8回
2025/02 訪問
八寸
八寸
ごりの飴炊き
寒鮒子造り
寒鮒子造り
煮物椀
煮物椀
焚き合わせ
鯉の飴炊き
本もろこ
本もろこ炭焼き
本もろこ炭焼き
鯉小袖寿司
蕪蒸し
蕪蒸し
本鴨の小鍋
本鴨の小鍋
麦召しとろろ
鰻蒲焼き
水菓子
山ばな平八茶屋
2025/03/02
いつも弊店をお引き立て下さいまして、誠にありがとうございます。
このたびも、大変高いご評価と細かなコメントをいただき、ありがとうございました。
明治以降、川魚料理専門の料理屋でやって参りましたが、近年、川魚の需要が減り、父親の代で若狭懐石を始めました。今では川魚をご注文される方はわずかになってしまったのですが、少し川魚に力を入れ直し、伝統の味に現代の要素を加えながら出していきたいと思います。
またのお越しを心よりお待ち申し上げております。
2025/06/15 更新
2024/10 訪問
山ばな平八茶屋 @京都市左京区山端川岸町 ~朝食名物!「巻き立てのだし巻き玉子」
せっかく『山ばな平八茶屋』に宿泊しているので、ホテルやお宿の評価アップのお手伝いをしていますから朝食もしっかり勉強します。
なんといっても『山ばな平八茶屋』の朝食の顔は巻き立てのだし巻き玉子です。
料理人がいる料理宿ならではですね。
朝食のお宿の評価アップにおける位置づけですが、減点材料がなければあまり重要ではありません。
『楽天トラベル』の旅行サイトに「朝食が○○・・」と訴求する場合は除きますよ。
でも、お客様に良かったと思っていただくには印象的な顔を作る必要があります。
この巻き立てのだし巻き玉子は、蓋を開けた時におお!というのがあり、味も料理やならではなので、顔どころか、強みになりますね。
そして若狭への鯖街道にあるからということで、笹鰈の干物です。
前盛りの田楽味噌を添えた椎茸がいいですね。
湯豆腐も京都らしいです。
赤だし。
京都の強面の会員さんは「ぎょく入れて」といいますね。おお怖~。
昨年からお部屋でコーヒーを飲めるようになりましたね。
これもいいですね。
山ばな平八茶屋
〒606-8005 京都府京都市左京区山端川岸町8−1
電話 075-781-5008
2024/10/26 更新
2024/10 訪問
山ばな平八茶屋 @京都市 ~寒露の銀木犀とぐじの若狭焼きと酒蒸し
暦が寒露になったので『山ばな平八茶屋』へ。
まずは「食べログ」の紹介文から。
若狭街道(鯖街道)(現:川端通り)の街道茶屋として創業したのが、天正年間、安土桃山時代。 通りに面した騎牛門をくぐるり、石畳を通って中にお進みいただくと、回遊式の庭園が広がります。 約600坪の庭園には、季節ごとに四季折々の花が咲き、庭伝いには大小の座敷が点在しております。高野川の水面を眺めながら、ひとときのお食事をお楽しみいただけます。
騎牛門をくぐります。
昨年は9月に訪問して、まだ暑かったので、今年は寒露のタイミングにしてみました。
でも、『山ばな平八茶屋』の紅葉は11月下旬ころのようです。
でも、お庭の銀木犀が満開で、そばにある金木犀のつぼみが順番待ちをしております。
まずは、名物の「かま風呂」に入ります。
かま風呂は壬申の乱(じんしんのらん) の折、大海人皇子(おおあまのおうじ : 後の天武天皇)が矢傷を負い八瀬(やせ) の里に逃げ隠れられたとき、村人たちが土のむろを造り、
それを温め治療したと伝えられているそうで、かまぶろ内の温度は摂氏55~60℃、湿気のある和風サウナです。(『山ばな平八茶屋』のHPより)
お風呂に入っているとあっという間に食事の時間が近づき、お食事のお部屋へ。
本日の宿泊プランは税サ込55,000円と税サ込77,000円のどちらにするかということで、料理の違いということで税サ込55,000円にいたしました。
まずは、先付の「松茸と水菜のお浸し」と向付が提供されました。
向付けは「真鯛のお造り」で、脂ののった旬の真鯛は好みの〆加減でとても美味しいです。
松茸の土瓶蒸し
まずはお出しを。香りよく美味しいです。
土瓶の蓋を開けてのぞくと、松茸がたっぷり半本入っていて、鱧と鮮やかな色の車海老も入っています。
いわば脇役の海老にも車海老を使いながらも、それも、大げさな説明もない。
『山ばな平八茶屋』らしいですね。
籠の器で八寸
日本料理アカデミーのイベントのSNSの投稿で見たような。
毬栗。そばで毬栗に見立てています。
卵黄と昆布で柿に見立ています。
鯖の小袖寿司
紅葉の人参とむかご
たたき牛蒡
酢橘の器にはいかと魚卵(多分たらこだと思いますが、着色した鱧子だったりして)
ぐじの若狭焼き
平八茶屋の名物ですね。
ぱりっと鱗を立てずに見事に焼かれています。
ちなみに、鱗を立つと失敗で焼き直しとなるわけです。
炊き合わせ
これは蒸しものでしょうか。
銀餡がかかった蕪で、湯葉、むかご、銀杏、紅葉麩、車海老、人参が入っています。
蕪が美味しい。こんな感じに炊けたらいいな。
生姜の香りよく、しっぽりとします。
ぐじの酒蒸し
若狭焼きも好きだけど、酒蒸しはさらに好きです。
これは美味しい。
酢のもの
貝柱ととり貝
蛇腹胡瓜がおいしいです。
お食事は、麦とろご飯です。
香の物
麦とろご飯は麦のつぶつぶ感が増した印象です。
水菓子
シャインマスカット、梨、柿、メロン
現当主の晋吾さんになられて、十年くらいになると思いますが、晋吾さんらしさがお料理に現れていますね。晋吾さんと話をしなくて、晋吾さんと会話しているようであり、とても楽しく時間が過ぎました。
派手さはないですが、一品一品丁寧に料理されていて、大変おいしくいただきました。
山ばな平八茶屋
〒606-8005 京都府京都市左京区山端川岸町8−1
電話 075-781-5008
お部屋
店内
先付と向付
松茸と水菜のお浸し
松茸と水菜のお浸し
真鯛のお刺身
真鯛のお刺身
松茸の土瓶蒸し
松茸の土瓶蒸し
松茸の土瓶蒸し
八寸
八寸
八寸
ぐじの若狭焼き
炊き合わせ
炊き合わせ?
ぐじの酒蒸し
ぐじの酒蒸し
ぐじの酒蒸し
ぐじの酒蒸し
酢のもの
お食事 麦とろ飯
お食事 麦とろ飯
お食事 麦とろ飯
お食事 麦とろ飯
香の物
お食事 麦とろ飯
水菓子
2024/10/21 更新
2023/09 訪問
山ばな平八茶屋 @京都市下京区 ~浜塩の一塩のぐじ
暦はいよいよ秋分です。今年は暑い日が続きましたが、暑さ寒さも彼岸までと徐々に冬の気配を感じるようになるでしょう。
今宵は会員でもあります園部晋吾さんが当主を務めます『山ばな平八茶屋』にて、ぐじを勉強したいと思います。
食事の前にこちらの名物でもあります「かま風呂」に入ります。
こちらも楽しみのひとつですね。
今宵も病気ゆえノンアルコールビールをいただきます。
先付
胡桃豆腐
胡桃の香りがとても良い、意外とあっさりいける胡桃豆腐。
向付
一塩のぐじ(浜塩のぐじ) 二杯酢で
ねっとりと程よく脱水されたぐじで、は脱水の加減が極めてよいです。
そのままでもいけるが、二杯酢がとても合います。
今日のぐじは〆加減が素晴らしく明らかに何か違うなと思い、園部さんに尋ねますと「ちょうど”浜塩”の良いぐじが入りました」と。浜塩(はまじお、浜で塩したもの)は、産地も手間がかかるからやらなくなったようでなかなかな入らないらしいです。
巡り合わせが良いですね。
土瓶蒸し
まずはそのまま
おお、松茸の香りがまずきますね。
これは美味しい。
今日は酢橘をかじることにする。
籠で八寸
いくらのみぞれ和え
銀杏松葉刺し、鱧の子寄せ
卵黄、鴨ロース
浜塩のぐじで若狭焼き
浜塩のぐじは違いますね。これは美味しい。
ちなみに洋食では鱗を立てて提供されることが多いですが京都での料理屋ではないはず。
立てたら失敗で焼き直すはずですから。
やはり浜塩のぐじはなんともいえない脱水加減でとてもよくてうまい。
前盛りの蕗の有馬煮がまたうまい はじかみ
焚き合わせ
なんか品がよくて豪華だなあ
穴子、隠元、利休麩、南瓜、湯葉、花麩
園部さんらしく隠元と南瓜が大変美味しいです。
利休麩は食感がユニークです。
焚き合わせが美味しい店は素晴らしいですね。
ぐじの萩蒸し
小豆と銀杏、つく芋
酢の物
帆立と赤貝と茗荷、ネギ
うまい
お食事
麦とろ飯
ご飯の粒立ちが前よりはっきりしているように感じたが、園部さん曰わく変わっていないそうです。
水菓子
シャインマスカットとメロンと無花果
白ワインのゼリー
今日は浜塩のぐじの巡り合わせがあったのが素晴らしかったですね。
派手な食材は使わないですが、園部さんの料理がとても素晴らしかったです。
こんな京都の秋の夜長も良いですね。
山ばな平八茶屋
〒606-8005 京都府京都市左京区山端川岸町8−1
電話 075-781-5008
外観
外観
かま風呂外観
かま風呂
かま風呂
かま風呂 内
かま風呂
お部屋
お箸
先付
一塩のぐじ(浜塩のぐじ) 二杯酢で
一塩のぐじ(浜塩のぐじ) 二杯酢で
先付 胡桃豆腐
土瓶蒸し
土瓶蒸し
籠の器
八寸 いくらのみぞれ和え 銀杏松葉刺し、鱧の子寄せ 卵黄、鴨ロース
浜塩のぐじで若狭焼き
焚き合わせ
焚き合わせ
ぐじの萩蒸し
酢の物
お食事
麦飯
とろろ
香の物
麦とろ飯
水菓子
2023/10/02 更新
2022/04 訪問
山ばな平八茶屋 @京都市 ~今では珍しくなった「落ち着いた過ごす京都」の四季を名物のかま風呂とぐじ会席で堪能できる希有な料理宿
暦は穀雨のころ、立夏に向けて草花が咲き誇る季節。お庭の綺麗な『山ばな平八茶屋』には最高の季節になりました。会員訪問も兼ねて、一時を過ごしたいと思います。
本日は、四条河原町からバスで移動します。
京都のいろいろなお店とご縁ががあり、仕事で来るようになってはや20年になります。
そろそろ、京都のバスはわかりにくい、と言いますが、チャレンジしたいと思います。
GoogleMapで道案内を検索しますと17番バス停から大原行きに乗ると26分で到着すると出てきます。
しかし、17番のバス停に到着しましたが、大原行きのバス停はありません。
並んでいる私と年齢が同じくらいの男性にお聞きしますと、バスは何種類かあり、こちらは「京都市営バス」の17番バス停です。バスを指さし、あの色の「京都バス」の停留所があちらのほうにあるはずです。
ありがとうございます。
そう言えば、バス停がオーパの前にありました。
バス停は見つかり、そのバス停で待つことに。
バスは10分ほど遅れて到着しました。
後ろからのりチケットを受け取ります。
バスは順調に進みましたが、出町柳が近づくと混み始めます。
40分くらいで目的地『山ばな 平八茶屋』の最寄りのバス停、「平八前」に到着しました。
こちらが改修されました表玄関の「騎牛門(きぎゅうもん)」です。築400〜500年経つといわれておりますこの門もかなり老朽化が進んだようで、初めての解体を伴う大修理を行ったとのことで、昨年終盤から3ヶ月にも及ぶ大改修が行われたそうです。
お庭は緑の綺麗な季節です。
本日のお部屋は二階です。
帰命院の先代の住職さんの掛け軸には、「一期一会」です。
昨年の訪問時は「平常心是道」でしたね。
まずは、麦とろ饅頭と御抹茶をいただき、早速、名物の「かま風呂」に入りましょう。
私は、「かま風呂」でじっくり汗をかいて、お風呂に入ることにしています。
本日は私の他1組で、お風呂は貸し切りですね。
※「かま風呂」の説明は『山ばな 平八茶屋』の公式HPをご参照ください。
壬申の乱(じんしんのらん) の折、
大海人皇子(おおあまのおうじ : 後の天武天皇)が
矢傷を負い八瀬(やせ) の里に逃げ隠れられたとき、
村人たちが土のむろを造り、
それを温め治療したと伝えられております。
かまぶろ内の温度は摂氏55~60℃、湿気のある和風サウナでございます。
さて、時間の経つのは早いものお食事の時間となりました。
まずは、「大七」をいただきながら、向付をいただきます。
いつもは「ぐじ懐石」をお願いしていますが、本日のお料理は『山ばな 平八茶屋』の中でも一番価格の低い「京懐石梅」にしてみます。
向付は真鯛のお造り
〆加減の良い真鯛は脂がほど良くのり美味しいです。
紫芽、花穂紫蘇
湯葉と山葵菜のお浸し
煮物椀は「帆立のしんじょう椀」です。
クチバシが付いていると言うことで鶯菜。しっかり剥いてあります。
流石です!
しんじょうには、薄く切った筍とさいの目に切った帆立が入ってます。
濃厚な帆立の味わいとテクスチャがとてもよいです。
八寸
見た目にとても華やかですね。
水菜と占地のお浸し、桜の葉に巻いたほのかな薫香が良いスモークサーモンの桜寿司、
串ものは烏賊の黄身焼き、はなまる胡瓜、車海老です。
蛸の炙り、餅粉をつけて揚げた一寸豆、鶉の卵、百合根
炊き合わせ
湯葉、桜麩、揚げ麩、蕗、
やや甘めに炊いた湯葉、木耳入りの揚げ麩、南瓜は剥き方が勉強になりました。
南瓜の甘さ、筍の香りと甘さ、蕗の香りとテクスチャがとても良いです。
晋吾さんの焚き物はこれまた実にうまいです。
焼きの物
本鱒の木の芽焼き これはうまい!!
芋茎の有馬煮、ばじかみ
19時10分前、女将がお庭がとても綺麗なマジックアワーだと言います。
薄暗くなった自然光と照明のバランスのよい、きらきらした時間。
鱚の東寺揚げ、車海老のあられ揚げ
椎茸、獅子唐辛子の天ぷら
塩かレモンで
鱚と車海老はテクスチャよく、レモンは不要ですね。
天ぷらもうまいです。
ほんの10分で暗くなり、川のせせらぎの音が響きます。
酢の物 蛍烏賊と帆立貝柱 酢味噌がけ
胡瓜と茗荷のテクスチャよく、美味しい
香の物、炒りごまの香りよい大根、かるい酸味の柴漬け、昆布、
〆は名物の「とろろ飯」
麦の比率が多くなったかな。
でも、こちらの比率好き。
水菓子
苺とせとか、メロン
柘榴の果樹入り白ワイン
八寸に華やかさを感じました。
料理はとても美味しくいただきました。
炒った胡麻の香りがとても印象的でした。
かま風呂に入って宿泊して茶懐石(梅)でひとり4万円しないのは驚きであります。
ご馳走様でした。
山ばな 平八茶屋
〒606-8005 京都府京都市左京区山端川岸町8−1
電話 075-781-5008
外観
外観
表玄関の「騎牛門(きぎゅうもん)」
表玄関の「騎牛門(きぎゅうもん)」
お庭
お庭
お庭
お庭
お庭
本日は二階です
お部屋
お部屋
お部屋
お部屋
お部屋
お部屋
御抹茶と麦とろ饅頭
御抹茶
麦とろ饅頭
男風呂
男風呂
かま風呂(和風サウナ)
かま風呂
かま風呂
かま風呂
お風呂内
お風呂内
お庭
本日のお食事のお部屋
本日のお食事のお部屋
本日のお食事のお部屋
本日のお食事のお部屋
向付
湯葉と山葵菜のお浸し
煮物椀
八寸
炊き合わせ
炊き合わせ
本鱒の木の芽焼き
鱚の東寺揚げ、車海老のあられ揚げ 椎茸、獅子唐辛子の天ぷら
鱚の東寺揚げ、車海老のあられ揚げ 椎茸、獅子唐辛子の天ぷら
酢の物
〆は名物の「とろろ飯」
〆は名物の「とろろ飯」
〆は名物の「とろろ飯」
〆は名物の「とろろ飯」
〆は名物の「とろろ飯」
〆は名物の「とろろ飯」
水菓子
山ばな平八茶屋
2022/06/23
このたびは、ご宿泊にて弊店をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。
たくさんの写真をお撮りいただき、また、詳細に弊店をご紹介いただき、本当にありがとうございました。
また最高のご評価をいただき、大変感謝いたしております。
まだまだ変えていかなくてはならないところも多々ございます。
これからも引き続き、精進してまいります。
またお越しいただけますことを、従業員一同、心よりお待ち申し上げております。
ありがとうございました。
2022/05/10 更新
2021/05 訪問
山ばな平八茶屋 @京都市(出町柳からタクシーが便利)~今では珍しくなった「落ち着いた過ごす京都」の四季を名物のかま風呂とぐじ会席で堪能できる希有な料理宿
少し前の投稿です。
ソーシャルディススタンスに配慮して車にて会員様のお店を回り、セッションをかねて売上貢献をしております。
立夏の終盤の新緑が美しい時期の『山ばな平八茶屋』の訪問記です。
『山ばな平八茶屋』は夏目漱石や魯山人など文人が愛し作品にその名が残るすばらしい空間です。まずは、「騎牛門」をくぐります。そして、石畳を通って中へ入ると回遊式の庭園が広がります。 約600坪の庭園で、新緑が美しいです。
実は知人が桜の季節に訪問していましたが、それが美しかったですね。
本日のお部屋はこちらです。
お部屋に入り高野川の水面を眺めながらむぎとろ饅頭をいただきます。
早速は、『山ばな平八茶屋』の名物の「かま風呂」に入りましょう。
この「かま風呂」はあまり知られてませんが、たいへんすばらしく歴史のあるものです。
詳細の説明はHPをご参照ください。
壬申の乱(じんしんのらん) の折、
大海人皇子(おおあまのおうじ : 後の天武天皇)が
矢傷を負い八瀬(やせ) の里に逃げ隠れられたとき、
村人たちが土のむろを造り、
それを温め治療したと伝えられております。
かまぶろ内の温度は摂氏55~60℃、湿気のある和風サウナでございます。
体が温まったところでお食事をしましょう。
まずは、
雲丹をのせたうすい豆の豆腐と名物の「一塩のぐじ」からスタートです。
ぐじは、紫目が鮮やかで、花穂紫蘇の紫の濃淡がとても美しいです。
名物だけありいつ食べてもおいしいです。
油女(鮎魚女)の煮物椀です。(写真失念)
菖蒲人参の花がきれいに咲いてます。
椎茸、白木耳があしらわていいます。
吸い口の生姜の香りから始まり、油女はあまりにもシルキーな食感です。
八寸
唐墨大根、鴨ロース、鯛の小袖寿司、一寸豆のみじんこまぶし、サツマイモの甘煮、水菜としめじのお浸し、甘く炊いた麩の粽風
立夏らしい緑の映える八寸です。
中でも鴨ロースがしっとり味わい深くおいしかったです。
ぐじの若狭焼きとたいらぎの雲丹焼き
あしらいは甘く炊いた芋茎、はじかみ
最近、鱗を立てた甘鯛の提供をする店がありますが、こちらではそんなことは滅多にないでしょうが失敗で焼き直しとなります。(当主の弟の貴弘氏談)
鰻の柳川
穴子のように記憶しているが・・
ぐじの酒蒸し
蒸したぐじ美味しい、
占地、壬生菜、豆腐、青ネギ、おろし
車海老、うど、胡瓜の酢の物
うまい
いよいよお食事です。
名物の麦とろごはんです。
とろろクリーミーになったような気がします。
水菓子
山ばな 平八茶屋
〒606-8005 京都府京都市左京区山端川岸町8−1
電話 075-781-5008
外観
騎牛門
大広間
本日のお部屋
お部屋
高野川の川面を望んで
名物むぎとろ饅頭
貸し切りお風呂
かま風呂の外観
かま風呂の中
お庭
食事のお部屋
雲丹をのせたうすい豆の豆腐と名物の「一塩のぐじ」
名物の「一塩のぐじ」
雲丹をのせたうすいまめの豆腐
八寸 唐墨大根、鴨ロース、鯛の小袖寿司、一寸豆のみじんこまぶし、サツマイモの甘煮、水菜としめじのお浸し、甘く炊いた麩の粽風
焼き物
ぐじの若狭焼きとたいらぎの雲丹焼き
鰻の柳川
ぐじの酒蒸し
車海老、うど、胡瓜の酢の物
お食事
名物の麦とろごはん
香の物
麦めし
名物の麦とろごはん
水菓子
2021/06/25 更新
2020/01 訪問
《今では珍しくなった「落ち着いた過ごす京都」の四季を名物のかま風呂とぐじ会席で堪能できる希有な料理屋》山ばな 平八茶屋@
ちょっとチケットを早めさせていただき、久々に京都の『平八茶屋』に立ち寄ることにしました。
『平八茶屋』は、私のセミナーを年に一度くらい行っていただいている『日本経営合理化協会』の園部さんのご実家です。
そういう理由もあり、京都でゆっくりしたい時に立ち寄ります。
こちらは「ぐじ会席」も魅力的なんですが、名物のかま風呂がなんと言っても良いです。
このかま風呂は現代ではほとんどお目にかかれない、非常に珍しい「日本古式のサウナ」です。
温度があまり高くなく、“ゆったりと”サウナを堪能できます。
サウナ好きの人でも知らないと思いますが、たいへんおすすめです。
※一応HPから転載して付記しておきます。
壬申の乱(じんしんのらん) の折、
大海人皇子(おおあまのおうじ : 後の天武天皇)が矢傷を負い、
八瀬(やせ) の里に逃げ隠れられたとき、村人たちが土のむろを造り、
それを温め治療したと伝えられております。
そういったこともあり八瀬の地名はもともと矢背と書いたそうでございます。
かまぶろ内の温度は摂氏55~60℃。
ということで、まずはですね。お風呂に入ります。
寒い今頃の時期にまず、かま風呂に入り、体をあたためて、湯船つかるのが好きです。
魯山人ゆかりの料理宿だけあります。
久々に現当主の晋吾さんとお話をした後、楽しみのお食事が始まります。
夏目漱石もこのように時間を過ごしたのでしょう。
一塩のぐじと干し柿と壬生菜のお浸しの白酢和えからお料理は始まります。
まずは一口、ねっとりしているぐじはなんとも言えない一塩した旨さ。
何度食べても、いいですね。
これは、ポン酢いらんかなと思う旨さながら、添えてある拍子木と一緒にいただくと、これはこれでおいしいです。
海老しんじょうの煮物椀
海老しんじょうはブツ切りの海老の色目が鮮やか
亀甲大根、京人参、松葉柚、
最初から最後でしか利尻昆布の昆布感のある吸い地が寄り添います。
八寸
真鯛の小袖寿司、鴨ロース煮、黒豆、金柑、慈姑、のし梅の博多、牛蒡の八幡巻き、鳥の松笠焼塩
一月らしい盛り込みですが、どれもそれぞれ大変美味しい。鴨の炊いた香りがとても好きです。
ぐじの松笠焼塩
鱗を立てると失敗という平八名物。
つけ焼きの味わいがとても美味しい。
旨、旨、旨〜
前盛りの葺の山椒煮がこれまたおいしいです。
炊き合わせ
海老芋と鰊の昆布巻き
桜麩、南瓜、堀川牛蒡、蕗
海老芋も旨いが、蕗うまい〜
伊勢丹新宿でご縁があった時、野菜の調理が上手だなと、思っていたが、いやいや、素晴らしいですね。
ぐじの蕪蒸し
思わず器を見ただけで微笑むやん。
大変淡味。
故に、食べて行くと蕪の香りや甘さが広がり滋味となります。
そしてぐじの優しいアセゾネが広がり、蕪が火入れしていなように感じる。
そして百合根の甘さが功を奏します。
色々な食材が盛り沢山入っているが、それぞが聖歌隊のようにバランスよく存在しています。
海鼠のみぞれ和え
海鼠のサイズと言うか切り方がとても良く、テクスチャと酢加減がとても良いですね。
地味に見えますが、正月らしく素晴らしい。
苺、オレンジ、メロンと白ワインのゼリー
うまい!!
現当主の晋吾さんなって10年くらいになりましたか。
真面目で研究熱心な晋吾さんの料理が進化して平八茶屋も代替わりしたんだなぁと感じます。
未知にも分かりやすい未知と自分が成長してわかる未知がありますが、こちら平八茶屋は通って、通って、ふと気づくものがある料理屋なのでしょう。
夏目漱石や魯山人が愛したのも、その境地になったからかもしれません。
一品一品とてもうまくて、泊まって、最古の和式サウナに入っても都内の料理屋よりかなり安い。そして、どこもインバウンドで人だらけですが、落ち着いて四季を楽しむことができるレアな料理屋です。
筍バーン、雲丹バーン、鮎バーン、鰻バーン、蟹バーン、などパンチや光線はないけど、
どれも、とても良いお仕事で素晴らしく、しみじみと美味しい、そんな、日本料理らしい、お料理だったと思います。
山ばな 平八茶屋
〒606-8005 京都府京都市左京区山端川岸町8−1
電話 075-781-5008
外観
外観
外観
外観
名物のかま風呂
名物のかま風呂
かま風呂内部
お風呂
先付け
一塩のぐじ
一塩のぐじ
干し柿と壬生菜のお浸しの白酢和え
海老しんじょうの煮物椀
海老しんじょうの煮物椀
八寸
ぐじの松笠焼き
炊き合わせ
ぐじの蕪蒸し
ぐじの蕪蒸し
ぐじの蕪蒸し
海鼠のみぞれ和え
名物のとろろ飯
名物のとろろ飯
名物のとろろ飯
名物のとろろ飯
香の物
デザート
好日
2020/02/22 更新
2016/01 訪問
≪450年の歴史を感じながらぐじ懐石はおつ≫平八茶屋(京都市左京区)
~450年の歴史の風を感じながら食べるぐじ懐石はおつ~
2016年1月
大好きな平八茶屋のお茶漬けセットをいただいた。
これが、なかなか素晴らしい。
鯛茶、鮭茶、生姜とうまい。
2015年11月
1年ぶりに、夜のぐじ懐石をいただきます。
今日は、前回と違い立冬の時期らしく、菊花やくもこ、海老芋、蕪蒸しなどいただきました。
特にくもこ鍋やぐじの蕪蒸しはこの時期らしく体が温まりました。
2014年5月
フランスから『ミッシェル・ブラス』や『マルク・ヴェラ』に野草を料理に取り入れるアプローチを指南してきた友人のフランソワ・クープランが来日した。前日、『美山荘』を予約したということで、歴史ある旅館である『平八茶屋』をチョイスした。
夏目漱石が愛し、この店がその著書にも登場する。
今日泊まる部屋はそんな部屋だろうか・・
今日は若狭のいいぐじが入ったので、若狭ぐじ懐石のフルバージョンにしていただいた。
まずは、一晩塩しておいたぐじからスタート。
ねっとした熟成加減はこの上ない。
油目の椀の後、八寸と出て、ぐじの焼き物である。鱗のぱりぱりの食感とふっくらした身のコントラストが最高だ。
穴子の柳川、うすい豆のすり流しとぐじの蒸し物、酢の物と続き、名物のとろろご飯だ。
西洋人はねばねばしたものはあまり得意でないらしい。
われわれはおいしくいただいた。
2009年12月
京都の四季は趣がある。特に山の景色は四季折々の良さがある。
その京都の風情を感じるのがこの平八茶屋である。
店の歴史は古く、古文書にも登場する。
家系図をたどれば、ゆうに450年を超えるが、特定はできない。
家系図が応仁の乱か何かで焼失し、何代目かもわからない。
しかし、ずっと引き継がれているものがある。
それが、麦とろだ。
名物はグジを使った懐石だ。
鴨鍋もいい。
私は、いつもダブルで食べる。
今回は若旦那の考案した野菜懐石を食べた。
素敵なロケーションでゆっくり過ごすのも京都らしくていいだろう。
一塩して一晩ねかせたぐじ
脂目と玉子豆腐の椀
八寸 えんどう豆の卵焼き、鴨ロース、 鯛寿し、赤芋、きぬかつぎ、一寸豆の五色揚げ
ぐじの包絡焼き(若狭焼き) 鱗がぱりぱりでうまい
穴子の柳川鍋
とり貝とホタテの酢の物
ぐじとうすい豆のすり流し
名物の麦とろご飯
水菓子
朝食 出し巻玉子
朝食 若狭の笹鰈
一塩したぐじの刺身
くもこ鍋
八寸
ぐじの若狭焼き
焚き合わせ 海老芋
蟹の白酢和え
ぐじの蕪蒸し
麦飯とろろ
水菓子
朝食がまた美味しい。
このお茶漬けセットがうまい。
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2019/08/17 更新
山ばな平八茶屋 @京都市 ~京都の郷土料理川魚料理のコース、吾輩は鯉である
京料理の源流は茶懐石、精進料理、有職料理、川魚料理、おばんざい料理の五つあり、「山ばな平八茶屋」で川魚料理を勉強しました。
今日は、市営地下鉄で松ヶ崎駅まで来て徒歩でも行ける距離なのですがちょうどバスがあったので小雪も舞っていましたのでバスできました。
まずは八寸からスタートしました。
ごりの飴炊き、甘く炊いた白魚、鮒寿司と大豆の白和えは枡芋の上にのせてあり、三つ葉、蕗の薹、菜の花昆布押し、紅白梅に見立てた長芋を盛り込んであります。
鮒寿司には漬け込んだときの飯が添えてありお酒があれば進みそうです。
ごりの飴炊きは日本経営合理化協会で私のセミナーを担当していただいていた次男貴弘さんによれば、先先代がレシピを伝える前に突然お亡くなりになり封手の料理だと聞いていました。それで当代の晋吾さんにお聞きしますと、あれば炭火のレシピで、ガスで調理なら新しい料理だ(私が解釈)とのことでした。ちなみに、一子相伝の「山ばな平八茶屋」では料理は口伝で伝えていると昔聞きました。
続いては、お造りで、寒鮒子造りが供せられました。
鮒ってこんなに美味しかったんだというのが正直な感想です。
そうそう「草喰なかひがし」で鯉を食べた時に同じような感想を持ちました。
「草喰なかひがし」の鯉は洗いにしていなくてふわふわとしたテクスチャでしたが、「山ばな平八茶屋」の鮒は洗いにしてあり、表面のテクスチャがあります。
思えば小学校の理科で鮒を解剖してから食べず嫌いだったですね。
そして、酢味噌がまた美味しいです。
お造りの後は煮物椀です。
最近は一番だしのパフォーマンスが劇場経営化した日本料理店が増えましたが、本来のこの順番に当代当主の晋吾さんはこだわっているそうです。
椀種は玉〆したふくで、葛仕立てにて。
暦は立春第二候の「黄鶯睍睆 (うぐいすなく)」なので「ふくは内」ということなのでしょう。
下関ではふぐは「不具」につながるの「ふく」と言いますね。
焚き合わせは鯉の飴焚きです。
海老芋とふきと木の芽が添えてあります。
肝と一緒に飴炊きにした鯉の料理です。
雰囲気的には伊豆の金目鯛の煮付けのような感じで、肝は鰻の肝のような印象。
四條流の包丁式で使われる鯉ですが、四條流では鯉は鯛より上の魚で、魚の中の最上位に位置づけていますね。
生命力がありパワー全開になれるからでしょう。
うまい!って感じですし、ファイト一発!!って感じでもあります。
しかし、コースの前半にしては全快すぎる印象です。
メインディッシュの位置づけでお食事の直前が良いのでしょう。
焼き物はもろこの炭火焼きです。
本日は琵琶湖の本もろこだそうで、調理場でころころ焼いてあります。
最後に卓上で炙って仕上げます。
頭を網にに刺して焼くのが通ぽいですね。
中皿は鯉小袖寿司です。
これはパンチがありますね。
鯖寿司好きの私ですが鯖寿司よりも好みかもしれません。
穴子の入った蕪蒸しが続きます。
東京では春一番ぽい風が吹いていて、新幹線の架線に飛来物がありかなり電車が遅れていましたが、京都は小雪が舞っていました。
まさにこの時期らしい一品だっと思います。
温物は本鴨の小鍋です。
本鴨のほか、鴨のつみれや、焼いた葱、胡麻豆腐が添えてあります。
お食事は名物の麦飯とろろ
実は鰻がおいしい「山ばな平八茶屋」の隠れた名物の鰻の蒲焼きが添えてあります。
香の物はすぐきと壬生菜と千枚漬けです。
京都しか食べられないと思う”すぐき”ですが、なくなりつつある郷土料理です。
酸っぱい~!!
水物は梅ジュレをのせた自家製のプラムのアイスクリームです。
金柑や苺や林檎のコンポートのせてあります。
東風吹かばにほひおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ
と菅原道真が読んでいますが、梅は英語でプラムですね。
実は私、「山ばな平八茶屋」を何度となく訪れていますが、若狭懐石しか食べたことがなかったので、はじめて食べた「川魚料理」は楽しかったし、かなり感動しました。
京都市内は若狭の塩ものや北前船の昆布、そして琵琶湖や川の恵みを活かした川魚料理はいわば京都の郷土料理と言えるでしょう。
久々に個性あるその店に行ったなと思う料理でした。
夏目漱石が「平八茶屋」を好きで良く立ち寄ったようで、著書の「虞美人草」、「門」に出てくるのですが「まずい」と書いている川魚(たぶん「どんこ」)を食べてみたいですね。
「まずい」という表現は見た目はまずいけど食べるとおいしいということだそうです。
食べ混んでる人にはおすすめです。
フランス料理以外で「グアルティエロ・マルケージ」が1986年初めて三つ星をつけた郷土料理の再構築のような躍動に今後期待したいと思います。
フーディなら行くべし。
山ばな平八茶屋
〒606-8005 京都府京都市左京区山端川岸町8−1
電話 075-781-5008
※川魚料理の予約時はジェームズオオクボと同じコースとお伝えください。