お互いに知らなくて良かったのですが、結婚40周年記念日は「ルビー婚」なのですね。
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1976年、私は、23歳で結婚しました。
前年、父が突然亡くなり、長男だった私は、学生からいきなり正社員数30名の中小企業の社長になりました。第一次オイルショックの直後でしたが、若さ故、怖いもの知らずで一所懸命突っ走りました。
元彼女(吾妻)と付き合い始めたのは、二十歳の頃です。妻の見かけはオードリー・ヘップバーンみたいに華奢なのですが、芯の強い女性です。華燭の典をあげてから随分苦労をかけましたが、よく支えてくれました。いつも感謝しています。
我が家では、何かの記念日だと言っても特別な行事はしません。去年、母の米寿のお祝いに子供家族一同が集まって、美味しいものを食べたくらいですが、結婚記念日には、秘蔵のワインを開けることにしています。
今回は、DRCの 「RICHEBOURG 2000」です。
DRCは、セラーにたくさん入っているのですが、熟成に最低20年かかりますので、少し若いですが、開けることにしました。
いつの記念日だったか、妻が、1985年にパリで買ってきてくれた私のビンテージワイン(1953年)の「Château d'Yquem」を開けた時に匹敵する「時間の凝縮」が、ワイングラスに漂う素晴らしいワインでした。
写真に載せたメイン料理は、私が作りました。
中程度の美味しそうなカマスが手に入ったので、これを三枚に下ろして、巻いてポワレ(poler)にしました。
次の節目「金婚式」は盛大に祝いたいですね。