29回
2018/04 訪問
華やかにして繊細
2018/12/31 更新
2018/03 訪問
華やかにして繊細
桜が咲き始める前の末友さん。筍と鮑のうぐいす餡(先付)、蛤の椀物、焼きもろこ、鯛飯等をいただきました。
まだ寒い時期だったので、温かい先付けでのスタートはありがたいかぎり。当店のうぐいす餡は春らしい色彩と香りで、素材を覆わずにその魅力を引き立ててくれます。椀の吸い地は一口目は物足りない位ですが、椀種の蛤に寄り添うもの。最後までピークアウトせずに余韻を与えてくれます。もろこも質が良く、美味しかったです。
2018/12/31 更新
2017/12 訪問
華やかにして繊細
冬の末友さんに。今回は3万円のコースで。
蟹の飯蒸し
八寸(雲子、蟹、いくら、お浸し、イカの塩辛、茶振海鼠、鴨ロース、唐墨、牡蠣の燻製)
蕪蒸し(ぐじ、ユリ根)
向付(かわはぎ、赤貝)
蟹の刺身
堀川牛蒡のすりながし
焼き物(間人蟹)
蟹のスープ
焼き物(本鴨)
炊合せ(鰤しゃぶ)
紅葉ご飯
バナナのアイスと洋梨
お薄
飯蒸しは外子・内子たっぷりの贅沢な一品。八寸も末友さんらしい華やかさと味付け。かわはぎは大きな肝と一緒に醤油で。赤貝は酢味噌で。どれもgood。
蕪蒸しはほっこりする味わい。途中でピークアウトすることがないので、余韻を楽しめます。美味しかったですが、以前いただいたものの方に軍配があがるかなと。
間人蟹は刺身と焼きで。最後に甲羅にスープを入れて楽しみました。本鴨の焼き物はリンゴ酢か塩で。リンゴ酢は悪くありませんが、鴨の美味しさを引き立ててくれるかというと少々疑問も。個人的には塩に飽きた時に変化を付けるくらいの位置付けの方が良いように感じました。
炊合せの鰤しゃぶもまずまず。穏やかな塩味と酸味で纏められていました。〆の炊き込みご飯は明太子を使った紅葉ご飯。非常に美味しかったです。
2018/03/26 更新
2017/09 訪問
華やかにして繊細
秋の末友さん。
戻り鰹(酒盗で)と鱧の子
八寸(銀杏、烏賊の塩辛、黄身、いくら、鮨、秋刀魚の山椒煮)
土瓶蒸し(松茸、鱧)
向付(鮪、白身)
琵琶湖産子持ち鮎(生姜醤油で)
丹波栗(ラム酒のソースで)
蓮根餅の炊き合わせ(ズワイ蟹入り)
むかごご飯
デザート
お薄
良い意味で一番印象に残ったのは蓮根餅の炊き合わせ。餡にズワイ蟹が入ったもので、素材を覆わない味付け。非常に美味しかったです。
一方、悪い意味で印象に残ったのは土瓶蒸し。松茸がかなり低質だと感じました。松茸の価格が高騰していたとはいえ、もう少し質にこだわっていただきたかったというのが本音です。
2018/10/24 更新
2017/04 訪問
華やかにして繊細
桜の季節の末友さん
先付(赤貝、つぶ貝)
八寸(蕨のソースと蛍烏賊、わさび菜、鯛と烏賊の手鞠寿司、木の芽味噌と蛸の桜煮、唐墨・大根、筍の姫皮)
椀物(蛤、寄せ豆腐、筍)
向付(鰆、さより、アブラメ)
蕗の薹の揚物と白アスパラガスのすり流し
焼物(子持ちもろこ、若鮎)
炊合せ(さえずり)
アサリご飯・赤出汁
デザート
お薄
椀の吸い地は一口目から美味しすぎるということがなく、余韻まで楽しめます。蛤が悪目立ちしておらず、出汁と椀種の調和も取れています。
サエズリは臭みや灰汁は感じませんが、胡椒が少々強め。たしかに、味が引き締まり、単品で食べる分には美味しいと思います。しかしながら、直後の〆のご飯が薄味なだけに、前後のバランスという点では少々疑問も。
先付けの赤貝とツブ貝は、辛子酢味噌や貝柱と煎り酒のジュレで。辛子酢味噌は3月のウグイス餡と並んで末友さんらしい味付け。甘味と酸味のバランスが絶妙で、素材に寄り添うものでした。
蕗の薹の苦味にホワイトアスパラの微かな甘味を合わせるのも面白い取り合わせ。子持ちもろ子も質が良く、美味しかったです。
その一方で、若鮎(琵琶湖)はイマイチ。アイナメはお椀でいただきたかったというのが本音です。
終盤の炊合せとご飯のバランスがコース全体の満足度を左右することが多いように思います。炊合せは変に淡白すぎても盛り上がりに欠けますし、かといって、パンチを利かせると、直後のご飯の味わいを損ねてしまうのではないかなと。
2022/01/01 更新
2017/02 訪問
華やかにして繊細
まだ寒かった2月に末友さんの料理で身体を温めてきました。
先付(蒸し蟹)
粕汁
八寸(鰯、玉子焼き、からすみ大根、稲荷、黒豆、茶振りナマコ等)
カワハギのみぞれ椀
向付(いか、グジ子漬け)
菊芋のすり流し
焼物(もろこ、河豚)
猪のしゃぶしゃぶ
じゃこご飯
水物(お汁粉、アイス)
お薄
椀の種はカワハギの身と肝。出汁にもカワハギの骨を使っているとのことでした。肝は身にコクを与え、椀全体の味わいも引き上げてくれます。吸い地は椀種に寄り添うもので、最後までピークアウトすることなく、余韻を愉しめるものでした。
向付で供されたぐじの子づけはこちらの定番品。この日の物はまずまずといったところか。菊芋のすり流しは優しい味わいで手抜きを感じませんでした。
焼物の河豚はイマイチ(火を入れすぎ?)でしたが、もろこは美味。猪のしゃぶしゃぶも嫌らしくない味付けで、大変美味しかったです。
カワハギや猪を使用しても、味がオーバーバランスにならないのは好印象。出汁や味付けは繊細そのもので、塩味・甘味・酸味等の収まりが非常に良く、素材の味を覆いません。当たり外れも見受けられますが、コース価格(税サ別2万円)を考えれば大変満足のいく内容でした。
2021/11/08 更新
2017/01 訪問
もっと余裕を持って
お正月の末友さん
先付け(からすみ、大根、黒豆、田作り)
白味噌仕立ての雑煮(栃餅、人参、大根)
八寸(棒鱈、なまこ、このわた、子持ち昆布、慈姑せんべい等)
向付(河豚)
雲丹とキャビア
焼物(間人蟹)
塚原新筍の若竹煮
河豚のアラと聖護院大根の炊合せ
鯛飯
水物(苺)
抹茶
唐墨は塩味抑えめで大変美味。黒豆も丁寧に仕事をされたものでした。
白味噌椀は鰹が前に出ていない優しい甘さで、こちらも大変美味。
フグは高額店御用達の厚めの引き方。てっさが白子や鉄皮等を完全に覆いつくすように盛り付けられていました。最上の質とは言いがたいですが、価格を考えれば、質・量ともに十分かなと。
若竹煮や炊合せはどちらも素材を覆わない味付けでgood。炊合せは柚子が少々効きすぎとも感じましたが、許容範囲内でしょう。
間人蟹や〆の鯛飯にも満足できました。
その一方で、キャビアが使用されていたのは大変残念でした。こういう類のものには手を出して欲しくなかったというのが本音です。高額請求との帳尻合わせと感じなかったのがせめてもの救いです。
予約困難を売りにするようなお店は好きではありませんが、詰め込み過ぎるのも考え物。忙しすぎると余裕が持てず、細かい点を見落としてしまうこともあるのではないでしょうか。
2017年1月
2020/09/22 更新
2016/11 訪問
華やかにして繊細
晩秋の末友さん
先付(藁で燻したヨコワ。酒盗で)
八寸(鰻、鯛、蕪の手まり寿司、平貝、カラスミ、イカの塩辛等)
椀(初蕪と鮑)
向付(鮃)
間人蟹
イチボ(低温調理)
海老と堀川牛蒡のはさみ揚げ
鴨の治部煮
栗ご飯
水物(柿、栗のアイス、お汁粉)
抹茶
椀の吸い地は淡く、繊細。一口目は物足りないくらいで、食べ終える頃に満足度がピークに達します。鰹の効いた強い味がお好みの方には物足りないかもしれません。蕪の甘味が存分に楽しめました。
薄味で美味しいのですが、食材のチョイス等は個人的にはどうかな?と思ってしまいます。お客さんを詰め込みすぎる所も少々残念です。
2016年11月
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晩夏の末友さん。氷柱が出迎えてくれました。
先付1 鮑の素揚げ(叩いたオクラと)
先付2 雲丹と湯葉(醤油ジュレと)
八寸(柿の葉寿司、鱧の煮凝り、鴨ロース、新銀杏等)
椀(早松と鯒)
向付(九頭竜川の鮎、ヨコワのたたき)
桃のすり流し
太刀魚の幽庵焼き
鱧(瀬戸内)のしゃぶしゃぶ
蛸ご飯
アイス
葛切り
抹茶
素材にもう一こだわりをと思うことはありましたが、出汁・味付けに関しては当店が一番だと思っていました。
しかしながら、この日の吸い地はやや塩辛く、少々がっかりしてしまいました。鰹臭くないのは流石でしたが。その後の訪問で供された冬瓜の椀も、これまでのような繊細さはなく、やはり塩味が少々立っていました。正直、前回からの変化に驚いてしまいました。カウンター内でガスバーナーを使用していたのも興醒めでした。
サービスは至って丁寧で、十分行き届いていました。お弟子さん達も頑張っておられ、カウンター内も一段と明るく華やいでいるとの印象を受けました。
もともとムラがあるとは感じていましたが、久しぶりに悪い点が目についてしまいました。次回に期待しつつ、お店を後にしました。
2016年8月
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桜の季節の末友さんにお邪魔しました。
先付け1(ホタルイカと蕗の薹の酢味噌合え)
先付け2(雲丹とジュレ)
八寸(蛸の桜煮、筍の姫皮とジャコ、鯛とイカの手毬寿司、桜鱒の昆布〆といくら、もずく酢等)
椀物(アイナメと蓬麩)
向付(鰆、サヨリ)
焼物(稚鮎)
トマトの箸休め
鍋物(筍、昆布、鯛の子、鯛の白子)
うすい豆と菜の花のご飯
水菓子
抹茶
椀の出汁は相変わらず秀逸。とにかく繊細でアイナメのうま味と調和していました。アイナメも立派。全く鰹臭くなく、蓬の香りが鼻腔をくすぐります。絶品でした。タタキ風の鰆はポン酢で。もっちりした食感が面白かったです。稚鮎に使う蓼酢も当店のものが一番好みです。桶で供された長岡産の筍は木の芽や鰹節を掛けて。悪くはありませんが、これなら普通の若竹煮が食べたかったというのが本音です。この辺は3月と同様の感想になります。鯛の白子はクリーミーで美味しかったです。うすい豆と菜の花のご飯も塩味が程よく、非常に美味しかったです。
見た目の華やかさに反して、うま味や塩味等の収まりが良い、淡く繊細な味付けです。インパクトの強い味付けが好みの方には物足りないかもしれません。
料理への不満はありませんが、さすがにお客さんを詰め込みすぎかなと。一生懸命のようですが、余裕の無さがカウンターの客にまで伝わってきてしまうのはいかがなものかと思います。
2016年4月
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先付(筍と鮑のうぐいす餡)
八寸(赤貝とモンゴイカの酢味噌和え、筍の姫皮とジャコ、カラスミと大根等)
椀(蛤、玉子豆腐、梅肉)
向付(甘鯛、ツブ貝)
新玉ねぎのすり流し
焼き物(子持ちもろこ)
鍋物(河豚)
ご飯(あさりと生姜)
水菓子
抹茶
うぐいす餡は筍(長岡)や鮑の味を邪魔せずに、春らしい色と香りを添えてくれます。八寸に使われている酢味噌も優しい味。カラスミも自信作というだけあって非常に美味しかったです。立派な蛤を使った椀は梅を途中で溶かして味に変化を付けます。出汁は蛤のうま味・香りに寄り添うもの。出汁にとろみがあるので、梅の酸味がゆっくり加わっていきます。食べ進めるうちに次第に濃くなっていく梅の酸味と蛤のうま味が愉しめました。これは絶品でした。一手間加えた甘鯛もねっとり濃厚な味わいで美味しかったです。桶で供された河豚はポン酢で。昆布と河豚の出汁もなかなか。〆のあさりと生姜ご飯もわずかな塩のみという潔い味付けでした。
うま味、塩味、甘味等全てが過剰すぎず、素材を覆わない完璧な味付けでした。正直なところ河豚は不要なので、その代わりに普通の炊合せを入れてほしいと感じました。
座り位置によってはカウンター席に調理場の声が届きます。初めてのお客さんをあまり驚かせないように気を付けた方が良いのではないでしょうか(苦笑)。
2016年3月
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晩秋の末友さん
先付(丹波牛朴葉焼き)
八寸(銀杏・生のカラスミ・蕪寿司・茶ぶりナマコ・鴨等)
椀(初蕪)
向付(瀬戸内の鮃・豊後の鯖)
茶碗蒸し
間人蟹(焼き・蟹味噌と一緒に・甲羅酒の三種類)
炊合せ(海老芋・金時人参)
栗ご飯
水菓子
抹茶
献立には疑問を感じる点もありますが、出汁は相変わらず秀逸でした。丁寧に引かれた椀の出汁は蕪の甘みに寄り添うもの。他にも出汁を多めに張った茶碗蒸しや海老芋と金時人参の炊合せが印象に残りました。
味が好みなだけに、あまりガツガツしすぎず、もう一こだわりをと思わずにはいられません。
2015年11月
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秋の味覚を味わいに伺いました。寄付には栗が置かれていて、季節を感じさせてくれます。
先付(胡桃ソースが掛かった大根や胡瓜)
八寸(子持鮎素揚げ、いくら、鯖、鯛てまり寿司、鴨ロース等)
向付(鮃と紀州の戻り鰹)
椀(蓮根饅頭、大黒本しめじ)
丹波栗(自家製の蜜を掛けて)
すき焼き(岡山県産松茸、和牛等)
鱧ご飯(淡路)
デザート(完熟無花果、すいかのシャーベット)
抹茶等
椀種はつなぎを使用していない蓮根饅頭と大黒本しめじ。蓮根饅頭の少しパサ付く食感を餡がカバーしています。この餡が素材に寄り添うもので、非常に美味しかったです。この日一番印象に残った料理です。立派な丹波栗には蜜を掛けて頂いたのですが、この蜜も甘さ控えめで嫌らしさのない美味しいものでした。そこまで好んで食べないすき焼きですが、これもなかなか美味しかったです。〆の鱧ご飯にも満足できました。
見栄えの良さや演出に凝りすぎで、料理・接客ともに迎合的だと感じてしまうところもあります。もう少し中身の方が濃くなると、もっと良くなると思うのですが・・・。
2015年10月
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桃の節句にちなんで甘酒から。
先付(雲丹・鮑・フカのヒレ)
八寸
アブラメと寄せ豆腐の椀
向付(いか・グジ)
焼きもろこ
若竹煮
鴨の鍋物
アサリと貝柱のご飯
抹茶等
先付けは鮑、フカのヒレ、そして雲丹に温かいうぐいす餡を掛け、かき混ぜて頂くものでした。向付のグジにはパリパリの鱗が掛けられていました。どちらも食感を楽しめる面白い料理でした。アブラメの椀、塚原の筍が贅沢に使われた若竹煮も美味しかったです。
レアな日本酒を飲んだこともあって、お会計は3万円強でした。しかし、非常に満足できました。
2015年3月
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蛤と銀杏に白味噌を付けながら頂く温かい先付けでスタート。
滋味深いグジの蕪蒸しは絶品でした。
身の詰まったプリップリッの間人蟹、
そして紅葉ご飯と非常に美味しかったです。
大変満足できる内容でした。
2014年12月
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重陽の節句ということで菊のお酒を頂いてからコースが始まりました。
先付の栗の飯蒸し
八寸
すっぽんの吸い物
向付にヒラメ、伊勢海老、鰹、
鱧白焼き(韓国産)
一番出汁と頂く焼松茸
蕪と鴨の煮物
珍味(生のフカヒレ、雲丹、蟹等)
むかごご飯
抹茶等
すっぽんの吸い物は上品で美味しかったです。韓国産の鱧は脂が乗ったもので、これも美味しかったです。ポーションが大きいのも好印象でした。今回は各皿間での満足度の差が小さく、全体を通してかなり良かったです。プレゼン含め、時々やりすぎでは?と感じる部分もありますが、ムラっ気とでも表現すればいいのでしょうか。許容範囲内に収まれば、満足度は非常に高いと思います。
上記は夜のコースですが、まずはCPが高いランチで試しに訪問してみると良いと思います。ランチはお金を掛けずに手間暇掛けた料理という感じです。夜への期待が膨らむと思います。ランチも二時間くらいかけてゆっくり食べるものなので、観光の予定がある方は気をつけて下さい。
末友さんはサンデーサイレンスみたいな方です。負けん気の強さを良い方向に向けることができれば、もっと良いお店になるのではないでしょうか。女将さんが道中の折り合いをつけ、ステッキをいれる必要があるのかもしれません。武豊がサンデーサイレンスの特徴を掴んで勝鞍を伸ばしたように。
2014年10月
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祇園にあるミシュラン一つ星の京料理店です。ご主人の末友さんは祇園丸山出身だそうです。
先付(塚原産筍と蛤の木の芽和え)
八寸(公魚の天ぷら、うすい豆、蛸、ホタルイカの酢味噌和え等)
アブラメの椀物、
向付(鰹等)
もろこの焼き物
若竹煮
猪の鍋物
アサリご飯
抹茶等
椀は評判通り非常に美味しかったです。また、若竹煮や生姜が利いたアサリご飯も非常に美味しかったです。その一方で、八寸はやり過ぎではないかと思う品があったり、鍋物は唐辛子が邪魔ではないかと感じるなど、少々理解に苦しむ部分もありました。個人的には、各皿間での満足度の差が大きいように感じました。料理自体は美味しいですが、CPが良くないのでは?というのが率直な感想です。
ご主人がこだわっているというお店の設えは素晴らしく、仲居さんのサービスも気が利いており快適でした。ご主人は非常に向上心が高く、陽気で面白い方です。ただ、バイタリティ溢れる性格なため、それがかえって圧迫感につながることもあるように思います。
2014年3月
2022/01/01 更新
晩春の末友さん。印象に残ったものは、良い意味でアブラメの椀物と筍の焼物(追加料金)。悪い意味で若鮎の焼物と花山椒鍋。
椀物は相変わらず秀逸。昆布に根差した出汁は椀種のアブラメに寄り添うもの。余韻を感じる素晴らしい椀物でした。長岡の朝掘りの筍は真っ白。ジューシーで美味しかったです。
その一方で、若鮎(琵琶湖)や花山椒鍋には疑問符が付くかなと。率直に言って、若鮎は低質でこの時期に無理して供するものなのでしょうか?花山椒鍋もちょっとくどい味付けだと感じてしまいました。相変わらず当たり外れが大きいかなと。