5回
2024/02 訪問
最高のクラシックフレンチとホスピタリティ
日本のクラシックフレンチを代表するお店です。
いつお邪魔しても、温かなホスピタリティに包まれ、
感動します。
この日も、こちらの代表取締役であり、
支配人の伊東賢児さんが、元気に迎えて
くださいました。
ホスピタリティの神様とも思える、
天性の感をお持ちだと思います。
おかげさまで、居心地の良さは満点です。
さて、この日は、同席した友人に、
スペシャリテの、「マリア カラス」を勧め、
私は、以下をアラカルトでいただきました。
アラカルトは、ハーフポーションも作って
いただけます。
1,アミューズ
蕪のムース
ジャンボンのジュレ
2,オマール海老
ホワイトアスパラガス
マッシュルーム
トリュフ
蕗の薹のフリット
ピサンリ(食用たんぽぽの葉)
ホワイトアスパラガスのピュレ
アメリケーヌソース
蕗の薹のフリットがサクっと
揚がっていて、
ほろ苦さが、春を運びます。
3,鮟鱇
魚の出汁と甲殻類、
焦がしバターのソース
ほうれん草
黒きゃべつ
鮟鱇がプリップリで、
コクのあるソースとよく
合います。
4,デセール
ワゴンで見せてくれます。
・アーモンドケーキ
・パリブレスト
・ベリームースタルト
5,ヴェルヴェーヌティー
お供は、
ガス入りミネラルウォーター
この日は、古賀シェフも、忙しい中、
キッチンから出てきてくださり、
写真撮影にもきさくに応じていただきました。
「シェ・イノ」一筋、今年で40年。
優しさと気品に満ち溢れていらっしゃいます。
いつまでも通い続けたいお店です。
2024/03/02 更新
2023/10 訪問
スペシャリテ「マリア・カラス」を
2か月ぶりの訪問です。
今回は、家族に、私のバースデー祝いを
していただきました。
今回のお目当ては、
こちらのスペシャリテ、
仔羊のパイ包み焼 マリア・カラス風。
こちらの創業者である井上シェフが、
当時、日本人に馴染みのなかった仔羊を
どうおいしく提供できるか、と考えて
創り出した一品。
マリア・カラスは、仔羊が大好物だったそう。
井上シェフから、古賀シェフ、手島シェフに
確かに受け継がれ、長年にわたり、愛され続けて
います。
今回は、バースデーということもあり、
奥の落ち着いたお席が用意されていました。
この日は、アラカルトで以下をいただきました。
1,アミューズ
南瓜のムース
コンソメジュレ
シナモン入りの生クリーム
秋を感じるスタートです。
2,フォアグラのキャベツ包み
8800円
フォアグラをキャベツで包み、
たっぷりのトリュフを。
コンソメ、ポートワイン、バルサミコ酢の
ソースで。
ちょっとキャベツがカットしにくかったですが、
リッチなソースがよく絡み、
極上の前菜です。
3,仔羊のパイ包み焼 マリア・カラス風
9900円
「フルポーションでよろしいでしょうか?」
と聞かれましたが、もちろんです。
豪産仔羊は3か月。
その背肉に切り込みを入れ、
トリュフ、フォアグラ、シャンピニオンの
デュクセルを入れ、パイに包み、
旨味が閉じ込めてあります。
ソースは、マデラ酒、ポートワイン、
ブランデー、仔牛の骨の出汁。
薄くカットしたポテトが、花弁のように
あしらわれ、根セロリとともに。
どっしりとしたソースで、
まさにクラシックフレンチの極。
こちらがまだ京橋にあったころ、
優しい笑顔を浮かべる井上シェフを
思い出しながら・・・・。
*バースデープレート
ここで、美しいバースデープレートが
登場。
そのあまりの美しさに、しばし見惚れて
しまいました。
しかも、私が最も好きなコスモスが
あしらわれています。
バナナと、青りんご&バジルのアイスが。
4,デセールワゴン
・フルーツのタルト
・ガトーバスク
前回より、ワゴンのアイテムがかなり
少な目でした
5,ヴェルヴェーヌティー
バゲットとバター
お供は、
シャンパーニュ
Jean Michel
La Petite Mulotte 2016
幸せなバースデーでした。
大好きなクラシックフレンチ、
そして、完璧なサービス陣。
また、近々、お邪魔したいと思います。
シャンパーニュ
バター
アミューズ
アミューズ
バゲット
フォアグラのキャベツ包み
フォアグラのキャベツ包み
仔羊のパイ包み焼 マリア・カラス風
仔羊のパイ包み焼 マリア・カラス風
仔羊のパイ包み焼 マリア・カラス風
デザートワゴン
デザート
ヴェルヴェーヌティー
バースデープレート
2023/11/04 更新
2023/08 訪問
グランメゾンの微笑み
クラシックフレンチが大好きです。
日本を代表するクラシックフレンチといえば、
こちら。
久々にお邪魔し、お料理はもちろんですが、
これぞ、グランメゾンならではのホスピタリティ、と
改めて実感しました。
ホスピタリティと一口に言っても、
これほど難しく、奥が深いものはありません。
なぜなら、これこそ、マニュアル通りには
いかない、いや、マニュアルはないに等しいからです。
こちらの代表取締役社長であり、
支配人、伊東賢児さんは、
そんなホスピタリティの真髄を体現できる
日本でも数少ないお一人とお見受けします。
この日も、
フォアグラのお料理がとても美味だったので、
「お替りをいただきたいです」と言うと、
通常のサービスマンなら、ちょっとニッコリして
終わりですが、伊東さんは、
「あ、こちらに、お替りボタンがあります」と、
サっとテーブルの下に手をいれるしぐさをして、
爆笑させてくれました。
これです。
ホスピタリティは、どうお客様をもてなすか、
ですが、そこにちょっとウィットに富んだ笑いが
入ると、座は盛り上がり、なおかつ、とてもリラックス
することができます。
パリの「アストランス」でのこと。
鳩がとても美味だったので、
「この鳩、どちらのものですか?」と聞くと、
「あ、今朝、トロカデロ広場で捕まえました」と。
大爆笑です。 こちらが大笑いしているのを見て、
メートルも満足げ。
伊東さんは、ランスのレストランにいらしたこともあり、
私にとっても、特別な地であるランスの話を
久々にでき、心地よいひとときでした。
さて、この日はランチに。
数種類のコースとアラカルトがあり、
それこそ、全部いただきたいほどの
ラインアップですが、
15400円のコースをお願いしました。
古賀純二シェフと手島純也シェフが
守る THE クラシックです。
1,黄パプリカのムース
トマトのジュレ
2,前菜
紅白の蕪
オマール海老
グレープフルーツ
アボカド、トマト、桃
ジェリーヴィネガー、
アカシアのはちみつ、
桃のピュレが全体を
繋ぎ、ビーツのピュレが
アクセントに。
連れの、
オマール海老のガトー仕立て、
「コート ドール風」もお味見しました。
3,鴨のフォアグラと胸肉の燻製の取り合わせ
いずれも、軽い燻製具合がとてもいいです。
鴨肉はカソナードで、
フォアグラは、アカシアの蜂蜜で
ほんのり甘味を。
ブリオッシュの焼き加減が完璧です。
神は細部に宿る、です。
4,舌平目のブレゼ
ロワイヤルソース
フォン、ベルモット、白ワイン、
トマト、バジル、タイムなどで
仕上げられるロワイヤルソース。
5,牛頬肉の赤ワイン煮込み
こっくりとしたソースの奥深さに
酔いしれます。
6,デセールワゴン
2種以外、ほぼ全部いただきました。
・ホワイトチョコとアールグレイのケーキ
・アロエのコンポート
・ガトーショコラ
・ガトーバスク
・パッションフルーツ、パイン、
ヨーグルトムースにマンゴー
・プリン
7,アールグレイ
バゲット
お供は、シャンパーニュ
LAMIABLE
Terre d'Etoiles Brut Champagne Grand Cru
守り続けられクラシックフレンチ。
お料理は、どんどん進化していきますし、
それも是ですが、
こうして、長年愛され続ける味を
守り続けることの意味を
改めて、感じました。
外観
セッティング
店内
シャンパーニュ
アミューズ
アミューズ
バゲット
バター
紅白蕪とオマール海老
紅白蕪とオマール海老
オマール海老のガトー仕立て
オマール海老のガトー仕立て
鴨のフォアグラと胸肉の燻製の取り合わせ
鴨のフォアグラと胸肉の燻製の取り合わせ
舌平目のブレゼ
舌平目のブレゼ
牛頬肉の赤ワイン煮込み
牛頬肉の赤ワイン煮込み
デセールワゴン
アールグレイ
デセール
アロエのコンポート
2023/08/07 更新
2013/07 訪問
久々のコルドン・ブルー
最後に伺ったのはかなり以前です。 すっかりご無沙汰していましたが、
クラシックフレンチはますます輝きを放っていました。
この日はランチに。
重厚な扉を開けると、すぐにお迎えのスタッフが。
ゆったりとテーブルを配置したゴージャスな店内。 パリの三ツ星レストランを彷彿とさせます。
昨今、どのレストランもサービススタッフの人材確保に悩んでいらっしゃるようですが、
こちらはサービススタッフも超一流。 温かな笑顔、きめ細かい気遣い。 そして、
よどみなく、この日のメニューを口頭でお薦めいただきました。
平日のため、ワインは抜きで、スパークリングウォーターを。
では、お料理です。
1、アミューズ 野菜のテリーヌ 1切れの半分サイズで。
2、前菜 オマール海老のコンソメジュレ寄せ
オマールの出汁のソース、新玉ねぎのムース
脱帽の美味しさです。 このところ、新進気鋭系フレンチが多かったですが、
ときどきクラシックフレンチにも忘れずに訪問していました。が、
やはり、このクラシック本流は、忘れていた懐かしさを思い起こさせて
くれる、衝撃があります。
3、メイン 仔牛のコルドン・ブルー
このクラシック料理も、最後にいただいたのは、何年前なのか、思い出すのも不可能です。
薄切りの仔牛に、チーズやハムを挟んで揚げてあります。
今や、コルドン・ブルーをオンメニューしているフレンチすら見かけなくなりました。
さくさくの表面。 ジューシーな仔牛とチーズ。
プレゼンテーションも往時のまま。
またまた、脱帽。
4、デセール ワゴンサービスです。
好きなだけ、ですが、ここは、
苺のタルトと、プルーンの入ったファーブルトンに。
5、ヴェルヴェーヌティー
バゲットも抜群に美味です。
久々に訪れたお店が、健在な様子を見るのは、気持ちのいいものです。
フレンチも創作に向かう方向性が増えていますが、やはり、クラシックいいですね。
オフィス街にいることを忘れさせてくれるゴージャスな空間で、いい時間をいただきました。
ヴェルヴェーヌティー
いちごのタルト、ファーブルトン
デザートワゴン
仔牛のコルドンブルー
仔牛のコルドンブルー
オマールのコンソメジュレ寄席
オマールのコンソメジュレ寄席
バター
バゲット
野菜のテリーヌ
野菜のテリーヌ
2016/04/24 更新
何度お邪魔しても、満足度の高い料理と
ホスピタリティを約束してくれます。
総料理長の古賀さんの優しい笑顔と、
落ち着いた貫禄のある佇まい。
料理長、手島さんのフランス料理への
愛情と情熱。
そして、サービス陣の心温まる
ホスピタリティ。
クラシックフレンチが大好きな私にとって、
至福の時間です。
クラシックフレンチといっても、
一昔前のように重いソースではなく、
そこは伝統を守りながらも、工夫が
積み重ねられ、読後感も爽やか。
無限ループに入れそうな、軽やかさを
合わせ持ち、まさに、これが
こちらならではの技なのだと思います。
メニューには、コースが数種類と、
アラカルトがあり、アラカルトは、1品以外
すべてハーフでオーダーできます。
また、「こんなものが食べたい」という
要望には、素材が許す限り対応して
いただけるのです。
さて、この日は、ランチタイムに伺いました。
ほぼ満席です。
アラカルトから以下をハーフポーションで
いただきました。
1,アミューズ
福井県大野市の渓流で育つ
トラウトサーモン
マヨネーズとエストラゴンのソース
ねっとりとしたコクがあり、
舌の上でとろけました。
2,フォアグラのテリーヌ
4840円
王道です。
ホワイトポートでマリネしてあり、
滑らかな舌触り。
少し塩をきかせたブリオッシュと、
プルーンのゼリー、
塩、胡椒で。
3,コンソメ
2480円
テーブルで、蓋をとった
瞬間から芳香が立ち上ります。
和牛すね肉で丁寧にとった
コンソメ。
限りなく透明に近い琥珀色です。
4,鹿肉
北海道産の雌2歳半。
ビーツとラズベリーのピュレ
ほうれん草
トランペット茸のソテー
西洋梨の赤ワイン煮込み
ソースは、鹿のジュ、赤ワイン、
木の実。
上質な赤ワインをふんだんに使用していて、
柔らかい鹿肉の味わいを広げます。
この日のソースは、本当に、いつにも増して
素晴らしかったです。
5,デセールワゴン
6種類ほどからチョイスできます。
この日は、
・ガトーバスク
・モンブラン
・ショコラとバニラのパウンド
甘さの加減がとてもいいです。
6,ハーブティー
ヴェルヴェーヌで。
お供は、
シャンパーニュをグラスで。
Charles Heidsieck
100年続くフレンチレストランを目指している
とのことですが、100年と言わず、200年でも
300年でも永遠に愛され続けられる
レストランの価値があると思います。