3回
2024/07 訪問
急遽、TORINO 行きが決まった。イタリアの空気を吸い、太陽を浴びて暢んびりしよう。
往路、グラスフェッド用の初夏の牧草が刈られていた
店は Cathedral di Saint Donatus の脇にある
pranzo(昼食) はこれで充分
これが食べたかった
この店発祥の菓子「la torta Zurigo」(チューリッヒのトルテ) 甘過ぎずさっぱりしている
caffèには炭酸水が付いてくる
ブルーのワンピース姿が似合うルノワールの絵に似た女性 (この街はフランス領だった時代もある)
Cathedral di Saint Donatus の鐘楼
店の右隣は銀行
Cathedral di Saint Donatus 横の柱廊
この日はメルカートが開かれていた。Cuore di Bull (牛の心臓) という名のトマトがおいしい! 2.80EUR/kg 安い
いつものワイン屋
アイルトン・セナ のイタ車 (痛車)
Notio の事務所
日本の誇り Hitachi
イタリアの誇り arte o vandalismo
日本人らしいつくり
運転手「この列車 Hitachi は素晴らしい!」と褒めてくれた。イタリア人は H を発声できないので「このイタチはいいね!」になっていた。
トリノまで小一時間
復路の車窓から
2024/07/25 更新
2022/04 訪問
三年振り、二度目の訪問でこの店発祥の菓子「la torta Zurigo」(チューリッヒのトルテ) を食べる
海外レビューを仕上げるのは結構手間が掛かります。私が飲食店に入ってメモを取らないのは日本にいる時と同じなのですが、正しい情報をお伝えすることでより深くご理解いただければ嬉しいです。PCを使ってお読みいただいていることを前提に貼り付けURLやイタリア語での表記をしています。便利な時代になりましたので是非 Google 翻訳でご確認いただくようお願い申し上げます。
この日、Pinerolo に縁のある娘と孫娘が市内のヘアサロンへ行きました。
「予約は午後二時半だから、パパ、〇〇と一緒に車に乗って来て先にお昼を一緒に食べましょう。髪が仕上がるまで市内を見学してください。お店は午後三時半まで休憩時間だからカフェ以外は何処も閉まっているけれどね。(笑 」
と、言い残してサッサと出掛けてしまいました。
昼食のレビューは後日行うとして先に食後のドルチェとエスプレッソをご紹介いたします。↓
「la torta Zurigo」(チューリッヒのトルテ) :https://it.wikipedia.org/wiki/Torta_Zurigo
La torta Zurigo è una torta di pasta frolla al cioccolato e una farcia a base crema chantilly, torrone e cioccolato. Sulla sua sommità, il dolce è cosparso di scaglie di cioccolato fondente e ciliegie sotto spirito ricoperte di glassa allo zucchero. Le decorazioni del dolce possono variare. In una sua variante, la torta presenta una pasta più solida aromatizzata al cacao al posto del pan di Spagna.
この広場で各自目的地へ向かい、婿はリグーリア州へ行く準備のため一旦自宅へ戻り、私は市内見学です。一時間ほど散策したところでスポーツの歓声が聞こえてきました。近くまで行ってみると、それは大きなフットボール(サッカー)のスタジアムです。入場口に向けて次第に足早となりました。
Pinerolo Football Club:http://www.fcpinerolo.it
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婿の車に乗って
一路 Pinerolo へ (矢印は Monviso)
Cattedrale di San Donato 広場へ向かう
Cattedrale di San Donato 広場の突き当たりにある Antica Pasticceria Castino
外観
内観の一部
奥にある小さいのが「la torta Zurigo」
ピエモンテ産ピスタチオがビッシリ
La torta Zurigo (チューリッヒのトルテ)
食後のドルチェとして場所を変えて食べる。さっぱりした甘さであり、ピスタチオとトローネのクリスピーさがアクセントになって「もうひとつ」と言いたくなるおいしさ!
午後二時なのに上弦の月がハッキリ見えるくらい空気が澄んでいる
BENVENUTI (welcome) に誘われて
おっ、食事もできるんだ
5€の入場料を払う
Pinerolo Football Club(FC PINEROLO)ホームグラウンド
練習試合を見学
ここで明日、ATLETICO TORINO vs FC PINEROLO
JUNIORES の練習を見守る Monviso (フランス国境の尖った山)
この柱廊にある
娘と孫が通っているヘアサロンで待ち合わせ
郊外には農地が広がる
2022/04/10 更新
2019/04 訪問
Piazza San Donato に面したカフェでリストレット(Ristretto)をふた口で引っ掛ける
日本では馴染みのない「Caffè ristretto」 https://en.wikipedia.org/wiki/Ristretto が好きです。
エスプレッソより細かく挽いた豆を使い、同じ量と同じ時間を掛けて約半分の量を抽出するカフェです。通常のショットより短い時間で少量抽出するのではなく、コーヒーマシンにカップを二つ置いて二股口で半分個にするのでもありません。
コーヒー豆に含まれる様々な化合物は、抽出される時間経過と共に別のものが現れ、トータルとしてのバランスが完成しますので、半分にすれば良いものではありません。リストレットは、バリスタの力量が最も表れる "厭な注文" もしくは "腕の見せどころ" のカフェです。
日本では【ゾクゾク感が背筋から首筋に走り脳に到達するシリーズ Vol.1 】で紹介した「バール イルプリマリオ」の女性バリスタ森貞さん(現在は異動)の淹れるリストレットが一番好きでした。
カップに収まったカフェの佇まいが美しく、クレーマ、アロマ、喉越し、味、ラストノート、どれもが完璧で彼女を超えるバリスタに未だ出会えていません。
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ここ「Antica Pasticceria Castino」のバリスタの淹れてくれたリストレットは、マシンに2個のカップを置いて娘婿と私の分を同時に抽出しました。イタリアですから充分おいしいのですが、何か物足りません。それは量が少しだけ多かったことに起因しています。私は大匙一杯ではなく、一口で飲める小匙一杯の量が好きです。量が少なくてもゾクゾク感が背筋から首筋に走り脳に到達する十秒間が好きなのです。
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Ristretto
カッコいいバリスタだが、、、
入り口は、 Piazza San Donato に面している
ゴシック様式建築の Cattedrale di San Donato
Crosstata類もおいしそう
Zucchero
集合写真(孫娘を探せ!)
地元出身のワールドカップ出場選手によるセレモニー
2019/04/16 更新
皆さま、お久しぶりです。
2022/06/08 投稿のミラノ「Giacomo Caffè」タイトル「しーっ、最後の映画が始まるんだ。Volume finale.」において「このレビューをもって "公開する" レビューの最終投稿と致します。」と、ご挨拶したにも関わらず、 再度、レビューをあげる無礼をお赦しください。今回、海外の飲食店での楽しい ひととき を備忘録として赴くままに記します。(COVID-19の2年間を除き毎年訪れているヨーロッパですが、現地の人が休暇をとって都市部が空っぽになるバカンス期間の訪問は30年振りです)
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昨年12月、新婚の頃から49年間一緒に暮らした母(96) は有料老人ホームにお世話になり、毎日お洒落をして元気に暮らしています。我が家から車で12〜15分の距離であり、毎日のように顔を出していますので自宅の延長のようです。肌理細かく、ナチュラルな接し方をする若いスタッフや看護師と他の優しい入所者を母は「家族みたい」と言って穏やかに生きています。南向き部屋の窓からは多摩川水系の河川に集まる野鳥 (白鷺、青鷺、鴨、セキレイ、メジロ、鶯 etc.) や緑豊かな丘陵を見ることができ、近くの小学校へ通う生徒たちの様子や河畔をジョギングする若者の姿も窺えます。
「嫁っ子さん、3月から6月までイタリアへ行くなら私が夏に着る麻のブラウスを2枚買ってきてね。」
妻は咋秋にも実妹を連れて1ヶ月間娘の家に滞在したのですが、今年もひとりで出掛けてしまいました。
「あなたは理事会のお仕事頑張ってね。ニコッ 」
輪番制とはいえ、テキトーなことが出来ない質なので一所懸命やっていると、異端扱いされていた私も少しは認知されるようになり、良いコミュニケーションができるようになり嬉しいです。
もともとポテンシャルの高い共同住宅なので、今年プリッツカー賞を受賞した山本理顕 氏が「“コミュニティー”を共にする人同士が、同じ地域に住んでいるだけの関係ではなく、家族でなくてもお互いに助け合えるような関係づくりを建築の力で後押ししたいと考えてきました。」と仰るように建築とLandscape Design の細部を見直すことによって、人とコミュニティーが助け合う集合住宅が造れるのではないかと壮大な提案をしているのですが、理解してもらうだけでも厚い壁に阻まれてしまうのが日本です。
「oggetiさんの言っている通りにできればいいね!」
住民は優秀な人たちばかりなのに何処か欠けているように思えてなりません。
お勉強や仕事はでき社会において良いポジションを確保したのに GHQ によって教育された米国向けロボットのようです。「人生短いのだから、もっと人間らしく楽しく生きれば良いのに」と在イタリアで考えてしまいます。
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前置きが長くなりました。
この日、Torino から Pinerolo まで列車で移動しました。トリノ中心街に比べると気温は2〜3℃低く、朝17〜19℃ - 日中26〜30℃であり、山が近いので空気はさらに澄んで陽射しが強いです。
詳しくは https://it.wikipedia.org/wiki/Pinerolo を開いて伊和訳してください。
娘から教わったのですが、ここ Pinerolo は ローマ・カトリック教会から弾圧されたマリア崇拝をしないヴァルド派がアルプスの山岳地帯(ペッリチェ谷 Val Pellice、キゾーネ谷 Val Chisone、ジェルマナスカ谷 Val Germanasca)に住んでいた地域です。異端審問による暗黒の中世を超えてルネサンスが起きたイタリアにおいては、ギリシア・ローマの古典文化と原始キリスト教精神への復帰であり、十六世紀の宗教改革で彼らはプロテスタントの正式な一派として認められたとのことです。現在もPinerolo の住民は、穏やかで優しく芯の強さを感じる誇り高い人々です。
私は今年6月に父の五十回忌 (阿圓忌) を執り行い、大きな節目を迎えました。
Cathedral di Saint Donatus の脇にあるここ「Antica Pasticceria Castino」で時の過ぎるままに身を任せ暢んびりしていると
『何処でどのように残り少ない余生を過ごすのだろうか』と夏目漱石の「草枕」を反芻するのでした。
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山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣にちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容げて、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降だる。あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。
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漱石が生きていた明治の頃に比べ、日本は隣の国から汚れた空気が流れ込み、まるでポリ袋を被って呼吸をしているような息苦しさを感じます。それは政治体制もイジメ体質も村八分も同様です。
イタリアの生活も厳しさは変わりませんが、誠実で心優しい人と人との繋がりは格段に良く、すれ違っただけで日本との違いを感じます。逆説的に言えば常に見ていないようで見てくれて時にアイコンタクトを取って互いに気遣いしなければ仲間に入れてもらえないということです。