1回
2025/05 訪問
系列店すべてを凌駕する存在、「焼肉ジャンボ はなれ」で堪能する圧倒的肉質と火入れ技術。日本の焼き肉の最高峰のお店です。
2025/10/14 更新
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グルメな知人にお誘いをいただき、本郷三丁目の焼肉の名店「焼肉ジャンボ はなれ」に訪問してきました。店舗は1階と地下1階の2フロアで構成され、個室を中心に25席ほどの造りとなっており、プライベート感のある雰囲気が特徴です。
過去には本郷店へも篠崎本店にも訪問、FC店の「焼肉ジャンボ」白金店へは利用しやすさで頻繁に訪問しています。しかし、最も評価の高い「はなれ」には訪問したことがなかったので、念願の初訪問です。
1989年に篠崎で南原竜男氏が創業し、以後30年以上にわたり日本の焼肉ヒエラルキーの最上位に君臨し続けてきました。現在は息子である南原節充氏が代表を務め、伝統を継承しつつも進化を続けています。
各店舗は食べログシルバー、ブロンズの常連で、百名店にもずっと選出されており、名実ともに日本焼肉界を代表する存在として広く知られています。
他店舗と比べると「はなれ」は席数を抑え、落ち着いた雰囲気でゆったりと食事できるのが魅力です。篠崎本店が“元祖”としての迫力と賑やかさを持つ一方で、本郷は洗練された空間で肉を楽しむ場として位置付けられているように思います。
焼肉ジャンボのこだわりは“焼肉を超えた焼肉”とでも言える独自のスタイルです。単なる肉の提供に留まらず、食べ方の提案や調理法の工夫を重ね、焼肉というジャンルに革新を与えています。
この日いただいたコースの内容は以下の通り。
キムチ・・・酸味と辛味が絶妙で、肉の合間に口をリフレッシュしてくれます。
ナムル・・・ごま油の香りがやさしく、野菜のシャキシャキ感が心地よい一皿です。
ハツ・・・鮮度の良さが際立つ一品。弾力のある歯ごたえと、噛むほどに広がる素晴らしい旨みが印象的。ハツの美味しさが本当に良い焼き肉屋さんを見つけるポイントです。
ヒレミミ・・・希少部位らしい繊細な口どけ。とんでもなく脂と赤身のバランスが絶妙で、すぐに溶けるような食感でした。
野原焼き・・・誰もが知っているジャンボ名物。厚切り肉をさっと炙り、卵黄にくぐらせる瞬間は至福そのもの。
すき焼きのような甘美な体験、脳を突き抜ける美味しさです。
ユッケ・・・艶やかな赤身とごま油、卵黄が絡み合い、肉の甘みが際立ちます。添えられた韓国海苔で包むと香ばしさが加わり、味わいに奥行きが生まれます。
タン・・・分厚いのに驚くほど柔らかい。噛み切る瞬間に弾ける肉汁が印象的で、細かく入れられた包丁や下味、南原氏自ら担当していただく最上級の火入れ、美味しくたべさせるための工夫が凝縮。
さすが「はなれ」はひと味違いますね。
ウワミスジ・・・感動すらしてしまうほどの美しい肉質、しっとりとした赤身の奥に脂の甘みが潜みます。火入れが絶妙で、噛むほどに濃厚な旨みがあふれ出ます。
和牛の握り 玄米茶ご飯・・・炊き込みご飯と肉の旨みが一体化した逸品。玄米茶の香ばしさがほのかに香り、肉寿司の新しい完成形のよう。
シャトーブリアン・・・もちろんこちらも南原氏の火入れ。30分近くじっくり時間をかけて、外側数mmは香ばしく、しかし中はレア感を残す完璧な焼きの技術。ジューシーで旨みが口の中に溢れます。肉の最高峰と呼ぶにふさわしい体験でした。
ハンバーグ・・・鉄板でジュウジュウ音を立てながら登場。濃厚な肉汁と卵黄のまろやかさが混ざり合い、ジャンボのお肉を使っているのでハンバーグももちろん最高レベルのクオリティです。
この目玉焼きハンバーグだけでお店を出したら、連日行列でしょうね。
ヒレカツ煮込み・・・ふんわり卵でとじられた中にピンク色を残したヒレカツが並び、箸で割ると肉の旨みと卵の優しい味わいが絡み合う贅沢な仕立て。
ヒレご飯・・・牛の顔をかたどった蓋付き土鍋が運ばれ、赤いミトンで蓋を開けると立ち上る香ばしい香りに一気に期待が高まります。
中には炊き立てのご飯にレア仕上げの角切りヒレ肉がぎっしり敷き詰められ、香草が彩りを添えています。取り分けられた茶碗にフライドオニオンをトッピング。ひと口ごとに肉の旨み、ご飯の甘み、オニオンの香ばしさが調和。食感のコントラストも秀逸で、最後まで飽きずに楽しめます。
冷麺・・・コシのある麺と野菜のシャキシャキ感が調和していました。重厚な肉料理の後に、爽やかに締めくくる一杯です。
全体として、「焼肉ジャンボはなれ」は焼肉ジャンボの集大成ともいえる一軒でした。名門ジャンボグループの中でも特に評価の高い店舗。席数を抑えた落ち着いた空間で、プライベート感を重視した食事が楽しめました。
圧倒的な肉の質と南原氏による火入れ、そして独自の食体験を提供し続けるその姿勢は、日本の焼肉界を牽引する存在であることを改めて実感しました。
まさに“焼肉を超えた焼肉”と呼ぶにふさわしい体験、肉の旨みを最大限に引き出す工夫と演出は、南原氏の哲学が息づいています。
是非また足を運びたい、そんな素晴らしいお店でした。