oggeti209さんが投稿したRistorante SCAT_TO(イタリア/マルペンサ空港周辺)の口コミ詳細

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“食”は、生理的欲求であり、自己実現の欲求でもある。

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oggeti209 (男性・東京都) 認証済

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Ristorante SCAT_TOマルペンサ空港周辺/イタリアン

2

  • 夜の点数:5.0

    • ¥20,000~¥29,999/ 1人

      訪問時点の為替レート換算での金額になります。
      • 料理・味 5.0
      • サービス 5.0
      • 雰囲気 5.0
      • CP 5.0
      • 酒・ドリンク 5.0
  • 昼の点数:5.0

    • ¥10,000~¥14,999/ 1人

      訪問時点の為替レート換算での金額になります。
      • 料理・味 5.0
      • サービス 5.0
      • 雰囲気 5.0
      • CP
      • 5.0
      • 酒・ドリンク 5.0
2回目

2024/08 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人訪問時点の為替レート換算での金額になります。

晩餐のテーブルにクロスは敷かれていなかった。(和の食材も使う料理人 CHRISTIAN e MANUEL 兄弟)


今回の Torino 訪問で二度目の「Ristorante SCAT_TO」です。

長官からの急な指令であった Mission が成功裏に終わった祝いの宴を娘と二人で催しました。例によって一ヶ月半夏季休暇で帰省している娘婿と三ヶ月間夏休み中の孫娘はいませんが、当店は一切関知しないからそのつもりで。

・和の食材も使う料理人 CHRISTIAN & MANUEL 兄弟:https://www.costardibros.it/chef/

店のHPから晩餐の予約を申し込むと「ドレスコード=カジュアルでも良いがエレガントなこと」「コースメニューは 200€/人、アラカルトメニューあり」「厳しいキャンセルポリシー」などが書かれていました。アラカルトメニューから選ぶと伝えて定刻に訪れると、店頭に掲げられたメニュー(添付写真一枚目) には 200€/人より手頃なプリフィクス・コース料理 110€/人と 140€/人とアラカルトメニューがあり、私のような素性の知れない一見のインターネット予約客を制限していることが分かります。

***

初回の投稿に(テーブルクロスが使われていれば尚良いのだが、これがモダンイタリアンなのか。夜に再訪してみよう)と書きましたので、私のもう一つの目的はこれを確認することにありました。私の意に反して晩餐のテーブルにクロスは使われていませんでした。

和食の場合、本来、畳の座敷や板の間に座して食事をしますので茶の湯を除き、直接、畳の上に器を並べることはせず膳や折敷を使い、近代においてはそれが卓袱台になり、戦後の高度成長期には文化住宅(英国高官曰く"ウサギ小屋" )という空間に置かれたテーブルと椅子の食卓が一般的になりました。西洋においては草上でも戸内でも平らな場所にクロスさえ敷いてしまえば食事をする環境は整うのでテーブルクロスは食事に必須の道具となりました。然もカトラリーやグラス、ボトルなど硬質な物を置いた時に柔らかいクロスによって音が緩和され、食後は散らかったパン屑や食べ残しもクロスを丸めれば一気に片付くという利点もあります。

日本は湿度が高く、僅かな食べ物の滓や汚れによってカビが生えるという生活環境ですから自然発生的に身の回りを清潔に保ち、毎日入浴・行水するという潔癖な生活を送ることが身に付いています。従って素材が剥き出しになっている卓袱台やテーブルは、食事の前に濡れ布巾で拭われ、直に食器類を置くようになっています。余裕が出てくるとテーブルの素材に拘り、漆を塗ったり螺鈿細工や蒔絵・沈金を施したり、古木を磨いての美しい木目を競ったりしています。

娘が中学生の頃、フィレンツェのイタリア人家庭に独りでホームステイしたことがあり、その家からは向かいの Apartamento階下にアフリカ系の家族が食事をしている様子が窺えたのことです。

「〇〇〇、見てごらん。あの家庭はテーブルクロスを使わないのよ。」と、ホームステイ先の母親が言ったそうです。

最近の日本では、"創作料理・イノベーティブ" で括られるフランス料理店、イタリア料理店、中国料理店でテーブルクロスやプレイスマットを使わない飲食店が持て囃されていますが、私はこれを好みません。

***

【この日、いただいた料理】

・Stuzzichino (アミューズ)  山食に見立てた小さなフォカッチャ、トマトベースとバッカラ(Baccalà)ベースのパテ添え

・Antipasto  Insalata di mare (生牡蠣・蛸・雲丹・キャビア・トマト・蚕豆 に salsa が掛かった Carpaccio)

・Primo piatto  Spaghettone burro e miso (白味噌ベースのスパゲットーネ)
         
・Secondo piatto  Anguilla, carota e nori (焼き海苔を下敷きにしたイタリア産ヨーロッパ鰻の蒲焼)
           参照:https://italianity.jp/lifestyle/food/eel
 
・Piccoli dolce  小さなドルチェ

・Dolce  Soufflé al cioccolato con gelato

・Caffé  Ristretto

・Martini  Caffè San Carlo より運ばれ、Gallerie d’Italia 側のテラスで娘を待ちながら喉を潤す

・Vignai da Duline 「Chioma Integrale Malvasia」白ワイン (ボトル)
   Italy·Friuli-Venezia Giulia
  Winery:Vignai da Duline
  Grapes:Malvasia

***

和の食材も使う料理人 CHRISTIAN & MANUEL 兄弟は、日本へ行ったことがあるに違いありません。イタリアで鰻を食べるのは二度目ですが、この店のように蒲焼に仕上げられたのは初めてです。きっとCHRISTIAN & MANUEL 兄弟は日本の何処かでニホンウナギの蒲焼に降参したのでしょう。日本の醤油・味醂をベースとして独自に作ったタレを上手にイタリア料理に仕上げています。備長炭で焼いているとは思えないので香ばしさよりも鰻の旨みを前面に出した仕上がりです。焼き海苔を下敷きにしてカトラリーを使った食べ方も初めてですが、思わず「これはおいしい!」となりました。(ヨーロッパウナギは、メキシコ北東部にあるサルガッソ海で孵化し、6000〜7000kmも泳いで地中海までやってくるそうです)

意表をつかれた Spaghettone burro e miso (白味噌ベースのスパゲットーネ) は、al dente に茹で上げられた Spaghettone に絡む白味噌ベースのラグーが絶妙な塩味と甘味に仕上げられ絶品でありました。日本人の私の好みからすると白味噌の量を半分にした方がよりイタリア料理であることを印象付けてくれたのではないだろうか。

心からの優しい笑顔と的確なワイン選びをしてくれる給仕長、私の心の窓(眼)の奥を探るように見据えるボーイッシュな女性給仕に魅了され、『次に訪れるのは秋だろうか来年の春だろうか。』と娘の穏やかな横顔を見ながらゆっくり席を立ちました。


.


  • 入口に掲げられたメニュー

  • Gallerie d’Italia 側のテラス席で娘を待つ。Martini は Caffè San Carlo より運ばれる

  • Stuzzichino (アミューズ)  山食に見立てた小さなフォカッチャ、トマトベースとバッカラ(Baccalà)ベースのパテ添え

  • ホッとする味、凄くおいしい!

  • Insalata di mare (生牡蠣・蛸・雲丹・キャビア・トマト・蚕豆 に salsa が掛かった Carpaccio)

  • Spaghettone burro e miso (白味噌ベースのスパゲットーネ)

  • Anguilla, carota e nori (焼き海苔を下敷きにしたイタリア産ヨーロッパ鰻の蒲焼)

  • 見事にイタリア料理

  • Piccoli dolce 素敵

  • Soufflé al cioccolato con gelato

  • 熱いのでお気を付け下さい

  • 食後に "おしぼり" を出すイタリア料理店は初めて

  • Ristretto

  • ドレスコードに従った娘

  • 何とメトロ M1 は1ヶ月間の運行停止だった

  • 上空にジェット機の軌跡

  • 夕刻 19:30

  • 長い影に覆われる Piazza San Carlo

  • 夕刻の湧水飲み場

  • 午後9時半の湧水飲み場

  • 午後9時半の Piazza San Carlo

  • 店のある Palazzo 入り口

  • Caffè San Carlo (再登場) Ristorante SCAT_TO と同じ椅子が使われている

2024/08/23 更新

1回目

2024/07 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人訪問時点の為替レート換算での金額になります。

Gallerie d'Italia-Torino を鑑賞した後、同じ Palazzo にあるこの店に吸い寄せられ Pranzo をいただく


この店は、Caffè San Carlo - SCATTO - Costardi Bros です。
 https://gallerieditalia.com/it/torino/pianifica-la-tua-visita/ristorazione/

この日、Torino Centrale をプラプラしていたら神の手に導かれたように Gallerie d’Italia があり、鑑賞を終えて同じ Palazzoにあるこの店で食べました。どの料理も丁寧に上品に作られ、ナチュラルでありながら優雅で美しい接客も良く、奨められ目の前で抜栓してくれた地元ピエモンテのスプマンテ Monsignore Alta Langa Extra Brut DOCG 2020 も辛口でおいしかった。

 Tipologia: Spumante
 Classificazione: Alta Langa DOCG
 Regione: Piemonte
 Vitigni: 85% Chardonnay 15% Pinot Nero
https://wine.il-quadrifogliostore.it/it/spumanti/7443-monsignore-alta-langa-extra-brut-docg-2020-.html

・Stuzzichino (アミューズ) 山食に見立てた小さなフォカッチャ、トマトベースとフォルマッジョベースのパテ添え

・Antipasto カツオと鯛(orata) の Carpaccio、三種の salsa が掛かっている

・Primo piatto トマトベースのリゾット
        「アンディ・ウォーホルのキャンベル・スープ缶に見立てたのですね」と言ったら給仕長は喜んだ。
         Museum fur Moderne Kunst, Frankfult am Main に展示されている本物
         https://tabelog.com/imgview/original?id=r3306434526113

・Secondo piatto 地中海で獲れた魚 (オオカマスに似た味わい) のポアレ、野菜添え
           たぶん、https://www.sapere.it/sapere/approfondimenti/animali/pesci/aguglia.html

・Dolce Macedonia di frutta

・Caffé Ristretto

 (テーブルクロスが使われていれば尚良いのだが、これがモダンイタリアンなのか。夜に再訪してみよう)
 
 良い一日でした。


.

  • 店は、この Palazzo に入っている (向かって右側)

  • イタリア最大規模の金融機関 Intesa Sanpaolo も入っている (Private banking 入り口)

  • Gallerie d'Italia-Torino 入り口

  • 写真家 Cristina Mittermieier の展示

  • Cristina Mittermieier は National Geographic で活躍

  • 橇(ソリ) を曳く犬たち

  • 民族衣装1

  • 民族衣装2

  • 使用しているカメラは SONY

  • 環境破壊で枯れるバオバブ

  • 失われる北極の氷河

  • 360度の壁に映像がある

  • Panasonic の3チップDLP®レーザープロジェクターが使われている「嬉しい!」

  • Grissini (グリッシーニ) はもちろん自家製

  • Monsignore Alta Langa Extra Brut DOCG 2020

  • Stuzzichino (アミューズ)

  • Antipasto

  • カツオと鯛(orata) の Carpaccio

  • Campbell's Soup Can (Andy Warhol) そっくりの Primo piatto

  • 結構な量が入っていた

  • リゾ(米)がアル・デンテ仕上がり、おいしい!

  • フロア係(女性)と厨房との連携が良い

  • Secondo piatto

  • 筒切りにされ、上手に中骨が抜かれている

  • Macedonia di frutta

  • Ristretto

  • 素晴らしいコレクション1

  • 素晴らしいコレクション2

  • 帰り際に給仕長が案内してくれた Caffè San Carlo は同じPalazzoにある。素晴らしい!何度も訪れているのに何故気付かなかったのだろうか。

  • 柱廊側に開いた店

  • このPalazzoの右側に Caffè San Carlo

  • Piazza San Carlo 北北東に向いて

  • Piazza San Carlo 南南西に向いて

  • Palazzo Isnardi di Caraglio の入り口にはガードマン

  • トリノ中心街にはたくさんの Palazzo がある

  • 拡大

  • パティオを望む

  • ここでは管理人が招き入れてくれた

  • パティオを望む

  • (追加写真) Piazza San Carlo 側にあるプレート

  • (追加写真) 店の外観

2024/07/27 更新

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