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The Tabelog Award 2025 Bronze 受賞店
食べログ 日本料理 WEST 百名店 2025 選出店
東山、蹴上、三条京阪/日本料理
青蓮院門跡の前にひっそりと佇む隠れ家「月岡」。お昼から本気を出すとは、さすがは皇室ゆかり古刹の門前(関係ない)。 八寸で早速ツカミを取ってくる。視覚に訴える小宇宙で、器選びから盛り付けまで堂に入った所作。スリ流しはなめらかで、胃袋にすっと染み込む。「お、今日は優しい日か」と思ったのも束の間、鮎の塩焼きで急に火力を上げてくる。内臓の苦みが清流を想起させ、酒を呼ぶのに酒は呼ばれない昼の悲哀。 続いてクエのたたき。高級魚の名を聞いただけで財布がひりつくが、脂がさらりと溶けて口中が祝祭。熟成肉ローストは和のコースに突如現れたカウボーイで、でもこれが意外とハーモニーを奏でる。 〆パートが豪華絢爛。蕎麦で一度リセットし、鰻丼でギアを入れ直し、さらに伝助アナゴご飯とおかずで「もうこれ晩ご飯では?」というボリューム。デザートはジュレで小休止したのち、ガトーショコラとカタラーナのモナカで糖質爆撃。抹茶でほうじ茶ラテ世代を黙らせる渋みをきっちり添えてフィニッシュ。 お腹いっぱい、大満足。会計はひとり17,000円。昼にしてはなかなかだが、内容を考えれば納得感あり。むしろディナーでこのボリュームを食べたら夜が明けてしまう。昼のうちに仕留めるのが正解だった。 リピート?もちろん。ただし午後は仕事にならない覚悟が必要。
2025/08訪問
1回
2025/01訪問
1回
メインはカニでした〜 美味しかった〜 温かいキノコのお汁でスタート。 寒くなってきたので有り難い。 セコガニの酢の物。外子内子、バランスよくあえられ美味しい。 ウナギの巻き寿司は絶品。おかわりしたいくらい。 お刺身はヒラメと鰤。 絶妙な歯応えと旨みののヒラメに、脂の乗ったブリの腹の身。 そして、焼きガニ!カニの甲羅酒! 最高でした〜 で、畳みかけるようにアワビ、ウニ、キャビアがーー! 圧倒されました。 そしてしゃぶしゃぶののち、甘鯛の炊き込みご飯にイクラのせ。 お腹いっぱいで最高でした!
2024/11訪問
1回
京都・仁王門通。 「無為」とは“作為なき自然”の意らしいが、ここの料理は“自然にして精密”。 一見、肩の力が抜けたようで、実は1ミリも隙がない。 そんな店にワインを4本も開けてしまった夜の顛末を語ろう。 ⸻ 先付けと続くお造りでシャンパーニュと日本酒を少々をいただく。 鰤の藁焼き・クエ・アオリイカ。 雲子ポン酢のとろけ具合が見事。 舌の上で儚く溶けていくのを、アルザスのリースリングがしっかり拾う。 北寄貝の炙りは香ばしさが立ちすぎず、貝の甘みを引き立てる火入れ。 このあたりでシャトーヌフ・デュ・パプ・ブランを開ける。 樽のニュアンスと貝のミネラルが溶け合い、まるで南仏と北陸の国際結婚。 ウロコをパリッと立たせた甘鯛のウロコ焼き。 噛むとウロコが小気味よく弾け、身はふんわりと甘い。 この“軽やかなる重奏”にシャトーヌフブランのボリュームが絶妙。 続く鴨のローストでは、ついにバローロ登場。 脂の甘みと鉄分のニュアンスに、熟成したネッビオーロが妖しく寄り添う。 もはやここはワインバーなのか割烹なのか、ジャンルの壁が溶けていく。 締めの雲丹イクラご飯。 いけないとわかっていても、レンゲが止まらない。 イクラの塩味と雲丹のクリーミーさが、口中でデュエット。 “無為”どころか、完全なる“有為転変”である。 火入れ・香り・ワインとの相性すべてが寸分の狂いなし。 しかも肩肘張らず、終始リラックスできる空気。 「再訪確定」どころか、ワイン好きの巡礼地認定。