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こんなにもスープやポタージュ好きになったのはいつからだろう?お店で食べるスープも、アントレやサイドメニューとしてちょこっと提供されるんじゃなくて、メインを張るような食べ応えあるものが好きだ。地元「アヒルの空」さんのオニオングラタンスープと、「ビストロ サン・ル・スー」さんのスープドポアソンは私の中ではオールタイムベストのメニューだ。 さて、「ズッペリア オステリア ピティリアーノ」さん。イタリア語でスープを意味する「ズッパ」メニューが揃い踏みのズッペリア。幸せな予感しかしないこちらのお店にようやく訪問できるとあって、ウルトラマン像を背に駅からの一本道をスキップせんばかりの勢いの私だ。 1階はリストランテ「フィオッキ」さんで、2階にある「ピティリアーノ」さんは姉妹店のオステリアでもある。炭火焼きやパスタなどもメニューにあるが、とにかくこの日はズッパをメインに頂きたかったので、メインとパスタは我慢。 ◆リッボリータ 本来はおうちの余りものや硬くなったパンを煮込む、イタリアの代表的な食べるスープ。こちらの黒キャベツが入った本格的なリッボリータは材料も組み合わせも計算し尽くされている美味しさで、私が作るありもの煮込みとは比べるべくもない。カリッと焼き上がったチーズが表面を覆い、立ち上る香りにうっとりしながら一口頂き、しっかりと煮込まれた野菜の豊かな旨味に陶然。 ◆チュッピン スープドポアソンやビスクなど、濃厚な魚介の裏ごしスープが好みなので、このトマト味のチュッピンも食べる前からお気に入り確定。濃度も高く、舌に載せた時の旨味の濃さに驚く、贅沢な「食べるスープ」。 ◆ヨータ うずら豆、燻製生ハム、ザワークラウト…と好物だらけで構成されているズッパ。普通の豆スープと明確に違うのは、燻製生ハムの熟れたような風味とザワークラウトの酸味が効いていること。一言では表せない多層的な味わいがクセになる!具沢山なのでこの一皿だけでも満足度大。 ◆柿とストラッチャテッラ ズッパ3品なので前菜も2品に絞ったが、このセレクトをした我々を褒めたい。オリーブオイルとビネガーをまとった柿にとろりとしたストラッチャテッラの組み合わせは間違いなく、スターターにぴったりだった。 ◆ヤリイカの炭火焼き 同行者の提案でオーダーした一品だが、これが出色!実はイカがそんなに好きではない私が一瞬で虜になった。炭火で焼いたヤリイカをレモンとオリーブオイルで頂くシンプルな一皿だけど、香ばしい香りを纏ったぷりぷりのイカは最高に美味しくて…。 今回の5品一つも外れナシで、こうなるとほかのズッパもさることながら、炭火焼きやパスタも絶対美味しいに違いない。メニューブックを拝見するにどれもシンプルなメニュー名で、ミニマルで研ぎ澄まされた美味しさがこちらの魅力なんだろうな。 料理はもちろんコージーで落ち着ける店内の雰囲気も含め丸ごと気に入ってしまったが、祖師ヶ谷大蔵というか小田急線、普段から縁が薄いのよね…。2026年はピティリアーノさん再訪を皮切りに小田急線の美味しい店開拓を目指そうかな。 ごちそうさまでした!
2025/12訪問
1回
少し前の訪問になるが、発酵をフューチャーしたお店と聞いて、即予約を入れたのがfalo+ピュアファロさん。 自宅でも塩麴や醤油麹、甘酒やヨーグルトを作って日々の食事に取り入れてるが、健康のためというよりは発酵食品の味そのものが好きだから続けられているというのが本音で、プロの調理法にも興味津々。キッチンを見渡せるカウンター席で下拵えから火入れまでじっくり拝見しながら舌鼓を打つのは楽しいひととき。 食情報に詳しくて、嗜好が私ととっても似ている30年来の友人とのメニューセレクトは秒で決まるので有難い!ほかにも食べたいものがたくさんあったが、ゆっくりめの提供だったので4品でお腹も十分満たされた。 ◆パテカン豚の熟鮓と白インゲン豆味噌 熟鮓に目がなくて、遙か昔「徳山鮓」さんに泊まって鮒鮓始め発酵料理のコースを頂くためだけに滋賀県余呉まで足を伸ばした私ゆえ、熟鮓の文字を見たらオーダーせずにはいられない。豚の熟鮓?豆味噌?と奇を衒った組み合わせのように思えるけど、熟成の旨味と発酵の仄かな酸味が堪能できる、とてもまとまり良い組み合わせだった。目の前で調理していたシェフも熟鮓話にちょろっと参戦。発酵・熟成のチカラってすごいですよね!と激しく同意。 ◆桜カジキのレア焼き春の野菜と鮎熟クリーム 燻香が香るレアに火入れされた桜カジキのねっとり官能的な舌触り、凝縮された味わい凝縮にうっとり。私史上これまで食べたカジキ料理でも最高かも!今思い返しても唾が湧く(失礼)ほど美味しかった…。 ◆キャベツの炭埋め焼き 代官山faloさん同様にこちらも炭火焼きもテーマに掲げているだけあり、キッチン中央には炭火焼き台が配されている。熾した炭でじっくり時間をかけて焼かれたキャベツは甘さが増し、焦げた部分がまた泣ける旨さ。葉と葉の間に忍ばせた発酵クリームや、トッピングの中東スパイスのスマックのゆかりに似た風味が抜群のアクセント。シンプルなのに破壊力抜群でこの日一番はこれかな? ◆蝦夷鹿のロースト香ばしきのこ発酵ブルーベリーソース 蝦夷鹿ローストも、きのこやブルーベリーとの組み合わせ自体も珍しくないけれど、炭焼きしたきのこの香ばしさが秀逸だったのと、発酵させたブルーベリーのソースが濃厚で、結果、とても新鮮な一皿に昇華されていたのが印象的。 ◆海苔と柚子胡椒のタリオリーニ ずっと前のダンチュウのパスタ特集で紹介されて以来、我が家の定番となっている海苔と柚子胡椒のクリームパスタ、もちろん材料も腕前もプロと比べるべくもないが、こちらはどんな感じ?と興味本位でオーダー。とろける海苔がタリオリーニにしっかり絡んでいて、一口ごとに磯の香りが舞う。柚子胡椒がビシッと味を締めていてさすがプロの仕上がり!しかしまぁ自作もそんなに悪くないね…と謎の自信もつけた笑。 まずもって発酵料理の奥深さと旨さに改めて開眼。鼻から抜ける香りや口の中で開く得も言われぬ味わいが表現しがたく、甘・辛・苦・酸・旨の五味が何倍にも膨れ上がり、なおかつ味わいが一層繊細に感じられる。そして、発酵のエッセンスが加わるだけで食べなれたメニューがこんなに斬新で面白くなるのか!と、久々に外食でワクワクと楽しい時間が過ごせたことも思わぬ副産物だった。 虎の門にはあんまり普段用事がないが、ランチもスタートされたし、夜のメニューも季節ごとに色々あるようなのでまたぜひ再訪したい。 ごちそうさまでした!
2025/05訪問
1回
山梨・小淵沢「Otto Sette(オットセッテ)星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」~地の恵みを堪能できる、嬉しい期待はずれ~
2016/06訪問
1回
桃好きの夏の風物詩といえばクラッティーニさん!去年の夏は多忙極まり不本意ながら桃の時期を見送ってしまったので、今年は絶対逃すまじと鼻息荒く予約を入れた。 夏の名物「冷たい桃のスパゲッティーニ」は不動の人気ゆえ、予約もすぐに埋まってしまう。予定をすり合わせてようやく伺うことが出来たのは9月第1週。昨今、夜の東銀座周辺はどのお店もツーリストでいっぱいで、この日のクラッティーニさんの店内も半数以上がインバウンドの方々だった。みんなもやっぱり桃が目当てかな? この日に頂いたのは、 ◆ビーツと玉ねぎのスープ ◆フォカッチャとゼッポリーニ ◆白バイ貝 白ワインと出汁のさっと煮 ◆徳島産の大きな椎茸の詰め物フリット(帆立とズワイガニ) ◆旬の丸太秋刀魚のコンフィ サルティンボッカ仕立て ◆冷たい桃のスパゲッティーニ(長野産川中島) ◆鯵と青唐辛子の爽辛ビアンコスパゲッティーニ 桃のスパゲッティーニは6月頃にメニューにオンされ、全国の産地から仕入れた桃が入れ替わり立ち替わり、絶品パスタに仕上げられるので、山梨、新潟、福島…と行くタイミングによって色々な桃を味わえる楽しみもある。儚げな甘さと、触れただけで果汁滴るようなジューシーな桃も大好きだが、この日頂いた長野・川中島白桃の、僅かに硬めで色濃く味濃いタイプも好みで、とりわけトマトとの相性が良かった!塩とオリーブオイル、胡椒、トマトとミントだけでなぜこんなにもまとまり良く美味しく仕上げられるのか、毎回感動する。 パスタの安定の美味しさは想定内で、この日のハイライトは秋刀魚と椎茸!今年は秋刀魚の当たり年だそうで、フレームに収まりきらないほど大ぶりで身もみっちり、立派なお姿。メニュー表記に「サルティンボッカ風」とあり、生ハムと秋刀魚って…?と想像を超えていたが、これが合う!じっくりコンフィされた秋刀魚は骨まで柔らかく身もしっとりなので、シルキーな生ハムとの違和感もなし。生ハムのマイルドな塩気で秋刀魚の風味も倍増されて、とにかく美味しかった~。頭から尾まで丸ごと余さず頂きました。 椎茸のフリットはきのこ好きゆえ迷うことなく即決。大きな肉厚椎茸の傘の部分にホタテとズワイガニの詰め物をして薄衣で揚げたものだが、これも美味しかった。ナイフを入れると、クネルよりもずっと柔らかく滑らかなムーステリーヌ状で、ぷりぷりの椎茸とカリサクのフリット衣と異なる食感が楽しい! 最後に頂いたもう一つのパスタは鯵と青唐辛子のビアンコ。ズッキーニとコーンも入り、トッピングに茗荷も散らしてあり、とっても夏らしい冷製パスタ。青唐辛子入りというのがミソで、優しい食材の中でピリッと控えめな辛みが効いていて、後口爽やかな締めくくりだった。 クラッティーニさんのパスタのバリエーションは無限で、ほかにも魅力的なパスタが揃い踏み。シャインマスカット、マンゴー、いちじく、柿などのフルーツパスタ然り、ポルチーニ、茄子、穴子、たこ、白子、セイコガニなど旬ごとのパスタ然り。 いつもディナー利用なので、アラカルトでいろいろ頼むとパスタは多くて2品、メインに肉料理でもオーダーしようものならパスタは桃のスパゲッティーニ1品だけしかもう入らない時も。次回はパスタをメインにランチに伺ってみようかな。 ごちそうさまでした!
2025/09訪問
1回
2010/09訪問
1回
衝動的にカルボナーラの口になったとある昼に吉祥寺HASEGAWAさんへ。吉祥寺・西荻界隈は、週始めに定休日のお店が多い中、営業してくれていて助かります! HASEGAWAさんのカルボナーラはローマ風で、生クリーム不使用。卵とチーズの風味、艶めかしいとろみある濃厚さを保ちつつ、オリジナルの手法で仕上げた上品な味で、王道ベーコンのカルボナーラからしてしつこさと無縁なのがまずもって素晴らしく、最近重ため敬遠の私のお気に入りだ。 さらにその上を行くお気に入りは、山椒のカルボナーラ。山椒ラバーとしては見逃せない字面のメニューだが、食べてみると一層ファンになる味。もともとカルボナーラ(炭焼き職人)の由来に基づき黒胡椒が相棒なのはお決まりだから山椒の刺激や辛味が合わないわけはないが、山椒ならではと感じるのが清々しい香りと穏やかな痺れのアクセント。これがプラスされることで、卵の甘い香りやまろやかさがより引き立って、カルボナーラという料理がよりくっきりと立体的になる感じが好ましい。 初めて頂いたときはエウレカ!お馴染みのカルボナーラの新しい一面、それもとびきり素敵な一面を発見した気分だったが、思い起こせば親子丼には山椒がかかっているではないか!相性の良さは誰もが知るところだけに、これを採り入れたセンスはさすがだなーと思う。 ふんだんに振りかけられた山椒をとろりと滑らかなカルボナーラソースと少しずつ混ぜ徐々に味変すると、まろやかな部分やピリッとする部分が現れて楽しい。お店の方に山椒の追加もお願いできるのもありがたく、更に薫り高く仕上げながら最後の一口を終える。ソースが抜群に絡むちょっと太め(でも太過ぎない)のパスタで満足感もいっぱい。 パスタってイタリアンや専門店以外、例えばパスタとは全然関係ないお店のランチとか、美術館内のカフェとか、とにかく万人受けする手堅いメニューとして出没するが、それだけになかなかの危険と隣り合わせと言える。自宅でも手軽に作れるだけに、好みと違ったり、自分で作った方がマシなのでは…と一瞬でも感じてしまったらもう後悔しかないので、そもそもパスタメインでの外食は稀だ。 中でも個人的にナポリタンとカルボナーラは要注意で、ふにゃふにゃした甘く油っぽいナポリタン、生クリームの海に溺れそうな、あるいは卵かけごはんのような汁っぽいカルボナーラ、今時はもうそんなのないかもしれないけど、かつて経験したトラウマからパスタを選ばなければならない局面でこの二つは絶対に避けている。 だからこそカルボナーラを愛する方が生み出したHASEGAWAさんのメニューは、カルボナーラ欲が湧いたときに過不足なく欲望を満たし、満足させてくれる得難い存在だ。 神楽坂店が誕生した時にはこれぞ!と小躍りしたが、2号店が近所に出店してくれたこともつくづく有難い。2号店を吉祥寺に出すお店は数多あるが、悲しいかな、結構な数が撤退してしまう。足繁く通いますので、どうか吉祥寺に根を張ってくださいますように。 ごちそうさまでした!
2025/11訪問
1回
もうかれこれ20年以上、吉祥寺で長きにわたり店を営まれているビストロパッサテンポさんで頂いた、とある夏のディナー。 ◆自家製フレッシュチーズと山梨桃、小田原バレンシアオレンジ、千葉スイカのサラダ 大好物の桃を使ったお料理はやっぱり外せない。オレンジの甘酸っぱさとミントの清涼感で爽やかな余韻が続き、スターターにぴったり。 ◆マッシュルームとインゲンのポテトサラダ インゲン苦手な私に、なんだか美味しそう…とオーダーさせてしまった謎の魅力を秘めた一品。写真はトップのマッシュルームが目立つが、パリッと太めのインゲンもぎっしり。ミルフィーユ仕立てになっていて、ちょっと酸味の利いた味わい。結果…これ好き! ◆黒バイ貝のブルゴーニュバター焼き ◆あめ色玉葱と鶏レバー・ハツの炒め煮 どっちもワインがぐいぐい進むお料理。 ◆黒毛和牛の厚切りソテー、レモン・マスタードとにんにくソース 厚切りながらふっくら柔らかく、ステーキはあまり得意ではない同行者が「すっごく食べやすい!」と絶賛。レモン・マスタード・にんにくと好物揃い踏みのソースがこれまた旨く、バゲットが止まらない。 ◆冷製パスタ(鮎・焼き茄子・コラトゥーラ) 頭から尾までほろほろに柔らかく仕上げられた鮎ととろとろの焼き茄子の組み合わせ。焼き茄子の焦げた皮の香りと鮎の肝の苦みがたまらない。カボスがかかっているので爽やかにまとまり、最後の〆で頂いてもつるつるっとお腹に収まる。 ◆自家製バゲット 「パッサテンポ」さんといえば、店頭販売もしている名物マドレーヌが有名だけど、自家製のパンも美味しくて好き。 びっしりと手書きで埋め尽くされたメニューからは食いしん坊且つワイン大好きな人の「これ、美味しいから食べてみて!」という熱意がじんじん伝わってくる。季節や仕入れによってマイナーチェンジされているので、いつ行ってもその多彩さに驚き、食べたいものを決めるのに迷ってしまうお店で、この日のパスタも「紫うにのペペロンチーノ」と激しく悩んだ末、夏ならば、と「鮎と焼き茄子」に軍配があがった次第。 気取らない雰囲気で落ち着く店内、多彩なメニューが揃い、量もたっぷり、お値段良心的、これぞ正しきビストロ。何よりも味つけがとっても私の好みで、何を食べても美味しい。 まだまだ日々暑いがパッサテンポさんのメニューには、秋刀魚やかぼちゃなどそろそろ秋の味もお目見え。また行かなくちゃー。 ごちそうさまでした!
2025/07訪問
1回
インスタで見たグラタンが気になって久しぶりに中野トトトさんに。中野駅北口の狭い路地に数多の飲食店ひしめくエリアにあって清潔感溢れるスタイリッシュな外観。といっても敷居が高いわけではなく、むしろ間口が広く店内奥まで見通せる開放的な造りでふらっと入りやすい。殊に1階はピッツァ窯を含めたオープンキッチンを鑑賞するS席さながらで、店名通り「トトト…」と軽快な包丁音が聞こえてくる近さが楽しい。 こちらはピッツァメインのダイニングで、旬の野菜を中心に据えたピッツァも毎回楽しみだが、それ以外のメニューにも大いに心惹かれがち。なぜならば同じく中野のマグロマートさんと同じ系列なので、魚を使ったメニューの鮮度や量が桁違いだから。 この日のオーダーは、 ◆厚切りブリと香味野菜、なめろう味噌の生春巻き ブリの厚さに恐れ入った一品。ライスペーパーでようやく均衡を保ってるかの如くはち切れんばかりのボリュームだが、しっかりホールドされているから、鰤と香味野菜、なめろう味噌がちゃんとひとまとまりになって味わえる。厚みあるブリは脂乗りも良く濃厚ながら瑞々しさもあって鮮度の良さを実感。堪能した〜。 ◆白子と春菊、ジャガイモのグラタン この日のお目当て。この時季らしい白子と春菊と組み合わせ。ジャガイモはグラタンの中に潜んでいると思いきや、カリカリクリスピーなトッピングとして登場。ザクザク割ってとろとろの白子とホワイトソースに絡めて食べると口も進む色んな食感が混じり合って楽しい。濃厚な白子に春菊の清涼感ある風味が良いアクセント! ◆ピッツァハーフ&ハーフ(銀杏と春菊、生ハム/サバと香味野菜とガリ) 色鮮やかな春菊の緑に黄色の銀杏が散り、周囲を桃色の生ハムが囲む美しい配色のピッツァは、食感と風味のコントラストもまた良かった。春菊の仄かな苦みにほっくり銀杏、ねっとり艶やかな生ハム、と妙味の組み合わせにワインも進む。小麦の香りと共にようやく遅れてきた秋をしみじみ思った。 他方はこれまた分厚いサバの大盤振る舞い。鯖に香味野菜、ガリともはや寿司の様相だが意外にも合う!ピッツァの懐の深さに感心した一品。 ◆海老とポルチーニの焼売 ちなみに前回残暑の時季に来た時のオーダーはこちら。 特に塩鯖とマッシュポテトが気に入りで、今回もお腹に余裕があれば食べたかった…。 ◆さっと火を入れた水だこの青唐辛子セビーチェ ◆塩鯖とマッシュポテト ◆自家製サルシッチャ、ポルチーニのソテー ◆ピッツァハーフ&ハーフ(ラディッキオとカチョカヴァロ/高知ピーマン、しらす、からすみ) ◆カチョ・エ・ペペ ごちそうさまでした!
2025/10訪問
1回
阿佐ヶ谷「ミート屋」~中毒性のあるミートパスタ~
2015/11訪問
1回
西荻窪「3&1 Sandwich トレエウーノ・サンドイッチ」~気まぐれサンドも要チェック!~
2015/09訪問
1回
わかっちゃいるけどやめられない~ピッツェリアGG
2015/06訪問
1回
アヒルの空さんは私にとって秘密の隠れ家みたいなビストロだ。道路に面した正面が入口かと思いきや、右奥にある潜り戸みたいな小さな扉から入店するところからもうアジトっぽい。ドアは窓付きで、横にある格子窓から温かな明かりも見えるし、決して入りにくいという意味ではないのだけど。 実際、飴色の木工家具に暖色照明が点いた店内は入りにくいどころか、コジーな雰囲気で落ち着く。しかし!入店したらうかうかしてはいられない。何をおいてもまずはメニューとにらめっこして食べたいものを漏れなくオーダー。のんびりと店内を眺めまわすのはそれからだ。 こちらはお二人で切り盛りされているお店だが、予約時に必ず念押しされるのが、料理の提供にお時間いただきますの旨。席に余裕のある時は「言われるほど遅くないけどな…」と感じるけど、満席時にはやはりそれなりに待たされることも。色々なものをたくさん食べたい私にとって、早めにオーダーしておくが肝心なのだ。なんなら絶対に食べ逃したくないものは予約時にお願いしておく。 しかしお待ちかねの料理がテーブルに運ばれてくれば、そんな待ち時間なんてまったく些細なことだと思えてしまう。 まずもって皿の上の姿が美しい。インスタ映えを意識した凝った見かけではなく、食材そのものの鮮やかな色味、飴色の艶、食欲を掻き立てる「料理」そのものの美しさだ。キャロットラペのピシリと切り揃えられた細い千切りはその切り口に背筋が伸びるようだし、季節の果物とブラータチーズのカプレーゼ風は綺麗な色味の取り合わせを乱すことをためらう。 そして、細部まで丁寧に味を行き渡らせた料理はしっかりした味わいと十分なボリュームで、とにかく私の好みど真ん中ストライク。多分メニューの殆どは制覇しているが、何度食べても飽きないし、毎回感動を覚える。 お気に入りメニューのひとつは、クセがつよいグリーンサラダ。春菊、ルッコラ、パクチー、ハーブ類、主張の強い葉物同士に、酸味の利いた甘酸っぱいドレッシングと甘いトマトとの調和で不思議とまとまり良く、香草好きの私のためにあるサラダ?!かと思う。 サラダと言えば、蒸し鶏と紫キャベツ、ローストナッツのコールスローも甲乙つけがたい。ザクザクナッツにしっとり蒸し鶏、シャキシャキ紫キャベツで、食べるサラダと言いたいボリューム感。元々グリーンサラダもコールスローもあまり好きじゃないのに、アヒルの空さんのサラダは別モノ。毎回必ずどちらかはオーダーしている。 オニオングラタンスープは他の所でも書いたが、絶対に頼むオールタイムベスト。この食欲をそそる褐色の焦げ目をご覧あれ。サイズはS/M/Lとあり写真はSだが、本音を言えば一人でLを抱えて食べてしまいたいくらい好き。私の他にもファンが多いそうで、冬場以外でも提供してくださるのが本当に嬉しい。 牛ほほの煮込み自家製パイ包み焼き赤ワインのソース。コロナ禍にこの味に焦がれ、テイクアウト提供されていた時にもゲットしたほどお気に入り。牛ほほ煮そのものが美味なのはもちろんだが、しっかり焼きの厚めのパイ生地と赤ワインソースがこれまた絶品。同じく牛のほほ煮込みをパートブリック包みにし温泉卵を添えたバージョンが以前メニューにあったが、そちらも捨てがたい。 この日頂いた季節のパスタは珍しい取り合わせに惹かれ、百合根と銀杏のカルボナーラ。アルデンテ加減といいソースの塩味やとろみがあつらえたように好みに刺さる。定番パスタのお気に入りは帆立と生海苔の柚子胡椒クリームリングイネだけど、ジェノベーゼだろうがボロネーゼだろうが和風ソースだろうが、何を選んでも正解。これまた出色の自家製パン(販売してほしい)で最後の一滴までソースを余さずに。 夏場ならこれを食べるために予約する皮つきヤングコーンのローストや、ズッキーニのリピエーノも外せない。お料理を待つ間のワインのお供には、キャロットラペのほかにオリーブもどき(小桃の酢漬け)もいい。 私はお料理を食べ過ぎて到達できないことも多いけど、終日テイクアウトできる焼き菓子を含め、胡椒が効いた名物濃厚チーズケーキなどの自家製デザートも忘れてはならない。前に頂いたデザートワインをかけたラムレーズンとチーズのアイスクリームも美味しかったなぁ。 ほかにも大好きなメニューがたくさんあるのだけど、なにやら好きが高じて狂気じみてきたので今日はここまで。 私の中でシェフは孤高の芸術家・職人のイメージ。奥のキッチンで寡黙に調理されている姿を盗み見しながら、「今日も美味しく頂いてます…」と心の中で称賛している。職人さんなのだから妥協を許さず、完璧なものに仕上げるには多少時間がかかってたって仕方なかろう。ええ、こんなに好みにぴったりな美味しい料理を頂けるならばたとえ何時間だって待ちますとも! ごちそうさまでした!