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昼の点数:4.5
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~¥999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 4.5
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|雰囲気 5.0
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.5
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| サービス4.5
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| 雰囲気5.0
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク- ]
おさふね@2016年06月17日㈮のおやつ
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2016/06/25 更新
昨年友人に教えてもらってお伺いしてからおよそ一年振りです。
四万十市からの帰り道、18時を過ぎた時間ではありましたので
「もう今日の営業は終わっているかなぁ」とは思ったものの、
前回があまりに美味しかったもので“ダメもと”で訪ねてみますと
まだ暖簾が出ています。なんとも風情のある佇まいです。
「氷」と書かれた幟が西日を反射しながら風に優しく揺れています。
「これはしめた!!」と店内に入っておかあさんに「まだやっていますか?」って尋ねると
「20時までです。」とのうれしいお応え。わざわざ寄り道した甲斐がありました。
もう少し早い時間だったら学校帰りの学生達で賑やかなのでしょうが
さすがに他のお客さんはいません。店奥のテーブルに腰かけます。
店内の雰囲気も落ち着いたものです。外の光が擦り硝子を仕込んだ格子窓から
ゆっくりと流れ込んでいます。このままぼんやりと時間を眺めているのも
悪くはないのですが、いやいやかき氷を食べに来ているのでした(笑)
壁に貼り出されているのがお品がきです。どれも300円から350円です。
それをベースに好みのトッピングを追加することが出来ます。
私のお気に入りは宇治のぜんぶのせです。
宇治350円+金時250円+ミルク(練乳)50円+アイスクリーム50円+白玉50円で
750円!!なのですが、ここしばらくの食べ過ぎを反省して
今回は金時を外して注文します。
宇治かき氷の練乳がけ、アイスクリーム&白玉のせです。500円!!
安い!!それでいてこのボリュームです!!上手に掬わないと氷がこぼれ落ちます。
そのために一杯ずつにお盆がそえられているのです。
そうそう、おかあさんがかき氷をテーブルに届けてくれる時に
呟くように「・・・・熱いので気を付けてください・・・・」っておっしゃた気がしました。
かき氷が熱いなんてあり得ませんから、私の聞き間違いか
あるいはおかあさんの洒落だろうかと思ってました。
ところが熱いものがあったんです。この白玉は熱い・・というよりほんのり温かいんです。
・・・注文してから茹で上げて氷水にさらしたのかなぁ・・・って考え込んでしまいましたが
ここで悩みこんでしまってはせっかくの氷が融けてしまいます。
さぁ食べましょう!! さくりとスプーンで小さくすくってゆっくりと口に運ぶと
その美味しさに思わず背筋が伸びてしまいます。すごい!!
宇治の香ばしさと心地良い氷の冷たさと練乳の甘さが
鼻から舌から同時に漂ってきます。
こんな美味しい氷をすぐに食べてしまうのはもったいないですから
ひと匙ごとに息を止めて丁寧に味わいます。
それにしても、この氷のサクサク感は特別です。クラッシュされた氷ではなくて
氷が1枚ずつ小さく薄い板状に削がれた様子です。
こうした氷が出来上がる秘密はなぜだろうと考えながらも
このかき氷の美味さに心を奪われてしまいます。
すっかり食べ終わったのちにおかあさんに美味しさの秘密を教えていただこうと
厨房をのぞかせていただきます。かき氷機に秘密があるに違いないと考えたのです。
以前に長浜町の「おもてなし処鼓」さんで見せていただいた例のかき氷機です。
きっとこの手廻しタイプのかき氷機があるに違いないと考えたのです。
ところが
実に一般的なかき氷機です。「てっきり手廻し式のものだと思ってました。」
と伝えると「母親の頃は手廻し式のものを使っていたのですが・・・」とおっしゃいます。
この手廻し式はやたらと力がいるのだそうです。女性が回すには向かないようです。
「開業当時は手廻し式しかなかったものですからね」って「創業はいつですか?」
「昭和29年です。」って。「えぇっ!!昭和29年って創業62年やないですかっ!!」
創業以来の人気店だそうですから毎日、学生たちが大勢押し寄せるのだ
そうです。女性店主が手廻し式で対応できる人数ではなかったそうです。
そこで早々に電動式を導入しました。「手廻し式はもうないんですか?」
って訊ねると「置いとけば良かったんど、母が誰かにあげてしまったの」ですって。
「このかき氷の美味しさは機械かなって思ったんですが、じゃあ氷が特別ですか?」
「よくそう言われるんですけど普通の氷ですよ。」ってお返事です。
私は「う~む」って唸ってしまいます。「氷の融点にはこだわっています」みたいな
お話が聴けるかと思っていたのですが、答えはそこにもありません。おかあさんは
「ただし、ひとつひとつの材料は、金時も白玉も丁寧に作っていますよ。」って
「母の時代のものの方が美味しかったね・・・なんてことがないようにひとつずつ丹精込めて作っています。」
っておっしゃいます。
なるほどなぁって納得してしまいます。そんな細やかな気配りこそが美味しさの秘密でしょう。
きっと60年もの営業の中で美味さに直結する最善の方法を見つけていらしゃるのでしょう。
おかあさんはこの味を守るために5月中旬から9月中旬まで4ヶ月の間だけ
松山から愛南町に帰省してこのかき氷を作っていらっしゃいます。
お礼を告げて店を出かかると、「昨年も見えられてましたよね」っておっしゃいます。
たしかにそうですが「本当ですか?一度お伺いしただけですよ?」ってお応えすると
「店内で真剣な顔でかき氷食べてるし、じろじろ見まわしているから
同業者が偵察に来ているんじゃないかと娘と噂してました。」って。
それはそれはご迷惑をおかけしましたって恐縮してしまいました。
「すみません。食べることが大好きなもので、ついつい真剣になってしまいます。
本当にすみません。決して怪しいものではありません(笑)」
丁寧にお礼を告げるとおかあさんは店先まで見送ってくださいました。
外はまだ明るく夕陽が店先を淡く紅に染めています。