oggeti209さんが投稿した銀座 吉兆(東京/銀座一丁目)の口コミ詳細

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“食”は、生理的欲求であり、自己実現の欲求でもある。

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oggeti209 (男性・東京都) 認証済

この口コミは、oggeti209さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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銀座 吉兆銀座一丁目、銀座、有楽町/日本料理、うなぎ

3

  • 昼の点数:5.0

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
3回目

2025/04 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

心地好く、女将・若女将との会話を楽しむ東京老舗料亭の「世界之名物 日本料理」


イタリアへはバスに乗るような気分で飛んで行ってしまう私ですが、COVID-19パンデミックの2019年末以降、新幹線に乗って京都へ行く気分になれません。オーバーツーリズムでもあり以前のように京都の街を静かに散策することができなくなったであろうと思うと尚更であります。また、世界の彼方此方で料理人が丹精込めて調理した料理を心の欲するところに従って食べてきましたので矩を踰えてはいけない齢になった今、日本で新たな店とのお付き合いを始めようという欲は湧いて来ず、巷を見渡しても興味を覚え『食べたい』と思う料理や『身を置きたい』と感じさせる空間も少ないです。

***

ひとつ前のレビューに「食事の楽しみ」は、↓ と書きました。

 1、おいしい料理
 2、ロケーション
 3、落ち着いた空間と自然な陰影 (発祥が屋台だった寿司屋、天ぷら屋を除いて カウンター割烹の店は論外)
 4、本物の普請
 5、ナチュラルでありながら行き届いた接客
 6、器をはじめとする食器、什器の美しさ
 7、軸、香炉、花、絵画などのへの気配り
 8、etc.

etc. として一つ挙げるのなら料亭での楽しみである女将との会話があります。
まず、「訪問」の際にご挨拶いただき、「御飯」の段で飯盛茶碗に米飯を装いながら様々な話題で客と店の間を執り持つ役目を司るのですが、互いに差し障りのない話題の中に謙虚で且つ、含蓄のある言葉を交わしながら、客としては正しい和食の作法が求められます。「そんなこと仰らず気楽にお話してください」と言われそうですが、私は料理の話題とは少し離れたことを喋るようにしています。それこそがガストロノミー(食事と文化・歴史・科学の関係を考察すること) の楽しみであります。

***

「吉兆」創始者湯木貞一 氏の言葉「世界之名物 日本料理」は、今回の料理の随所に感じることができます。特に感心するのは "包丁仕事" の見事さです。素人の私も料理を作る時には研いだ包丁を使って丁寧に素早く切るように心掛けていますが、銀座 吉兆の料理人はどれだけ鍛錬したのでしょうか。私なんぞ何十年修行しても到底及ばない技です。これこそ天性の技量・才覚に違いありません。

この日は大切な方との会食でしたのでいつも利用している個室での食事でした。添付写真4枚目に「お献立」を載せましたが「焼物」「果物」「菓子」の写真はありません。


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  • ゆとりある空間の個室

  • 現代的な床

  • 桜の季節に訪問

  • お献立

  • 鯛白子、小柱、蛤、車海老の春菜和えを桜の器に盛る

  • お椀は帆立新丈

  • 刺身盛りを貝合わせの器に盛る

  • "包丁仕事" の見事さに思わず感嘆する

  • 箸休として桜寿司、筍木の芽和え

  • 炊合

  • 季節の野菜焚き合わせ

  • 筍釜ごはん、赤出し椀

  • 果物、菓子が出て、塩焙じ茶

2025/07/16 更新

2回目

2023/09 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

中秋の名月と天文学上の満月(望月)十五夜が重なる銀座にて


季節外れのレビューです。食べログ休眠中に下書きした1年半前 秋のレビュー(2023/09/29)を公開します。

***

新月から数えて15日目の夜を「十五夜」と呼び、旧暦の8月15日が「中秋の名月」です。これは必ずしも満月とは限らず、十三夜(じゅうさんや)、十四夜(小望月)、十六夜(いざよい) の月が「中秋の名月」であることが多いです。次回、天文学上の満月(望月)と中秋の名月が重なるのは、2030年9月12日です。

 東(ひむがし)の 野に炎(かぎろい)の 立つ見えて かえり見すれば 月傾きぬ : 柿本人麻呂 (万葉集)

 (かぎろい):黄道光(こうどうこう) とは、天球上の黄道に沿って太陽を中心に帯状に見える淡い光の帯のこと。

子供の頃、母が作ってくれた月見団子や黍団子を三方に載せ、暮れかけた原っぱから採ってきたススキを飾り、きれいな月を眺めました。雑木林や原っぱには照明もなく、三角ベース野球で草むらに入ったボールを探すのはリーダー格少年の役目です。暗くなって家に戻ると母に埃だらけの服を叩かれた後、バケツに汲んだ水で足を洗わないと家に上げてもらえませんでした。今でもそのヒヤッとした感覚はおいしい月見団子の味と共に大脳皮質の記憶野に残っています。

***

この日(2023/09/29)、30年来の付き合いをしている建築の親方をお招きして美しく おいしい日本料理を楽しみながら「銀座 吉兆」を造った水澤工務店 ( http://www.mizusawa-inc.co.jp ) の仕事を仔細に亘って見てもらいました。

食事の楽しみは、

 1、おいしい料理
 2、ロケーション
 3、落ち着いた空間と自然な陰影 (発祥が屋台だった寿司屋、天ぷら屋を除いて カウンター割烹の店は論外)
 4、本物の普請
 5、ナチュラルでありながら行き届いた接客
 6、器をはじめとする食器、什器の美しさ
 7、軸、香炉、花、絵画などのへの気配り
 8、etc.

このSNSにおける私の「訪れたエリア」「行ったお店」「よく行くジャンル」「おすすめレストラン」をご確認いただければ、何処で何を食べてきたかは明らかです。食べ物は "好みの問題" ですから「何処で何を食べようが、おいしければイイんだよ。」と仰る方もいらっしゃいますが、余命20年とした場合、20年 × 365日 × 3回 = 21,900回/余命 の食事ができます。(人の未来を知っている鬼に笑われますが、) アンチNHK の久米 宏 氏が朝のNHK番組で「久米さん、これから何をしたいですか?」と尋ねられ、「そうですね。おいしいものを食べたいですね。だって、あと10年生きることができたとして 10,000回しか食べることができないんですよ。」と返答していました。

私の場合、食事は、"内食" がほとんどであり、直近の5ヶ月間で "外食" したのは、7回しかありません。幸いなことに健康であり、好きな物を食べたいと思った時に食べることのできる状態にありますが、こちら「銀座 吉兆」のように全てを満たしてくれる店は少ないです。

料理については、添付写真とキャプションをご覧いただけたら嬉しいです。


.


  • 酢橘だけでいただく

  • 松茸、大黒しめじ

  • 松茸は "焼き" に限る

  • 栗の葉、菊の葉、松葉。秋の遇らい

  • 椀は海老真薯と松茸

  • 見事な景色、椀に浮かぶ 「中秋の名月」

  • 殆ど無くなってしまった三種盛り合わせは、真鯛、大間鮪、勘八。大根のつま の包丁仕事に "本物" 料理人の技を知る

  • マーガレット紋の吉兆らしい器の選び

  • 太刀魚のつけ焼き

  • 太刀魚はふわっと絶妙な味に仕上がっている

  • 焙じ茶

  • 焚き合わせ (蒸し物)

  • 定番とは言え「いつもホッとする味」

  • 白磁に金彩は華やか

  • 塗りの匙は使わず 正しく箸で食べる。日本人なので。

  • 鱧と松茸の卵とじ丼

  • 小さな黄瀬戸の平鉢に香の物

  • デザートは

  • リチャード・ジノリの白磁に盛られている

  • Henriot blanc de blanc

2025/02/10 更新

1回目

2022/02 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

「世界之名物 日本料理」湯木貞一の料理哲学は、銀座にも伝承されている


たくさんの「いいね!」をいただきながら、食べログ休眠中に下書きに戻した三年前のレビュー(2022/02/18)を再度公開します。


***

<東京吉兆>開業の由来:https://intojapanwaraku.com/rock/gourmet-rock/90273/
             ↑ (このURLは、PCを開いて、ご一読いただければ嬉しいです)
      東京吉兆HP:https://www.kitcho.com/tokyo/tokyo_kitcho.php 
      水澤工務店HP:http://www.mizusawa-inc.co.jp

***

以前、私が「流行りのカンター割烹は "台所で食べさせられている" ようで苦手です」と、書いたのは、2021年11月に訪れた「レ セゾン」のレビューです。→  https://tabelog.com/rvwr/000124517/rvwdtl/B400123491/

この日、三十年以上前から購入し続けているイタリア服店に用事があり、地下鉄を乗り継いで行って来ました。
いつもの La macchina(車) ではなく公共交通機関を使った理由は、日本料理店の落ち着いた個室空間で静かに隠居の特権(昼酒)を行使するためです。カンター割烹でなく、この条件を満たす銀座の店は限られています。

嘗て「ホテル西洋銀座」(現 コナミクリエイティブセンター銀座) の地階にあった「銀座 吉兆」は、立地(銀座一丁目)の良さ、おいしい料理、ナチュラルで行き届いた接客によりプライベートでも接待でも何度も "個室" を利用していましたが、大家の都合により一旦休業となり、2016年10月1日より此処 大倉本館 (Okura House) 四階で営業を開始しました。(銀座中央通りの路面店として「Cartier」が入っている大きなビルです)

 「こんにちは。昨日予約を入れた oggeti です。ご無沙汰して申し訳ございません。」

 「ホテル西洋時代からご利用いただき、ありがとうございます。こちら大倉本館のお店は初めてでしょうか?」 

 「はい。」

こんな会話をしながらコートを預け、着物の衣擦れの音を耳にして個室に案内されるまでの廊下の陰影は数寄屋造りを思わせ、銀座にあって尚、空間が贅沢に使われています。ご用意いただいた個室(六人用をひとりで使う) は 35平方メートルほどもあり、銀座マロニエ通り側に開かれた床から天井までのガラス壁面から隣のシャネル銀座ビルと中央通りを超えて松屋銀座が見え、太陽の移動に伴う "光のうつろい" を感じることができます。
この辺りは、公示地価でも1億円以上/3.3平方メートル (坪) もするのですから高層建物とはいえ、建築費用を含めるとこの部屋だけでも10億円以上の価値があります。何と贅沢な空間なのでしょうか。下世話になってしまい申し訳ございませんが、銀座で店を持つには潤沢な資金が必要だということです。
(レセプションで預けたコート類は個室に設られた専用クロゼットに架けられます。他の人の物と一緒にならない)

***

伝統的な京料理には、精進料理、懐石料理、有識料理(ゆうそく、公家の料理形式)、おばんざい(日常の惣菜) があります。1901年、神戸市花隈の鰻料亭「中現長」(現存せず) の後継者として生まれた湯木貞一 氏が1931年、大阪市新町に「御鯛茶処 吉兆」を開業し、その流れを汲む「銀座 吉兆」では、本膳料理に茶道の考え方、様式、茶懐石 を取り入れた料理を味わうことができます。


【いただいたもの】

・懐石コース "銀座" 16,500円(税込、サービス料10% 別)
・松竹梅「豪快」ぬる燗一合 990円(税込、サービス料10% 別)
  これ以外に室料 (六人用をひとりで使う、11,000円 税込)  合計金額 30,239円

料理については、添付写真とキャプションをご覧いただければ嬉しいです。

今回の "ひととき" は、包丁仕事が美しく、おいしい料理、正しい和の接客、普請を含め、改めて一流プロフッショナルの技に感服し、己れの未熟さを痛感した次第です。次回は、ひとつ上級の懐石料理をいただき、いつの日か湯木美術館に展示されているような器で食すことができることを願っています。


.


  • 上座に現代的な床

  • 盃に一杯の 吉兆梅酒、梅花の香りがする

  • 膳菜 絵馬重八寸、美しい重箱

  • まず、全容をよく見ます。これだけで酒が一升飲める

  • 松竹梅「豪快」ぬる燗一合

  • まず最初に 車海老、蚕豆、菜の花、鶏卵焼き、松風を食べるとマンゴーを芯に烏賊巻、鴨肉が出てくる

  • 慈姑、白魚、蛤、雲丹、松葉蟹、雲子、黄身酢、ジュレ

  • 美しい紅梅の蒔絵椀

  • 霰(あられ)が降りているように美しい "丸雪降椀" は

  • 鼈(スッポン) であった。当たり弱めで旨味があり、最適な塩梅であった

  • 造り 三種盛り合わせ

  • 墨烏賊、大間鮪、明石鯛

  • 見事な包丁捌き。素人は敵わない本職の仕事。つまは 紫蕪、ぼうふう、柚子、折れ松葉の独活、紫蘇の花、大葉

  • つま(紫蕪) をこんなに細く刻む包丁技は一朝一夕で為せるものではない

  • 選んだ盃は偶然、徳利と同じ作であった

  • 焼き物 黒毛和牛ヒレカツ、蕗の薹の味噌

  • 揚げた蕗の薹の苦味で食べる牛カツの滋味

  • 炊合碗

  • 美しい緑青磁プラチナ彩蓋物碗

  • 季節の炊き合わせ、海老芋、鰊、南瓜、パプリカ、菠薐草、柚

  • 御飯 九絵雑炊

  • 九絵からの出汁は鯛よりも強く上品な味わいである。少し当たり強めであった

  • 煮立っている

  • 分葱を載せて

  • 柚を載せて

  • ポン酢は使わず味見だけする。当然、本物

  • 薬味二種

  • 香の物

  • 季節の果物

  • 黄な粉のムース、苺、クランベリー、ブルーベリー、ピスタチオムース、ペパーミント

  • 献立

  • 七回目のおしぼり (巻き方に特徴有り)

  • 展開すると

  • 水澤工務店 設計施工

  • 紅梅の扇は宮脇賣扇庵かな

  • この高さで部屋一巡の線が入っているのは茶室の意匠なのか

2025/02/07 更新

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