9回
2024/07 訪問
Palazzo Reale D'ITALIA と Musei Reali Torino を見学して二年振り9回目の訪問
Palazzo Reale D'ITALIA
アンフィラードに奥まる部屋
王族の晩餐
使われていた食器類
武器の展示室には日本の甲冑があった。この展示を熱心に見ている子どもがいて親に声を掛けて家族全員で何やら話をしていた。
切れ味鋭い日本刀
日本の甲冑 https://costume.iz2.or.jp/column/554.html
イタリアの鎧は鉄で作られて重たい
遺構
王宮のフランス式庭園
美術館フロア案内(エレベーター内)
左右に展示室がある
「ヴィーナスの誕生」習作
Musei Reali Torino
1724〜2024 三百年間の展示
壁面を飾るタペストリーは、
持ち運んで何処でも豪華な空間にすることが可能
テラス席はランチ休みをとっている会社員で繁盛
いつもと同じ味だが、盛付けが寂しい。ズッキーニがおいしい。
プロセッコは蒸発
にぎり寿司ではありません。ラルドをPaneに載せるとおいしい。
昼はテーブルクロスが使われていない
2024/07/29 更新
2022/05 訪問
メニューが変わったので今回の訪伊で四回目のドアを開ける。やっぱり、おいしい!!!!!
私は大酒飲みでもアル□でもありませんが、隠居の特権(昼酒)を行使すると気分がリラックスして楽しくなります。
「Baratti & Milano」で空きっ腹にマティーニを二種二杯いただき、ひと口含んだ時にアルコールがフワ〜ッと胃の中で広がる感覚が好きです。目を瞑って陶然としている時に「oggetiさん。この後、何を召し上がりますか?」などと声を掛けられるのがイヤです。気遣いするのは接待する側としての常套であり、笑顔で対応しますが、ルーティンワークを熟して自分の都合を押し付けられているような気分になってしまいます。『もっとナチュラルでいいから、一日で一番の楽しみを壊さないでください。』と、ワタクシは考えます。が、皆さんは如何でしょうか?(なので、おいしさ 3/8 になる気遣い接待とかオフ会というのが不得手です)
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Torino Centro にはたくさんのおいしい店があるのに何で「Cantine Barbaroux」ばっかりなの? と訝られますが、この店の一番良いところは前述した "ナチュラル(自然体)" であることです。いつも店にいるオーナーは、大袈裟な歓迎もしないし、店員の皆さんも笑顔を投げかてくれますが店主に倣って極自然体です。そんな店に集まる客も "ナチュラル(自然体)" であります。
料理については、添付写真とキャプションをご覧いただければ嬉しいです。
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【参考】
MANIMAN:https://www.manimantorino.it
Maserati 250F:https://en.wikipedia.org/wiki/Maserati_250F
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Piazza Castello (トリノ王宮広場) からいつものルートで
Via Giuseppe Garibaldi を進むと
ランチをテイクアウェイする行列
MANIMAN というジェノヴァ料理の店だった
オーナーが窓側の席に案内してくれた
鏡にも行き交う人々が映る
Bicchiere(グラス) にたっぷり注がれた赤ワイン
La carne cruda di fassone battuta al coltello piemontese
ナイフで刻んだピエモンテ牛の仔牛生肉。ミンチ機ではない歯触りが絶妙。サイコー!!!!!
薄く焼いたパーネとパルミジャーノ
Fusilli al Ragù di Cinghiale
猪の肉のフジッリ
ショートパスタはゆっくり食べることができるので嬉しい
これもナイフで粗く刻んだ猪の肉が使われている
Panna cotta con salsa di pistacchi 大好き
Ristretto も
店を後にするとテラス席にたくさんの客
近くにある建物は、レンガ積みをモルタルで隠さない仕上げ
路面店は、昼休み中
お菓子屋だった
アール・ヌーヴォー時代の門扉がきれいだったので写真を撮ったら
お出掛けするご婦人が「どうぞ、中に入ってお撮りください。」と言ってくれた
そろりと入る
Apartamento の入り口
パティオから見上げる
このように採光ができている
パティオから門扉を写す
斜め向かいにはギャラリーがある
骨董屋で見つけたが、午後三時半まで昼休みなのでプラプラする
英国製の金属物モデルカー
こういうのは二度と出会えないと思って
購入 (150€)
あの Manuel Fangio も Stirling Moss もステアリングを握った Formula One (1954)
Maserati 250F
【追加写真】妻への土産
2022/08/19 更新
2022/05 訪問
Palazzo Madama (市立古典美術館) の特別展 INVITO A POMPEI (ポンペイへの招待) の前にCantine Barbaroux で昼酒
Palazzo Madama (市立古典美術館):https://www.palazzomadamatorino.it/it
https://en.wikipedia.org/wiki/Palazzo_Madama,_Turin
今回だけで三度の「Cantine Barbaroux」です。
トリノ中心街 (Centro) は、見処がたくさんあり楽しみが尽きません。
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料理については、添付写真とキャプションをご覧いただければ嬉しいです。
この日は、独りで訪れましたので Il Nostri Salumi del Piemonte (13€) を赤ワインを飲みながらパーネ(pane)に載せて "日本ではありえへん" 香りと味を楽しみました。白ワインと共に食べた Frittata di asparagi verdi (10€) もパリッと揚がった衣がクリスピーで甘く香り良く私の鼻腔を擽り、途中でテーブル脇を通る店主が二度、私の肩を叩いて歓迎してくれました。 Cameriera(女性給仕) もハウスワインをグラス(Bicchiere) に多めに注いでくれた(ような) キガシマス (©︎KYTさん)。
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1989年、FIAT の Lingotto工場は、世界的建築家 Renzo Piano によって、劇場、コンベンションセンター、ショッピングモール、ホテルの入った近代的な複合施設になった。
矢印の打刻がなければ只乗りと見なされ、反則金を徴収される
これが、通勤通学用の普通列車
全てボックスシート。車両デザインは Giugiaro Design
トリノもミラノも郊外は畑だらけ。農業は "ものづくり"、"ことづくり" の基本
ここで下車
Torino Porta Susa 駅から TAXIに乗って Centroまで行く
Piazza Carignano を超えて
Via Giuseppe Garibaldi を進む
進む
昼食を終えて「Cantine Barbaroux」を出てくる人 (マスク姿)
奥の空間が厨房
"常連"(©︎MSSBHNSさん) なので、店の皆からニッコリ声を掛けられる
今日は、白ワイン、赤ワイン (それぞれ3.5€)、Acqua Frizante(500ml 1.5€) と
Frittata di asparagi verdi (10€)
本日の Il Nostri Salumi del Piemonte (13€) を独り占め
パーネに載せて赤ワイン。もう最高!!!!!
Ancora (もう一回) を繰り返す)
Culatello di Zibello di Parma
食べ易く少し折りたたむ
Cinghiale(野生の猪) のプロシュット
Coperto が少し残った
食後に
Espresso (2€)
Nonno Crostini (4€)
会計
この席に座っていた会社員は、後から来て私と同じものを食べた(ワイン抜き)
入り口
この席もいいね!
鏡の前の席に座った
食事を終えたスーツ姿の会社員
向かいの店のガラス戸に写る Cantine Barbaroux
向かいの店でもPranzo (昼食)
彼らもオフィスに戻る
アンティークの店
覗いていたら
妙齢のご婦人が入って店主とにこやかに交渉を始めた
いいね!
このキャンティーンは空いている
リーズナブルなんですがね
Palazzo Madama は現在、美術館になっている
入場券
特別展と合わせて14€
2022/05/13 更新
2022/04 訪問
今晩も 映画「Dinner Rush」を思わせる繁盛ぶり。手際の良い給仕と接客が素晴らしい!
私のレビューに三度登場のアメリカ映画「Dinner Rush」https://www.youtube.com/watch?v=rDOkCE1S5B4
この映画を教えていただき、描かれているレストランの厨房の喧騒が好きだとコメントに書かれた魅力的な方から「日本酒とワインが美味しい季節になりました」と囁かれ、私は今、年間4,796,600トンの生産量を持つ世界最大のワイン生産国イタリアに来ています。
(第二位がスペインの4,607,850トン、第三位は年間4,293,466トンのフランスです。2020年実績)
日本ではトスカーナ州のサンジョベーゼ種で作られる高額な赤ワインが有名ですが、ここピエモンテ州はイタリア最大のワイン生産地であり、ネッビオーロ種、ドルチェット種、バルベーラ種に代表される葡萄から多彩なワインが作られています。
この日、娘家族と訪れた「Cantine Barbaroux」で、少し"奮発"して "ワインの王" と称される Baloro を開けました。と言っても日本の富裕な方々が熟成を待てずにポンポン開けてゴクゴク飲んでいるDRCなどの超高額ワインに比べれば「Barolo Bussia Giacosa Fratelli 2013」は、その 1/100の 59€/ボトル (市価は半値) です。娘の家で "イエノミ" しているワインの値段が、3〜10€/ボトルで香り味とも良く、充分楽しめるので "清水のステージからダイブする" (©︎ルー大柴) 思いで注文しました。合わせるメイン料理(secondi)からは当然、ピエモンテ牛を選びました。
料理については、添付写真とキャプションをご覧いただければ嬉しいです。
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食事を終えて街を散策しながら Piazza san Carlo の地下にある駐車場に向かいました。雨が降っていても柱廊が巡らされているこの街で傘を差すことは殆どなく、ゆっくりウィンドウ・ショッピングができます。Via Roma に差し掛かると美しいヴァイオリンの音色が石造りの建物に反響して広がっています。『あっ、これはプロの演奏だなぁ』と思い、そばに寄ってみると年配の女性がひとりで弾いていました。私がストリート・パフォーマーに対して小銭を置くことは殆どないのですが、2012年、スイスの首都ベルンの夜、やはり美しいヴァイオリンに引き寄せられ開かれた楽器ケースに2+1€コインを落としました。
今回はポケットに手を入れてもコインはなく、指に絡んだ少額紙幣をそっとケースに置きました。
・演奏されていた曲目「Salut d'amour op 12」 作曲 Edward Elgar:https://www.youtube.com/watch?v=TJGQCVTv4jU
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Torino Porta nuova 駅
奮発してこれを選ぶ
良いワインにはボウルの大きなグラスが使われる
Barolo Bussia Giacosa Fratelli 2013 ネッビオーロ種らしく、私の好きな軽い渋み、酸味、甘味のバランスが良く、抜栓して時間が経過するほどクローブや枯れ葉の香りが立ってきました。おいしい!
本日の Il Nostri Salumi del Piemonte (13€) イタリアの生きている酵母が作用しているのでこの香りと味は日本で食べることができない
手前は牛タン、奥の白いのがラルド (豚の脂身)
自家製サルシッチャ
本日のIl Nostri Formaggi del Piemonte (15€)
この青かびチーズは初めて食べるが皆で取り合いになった
熟成士なんか居ないと思うが素晴らしい仕上がり
娘は前回と同じ Tajarin al ragù bianco alle 3 carni (11€)
私のFiletto di Fassone con carciofi 2 consistenze (22€)
Fassone とは、ピエモンテ牛のこと。カルチョーフィのフリットとソース
婿の Costata di Fassone (400g、20€) 日本では T-bone と呼ばれている部位
Dolce は トリノの銘菓 Bonet
grappa で食べると一層おいしい!
客が席を立つと直ぐにクロスが交換される
手際の良い若い男性給仕
いつもの窓際の席
奥まで満席。雨の中を外で待つ人々
いつもの情景1
いつもの情景2
午後九時の Torino Centro の柱廊
大勢いた人々は皆、食事中なので歩いている人は少ない
Via Roma 脇の柱廊
中央正面にアール・デコ様式の Cinema Lax (映画館)、右側の壁際にはホームレス
その入り口角の Gucci と Hermès が並ぶ Via Roma でヴァイオリンを弾く女性。暫く聴いていると何人もの若者がケースにコインを置いていきました
雨に濡れる Piazza San Carlo
広場の地下は大きな駐車場(有料)になっている
地下駐車場
Centro を外れた場所にある Barに集う若者
遠雷が夜空を照らす
Piazza Carignano に面して何度も訪れ、いろいろ購入している Torino centro の高級金物店 DE CARLO で今日も購入 (日本製品も売っている)
Swiss Diamond 社のフライパンを二枚買う
大と中
大の直径
ハンドルを含めた大きさ
これは、三年前に撮ったアール・デコ様式建築の映画館 Cinema Lax
2022/05/05 更新
2022/04 訪問
やっと、車が道路の右側を走行することに慣れてきた
海外で自ら車を運転した経験は、ドイツ、イタリア、アメリカしかありません。
アジア諸国で交通事故を起こすと "非常に" 面倒なことになるため、ショーファー・ドリブン(取引先が手配してくれる運転手付き車、ホテルハイヤー) していましたので運転の難易度は分かりませんが、一番運転し易い国は、規則正しいドイツです。もちろんインフラが整い、道路がよく整備されていることが大きな理由です。郊外の起伏のあるワインディングロード(一般道)をオープンカー(spider、roadster、convertible、cabriolet) で走ると草原や森の匂いを嗅ぎながら制限速度100km/h で気持ち良くドライブできます。逆に運転が難しいのは、遺跡が多過ぎてインフラ整備の遅れているイタリアの都市部です。
我が家に半年間ずつホームステイしていた息子の友人のイタリア人やドイツ人を車の助手席に乗せると、丁字路で左右を確認する際、彼らは最初に左側を見ました。私たち日本人は車が左側走行しているので最初に確認するのは右側です。その後、歩道をスピードを上げて走ってくるママチャリやランニングしている人が近くに来ていないか左右を繰り返し見てゆっくり車を発進させます。
安全確認に関する習慣というのはなかなか修正できず、私もこちらに来ると彼らと同じことしています。
頭の中で「左、右」と意識しないと横断歩道を渡る際、先に右を見てしまいます。最近、やっと、車が道路の右側を走行することに慣れてきました。
***
この日、娘たちと一緒に「Cantine Barbaroux」で夕食を楽しみました。
トリノ Centro(中心街) は大きく、路面電車、公共バス走行帯、緑地帯、路上駐車スペース、歩道、横断歩道、侵入禁止路、信号無視の歩行者など複雑な要素が重なりストレスが大きいです。イタリアでの運転歴が十四年になる娘でさえ「この交差点で前の車の後ろに着いて左折(日本の右折)しようとしたら、あの黄色いD■Lの運転手に (おまえアホか) とゼスチャーされたよ。」と、呟きながら運転しています。道を知らずにナビゲーションなどに頼っていたら事故を起こしそうです。
イタリアの飲食店は日本やドイツと異なり、午後八時頃から客が集まり始め、夜中まで営業しています。午後七時過ぎに電話を入れ、ゆっくり街を楽しみながら十五分後に到着すると私たちが初めての客でした。
料理と周辺情報については、添付写真とキャプションをご覧いただければ嬉しいです。
現在、トリノで一番気に入っている伝統料理を出す店です。
今回は、何度訪問できるだろうかなぁ。
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Piazza Solferino に何やら人の群れ
この交差点を右折して駐車スペースを探す
Via Po の柱廊にはたくさんの人。エジプト博物館主催のオペラ・アイーダの垂れ幕
4/17(日) Pasqua(復活祭) 用の卵と兎の飾りが売られている
Electric Scooter 1 は、レンタルで乗り捨て自由
Via Giuseppe Barbaroux を進む
午後七時半の Cantine Barbaroux
外観
内観 (Torino Football Club、Toroのクラブカラーえんじ色のテーブルクロスが使われている)
黒トリュフ特別 menù
Antipasti
Primi
Secondi
vini rossi menù 1
vini rossi menù 2
vini rossi menù 3
vini rossi menù 4
Langhe の Nebbiolo種 を選ぶ
Grissini はトリノ発祥
このミネラル・ウォーターのボトルデザインは Giorgetto Giugiaro
日本では絶対食べることのできない発酵の香りが良い Il Nostri Salumi del Piemonte (たったの13€)
Lardo (右) これが食べたかった。最高!!!!!
Il Nostri Formaggi del Piemonte (たったの15€)
イチジクのマルメラータと栗の花のハチミツを付けると一層おいしい。素晴らしい!!!!!
三人は、Tajarin al tartufo (たったの16€) やっぱり本場のトリュフは黒でも日本で食べるものに比べ香りが強くおいしい!
娘の頼んだ Tajarin al ragù bianco alle 3 carni (11€) 細いタヤリンが絡まずフォークで簡単に巻ける。何故だろう
Filetto di fassone con carciofi in 2 consistenze (小さなカルチョーフィのフリット) 今しか食べることのできない。
断面、左側が軸、右側が蕾。上手に火が通ていて凄くおいしい!
Dolce は Bonet (トリノを代表するスイーツ)
午後九時に外へ出ると席が空くのを待つたくさんの人々
Via Giuseppe Barbaroux を戻る
Electric Scooter 2
アンティーク人形の店
Apartamento の入り口
Piazza Castello 傍を走る Electric Scooter 3
Via Po の人通りも少なくなった。皆、食事中。
ウィンドウ・ショッピング1
ウィンドウ・ショッピング2
ウィンドウ・ショッピング3
ウィンドウ・ショッピング4
ここで妻のネックレスを買ったことがある1767年創業の店
今回はスニーカーでも買おうかな
Teatro Regio の案内
TURANDOT を観よう
Piazzo Madama 漆黒の空
振り向いても同じ
夜の市バス
大きなKia の広告。日本の自動車メーカーはどうしたのかなぁ
世界の名車 Suzuki jimny 4x4
永遠の名車 FIAT Panda (1980〜)
FIAT Grande Punto (Design : Giorgetto Giugiaro、この娘の車は 2019年型) 有料の路駐はブルーのライン内、上手に縦列駐車する娘
夜のハイウェイに街路灯はなく反射板とラインだけなのは、ヨーロッパの標準。エネルギーを無駄に使わない社会構造になっている
後日、買い求めた日本の孫(六歳)へのお土産。今、彼はサッカーに夢中。
Juventus Football Club ホームカラー
お気に入りの Associazione Calcio Milan
正しく イタリア製 (30€もする)
Football Club Internazionale Milano
2022/04/07 更新
2019/06 訪問
五回目の訪問を果たす
今年六月訪問のレビューで申し訳ございません。(海外レビューをパソコンでお読みいただき、ありがとうございます)
三ヶ月間滞在したイタリアを離れる前日、「パパ、何を食べたい?」と、娘が訊きました。
「今年の訪問だけで三回目になるが、Cantine Barbaroux へ行きたいなぁ。」
二年半前に見つけたこの店の店主は、典型的なトリノっ子という感じで浅草っ子に似た気質です。
初めは素っ気ないのですが、何回か足を運びお互い気心が知れてくると少しずつ表情が解れてきます。店内の内装もTorino Football Club S.p.A (Toro 雄牛) のチームカラーであるエンジ色に統一され、トリノっ子の矜持を感じます。
さて、添付写真一枚目のメニューをご覧ください。
これには、料理が二品とアックア(イタリアで水は有料) or カフェがついて 8.5EUR (約1,050円)と書かれています。テーブルクロスが敷かれ、セルフサービスではなく格好イイ女性給仕が柔かにサービスしてくれます。
以前にもおいしい野菜や肉類が日本の価格の約 1/10 だとお知らせしていますが、"本物" のイタリアンがこの値段で食べることのできる国というのはとても暮らしやすいです。この日は、ボトルワインとドルチェもいただきましたので、2,000円/人をちょっと超えましたが、おいしいボトルワインが6〜7EUR/本 というのも日本人にとっては驚異です。
さあ、これから娘の家に戻って明日の出発に備え、荷造りをしなければならない。でも、その前にシエスタかな。
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メニュー1
メニュー2
I Nostri Salumi del Piemonte
拡大
Gnocchi di patata e porcini al pesto
赤ワインで牛肉を煮込んだブラザート(Brasato)
Langhe nebbiolo種の赤ワイン
凄くおいしい!!!!!
奥にCopertoが見える
外の歩道にもテーブルが
地階にもテーブルがある
Dolce (Bonet)
Ristoretto
二口で飲み干すのが礼儀
入り口
柱廊を歩く
Duomo di San Giovannni Battesta にはサヴォイア家が守り続けた "聖骸布" が収められている
古いトラムも走っているトリノ
2021/04/14 更新
2019/06 訪問
【Teatro Regio di Torino でオペラ鑑賞】その前に四回目の訪問を果たす
この日、孫娘も一緒にオペラ「Cavalleria rusticana」を観てきました。
https://www.teatroregio.torino.it/opera-e-balletto-2018-2019/cavalleria-rusticana
マスカーニ(Mascagni)の作曲で皆さんご存知だと思いますが、映画「Godfather Part Ⅲ」最後のシーンに使われています。
https://www.youtube.com/watch?v=hY6BnF7xqVI
https://www.youtube.com/watch?v=gUSOitDr4ug
https://www.youtube.com/watch?v=fAaw2wJxQlE
マイクやスピーカーを通さない生の歌声とオーケストラの演奏は、トリノの厳しい観客を魅了しました。
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「Cantine Barbaroux」に入ると、いつも静かで無表情のオーナーが、私の腕にソッと触れ、『よく来たね。』と無言の挨拶をしてくれました。オーバーな出迎えをされるより心がこもっていて嬉しいです。
毎回似たようなメニューばかりで申し訳ございません。
【いただいたもの】
・Coperto
・I Nostri Salumi del Piemonte
・Vitello tonnato
・Lingua al verde, tomino elettrico
・Gnocchi di patata e porcini al pesto
・Casarecci al ragu di salsiccia
・Agnolotti di cavour al burro e salvia
・Prosecco
・Caffe'
・Acqua naturale (孫娘用)
・Acqua gassata
料理の詳細については、添付写真をご覧いただけると嬉しいです。
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オペラ「Cavalleria rusticana」
本日のメニュー
Prosecco
I Nostri Salumi del Piemonte (こんなに盛られて 1100円)
ラルド(Lardo)をパンに挟んで食べると一層おいしい
薄くスライスされているので食感が良い
Lingua(牛タン) al verde, tomino elettrico
孫娘の食べた Vitello tonnato
一枚もらった。おいしい!!!!!
Agnolotti di cavour al burro e salvia
サルビアの葉っぱがここでも使われている
Agnolottiの断面 もの凄くおいしい!
娘の食べた Casarecci al ragu di salsiccia
こんなソース
孫娘の食べた Gnocchi di patata e porcini al pesto
Acqua naturale (孫娘用) Acqua gassata
奥の席から天井を写す
外も写す
壁の絵
ラクッレット料理は食べ損なった
Teatro Regio di Torinoへ向かう
Piazza Castello
Piazza CastelloのPalazzo Madama
奥がTeatro Regio di Torino
大きな柱廊
Teatro Regio di Torinoの開場は1740年、1973年に再建された。
ポスター
こんなに公演予定がある
開演前1
開演前2
劇場の風景はどこも同じ
絵コンテ1
絵コンテ2
絵コンテ3
絵コンテ4
説明書き
終演後、街を歩く。左側が「Baratti & Milano」
Palazzo Carignano の柱廊をゆく観劇者 三夫人
Palazzo Carignano 前のカフェで休む
アペロール(Aperol)のスプリッツァ(Spritzer
スプレムータのオレンジジュース
Via Carlo Alberto を歩いて
なんと、リュート専門の修理屋
きれいなパティオの大きな建物
この紳士服店で買った
ワイシャツの袖丈詰めが終わっていた。(L/Pの生地、二枚購入)
2019/07/07 更新
2019/05 訪問
床屋、両替、Cantine で昼食 (トリノで絶対に満足できる店、お奨めします)
トリノに来て二回目の散髪です。
日本では二週間から二週間半毎に刈って(大袈裟)いましたので、前回から一ヶ月が過ぎようとしている頭髪は鬢の辺りの収まりが付かなくなっていました。
いつもの両替商で少しばかりの YEN を EUR に両替してから馴染みの店「Cantine Barbaroux」に向かい「Buongiorno!」。
参考:【為替レート】
4月 4日 羽田空港みずほ銀行 129.35円/EUR
5月17日 トリノの両替商 124.95円/EUR (1ヶ月半で4円40銭の違いは、円高と手数料の差)
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【娘と二人で食べたもの】
・Coperto 1.0EUR
・サラーメのミスト (Tagliere di Salumi) 9.5EUR × 2
・ニョッキ (Gnocchi ripieni di caciocavallo e radicchio al sugo di sanmarzano) 6.0EUR 写真無し
・ムール貝入り黒米 (Riso venere con pesto di cozze e fagiolini) 6.0EUR
・鶏胸肉のカレー味とインゲン豆 (Scaloppine di pollo al curry con i fagiolini) 7.0EUR
・白ワイン (Langhe D.O.C 、Cadia) 16.0EUR/ボトル http://www.cadia.it/vini/it/home/
・Caffe' 1.5EUR × 2
・Acqua 1.5EUR
正午に店を覗くと「あと、五分間待ってください。」と女性店員から言われ、「そうだ、この近くにピエモンテ産ノッチョーラを売っている店があり、午後一時半になったら閉まってしまうから先に買いに行こう。」と思い出し、正午15分過ぎにドアを開けました。一番客でしたが、直ぐに一人二人と入って来て軽く食べ、グラスワインを一杯飲んで出て行きます。近くの会社員が、10EUR未満でランチを済ませています。
午後1時を過ぎると年配の上役らしき男性が何組か入って来て Caraffa に入った赤ワインを二人で飲んでツープレートずつを食べています。午前の仕事が長引き、自分のデスクへ戻ってメールをチェックしてからオフィスを出て来たのでしょう。皆、店の主人と握手して「Buongiorno. Come stai?」
ボトルワインを頼んだ私たちのテーブルに新米の女性フロア係を呼んできた主人は、自らコルク栓の開け方とワインの注ぎ方を指導しました。この店が揃えているワインはどれも素晴らしく且つリーズナブルです。娘と二人では空にすることができませんでしたので、グラス一杯分を残して席を立ちました。きっと、彼女にテイスティングさせることでしょう。
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Tagliere di Salumi 薄くスライスされ、見た目より軽く、凄くおいしい!!!!!
Langhe D.O.C 、Cadia 葡萄の香りが爽やかでバランスの良いVino、最高!
Paneに載せると一層おいしい!
テーブルセッティング
Riso venere con pesto di cozze e i fagiolini、黒米に嵌る。
Scaloppine di pollo al curry con fagiolini、Secondi は無理かと思ったが、味を確かめるために食べる。カレーの味は薄く軽い仕上がりであり、おいし過ぎてペロッと消えてしまった。
Ristoretto 最高!!!!!
開店直後の店内、午後1時半に満席となる。ここもセリエA Torino Football Club S.p.A (Toro 雄牛) のクラブカラーでまとめられている。
入り口もクラシック
ランプも
イノシシ(Cinghiale)料理も得意
傘をさしたイタリア人女性がメニューを読んでいた
両替商移転の案内
この建物向かいに引っ越したが立派なオフィスでした
偶然見つけたKintugi (金継ぎ) と言う名の抹茶カフェ(入らず)
人形ディスプレイのある小さな店
2019/06/12 更新
2016/12 訪問
Via Giuseppe Barbarous の角にある安くて美味しいイタリアン Cantine
そろそろ帰国の準備をしなくてはなりません。
昨日は四日間続いている濃霧の中、日本に居る孫娘(もう直ぐ6歳)の誕生日プレゼントを買いに出かけました。トリノ中心街も霧が残っています。
Piazza San Carloにある「OLYMPIC」という子供服を扱っている店でイタリア製の CALZA(ストッキング) 、MAGLIA BIMBO(シャツ) 二点、PANTALONE(パンツ)を買ったら、5%引きで295EURでした。こちらの孫娘(6歳半)の古着ももらっていくのですが、これらを日本で着ていると、通りすがりの方が「まぁ〜か可愛いい〜。」「何処で買ったのですか。」と褒めてくれるそうです。落ち着いた色使いとデザインがイタリアンです。
店にたくさん並んでいる商品のタグをひっくり返して確認するとMade in Chinaと書かれた品物もあります。一見デザイン性に優れているようですが、生地の手触りが気に入りません。カッティングも縫製も扁平で価格は半分ぐらいです。中には良い物もあるのですが、何もイタリア来てMade in Chinaを買うことはありません。
店を出てプラプラしていると妻に似合いそうなボートネックの白いセーターが飾られている小さな洋品店があり、ベルを押してドアを開けてもらい、これを買いました。会計をしながら女主人に「この辺りで美味しい店はありますか?」と聞くと「この辺りでは、Cantine Barbarouxがいいわよ。直ぐそこよ。」と教えてくれました。
***
・Salumi delle Langhe 9.9EUR サラーメ盛り合わせ二人分
・Vitello Tonnato 6.9EUR トンノのペーストの掛かった牛肉、ピエモンテ料理の代表格
・海老とズッキーニのFusilli 4.9EUR 塩加減が絶妙
・Chico di Patate 4.9EUR いわゆるニョッキ
・ピエモンテ牛のソテーとCaponata 5.9EUR 焼き方が上手です。美味しい!
・Tarte Tatin 3.5EUR 何とも言えず美味しい!ペロッと無くなってしまった。
・Coperto 1.2EUR
・Caffe 1.5EUR
・Aqua 1.5EUR
・Bicchiere Vino Rosso (Barolo Cadia Monvigliero 2012) 6.0EUR/グラス
名前の通り「Barbaroux の食堂」という雰囲気で、近くの会社員が休み時間を利用してサッと食べて出て行きます。とても美味しいのに回転の良い店ですから時間に余裕のない時に使えます。
ネッビオーロ (Nebbiolo)種 100%の「Barolo Cadia Monvigliero 2012」があまりにも美味しかったので2本購入しました。店でボトルを頼むと35.0EUR/本ですが、サービス料金を引いた 29.0EUR/本で分けてくれました。2本ともイタリア出国前に空けてしまうでしょう。
Barolo Cadia Monvigliero 2012
逆光の射す街
Salumi delle Langhe
Vitello Tonnato
海老とズッキーニのFusilli
ピエモンテ牛のソテーとCaponata
半分以上食べてしまったTarte Tatin
ワインバーでもある
入り口
入り口を中から
店内
2016/12/16 更新
サヴォイア家の王宮と美術館 IL PRIMO PALAZZO REALE D'ITALIA E LE SUE SORPRENDENTI COLLEZIONI
https://museireali.beniculturali.it ← 美しい
https://en.wikipedia.org/wiki/Royal_Palace_of_Turin
このユネスコ世界遺産の詳細は、貼り付けた URL↑を開いてご確認ください。
トリノ王宮内部を見学するのは二度目ですが、見る者の成長と共に新たな発見があり見飽きることはありません。ヨーロッパ王族の権威と富の象徴は、為政者が変わっても破壊されず守られることによって、その富は文明人である国民に与えられます。
今回の新たな "気付き" は、歴史あるこれらの建物や石畳が汚れていないことでした。
日本の建築物の場合、雨水に含まれる排気ガスやタイヤ摩耗粉、そして隣の国から流れてくるPM2.5や亜硫酸ガス・黄砂の所為で油っぽい "雨垂れ跡" が壁面や窓ガラスを汚し、12年毎に行われる大規模修繕工事の高圧洗浄で落としても直ぐに汚れてしまいます。アスファルト道路脇の縁石やコンクリート壁も同様で日本人はこれを吸って肺で浄化しているのです。
イタリアの場合、地中海やアルプス山脈を超えてくる空気が澄んでいますから汚染物質が少なく、地面は火山灰土ではないので歩いていて目にゴミが入りません。また、湿気が少ないので菌類や藻類の繁茂が抑えられます。
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3時間ほどかけて Palazzo Reale D'ITALIA と Musei Reali Torino をゆっくり見学して二年振り9回目の「Cantine Barbaroux」訪問です。ここは店名通り、近隣のオフィスや店に勤める会社員向けの Barbaroux 通りの Cantine ですから昼時は仲間連れで食事に来ている人々で繁盛しています。
「Il proprietario è in vacanza?」(オーナーはバカンス中ですか?) と年配の女性に尋ねたら、「あなたは日本人ですね。私の主人は夜を担当します。英語は喋りますか?」 とイタリア語で話し掛けられ、繁忙中にも関わらずオーナー夫人と英語で話をしてしまいました。
初めの内は「日本は良い国ですね。」でしたが、「でも、東京は人が多くて忙しないです。空気もトリノに比べると決して良いとは言えません。」と本音が出てきました。イタリア人は建前だけでなく自分の考えを正しく相手に伝えます。それが客であっても上司であっても同じです。私は曖昧で遠回しの表現を美徳とし、誰も何も決めることができず問題を先送りする日本が好きではないので、時に軋轢を生むことがあります。世界を相手に厳しい時代を生き抜き、創造的な仕事をするには、相手の立場を尊重しながら自分の考えを明確に伝えることが必要だと信じています。
料理については、添付写真とキャプションをご確認いただけると嬉しいです。
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