(おろしがね) よくぞ山葵(わさび)は 變貌(かはりける) 魥(さしみ)も鮓(すし)も 添(そ)へて啖(くら)へば
「烏魚子(からすみ)にせばや」と、
仕込最中(しこみさなか)の鯔魚子(ぼらこ)に眼眶(まなこ)釘附(くぎづけ)。
雌雄(をすめす)楚蟹(すはへがに)の姿(すがた)も、、。
やはり不可缺(かゝせぬ)江州琵琶湖(あふみびはこ)の諸子(もろこ)。
蝦夷地利尻(えぞぢりしり)の牙鮃(ひらめ)は八百匁(≒3kg)の大物(おほもの)。
魥(さしみ)→鮓(すし)→潮汁(うしほじる)、
美味(うまさ)の三段活用(さんだんかつやう)。
三段腹卍(さんだんばらまんじ)、遣繰算段(やりくりさんだん)四苦八苦(しくはつく)。
無理强(むりじ)ひせし"雞卵燒(たまごやき)":
薯蕷(いも)を摺(す)り、車鰕(くるまえび)、雞蛋(たまご)を加(くは)へ、
日向備長炭(しろずみ)にて叮嚀(ねんごろ)に燒成(やきあぐ)るぞ尤(いと)をかし。
感謝感激雛霰(かんしやかんげきひなあられ)もなき三段腹卍(さんだんばらまんじ)。
この日(ひ)、
唸(うな)り、腕組(うでをく)み、うち點頭(うなづ)きしは"炊合(たきあはせ)"。
聖護院菘根(しやうごいんだいこん)、金時胡蘿蔔(きんときせりにんじん)、
各々(おのおの)調味(あぢつけ)して、火候(ひいれ)完璧(ひのうちどころなし)。
山葵(わさび)にも瞠目(めをみはる)ほか術(てだて)なし。
卸金(おろしがね)を變(か)へ、
鮫皮(さめがは)にも無遜色(ひけをとらぬ)滑(なめ)らかさと黏(ねば)り。
同(おな)じ山葵(わさび)でこれほどまでに變貌(かはる)とは、、。
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
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【殽(さかな)】:
・吉備(きび)と蝦夷地昆布森(えぞちこんぶもり)の眞蠔(まがき)
・炊合(たきあはせ)の類(たぐひ):
・聖護院菘根(しやうごいんだいこん)
・金時胡蘿蔔(きんときせりにんじん)
・蝦夷地餘市(えぞちよいち)の鮟鱇肝(あんきも)二種(ふたくさ)
・但馬津居山(たじまつゐやま)の勢子蟹(せこがに)
・魥(さしみ):
・蝦夷地利尻(えぞぢりしり)の牙鮃(ひらめ)、八百匁(≒3kg)
・蝦夷地昆布森(えぞちこんぶもり)の海膽(うに)
・江州琵琶湖(あふみびはこ)の諸子(もろこ)鹽炙(しほやき)
・羽州(では)"にかほ"楚蟹(すはへがに)、二百四十匁(≒900g)
※脚身(あしのみ)は撮影失念(とりわすれ)!
・羽州八郎潟(ではゝちらうがた)の鰻(むなぎ)、二百十六匁(≒810g)
【鮓(すし)】:
・雞卵燒(たまごやき)
・蝦夷地利尻(えぞぢりしり)の牙鮃(ひらめ)、八百匁(≒3kg)
・能州(のと)の鰤(ぶり)、二百七十匁(≒10kg超)
・蝦夷地(えぞち)の鯷(いはし)
・蝦夷地羽幌(えぞちはぼろ)の特大富山鰕(いとおほきなるとやまえび)
・紀州那智勝浦(きゐなちかつうら)の金槍魚(しび)
【椀(わん)】:
・牙鮃(ひらめ)骨邊肉(あら)潮汁(うしほじる)
【菓子(くわし)】:
・肥後(ひご)"太龝柹"(たいしゆうがき)
・正體不明(よくわからぬ)、尤(いと)柔(やは)らかなる柹(かき)
・ウズベキスタン柘榴(ざくろ)
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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.8
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影
吉備(きび)の眞蠔(まがき)
蝦夷地昆布森(えぞちこんぶもり)の眞蠔(まがき)
炊合(たきあはせ)の類(たぐひ)
炊合(たきあはせ)の類(たぐひ)、聖護院菘根(しやうごいんだいこん)
炊合(たきあはせ)の類(たぐひ)、金時胡蘿蔔(きんときせりにんじん)
炊合(たきあはせ)の類(たぐひ)、蝦夷地余市(えぞちよいち)の鮟鱇肝(あんかうきも)
但馬津居山(たじまつゐやま)の勢子蟹(せこがに)
但馬津居山(たじまつゐやま)の勢子蟹(せこがに)
蝦夷地利尻(えぞぢりしり)の牙鮃(ひらめ)に蝦夷地昆布森(えぞちこんぶもり)の海膽(うに)
江州琵琶湖(あふみびはこ)の諸子(もろこ)鹽炙(しほやき)
羽州(では)”にかほ”楚蟹(すはへがに)
羽州八郎潟(ではゝちらうがた)の鰻(むなぎ)
長谷川奈津(はせがはなつ)の皿(さら)に生薑(はじかみ)
雞卵焼(たまごやき)
蝦夷地利尻(えぞぢりしり)の牙鮃(ひらめ)
能州(のと)の鰤(ぶり)、二百七十匁(≒10kg超)
蝦夷地(えぞち)の鯷(いはし)
蝦夷地羽幌(えぞちはぼろ)の特大(いとおほきなる)富山鰕(とやまえび、=ぼたんえび)
紀州那智勝浦(きゐなちかつうら)の金槍魚(しび)
牙鮃(ひらめ)潮汁(うしほじる)
肥後(ひご)"太秋柹"(たいしゆうがき)
ウズベキスタン柘榴(ざくろ)
羽州(では)”にかほ”楚蟹(すはへがに)、二百四十匁(≒900g)
烏魚子(からすみ)の仕込(しこみ)
雞卵焼(たまごやき)製作工程(せいさくこうてい)①、薯蕷(いも)
雞卵焼(たまごやき)製作工程(せいさくこうてい)②、”薯蕷(いも)を擂(す)る
雞卵焼(たまごやき)製作工程(せいさくこうてい)③、車鰕(くるまえび)摺身(すりみ)を加(くは)ふ
雞卵焼(たまごやき)製作工程(せいさくこうてい)④、雞卵(たまご)を加(くは)ふ
蝦夷地利尻(えぞぢりしり)の牙鮃(ひらめ)、八百匁(≒3kg)
牙鮃(ひらめ)の仕込(しこみ)
牙鮃(ひらめ)の仕込(しこみ)
牙鮃(ひらめ)の仕込(しこみ)
羽州八郎潟(ではゝちらうがた)の鰻(むなぎ)、二百十六匁(≒810g)
羽州八郎潟(ではゝちらうがた)の鰻(むなぎ)
江州琵琶湖(あふみびはこ)の諸子(もろこ)
2018/11/18 更新
2018/10 訪問
朝〆(あさじめ)の 八百卅匁(はつぴやくもんめ)の この王餘魚(かれひ) 汁(しる)も魥(さしみ)も 堪能(あぢはふ)の席(せき)
當家(こちら)の招牌(かんばん)たる"紅椒ムース(パプリカむうす)":
明石鯛(あかしだひ)の骨邊肉(あら)より魚溏油(フュメ・ド・ポアソン)を引(ひ)き、
幾種(いくつ)もの香味(かをり)ある蔬菜(あをもの)と合(あ)はせ、
裏漉(うらごし)せし紅椒(パプリカ)と奶油(くれむ)と混合(まぜあはす)。
信州(しなの)ゝ松茸(まつたけ)に、鵡川(むかは)の柳葉魚(しゝはむ)、
柚(ゆ)を吸口(すひくち)とし、椀(わん)となす。
松茸(まつたけ)は勿論(いふまでもなく)、
柳葉魚(しゝはむ)の超絶美味(くらぶるものなきうまさ)に絶句(ことばをうしなふ)。
八百卅匁(≒3.1kg)と演述(い)ふ、
淡路(あはぢ)松皮鰈(まつかはがれひ)にも悶絶(たましひみにそはず)。
魥(さしみ)、鮓(すし)、汁(しる)の遣繰(やりくり)三段活用(さんだんかつやう)。
祕密蓄財(へそくり)、燒栗(やきぐり)、我同意(I agree)。
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
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【殽(さかな)】:
・蝦夷地仙鳳趾(えぞちせんぽうし)の蠔(かき)
・丹波(たんば)黑菽(くろえだまめ)+菱實(ひしのみ)
・蝦夷地濱中(えぞちはまなか)蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)
+淡路(あはぢ)松皮鰈(まつかはがれひ)、八百卅匁(≒3.1kg)、魥(さしみ)
・明石鯛(あかしだひ)骨邊肉(あら)による紅椒(ぱぷりか)のムース
・蝦夷地余市(えぞちよいち)鮟鱇肝臟(あんきも)燻製(いぶし)
+蝦夷仙鳳趾(えぞせんぱうし)の蠔(かき)時雨煮(しぐれに)
・羽州(では)の鰆(さはら)、藁燒(わらやき)
・播州明石(はりまあかし)の蛸(たこ)、六百九十匁(≒2.6kg)、煮章魚(にだこ)
・常州霞ヶ浦(ひたちかすみがうら)の鰻(むなぎ)、百四十七匁(≒550g)、
白燒(しらやき)
【鯗(すし)】:
・蝦夷地戸井(えぞちとゐ)の鮪(しび)、廿七貫(にじふなゝくわん、≒110kg)
・眞鯖(さば)
・薩州出水(さつまいづみ)の墨烏賊(すみいか)新子(しんこ)
・蝦夷地戸井(えぞちとゐ)の鮪(しび)、肥肉(あぶらみ)
・蝦夷地根室(えぞちねむろ)の鯷(いはし)
・淡路(あはぢ)松皮鰈(まつかはがれひ)
・佐渡(さど)の鮪(しび)漿醤漬(しやうゆづけ)
・羽州(では)鰆(さはら)の藁燒(わらやき)
・蝦夷地戸井(えぞちとゐ)の鮪(しび)、紅肉(あかみ)
【椀(わん)】:
・蝦夷地鵡川(えぞちむかは)の柳葉魚(しゝはむ)+信州松茸(しなのまつたけ)、
+吸口(すひくち)柚(ゆ)
・淡路(あはぢ)松皮鰈(まつかはがれひ)骨邊肉(あら)、潮汁(うしほじる)
【菓子(くわし)】:
・肥前唐津(ひぜんからつ)の無花果(いちじく)"ビオレ・ソリエ"
・筑紫(つくし)の無花果(いちじく)"とよみつひめ"
・吉備(きび)葡萄(ぶだう)"シャイン・マスカット"
・信州(しなの)葡萄(ぶだう)"紫苑(しゑん)"
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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :蔡司(Carl Zeiss)微距(Makro)Planar T* 2/50 ZK @F2.4
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影
信州(しなの)松茸(まつたけ)
丹波(たんば)、黑菽(えだまめ)
眞鯖(さば)の仕込(しこみ)
烏魚子(からすみ)の仕込(しこみ)
淡路(あはぢ)松皮鰈(まつかはがれひ)、八百卅匁(≒3.1kg)
淡路(あはぢ)松皮鰈(まつかはがれひ)、八百卅匁(≒3.1kg)
紅椒(ぱぷりか)の裏漉(うらごし)
蝦夷鵡川(えぞむかは)の柳葉魚(しゝはむ)
常州霞ヶ浦(ひたちかすみがうら)の鰻(むなぎ)、百四十七匁(≒550g)
播州明石(はりまあかし)の蛸(たこ)、六百九十匁(≒2.6kg)
蝦夷仙鳳趾(えぞせんぽうし)の蠔(かき)
菱實(ひしのみ)
丹波(たんば)、黑菽(くろえだまめ)
蝦夷濱中(えぞはまなか)蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)
淡路(あはぢ)松皮鰈(まつかはがれひ)魥(さしみ)
淡路(あはぢ)松皮鰈(まつかはがれひ)魥(さしみ)、縁側(えんがは)
明石鯛(あかしだひ)骨邊肉(あら)による紅椒(ぱぷりか)のムース
蝦夷余市(えぞよいち)鮟鱇肝臓(あんきも)燻製(いぶし)+蝦夷仙鳳趾(えぞせんぱうし)の蠔(かき)時雨煮(しぐれに)
蝦夷余市(えぞよいち)鮟鱇肝臓(あんきも)燻製(いぶし)
"椀(わん)"
"椀(わん)"、松茸(まつたけ)
"椀(わん)"、柳葉魚(しゝはむ)
羽州(では)鰆(さはら)の藁焼(わらやき)
播州明石(はりまあかし)の章魚(たこ)
播州明石(はりまあかし)の蛸(たこ)、吸盤(きふばん)
常州(ひたち)霞ヶ浦(かすみがうら)の鰻(むなぎ)、白焼(しらやき)
常州(ひたち)霞ヶ浦(かすみがうら)の鰻(むなぎ)、白焼(しらやき)
蝦夷地戸井(えぞちとゐ)の鮪(しび)、廿七貫(にじふなゝくわん、≒110kg)
眞鯖(さば)
薩州出水(さつまいづみ)の墨烏賊(すみいか)新子(しんこ)
蝦夷地戸井(えぞちとゐ)の鮪(しび)、廿七貫(にじふなゝくわん、≒110kg)
蝦夷根室(えぞねむろ)の鯷(いはし)
淡路(あはぢ)松皮鰈(まつかはがれひ)
佐渡(さど)の鮪(しび)漿醤漬(しやうゆづけ)
羽州(では)鰆(さはら)の藁焼(わらやき)
蝦夷地戸井(えぞちとゐ)の鮪(しび)、廿七貫(にじふなゝくわん、≒110kg)
淡路(あはぢ)松皮鰈(まつかはがれひ)潮汁(うしほじる)
肥前唐津(ひぜんからつ)の無花果(いちじく)”ビオレ・ソリエ”
吉備(きび)の葡萄(ぶだう)"紫苑(しゑん)"
2018/10/22 更新
2018/09 訪問
大地震(おほなゐ)の 蝦夷(えぞ)を激勵(はげま)す 親方(おやかた)の 山海之幸(うみやまのさち) 畏(かしこ)み咋(くら)ふ
先(さき)の大地震(おほなゐ)に配慮(かんが)み、
此度(こだみ)は蝦夷地(えぞち)山海(うみやま)の幸(さち)が主體(おも)。
小人(それがし)嗜(この)む陶藝家(やきものし)長谷川奈津(はせがはなつ):
その皿(さら)と豬口(ちよく)を存分(こゝろおきな)く堪能(あぢはふ)。
蝦夷(えぞ)釧路(くしろ)の狹眞魚(さまうを)、
肥後(ひご)球磨川(くまがは)の子持香魚(こもちあゆ)、
蝦夷(えぞ)松茸(まつたけ)などの美味(よきあぢ)こそあれ、
當日(このひ)の白眉(はくび)は雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ)。
時季(とき)を得(え)、
三百廿匁(≒1.2kg)と理想(ねがふべき)大(おほ)きさ。
活〆(いけじめ)されたるものなれど、
猶(なほ)身(み)は活(い)きて庖丁(はうちやう)に頼哩(あらが)ふ。
脆皮(もろきかは)に蕩(とろ)けんばかりの身(み)。
素材(そざい)も然(さ)ることながら、
偏(ひとへ)に小宮親方(こみやおやかた)の技倆(うで)に依存(よる)。
實言(まこと)、今季一(こんきいち)の美味(うまさ)。
蝦夷(えぞ)余市(よいち)の鮟鱇肝臟(あんきも)も、
時季(いまどき)には稀有(めづらし)きほどの濃密(あぢのこ)さ。
實(げ)に、
「海(うみ)の鵞鳥肝(フォアグラ)」と號(い)ふも諾(うべ)なる哉(かな)!
今季初(はじめて)の栗(くり):
常州(ひたち)友部(ともべ)の栗(くり)を澀皮煮(しぶかはに)と爲(な)す。
善哉(よき)、善哉(よき)!
野州(しもつけ)白無花果(しろいちじく)は今一(いまひとつ)。
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【殽(さかな)】:
・蝦夷仙鳳趾(えぞせんぽうし)の蠔(かき)
+京師(みやこ)萬願寺蕃椒(まんぐわんじたうがらし)
・京師(みやこ)小薯蕷(こいも)
+陸州(むつ)土圞兒(ほどいも)
・丹波(たんば)菽(えだまめ)
・蝦夷釧路(えぞくしろ)の狹眞魚(さまうを)
+肥後球磨川(ひごくまがは)の年魚(あゆ)
・四百卅匁(≒1.6kg)播州明石(はりまあかし)の眞鯛(まだひ)
・蝦夷利尻(えぞりしり)の紫海膽(むらさきうに)
・三百廿匁(≒1.2kg)雲州宍道湖(いづもしんじこ)鰻(むなぎ)、白燒(志らやき)
+肥後(ひご)赤茄子(あかなす)
+蝦夷(えぞ)余市(よいち)の鮟鱇肝臟(あんかうきも)
【鯗(すし)】:
・江戸灣(えどわん)眞子鰈(まこがれひ)
・土州(とさ)縞鰺(しまあぢ)
・蝦夷戸井(えぞとゐ)の鮪(しび)肥肉(あぶらみ)
・蝦夷戸井(えぞとゐ)の鮪(しび)
・蝦夷(えぞ)松茸(まつたけ)
・陸前高田(りくぜんたかだ)蝦夷石影貝(えぞいしかげがひ)
・黑鰒(くろあはび)
【椀(わん)】:
・淡路(あはぢ)海鰻(はむ)+松茸(まつたけ)+吸口(すひくち)菊花(きくのはな)
【菓子(くわし)】:
・野州(しもつけ)白無花果(しろいちじく)
・常州友部(ひたちともべ)栗澀皮煮(くりしぶかはに)
・吉備(きび)シャイン・マスカット
・信州(しなの)甲斐路(かひぢ)
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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.4~F4
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影
長谷川奈津(はせがはなつ)の猪口(ちよく)に掃愁帚(さけ)
蝦夷(えぞ)の松茸(まつたけ)
蝦夷(えぞ)仙鳳趾(せんぽうし)の蠔(かき)に京師(みやこ)萬願寺蕃椒(まんぐわんじたうがらし)
京師(みやこ)小薯蕷(こいも)
陸州(むつ)土圞兒(ほどいも)
丹波(たんば)菽(えだまめ)
野州(しもつけ)白無花果(しろいちじく)
蝦夷(えぞ)釧路(くしろ)の狹眞魚(さまうを)
肥後(ひご)球磨川(くまがは)の香魚(あゆ)
肥後(ひご)球磨川(くまがは)の年魚(あゆ)魚卵(たまご)
播州(はりま)明石(あかし)の眞鯛(まだひ)、四百卅匁(≒1.6kg)
雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ)、三百廿匁(≒1.2kg)
長谷川奈津(はせがはなつ)の皿(さら)
播州(はりま)明石(あかし)の眞鯛(まだひ)、魥(さしみ)
蝦夷(えぞ)利尻(りしり)の蝦夷紫海膽(むらさきうに)
淡路島(あはぢしま)海鰻(はむ)の骨切(ほねきり)
海鰻松茸(はむまつ)の椀(わん)+菊花(きくのはな)
雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ)
雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ)
肥後(ひご)赤茄子(あかなす)
蝦夷(えぞ)余市(よいち)の鮟鱇肝臟(あんきも)
江戸灣(えどわん)眞子鰈(まこがれひ)
土州(とさ)縞鰺(しまあぢ)
蝦夷(えぞ)戸井(とゐ)の鮪(しび)肥肉(あぶらみ)
蝦夷(えぞ)戸井(とゐ)の鮪(しび)
蝦夷(えぞ)松茸(まつたけ)
陸前高田(りくぜんたかだ)蝦夷石影貝(えぞいしかげがひ)
黑鰒(くろあはび)
野州(しもつけ)白無花果(しろいちじく)
常州(ひたち)友部(ともべ)栗澀皮煮(くりしぶかはに)
吉備(きび)シャイン・マスカット+信州(しなの)甲斐路(かひぢ)
2018/09/18 更新
2018/08 訪問
龍肝豹胎(うみやまのよきあぢ)、百口難盡(ことばにつくしがたし)
掃愁帚(さけ)は"天狗舞山廃(てんぐまひやまはい)"。
嗜好(このみ)に適合(あ)ひ、一合半(いちがふはん、≒正一合)。
此度(こだみ)も尋常(つね)のごとく、山海珍味(うみやまのさち)盡(づ)くし。
就中(わきても)、六百四十匁(≒2.4kg)明石鯛(あかしだひ)は特異(とびきり)。
百八十七匁(≒700g)雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ):
紛(まぎ)れもなく今季一(こんきいち)!
肥後天草(ひごあまくさ)の小鰭新子(こはだのしんこ)は二枚漬(にまいづけ)。
やはり、二枚漬(にまいづけ)~三枚漬(さんまいづけ)が適切(よい)。
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
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【殽(さかな)】:
・山科(やましな)無花果(いちじく)黑芝蔴(くろごま)和(あ)へ
・海膽(うに)+秋葵(おくら)+酸桔仔(シークワーサ)、
眞子鰈潮汁魚凍(まこがれひ、うしほじるにこゞり)
・蝦夷地釧路(えぞちくしろ)狹眞魚(さまうを)
・酢物(すのもの)、
奧州(むつ)海鞘(ほや)+能州(のと)岩水雲(いはもづく)
・魥(さしみ)
・六百四十匁(≒2.4kg)播州明石(はりまあかし)の眞鯛(まだひ)身(み)
・六百四十匁(≒2.4kg)播州明石(はりまあかし)の眞鯛(まだひ)鱗(うろこ)
・蝦夷地利尻(えぞちりしり)の蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)
+豆州御殿塲(いづごてんば)眞妻山葵(まづまわさび)
※田代惠一(たしろけいゝち)栽培(さいばい)
・土州清水(とさしみづ)の赤鯥(あかむつ)煮附(につけ)
・百九十匁(≒700g)雲州宍道湖(いづもしんじこ)鰻(むなぎ)、白燒(志らやき)
【鯗(すし)】:
・二十七貫(≒100kg)陸州大間(むつおほま)の鮪(しび)肥肉(あぶらみ)
・眞子鰈(まこがれひ)
・二十七貫(≒100kg)陸州大間(むつおほま)の鮪(しび)精肉(あかみ)~肥肉
・六百四十匁(≒2.4kg)播州明石(はりまあかし)の眞鯛(まだひ)
・相州松輪(さがみまつわ)の眞鯖(さば)
・肥後天草(ひごあまくさ)の小鰭新子(こはだのしんこ)
【椀(わん)】:
・武州羽根田(むさしはねだ)の星鳗(はかりめ)+藝州(あき)松茸(まつたけ)
【菓子(くわし)】:
・吉備(きび)"瀬戸ジャイアンツ"葡萄(ぶだう)
・筑紫博多(つくしはかた)”とよみつひめ”無花果(いちじく)
・琉球(りうきう)酸桔仔(シークワーサ)
・"長野パープル"葡萄(ぶだう)
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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.4
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影
ゲランド海鹽(うみじほ)
喜馬拉雅黑色岩鹽(ヒマラヤくろきいはじほ)
天狗舞(てんぐまひ)山廃(やまはい)
山科(やましな)無花果(いちじく)黑芝蔴(くろごま)和(あ)へ
海膽(うに)+秋葵(おくら)+酸桔仔(シークワーサ)、眞子鰈(まこがれひ)潮汁魚凍(うしほじるジュレ)
蝦夷地釧路(えぞちくしろ)狹眞魚(さまうを)
酢物(すのもの)、能州(のと)岩水雲(いはもづく)
酢物(すのもの)、奥州(むつ)海鞘(ほや)
六百四十匁(≒2.4kg)明石鯛(あかしだひ)の鳴門瘤(なるとこぶ)
六百四十匁(≒2.4kg)播州明石(はりまあかし)の眞鯛(まだひ)、鱗(うろこ)
六百四十匁(≒2.4kg)播州明石(はりまあかし)の眞鯛(まだひ)、身(み)
蝦夷地利尻(えぞちりしり)の蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)+豆州御殿塲(いづごてんば)田代惠一(たしろけいゝち)の眞妻山葵(まづまわさび)
土州清水(とさしみづ)の赤鯥(あかむつ)煮付(につけ)
土州清水(とさしみづ)の赤鯥(あかむつ)煮付(につけ)、肝臓(きも)
椀(わん)、武州羽根田(むさしはねだ)の星鳗(はかりめ)+藝州(あき)松茸(まつたけ)
百八十七匁(≒700g)雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ)
百八十七匁(≒700g)雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ)、焼上(やきあ)がり
百八十七匁(≒700g)雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ)
百八十七匁(≒700g)雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ)
二十七貫(≒100kg)陸州大間(むつおほま)の鮪(しび)肥肉(あぶらみ)
眞子鰈(まこがれひ)
二十七貫(≒100kg)陸州大間(むつおほま)の鮪(しび)精肉(あかみ)~肥肉(あぶらみ)
六百四十匁(≒2.4kg)明石鯛(あかしだひ)
相州松輪(さがみまつわ)の眞鯖(さば)
肥後天草(ひごあまくさ)の小鰭新子(こはだしんこ)
吉備(きび)"瀬戸ジャイアント"葡萄(ぶだう)
筑紫博多(つくしはかた)”とよみつひめ”無花果(いちじく)
琉球(りうきう)酸桔仔(シークワーサ)
吉備(きび)"瀬戸ジャイアンツ"葡萄(ぶだう)
吉備(きび)"瀬戸ジャイアンツ"、斷面(きりくち)
筑紫博多(つくしはかた)”とよみつひめ”無花果(いちじく)、手前(てまへ)が酸桔仔(シークワーサ)
2018/08/21 更新
2018/07 訪問
舖(みせ)に棲(す)む 寺島町(てらじまゝち)の 手長鰕(てながえび) 霎時(しばし)茹(ゆ)でられ 色(いろ)は變(か)はりぬ
塑料袋(ビニルぶくろ)に悠然(ゆるり)と泅(およ)ぐ "手長鰕(てながえび)":
袋(ふくろ)より出(いづ)るや、
己(おの)が運命(さだめ)を覺悟(し)りて歟(か)?
のたうち、脚(て)を伸(の)ばし、師傅(おやかた)が指(ゆび)に頼哩(あらが)ふ。
南無阿彌陀佛(なむあみだぶ)、南無阿彌陀佛(なむあみだぶ)!
廚(つけば)には、"宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ)"、二百七十匁(≒1kg)。
その三分之一(さんぶんのいち)を、さらに三人(みたり)で再分割(わかちあ)ふ。
i.e.,鰻九分之計(むなぎをこゝのつにわくるはかりごと)。
"鹿ヶ谷蒲柬瓜(しゝがたにかぼちや)"は、
甘長蕃椒(あまながたうがらし)、壺盧(ゆふがほ)とゝもに、烹(に)て餐(くら)ふ。
近會(ちかごろ)の甜(あまみ)の强(つよ)き唐茄(かぼちやうり)に比較(くら)べ、
淡麗(あはくきよらか)なる味(あぢはひ)。
今季一(こんきいちばん)、"雲州宍道湖(いづもしんじこ)の鰻(むなぎ)"。
脆皮(もろきかは)、皮下(かはのした)の明膠(ゼラチン)と膩(あぶら)、
さらには、蕩(とろ)けんばかりの身肉(み)の三層(みかさね)。
風味(あぢかをり)と齒觝觸(はごたへ・したざはり)も三段活用(みかさね)。
これには、辭(ことば)を失(うしな)ふほか術(てだて)なし。
佐渡嶋(さどがしま)鮪(しび)も、
"中膩(ちゆうあぶ)"、"鮮肉漿醤(あかみしやうゆづけ)"、"膩肉(あぶ)"と、
强力(いとつよき)三段火箭(みかさね)。
因(ちな)みに、
"鮪膩肉(あぶ)"は備長炭(しろずみ)以て叮嚀(ねんごろ)に炙(あぶ)る。
氷見(ひみ)は寒鰤(かんぶり)、野球(やきう)は素振(すぶ)り、
鮪(しび)の膩(あぶ)には"炙(あぶ)り"が奢(まさ)る。
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
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【殽(さかな)】:
・先附(さきづけ)の類(たぐひ)一
・鹿ヶ谷蒲柬瓜(しゝがたにかぼちや)
・甘長蕃椒(あまながたうがらし)
・壺盧(ゆふがほ)
・芝蔴麩(ごまふ)
・先附(さきづけ)の類(たぐひ) 二
・淡路(あはぢ)海鰻卵巣(はむのこ)
・星鳗(あなご)
・眞子鰈(まこがれひ)
・藕(はちすのね)
・實山椒(みざんせう)
・魥(さしみ)
・淡路(あはぢ)星鰈(ほしがれひ)、六百七十匁(≒2.5kg)、朝〆(あさじめ)
・淡路(あはぢ)星鰈(ほしがれひ)、六百七十匁(≒2.5kg)、縁側(えんがは)
・蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)
・江州(あふみ)琵琶鱒(びはます)、炭火炙(すみびやき)
・房州千倉(あはちくら)の黑蚫(くろあはび)、酒蒸(さかむし)
・手長鰕(てながえび)
・雲州宍道湖(しんじこ)鰻(むなぎ)、百九十匁(≒700g) 、白燒(志らやき)
【鯗(すし)】:
・縞鰺(しまあぢ)
・淡路(あはぢしま)星鰈(ほしがれひ)、六百七十匁(≒2.5kg)
・大坂灣(おほざかわん)鯔(ぼら)
・豆州式根島(いづしきねじま)劍先魷魚(けんさきいか、=あかいか)
・淡路嶋(あはぢしま)胡麻鯖(ごまさば)
・佐渡嶋(さどがしま)鮪(しび)、中膩肉(ちゆうあぶ)
・佐渡嶋(さどがしま)鮪(しび)、鮮肉(あかみ)豆油漬(しやうゆづけ)
・江戸灣(えどわん)下總行德(しもふさぎやうとく)の小鰭(こはだ)
・佐渡嶋(さどがしま)鮪(しび)、膩肉(あぶ)
・星鳗(はかりめ)
【椀(わん)】:
・淡路(あはぢ)星鰈(ほしがれひ)、六百七十匁(≒2.5kg)、朝〆(あさじめ)
【菓子(くわし)】:
・シャインマスカット
・ピオーネ
・芒果(マンゴ)
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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :蔡司(Carl Zeiss)C Sonnar T* 1.5/50 ZM @F2
旭光學 S-M-C 微距琢磨(Macro Takumar)4/50 @F4
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影
鹿ヶ谷蒲柬瓜(しゝがたにかぼちや)
鹿ヶ谷蒲柬瓜(しゝがたにかぼちや)+甘長蕃椒(あまながたうがらし)
壺盧(ゆふがほ)
淡路(あはぢ)海鰻卵巣(はむのこ)+實山椒(みざんせう)
淡路(あはぢ)海鰻卵巣(はむのこ)
星鰈(ほしがれひ)、六百七十匁(≒2.5kg)
星鰈(ほしがれひ)、六百七十匁(≒2.5kg)
星鰈(ほしがれひ)、六百七十匁(≒2.5kg)、縁側(えんがは)
蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)
江州(あふみ)琵琶鱒(びはます)
房州千倉(あはちくら)の黑蚫(くろあはび)
房州千倉(あはちくら)の黑蚫(くろあはび)
手長鰕(てながえび)
手長鰕(てながえび)
手長鰕(てながえび)
雲州宍道湖(いづもしんじこ)の鰻(むなぎ)、二百七十匁(≒1kg)
雲州宍道湖(いづもしんじこ)の鰻(むなぎ)、二百七十匁(≒1kg)
縞鰺(しまあぢ)
縞鰺(しまあぢ)
星鰈(ほしがれひ)、六百七十匁(≒2.5kg)
大坂灣(おほざかわん)鯔(ぼら)
豆州式根島(いづしきねじま)劍先魷魚(けんさきいか、=あかいか)
淡路嶋(あはぢ)胡麻鯖(ごまさば)
佐渡嶋(さどがしま)鮪(しび)、中膩肉(ちゆうあぶ)
佐渡嶋(さどがしま)鮪(しび)、鮮肉(あかみ)豆油漬(しやうゆづけ)
江戸灣(えどわん)下總行德(しもふさぎやうとく)の小鰭(こはだ)
佐渡嶋(さどがしま)鮪(しび)、膩肉(あぶ)
星鳗(はかりめ)
星鰈(ほしがれひ)、潮汁(うしほじる)
菓子(くわし)
菓子(くわし)
2018/07/16 更新
2018/06 訪問
吾(われ)鬣狗(たてがみいぬ)と化(な)りて、御零(おこぼれ)頂戴(ちやうだい)仕(つかまつ)る
腰痛(こしのいたみ)も多少(いくらか)緩和(やはら)ぎ、
藜杖(あかざのつゑ)にも頼(たよ)らで寺島町(てらじまゝち)に、、。
漬塲(つけば)には、
五十三匁(200g)を超(こ)す、勢州桑名(そのてはくはな)の本蛤(ほんはまぐり)。
魚市塲(うをいちば)に文蛤(はまぐり)多(おほ)しと云へど、
本蛤(ほんはまぐり)は稀有(まれ)。
縱令(たとひ)、本蛤(ほんはまぐり)ありと云へど、
これほどに巨大(SMGRP©ドクシマせんせ、≒おほきなる)ものは稀少(たふとし)。
九十九里(くじふくり)~鹿島灘(かしまなだ)に漁(すなどら)れ、
高名(なだか)き鯗店(すしや)にて用(つか)はるゝは、朝鮮蛤(てうせんはまぐり)。
努々(ゆめゆめ)、兩者(このふたつ)を混同(あやま)つこと勿(なか)れ。
當日(このひ)の文蛤(くはなのほんはまぐり)は大(おほ)きさも頂點(いたゞき)。
朝〆(あさじめ)、淡路(あはぢ)の星鰈(ほしがれひ)は六百四十匁(≒2.4kg)。
その身(み)の厚(あつ)さ、一寸(いつすん)にも及(およ)ぶ。
五枚(ごまい)に下(お)ろさば、厚(あつ)さを忘(わす)れ、
雪(ゆき)よりもなほ白(しろ)きその身(み)に陶然(ことばをうしなふことしばし)。
雲州宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ):
百九十匁(≒700g)と、そこそこの大(おほ)きさなれど、
良質(よ)き膩(あぶら)に富(と)む。
秋毫(つゆ)無議論(まよふまでもな)く、「今季一(こんきいちばん)」!
必(かならず)しも得手(えて)とせぬ鮪肥肉(しびあぶらみ)も、
日向備長炭(しろずみ)に炙(あぶ)られ、
臼齒(おくば)どころか、舌先(したさき)に崩潰(もろくもくづれさる)。
風韻(かをり)また佳絶(すばらしきもの)。
<魚荒>(あら)は、
骨邊肉(あら)を潮汁(うしほじる)、身(み)は鯗(すし)にて餐(くら)ふ。
いづれも、至高(このうへな)き鮮(うまみ)。
「夜(よる)の怪人(ひと)」の噂(うはさ)をして辭別(いとまをこふ)。
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
=======================================
【殽(さかな)】:
・先付(さきづけ)の類(たぐひ)
・蒸蚫(むしあはび)
・賀茂茄子(かもなす)
・雜魚(ざこ)+實山椒(みざんせう)
・勢州桑名(そのてはくはな)の炸文蛤(あげはまぐり)、五十三匁(200g)超
・差味(さしみ)
・淡路(あはぢ)星鰈(ほしがれひ)、六百四十匁(≒2.4kg)、朝〆(あさじめ)
・淡路(あはぢ)星鰈(ほしがれひ)、六百四十匁(≒2.4kg)、縁側(えんがは)
・紫海膽(むらさきうに)
・蝦夷地余市(よいち)鮟鱇肝臟(あんかうのきも)
・鰖(たかべ)一夜干(ひとよぼし)
・潮汁椀(うしほじるわん)
・椀種(わんだね):[魚荒](あら)の骨邊肉(あら)
・椀褄(わんづま):羽州(では)蓴菜(ぬなは)
・吸口(すひくち):青柚(あをゆ)
・雲州宍道湖(しんじこ)鰻(むなぎ)、百九十匁(≒700g)
【鯗(すし)】:
・[魚荒](あら)、二日目(ふつかめ)
・境港(さかいみなと)鮪(しび)、十六貫(≒60kg)
・鰹(かつを)藁燒(わらやき)
・淡路(あはぢ)星鰈(ほしがれひ)、六百四十匁(≒2.4kg)、朝〆(あさじめ)
・境港(さかいみなと)鮪(しび)、十六貫(≒60kg)
・下總行德(しもふさぎやうとく)の小鰭(こはだ)
・境港(さかいみなと)鮪(しび)、十六貫(≒60kg)、炙(あぶ)り
【菓子(くわし)】:
・夕張甜瓜(ゆふばりメロン)
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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)1.4/50 @F2.8
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影
勢州桑名(そのてはくはな)の本蛤(ほんはまぐり)、五十三匁(200g)超
掃愁帚(さけ)
鰒(あはび)、賀茂茄子(かもなす)、雜魚山椒(ざこさんせう)
鰒(あはび)、賀茂茄子(かもなす)、雜魚山椒(ざこさんせう)
勢州桑名(そのてはくはな)の炸文蛤(あげはまぐり)、五十三匁(200g)超
勢州桑名(そのてはくはな)の炸文蛤(あげはまぐり)、五十三匁(200g)超
淡路(あはぢ)星鰈(ほしがれひ)、六百四十匁(≒2.4kg)
淡路(あはぢ)星鰈(ほしがれひ)、六百四十匁(≒2.4kg)、縁側(えんがは)
紫海膽(むらさきうに)
蝦夷地余市(よいち)鮟鱇肝臓(あんかうのきも)
雲州宍道湖(しんじこ)鰻(むなぎ)、百九十匁(≒700g)
鰖(たかべ)一夜干(ひとよぼし)
[魚荒](あら)の骨邊肉(あら)、潮汁(うしほじる)
雲州宍道湖(しんじこ)鰻(むなぎ)、百九十匁(≒700g)、焼上(やきあ)がり
雲州宍道湖(しんじこ)鰻(むなぎ)、百九十匁(≒700g)
雲州宍道湖(しんじこ)鰻(むなぎ)、百九十匁(≒700g)
[魚荒](あら)
[魚荒](あら)
境港(さかいみなと)鮪(しび)、十六貫(≒60kg)
境港(さかいみなと)鮪(しび)、十六貫(≒60kg)
鰹(かつを)藁焼(わらやき)
淡路(あはぢ)星鰈(ほしがれひ)、六百四十匁(≒2.4kg)
淡路(あはぢ)星鰈(ほしがれひ)、六百四十匁(≒2.4kg)
鮪(しび)、十六貫(≒60kg)
能州(のと)鳥貝(とりがひ)
能州(のと)鳥貝(とりがひ)
下總行德(しもふさぎやうとく)の小鰭(こはだ)
境港(さかいみなと)鮪(しび)、十六貫(≒60kg)、炙(あぶ)り
鮪(しび)、十六貫(≒60kg)、炙(あぶ)り
夕張甜瓜(ゆふばりメロン)
夕張甜瓜(ゆふばりメロン)
2018/06/10 更新
2018/05 訪問
天孫降臨(あまくだ)る 日向(ひむか)の里(さと)の 備長炭(しろずみ)に 炙(や)くや鰻(むなぎ)の 皮(かは)焦(こ)がしつゝ
此度(こだみ)は、氣鋭(いとするど)き食通(たべて)と一緒(とも)に、、。
眼前(めのまへ)に解體(ふわけ)されゆくは、城下鰈(しろしたがれひ)、
i.e.,、豐後(ぶんご)眞子王餘魚(まこがれひ)、四百五十匁(≒1.7kg)に、
肥後天草(ひごあまくさ)鰻(むなぎ)、百八十七匁(≒700g)。
倩(つらつら)この城下王餘魚(しろしたがれひ)を吟味(うかゞ)ふに、
縁側(えんがは)の鮮(うまみ)は格別(ことのほか)。
肝臟(きも)には朝〆(あさじめ)固有(ならでは)の美味(よきあぢ)。
蝦夷地余市(えぞちよいち)鮟鱇肝(あんきも)をも凌駕(しのぐ)ほど。
次(つ)いで、久方(ひさかた)ぶりの"雞卵燒(たまごやき)"に舌鼓(したつゞみ)。
およそ雞卵燒(たまごやき)なるもの、
鮓店(みせ)に依(よ)り、鮓職人(ひと)に應(よ)り、多種多樣(さまざま)。
これぞ、僕(やつかれ)最喜歡(このうへなくこのむ)"煎雞蛋(たまごやき)"!!
"潮汁(うしほじる)"また然(しか)り。
眞子王餘魚(あまてがれひ、=まこがれひ)に、蓴菜(ぬなは)の椀(わん)。
愚按(やつがれおもふに)、
鮓店(すしや)の椀(わん)としては、尾根(をね)のそのまた頂點(いたゞき)。
相州葉山(さがみのくにはやま)"障泥烏賊(あふりいか)":
漫(みだり)に黏(ねば)る食感(はごたへ・したざはり)が特徴(しるし)なれど、
實(げ)に、心持(こゝち)良(よ)き齒觝觸(はあたり)。
平身低頭(ひたすらうやま)ふべきは、薄(うす)く削(そ)ぐ庖丁技(はうちやうわざ)。
"肥後天草(ひごあまくさ)の鰻(むなぎ)"は今二(いまふた)つ。
やはり、鰻(むなぎ)餐(くら)ふなら龝(あき)が最善(よい)。
"春子(かすご)"・"小鰭(こはだ)"の醋〆(すじめ)は今樣(いまをときめくやりかた)。
瑞瑞(みづみづ)しく、鮮(うまみ)口中(くちのなか)へと浮騰(ほとばし)る。
舎利(すめし)はさらに白醋(しろず)を多(おほ)めに、、。
如何(いか)ほどの混合比(まぜかた)を最適解(いとをかし)とする歟(か)?
今(いま)なほ、試行錯誤中(あれやこれやとこゝろみつゝあるところ)。
「當家(うち)は白身(しろみ)が主體(おも)なれば、、」とのよし。
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
=======================================
【殽(さかな)】:
・上總大原(かずさおほはら)蒸蚫(むしあはび)
・江州(あふみ)琵琶湖(びはこ)稚鮎(ちあゆ)に花山椒(はなざんせう)
・豐後(ぶんご)眞子王餘魚(まこがれひ、しろしたがれひ)、四百五十匁(≒1.7kg)
・身(み)
・縁側(えんがは)
・肝臟(きも)
・小川水産(をがは)、蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)
・蕨(わらび)
・鰻(むなぎ)魚凍(にこゞり) ※濱名湖(はまなこ)?
・蝦夷地餘市(えぞちよいち)鮟鱇肝(あんきも)
・雞蛋(たまご)
・潮汁(うしほじる)の椀(わん)、
・椀種(わんだね):播州(はりま)眞子鰈(あまてがれひ)骨邊肉(あら)
・椀褄(わんづま):羽州(では)蓴菜(ぬなは)
・吸口(すひくち):青柚(あをゆ)
・肥後天草(ひごあまくさ)鰻(むなぎ)、百八十七匁(≒700g)
【鯗(すし)】:
・相州葉山(さがみはやま)障泥烏賊(あふりいか)
・薩州出水(さつまいづみ)春子(かすご)
・紀州那智勝浦(なちかつうら)鮪(しび)
・蝦夷地(えぞち)鰊(にしん)
・薩州出水(さつまいづみ)眞鰺(まあぢ)
・豐後(ぶんご)城下王餘魚(しろしたがれひ)、=眞子鰈(まこがれひ))
・能州(のと)鳥貝(とりがひ)
・紀州那智勝浦(なちかつうら)鮪(しび)
・小鰭(こはだ)
・紀州那智勝浦(なちかつうら)鮪(しび)
【菓子(くわし)】:
・阿州(あは)"珊瑚樹(さんごじゆ)"蕃茄(とまと)
・羽州村山(ではむらやま)"佐藤錦(さたうにしき)"櫻桃(さくらんぼ)
・米利堅(めりけん)櫻桃(さくらんぼ)
=======================================
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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 S-M-C 微距琢磨(Macro Takumar)4/50 @F4
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影
上總大原(かずさおほはら)蚫(あはび)
上總大原(かずさおほはら)鰒(あはび)、肝(きも)
江州(あふみ)琵琶湖(びはこ)稚鮎(ちあゆ)に花山椒(はなざんせう)
豊後(ぶんご)眞子王餘魚(まこがれひ、=城下鰈(しろしたがれひ))
豊後(ぶんご)眞子王餘魚(まこがれひ、=城下鰈(しろしたがれひ))縁側(えんがは)
山葵(わさび)
小川水産(をがは)、蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)
蕨(わらび)
豊後(ぶんご)眞子王餘魚(まこがれひ、=城下鰈(しろしたがれひ))、肝臟(きも)
鰻(むなぎ)魚凍(にこゞり)
蝦夷地余市(えぞちよいち)鮟鱇肝(あんきも)
雞蛋(たまご)
播州(はりま)眞子王余魚(まこがれひ、=あまてがれひ)と羽州(では)蓴菜(ぬなは)の椀(わん)
肥後天草(ひごあまくさ)鰻(むなぎ)
相州葉山(さがみはやま)障泥烏賊(あふりいか)
薩州出水(さつまいづみ)春子(かすご)
紀州那智勝浦(きいなちかつうら)鮪(しび)
蝦夷地(えぞち)鰊(にしん)
薩州出水(さつまいづみ)眞鰺(まあぢ)
豊後(ぶんご)眞子王餘魚(まこがれひ、=城下鰈(しろしたがれひ))
能州(のと)鳥貝(とりがひ)
紀州那智勝浦(きいなちかつうら)鮪(しび)
小鰭(こはだ)
紀州那智勝浦(きいなちかつうら)鮪(しび)
阿州(あは)"珊瑚樹(さんごじゆ)"蕃茄(とまと)
羽州村山(ではむらやま)"佐藤錦(さたうにしき)"櫻桃(さくらんぼ)
米利堅(めりけん)櫻桃(さくらんぼ)
豊後(ぶんご)眞子王餘魚(まこがれひ、しろしたがれひ)、四百五十匁(≒1.7kg)
肥後天草(ひごあまくさ)鰻(むなぎ)、百八十七匁(≒700g)
阿州(あは)"珊瑚樹(さんごじゆ)"蕃茄(とまと)
羽州村山(ではむらやま)"佐藤錦(さたうにしき)"櫻桃(さくらんぼ)
2018/05/17 更新
2018/04 訪問
過猶不及 (すぎたるはなほおよばざるがごとし)
葛飾郡(かつしかのこほり)松伏(まつぶし)『三笠鮨』:
最上質(とびきり)の魚介(うみのさち)を用(つか)ひ、
確乎(たしか)なる技倆(うで)以(も)て鯗(すし)を提供(いだす)。
しかし、掉尾(いやはて)の土瓶蒸(どびんむし)は「旨過(うます)ぎ」。
これ、必(かな)ずしも賞賛(ほめことば)に非(あら)ず。
子曰(あのかたのたまは)く、「過猶不及 (すぎたるはなほおよばざるがごとし)」
車鰕(くるまえび)、文蛤(はまぐり)、櫻鰕(さくらえび)、香茹(しいたけ)。
これほどまでに濃厚(あぢこ)きものが重(かさ)なると首捻(くびゝぬ)るほかなし。
心(こゝろ)の片隅(かたすみ)に蟠(わだかまり)を抱(かゝ)へ、
當家(こちら)『うを德』に、、。
劈頭(いやさき)の"椀(わん)"から、
"石蓴醋物(あをさすのもの)"、"蕗(ふき)"、 "花山椒鍋(はなざんせうなべ)"、、。
漫(みだり)に"鮮(うまみ)"を足(た)すことなく、
必要最小限(ぎりぎり)の調味(あぢつけ)。
それでも猶(なほ)、秋毫(つゆ)無所不足(たらざるところな)きは、
偏(ひとへ)に、小宮健一親方(こみやけんいちおやかた)が技倆(うで)。
對價(しはらひ)は『三笠鮨』が幾分高(いくぶんたか)く、
居心地(ゐごゝち)と綜合的滿足度(みちたりかた)を競(あらそ)ふなら、
やはり、『うを德』に軍配(ぐんばい)。
この先(さき)、未來永劫(とこしへ)に續(つゞ)かんことを祈念(いの)る。
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
=======================================
【殽(さかな)】:
・"眞鯛(まだひ)、卵巣(まこ)+精巣(しらこ)+花山椒(はなざんせう)"
・越中滑川(ゑつちゆうなめりかは)の螢烏賊(ほたるいか)
・江州琵琶湖(あふみびはこ)の稚鮎(ちあゆ)天麩羅(てんぷら)
・石蓴(あをさ)醋物(すのもの)
・蝦夷地釧路(えぞちくしろ)の蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)
・播州明石(はりまあかし)の眞鯛(まだひ)、一貫目弱(≒3.7kg)、魥(さしみ)
・紀州那智勝浦(きいなちかつうら)の鰹(かつを)、藁燒(わらやき)
・阿州吉野川(あはよしのがは)の鰻(むなぎ)、百七匁(≒400g)、白燒(しらやき)
・花山椒鍋(はなざんせうなべ)
・和州(やまと)の花山椒(はなざんせう)@十萬圓(きろじふまんゑん)
・城州(やましろ)物集女笋(もづめだけ)
・越前勝山(ゑちぜんかつやま)の赤鯥(あかむつ、=のどぐろ)
【鯗(すし)】:
・豐後(ぶんご)城下鰈(しろしたがれひ、=まこがれひ)
・房州勝浦(あはかつうら)の鮪(しび)、四十三貫四百匁(≒163kg)
・陸州大間(むつおほま)の櫻鱒(さくらます) 、一貫百四十匁(≒4.2kg)
・春子(かすご)
・房州勝浦(あはかつうら)の鮪(しび)、四十三貫四百匁(≒163kg)
・三州(みかは)の鳥貝(とりがひ)
・明石(あかし)の眞鯛(まだひ)
・小鰭(こはだ)
【菓子(くわし)】:
・羽州村山(ではむらやま)の櫻桃(さくらんぼ)、"佐藤錦(さたうにしき)"
・三州蒲郡(みかはがまごほり)の蜜柑(みかん)
・日向(ひむか)の芒果(まんご)
=======================================
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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.4~F2.8
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影
牕(まど)
眞鯛(まだひ)、卵巣(まこ)+精巣(しらこ)+花山椒(はなざんせう)
江州琵琶湖(あふみびはこ)の稚鮎(ちあゆ)天麩羅(てんぷら)
石蓴(あをさ)醋物(すのもの)
越中滑川(ゑつちゆうなめりかは)の螢烏賊(ほたるいか)
蝦夷地釧路(えぞちくしろ)の蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)
蕗(ふき)
播州明石(はりまあかし)の眞鯛(まだひ)、一貫目弱(≒3.7kg)
播州明石(はりまあかし)の眞鯛(まだひ)、一貫目强(≒3.7kg)
明石(あかし)の眞鯛(まだひ)、鳴門瘤(なるとこぶ)
明石(あかし)の眞鯛(まだひ)、魥(さしみ)
紀州那智勝浦(きいなちかつうら)の鰹(かつを)、藁燒(わらやき)
阿州吉野川(あはよしのがは)の鰻(むなぎ)、百七匁(≒400g)、白焼(しらやき)
"花山椒鍋(はなざんせうなべ)"
和州(やまと)の花山椒(はなざんせう)
"花山椒鍋(はなざんせうなべ)"之一、花山椒(はなざんせう)+越前勝山(ゑちぜんかつやま)の赤鯥(あかむつ)
"花山椒鍋(はなざんせうなべ)"之一、城州(やましろ)物集女笋(もづめだけ)
"花山椒鍋(はなざんせうなべ)"之二、越前勝山(ゑちぜんかつやま)の赤鯥(あかむつ)
"花山椒鍋(はなざんせうなべ)"之二、越前勝山(ゑちぜんかつやま)の赤鯥(あかむつ)
豊後(ぶんご)城下鰈(しろしたがれひ、=まこがれひ)
房州勝浦(あはかつうら)の鮪(しび)、四十三貫四百匁(≒163kg)
陸州大間(むつおほま)の櫻鱒(さくらます) 、一貫百四十匁(≒4.2kg)
春子(かすご)
房州勝浦(あはかつうら)の鮪(しび)、四十三貫四百匁(≒163kg)
三州(みかは)の鳥貝(とりがひ)
明石(あかし)の眞鯛(まだひ)、一貫目弱(≒3.7kg)
小鰭(こはだ)
羽州村山(ではむらやま)の櫻桃(さくらんぼ)、"佐藤錦(さたうにしき)"
羽州村山(ではむらやま)の櫻桃(さくらんぼ)、"佐藤錦(さたうにしき)"
日向(ひむか)の芒果(まんご)
三州蒲郡(みかはがまごほり)の蜜柑(みかん)
2018/04/24 更新
2018/03 訪問
みるからに 春(はる)の雞魚(いさき)の 肥(こ)えたれば むべ親方(おやかた)も 「旨(うま)し!」といふらむ
時季(いまごろ)固有(ならでは)、
"四万十川(しまんとがは)の「ごり」 有馬煮(ありまに)"、
"城下鰈(しろしたがれひ)"、
i.e.,(すなはち、)豐後(ぶんご)日出城下(ひのでじやうした)眞子鰈(まこがれひ)。
"越中滑川(ゑつちゆうなめりかは)螢烏賊(ほたるいか)"に"蕗未醤(ふきみそ)"、
"山州(やましろ)の笋(たけのこ)"は"飯蒸(いひむし)"と"燒物(やきもの)"。
しかし、この日(ひ)の白眉(とびぬけてすぐれたるもの)は、
豐後佐賀關(ぶんごさがのせき)の雞魚(いさき)。
丸々(まる)と肥滿(こえふと)り力士(りきし)のごとき太鼓腹(たいこばら)。
膩(あぶら)に冨(と)み、鮮(うまみ)も顯著(あらは)。
これほどの雞魚(いさき)なら、
"鹽燒(しほやき)"に好適(よし)、"煮附(につけ)"でもまた可以(よし)。
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
=======================================
【殽(さかな)】:
・土州四万十川(とさしまんとがは)の"ごり" 有馬煮(ありまに)
・甘鯛(あまだひ)、鰒精巣(ふぐしらこ)、笋(たけのこ)の飯蒸(いひむし)
・蝦夷地箱館(えぞちはこだて)の馬糞海膽(ばうんうに)
・豐後(ぶんご)眞子鰈(まこがれひ、="城下鰈")、530匁(≒2kg)、魥(さしみ)
・越中滑川(ゑつちゆうなめりかは)螢烏賊(ほたるいか)+蕗未醤(ふきみそ)
・豐後(ぶんご)眞子鰈(まこがれひ、="城下鰈")骨邊肉(あら)、潮汁(うしほじる)
・山州(やましろ)の笋(たけのこ)
・豐後佐賀關(ぶんごさがのせき)の雞魚(いさき)、差味(さしみ)
【鯗(すし)】:
・失念(...)
・壹岐(いき)の鮪肥肉(しびあぶらみ)
・小鰭(こはだ)
・甲烏賊(かふいか、=墨烏賊)
・豐後(ぶんご)眞子鰈(まこがれひ、="城下鰈")
・三州三河灣(さんしうみかはわん)の鳥貝(とりがひ)
・蝦夷地羽幌(えぞちはぼろ)富山鰕(とやまえび、=ボタンエビ)
・豐後佐賀關(ぶんごさがのせき)の雞魚(いさき)
・雞蛋燒(たまごやき)
【菓子(くわし)】:
・羽州山形(ではやまがた)の佐藤錦(さたうにしき)
・遠州(とほとほみ)の獼猴桃(キウイフルーツ)
・檸檬(レモン)
・肥前唐津(ひぜんのくにからつ)の"麗紅橘(れいこうオレンジ)"
・ウズベキスタン柘榴(ざくろ)
=======================================
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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.8
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影
土州四万十川(とさしまんとがは)の"ごり" 有馬煮(ありまに)
甘鯛(あまだひ)、鰒精巣(ふぐしらこ)、笋(たけのこ)の飯蒸(いひむし)、甘鯛(あまだひ)
蝦夷地箱館(えぞちはこだて)の馬糞海膽(ばうんうに)
豐後(ぶんご)眞子鰈(まこがれひ、="城下鰈")、530匁(≒2kg)
越中滑川(ゑつちゆうなめりかは)螢烏賊(ほたるいか)
蕗未醤(ふきみそ)
豐後(ぶんご)眞子鰈(まこがれひ、="城下鰈")骨邊肉(あら)、潮汁(うしほじる)
山州(やましろ)の笋(たけのこ)
豐後佐賀關(ぶんごさがのせき)の雞魚(いさき)、差味(さしみ)
失念(...)
壹岐(いき)の鮪肥肉(しびあぶらみ)
小鰭(こはだ)
甲烏賊(かふいか、=墨烏賊)
豐後(ぶんご)眞子鰈(まこがれひ、="城下鰈")
三河灣(みかはわん)の鳥貝(とりがひ)
蝦夷地羽幌(えぞちはぼろ)富山鰕(とやまえび、=ボタンエビ)
豐後佐賀關(ぶんごさがのせき)の雞魚(いさき)
雞蛋燒(たまごやき)
羽州山形(ではやまがた)の佐藤錦(さたうにしき)
羽州山形(ではやまがた)の佐藤錦(さたうにしき)
遠州(とほとほみ)の獼猴桃(キウイフルーツ)
ウズベキスタン柘榴(ざくろ)
檸檬(れもん)
2018/03/25 更新
2018/02 訪問
目移(めうつ)りも 道理(ことわり)ならん 山海八珍(このすごさ) 間拔(まぬけ)も腑拔(ふぬけ)も "眼拔(めぬけ)"に首丈(ぞつこん)
謹(つゝし)みて御零(おこぼ)れ頂戴(ちやうだい)仕(つかまつ)る。
小人(それがし)に虎狼之意(とらおほかめのこゝろ)有之(これあり)。
否(いな)!
"鬣狗(たてがみいぬ)"、"禿鷲(はげわし)"、"毛賊(こそどろ)"の類(たぐひ)。
この日(ひ)は稀有(まれにみ)るほどの山海八珍(うみやまのさち)盡(づ)くし。
活(いけ)が、"諸子(もろこ)"、"花咲蟹(はなさきがに)"、
朝〆魚(あさじめうを)として、"明石鯛(あかしだひ)"、"眼拔(めぬけ)"、
さらに、"虎鰒精巢(とらふぐしらこ)"に、"長岡京笋(ながをかのたけのこ)"、、。
獅子(しゝ)の眼(め)掠(かす)めての竊喰(ぬすみぐひ)。
實(げ)に、"密夫(まをとこ)"の心境(こゝち)ぞしたりける。
"活諸子(いけのもろこ)"は初(はじめて)、
茹上(うであげ)"花咲蟹(はなさきがに)"の旨(うま)さは勿論(いふもさらなり) 。
やはり、この日(ひ)の白眉(とりわけすばらしきしな)こそ、"目拔(めぬけ)":
巷間(ちまた)では「超高級魚(いとたかきねのうを)」と云ふ。
目拔類(めぬけのたぐひ)夥(あまた)あれど、
就中(わきても)、最貴(すぐれてたふと)きが"赤魚鯛(あかうをだひ)"とも。
小人(それがし)、幼(いとけな)き砌(みぎり)、
赤貧如洗(あらふがごときまづしさ)なれば、
"眞鯛(たひ)"も"鰒(ふぐ)"も口(くち)にせし前例(ためし)なく、
"狹眞魚(さまうを)"すら膓(はらわた)なき魚乾(ほしうを)。
偶(たま)の"鮪差味(しびさしみ)"を除外(のぞ)くなら、
"梶木(かぢき)"、"眞鱈(まだら)"、
そして何(なに)より前述(くだん)の"赤魚鯛(あかうをだひ)"。
すなはち、六十年前(むそとせまへ)なら「下魚中(げうをのなか)の下魚(げうを)」。
それが、瓩(キロ)一萬三千圓(いちまんさんぜんゑん)と云ふから愕(おどろ)き。
一貫二百五十匁(≒4.7kg)の大(おほ)きさとのことなれば、
すなはち、沽(あたひ)、大畧(およそ)、六萬一千圓(ろくまんいつせんゑん)ぼど。
價格(ね)はともかく、その味(あぢはひ)は絶品・至高(このうへなきもの)。
陳腐(ありきたり)の譬喩(たとへ)ながら、
"石狗公(きちじ)"をその儘(まゝ)巨大化(おほきく)したるがごとき形(なり)。
幼少時(いとけなきころ)の煮附(につけ)を想像(おもひゑがき)しに、
"長岡笋(ながをかたけのこ)"とゝもに最上(いとよ)き椀(わん)に、、。
堪(たま)りかね、
絶句(ことばをうしなふ)こと霎時(しばし)。
周圍(まはり)からも、一齊(ひとし)く、絶賛(はげしくほめたゝ)ふる聲(こゑ)。
善哉(よきかな)、善哉(よきかな)!
今朝(けさ)〆たばかりの明石眞鯛(あかしだひ)は、
未熟成(いまだうれず)と云へど、眞鯛(まだひ)固有(ならでは)の芳香(かをり)。
臼齒(おくば)に噛締(かみし)むるや、
鮮(うまみ)浮騰(ほとばし)りて、四角八方(をちこち)に旋(かけめぐ)る。
心做(こゝろな)し歟(か)?
舎利(すめし)も、不尋常(つねなら)ず嗜好(このみ)に適合(あふ)。
粒(つぶ)が立(た)ち、しかも、舌(した)に滑(なめ)らか。
膨滿(はらふく)るゝ豫兆(きざし)もなく辭別(いとまごひ)。
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
=======================================
【殽(さかな)】:
・琵琶湖(びはこ)の冰魚(ひうを)
・淀蘿蔔(よどすゞしろ)
・蝦夷噴火灣(えぞふんくわゝん)馬糞海膽(えぞばふんうに)
+朝〆(あさじめ)明石(あかし)眞鯛(まだひ)、七百五十匁(≒2.8kg)
・越中氷見(ゑつちゆうひみ)の小鮪(めじ)藁燒(わらやき)+菜花(なばな)
・琵琶湖(びはこ)の活諸子(いけもろこ)
・擇捉嶋(えとろふじま)、活花咲蟹(いけはなさきがに)
・【椀(わん)】、
朝〆(あさじめ)房州勝浦(あはかつうら)目拔(めぬけ)、
一貫二百五十匁(≒4.7kg)
+長岡京(ながをか)の笋(たけのこ)
・蝦夷(えぞ)仙鳳趾(せんぽうし)の眞蠔(かき)
・虎鰒(とらふぐ)精巣(しらこ)
【鯗(すし)】;
・日向油津(ひむかあぶらつ)の中鮪(ちゆうばう)、十六貫(≒60kg)、肥肉(あぶ)
・玉珧(たひらぎ)
・越中氷見(ゑつちゆうひみ)の小鮪(めじ)藁燒(わらやき)
・朝〆(あさじめ)明石(あかし)眞鯛(まだひ)、七百五十匁(≒2.8kg)
・朝〆(あさじめ)房州勝浦(あはかつうら)目拔(めぬけ)、一貫二百五十匁
・日向油津(ひむらあぶらつ)の中鮪(ちゆうばう)、中肥肉(ちゆうあぶ)
・朝〆(あさじめ)明石(あかし)眞鯛(まだひ)、七百五十匁(≒2.8kg)
・日向油津(ひむらあぶらつ)の中鮪(ちゆうばう)、紅肉(あかみ)
・星鳗(はかりめ)
【菓子(くわし)】:
・さくらもゝ草莓(いちご)+甘柑(かんかん)
=======================================
---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.4
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影
琵琶湖(びはこ)の冰魚(ひうを)
淀蘿蔔(よどすゞしろ)
蝦夷噴火灣(えぞふんくわゝん)の海膽(うに)
朝〆(あさじめ)明石(あかし)眞鯛(まだひ)、七百五十匁(≒2.8kg)
越中氷見(ゑつちゆうひみ)の小鮪(めじ)藁焼(わらやき)
菜花(なばな)
琵琶湖(びはこ)の活諸子(いけもろこ)
擇捉嶋(えとろふじま)、活花咲蟹(いけはなさきがに)
【椀(わん)】、朝〆(あさじめ)房州勝浦(あはかつうら)目抜(めぬけ)、一貫二百五十匁(≒4.7kg)
【椀(わん)】、長岡京(ながをか)の笋(たけのこ)
蝦夷(えぞ)仙鳳趾(せんぽうし)の眞蠔(かき)
虎鰒(とらふぐ)精巢(しらこ)
虎鰒(とらふぐ)精巢(しらこ)
日向油津(ひむらあぶらつ)の中鮪(ちゆうばう)、十六貫(≒60kg)、肥肉(あぶ)
玉珧(たひらぎ)
越中氷見(ゑつちゆうひみ)の小鮪(めじ)藁焼(わらやき)
朝〆(あさじめ)房州勝浦(あはかつうら)目抜(めぬけ)、一貫二百五十匁(≒4.7kg)
日向油津(ひむらあぶらつ)の中鮪(ちゆうばう)、十六貫(≒60kg)、中肥肉(ちゆうあぶ)
朝〆(あさじめ)明石(あかし)眞鯛(まだひ)、七百五十匁(≒2.8kg)
日向油津(ひむらあぶらつ)の中鮪(ちゆうばう)、十六貫(≒60kg)、紅肉(あかみ)
星鳗(はかりめ)
さくらもゝ草莓(いちご)
甘柑(かんかん)
2018/02/18 更新
2018/01 訪問
泡(あは)を吹(ふ)き 運命(さだめ)も知(し)らず 漬塲(つけば)には 遙(はる)か蝦夷地(えぞち)の 蟹(かに)鎭坐(おは)しける
毎年恆例(まいとしならひ)の新年會(あらたなるとしをことほぐうたげ)。
其處(そこ)には、病(やまひ)癒(い)えたる友(とも)の顏(かほ)も、、。
漬塲(つけば)に鎭坐(おは)しますは、
鱈塲蟹(たらばがに)、鯨鯢畝須(くぢらのうねす)に明石眞鯛(あかしだひ)。
劈頭(いやさき)に"胡桃入干柹(くるみいりほしがき)"と"唐墨(からすみ)"。
雙方(ともに)見覺(みおぼ)えあり!
次(つ)いで、湯氣(ゆげ)の立(た)つ加須底羅雞蛋(かすていらたまご)。
紅(くれなゐ)鮮烈(あざかや)なる車蝦(くるまえび)が顯著(めだつ)。
"鰤藁燒(ぶりのわらやき)"には"冬茹甘露煮(どんこかんろに)"。
鰤(ぶり)は米藁(こめわら)にて炙(あぶ)り、大蒜(おほひる)を利(き)かす。
當家(こちら)固有(ならでは)の味(あぢはひ)。
冬茹(どんこ)は半點(いさゝか)甜(あま)め歟(か)?
扨(さて)、"鯨鯢畝須(くぢらうねす)の椀(わん)":
底(そこ)に蝦薯蕷(えびいも)が沈(しづ)み、山椒木芽(きのめ)が浮(う)く。
風味佳絶(たぐひまれなるすばらしきあぢかをり)なれど、
鯨鯢肉(くぢらにく)、臼齒(おくば)に頼哩(あらが)ひて止(や)むことなし。
備長炭(しろすみ)に炙(あぶ)りたる"鱈塲蟹(たらばがに)"、
さらには、"紅椒ムウス(ぱぷりかむうす)"と、
豫想(おもひ)に寸毫(つゆ)と違(たがは)ぬ味(あぢ)・風韻(かをり)。
卍(まんじ)、善哉(よき)、善哉(よき)!
倩(つらつら)舎利(すめし)を窺(うかゞ)ふに、
以前(まへ)に比較(くら)べて顏色(いろ)淡(あは)し。
横井(よこゐ)"與兵衞(よへゑ)"を減量(へら)し、
中埜(なかの)"白菊(しらぎく)"を増量(ふや)したとの説明(はなし)。
掉尾(いやはて)に、
今季初(このふゆはじめて)の"さくらもゝ草莓(いちご)":
阿州(あは)の誇(ほこ)る草莓(いちご)の皇帝(すめらみこと)。
その名(な)に相違(たがは)で、櫻(さくら)と桃(もゝ)の芳香(かをり)を有(も)つ。
宴(うたげ)は、掃愁帚(さけ)を除(のぞ)き如下(つぎのごとし)。
=======================================
【殽(さかな)】:
・胡桃入干柹(くるみいりほしがき)+唐墨(からすみ)
・蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)+明石(あかし)眞鯛(まだひ)八百匁(≒3kg)
・藁燒鰤(わらやきぶり)+冬茹(どんこ)
・鱈塲蟹(たらばがに)
・紅椒(ぱぷりか)のムウス
【鯗(すし)】;
・鮪(しび)、白川(しろあまだひ)、眞鯖(さば)、鮪(しび)、皮剥(かはゝぎ)、
・小鰭(こはだ)、墨烏賊(かふいか)、鰒(あはび)、鮪(しび)
【菓子(くわし)】:
・さくらもゝ草莓(いちご)
=======================================
---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.4
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影
湯氣(ゆげ)の立つ加須底羅(かすていら)雞蛋(たまご)
胡桃入干柹(くるみいりほしがき)
唐墨(からすみ)
加須底羅(かすていら)雞蛋(たまご)
蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)
明石(あかし)眞鯛(まだひ)
藁燒鰤(わらやきぶり)に冬茹(どんこ)
藁燒鰤(わらやきぶり)に冬茹(どんこ)
鯨鯢(くぢら)の畝須(うねす)椀(わん)
鱈塲蟹(たらばがに)
紅椒(ぱぷりか)のムウス
鮪(しび)
鰒(あはび)の肝(きも)
白川(しろあまだひ)
眞鯖(さば)
鮪(しび)
皮剥(かはゝぎ)
小鰭(こはだ)
墨烏賊(かふいか)
鰒(あはび)
鮪(しび)
さくらもゝ草莓(いちご)
さくらもゝ草莓(いちご)
鱈塲蟹(たらばがに)
鯨鯢(くぢら)の畝須(うねす)
明石(あかし)眞鯛(まだひ)
加須底羅(かすていら)雞蛋(たまご)
2018/01/22 更新
2017/12 訪問
恭賀新年(つゝしみてあらたなるとしをことほぎまうしあげまする)
新年(あらたしきとし)を壽(ことほ)ぐ三段重(みかさねのぬりもの)。
對價(あたひ)、三萬二千四百圓也(さんまんにせんよんひやくゑんなり)。
今年(ことし)はこれを一人(ひとり)で啖(くら)ふ。
大雜把(あほまか)なる内容(うちわけ)は、如斯(かくのごとし)。
當家(こちら)の御節料理(おせちれうり)は、
七年連續(なゝとせつゞけて)、七度目(なゝたびめ)で最後(いやはて)。
これで永遠(とは)の離別(わかれ)。
扨(さて)、來年(つぎのとし)は、如何(いか)にせん?
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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.8
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 (2011年6月撮影)※肖像
精機光學 佳能(Canon)nFD2.8/300 L @F4 ※元旦日出
富山玩具 Borg 71FL 8/560 (5.6/400 + ×1.4Extender) @F8 ※元旦日出
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影
元旦日出(はつひので)
元旦日出(はつひので)
元旦日出(はつひので)
元旦日出(はつひので)
一の重(ぢゆう)
一の重(ぢゆう)
一の重(ぢゆう)
一の重(ぢゆう)
一の重(ぢゆう)
一の重(ぢゆう)
一の重(ぢゆう)
二の重(ぢゆう)
二の重(ぢゆう)
二の重(ぢゆう)
二の重(ぢゆう)
二の重(ぢゆう)
二の重(ぢゆう)
二の重(ぢゆう)
二の重(ぢゆう)
三の重(ぢゆう)
三の重(ぢゆう)
三の重(ぢゆう)
三の重(ぢゆう)
三の重(ぢゆう)
三の重(ぢゆう)
三の重(ぢゆう)
2018/01/01 更新
2017/11 訪問
極北(さいはて)の 氷結(いてつく)ばかりの 蝦夷地(えぞち)より 明石鯛(あかしだひ)ほど "こぶ"多(おほ)きものなし
晝(ひる)九(こゝの)つ。
引戸(ひきど)を開(ひら)くと、席(むしろ)には小人(それがし)一人(ひとり)。
三年前(みとせまへ)ならいざ知(し)らず、
近會(ちかごろ)では稀有(めづらし)きこと。
「今季一(こんきいち)」、
と號(い)ふ"松茸(まつたけ)"は、陸州(むつ)岩手(いはて)の産(もの)。
その優雅(みやび)この上(うへ)なき風韻(かをり)に霎時(しばし)陶醉(ゑふ)。
これが夷僚(ゑびす)に理解(わから)ぬとは疑問(くびかし)ぐるばかり。
播州(はりま)明石(あかし)の"眞鯛(まだひ)"が七百七十匁(≒2.9kg)。
中骨(なかぼね)には明石鯛(あかしだひ)固有(ならでは)の瘤(こぶ)。
朝締(あさじ)めゆゑ、鮮(うまみ)は未熟(これから)ながら、
齒觝觸(はあたり)拔群(むれよりぬきんいでたり)。
雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の"鰻 (むなぎ)"百六十匁(≒600g)。
時季(とき)ならず、半點(いさゝか)脂(あぶら)稀薄(うすめ)。
今(いま)や、「鰻(むなぎ)の皇(すめらみこと)」と賞賛(もてはや)さるゝも、
かくのごとき淡白(あぢあは)き鰻(もの)も、、。
愈々(いよいよ)盛(さか)りに向成(なりな)んとするは、
蝦夷(えぞ)仙鳳趾(せんぱうし)の"眞蠔(まがき)"。
やはり「眞蠔(まがき)の頂點(いたゞき)」
"鰤 (ぶり)"も蝦夷地(えぞち)より越後(ゑちご)へと遷移(うつる)。
"娃娃菜(わゝさい)"と號(よびな)すは、
最小(いとちいさ)なる白菜(はくさい)。
房總(ばうさう)の花生(なんきんまめ)"おほまさり"も美味(よきあぢ)。
この日(ひ)も平生(つね)のごとく尋常(つね)のごとし。
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
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【餚(さかな)】:
・先附(さきづけ)
・娃娃菜(わゝさい)
・房總(ばうさう)花生(らつくわせい)"おほまさり"
・蝦夷(えぞ)サロマ湖(こ)の眞蠔(まがき)
・蝦夷(えぞ)仙鳳趾(せんぱうし)の眞蠔(まがき)
・但州(たじま)香住(かすみ)の雌蟹(せこがに)
+山城(やましろ)蝦薯蕷(えびいも)
・椀(わん)
・陸州(むつ)松茸(まつたけ)
・蝦夷(えぞ)雲子(くもこ)
・金時胡蘿蔔(きんときにんじん)
・蕪(かぶら)
・向附(むかふづけ)
・播州(はりま)明石(あかし)の眞鯛(まだひ)
・明石鯛(あかしだひ)の肝臟(きも)
・蝦夷(えぞ)濱中(はまなか)蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)
・雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ)
【鮓(すし)】:
・奧州(むつ)大間(おほま)の鮪(しび)肥肉(あぶらみ)
・播州(はりま)明石(あかし)の眞鯛(まだひ)
・奧州(むつ)大間(おほま)の鮪(しび)
・肥後(ひご)天草(あまくさ)の小鰭(こはだ)
・越後(ゑちご)の鰤(ぶり)藁燒(わらやき)
・對馬(つしま)の星鳗(はかりめ)
【菓子(くわし)】:
・小蜜(こみつ)
・蕃茄(あかなす)
・柹(かき)
・グレープフルーツ
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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.4
東道(あるじ)小宮健一(こみやけんいち)親方(おやかた) 【撮影許可濟】 2011年6月撮影
娃娃菜(わゝさい)
房総(ばうそう)花生(らつくわせい)"おほまさり"
蝦夷(えぞ)サロマ湖(こ)の眞蠔(まがき)
蝦夷(えぞ)仙鳳趾(せんぱうし)の眞蠔(まがき)
但州(たじま)香住(かすみ)の雌蟹(せこがに)+山城(やましろ)蝦薯蕷(えびいも)
播州(はりま)明石鯛(あかしだひ)
播州(はりま)明石鯛(あかしだひ)の瘤(こぶ)
雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ)
金時胡蘿蔔(きんときにんじん)
陸州(むつ)松茸(まつたけ)にに蕪(かぶら)、蝦夷(えぞ)雲子(くもこ)
播州(はりま)明石(あかし)眞鯛(まだひ)
蝦夷(えぞ)濱中(はまなか)蝦夷馬糞海膽(えぞばふんうに)
明石鯛(あかしだひ)の肝臓(きも)
雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ)
雲州(いづも)宍道湖(しんじこ)の鰻(むなぎ)
奥州(むつ)大間(おほま)の鮪(しび)肥肉(あぶらみ)
播州(はりま)明石鯛(あかしだひ)
奥州(むつ)大間(おほま)の鮪(しび)
肥後(ひご)天草(あまくさ)小鰭(こはだ)
越後(ゑちご)鰤(ぶり)
對馬(つしま)星鳗(はかりめ)
菓子(くわし)
小人(それがし)一人
2017/11/20 更新
强(つよ)き颱風(のわけ)に因(よ)り、訪問(のれんくゞる)は四月(よつき)ぶり。
「豐穣(ゆたか)なる白藏(あき)の幸(さち)」を喰(く)ひそびれ、
はや、水(みづ)も凍(い)てつく玄英(ふゆ)。
名殘(なごり)の"鰻(むなぎ)"は"遠州濱名湖(とほとうみはまなこ)"。
江州琵琶湖(あうみびはこ)"本諸子(ほんもろこ)"、
隱州(おき)"松葉蟹(まつばがに、≒楚蟹)"と、
活(い)ける×孔明(こうめい)〇魚介(うみ・みづうみのさち)、
冢中枯骨(つかのなかにかれたるほね)卍(まんじ)を狂喜亂舞(まひをど)らす。
實(げ)に、
天下無雙(よにくらぶるものな)きは小宮親方(こみやおやかた)の"鱲子(からすみ)":
適度(ほどよ)く熟成(う)れ、
芯(なか)は、なほ"輭(やはらか)さ"と"瑞々(みづみづ)しさ"を保持(たもつ)。
美味佳肴(よきあぢ)揃(ぞろ)ひなること、
「何(いづ)れ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」のごとき景状(ありさま)なれど、
當日(このひ)の白眉(はくび)は、
"活天然對蝦(いけてんねんくるまえび)"用(つか)ひし"雞卵炙(たまごやき)"。
實言(まこと)、
「海内一(ひのもといち)の"雞卵炙(たまごやき)"」と斷言(よぶをはゞからず)。
小宮親方(こみやおやかた)も亦(また)、
「會心作(くわいしんさく)」と自慢(むねをはる)、靑陽(はる)はまだ先(さき)。
これほどに、
「沈魚落雁閉月羞花(うをしづみ、かりおち、つきとぢ、はなもはぢらふ)」
ほどの殊滋異味(よきあぢ)盡(づ)くしなれど、
勘定(しはらひ)は銀座(ざぎん)の●分の一(▲▲ぶんのいち)の廉價(やすさ)。
因(ちな)みに、當日(このひ)の菜譜(こんだて)は如下(つぎのとほり):
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【殽(さかな)】:
・江州琵琶湖(あうみびはこ)の"冰魚(ひうを)"
・鱲子(からすみ)
・能州(のと)"赤沙噀(あまなまこ)"
・"活天然對蝦(いけてんねんくるまえび)"による"雞卵炙(たまごやき)"
・蝦夷仙鳳趾(えぞせんぽうし)の"眞蠔(まがき)"
・江州琵琶湖(あうみびはこ)"本諸子(ほんもろこ)"の天麩羅(てんぷら)
・蝦夷濱中(えぞはまなか)"蝦夷馬糞靈螺子(えぞばふんうに)"
・播州明石(はりまあかし)の"眞鯛(まだひ)"、四百八十匁(≒1.8kg)
・佐渡島(さどがしま)の"阿羅魚(あら)"、五百三十匁(≒2kg)
・蝦夷余市(えぞよいち)"華臍魚肝(あんかうきも)"
・隱州(おき)"松葉蟹(まつばがに、≒楚蟹)"、二百匁(≒750g)
・但州香住(たじまかすみ)の"雌楚蟹(めすのすはへがに)"の澆飯(どんぶりめし)
・遠州濱名湖(とほとうみはまなこ)の"鰻(むなぎ)"二百七十匁(≒1kg)
【鮓(すし)】:
・能州(のと)の"鰤(ぶり)"、四貫五百三十匁(≒17kg)、肥肉(あぶらみ)
・房州勝浦(あはかつうら)の"鯥(むつ)"
・佐渡島(さどがしま)の"阿羅魚(あら)"、五百三十匁(≒2kg)
・奧州(むつ)の"金華鯖(きんくわさば)"
・薩州出水(さつまいづみ)の"眞鰺(まあぢ)"
・陸州大間(むつおほま)の"鮪(しび)"、四十三貫(≒160kg)
・陸州大間(むつおほま)の"鮪(しび)"、四十三貫(≒160kg)、肥肉(あぶらみ)
・能州(のと)の"鰤(ぶり)"、四貫五百三十匁(≒17kg)
【椀(しるもの)】:
・播州明石(はりまあかし)の"眞鯛(まだひ)潮汁(うしほじる)"、
四百八十匁(≒1.8kg)、朝〆(あさじめ)
【果子(このみくさのみ)】:
・越後(ゑちご)の洋梨(やうなし)"ル・レクチ"
・紀州(きい)"紅まどんな"
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【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
旭光學 賓得(Pentax)K-5 單鏡反光數字照相機(でじいち) ※2011-06
【鏡珠】:東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.8
蔡司(Carl Zeiss)Planar T* 1.4/85 ZK @F2 ※2011-06