『食の演出家」大久保一彦、来年を占う~消費税率アップ前にやってはいけないこと 』ジェームズオオクボさんの日記

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“未来ある飲食店のための勉強代行業”のジェームズオオクボの勉強録

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ジェームズオオクボ (男性・東京都) 認証済

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消費税率アップの前にやってはいけないことがひとつあります。
税率アップを考慮した無理あるいは無意味な出店などの投資です。

 実は、このことにふれるのは、最近、「消費税上がる前に店を出しておいたほうがいいですね」という質問を多くいただくからです。
私は税率アップを考慮した無理あるいは無意味な出店などの投資については、誰以上に否定的に考えております。

 その理由ですが、消費税率が上がる前の高騰と、税率アップ後の暴落が理由です。
2015年は団塊世代806万人が生産年齢人口からの離脱が終了した翌年で、日本国内産業のマーケットの縮小傾向が強く出てくる時期です。
そして、税率アップで需要と供給のバランスが崩れ、中心地繁華街と少し離れたエリアの格差が出て、格安物件がかなり市場に供給されます。
つまり、焦って消費税率アップする前に、多店舗化するよりは、キャッシュを作っておいたほうがいいというのが結論です。

 キャッシュで買えば、かなりいい物件が格安で買える時代になると思います。
おそらく2015年を過ぎると私たちが想像し得なかった時代になると思います。
人口減少の与える影響と消費税を上げてしまったことの影響により、商売の考え方ですら変えなくてはならない状況になってしまうかもしれません。この消費税率のアップで自滅する人はたくさんいます。そう言う意味で焦って投資をする必要はありません。
税率アップの半年ほどはじっとしたほうがよいタイミングなのです。





2012年11月、大久保一彦ファンクラブ会報より
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