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宮川は札幌の鮨の名店で、札幌市街からタクシーで10分程だ。 夜の2回転制で、全ての客が同じ時刻から食べ始める。 店内は凛とした白木の8人掛けのカウンター一つのみだ。 摘みと握りを合わせて全部で20品程度が供される。 全てに感想を記すのは大変なので、先ずは摘みの幾つかについて。 帆立貝の摘みは、細切りにした帆立貝に葛を使ってとろみを与えている。 雲丹の摘みは、トマトから抽出したジュレを添えている。雲丹のねっとりした食感とジュレの甘みが良く合う。和食では珍しい技法だが、ジュレの抽出方法はフランス料理を参考にしているそうだ。 鮑の摘みは、鮑自体もソースも素晴らしい。ソースは乳製品を用いているかのようなコクが有るが、鮑の肝のみ用いているそうだ。 脂の乗った鰊と水茄子を和えた摘みは、清涼感が有る。 続いて握りの幾つかに付いて。握りは全般的に細長い。シャリは硬すぎもせず柔過ぎもせず、酢の使い方も控えめで、シャリが単独で存在感を出してくるのでなく、ネタと合わせて美味しくなるようなシャリだ。 細かく包丁を入れた烏賊の握りは、適度な弾力感がありながら、食べ易い。 鯛の握りは、脂の乗り方も弾力感も良い。 鮪の握りは、醤油に漬けており、熟成させたような深みの有る味だ。 小肌の握りは、余り酢を感じさせず、円やかな味わいだ。 鯵の握りは、脂の乗り方が素晴らしい。 摘みに出てきた雲丹が、今度は握りとしても供される。この握りが独特で、握りに鶏の卵の白身を掛けて、とろみを付けている。卵掛けご飯に雲丹を載せたような品だが、とろりとした食感が見事だ。 穴子は太巻き風にして供される。 鰹節でなく魚の骨から出汁を取ったという味噌汁は、力強い味わいだ。 追加で頼んだ時不知(ときしらず)は、柔らかくかつ脂が乗っている。 締めの玉子は、魚も練り込んだハンペン風。 全ての摘みと握りが高い水準にある。 ご主人や他の職人達も、穏やかな人柄で話し易い。
2020/08訪問
1回
長島は白金の鮨屋だ。 とても美味しく、かつ、現在の東京の水準を鑑みると料金は割安だ。 8人掛けのカウンターのみ。夜の2回転制の2回目に臨んだ。 魚介類の摘みを何品か供した後に、握りを供するというスタイル。品数が多いので全般的な感想のみ。 種の質は高く、白身や青物は弾力感を感じさせる。摘みの鰹などは微かな燻製香がアクセントを与えている。舎利は、硬さや酢の利かせ方が適切で、良いと思う。 大将は一見怖そうだが、実は話好き。この日は我々を含めて初訪問の客が大部分で、最初のうちは客席に緊張感が有ったが、大将が話好きと判ってきたら、雰囲気が和やかになった。 公共交通で訪れるのは不便で、最寄りの白金高輪駅からも12分掛かる。この立地ゆえか、味の水準を鑑みると料金は割安で、予約も取りやすい。再訪したい。
2025/11訪問
1回
摘み、握りとも、仕事の質が極めて高い。握りの舎利は、やや硬めの炊き方で、酢の利かせ方も若干強めの個性的なものだが、それが美味しい。空間に余裕があり、客数を鑑みると店員は多めで、店員は客に良く目を配っている。 三回目の訪問。 青空(はるたか)は銀座と新橋の中間辺りに在る鮨屋だ。白木のカウンター。鮨屋としては空間に余裕が有り、客数を鑑みると店員は多めだ。客足はかなり良く、一斉開始ではないものの、実質的に二回転。 摘みと握りを合わせるとかなりの品数になるので、感想は一部の品についてのみ。 摘みは、素材の良さに加えて調理が光る。全体的に出汁が素晴らしい。 蛸は柔らかさの中に弾力感を備えている。 湯引きした河豚は、何気無いポン酢との組み合わせが見事。 白甘鯛は、出汁に深みがある。 鮑も柔らかく、それでいて弾力感が有る。 虎河豚の白子は、ネットリとした食感が病み付きになりそう。 握りは、以前の訪問で量が多いと判っていたので、舎利は少な目にしてもらった。握りの舎利は、やや硬めの炊き方で、酢の利かせ方も若干強め。好みは分かれると思うが、僕は気に入った。 墨烏賊の握りは、見た目が先ず美しい。素材の食感も硬すぎもせず柔らかすぎもせず、適切だ。 サヨリや小肌などの光り物は、酢の締め方が強目で、舎利と合わせて美味しさを感じる。 仕入れの都合上か、この日はイクラが無く、その代わりか鮪が四貫も出てきた。鮪は、赤身、中トロが背中と腹のニ種類、そして大トロと四連続。鮪はもっと少なくても良かったが、素材はどれも見事。 赤貝は締まった感じの食感。 車海老の握りは、茹で加減が丁度良いし、赤白の縞が美しい。 雲丹はとてもクリーミー。細かい点だが、軍艦の海苔も素晴らしい。 口の中で解けるような、穴子の柔らかい食感に陶然とする。 福井の酒「一本義」は極端な辛口で、好みからは少し外れてしまった。石川の酒「手取川」は、スッキリとした味わいで、鮨と合わせやすい。 店員の人数が多いこともあり、ご主人を含めて、店員は客に良く目を配っている。 正統的な仕事の平均点が極めて高い店だ。 2回目の訪問。 青空(はるたか)は銀座と新橋の中間辺りに在る鮨屋だ。白木のカウンター。鮨屋としては空間に余裕が有り、客数を鑑みると店員は多めだ。お任せを頼み、握りを若干追加した。 摘みと握りを合わせるとかなりの品数になるので、感想は一部の品についてのみ。 9品の摘みは、素材の良さに加えて、何気ない調理が光る。 白子はネットリとした食感で、ポン酢と良く合う。 蛸は柔らかさの中に弾力感を備えている。 クエは微かに燻ることにより、食感に変化が生まれている。 焼いた甘鯛を蓮根のスープに浮かべた品は、蓮根が出色。片栗粉を使わずに自然なトロミが付いている。 鮑も柔らかく、それでいて弾力感が有る。出汁も出色。 脂の乗った焼いた喉黒は、山椒との相性が抜群だ。 どの摘みも食感が見事。 握りは13貫のお任せに1貫追加注文した。前回の訪問で量が多いと判っていたので、舎利は少な目にしてもらった。握りの舎利は、やや硬めの炊き方で、酢の利かせ方も若干強め。好みは分かれると思うが、僕は気に入った。 墨烏賊の握りは、見た目が先ず美しい。素材の食感も硬すぎもせず柔らかすぎもせず、適切だ。 サヨリや小肌などの光り物は、酢の締め方が強目で、舎利と合わせて美味しさを感じる。 鮪は、赤身、大トロに近い中トロ、そして大トロと三連続。素材はどれも最上。 車海老の握りは、茹で加減が丁度良いし、赤白の縞が美しい。 口の中で解けるような、穴子の柔らかい食感に陶然とする。 店員の人数が多いこともあり、ご主人を含めて、店員は客に良く目を配っている。 正統的な仕事の平均点が極めて高い店だ。 青空(はるたか)は銀座と新橋の中間辺りに在る鮨屋だ。白木の8人掛けのカウンター。鮨屋としては空間に余裕が有り、客数を鑑みると店員は多めだ。お任せを頼んだ。 摘みと握りを合わせるとかなりの品数になるので、感想は一部の品についてのみ。 摘みは野菜は使わず魚介類のみ。正統的な美味しさだ。 伊勢海老は素材も良く、数かに酸味を帯びたジュレや、添えられた出汁も見事。 鮑は弾力感と柔らかさという相反する食感を両立させている。肝から作り、微かにトロミを加えた出汁も素晴らしい。 鰻の蒲焼は、鰻専門店を凌駕している。 握りの舎利は、やや硬めの炊き方で、酢の利かせ方も若干強め。好みは分かれると思うが、僕は気に入った。 墨烏賊の握りは、見た目が先ず美しい。素材の食感も硬すぎもせず柔らかすぎもせず、適切だ。 鮨屋では珍しい鱚の握りも、締め方がとても良い。 鮪は、赤身、大トロに近い中トロ、そして大トロと三連続。素材はどれも最上。 車海老の握りは、茹で加減が丁度良い。 穴子は、驚くほど柔らかい。 細かい点を言うと、帆立の小柱や雲丹の巻物に使っている海苔の質が極めて高い。 ご主人も含め、店員は客に良く目を配っている。無駄口はきかないが、客の会話を良く聞いており、さりげなく会話に加わってくる。 全体的に突出した個性は無いものの、正統的な仕事の平均点が極めて高く感じる。極めて高価な店だが、納得してしまう。
2022/02訪問
3回
お任せで、先ず摘み、その後握りというスタイルだ。 品数がかなり多いので、特に印象に残った品について感想を記す。 蛸の刺身は、弾力と柔らかさとのバランスが良い。 初鰹の刺身は、若干オリーブ油を掛けて、味に膨らみを与えている。 太刀魚の焼き物は、焼き方も良いし、柚子などから作ったジュレが、品の良いアクセントを付けている。 茶碗蒸しは、梅の程良い酸味が効いている。 握りのノドグロは、脂が良く乗っている。 この時期の鮪は若干弱いそうだが、二枚重ねにして味を重層的にしている。 トロの脂の乗りは良い。 ボイルした車海老は安定した美味しさ。 雲丹は舌の上でとろけそう。 この時期は穴子が無いが、代わりに蛤の握りで締めた。煮切りはかなり甘め。 お代わりで頼んだあん肝の握りは出色だった。なんと奈良漬けを重ねているが、このサッパリとした感触と、あん肝の程よい脂味との相性が実に良い。 全体的に握りの質はかなり高い。白身が赤身並みに良くなれば、究極の鮨となろう。 昼に2回目の訪問。 グラスのシャンパーニュ(Thierry Houry Blanc de Blancs Grand Cru)に続いて日本酒を頼んだ。 先ずは摘みから。 最初の摘みは温かい水菜のおひたし。優しい味が冷気で冷えた体を温める。 蛸は、柔らかさと弾力性が両立した絶妙な食感。 茶碗蒸しは、生のカラスミを浮かべており、カラスミを崩して茶碗蒸しと混ぜて食べる。生のカラスミ食べるのは初めてだ。トロリとした食感が素晴らしく、シャンパーニュが進む。 太刀魚は、焼くのでなく軽く揚げて、餡を掛けている。焼いた太刀魚は味が素っ気なくなりがちだが、揚げることより、味に複雑さが出てきている。 ここから握り。 昆布締めの鰆は、熟成した感じがする。 烏賊は弾力感が有りながらも、細かく包丁を入れており、食べ易い。 鰤は脂が良く乗っている。 サヨリは繊細な味。 赤身、中トロ、大トロの鮪の三連発は、種の質が高く、柔らかくないのに口の中でとろけるような感じがする。 小肌は酢を効かせすぎていないのが良い。 雲丹は驚くほど柔らかい。 車海老は身が良く締まっている。 甘い詰めを塗った穴子は、柔らかく、口の中で解けてきそう。 鯖は臭みがなく、脂が乗っている。 端正な鮪の太巻きを食べたら、完全に満腹になった。 舎利が大きめなせいか、見た目以上に分量が多い。 この店は、白身も良いが、鮪や穴子がこの店の白眉だと思う。 「鮨 あらい」は、銀座と新橋の中程に在る。小さな店だが、カウンターとカウンター個室が有り、席数は10数席だろうか。この日はカウンター個室で二番手の方に握ってもらった。 お任せで、先ず摘み、その後握りというスタイルだ。 摘みは刺身も美味しいが、手を掛けた品も良かった。例えば太刀魚の焼き物は、焼き方も良いし、柚子などから作ったジュレが、品の良いアクセントを付けている。茶碗蒸しは、梅の程良い酸味が効いている。 握りは正統的なもの。舎利は硬めで、米の一粒一粒が立っているような感触がある。 赤身と中トロとトロの3種の鮪は、この日の白眉で、口の中でとろけそう。墨烏賊、鯵、雲丹も上質。煮切りを塗った穴子は、とても柔らかい。 握りが大きめなせいか、見た目以上に満腹となる。 職人は話もし易く、カウンターの雰囲気も良い。
2021/04訪問
3回
地元民でも気付かないような場所に在る鮨屋。夜の2回転営業。 8人掛けの白木のカンターは凛とした雰囲気だが、ご主人が気さくな雰囲気なので緊張はしない。 お任せのコースは、前半は握りと摘みが交互に出され、後半は握りと中心となる。摘みは良質で、特に空豆の茶碗蒸しや冬瓜の煮物が良かった。 握りのシャリは白米と赤酢米を使い分けネタにより使い分けている。ネタもシャリも、とても良い。鮪には余り重きを置かずに、白身魚を中心とした組み立てだ。 都心から離れているせいか、他の高級鮨屋に比べて予約は取りやすい。
2020/07訪問
1回
鮨 はつめは恵比寿の気軽な寿司屋だ。 少し変わった構造となっており、本店と姉妹店が隣合わせとなっており、両者がバックエンドを共有している。本店は6人掛けのカウンターと2人掛けのテーブル1卓。店内は明るく軽音楽が鳴っている。2回転制の1回目に臨んだ。 品数が多いので、全般的な感想のみ。客単価が安い店なので使える素材に限度はあるが、その制約の中で中々の鮨を提供している。鮪と白身と光り物をバランスよく握る。舎利の酢の利かせ方は控えめで、強い個性は無いが、好き嫌いが分かれないもの。穴子を握る際に笹の葉を巻き付けて、客の目の前でバーナーで炙って香りを付けるなど、エンタテインメント性も意識している。握りの合間に摘みが幾つか供されるが、これらは伝統的な鮨屋とは一味異なる。例えば、海老にカダイフ(中東の極細の麺)を巻き付けて揚げたものなど、工夫を凝らしている。 握り手の安齋勝氏は、(年齢は訊かなかったが)若そうで真面目な青年。鮨屋の料金が高騰した東京において、手軽な料金で楽しめる鮨屋は有難い。
2025/07訪問
1回
「鮨 にし岡」は高輪の鮨屋だ。 6人掛けのカウンターのみ。大将と接客一人で回している。 壁の基調色は灰色で、少し暗めの照明。鮨を白木のカウンターに直接置くという演出が斬新だ。仕組みを聞かなかったが、カウンターには染み一つなく、撥水加工を施してあるのか知らないが、清掃も大変そうだ。 もずくを除いて、摘みも全て魚介類。変わり種は無く、正攻法の鮨だ。 舎利は酢の利かせ方が少な目で、個性は控えめ。多くの人に好まれる舎利だと思うが、個人的ににはもう少し酢を効かせるのが好みだ。 魚は、有名な漁師の藤本氏や村氏や長谷川氏などからも仕入れており、鮨種は良質だ。大将は無駄口を叩かないが、藤本氏や村氏の漁船に乗船した時の体験談は面白かった。 割り箸でなく、きちんとした良い箸を使っており、しかも箸を持ち帰りさせてくれる。 大トロを出さないせいか、料金は最近の高額鮨屋に比べると安め。僕は大トロが特に好きでもないので、この店の方針は個人的には好ましい。
2024/08訪問
1回
「浩也 東京前」は、「鮨 浩也」の大将だった本橋拓也氏が、2024年春に開いた新たな店だ。店名の「浩也」はご自身の名前と父君の名前から一字づつ取り、「東京前」は江戸前を進化させるという意味を込めている。 最近系列店が幾つかできたが、それらの関係は以下のようになる。 「鮨 浩也」: 元々の鮨屋。2024年春から、かつての二番手が一番手に昇格し、価格帯を若干下げた 「浩也 東京前」: 2024年春に開店。創業者は現在こちらを仕切っている。鮨も出すが、摘みの比重が高くなっている 「立喰い鮨 浩也」: 2024年春に開店。立喰いにして、手軽な価格を実現した鮨屋 さて、「浩也 東京前」。黒っぽい灰色を基調色とした内装でクラシカル音楽がBGMとして流れており、通常の鮨屋とはかなり異なる雰囲気だ。 鮨の数は減ったが、やはり美味しいと思う。種も良質だし、舎利も良い。舎利は硬めに炊き上げ、酢をやや強めに利かせている。空気を多めに含んでおり、鮨を付け台に置いてから、鮨が少し下に沈む。脂の乗った鯖を炭で燻って香りを付けた一貫は、特に印象的だった。大きな赤貝や脂の乗った金目鯛も良かった。 摘みの量が増え、むしろ摘みが主役となっている。 トマトや潤菜をジュレ仕立てにした品は、初夏に相応しい爽やかな味。 春巻は皮が薄く食感が軽い。 白子に中華料理風の麻婆を和えた品まで出てくる。 個人的には、鮨をもっと食べたかったとも思うが、摘みも魅力的だ。「浩也 東京前」は、摘みに凝った鮨屋というより、美味しい鮨も供するイノベーティブ料理店と言えよう。
2024/06訪問
1回
「鮨 和さび」は四谷三丁目の鮨屋だ。駅の直ぐ側に存り、8人掛けのカウンターのみ。開店したのは10年ほど前だが、2年前に改装し、店内には清潔感が漂う。ジャズ ピアノのBGMが流れていた。大将1人、弟子1人、接客1人の3人体制で店を回している。 握りの間に魚介類の摘みも挟んでくる。舎利は柔らかめで、かつ酢の利かせ方は穏やか。控えめな個性の舎利だ。 牡蠣の摘みは、出汁がミルキー。 蕗のとうの茶碗蒸しは、微かな苦味が心地良い。 牡丹海老の握りは上品な甘味。煮詰めた味噌も美味しい。 子持ち烏賊の摘み。長年使い続けているタレが染みている。 鰻の摘みは、脂の乗った素材を香ばしく焼いている。 カワハギの握りは、弾力感が有り、肝が味に変化を与えている。 トロの握りは脂の乗り方が上品。 小肌はかなり大きく、酢を効かせすぎないので食べやすい。 鮪の赤みも上質。 焼いた喉黒。鮨屋では余り見ない素材だが、脂の乗り方がとても良い。 鯵の握りは、青味魚の程よい香り。 リゾット風のご飯は、白トリュフで味付けしており、艶めかしい味。 雲丹の握りは、口の中で溶けていく。 車海老の握りは、大きな種が立派。 ここでカラスミが供され、酒が進む。 穴子の握りは柔らかく、口の中で解れていく。 かなり満腹になったが、追加で北寄貝の摘みを頼んだ。適度な弾力。 デザートの代わりに何と梅干しの握りが出てきた。甘さと酸味が料理の最後を締めくくる。 舎利の個性は控えめだが、種は全般的に上質。大将は、握る前に種に細かく包丁の切れ目を入れている。大将は明るい性格で、適度に冗談を言いながら、客を和ませる。気楽に美味しい鮨を楽しめる。
2023/03訪問
1回
2回目の訪問。 「築地すし Omakase」は、その名の通り、旧築地市場の近くに在る鮨屋。 この辺りは早い時間帯で閉まる店が多いが、この店は例外的に夜も営業している。長めのカウンターに加え、テーブル数席、更には個室まで有り、広い店だ。 本日は個室に通されたので、大将達が鮨を握っている様子を見ることはできなかった。 高級店に比べてかなり料金が安く、使える素材に限度が有るが、その範囲内で中々の鮨を供している。 握りは小さめ。シャリはやや硬めで、粒が立っている。酢の効かせ方は控えめ。種は熟成させているものが多いが、熟成のさせ方も良い。 面白い演出も有り、燻製にした鯖の握りは、ガラスのクロッシュみたいな蓋をしており、客の前で3分ほど燻って香りを付けている。摘みも工夫を凝らしており、長芋の摺り下ろしの滑らかな食感が印象に残っている。 プライス パフォーマンスが高い店だ。 「築地すし Omakase」は、その名の通り、旧築地市場の近くに在る鮨屋。この辺りは早い時間帯で閉まる店が多いが、この店は例外的に夜も営業している。長めのカウンターに加え、テーブル数席、更には個室まで有り、広い店だ。カウンターはかなり先まで予約が入っており、テーブル席を選んだ。テーブル席は2階にあり、大将達が鮨を握っている様子を見ることはできない。 簡素で気軽な内装。コースが品数に応じて二種類あり、品数の少ない方を選んだ。それでも摘み、握りともに、品数はかなり多い。品数が多いので、感想は全般についてのみ。 高級店に比べてかなり料金が安いが、予想以上に美味しかった。高価な鮪の大トロなどに頼らず、手軽な値段の素材を使いながら満足度の高い鮨を供している。握りは小さめ。シャリはやや硬めで、粒が立っている。酢の効かせ方は控えめ。種は熟成させているものが多いが、熟成のさせ方も良い。面白い演出も有り、燻製にした鯖の握りは、ガラスのクロッシュみたいな蓋をしており、客の前で5分ほど燻って香りを付けている。摘みも工夫を凝らしており、長芋の摺り下ろしの滑らかな食感が印象に残っている。 接客の気遣いも良かった。プライス パフォーマンスがとても高い店だ。
2025/05訪問
2回
らんまるは目黒不動尊の近く、地元民でなければ気が付かないような場所に在る鮨屋だ。握り手が最近変わったそうだ。元々はうどん屋だった店を鮨屋に転用しているせいか、付け台が高く、鮨を手元に取るのが若干難しい。 コースの構成は、先ずお摘みから入るのではなく、握りの合間に摘みが入るような感じだ。タネは、白身、鮪、海老、雲丹などがバランス良く並んでいる。質は手堅く一定の水準にある。舎利は赤酢を強めに利かせて、やや硬めに握っている。喉黒の握り、牡丹海老の握り、焼いた筍のお摘みなどが良かった。 店員は皆若く、乗りが良い。
2021/02訪問
1回
「鮨 いち」は西麻布交差点近くのやや判り難い所に在る。店内は8人掛けのカウンターだけであり、鮨屋にしては珍しく、ジャズ風のBGMが掛かっている。 摘みから始まり、握りへ進むというスタイルだ。 印象的だった摘みの一つが、湯葉の上に雲丹を載せて、そこに餡を掛けたもの。トロリとした食感が良い。 燻ったカマスは、程よく脂が乗っている。 鰯の摘みは胡麻を掛けているが、その組み合わせが意外と良い。 雲丹が再度握りとして出てくるが、シャリに雲丹を練り込み、その上に大振りな雲丹を載せており、とろけるような食感に陶然とする。 小肌の握りは、酢が弱めなのが良い。 赤身とトロの鮪も上質。 穴子は甘めの煮切りで供される。 車海老の握りと北寄貝の握りを追加し、ブランマンジェのデザートで締める。 全体的に中々美味しく、満足した。
2020/09訪問
1回
「鮨 きのした」は、六本木の国立新美術館から西麻布に少し下った所に在る。大将の名前は、店名と異なり中村慎亨氏という。 集合住宅(マンション)の2階に在る店は、7人掛けのカウンターのみ。明るくも侘びを感じさせる内装。種のケースの代わりに保管棚が有り、冷蔵庫で冷えた種の温度をここで少し戻してから握るという。 魚介類の摘み数種の後に握りが続く。品数が多いので、感想は一部についてのみ。 僕はシャコを余り好まないが、この店のシャコの摘みは、タレが良いこともあって、美味しく感じた。 鮑の摘みは弾力感が有る。肝から作ったソースは、少し卵黄を混ぜており、ネットリとした背徳感のある食感。これは素晴らしかった。 鰻は蒸すのでなく焼いて、パリっとした食感にしているのが良い。 握りの舎利は、程よく酢を効かせており、舎利が強い個性を主張するのでなく、種を引き立てるような感じ。 烏賊の握りは、弾力と柔らかさのバランスが良い。 鮨屋で余り見かけないキスも、意外と鮨でも行ける。 コハダも僕は余り好まないが、この店のは酢の効かせ方が強すぎないので、楽しめた。 僕は個人的に大トロより赤身の方が好きだが、鮪の赤身の握りは鉄分を感じさせる上質なもの。 雲丹とイクラは鉄板の美味しさ。 穴子の握りは口の中で解れていく。煮切りのタレも美味しい。 玉子は工夫を凝らしている。椎茸などを細かく刻んだトロミのある出汁を添えており、これが効果的だ。 最後はトロたくの太巻きを手渡しで。 巨峰と洋梨のデザートは上品な味。 摘みも握りも水準が高い。大将と二番手は快活で、場の雰囲気が和む。満足した。 「鮨 きのした」は、六本木の国立新美術館から西麻布に少し下った所に在る。大将の名前は、店名と異なり中村慎亨氏という。 集合住宅(マンション)の2階に在る店は、6人掛けのカウンターのみ。明るくも侘びを感じさせる内装。種のケースの代わりに保管棚が有り、冷蔵庫で冷えた種の温度をここで少し戻してから握るという。 魚介類の摘み数種の後に握りが続く。品数が多いので、感想は一部についてのみ。 摘みの蛤は驚くほど大きく、程よい弾力感が心地良い。上品な出汁も素晴らしい。 甘鯛の松笠焼きは、皮のパリパリした感じが見事。 鮑の摘みは弾力感が有る。肝から作ったソースは、少し卵黄を混ぜており、ネットリとした背徳感のある食感。これは素晴らしかった。 鰻は蒸すのでなく焼いて、パリっとした食感にしているのが良い。 握りの舎利は、程よく酢を効かせており、舎利が強い個性を主張するのでなく、種を引き立てるような感じ。 烏賊の握りは、弾力と柔らかさのバランスが良い。 赤貝の握りはかなり大きく、味も見事。 僕は個人的に大トロより赤身の方が好きだが、鮪の赤身の握りは鉄分を感じさせる上質なもの。 金目鯛の握りは、脂の乗り方が良い。載せた薬味が味にアクセントを付けている。 雲丹の軍艦巻きは、二種類の雲丹を混ぜた独特のもの。 穴子の握りは口の中で解れていく。煮切りのタレも美味しい。 最後はトロたくの太巻きを手渡しで。 多くの鮨屋は最後に玉子をデザート代わりに出すが、この店は玉子をコースの中程で出し、最後は甘いデザートを出す。この日のマンゴーは美味しかった。 摘みも握りも水準が高い。大将と二番手は快活で、場の雰囲気が和む。満足した。