この口コミは、CGのグルメノートさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。
問題のある口コミを報告する
-
昼の点数:5.0
-
-
料理・味 -
-
|サービス -
-
|雰囲気 -
-
|CP -
-
|酒・ドリンク -
-
-
[ 料理・味-
-
| サービス-
-
| 雰囲気-
-
| CP-
-
| 酒・ドリンク- ]
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-323488594 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-323488594","content_type":"ReviewImage","content_id":323488594,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
2025/11/04 更新
千里中央で長年愛され続ける喫茶「ニューアストリア」。平日でも常に行列ができる人気店で、今回はテイクアウトでカツサンドを購入。受け取った瞬間から、ふんわりと立ち上る香ばしい香りが食欲を誘う。パンは軽くトーストされており、指で触れただけでサクッと音がしそうなほど。見た目も美しく整っていて、老舗らしい丁寧な仕事が一目で伝わってくる。包み紙を開けた瞬間のあのワクワク感、まさに喫茶の名作に出会う前の高揚そのものだった。
一口かじると、まず驚くのはパンのしっとり感。テイクアウトにもかかわらず熱々で、まるで店内で食べているかのような仕上がり。薄すぎず厚すぎず絶妙なボリュームのカツは、衣のサクサク感と肉の柔らかさのバランスが素晴らしい。肉はやわらかく、噛むたびにじゅわっと旨みが広がり、脂の甘みが自然と口の中に溶けていく。衣とパンの一体感も完璧で、まるでひとつの料理のようにまとまりがある。
そして、このサンドの味を決定づけているのが、ウスター系の特製ソース。甘辛のちょうど中間を狙ったような絶妙な塩梅で、濃すぎず、それでいてしっかりと存在感がある。このソースがパンとカツの間をしっとりと繋ぎ、一体感をさらに際立たせている。ほんの少し酸味を感じるバランスが絶妙で、口の中に“おいしさの余韻”を残していく。野菜なしのシンプルな構成ながら、全く物足りなさを感じない。むしろ余計なものがないからこそ、素材と職人技の完成度が際立つ。
食べ進めても味が全くぶれず、最後の一口まで一貫して美味しい。ボリュームは程よく、軽やかに食べきれるのに満足感がしっかり残る。喫茶の伝統を感じる「控えめなのに記憶に残る味」。まさに“完成度で勝負するカツサンド”という言葉がふさわしい。
老舗喫茶が長年磨いてきた味わいの集大成であり、まさに大阪の“王道”を体現する一品。派手さはないが、丁寧に作り込まれた職人の味は一度食べたら忘れられない。シンプルなのに贅沢。懐かしいのに新しい。そんな余韻を残してくれる、究極のカツサンドだった。