24回
2017/08 訪問
くろぎ大門〜新たなステージ〜
ここ10年ほどで一番通った湯島くろぎが、今年の3月に大門へ移転した。
正直、かなり寂しかった。
想い出の沢山詰まったカウンター。
あまりに居心地のよい場所だったから。
新店舗へ最初に伺った際の印象は・・・キラキラして眩しい(笑)
何だか馴染めない自分がいた。
新たな場所で、初めてお会いするスタッフも多数・・・若干挙動不審になってしまった。
あまりにも湯島に慣れすぎていたのかもしれない。
しかし、料理は洗礼されパワーアップした印象。
チームくろぎを最大に活かすために造り上げたステージ。
価格も上がったが、その分惜しみなく繰り出される最高の食材。
裏方に新たに加入した方の力も強いのか更に美味しくなった。
2回目に伺った際には、少し慣れて
8月に伺ったのが、3回目。
お店自体も落ち着いて来たのか、私も慣れて来たのかとても楽しい時間だった。
丁寧な仕事を感じる、甘みのある和風ローストビーフ。
熱々の焼き石でもんじゃ焼きならぬ、胡麻豆腐煎が楽しめる焼き胡麻豆腐。
旨みの出汁が溢れ出す鮑。
シンプルに素材の旨みを感じられる満願寺唐辛子のお浸し。
無花果は田楽で。
滋味深いすっぽんは、ずっと味わっていたいほどのスープが堪らない。
黒木さん(@黒木かっこいい)のドヤ顔が一番印象的な伊勢海老はお造りで。
目の前で伊勢海老の解体ショー!実際に提供されるのは昼に締めたものですが
エンターテインメント的な要素も満載です。
当然、この時期鉄板の鱧切りも披露して下さいます。
そんな、鱧は今回すき焼き風。
温玉に雲丹を入れたものに潜らせていただきます。
なんとも贅沢!!
そして、その雲丹玉子にご飯を加えてたまごかけご飯。
なんじゃこりゃ!って感じです。
八寸は、花火大会を屋形船で楽しむという風流な楽しみ方を表現した器と料理。
更に、新いくらと鮭ハラスご飯。
お腹がいっぱいすぎて頂けませんでしたが、湯島のランチで人気を博した鯛茶漬けまで。
お持ち帰りさせて頂くことも可能なので、自宅で頂きましたがこの鯛も以前のものと比べると
圧倒的に良質のものでした。
お椀は、伊勢海老味噌を使った味噌汁。
デザートは、葛きり、わらび餅、そして塩アイスにシャトーディケムをかけて。
これが、激旨です。
しばらく続くそうです。
この日、焼き物は鮎が用意されていたのですが、「鮎か〜」と呟いた言葉をおかみさんが汲んでくださり、急所黒ムツに変更してくださいました。
そんな、小さな声も拾ってくださるくろぎ・・・大好きです。
新たなステージへ進んだくろぎ。
これからの10年も一番通う店になるかもしれない。
2019/03/03 更新
9月のくろぎは、
岩手県産の松茸がいっぱい。
松茸は、焼き、土瓶蒸し、ご飯の3種。
これでもか!っというほど松茸の贅沢づかいです。
立派な鮑に胡麻豆腐から始まり、
雲丹と宮崎産のキャビアをたっぷり絡めた半田素麺。
紅葉を彩った八寸。
肉厚な四万十の鰻。
若々しい鴨葱。
〆のご飯派、松茸と鮭ハラスいくらご飯。
秋の到来を感じさせるものでした。