32回
2025/09 訪問
私の隠れ家~私事な9月~
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2025/09/21 更新
2025/07 訪問
私の隠れ家~ある夏の日~
2025.7.
私の隠れ家~ある夏の日~
久しぶりに心のギアをニュートラルに戻す為、やってきたのは馬車道にある「The Bar CASABLANCA」。フィリップスタルクの青い灯りが照らす緩い弧を描くカウンターで、今夜は私がオーダーしたのは…
Bellini♡
夏の定番の旬果である桃を使ったシャンパンカクテル。このカクテルの誕生を紐どけば、1948年ヴェネツィアにあるハリーズ・バーの当時のオーナーであるジュゼッペ・チプリアーニが、ルネッサンス期の画家ジョヴァンニ・ベリーニの展覧会の際に作ったのがはじまりと言われています。
味わいは勿論、絶品。フレッシュな桃ならではの香りがグラスの中に立ち込めており、口を近づけるとふわりと鼻を擽ります。
Watermelon Salty Dog♡
桃と並ぶ夏の定番の旬果といえば、西瓜。この西瓜を使ったカクテル、ソルティードッグが絶品。口にすると、西瓜の甘味の後にベースとなるウオッカの力強さを感じ、スノースタイルでグラスの淵に飾られた塩が絶妙に合います。夏の醍醐味を味わえる素晴らしいカクテルです。
Singapore Sling♡
このカクテルには公式で2種類のレシピが存在する中で、この「The Bar CASABLANCA」では8種類のものを使うラッフルズホテルのレシピ。なのでグラスもお店に2脚しかないというラッフルズホテルのものです。味わいはまさに常夏!パイナップルの甘酸っぱさを軸とし、確りと感じられるジンの骨格に濃密な甘味が美味しい。
Kildalton Cross♡
今夜も最後に選んだのが、コレ。アイラモルトの象徴であるピート香が特徴的なラフロイグとチョコレートリキュールと生クリームで作られるカクテル。濃密な生クリームの後に濃厚なチョコレートリキュール、そして薬品のような香りのラフロイグが顔を出します。アイラモルトが好きな方にはきっと刺さる味わいです。
やはり「The Bar CASABLANCA」は素晴らしい。オーナーバーテンダーの山本 悌地さんのカクテルの美味しさは勿論のこと、所作の全てが美しい。季節を感じ、過ぎ去った時をも感じられる私の食べ歩きの原点たるお店です。
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2025/08/09 更新
2024/12 訪問
私の隠れ家~年を締める~
2024.12.
横浜・馬車道にあるオーセンティックバー「The Bar CASABLANCA」に再訪。オーナーバーテンダーである山本 悌地さんはフルーツカクテルの名手であり、日本を代表するバーテンダーのおひとり。今夜はクリスマス、そして2024年の最後であろう訪問ということもあり、注文したのは…
Black Velvet♡
所謂、黒ビールのシャンパン割り。クリスマスという特別な夜の一杯目に選んだ理由は…グラスの込められたシャンパンの気泡が黒ビールという夜空に輝く星々に見えるから。クリスマスなので、多少のロマンチックなこともきっと許されることでしょう。味わいとしてもシャンパンのコクで黒ビールのほろ苦さが感じられずに飲みやすい。
Mix Berry Cocktail♡
「The Bar CASABLANCA」での冬の王者とも呼べるフルーツカクテルは、やはりコレでしょう。ホワイトラムをベースとして苺・ブルーベリー・ラズベリー、自家製紅茶リキュールを使ったカクテル。
Rusty Nail♡
ここ数年、一年の締めとしていただいているのが、このカクテル。一年の錆を落として、新しい一年に向けて輝けるように。
Giant Peat 6 Year♡
アイラモルトをグレーンなしでブレンドしたものだそうなので、人を選ぶような香りが立ち込めます。しかしながら、口にすると甘味が帯びていて…美味しい。薬品系というよりかはスモーキーな感じで、どことなくスパイシーな味わい。好みを選ぶような独特な香りのくせに、口にすると甘くて、まるでツンデレのようなウイスキー。
来年はどういう自分になっているのか…
毎年ここに来るとそう思いながら、グラスを傾けます。またここで同じことを思いながら、一年を締めくくれますように。
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2024/12/25 更新
2024/06 訪問
私の隠れ家~瞬果を味わう~
2024.6.
私の隠れ家~瞬果を味わう~
関内にある老舗オーセンティックバー「The Bar CASABLANCA」で涼を取ります。今夜はオーナーの山本 悌地さんはおらず、一戸 揚太さんのグラスをいただきます。
Cherry Cocktail♡
種を取った佐藤錦にベースのウォッカとクラッシュアイスを加えてミキサーしたフローズンスタイル。表面には佐藤錦の皮が花びらのように綺麗で、飲めば佐藤錦の繊細な味わいがあり、涼を取れる素晴らしい美味しさ。
Singapore Sling♡
このカクテルには珍しく2つのレシピがあって、「The Bar CASABLANCA」では8種類のものを使うラッフルズホテルのレシピ。なのでグラスもお店に2脚しかないというラッフルズホテルのものです。パイナップルのトロピカルな味わいの中で、骨格となるジンを確りと感じられ、濃密な甘味がこの蒸し暑い季節に一陣の風を巻き起こすよう。
また真夏の味わいを楽しみに伺いたいです。
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2024/06/28 更新
2024/02 訪問
私の隠れ家~Time goes by~
2024.2
私の隠れ家~Time goes by~/The Bar CASABLANCA
雨の中、やってきたのは馬車道にある「The Bar CASABLANCA」。オーナーバーテンダーの山本 悌地さんのフルーツカクテルが今夜の〆です。優しいフィリップ・スタルクの青い灯りに包まれて、私が注文したのは…
MIX Berry Cocktail♡
ストロベリー・ブルーベリー・ラズベリーの3種のベリーが織りなす冬の王者たる美味しさのカクテル。酸味と甘味のバランスが絶妙で、実に美味しい。
Kildalton Cross♡
約15年ぶりに作っていただいたラフロイグとチョコレートリキュールと生クリームで作られるカクテル。ピートの効いたラフロイグが濃厚なチョコレートリキュールの中でも抜群の存在感を示しており、アイラモルトが好きな方にはきっと刺さる味わいです。
Banana with Champagne♡
今夜の〆は、バナナ。ベースには贅沢にシャンパンを使っていただき、バナナもフレッシュと焼いたものを使うという拘り。シャンパンの酸味の中で、バナナの甘味と仄かな酸味が映えます。どこにでもあるフルーツが極上の味わいになる山本さんの魔法のような一杯。
バーとは、時が止まる空間。
グラスを傾ければ、変わらぬ味わいがあの頃の気持ちを思い出させてくれます。
「あの頃よりも少しは成長したぁ?」
自分の中の時間を止めるのも進めるのも自分次第。私は少しずつでも進められたらいいなと思っています。
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2024/03/01 更新
2023/12 訪問
私の隠れ家~帰るべき場所~
2023.12.
2023年の締めはやはりココです。
The Bar CASABLANCA
関内にあるオーセンティックバーで、オーナーバーテンダー山本 悌地さんはフルーツカクテルの名手。日本の四季の旬果はこのお店で覚えたと言っても過言ではないくらいにフルーツカクテルをいただいています。
最初のグラスは、旬果である「苺」を使ったStrawberry Cocktailをオーダー。ベースとなるジンは確りと感じつつも、苺の甘味と酸味が軽やかに感じられ、実に美味しい。
次のグラスは、苺・ブルーベリー・ラズベリーを使った冬の王者であるMix Berry Cocktailをシャンパンベースに変えてオーダーです。華やぐ3種のベリーが織りなす甘味と酸味は絶妙で、そこにシャンパンの旨味とコクが加わるので、至福の美味しさ。
最後は毎年この時期にいただく個人的な〆のカクテルRusty Nailです。スコッチウイスキーとドランブイで作られるカクテルですが、今回はなんとDEWARS 12YEARS NE PLUS ULTRAとDRAMBUIEのオールドボトルで作っていただきました。その名の通り、まさしく「至高」の一杯。山本さんの心遣いに心より感謝です。
2023年も最後にここへ帰ってくることが出来ました。新しい年も宜しくお願い致します。
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2024/01/01 更新
2023/09 訪問
私の隠れ家~大切な場所~
2023.9.
9月21日に29周年を迎えられた馬車道にある老舗バー「The Bar CASABLANCA」へ再訪。日曜日の為、オーナーバーテンダーの山本 悌地さんはお休みで、一戸 揚太さんのグラスを楽しみます。
Shine Muscat with Champagne♡
ひと口飲むと、シャインマスカットの甘味が映え、それ以上に香りが鼻から抜けます。ベースをシャンパンにしているので、華やかであり、何よりも美味しい。
Passion fruit Whiskey Sour♡
今が旬のパッションフルーツをウイスキーサワーと合わせたカクテル。サワーといっても炭酸が入っているのではなく、砂糖を入れて泡立てたものですが、気泡が実に爽やかなグラスです。口当たりはパッションフルーツの甘酸っぱさがあり、骨格は確りとウイスキーを感じられて美味しい。
Flesh Bloody Mary♡
3〜4年ぶりにオンメニューするというフレッシュトマトを使ったブラッディーメアリー。フレッシュなので、トマトのあの青臭い香りと旨味があって実に美味しい。苦手な方も多いかと思いますが、私はトマトの香りが大好きなのです。
本棚を模した重厚な扉を押し開けると、広がるカウンターは緩い弧を描き、フィリップ・スタルクの青い灯りに照らされています。安らぐBGMにお酒と氷が奏でるシェイクの音、付かず離れずのサービスに極上のフルーツカクテル。いつ訪れても街の雑踏や喧騒を忘れ、自分自身に向き合える、そんな大切な場所です。
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2023/09/28 更新
2023/04 訪問
私の隠れ家~系譜~
2023.4.
馬車道にある「The Bar CASABLANCA」に再訪。今夜はオーナーバーテンダー・山本 悌地さんはおらず、一戸 揚太さんが出迎えて下さいました。
フィリップ・スタルクの優しい灯りの中、バックバーで出番を待っているまだ知らぬボトル達も気になりつつも、やはり「The Bar CASABLANCA」で飲みたいのは、旬のフルーツカクテル。今回は今季最後の苺と旬のブラッドオレンジをいただきました。
Strawberry Cocktail♡
名残りのいちご。いちごの香りや甘味、そして仄かな酸味が活きており、お酒であることを忘れる味わい。
Blood Orange Blossom♡
口に近づけると、ブラッドオレンジの香りが華やぎ、芯のあるジンの強さがガツンときて、後味にブラッドオレンジの甘味が映えます。
どちらのグラスも華やかな香りが印象的で美味しい。山本さんが作り上げた「The Bar CASABLANCAの系譜」を確りと感じられた夜になりました。
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2023/04/28 更新
2022/12 訪問
私の隠れ家~さようなら~
2022.12.
2022年最後の食べ歩きは、やはりココ。
「The Bar CASABLANCA」
私の原点であり、最後に帰りたいと思う場所です。オーナーバーテンダーの山本 悌地さんのカクテルに酔いしれましょう。
MixBerry with Champagne
イチゴ・ブルーベリー・ラズベリーの3種のベリーが織りなす甘味と酸味のハーモニーがグラスの中にあり、それらを押し上げるようなシャンパンのコクが素晴らしい。華やかであり、何よりも美味しい冬の王者。
YUZU Gold Rush Martini
2008年アカデミー賞前夜祭オフィシャルカクテルだそう。
マティーニに柚子がこんなにも合うものだとは。柚子のほろ苦さが活きており、飲む前も飲んだ後も柚子の香りがとても華やぎます。
RustyNail
「身から出た錆」
明日の私はより輝けるように…
きっと本来ならば使うベースはTALISKER。でも山本さんは直前に特級のWHITE HORSEにして、DRAMBUIEもおそらくはオールドボトルのもの。
そこに言葉はなく、私も聞かない。
ホワイトホースは子供の頃、亡き父に初めて贈ったお酒。勿論、そんなことは山本さんは知る由もないだろう。
バーには奇跡がある。
涙は心に流して、明日はきっと輝けるように。
2022.12. MixBerry with Champagne
2022.12. YUZU Gold Rush Martini
2022.12. RustyNail
2022.12. WHITE HORSEとDRAMBUIE
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2022/12/31 更新
2022/09 訪問
私の隠れ家~秋を味わう~
2022.9.
28周年を迎えられた馬車道にある「The Bar CASABLANCA」で、オーナーバーテンダー山本 悌地さんの作るフルーツカクテルで季節の旬果を味わいます。秋と言えば、やはり葡萄。「The Bar CASABLANCA」には白と黒の2種の葡萄があり、今夜は両方ともいただきます。
Shine Muscat Cocktail♡
ベースはドライジン。グラスの閉じ込められた甘味・香り、全てがまさにシャインマスカットそのもの。皮ごと食べられるシャインマスカットの存在は、フルーツカクテルでも大きな影響を与えたと思います。
Kyoho Grape Cocktail♡
ベースはラムとブランデー。ひと口目は強い巨峰の甘味とラムとブランデーの味わい、後味にふわりと巨峰の香りが鼻を擽ります。巨峰の美味しさをカクテルに表現したフルーツカクテルの傑作。
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2022/09/28 更新
2022/08 訪問
私の隠れ家~夏のフィナーレ~
2022.8.
夏のフィナーレ/The Bar CASABLANCA
Fig Champagne Cocktail♡
イチジクの官能的な甘味と香りがグラスに閉じ込められており、シャンパンのコクと共に口の中で華やぎます。香りと味を楽しめるカクテルです。
Watermelon Salty Dog♡
西瓜を美味しく食べる1つの方法でカクテルがあると思っています。西瓜+塩というベストマッチな組み合わせがこのソルティードッグという形で表現されており、西瓜の甘味がグラスの縁に付けられた岩塩で際立ち、実に美味しい。
馬車道にある「The Bar CASABLANCA」で夏の終わりを楽しみます。本当ならば「桃」をいただきたかったのですが、今年は終わるのが早かったそうで出逢えませんでした。秋の代表的な旬果の「巨峰」もありましたが、夏の終わりを感じたくて選んだのは「イチジク」と「スイカ」。オーナーバーテンダーの山本悌地さんが作るフルーツカクテルは味わいや香りだけでなく、確りと旬を感じられるので大好きです。
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2022/09/06 更新
2022/06 訪問
私の隠れ家~初夏の訪れ~
初夏の訪れ/The Bar CASABLANCA
馬車道にあるThe Bar CASABLANCAのオーナーバーテンダー山本 悌地さんのインスタで『佐藤錦』の写真がアップされていたので、早速訪問です。一年を通して旬果を使ったフルーツカクテルが有名なバーですが、この『佐藤錦』は提供期間が短くて、SNSが普及していなかった頃は出逢えるか分からない幻のカクテル的な存在でした。
Cherry Cocktail
薄紅色のカクテルの中には佐藤錦の皮がまるで花びらのよう舞っていて、儚い美しさも感じられます。ベースはウォッカで、佐藤錦の繊細な酸味と甘味が活きていて美味しい。
Passion fruit Champagne Cocktail
夏らしい甘酸っぱい味わいのパッションフルーツを半分使い、ベースをシャンパンに変えていただきました。キュンとするような甘酸っぱさは抑えられて、シャンパンのコクがこのカクテルの旨味を押し上げているかのよう。
フルーツカクテルで感じられる旬果は、パフェやフルーツパーラーとはひと味違う大人の楽しみがあります。もうオンメニューしていましたが、夏の代表的な旬果の桃や西瓜のカクテルをいただくのが今から楽しみでなりません。
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2022/06/25 更新
2022/03 訪問
私の隠れ家~日本のチカラ~
2022.3.
Gimlet Highball♡
まず一杯目は口の中をリフレッシュさせようと思い、久しぶりにスタンダードカクテルからスタートです。ドライジン・ライムジュースで作るキリリとした『ギムレット』にシュガーシロップを加えてソーダで割っているので、非常に飲みやすく爽やか。これからの夏にピッタリのカクテルです。
Mix Berry Cooktail♡
ストロベリー・ブルーベリー・ラズベリーの3種のベリーが織りなす味わいを楽しめる傑作カクテル。奥行きのある酸味と甘味のバランスが絶妙で、とても美味しい。
厚岸 芒種 & 厚岸 立冬♡
「何かクセのあるウイスキーを」というリクエストでカウンターにずらりと並べられたボトル。その中からラベルに惹かれて選んだが『厚岸』という北海道・厚岸の地で2016年に蒸留を始めた「厚岸蒸留所」のクラフトウイスキー。
北海道・厚岸は気候や環境、麦芽を乾燥させる際に使うピートも豊富だそうで、「スコッチの聖地」と呼ばれるアイラ島に酷似しているそうです。「本場・スコットランドの伝統的な製法で、アイラモルトのようなウイスキーを」という想いの中で作られるウイスキーは今、世界の愛飲家から熱い視線を注がれているようです。
「The Bar CASABLANCA」には『芒種』と『立冬』の2本があり、山本さんのご提案でハーフずつ飲み比べさせていただきました。
まずは、.二十四節気シリーズ第3弾の『芒種』。ラベルには深い緑の中に光る蛍が描かれているシングルモルトウイスキーです。想像していたよりもクセはなく、ほんのりとスモーキーで甘い香りがします。その甘味は加水すると、一気に華やぐようで美味しい。
最後は二十四節気シリーズ第5弾の『立冬』。ラベルは七五三の千歳飴をイメージしているそうで、ポップでカラフル。キーモルトには「北海道産モルト」を使用しているそうで、大麦やピートやミズナラ樽に至るまで厚岸産で作るという夢の第一歩的なウイスキーでしょうか。『芒種』よりもより甘く感じ、加水するとその甘味の中に塩気を強く感じられます。どちらも美味しいですが、私は『芒種』の方が好みかな。
「The Bar CASABLANCA」で久しぶりにいただいたウイスキー、とても美味しかったです。ついつい山本悌地さんのフルーツカクテルを飲んでしまいがちですが、こんなジャパニーズウイスキーが生まれているとは驚きました。個人的には『アードベック』や『ラフロイグ』などのより個性的な味わいのものが好きなので、ジャパニーズウイスキーで生まれたら嬉しいと思います。
記事URL:http://lovehappydays.blog54.fc2.com/blog-entry-2643.html
2022/04/19 更新
2022/01 訪問
私の隠れ家~始まりの場所~
始まりの場所
2022年最初の食べ歩きは、やはりここから。馬車道にあるオーセンティックバー「The Bar CASABLANCA」です。緩やかに弧を描くカウンターの向こうでは優雅にシェイクしてらっしゃるオーナーバーテンダーの山本 悌地さんがいらっしゃり、新年のご挨拶をして早速オーダーです。
Strawberry with Champagne♡
2022年最初のグラスは華やかに飾りたい。ベースはシャンパンに変えて、イチゴのカクテルをオーダー。カクテル名はRossini。繊細な苺の甘酸っぱさを活かし、シャンパンのコクが上品で華やかなグラスにしています。
Mix Berry Cocktail♡♡
「The Bar CASABLANCA」の冬の王者と称されるカクテルが、このMix Berry Cocktail。イチゴ・ブルーベリー・ラズベリーを使ったホワイトラムベースのカクテルで、確りとしたラムの味わいの中で3種のベリーの香り・甘味・酸味の三重奏が口の中で広がります。
Rusty Nail
第二次世界大戦後に考案されたという比較的に新しいスコッチウイスキーベースのカクテルで、ドランブイを入れてステアして完成します。今回は手の前にあった古いドランブイで作っていただきました。
年末年始に飲むようにしているこの「錆びた釘」という名前のカクテルに込める私の想いは、魂の輝き。言わば、錆止めのような願いでしょうか。
まだまだ油断ならぬコロナ禍の中ですが、2022年のスタートをまたここから始めることができ、嬉しかったです。バーは私の食べ歩きの原点となる場所、何歳になったとしても通い続けたい大切なお店です。
今年も宜しくお願い致します。
記事URL:http://lovehappydays.blog54.fc2.com/blog-entry-2615.html
2022/01/03 更新
2021/10 訪問
私の隠れ家~アルコールの喜び~
2021.10.
2019年12月から感染が始まった新型コロナウィルスも漸く鎮静化し始めて、徐々に日常を取り戻しつつある中、バーテンダー山本悌地さんに逢いに馬車道にある「The Bar CASABLANCA」へ。こんな状況でなければ、まず飲まなかったであろうモクテル(ノンアルコールカクテル)も捨てがたいですが、やはり飲みたいのは確りとアルコールの入ったフルーツカクテルです。
メニューを見て、まずオーダーしたのは『イチジク』。結局、今夏に飲めなかったベリーニに思いを馳せてシャンパンベースにしてみました。イチジクはフレッシュのものとコンポートしたものの2種類を使っているそうです。淡いピンク色のカクテルがとても可愛らしく、イチジクの野生味溢れる甘味とシャンパンのコクが実に素晴らしい。久しぶりにいただくアルコール入りのフルーツカクテルは、格別の味わい。
2杯目はハロウィンシーズンだからスペシャリテの『パンプキン』も惹かれましたが、お酒が飲めるようになったので、久しぶりにピート香のあるアイラモルトを身体が求めている!そして、選んだのが『安納芋』。ベースはアイラモルトを代表する『ARDBEG An Oa』で、「An Oa(アンオー)」と「安納芋」をかけているというチャーミングな山本さんのセンスが感じられます。濃密な甘味の安納芋ですが、ただ甘いだけでなく、癖のあるアードベッグのピート香が確りと効いており、絶妙なアクセントになっています。グラスの淵にはオレンジを使ったハーフムーンスノースタイルになっていて、仄かな塩味と酸味も安納芋の甘味を際立たせています。昔みたく、羊ちゃんも健在でした!
私の家にはお酒がない(ビールすらない)ので、こうしてバーでお酒が飲めるのは嬉しいですね。またゆっくりとグラスを通して、自分を見つめられるようなバーならではの時間が楽しみです。
記事URL:http://lovehappydays.blog54.fc2.com/blog-entry-2575.html
2021/11/02 更新
2021/06 訪問
私の隠れ家~新しい魅力~
2021.6.
グラスに込める魂
このコロナ禍の中で発出された緊急事態宣言及び蔓延防止等重点措置の影響を受けて、飲食店は悲鳴を上げています。中でもお酒を生業とするバーは、本当に深刻な状況だと思います。それでもルールを守り、決められた時間内で店を開けて出迎えて下さったのは馬車道にある「The Bar CASABLANCA」。アルコールが提供出来ない中で、フルーツカクテルの名手である山本 悌地さんが創り出しているのはモクテルというノンアルコールカクテルです。
まず最初のグラスは、『パッションフルーツ』。パッションフルーツ・フレッシュバジル・レモン・ソーダで創り出されたカクテルは勿論ノンアルコールですが、パッションフルーツの夏を彷彿とさせるトロピカルな甘酸っぱさとレモンの爽やかさがこの暑い時期にピッタリで美味しい。
続いては、山本さんがSNSでもあげてらしたクラシックカクテルの『ネグローニ』。イタリアにあるフィレンツェの老舗リストランテ「カソーニ」の常連客だったカミーロ・ネグローニ伯爵のお気に入りカクテルで、甘味とコクがあるだけでなくカンパリの苦味もこのカクテルの魅力の一つ。モクテルでもそれは確りとしていて、美味しい。
お酒がないバーというのは、勿論初めてだったのですが、結論から言うと…やはり素晴らしい時間を過ごせて、供されるカクテルも遜色なく美味しい!
ただバックバーにはグラスに注がれるのを今はただ待つボトル達がちょっと寂しげに輝いていたのが、とても印象的。ノンアルコールカクテルのモクテルを通じて、お酒をあまり飲まない方にもバーの魅力を伝えることができたならば、コロナという厄災も将来的にプラスになるのかな?と思います。
まだまだ厳しいと思いますが、どうぞお身体だけはご自愛ください。
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2021/06/13 更新
2021/01 訪問
私の隠れ家~冬の王者~
2021.1.
コロナ禍の影響で飲食店が大打撃を受けている中、特に夜のイメージがあるバーは深刻な時期だと思います。
「どれが正解なのかは分かりませんが、やれることはやっていきます」
そう仰ったのは、馬車道にある「The Bar CASABLANCA」の山本 悌地さん。言わずと知れたフルーツカクテルの名手で、季節ごとに旬を迎えるフレッシュフルーツを使ったカクテルやマティーニは多くの人々を魅了してやみません。感染予防としては入店時のアルコール消毒・座席数の減少・来店毎の座席などのアルコール消毒などなど、「ここまでするのね」と思うほどの徹底ぶりです。
冬。
飲みたいカクテルはもう決まっています。まずは新年初めのグラスは華やかにシャンパンをベースにした苺のカクテル『Strawberry with Champagne』です。グラスから立ち込める芳醇な苺の香りと甘酸っぱい味わいにシャンパンのコクが最高に美味しい。
続いては、「The Bar CASABLANCA」の冬の王者とも言える『MixBerry with Champagne』です。旬の苺の他にブルーベリーとラズベリーを加えたカクテルで、私の冬の楽しみの一つでもあります。品のある華やかがあり、何よりも美味しい♡
バー自体、久しぶりでしたが、やはりいい。時間はゆっくりと流れる中で、眼前には一切無駄のないバーテンダーの所作、耳に入るのは品の良いBGMとシェイカーのシェイキング、そして手元には極上のお酒。自分の中にギアをニュートラルにできるような特別な空間だと思っています。
山本さん、素晴らしい時間をありがとうございました!
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2021/01/09 更新
2020/07 訪問
私の隠れ家~夏の香り、夏の味~
2020.7.
日々、時間に追われて過ごしていると、季節の流れが分からなくなります。そんな時に思い出すのが、フルーツ。技術の進歩で良くも悪くも一年中食べられるフルーツもありますが、やはりそのフルーツの旬の時期になると華やかに賑わい出します。旬のフルーツを食べるならば、専門店であるフルーツパーラーもいい。でも私が今行きたいのは、バーです。
オーナーバーテンダーが発信したSNSにはコメントもありませんでしたが、アーティスティックな佐藤錦の写真が1枚だけ。それだけでも伝わる。
「ああ、始まったのね」と。
ちょっと時間は流れ、やってきたのは馬車道にある「The Bar CASABLANCA」。私の食べ歩きの原点とも言えるお店です。オーナーバーテンダーの山本 悌地さんは全国でも有名なフルーツカクテルの名手で、フルーツで季節を感じることができます。早速、オーダーは
佐藤錦…ない…
昔から提供期間が短い幻のカクテルの1つなのですが、今年は更に短ったらしい…。
気を取り直して、夏と言えば!というカクテルをオーダーです。まずは桃の使ったシャンパンベースのベリーニ。1948年、ヴェネツィアにあるハリーズ・バーの当時のオーナーであるジュゼッペ・チプリアーニが、ルネッサンス期の画家ジョヴァンニ・ベリーニの展覧会の際に作ったのがはじまりと言われているカクテルです。近年はフレッシュの桃を使うバーが多くなり、更に香りが華やかになっています。勿論、「TheBarCASABLANCA」もフレッシュの桃を使い、香りを楽しめるようなグラスで提供されます。
2杯目。
夏の定番フルーツと言えば、やはり西瓜でしょう。勿論、西瓜を使ったカクテルもあります。スタンダードカクテルの中にはスノースタイルと言って、グラスの縁を塩で飾るカクテル(代表的なものはソルティ・ドッグなど)があります。西瓜に塩をかけて、より甘味を際立たせて食べる方も多いでしょう。まさにそれがカクテルになったのが、西瓜のソルティ・ドッグです。
ハンドジューサーで西瓜を搾り、ホワイトラム?と混ぜ合わせて作られるカクテルは、絶品です。これぞ、夏の甘味でしょう。
さほどお酒は好きではないのだけど、やっぱりバーは楽しい。同時間帯にふらっとやってきて、一杯だけ飲んで行かれた方もいらして、なかなかカッコいい。私もマネをしてみよう。
山本さん、ご馳走さまでした。とても気を遣い、大変な時期だと思いますが、お身体には気をつけてください。
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2020/08/09 更新
2020/01 訪問
私の隠れ家~冬の王者~
2020.1.
最近はあまり行っていないので、意外と思われるかもしれませんが、私の食べ歩きの最初の一歩はバーです。中でも1番長く通っているのが、馬車道にある老舗バー「The Bar CASABLANCA」。オーナーバーテンダーの山本 悌地さんは、横浜いや日本を代表するフルーツカクテルの名手として有名な方です。最近では確りとしたメニューがあるので、カクテルに詳しくない方にもより楽しめやすくなっていると思います。
Fresh strawberry with Champagne
まずは旬の苺を使ったカクテルで、ベースを今年初ということで華やかなシャンパンに変えていただきました。爽やかな甘酸っぱさのある苺がシャンパンのコクによって、更に美味しくなり、グラスから立ち込める香りも素晴らしい。
Mix Berry
「The Bar CASABLANCA」の冬の王者として君臨し続ける苺・ブルーベリー・ラズベリーの3種を使ったカクテルです。甘さや酸味や香りも素晴らしく、お酒ということを忘れる美味しさです。
Vesper Martini
2015年1月ここで山本さんに作っていただいたこのVesperMartiniを5年の歳月を超えて、再び味わいます。このカクテルはジェームズ・ボンドの第一作目の『007カジノ・ロワイヤル』(1953年)に由来し、ジェームズ・ボンドの恋人役(ボンドガール)として登場するヴェスパー・リンドの名前から付けられた、いわゆるボンド・マティーニの1つです。ベルモットの代わりにフランス南西部ボルドー産アペリティフワインのキナ・リレ(現在はキナ・リレが終売になっているので、後継酒のリレ・ブラン)を、またオリーブの実の代わりにレモンの皮を入れるのが特徴です。このキナ・リレ(リレ・ブラン)のほのかな苦味や後味がクセになる美味しさ。…しかし、何故5年前にオーダーしたのだろう?私のことだから何かの影響だろうけど。でも『007』じゃないと思うのですが…。
Sweet potato & Rum raisins
最後はスイーツカクテルであり、スペシャリテの『カボチャ』にしようかと思っていましたが、メニューをめくっていると『安納芋』のカクテルに知らないものがあったので、オーダーしたのがコレです。
アイラモルトを合わせたカクテルも美味しいですが、コレは更に美味しい!安納芋の濃厚な甘味の中で、確りとしたラムレーズンの味わいがあります。ほのかな酸味も感じられるので、べったりとした甘さではなくて切れ味のある甘さです。
久しぶりのバー。やはり楽しく、旬を感じられる山本さんのフルーツカクテルは絶品でした。口当たりが良すぎて、ついつい飲みすぎてしまうのが難点ですがww
2020年も宜しくお願い致します。
2020.1. Fresh strawberry with Champagne
2020.1. Mix Berry
2020.1. Vesper Martini
2020.1. Sweet potato & Rum raisins
記事URL:http://lovehappydays.blog54.fc2.com/blog-entry-2302.html
2020/01/22 更新
2019/06 訪問
私の隠れ家~夏のはじまり~
始まりと終わりを選べるのならば、私はこのバーで。
食べ歩きを始めたのは、23歳くらいだったでしょうか。当時はまだ1人でお店に入るということがあまり認知されていなくて、行きたいお店にも行けないことが多かった日々。その中で、1人でも何ら問題のないお店がバーでした。
私は底無しに飲めますが、あまりお酒は好きではありません。それでもバーという空間は好き。造り手の願いや時間を込めたボトル、仄暗い中で煌めくグラス、氷とお酒が奏でるリズム。全てが心地良い。
横浜にある「The Bar CASABLANCA」のオーナーバーテンダーの山本 悌地さんは、フルーツカクテルの名手。舞を彷彿させるボストンシェイカーの振り、バースプーンを手離すときでさえも山本さんの所作は美しい。作り出されるフルーツカクテルは、そのフルーツ持つ甘味や香りを活かしており、ベースとなるお酒の個性も味わえる逸品です。
佐藤錦カクテル
昔は提供期間が短くて幻と言われていた『佐藤錦』。ウォッカベースの中で、佐藤錦の繊細な甘さと香りがグラスの中で華やぎます。
西瓜ソルティードッグ
夏の定番フルーツの西瓜。元々、果汁が多くて甘いので、何にしても美味しいカクテルになります。西瓜に塩をかけて食べると、甘さが際立って美味しいですよね?まさにそれがこのカクテル。
響21年
私の家にはビールすらありません。なので、ウイスキーなんてもってのほかですが、唯一置きたいと思っているのが、この『響』です。2017年に「シュプリームチャンピオンスピリット」を受賞し、現在ではかなりの品薄状態と聞きますが、裏ルートらしいww
いただきました。そんなに経験があるわけではないですが、やはり美味しいと思ってしまいます。
かなり久しぶりの訪問でしたが、何ら変わりなく迎えていただきました。年代物のボトルに囲まれているからでしょうか、バーという空間には時間を止める魔法がかかっていると思うのです。いつまでも変わりなき大切な私の隠れ家の一つ。
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2019/07/21 更新
2025.9.
私の隠れ家~私事な9月~
私事ではありますが、9月は誕生月。今更、お祝いという感じでもないですが、横浜・馬車道にある「The Bar CASABLANCA」のオーナーバーテンダー・山本 悌地さんのカクテルを楽しみます。
フルーツカクテルはまだ夏の名残りを感じさせつつも、秋へと確実に変わっている中で、私が選んだカクテルは…
Japanese Mango Cocktail♡
なんと北海道産のマンゴーだそうで、南国のイメージだったので意外。濃密というかきめ細かい甘味があり、マンゴーの香りも確りと活きていて、美味しい。フルーツパーラーなどで食べ損ねた国産マンゴーに今年も出逢えました。
Kyoho Grape Cocktail♡
秋のフルーツの代表格である巨峰。強烈な巨峰の甘味と香りがグラス詰め込められいるかのようで、実に華やかで美味しい。仕上げに吹きかけられるブランデーの香りも素晴らしい。
nao.
とあるスタンダードカクテルを9月の誕生石であるサファイアをイメージして、青くしていただいたカクテル。込める思いは、新しい一年も素晴らしい友達と出逢えるように。この歳になっても、誕生月に飲みたくなるカクテルです。
9/21に31周年を迎える「TheBarCASABLANCA」。これからも味わいとパフォーマンスとトークで、酔わせてください。
31周年、おめでとうございます!