47回
2019/06 訪問
平塚の鯵の梅煮
2019年6月
今回の鯵は平塚産とのこと。前回塩焼きでいただいた鳥取の鯵に比べてやや小ぶりである。今回は梅煮といって、生姜と梅干しで炊いた料理だ。甘さと塩加減の塩梅がとてもいい。身はふっくらしていてホロホロと崩れる感じ。日本酒のつまみにしたいところだが、昼なのでご飯で我慢。考えてみれば日本酒も米だから、日本酒に合う料理はご飯にも合う。当たり前か。
小鉢のレンズ豆のカレー煮もアクセントになって美味しい。毎回7品目の小鉢を準備するのは大変そうだ。家庭でこれをやるとなると、食材の種類が多いだけに、材料費だけでもかなりかかりそうである。こういう料理をいただくのは外食のほうが却ってCPがいいのかもしれない。
今回もご馳走さまでした。
2019/06/11 更新
2019/05 訪問
長崎の花鯛の西京焼き
2019年5月
この時期は乗っ込みと言って、魚が岸寄りに産卵に来る。釣り師にとっては乗っ込みの時期の元気一杯の魚は釣りの対象にぴったりである。食べても美味しい。しかし最近の釣り師は食べないでリリースするのが主流のようだ。時代なのだろう。
さてメニューにはないが、花鯛の西京焼きがあるという。価格も聞かずに一も二もなく注文した。いつも通り見事な焼き加減の花鯛は、皮が薄くてねっとりとした食感である。塩加減はぴったりで、自分でも西京焼きを作るが、なかなかこの塩加減が難しい。いつもちょうどよく作るものだと感心する。季節の食べ物は奔り(はしり)と旬(しゅん)と名残(なごり)に別れる。いずれもそれなりに美味しい。食べ物で季節を知るのは四季がはっきりした日本ならではの贅沢だ。もうすぐ梅雨である。
会計すると花鯛は1,400円とのこと。実に妥当な価格だ。今回もご馳走さまでした。
2019/06/03 更新
2019/04 訪問
美味しい晩ごはん
2019年4月
たまには夜に一杯飲みたいと当日に予約したが、運よく最後の席が空いていた。鯛の塩焼きはホワッとしているし、ホタルイカはぷりぷりして中身が濃厚。マコガレイの刺身はあっさり。どれも美味しくてお酒が進む。この日のお酒で一番美味しかったのは静岡県掛川市の「開運」。香りが良くて癖がなく、喉ごしがとても滑らかで、いくらでも飲めそうだ。
根三つ葉とじゃこの玉子とじは、出汁の効いた深い味で、そのへんの料亭にも負けない味ながら、値段は640円。予約できればラッキーな店だと思っていい。今回もご馳走さまでした。
ホタルイカの醋みそがけ680円
花鯛の塩焼き1,080円
おつまみ鳥塩640円
マコガレイの刺身1,240円
ハムカツ480円
山うどのきんぴら480円
小鉢
根三つ葉とじゃこの玉子とじ640円
ポテトサラダ480円
ハーフ&ハーフ
2019年4月の夜のお品書き
2019/04/21 更新
2019/04 訪問
鰆の塩焼き
2019年4月
魚偏に春と書くから鰆は今が旬であるはずだ。刺身がうまいに違いない。しかし当方の記憶では、サワラの刺身は食べたことがない。鯖と同じで足の早い魚だから、刺身はなかなか口にできないのだろう。活け〆をしてエラワタを取り除いてある鰆ならアニサキスの心配はないだろうが、それは多分港の近くでしか手に入らないか、または高価に違いない。無理してそういうものをいただく必要はなく、庶民には塩焼きか、西京焼きで十分である。
さて、本日は鰆の塩焼き1,480円をいただいた。写真では固いように見えるかもしれないが、表面はパリッとして、口の中でホロホロとして、大変に美味しい。塩焼きは西京焼きと違って鰆そのものの匂いがする。特に皮目の香りがいい。見た目も綺麗だ。鰆は身がバラバラになりやすい魚だから、こういうふうに綺麗に焼くのはなかなか難しい。塩で締めて身をしっかりさせてから焼くのだろうが、塩の振り方と締める時間にかなり微妙な加減を必要とする。プロの調理技術である。ランチでプロの業をいただけることは有り難いことだと、しみじみ思うのであった。
2019/04/07 更新
2018/11 訪問
飽きない小鉢
2018年11月
小さな店なので混んでいるときとそうでもないときがある。今回はそうでもないときだった。定番のメニューはほぼいただいたので、一番最初の訪問で注文した豚肉のごま味噌焼き1,290円を注文。
今回の小鉢7種にはマカロニサラダが入っている。好物である。自分でもときどき作るが、やっぱり人が作ったほうが美味しい。豚のごま味噌焼きは相変わらず丁度いい塩梅である。パクパクいただいて、来店した女性客と入れ替わるように退店した。30分もかからずに店を出たのは珍しい。外はやや寒い晩秋だが、お腹が満ちて心も落ち着いてゆっくりと歩けば、冬が来るのが楽しみな気分になる。今日もご馳走様でした。
2018/12/26 更新
2018/11 訪問
島根県は浜田の伊佐木
2018年11月
季節は漸く秋めいてきた。魚に脂が乗る時季である。今回は伊佐木の幽庵焼きをいただいた。島根県の浜田産だそうである。 ほどよく焼き上げた伊佐木はとても香りがいい。骨が固いのと皮が強いのとで若干食べるのに苦労するが、塩味の加減は丁度よくて、いくらでも食べられそうな気がするほどだ。
小鉢のバリエーションも少しずつ変わっていて飽きさせない。7種類も出ていればずっと同じでも飽きない。味噌汁の具はいつも違っていて、塩昆布が入っていたりするのも楽しい。新米のご飯はいつもどおり的確な炊き方で塩梅がよろしい。
2018/11/22 更新
2018/10 訪問
八戸のサバ
2018年10月
八戸は一度だけ行ったことがある。なんということもない普通の居酒屋で食べたかけ蕎麦が驚くほど美味しかったのを覚えている。他の食べ物もみんな美味しくて、八戸に移住する考えが頭の隅に浮かんだほどだ。ということでサバの塩焼き1,480円を注文。
前回夜に食べたのも美味しかったが、今回のサバの塩焼きも絶品。大きな骨を残して小骨を抜いているので形が崩れることなく食べやすい。塩加減もちょうどよくて、これで日本酒が飲めればどれほど幸せだろうかと夢想した。レンズ豆の煮物はラタトゥイユみたいに野菜の栄養をまるごといただいている感じ。今日もご馳走様でした。
2018/10/26 更新
2018/10 訪問
デザートも上品
2018年10月
大体のメニューをひと通りいただいたので、今回はサーモンに戻った。小鉢は少しずつ違っていて飽きない。ひじきやこんにゃく、酢の物といった体にいいものは相変わらず。
秋ということで和栗のパウンドケーキをいただいた。栗の甘さと釣り合うように、甘さを控えめにしたパウンドケーキがとても美味しい。栗は暦からは季節を少し過ぎた気もするが、今年の気候を考えれば、この時期の栗が美味しいのかもしれない。今年は松茸が豊作らしいので、どこかで松茸を食べたいと思っている。塩焼き、ホイル焼き、土瓶蒸し、天ぷら、炊き込みご飯など、考えただけで美味しそうだ。この店で出してくれると一番いいのだが。
2018/10/17 更新
2019年6月
ランチは毎週のようにお邪魔しているが、夜はほぼ2ヶ月ぶりの訪問である。夜はランチにはない個性的な一品料理がいただける。なるべく複数人で行ったほうがいい。沢山の種類を味わえる。ただしこちらの店は4名まで。ワイワイではなくしんみりと食事をする店なのだ。
今回はじめていただいたのはしいたけのピクルス。酸味と甘味のバランスがいい。揚げ空豆は香りがよく塩加減もちょうどいい。いまが旬のそら豆だが、さやから出すとすぐに劣化が始まるので、多分注文が入ってからさやから出して揚げていると思う。手間がかかる料理を540円で出すところに心意気が感じられる。滋味のある味に日本酒が進む。
オクラといい茄子といい、火の通し加減がぴったりである。いわしの山椒煮は今が旬の山椒の香りが爽やかで、こちらもお酒が進む。滋味のある料理はどれだけ日本酒を飲んでも次の日に持ち越すことはない。実際翌日はサクッと目が覚めて、映画とコンサートに出かけたのだった。