グルメ大家さんさんが投稿した赤坂おぎ乃(東京/赤坂)の口コミ詳細

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グルメ大家さんのグルメ日記

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グルメ大家さん (40代後半・男性・東京都) 認証済

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赤坂おぎ乃赤坂、溜池山王、赤坂見附/日本料理

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 4.9
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク 4.7
1回目

2023/06 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス4.9
    • | 雰囲気4.6
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.7
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

東西の超一流店を渡り歩いて詰んだ研鑽で、その実力は本物。実力のみで到達した料理の境地。素晴らしすぎるお料理でした。

「赤坂おぎ乃」に訪問してきました。

大将の荻野氏は「吉兆 嵐山本店」、「銀座小十」と超一流店を渡り歩き、「銀座奥田」では30歳で料理長を務めてからの独立。

ミシュラン2つ星、3つ星の超名店で磨いた腕で2020年に独立してオープンしたお店。オープンして1年経たずにミシュラン1つ星を獲得、名実ともに超一流店になり、こちらすでに予約は10月まで埋まっている超人気店。・・・しかも来年の10月です。

この日は先日、TV出演をご一緒したグルメ友達にお誘いいただいて訪問することができました。同じ席で最近知り合ったグルメインフルエンサーもおり、楽しい会になりました。

この日のコースは以下の通り。

ぶどうジュース・・・茅の輪から盃をとり、夏越しの祓えをイメージして無病息災を願うお遊び。美しく輝く盃に注いでいただいたジュースでこれから始まる荻野劇場の開幕です。

ゴールドラッシュの擂り流し、枝豆の葛豆腐、北海道稚内の塩水バフンウニ・・・トウモロコシの優しい甘さに、枝豆の葛豆腐の絶妙な食感と香り、雲丹を合わせていただく一品。グラデーションが美しく、そして美味しい。

車海老と夏野菜・・・車海老と夏野菜の美味しさを、山葵と酢橘と醤油を入れたお出汁だけの味付けで。香り付けに柚子の皮、トマトのゼリーがアクセント。
車海老の甘味のある美味しさに、旬の夏野菜がとても美味しい。

毛蟹のしんじょのお椀・・・上に白だつ、干していないキクラゲ。お出汁の美味しさを楽しみながら、毛蟹のしんじょをいただくと感動的な美味しさ。素晴らしい。

刺身(イサキ、アオリイカ)
テロワール賞を受賞した愛媛県今治の"魚人"藤本純一氏が、魚の立場に立った完璧な締め方で血抜きして3日熟成をかけたイサキ・・・透明感のあるキレイな魚の味が感じられる美味しさ。
アオリイカ・・・包丁を細かく深く入れることで、甘くねっとりした味わいに。熟成なしの細工でこの味わいに。

天草の黄金鱧・・・八代海でとれた金色に輝くブランド鱧を温かいおとしでいただきます。山葵を乗せ、梅肉をたっぷりつけて口に運ぶと、山葵、梅肉の風味に負けない味の濃さで美味い。

北海道のつぶ貝・・・肝醤油と煎りたての胡麻をつぶ貝が見えなくなるくらいたっぷりかけていただきます。コリコリした歯応えの先に溢れる旨味と甘味。

初鰹の藁焼き・・・気仙沼の初鰹を藁焼きして切り身に。初鰹だけど脂が乗っています。たっぷり玉葱が入った酢醤油で鰹の旨みと藁焼きの香りを堪能します。

素麺・・・鮑の肝ダレ、生の鮑のすり流しに蒸し鮑が乗った素麺で、夏のスペシャリテとのこと。素麺は素麺発祥の地である奈良県三輪の極細最高級麺「三輪の神杉」。
極細の麺に鮑のつゆがよくからむので、味よし、香りよし、食感よし。正に三つの輪が合わさった美味しさです。

八寸(白木の盛り台に新緑の紅葉で飾りつけ)
徳島県阿波華牛のヒウチ・・・炭火で焼いて薫香をつけ、黄身醤油を掛けたすき焼き風。下には焼きズッキーニ。とっても美味なお肉です。
フルーツトマトとじゅんさい・・・フルーツトマトは一度お出汁で炊いて旨味を引き出したもので、ジューシーな酸味の中に感じる美味しさ。サッパリしたじゅんさいと一緒にいただきます。
もずく酢・・・沖縄産のもずく酢でサッパリが続きます。
アボカドの白和え・・・アボカドを一度油で揚げて食感を変え、クリームチーズを混ぜた豆腐のソースで白和えにしたもの。アボカドがほっこりとした食感で優しい豆腐のソースがよく合って美味しい。
シルクスイートの天ぷら・・・焼き芋にしてから天ぷらにしたもの。ザクっと心地よい食感と、甘く柔らかい美味しさが楽しめます。
タコと小豆のうま煮・・・味が染みて柔らかく実に美味しいタコです。
煮穴子と新じゃがいもの餅・・・対馬の穴子はとろけるようなやわらかさと、噛むと広がる甘味と旨味。
皮ごとすりおろして作った新じゃがいもの餅がねっとりと美味しい。
実に楽しめる八寸で、この日のコースのテーマである"夏越しの祓え"の通り、厳しい夏の暑さを乗り越えるパワーをいただいた気がしました。

鮎の炭火焼・・・長野県天竜川の鮎をお尻を上げて焼くことで、鮎の持っている脂が頭にとどまるようにし、頭は唐揚げ状態、お腹は塩焼き、お尻は千物のように3口で食感の違いを楽しむ一品。
鮎の苦味に合わせて黒ビールと一緒にいただきます。
お皿の上の鮎が、川で泳いでるよ見えて見た目でも活き活きとしたパワーが伝わってきます。

太刀魚と賀茂茄子・・・太刀魚の天ぷらは最初の一口をカリッとした食感とともにいただき、二口目からは出汁をつけて違った楽しみ方でいただきます。
京都樋口農園の賀茂茄子をシンプルに炭火で焼いたものですが、賀茂茄子のポテンシャルが引き出されて実に旨い。

鰻丼・・・肉厚の立派な鰻の小丼で、皮はパリッとした食感で、身は柔らかに焼き上がっています。米は水分を多めにして炊くことで甘味と香りが際立って、鰻の美味しさをしっかりサポートしています。

キンキとトウモロコシの炊き込みご飯・・・トウモロコシがキンキの脂でバターコーン風になり、美味しさが凄まじかった。
おかわりにたくさんの付け合わせめメニューから、ジャコや金山寺味噌で炒めた牛蒡きんぴら、鯛のカマを酒蒸しにして梅と和えた鯛梅、卵など全部乗せでもう一杯。
最後に鯛梅茶漬けの合計3杯たっぷりといただきました。脳汁出っ放しの美味しさです。

水無月豆腐・・・6月の和菓子で、胡麻豆腐に和三盆を入れたもの。氷が高価だった時代に氷に見立てて夏バテ防止で食べたものが始まりとのこと。和菓子は甘過ぎない上品な甘さでくどくないので良いです。

天使音メロン・コナッツシャーベット・・・世界一美味しい天使音(あまね)メロン。残念ながらメロンが嫌いで食べることができませんでした。。。


最高の食材を活かす技術には終始脱帽でした。東西の超一流店を渡り歩いて詰んだ研鑽で、その実力は本物。父親に有名芸能人をもつことなど全く利用することなく、実力のみで到達した料理の境地。素晴らしすぎるお料理でした。

お土産にいただいたトウモロコシの炊き込みご飯は、我慢できずに家に帰ったらすぐに食べてしまいました。素晴らしいお料理、是非とも毎年足を運びたい名店です。

2023/12/17 更新

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