24回
2025/03 訪問
第九千六百五十五番、春宵一刻値千金の宴
名古屋市西区の閑静な住宅街にひっそりと店を構える割烹「花いち」。看板すら掲げず、まるで隠れ家のようなこの店は、食通の間で高く評価され、2019年の「ミシュランガイド愛知・岐阜・三重」特別版で一つ星を獲得。
2025年3月で本年三度目の恵まれた訪問回数。訪れるたびに料理の奥深さと店の趣に魅了されていく。民家を改装した趣ある店構えに足を踏み入れると、わずか6席のカウンターが迎える。そこでは店主・花市銀蔵氏が、一皿ずつ丁寧に料理を仕上げる姿を間近に見ることができる。
寿司職人としての研鑽を積んだ花市氏は、和食の基礎を深く理解し、繊細な包丁さばきと魚の扱いに一流の技を宿す。その確かな技術と、旬の食材を生かすシンプルな仕事が「花いち」の真髄である。
【本日の御料理】
「向」
⚫︎ぶり(もみじおろし)
程よく脂がのったぶりに、もみじおろしの辛味が爽やかに寄り添い、旨みを引き立てる一皿。
「冷」
⚫︎えびと貝柱とわかめ霙酢
貝柱の繊細な甘みとぷりっとした海老が、霙酢の爽やかな酸味と調和する。
⚫︎酢みそ(サザエ、げそ、うど等)
それぞれの食感が楽しい酢みそ仕立て。サザエのコリコリ感、げその弾力、うどの香りが絶妙なバランスを生む。
⚫︎浸し豆
じんわりと出汁を含んだ浸し豆。カリッと炒られた香ばしさが後を引く。
「焼肴」
⚫︎甘だいのひと塩、白めし
甘鯛の皮は香ばしくパリッと焼かれ、身はしっとり柔らか。薄塩の加減が絶妙で、白米との相性は言うまでもない。
⚫︎だし巻
口に含めば、出汁の旨みがじゅわっと広がる。とろりとした食感が職人の技を物語る。
「揚物」
⚫︎はんぺん
目の前ですり身から仕上げられる揚げはんぺん。ふんわりとした食感に、出汁の風味が優しく広がる。素材の良さと揚げの技が光る一品。
「煮魚」
⚫︎鯛のあら煮、白めし
立派な鯛のカシラをじっくり煮込み、旨みが凝縮された濃厚な煮汁が白米を誘う。頬の肉や目の周りのゼラチン質まで味わい尽くしながら、「鯛の鯛」を探し出す密かな楽しみもまた一興。
「ご飯もの」
⚫︎天むす
「花いち」の名物にして、〆の逸品。小ぶりながらも海老天の香ばしさとご飯のバランスが絶妙で、満足感は計り知れない。
どの皿も、余計な装飾を排し、食材の持ち味を最大限に引き出す。花市銀蔵氏の確かな技が息づく逸品の数々は、食べるたびに深い余韻を残す。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌よう♪」
2025/04/02 更新
2025/02 訪問
第九千六百三十四番、残雪残る如月の宴
名古屋市西区児玉町の静かな住宅街。その一角にひっそりと佇む「花いち」は、予約は困難を極める超人気店。訪れることができるのは年に数回が精一杯。その一度の訪問は、奇跡に近いほどの希少な時間とひて感じられる。
扉を開けると、木の温もりに包まれたカウンター6席だけの空間が広がる。余計な装飾は一切なく、そこにあるのは静謐で研ぎ澄まされた空気。派手さこそないが、凛とした佇まいの中に漂う独特の雰囲気。
【本日の御料理】
「向」
⚫︎(刺身)ぶり、あおりいか
「ぶり」は、箸で持っただけで脂の艶が分かるほど。口に含んだ瞬間、豊かな脂がじゅわっと溶け、濃厚な甘みがじんわりと広がる。
「あおりいか」は、しっとりとした舌触りの後に、驚くほどの甘みがふわりと弾ける。ねっとりとした食感と弾力のバランスが絶妙で、噛むほどに旨みが増していく。
「冷」
⚫︎季節の野菜と貝類を和えた酢みそ
この日は、コリコリとした歯ごたえが楽しいサザエ、ふっくらと火入れされたげそ、ほのかに甘いゆりねが一皿に。酢みそのやわらかな酸味が全体を包み込み、素材の持ち味を最大限に引き出す。
⚫︎えびと貝柱の霙酢
瑞々しさと旨みのコントラストが見事。ぷりぷりの海老の甘みと、凝縮された貝柱の旨みが、霙酢の爽やかな酸味と混ざり合い、清らかな余韻を残していく。
⚫︎浸し豆
シンプルながら、衝撃を受けるほどの美味しさ。じっくりと出汁を含んだ豆は、ふっくらと柔らかく、それでいて芯があり、噛むたびにじんわりと広がる優しい旨み。
「焼肴」
⚫︎だし巻き
ふんわりと膨らんだ黄金色の断面から、じゅわっと溢れる出汁の旨み。一口頬張れば、ふくよかな出汁の香りが広がり、甘みと塩味の絶妙なバランスが舌を包み込む。
「揚物」
⚫︎はんぺん
丁寧にすり身にされた魚が、ふわふわで食べ応えあるはんぺんへと生まれ変わる。自家製はんぺんを絶妙な温度で揚げることで、外は香ばしく中はふんわりとした口どけに仕上がり、まさに職人技が光る逸品。
「お食事」
⚫︎天むす
ふわりと握られたごはんに、香ばしく揚がった海老天が寄り添う。一口頬張れば、サクッとした衣の食感と海老の甘みが広がり、絶妙な塩加減が後を引く。シンプルながらも圧倒的な満足感、まさに「宇宙一の天むす」と称される究極のご飯。
⚫︎干ぴょう巻き
甘辛く炊かれた干ぴょうの濃厚な旨みと、キリッと締まった酢飯の調和が見事。噛むほどに、味わいの深みが増していく。
⚫︎卵かけごはん
シンプルだからこそ際立つ美味しさ。1分30秒だけ茹でた卵は白身が少しだけ火の通った部分が出来上がり黄身の濃厚さが際立つ。ひと口食べれば、もう箸が止まらない。
「汁物」
⚫︎甘ゆば・豆腐・わかめのみそ粕汁
とろりと優しい甘ゆば、ふんわりとした豆腐、磯の香りが漂うわかめ。それらが、味噌と酒粕のまろやかなコクに包まれ、冷えた身体の芯までじんわりと温めてくれる。
「花いち」は、和食の美しさと奥深さを五感で堪能するための特別な空間。また訪れたくなる、唯一無二の名店。料理の美味しさはもちろんのこと、丁寧な仕事と静かに流れる心地よい時間。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌よう♪」
2025/03/04 更新
2025/01 訪問
第九千六百二十三番、乙巳の睦月に新年の訪問
名古屋市西区、地下鉄鶴舞線「浄心」駅から徒歩約9分程の、児玉小学校の正門前にひっそりと佇む割烹料理店「花いち」。住宅街の中に溶け込むような外観で、一見すると普通の民家のよう。
2024年は予約が難しく数回の訪問で、なかなか足を運べなかったこともあり、今回の訪問は久しぶりのご褒美のような感覚。新年早々、予約困難な「花いち」に訪れる喜びで胸が高鳴ります。
扉を開けるとどこか懐かしさを感じる趣のある空間。木の温もりを基調とした内装には、店主自身が手がけた絵や飾りが控えめに配置されており、独特の存在感を放っています。
水彩画には作品は「銀蔵」と描かれており、SNSなどの情報でも店主が「銀蔵」さんと呼ばれているので、ずっと本名だと思い込んでいたが、実は雅号と知ったときには驚いた。
季節感あふれる割烹料理を提供してくれる「花いち」。手書きの品書きから選ぶアラカルト・スタイルで、季節ごとに変わる料理が並びます。
名物の「天むす」はもちろん、旬の魚介を使った刺身や焼き物など、どれも素材の味を最大限に引き出す絶妙な塩加減と火入れが特徴です。
その場で握られる「天むす」は、ふわりとしたご飯とカリッとした天ぷらが調和し、絶妙な塩加減が一口で新年の幸せを感じさせてくれる逸品。さらに、丁寧に仕上げられた一皿一皿には、季節の彩りが詰まっており、目でも楽しむことができました。
本日いただいた料理の数々は過去の訪問でも描き尽くしているので今回は割愛。
新年のスタートを飾るにふさわしい「花いち」の訪問は、美味しい料理とともに新しい一年を祝う特別なひととき。心も体も満たされ、2025年のさらなる幸運を願いながら、この日の記憶を胸に刻みます。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌よう♪」
2025/03/02 更新
2024/06 訪問
第九千五百二十四番「水無月の宵」
名古屋市西区児玉町にひっそりと佇む「花いち」は、予約が難しいほどの人気を誇る割烹料理店です。店内には、白木のカウンターが6席あり、さらに奥にはテーブルの座敷部屋も完備しています。お子様連れのお客様などで部屋をご希望の方には、こちらで対応していただけます。
「花いち」の魅力は、その日のメニューからアラカルトで料理を選ぶスタイルにあります。木製のメニュー一覧から、季節ごとの料理を選ぶ楽しさがあり、どれを選ぶか悩む時間もまた魅力の一部です。
季節の食材をふんだんに使用した料理が豊富で、特に人気なのは新鮮な魚介類を中心としたメニューです。刺身や焼き魚、煮魚などが楽しめ、定番のだし巻き卵など、優しさ溢れる料理も多く、つい頼み過ぎてしまうほど魅力的です。
店内は温かみのある木造の内装と心地よい照明が特徴で、懐かしさを感じさせる落ち着いた空間が広がっています。大将と奥様の上品で寡黙な姿勢が漂うこの空間で、花市銀蔵大将が作り出す料理は、優しさが詰まった心温まる味わいが特徴です。どれもほっとするような料理で、訪れるたびに心地よいひとときを提供してくれます。
【本日の注文】
●向
・縞あじ
淡白ながらも豊かな旨味が広がり、鮮度の良さを物語る歯ごたえが心地よく感じられます。身はコリコリとして、適度な脂が乗っており、舌の上でとろけるような感覚が楽しめます。
・赤貝
甘みと海の風味が広がり、適度な噛み応えがありながらも、柔らかく滑らかな舌触りが心地よいです。わずかな塩気と旨味が絶妙に絡み、海の豊かさを感じさせます。
●冷
・浸し豆
煎って芳ばしい香りを纏った大豆を、出汁で味付けされた浸し豆はお酒の肴にぴったり。香ばしさと出汁の風味が絶妙に調和しています。
・酢みそ
サザエ、げそ、アスパラの酢味噌和えは、「花いち」の必食メニュー。サザエの濃厚な旨味とげその弾力ある食感が、まろやかな酸味と甘みのある酢味噌と絡み、アスパラのシャキッとした食感が爽やかさを加えます。
・水茄子と貝柱の生姜みそ
さっぱりとした水茄子と甘み豊かな貝柱を、生姜風味の味噌で和えた一品。水茄子の瑞々しさと軽やかな食感が、生姜味噌のスパイシーでコクのある味わいと絶妙に絡みます。貝柱の旨味が加わり、全体に深みのある風味をプラスしています。
・かくや
きゅうり、茗荷、琢庵(たくあん)などの香味野菜を細切りにして合わせた逸品。シャキシャキとしたきゅうりの食感、爽やかな香りの茗荷、そして琢庵のほんのり甘みと塩気が絶妙にミックスされています。
・蓴菜
透明感のある緑色が特徴の水草で、軽い歯ごたえとほのかなぬめりが魅力。口に入れると、独特の食感が心地よく、爽やかな風味とわずかな甘みが広がります。「花いち」のアレンジで白玉が加わり、味にアクセントを与えています。
●揚物
・はんぺん
魚をすり鉢で擦りおろし、その場で揚げたはんぺんは、外はカリッと中はふんわりとした食感が楽しめます。いつ食べても美味しく、シンプルながら満足感があります。
●焼肴
・貝柱と長いも磯部焼
長いもは焼かれることで外側がほんのりカリッと、中はふわっとした軽やかな食感に変わります。貝柱の磯部焼も香ばしい香りと海苔の風味が、長いものほのかな甘みと絶妙にマッチ。サクッとした歯ごたえと豊かな風味が口の中で混ざり合い、食感も香りも楽しめる一品です。
・蛤(ハマグリ)酒蒸し: 大きな蛤を2個酒蒸しにした上品な一品。酒蒸しというよりもお吸い物的な出汁が非常に美味しく、蛤の旨味が凝縮された優しい味わいです。
●煮魚
・鯛のあら煮
鯛の骨や頭からしみ出した旨味が濃厚で深い味わいをスープに与えます。柔らかくほろりとした肉が残り、しっかりとした味付けの中で魚の甘みと旨味が豊かに感じられます。醤油、みりん、砂糖で調味された煮汁が、ほんのりとした甘辛さを加え、全体に深い味わいを醸し出しています。
●汁物
蜆赤出し
赤味噌の深い味わいが溶け込み、蜆の旨味が引き立つ一品です。蜆の貝から出る自然な甘みと旨味が、赤味噌の豊かな風味と絶妙に調和し、シンプルながら奥深い味わいが楽しめます。
●ご飯
・天むす
花いちで絶対に頼みたい天むすは、少し水分が多めに炊かれたご飯に絶妙な塩加減が施されています。揚げたての海老天をふっくらおにぎりで楽しむ至福のひとときです。
・卵かけご飯
温泉卵に昆布と鰹節、だし醤油をかけた卵かけご飯。白米の量も程よく、ついお代わりしたくなるほどの美味しさです。
・きつねうどん
徳島県産の半田うどんに甘辛い揚げが添えられたきつねうどん。揚げの甘さが出汁に染み渡り、お出汁の風味にコクが加わります。稲庭うどんのような食感のうどんが非常に美味しいです。
「花いち」は、家庭的で温かい雰囲気の中で、唯一無二の美味しい食事を楽しめるお店です。
心温まる料理と、落ち着いた空間でのひとときを堪能できるこの店で、毎回違った感動が待っています。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2024/08/14 更新
2024/04 訪問
第九千四百九十一番「卯月の宵」
名古屋市西区の浄心駅近くにある割烹料理店「花いち」を訪問。
静かな住宅街にひっそりと佇み、古民家を改装した趣のある空間です。
ここでは海産物や地元の野菜を使った料理が提供されており、素材の持ち味を活かした優しい味わいが楽しめます。
「花いち」さんの料理は、安心感を与えてくれるその味わいが最大の魅力です。
今回はお世話になっている食べる友のみなさまと春の宴。
スペシャルゲストは通称【東北の女王】もご参加いただきました。
本日の注文
●向
たちうお
太刀魚は年中脂の乗り方が変わらないと言われる魚。ねっとりしながらあっさりとした味わいが絶妙です。
赤貝
コリコリとした歯触りに、ミルキーな貝類の独特な風味が口いっぱいに広がり、贅沢な気分にさせてくれます。
●冷
浸し豆
煎って芳ばしい香りを纏った大豆を、出汁で味付けされた浸し豆はお酒の肴にピッタリです。香ばしさと出汁の風味が絶妙に調和しています。
酢みそ
サザエ、げそ、うど、パプリカ、ブロッコリーの酢味噌和え。「花いち」で必ず注文する逸品です。季節の野菜が優しい酢味噌で和えられ、爽やかな味わいが楽しめます。パプリカとブロッコリーの茹で加減が素晴らしいです。
●揚物
はんぺん
魚をすり鉢ですりおろし、その場で揚げるはんぺんはいつ食べても美味しい。外はカリッと中はふんわりとした食感がたまりません。
あおりいかと干しいも天ぷら
刺身のあおりいかとは違い、ふっくらとした烏賊の身が天ぷらになると抜群に美味しい。干しいものねっとりとしたモチモチ食感も非常に美味しいです。
●焼肴
貝柱と長いも磯部焼
焼いた貝柱と長いもを均等なサイズに切り分け、焼きのりをまぶした醤油味が芳ばしく薫る逸品です。食感のコントラストが楽しい一品です。
煮物椀
蛤(ハマグリ)酒蒸し
大きな蛤を2個酒蒸しにした上品な一品。酒蒸しというよりもお吸い物的な出汁が非常に美味しい一杯です。蛤の旨味が凝縮された優しい味わいです。
●汁物
甘ゆば・豆腐・わかめ みそ粕汁
具材がたっぷりの、みそ仕立ての粕汁。優しい味わいが心に沁みる一品で、日本酒が進んでしまいます。
●ご飯
天むす
花いちで絶対頼みたい天むすは、少し水分が多めに炊かれたご飯で絶妙な塩加減が素晴らしい。揚げたての海老天をふっくらおにぎりで食べる至福のひとときです。
卵かけご飯
花いちの卵かけご飯は、温泉卵に昆布と鰹節、だし醤油で頂く絶品です。白米の量も程よく、ご飯ものをたくさん食べてもまだお代わりできる美味しさです。
きつねうどん
徳島県産の半田うどんに甘辛い揚げが添えられたきつねうどん。揚げの甘さが出汁に染み渡り、お出汁の風味にコクが加わります。稲庭うどんのような食感のうどんが非常に美味しいです。
どの料理も、それぞれの素材が持つ自然な味わいを最大限に引き出しており、体に優しく心に沁みる一品ばかりでした。特に、太刀魚のねっとりとした食感や、赤貝のミルキーな風味、そして天むすの揚げたての海老天とふっくらしたおにぎりの組み合わせは、特別なひとときを感じさせてくれました。
「花いち」での食事は、料理だけでなく、その空間と雰囲気も含めて、一つの贅沢な時間を提供してくれます。古民家の趣と静かな住宅街の中で、まるで時間が止まったかのような静けさの中で食事を楽しむことができました。
次回の訪問が今から待ち遠しくて仕方がない。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2024/06/07 更新
2024/01 訪問
花いち「ふぐ鍋」番外編 2024年新春の祝宴
寒さがひとしずく和らぎ、冬の深まりを感じる新年の1月下旬、「花いち」での新年のご挨拶会はいつもとは装いが違うメニューを堪能。
いつもはタイトルの書き出しは「第●●番」から始まるその時点でのメニューに記載された付番を記載していたが今回は番外編です。
今回の「花いち」は普段と全く違ったメニューでアラカルトではない【ふぐ鍋】コース。日本の冬の風物詩である【ふぐ鍋】を、「花いち」で戴く事が出来たのはとても嬉しい。
2年前から予約していた【ふぐ鍋】ですが、事前連絡で訪問の頃が悪天候でふぐ漁が出来ない可能性との事でしたが幸運にも当日の朝に無事出漁してふぐ鍋を戴く事が出来ました。
【本日の御料理】
●ふぐ鍋コース
6人貸切会で1人1.3kg程のふぐを「焼きふぐ、てっさ、ふぐ鍋、ふぐ雑炊」で戴くスペシャルコース。
焼きふぐは絶妙な醤油タレがふっくら焼き上がったふぐを美味しく戴く事が出来ます。
てっさはてっ皮と共に薬味たっぷりで戴きます。自家製ポン酢が反発力ある新鮮なふぐの薄造りに非常に良く合う。
ふぐ鍋はふぐ丸ごと、部位に分けて銀蔵大将が鍋を仕上げていただける豪華なスタイル。下ごしらえされたふぐを部位ごとに鍋に入れて火加減調整しながら食べごろを戴きます。〆のふぐ雑炊までしっかり完食。
食いしん坊の6名はやっぱりアラカルトも頼みたいと追加オーダー。定番メニューから浸し豆、だし巻き、はんぺん、天むす等を注文して最高の「花いち」新年会を愉しみました。
最近、めっきりお酒が弱くなり私は途中で寝てしまい、天むすなどは夢の中で戴きました。
間違いなく、今まで食べたふぐ鍋でNo.1の美味しさでした。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2024/05/13 更新
2023/11 訪問
第九千四百二十二番、2023年を締め括る「花いち」の宴
名古屋市西区児玉小学校の校門前に、外観は普通の民家でひっそりと佇む「花いち」がある。
予約超困難で年に数回伺うことが出来ればラッキーなお店。2023年最後の「花いち」予約で知り合いを誘って訪問して来ました。
【本日の注文】
●冷
酢みそ
サザエ、げそ、パプリカ、ゆりね、ブロッコリーの酢味噌和え。「花いち」で必ず注文する逸品。季節の野菜が優しい酢味噌で和えられた爽やかな逸品。パプリカとブロッコリーの茹で加減が相変わらず素晴らしい。
わたりがに
冬のワタリガニにと違って雄のかにの身は引き締まった筋肉質でおつまみにぴったり。三杯酢で戴きますがそのままで充分美味しい
浸し豆
煎って芳ばしい薫りを纏った大豆を出汁で味付けされた浸し豆はお酒の肴にピッタリです。
●焼肴
さわらの西京焼
ふわっとした焼き上がりでたっぷりと蓄えた脂が噛み締めると溢れ出す。西京味噌で漬け込まれたさわらは噛み締めると芳醇な味噌の香りが口の中で広がる逸品。
だし巻き卵
ふわっと優しく焼き上げるには強火の火力でさっと仕上げるのがポイント。出汁が溢れ出す優しい味わい
●揚物
はんぺん
魚をすり鉢ですりおろしてその場で揚げるはんぺんはいつ食べても美味しい。ついつい毎回頼んじゃう逸品。
●煮物椀
牛肉と下仁田葱の鋤焼き
鋤焼きは季節により茗荷か下仁田葱のいづれかの野菜との組み合わせが変わる。下仁田葱は肉の旨さを更に甘く感じさせてくれるので一番好きな組み合わせ。
●ご飯
天むす
花いちで絶対頼みたい天むすは少し水分が多めに炊かれたご飯で絶妙な塩加減の仕上げが素晴らしい。揚げたての海老天をふっくらおにぎりで食べる至福のひととき。
卵かけご飯
花いちの卵かけご飯は温泉卵に昆布と鰹節、だし醤油で戴く絶品ご飯。白米の量も程よく、ご飯ものを結構食べても全然まだお代わりできる美味しさです。
きつねうどん
徳島県産の半田うどんに甘辛い揚げが添えられたきつねうどん。揚げの甘さが出汁に染み渡りお出汁の風味にコクが加わる。稲庭うどんのような食感のうどんが非常に美味しい
やきもち強餅
芳ばしく焼き上げられたお餅と海苔が懐かしさを湧き起こし、お正月が戻ってきたような幸せな気分に浸れる強餅。
毎回訪問の度に、いろんなメニューを戴くので、そこそこ全てのメニューを食べてはいるが、毎回、戴いて感動を受ける優しい味わいがやはり凄い。
そして、今回初めて知った事がある。
銀蔵さんの本名は銀蔵ではないと言う衝撃的事実!
当たり前に思っていた事が、真実は違っていると結構インパクトある衝撃を受ける。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/12/22 更新
2023/07 訪問
第九千三百五十九番 優れた技巧と良質素材の融合
名古屋市西区児玉町の小学校の校門前、外観は普通の民家のため初見では通り過ぎてしまう「花いち」
全国的にも有名で大人気のため、予約超困難店で年に数回伺うことが出来ればラッキーなお店。
ご近所に住むイツメンの食べ友さんから2年前に「花いち」に行きたいと言われて予約。その後、2日後が誕生日なので「花いち」に行きたいとお願いされた友人などかなり前に計画してやっと訪問。
1日カウンター6席のみのでの営業のため、予約が取れる日も必然的に少なく予約超困難。
それでは今回も「花いち」のココロ温まる、ホッとした優しい味わいの絶品料理を楽しんで行きたいと思います。
【本日の注文】
●向
縞鯵
コリコリとした歯触りに光物特有の薫りと脂の旨さ。さすが安定の「花いち」の造り。
やりいか
いかのねっとり加減とサクっと歯切れの良い身の噛み心地がとても良い。今までに花いちでやりいかは初めて戴いた気がする。
●冷
酢みそ
サザエ、げそ、パプリカ、アスパラの酢味噌和え。「花いち」で必ず注文するメニューの一つ。季節の野菜が優しい酢味噌で和えられた爽やかな逸品。パプリカとアスパラの茹で加減が相変わらず素晴らしい。
かくや
きゅうり、茗荷、琢庵などを細切りした香味野菜の爽やかさが際立つ逸品。
●焼肴
だし巻き卵
ふわっと優しく焼き上げるには強火の火力でさっと仕上げるのがポイント。出汁が溢れ出す優しい味わい
太刀魚の塩焼き
ふっくら焼き上げられた塩焼きは塩梅が非常に優しい加減で素晴らしい。
●揚物
はんぺん
魚をすり鉢ですりおろしてその場で揚げるはんぺんはいつ食べても美味しい。ついつい毎回頼んじゃう逸品。
やりいかと干しいも天ぷら
刺身のやりいかの味わいと違いふっくらとした烏賊の身が天ぷらとなって抜群に美味しい。干しいものねっとりとしたモチモチ食感も非常に美味しい。
●煮物椀
牛肉と茗荷の鋤焼
茗荷のシャキシャキ食感と苦味が優しい薄味の割下で味が整えられた鋤焼きと非常によく合う。
あなごと万願寺唐辛子
あっさりした煮汁でふっくらあなごを炊き上げて、仕上げに万願寺とうがらしをサッっと火入れした一品。あなごに上品な煮汁がしみ込んで白米と一緒に食べたくなる美味しさ。
●ご飯
いなり寿司
きつねうどんの揚げと同じものを使っていなり寿司にされるので甘い揚げのお味が酢飯との組み合わせで絶妙なバランス。
そばいなり
いなり寿司の中身を蕎麦に変えたそばいなり。お米と蕎麦の違いを食べ比べが出来て汁なしきつね蕎麦でお酒のつまみとして絶品である。
天むす
花いちで絶対頼みたい天むすは少し水分が多めに炊かれたご飯で絶妙な塩加減の仕上げが素晴らしい。揚げたての海老天をふっくらおにぎりで食べる至福のひととき。
卵かけご飯
花いちの卵かけご飯は温泉卵に昆布と鰹節、だし醤油で戴く絶品ご飯。白米の量も程よく、ご飯ものを結構食べても全然まだお代わりできる美味しさです。
今回は隣に大食いモンスターが座って注文を2名でシェアして愉しんだ為、「花いち」訪問史上一番食べたと思われる。
どの料理も毎度ジンワリとココロに響く至高の味わい。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/12/22 更新
2023/05 訪問
第九千三百二十九番 未知なる味宴
名古屋市西区児玉町に位置する隠れ家的な食事処「花いち」へ1週間後の再訪です。
前回は自身の貸切会。今回はご近所にお住まいのグルメな知人からお誘い受けて、超予約困難な「花いち」にナント1ヶ月に2度も訪問が出来た幸運に感謝。
花いちの扉をくぐるたびに感じるアットホームで暖かな雰囲気。木の温もりが感じられるカウンターがとても居心地が良い。
今回は今までに食べたことのないメニューに絞ってオーダーする事にしました。
【本日の注文】
●すみいか
ねっとりとした舌触りが特徴で、口の中に広がる烏賊の旨みは格別です。プリプリとした食感とともに、海の香りが広がる特徴があります。「花いち」の醤油はすっきりとした味わいとキレのある風味のだし醤油で、烏賊本来の美味しさを引き立ててくれます。
●焼いたあげと水菜と貝柱芥子あえ
旬の季節で鮮度が増した水菜はシャキシャキとした食感が楽しい食材。薫りを立たせるために炙られたあげは香ばしく、貝柱の旨みが味に奥行きと深みを加えてくれます。この料理は、食材の個性が際立ちながらも、絶妙な調和が生み出されています。
●じゅんさい
じゅんさいは、夏から初秋にかけてが旬で、きゅうりに似た青臭い匂いが特徴です。この時期に収穫されたじゅんさいは、爽やかな風味とフレッシュさを感じさせます。「花いち」らしいアレンジは白玉が入っているところ。この白玉が味にアクセントを加えてくれます。
●凍大根と生ひじき
凍大根は、出汁がしっかりと染み込んでおり、一口かみ締めると口いっぱいに広がる旨みが溢れ出します。また、ひじきも驚くほどの肉厚さと長さが特徴的で存在感を存分に味わうことができます。
●天むす
「花いち」名物の天むすは絶対に欠かすことのできない一品。サクサクとした揚げたての衣が香ばしく、中に詰まった具材とのハーモニーが絶妙です。塩味の効かせ方が絶妙で、一口食べると口の中に広がる美味しさに毎回ながら感動。
●乳めん
出汁が決め手のこの煮麺。シンプル料理だが満足度の高さに驚き。銀蔵さんの優しさが詰まった究極の一杯で、花いちの真髄を感じさせる逸品です。名前にも特徴的な「乳めん」という表現が用いられているのも興味深いです。
これまで試す機会がなかった料理たちを堪能しました。
花いちらしい丁寧な出汁の取り方と優しい味付けが、どの料理にも息づいています。
美味しい料理の数々に心躍る満足感。
次回もさらに未知のメニューにチャレンジしていきたいと思います。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/06/24 更新
2023/05 訪問
第九千三百二十五番 味わいの軌跡
薫風の候
街の木々も若葉の翠色が鮮やかになり、そろそろ梅雨の気配も近づいてきた初夏のシーズンでの「花いち」の宴。
今回はいつもお世話になっている大きな大先輩と東京&大阪の著名なグルメなメンバーが集う凄い宴を愉しませて頂いた。初めましてのメンバーもとても気さくで会話上手でとても勉強になるひと時。
【本日の注文】
●向
めじまぐろ
小さくぶつ切りにされためじ鮪。赤身とトロの部分がまだ分かれていない若さを感じるフレッシュな刺身。
鯛の霜ふり
湯びきした鯛の身は厚みを持った刺身。噛み答えある厚みで鯛の旨さをしっかり噛み締めます。
●冷
酢みそ
青柳、げそ、パプリカ、アスパラの酢味噌和え。「花いち」で必ず注文するメニューの一つ。季節の野菜が優しい酢味噌で和えられた爽やかな逸品。パプリカとアスパラの茹で加減が相変わらず素晴らしい。
水茄子と貝柱の生姜みそ
水茄子の食感と風味が生姜味噌が上手に絡み合い日本酒進む一品。
かくや
きゅうり、茗荷、琢庵などを細切りした香味野菜の爽やかさが際立つ逸品。
夏かき
大振りの岩牡蠣をカットして提供。メニューを拝見してあまり見ないラインナップと思い注文。「花いち」で生牡蠣を戴くのは初めてだが、やはり仕入れルートがしっかり確立されているので非常に美味しい。
●焼肴
だし巻き卵
ふわっと優しく焼き上げるには強火の火力でさっと仕上げるのがポイント。出汁が溢れ出す優しい味わい
太刀魚の塩焼き
ふっくら焼き上げられた塩焼きは塩梅が非常に優しい加減で素晴らしい。
●揚物
はんぺん
魚をすり鉢ですりおろしてその場で揚げるはんぺんはいつ食べても美味しい。ついつい毎回頼んじゃう逸品。
●煮魚椀
牛肉と茗荷の鋤焼
茗荷のシャキシャキ食感と苦味が優しい薄味の割下で味が整えられた鋤焼きと非常によく合う。
蛤酒むし
大振りな蛤がお椀に入って酒蒸しにされています。蛤から滲み出る出汁の旨みが〆のお食事前に胃を優しく温めてくれる。
●汁物
甘ゆばと豆腐と小松菜みそ粕汁
〆のご飯へ移行するタイミングで粕汁が気になり注文。ほんのり甘さが上品な粕汁は具沢山で健康的な味。
●ご飯
天むす
花いちで絶対頼みたい天むすは少し水分が多めに炊かれたご飯で絶妙な塩加減の仕上げが素晴らしい。揚げたての海老天をふっくらおにぎりで食べる至福のひととき。
卵かけご飯
花いちの卵かけご飯は温泉卵に昆布と鰹節、だし醤油で戴く絶品ご飯。白米の量も程よく、ご飯ものを結構食べても全然まだお代わりできる美味しさです。
きつねそば
揚げの甘さが出汁に染み渡りお出汁の風味にコクが加わる。普段はうどんで戴くが今回は蕎麦で注文。
幾度訪問する度に、じわじわ感じる温もりある「花いち」の食事に癒される休日。至福のひと時を今回も過ごす事が出来ました。
今回は銀蔵さんがいつになく会話に参加してくださったのが嬉しい。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/06/17 更新
2023/03 訪問
第九千二百八十九番 春の味わい探訪
春暖の候
寒さも緩み、春の兆しが街中を包み始めてきました。
春の息吹を旬の食材で愉しめる春の「花いち」に訪問。
今回もホッコリと優しい気持ちになれる料理の数々と楽しい会話のひと時を過ごす事が出来ました。
【本日の注文】
●向
めじまぐろ
小さくぶつ切りにされためじ鮪。赤身とトロの部分がまだ分かれていない若さを感じるフレッシュな刺身。
縞あじ
コリコリとした歯触りに光物特有の薫りと脂の旨さ。さすが安定の「花いち」の造り。
あおりいか
細かく包丁で仕事がされたあおりいかを細く切り分けられた刺身。噛み答えとイカのねっとり感ある美味しい刺身。
●冷
酢みそ
サザエ、げそ、うど、菜花、カリフラワーの酢味噌和え。「花いち」で必ず注文するメニューの一つ。春を感じる菜花が爽やかさを醸し出す。
浸し豆
シーズンによって食べれない浸し豆は1ヶ月前はメニューに無かったが今回は戴けた「花いち」マストアイテム。これで日本酒が水のようにイケてしまう。
●焼肴
だし巻き卵
ふわっと優しく焼き上げるには強火の火力でさっと仕上げるのがポイント。出汁が溢れ出す優しい味わい
太刀魚の塩焼き
ふっくら焼き上げられた塩焼きは塩梅が非常に優しい加減で素晴らしい。
●揚物
はんぺん
魚をすり鉢ですりおろしてその場で揚げるはんぺんはいつ食べても美味しい。ついつい毎回頼んじゃう逸品。
●煮魚椀
蛤酒むし
大振りな蛤が2個お椀に入って酒蒸しにされています。蛤から滲み出る出汁の旨みが〆のお食事前に胃を優しく温めてくれる。
蒟蒻田楽
シンプルな蒟蒻料理が「花いち」流に調理させるとご馳走に変身。サクッとした歯応えの蒟蒻に赤味噌のタレがベストマッチ。
●早寿司
〆あじ&春子(カスゴ)握り
〆のご飯系はまずは早寿司から戴きます。光物好きとしては最高の組み合わせの握りです。
●ご飯
天むす
花いちで絶対頼みたい天むすは少し水分が多めに炊かれたご飯で絶妙な塩加減の仕上げが素晴らしい。揚げたての海老天をふっくらおにぎりで食べる至福のひととき。
卵かけご飯
花いちの卵かけご飯は温泉卵に昆布と鰹節、だし醤油で戴く絶品ご飯。白米の量も程よく、ご飯ものを結構食べても全然まだお代わりできる美味しさです。
きつねうどん
徳島県産の半田うどんに甘辛い揚げが添えられたきつねうどん。揚げの甘さが出汁に染み渡りお出汁の風味にコクが加わる。稲庭うどんのような食感のうどんが非常に美味しい
やきもち強餅
芳ばしく焼き上げられたお餅と海苔が懐かしさを湧き起こし、お正月が戻ってきたような幸せな気分に浸れる強餅。
●ぬか漬け
ぬかの薫りが優しく包んむ浅漬仕立てのお漬物。浅漬けなので野菜の瑞々しさとシャキッとした歯触りがあり箸休めとしては最高。
今年も春から「花いち」のご馳走を戴く事ができた喜びを感じながらお暇。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/06/17 更新
2022/11 訪問
第九千二百二十六番 味わい深き晩秋の食楽
晩秋の候
冬将軍はもうそこまでやってきています
魚も脂を蓄えて光物の魚が美味しくなって「花いち」が一番楽しめる季節。
今回もホッコリと優しい気持ちになれる料理の数々と楽しい会話のひと時を過ごす事が出来ました。
【本日の注文】
●向
縞鯵
コリコリとした歯触りに光物特有の薫りと脂の旨さ。さすが安定の「花いち」の造り。
すみいか
弾力感が素晴らしい、ナタデココぐらいの噛み答えある刺身で冬のこの季節ならではの味わい。
●冷
和風焼豚とせろりの千切り
和食処が作る焼豚は角煮の出汁でしっかり煮固めた仕上がり。この甘辛風味にシャキシャキのせろり千切りが爽やかさを加えてくれて美味しい。
酢みそ
サザエ、げそ、ゆりね、パプリカ、カリフラワーの酢味噌和え。「花いち」で必ず注文するメニューの一つ。安定の美味しさ
浸し豆
シーズンによって食べれない浸し豆は1ヶ月前はメニューに無かったが今回は戴けた「花いち」マストアイテム。これで日本酒が水のようにイケてしまう。
●焼肴
だし巻き卵
ふわっと優しく焼き上げるには強火の火力でさっと仕上げるのがポイント。出汁が溢れ出す優しい味わい
鯛の塩焼
しっかりとした身がホクホクに焼き上げられる。芳ばしい皮面の薫りと身の蓄えた脂の焼けた風味が堪らなく美味い。
●揚物
はんぺん
魚をすり鉢ですりおろしてその場で揚げるはんぺんはいつ食べても美味しい。ついつい毎回頼んじゃう逸品。
●煮魚
鯛のあら煮
●ご飯
天むす
花いちで絶対頼みたい天むすは少し水分が多めに炊かれたご飯で絶妙な塩加減の仕上げが素晴らしい。揚げたての海老天をふっくらおにぎりで食べる至福のひととき。
卵かけご飯
花いちの卵かけご飯は温泉卵に昆布と鰹節、だし醤油で戴く絶品ご飯。白米の量も程よく、ご飯ものを結構食べても全然まだお代わりできる美味しさです。
きつねうどん
徳島県産の半田うどんに甘辛い揚げが添えられたきつねうどん。揚げの甘さが出汁に染み渡りお出汁の風味にコクが加わる。稲庭うどんのような食感のうどんが非常に美味しい
いなり寿司
きつねうどんの揚げと同じものを使っていなり寿司にされるので甘い揚げのお味が酢飯との組み合わせで絶妙なバランス。
忙しい年末を前に、2022年の忘年会を早めに行わせていただき楽しい宴。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/06/17 更新
2022/11 訪問
第九千二百十六番 秋の宴
晩秋の候
霜月に入り魚も脂を蓄えて光物の魚が美味しくなってくる季節。
旬の食材を丁寧な調理で極上に仕上げて貰える「花いち」では何を食べるのかを考えるのに非常に難しくなるシーズン。ついついアレもコレも注文してしまい、他のシーズンよりも注文数が増えていく。
【本日の注文】
●向
いわし
ピカピカに光った皮面を捲ると綺麗なピンク色の脂を蓄えた身が鮮度の良さを物語る。小さな身を背と腹の部位で切り分けられているので腹の脂のノリが食べ比べれ感動レベルの美味しさを実感。
間八みかんたたき
サクッと歯触りの良い間八の刺身とみかんのかわが組み合わさり身に蓄えた脂の旨さを更に引き立たせる。
●冷
和風焼豚とせろりの千切り
和食処が作る焼豚は角煮の出汁でしっかり煮固めた仕上がり。この甘辛風味にシャキシャキのせろり千切りが爽やかさを加えてくれて美味しい。
酢みそ
サザエ、げそ、ゆりね、パプリカ、カリモリの酢味噌和え。「花いち」で必ず注文するメニューの一つ。安定の美味しさ
●焼肴
だし巻き卵
ふわっと優しく焼き上げるには強火の火力でさっと仕上げるのがポイント。出汁が溢れ出す優しい味わい
甘だい一塩
しっかりとした身がホクホクに焼き上げられる。芳ばしい皮面の薫りと身の蓄えた脂の焼けた風味が堪らなく美味い。
さわら塩焼き
パサっとしやすいさわらの塩焼きもじっくり焼くことにより油を身に閉じ込めてしっとりした焼き上がり。
●煮物碗
牛肉と下仁田葱の鋤焼き
鋤焼きは季節により野菜の組み合わせが変わるが、下仁田葱が肉の旨さを更に甘く感じさせてくれるので一番好きな組み合わせ。
●揚物
はんぺん
魚をすり鉢ですりおろしてその場で揚げるはんぺんはいつ食べても美味しい。ついつい毎回頼んじゃう逸品。
●ご飯
天むす
花いちで絶対頼みたい天むすは少し水分が多めに炊かれたご飯で絶妙な塩加減の仕上げが素晴らしい。揚げたての海老天をふっくらおにぎりで食べる至福のひととき。
卵かけご飯
花いちの卵かけご飯は温泉卵に昆布と鰹節、だし醤油で戴く絶品ご飯。白米の量も程よく、ご飯ものを結構食べても全然まだお代わりできる美味しさです。
きつねうどん
徳島県産の半田うどんに甘辛い揚げが添えられたきつねうどん。揚げの甘さが出汁に染み渡りお出汁の風味にコクが加わる。稲庭うどんのような食感のうどんが非常に美味しい
いなり寿司
きつねうどんの揚げと同じものを使っていなり寿司にされるので甘い揚げのお味が酢飯との組み合わせで絶妙なバランス。
ココロ温まるホッとする味わい。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2022/11/20 更新
2022/06 訪問
第九千百四十七番の宴
日本列島も梅雨入りしてどんより曇り空の初夏の「花いち」
今回は訪問以来で一番品数多い注文で旬の味わいから定番メニューまで余す事なく「花いち」の優しい味わいの料理を堪能。
【本日の注文】
●向
太刀魚、こち、いさき
太刀魚は年中脂の乗り方が変わらないと言われる魚。ねっとりしながらあっさりとした味わい。こちは淡白でコリコリな食感、いさきは梅雨のシーズンが旬。3種共に旬の旨味が愉しめる盛合わせ。
しめさば
酢の〆具合が素晴らしく酢と塩加減が殆どしない鮮度の良さがわかる鯖。生姜醤油で戴きます。
きすの立塩
薄造りのきす刺身は塩水でさっと洗われた丁寧な仕事。きすの美味さが引き立つ味わい。
鯛の霜ふり
湯びきした鯛の身は厚みを持った刺身。噛み答えある厚みで鯛の旨さをしっかり噛み締めます。
●冷
わたりがに
冬のワタリガニと違って雄のかにの身は引き締まった筋肉質でおつまみにぴったり。三杯酢で戴きますがそのままで充分美味しい
えびと椎茸の豆打あえ
そら豆ベースのポテトサラダのような食感に海老の味わいと椎茸の薫りが組み合わさりとても美味しい。
かくや
きゅうり、茗荷、琢庵などを細切りした香味野菜の爽やかさが際立つ逸品。
水茄子と貝柱の生姜みそ
水茄子の食感と風味が生姜味噌が上手に絡み合い日本酒進む一品。
●焼肴
だし巻き卵
ふわっと優しく焼き上げるには強火の火力でさっと仕上げるのがポイント。出汁が溢れ出す優しい味わい
太刀魚の塩焼き
ふっくら焼き上げられた塩焼きは塩梅が非常に優しい加減で素晴らしい。
貝柱と長いもの磯辺焼
醤油の焦げた薫りを纏った食材と海苔の薫りが素晴らしい組み合わせ。
●揚物
はんぺん
魚をすり鉢ですりおろしてその場で揚げるはんぺんはいつ食べても美味しい。ついつい毎回頼んじゃう逸品。
あおりいかと干しいも天ぷら
刺身のあおりいかの味わいと違いふっくらとした烏賊の身が天ぷらとなって抜群に美味しい。干しいものねっとりとしたモチモチ食感も非常に美味しい。
●煮物
あなごと万願寺とうがらし
お出汁が柔らかく、穴子をふっくら炊き上げて万願寺唐辛子の薫りを爽やかに感じる。穴子ってふっくら柔らかく煮込むと本当にご馳走。
牛肉と茗荷の鋤焼
茗荷のシャキシャキ食感と苦味が優しい薄味の割下で味が整えられた鋤焼きと非常によく合う。
●ご飯
天むす
花いちで絶対頼みたい天むすは少し水分が多めに炊かれたご飯で絶妙な塩加減の仕上げが素晴らしい。揚げたての海老天をふっくらおにぎりで食べる至福のひととき。
干瓢巻き
山葵を添えていただき涙巻きにして頂くと干瓢の甘みと海苔の薫りが引き立つ。
鯛茶漬け
サラサラ行けちゃう鯛茶漬けは花いちでは初めてのオーダー。
卵かけご飯
花いちの卵かけご飯は温泉卵に昆布と鰹節、だし醤油で戴く絶品ご飯。白米の量も程よく、ご飯ものを結構食べても全然まだお代わりできる美味しさです。
きつねうどん
徳島県産の半田うどんに甘辛い揚げが添えられたきつねうどん。揚げの甘さが出汁に染み渡りお出汁の風味にコクが加わる。稲庭うどんのような食感のうどんが非常に美味しい
今回も「花いち」銀蔵さんが造るココロ温まるホッとする味わいに癒されました。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う」
2022/10/02 更新
2022/04 訪問
2022年4月の「花いち」の宴 第九千百二十番
2022年2度目の訪問。
桜咲く春の華やかな時期に来れました。
旬の食材といつもの定番メニューを織り交ぜるながら今回も「花いち」さんのほっこり優しい料理を愉しみたいと思おます。
【本日の注文】
●向
鯛の霜ふり
湯びきした鯛の身は厚みを持った刺身。噛み答えある厚みで鯛の旨さをしっかり噛み締めます。
●冷
わたりがに
メスの旬は4月から。ほぐした蟹の身と内子が混ざり合って濃厚な味わい。三杯酢で戴きますがそのままで充分美味しい。
浸し豆
煎って芳ばしい薫りを纏った大豆を出汁で味付けされた浸し豆はお酒の肴にピッタリです。
酢みそ(サザエ、げそ、うど、パプリカ、アスパラ)
酢味噌は毎回オーダーする酢味噌は今回はうど&アスパラが季節の素材として使われていました。うどとアスパラのシャキシャキ感が爽やか。
●焼肴
だし巻き卵
ふわっと優しく焼き上げるには強火の火力でさっと仕上げるのがポイント。出汁が溢れ出す優しい味わい
●揚物
はんぺん
魚をすり鉢ですりおろしてその場で揚げるはんぺんはいつ食べても美味しい。ついつい毎回頼んじゃう逸品。
●ご飯
天むす
天むすは今回2個注文。絶妙な塩加減の仕上げが素晴らしい。揚げたての海老天をふっくらおにぎりで食べる至福のひととき。
きつねうどん
徳島県産の半田うどんに甘辛い揚げが添えられたきつねうどん。揚げの甘さが出汁に染み渡りお出汁の風味にコクが加わる。稲庭うどんのような食感のうどんが非常に美味しい
糠漬け
古漬けの漬物をつまみながら焼酎を戴きます。牛蒡の糠漬けが旨味と苦味が感じられてとても美味しかった。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う」
2022/04/30 更新
2022/02 訪問
第九千九十三番 2月の花いち
梅の花も咲き始め気温もだんだん暖かくなって来た。
もう数回雨が降ればその回数分だけ2〜3度づつ気温が上がって行くだろう。
1月・2月の花いちではとらふぐの仕入れが運が良ければありつけると聞く。今回は「向」メニューの1行目にとらふぐが記載されていた。
【本日の注文】
●向
とらふぐ
湯びきしたふぐの身と薄くスライスした刺身を紅葉おろしポン酢で戴く。花いちではふぐの刺身は初めてなので格別美味しく感じられた。
赤貝
コリコリとした歯触りにミルキーな貝類の独特な風味が口一杯に広がる。
すみいか
弾力感が素晴らしい、ナタデココぐらいの噛み答えある刺身で冬のこの季節ならではの味わい。
●冷
浸し豆
煎って芳ばしい薫りを纏った大豆を出汁で味付けされた浸し豆はお酒の肴にピッタリです。
酢みそ(サザエ、げそ、パプリカ、ブロッコリー)
花いちさんの酢味噌は毎回オーダーするマストアイテム。上品でまろみある味わいの酢味噌がサザエや烏賊など魚介の具材とシャキシャキ食感の野菜と合わさり非常に美味しい。
●焼肴
さわらの塩焼
さわらはふわっとした焼き上がりでたっぷりと蓄えた脂が噛み締めると溢れ出す。さっと醤油をかけられているので芳醇な醤油の香りも非常にサワラの脂に馴染んで良かった。
だし巻き卵
ふわっと優しく焼き上げるには強火の火力でさっと仕上げるのがポイント。出汁が溢れ出す優しい味わい
●揚物
はんぺん
魚をすり鉢ですりおろしてその場で揚げるはんぺんはいつ食べても美味しい。ついつい毎回頼んじゃう逸品。
●煮魚
鯛のあら煮
鯛のあらを牛蒡と一緒に炊き合わせられた逸品。鮮度の良い鯛のため鰓がピンと立ったあらは身のほぐれ具合が良くて食べやすかった。
●ご飯
天むす
花いちで絶対頼みたい天むすは少し水分が多めに炊かれたご飯で絶妙な塩加減の仕上げが素晴らしい。揚げたての海老天をふっくらおにぎりで食べる至福のひととき。
きつねうどん
徳島県産の半田うどんに甘辛い揚げが添えられたきつねうどん。揚げの甘さが出汁に染み渡りお出汁の風味にコクが加わる。稲庭うどんのような食感のうどんが非常に美味しい
づけ丼
マグロの仕入れが良いとづけ丼が有るそうですこちらも今回初めて戴きましたが、絶品でした。
今回は天むすも1人2個、づけ丼、きつねうどん等も戴きお腹満腹。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う」
2022/11/20 更新
2021/12 訪問
2021年師走の「花いち」〆の忘年会
コロナにより生活スタイルが激変したここ2年間。2021年も残り1ヶ月を切り無事に年末を迎える事が出来そうである。
今年最後の「花いち」貸切で忘年会を過ごすべくやって来ました。今回のメインゲストはご近所のいつもお世話になっているご夫婦と、いつものグルメ会の友での宴。
【本日の注文】
●向
太刀魚
太刀魚は年中脂の乗り方が変わらないと言われる魚。今回は比較的ねっとり度合いが少なくあっさりとした味わいでもみじおろしが添えられていた。
しまあじ
コリコリとした歯触りに光物特有の薫りと脂の旨さ。さすが安定の「花いち」の造り。
●冷
浸し豆
煎って芳ばしい薫りを纏った大豆を出汁で味付けされた浸し豆はお酒の肴にピッタリです。
酢みそ(サザエ、げそ、パプリカ、ブロッコリー)
花いちさんの酢味噌は毎回オーダーするマストアイテム。上品でまろみある味わいの酢味噌がサザエや烏賊など魚介の具材とシャキシャキ食感の野菜と合わさり非常に美味しい。
えびと柿の胡麻だれ
海老と柿が胡麻だれで和えられまろやかな味わい。日本酒が進む逸品。
●焼肴
さわらの西京焼き
さわらは軽めの最強味噌の浸かり具合で味噌の薫りがほんのりする程度。上品な漬けぐあいでさわらの脂と味噌の薫りが焼かれて香ばしさを纏って美味しかった。
だし巻き卵
ふわっと優しく焼き上げるには強火の火力でさっと仕上げるのがポイント。出汁が溢れ出す優しい味わい
●揚物
はんぺん
魚をすり鉢ですりおろしてその場で揚げるはんぺんはいつ食べても美味しい。ついつい毎回頼んじゃう逸品。
●汁物
甘ゆばと長いものみそ粕汁
粕汁に湯葉と長芋の短冊が具材になっているのは珍しい組み合わせ。具材に粕汁が染み込み長いもはホクホク感ある食感に染み込んだ味わいがとても美味しい。
●ご飯
天むす
花いちで絶対頼みたい天むすは少し水分が多めに炊かれたご飯で絶妙な塩加減の仕上げが素晴らしい。揚げたての海老天をふっくらおにぎりで食べる至福のひととき。
大根そば
胃がホッと温まり、大根の効能で胃がホッと温まり、薬味としての活躍もしてくれる。あっさり〆の蕎麦も毎回頼んでしまう一杯。
きつねうどん
徳島県産の半田うどんに甘辛い揚げが添えられたきつねうどん。揚げの甘さが出汁に染み渡りお出汁の風味にコクが加わる。稲庭うどんのような食感のうどんが非常に美味しい
今回はいつもよりも汁物とうどん&そばを頼んだので注文数はいつもより少ないがかなりお腹にずっしりと収まった。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う」
2021/12/31 更新
2021/11 訪問
毎回ホッと安らぎを感じる極上の料理と空間
名古屋市西区浄心「花いち」は一軒家の建物で落ち着いた趣の空間で大将と女将さんの醸し出す上質空間で優しい日本料理が楽しめる予約困難店。
【本日の注文】
●向
かわはぎ
肝がしっかりしていて肝醤油でワサビを盛られた白身を戴く。
あおりいか
ねっとりクリーミーな食感の烏賊はこのシーズンからとても美味しく戴ける。
太刀魚
年中脂の乗り方が変わらないと言われる太刀魚だが、ねっとりとした食感に脂の旨さが際立つ。
●冷
わたりがに
この季節には必ず頼みたいわたりがに。身を解していただき三杯酢で戴けば日本酒が進む。
酢みそ(サザエ、げそ、パプリカ、ブロッコリーなど)
花いちさんの酢味噌は持ち帰りたいほど上品でまろみある味わい。野菜のシャキシャキ食感とサザエとげその磯感が素晴らしい。
●焼肴
だし巻き卵
ふわっと優しく焼き上げるには強火の火力でさっと仕上げるのがポイント。出汁が溢れ出す優しい味わい
●煮物椀
牛肉と下仁田葱の鋤き焼
今回のメニューの中でも数少ない肉系メニュー。下仁田葱の甘味と割下の甘味が肉の旨味を増大させる。
●揚物
はんぺん
魚をすり鉢ですりおろしてその場で揚げるはんぺんはいつ食べても美味しい。ついつい毎回頼んじゃう逸品。
●ご飯
天むす
花いちで絶対頼みたい天むすは少し水分が多めに炊かれたご飯で絶妙な塩加減の仕上げが素晴らしい。揚げたての海老天をふっくらおにぎりで食べる至福のひととき。
卵かけご飯
花いちの卵かけご飯は温泉卵に昆布と鰹節、だし醤油で戴く絶品ご飯。白米の量も程よく、ご飯ものを結構食べても全然まだお代わりできる美味しさです。
大根そば
大根のシャキシャキ食感と風味が優しい蕎麦だしと合わさって上品な〆。お替わりしたくなる優しいお椀。
今回も花いちさんのココロ温まるホッとする味わいに癒されました。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う」
2021/12/26 更新
2021/04 訪問
第八千九百四十三番の花いち宴
本年3回目となる「花いち」での宴を愉しみましょう。心に染み渡る優しい味と、大将と女将さんが醸し出す雰囲気が今回も「花いち」の世界観を醸成していた。
それでは卯月の旬を堪能させて戴きます。
【本日の注文】
●向
太刀魚
年中脂の乗り方が変わらないと言われる太刀魚だが、ねっとりとした食感に脂の旨さが際立つ。
赤貝
磯香織が広がりながらクリーミーな海のミルクの味わいとコリコリ食感が絶品。
●冷
浸し豆
煎って芳ばしい薫りを纏った大豆を出汁で味付けされた浸し豆はお酒の肴にピッタリです。
酢みそ(サザエ、げそ、うど、パプリカ、さやえんどう)
花いちさんの酢味噌は持ち帰りたいほど上品でまろみある味わい。うどのシャキシャキ食感とさやえんどうの爽やかな青さ、サザエとげその磯感が素晴らしい。
●焼肴
甘鯛の塩焼き
脂を良く溜め込んだ甘鯛。ふわっと焼き上げられた身から溢れ出す甘鯛の旨味が堪らない。
貝柱と長いもの磯辺焼
醤油の焦げた薫りを纏った食材と海苔の薫りが素晴らしい組み合わせ。
だし巻き卵
ふわっと優しく焼き上げるには強火の火力でさっと仕上げるのがポイント。出汁が溢れ出す優しい味わい
●煮物椀
はまぐり酒蒸し
しっかりとした蛤の身が噛み応えある弾力感に蛤エキスたっぷりで噛むたびに味が身から溢れ出す。胃も安らぐ優しく上品な味付け。
牛肉と蕨の鋤き焼
今回のメニューの中でも数少ない肉系メニュー。春らしく蕨と一緒に戴きます。蕨の苦味が割下の甘味と良く合う。
●揚物
あおりいかと干しいも天ぷら
刺身のあおりいかの味わいと違いふっくらとした烏賊の身が天ぷらとなって抜群に美味しい。干しいものねっとりとしたモチモチ食感も非常に美味しい。
はんぺん
魚をすり鉢ですりおろしてその場で揚げるはんぺんはいつ食べても美味しい。ついつい毎回頼んじゃう逸品。
●ご飯
天むす
花いちで絶対頼みたい天むすは少し水分が多めに炊かれたご飯で絶妙な塩加減の仕上げが素晴らしい。揚げたての海老天をふっくらおにぎりで食べる至福のひととき。
早すし
小鯛(春子)握りは昆布締めされた小鯛の身が柔らかく仕上げられて、ほろっと身とシャリが口溶けする握り加減がとても好き。
卵かけご飯
花いちの卵かけご飯は温泉卵に昆布と鰹節、だし醤油で戴く絶品ご飯。白米の量も程よく、ご飯ものを結構食べても全然まだお代わりできる美味しさです。
干瓢巻き
山葵を添えていただき涙巻きにして頂くと干瓢の甘みと海苔の薫りが引き立つ。
今回も花いちさんのココロ温まるホッとする味わいに癒されました。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う」
2022/06/19 更新
名古屋市西区の静かな住宅街に、凛とした空気を湛える割烹「花いち」がある。看板も暖簾も掲げず、控えめな佇まいながら、町並みに溶け込むその姿はまるで一幅の絵のよう。
店先では、藤のような香りを漂わせる紫の花が咲き、春の深まりを静かに告げていた。
2019年、「ミシュランガイド愛知・岐阜・三重」特別版で一つ星を獲得し、今では予約困難店の筆頭に数えられる存在。
2025年4月中旬、旧暦では「虹始見」とされる頃、春の光がやわらかに降り注ぐ季節に、再びこの店を訪れることができた幸運を心から噛みしめる。
わずか6席のカウンターに身を預け、店主・花市銀蔵氏の所作を目の当たりにしながら、静かに宴が始まる。
【本日の御料理】
「向」
⚫︎赤貝刺身
力強い旨みと独特の歯ごたえ。春の海の精気をそのままに味わえるひと皿。
「冷」
⚫︎酢味噌(サザエ、げそ、うど 等)
サザエのコリコリとした歯ざわり、げその弾力、うどの香りとシャキ感。異なる個性をもつ素材たちが、まろやかな酢味噌で一体となり、口の中で春の景色が広がる。
「焼肴」
⚫︎甘だいのひと塩
パリッと焼き上げられた皮と、ふんわりとした白身。塩加減も絶妙で、炊き立ての白米と合わせれば、食事の原点ともいえる美味しさに出会える。
甘鯛の焼魚定食は、完璧な日本料理だと思う。
素朴ながら計算し尽くされた構成。旨みと品格が共存する、まさに「花いち」らしい一皿。
「汁物」
⚫︎蜆の味噌汁
濃厚でありながら上品な蜆の旨み。炊き立ての白米とともにいただけば、心までじんわり温まる。
「飯」
⚫︎炊き立て白米、糠漬け
米の香り、甘み、粒立ちすべてが整っている。
糠漬けは牛蒡、大根、セロリが絶妙に漬け込まれ、発酵の深みと優しい酸味が後を引く。特に牛蒡の風味がとてもおいしく、食欲をそそるアクセントとなっている。白米との相性も抜群で、食卓にぴったりの一品。
「飯物」
⚫︎天むす
小ぶりながら存在感抜群の逸品。サクッとした衣と香ばしい海老天、ふんわり炊かれた米との一体感が素晴らしく、
「宇宙一の天むす」と言いたくなる魅力に満ちている。訪問のたびに必ずいただきたい、締めの名物。
近ごろは、「焼魚」「汁物」「白米」による定食仕立てこそが、「花いち」を最も堪能できる食べ方だと感じている。
余計な装飾を排し、素材の力と職人の技のみで語る構成は、心に深く残る。
春たけなわ。
虹がうっすらと空に現れるこの時季にふさわしい、静かで滋味あふれる宴。
この「虹始見の宴」は、きっとまた記憶に深く刻まれるだろう。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで、「ご機嫌よう♪」