目立つことは、いい面と悪い面があります。
しかし、商売を始めたり、店を始めたり、これからお客様を増やそうするときは目立たないといけません。
その目立つというのはどういうことでしょうか?
それが“チンドン屋になる”ことです。
デビューしたては、多くのかたに知っていただき、その中の「面白そう」「行ってみたい」というように興味をもっていただき、トライアルユーズを広げ、パイを大きくとらえないといけません。
逆に、スタンダードに始めると、既存でやっている人にくくられてしまいます。
そうなると、その中の一人ということになり、埋もれてしまうのです。
実は私も、「飲食店が繁盛するには味は関係ない」とデビュー作の『誰も言わなかった飲食店成功の秘密』(フォレスト出版)に書きました。
それは、“最初から味のわかるお客様はいない”ことをわかっているからです。
しかし、多くの人は「味は大切だ」と思ったはずです。
そう、お店をいろいろ行って、いろいろな食べ物を食べて、“自分の感じるおいしさ”を確立するんですね。
で、多くの人がおいしく感じるのが、タレです。
食材の違い、技術の違いは、お店や情報を蓄積してわかるようになるんですね。
(料理人なら味のわかる人に評価されたいですね)
[b:多くの飲食店は“味のわかる人”をターゲットにするが、“味のわからない人をターゲットにしたら”思い白いと、私の仮説を述べたわけです。]
だからこそ、飲食店をやるとき、おいしさだけが成功の方法でないと言ったのです。
まあ、チンドン屋ですね。
しかし、それは最初の段階。
あくまでもデビューの段階です。
いつか、頭一つ出たら、王道を行かねばならない時が来ます。
商売の目的は「実現したいことをやる」と「キャッシュを増やす」です。
この目的を実現するには必ず“原理原則”があります。
そのために、“原理原則”に則らないといけない時が来ます。
私は日本経営合理化協会の牟田學理事長に「大久保くん、君はそろそろ王道を行きなさい」とアドバイスをいただきました。
当時の私は、ブラックジョーク的な路線でチンドン屋をやっていたからです。
飲食店の王道は・・・
最近は合う人皆が同じ質問します。
「『俺の・・』はどうですか」
この原理原則に則れば、答えは見えます。
ちなみにチンドン屋になるのは、イノベーター、アーリーアダプターに利用してもらうテクニックなんだと思います。
確実に口コミをさせるには大衆層に最初からうらないほうがいいんですね。
まずは、目的意識をもって何かを探している人に気づいてもらう。
すばらしいが売れないものを世に広める手段として、有効なんだと思います。
だからこそ、私の塾生が集まるし、塾生の店がすばらしいんでしょうね。