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2025/11訪問
1回
近江八幡駅から車で10分弱、地元でも人気の中華「是的菜館」へ。日曜18:30着で店内は満席、30分ほどの待ち時間がありましたが、スタッフの丁寧な対応と熱気のある店内の雰囲気で待ち時間もそれほど気にならず。予約しておくのがベストです。 このお店の魅力は、“高級すぎないのに、丁寧で上品”。中華というと重たく濃い味のイメージもありますが、ここは全体的に優しく、でも満足感はしっかりある、そんなちょうど良さが光っていました。 五目春巻(⭐️) 一口目から「うまっ」と声が出る春巻。皮はパリパリ、なかの餡はとろとろで熱々。野菜の甘みととろみのバランスが絶妙で、王道ながら、しっかり印象に残る仕上がりでした。 皮から手作り水餃子(ネギ焼醤油)(⭐️) これはマストで頼んでほしい逸品。もちもちの手作り皮に包まれた餡はジューシーで旨味たっぷり。少し甘めのネギ醤油ソースがまた最高。焼き餃子も頼みましたが、断然この水餃子の方が好みでした。 皮から手作り焼き餃子(◯) こちらも肉汁じゅわ〜系。にんにく不使用なので軽めで食べやすいですが、個人的には最初からニンニク入りが好み。卓上のにんにくチップ&醤油でカスタマイズすることでパンチが出て◎。 海老マヨ(ハーフ)(◎) これも上品。マスタードの効いた特製ソースが珍しく、でも主張しすぎずマヨネーズとバランス良く調和。エビはプリプリで衣も軽く、油っこさは皆無。少量でも満足感あり。 国産特製レバニラ炒め(醤油)(⭐️⭐️) 今回のハイライト。とにかくレバーが柔らかく、臭みゼロ。タレも甘めの醤油ベースでしっかり絡みつつ、重くない。見た目も華やかで、ボリュームも申し分なし。レバニラ好きなら一度は試すべきレベルの逸品。 自家製叉焼入り五目炒飯(ハーフ)(⭐️) しっとりパラパラ系で理想的な炒飯。自家製チャーシューの香ばしさと旨味がアクセントになっていて、ハーフとは思えない満足感。これも絶品でした。 店全体の印象としては「ちゃんとした味のする町中華」。高級すぎず、でもひとつひとつが丁寧で、誰かに紹介したくなるようなお店。観光ついでにも、地元の普段使いにも。再訪確定です。予約はお早めに。
2025/11訪問
1回
土曜19:45訪問、満席の大盛況。当日食べログ予約で入店できたが、店内は鉄板の音が鳴り響き、どのテーブルも盛り上がっていて活気にあふれていた。お好み焼き店というより“鉄板居酒屋”という印象で、味付けは全体的に濃いめでジャンキー。ビールやハイボール片手にがっつり食べたい派には、まさに天国のような空間だった。 観光客にも「大阪来てよかった」と思わせてくれる店。もちろん地元民も通いたくなる魅力がある。今回は以下の3品を注文。 ■蒸し豚 1セット ⭐️ 見た目はシンプル。だが一口食べれば、その驚くほどの柔らかさに感動する。脂は程よくのっているが全くくどくなく、蒸されたことで肉の甘味と旨味が凝縮されている。 タレは複数あり、特に印象的だったのが甘酸っぱくピリ辛なチョジャン。ネギやごま油、にんにくも用意されており、味変しながら無限に食べられる。これは完全に“つまみ系”として優秀。 蒸し料理ながらパンチがある味わいで、「シンプルなのに印象に残る」とはまさにこのこと。いくらでもいける。 ■名物!ホルモン焼き ⭐️ 香ばしい香りと音が五感を刺激してきて、すでに美味しい。濃いめのタレでしっかり焼かれたホルモンは、照りと焼き目が食欲をそそる見た目。 一口で驚くのはそのとろけるような柔らかさと、まったく臭みのない上質なホルモン。タレは甘辛+にんにく風味のパンチ系。お酒はもちろん、ごはんにも間違いなく合う。途中で蒸し豚のチョジャンにつけてみたら、これまた味変として最高。これは“名物”と名乗るだけある。絶対に頼むべき一品。 ■豚玉(お好み焼き) ◎ 大阪といえばお好み焼き。観光客でも満足できるであろう完成度。ふわっと軽く、まるで山芋入りのような生地に驚く。外はカリッと焼かれていて香ばしく、中はふわトロ。食感のバランスが見事。ソースは甘め、マヨもたっぷりで、王道の味付け。 中には牛すじこんにゃくがたっぷり入っており、出汁感と食感に深みがある。さらに卵のとろとろ感が全体をまとめていて、一体感のある一枚。ボリュームもあるが、ふわっとした軽さでぺろりといけてしまう。ジャンキーながら、しつこくないのが魅力。 鉄板の音、活気ある雰囲気、ビールが進む濃いめの味付け…すべてが“楽しい夜”を演出してくれるお店だった。味もサービスも価格も大満足。特にホルモン焼きと蒸し豚の完成度は特筆すべきで、定番のお好み焼きも抜かりなし。西大橋駅からすぐという立地もよく、観光・仕事帰り・飲み会どれにも使える万能店。大阪グルメとして、ここは自信を持って人におすすめできる。
2025/11訪問
1回
物産展で偶然見かけて即購入した一杯。札幌の人気店「凡の風」の塩ラーメンが、家でこのレベルで食べられるとは思っていなかった。まず一口スープを啜った瞬間、「これ…マジで店の味じゃない?」と疑うほどの完成度に、正直驚いた。 スープは、魚介の柔らかい香りがふわっと立ち上がり、そこに鶏のコクがしっかりと重なる。いわゆる“しょっぱい塩ラーメン”とは一線を画す、上品な旨味の塊。魚介と動物系のWスープのような重層感がありつつ、後味はすっきりしていて重くない。 麺は札幌らしい中太ちぢれ麺。やや硬めに仕上げたら、スープとの絡みが最高すぎた。もちもちとした弾力と、スープを拾う縮れ具合が理想的で、すすってるだけで楽しい。小麦の風味もきちんと感じられて、これは◎。まさに「札幌ラーメン」の王道をしっかり踏んでくる印象。 今回はシンプルにゆで卵とチャーシューをトッピング。脂がじゅわっと染み出す豚バラと、つるんとした卵が良いアクセントになってくれて、満足感はかなり高い。 こういうご当地ラーメンって、実際食べてみると「あぁ、まぁこんなもんか…」ってなることも多いけど、これは違った。ひと口ごとに感動があって、最後の一滴までしっかり飲み干した。間違いなくリピートしたいし、実際に店にも行きたいと思った。
2025/10訪問
1回
梅田の街中、ちょっと奥まった場所に構えるお好み焼き店「どんたく」。平日18時の開店と同時にふらっと立ち寄ったが、予約なしでもすんなり入れたのが幸運だった。とはいえ、席に着いてしばらくすると次々にお客さんが入ってきて、すぐに満席に。さすがの人気店だ。 注文したのは、店の看板メニュー「ミックス玉」⭐️。目の前の鉄板で手際よく焼かれ、仕上がったそれは、立ち上る湯気とともにジュウジュウと音を立てながら目の前に運ばれてきた。とろりとしたソースの艶、かつお節の舞、青のりの香り、そして全体のふっくらした厚みと焼き目のバランス。そのビジュアルだけでもう心を奪われる。 一口食べると、ふわふわ&とろとろの生地が舌の上でほどける。この食感が絶妙で、しかも生地全体のまとまりが素晴らしい。紅生姜がさりげなく効いていて、甘めのソースとピリッとアクセントになるからしマヨネーズのバランスも秀逸。味に一切のくどさがなく、ずっと食べていられる仕上がりだ。 具材も手抜かりなし。エビやイカは大ぶりでぷりぷり、豚肉はジューシーながら重たすぎず、全体をしっかり支えている。特にミックス玉の名前に恥じない豪快さで、どこを食べても「当たり」の箇所があるのが嬉しい。 目の前で焼いてくれるライブ感も特筆すべきポイント。焼き上げる手際が見事で、焼き上がりのワクワク感も倍増する。ボリュームも十分で、一枚食べ終える頃にはしっかりと満足感に包まれる。 奥には6人がけのテーブル席もあり、予約すればグループでゆっくり楽しむこともできそう。 大阪らしい空気感の中で絶品お好み焼きを味わえるこの店は、観光客にも自信を持ってすすめられる。もちろん地元民にも愛されているのがよくわかる。 次回は名物のとんぺい焼きもぜひセットで楽しみたい。ここは“絶対に再訪”と誓いたくなる一軒だった。
2025/10訪問
1回
千里中央で長年愛され続ける喫茶「ニューアストリア」。平日でも常に行列ができる人気店で、今回はテイクアウトでカツサンドを購入。受け取った瞬間から、ふんわりと立ち上る香ばしい香りが食欲を誘う。パンは軽くトーストされており、指で触れただけでサクッと音がしそうなほど。見た目も美しく整っていて、老舗らしい丁寧な仕事が一目で伝わってくる。包み紙を開けた瞬間のあのワクワク感、まさに喫茶の名作に出会う前の高揚そのものだった。 一口かじると、まず驚くのはパンのしっとり感。テイクアウトにもかかわらず熱々で、まるで店内で食べているかのような仕上がり。薄すぎず厚すぎず絶妙なボリュームのカツは、衣のサクサク感と肉の柔らかさのバランスが素晴らしい。肉はやわらかく、噛むたびにじゅわっと旨みが広がり、脂の甘みが自然と口の中に溶けていく。衣とパンの一体感も完璧で、まるでひとつの料理のようにまとまりがある。 そして、このサンドの味を決定づけているのが、ウスター系の特製ソース。甘辛のちょうど中間を狙ったような絶妙な塩梅で、濃すぎず、それでいてしっかりと存在感がある。このソースがパンとカツの間をしっとりと繋ぎ、一体感をさらに際立たせている。ほんの少し酸味を感じるバランスが絶妙で、口の中に“おいしさの余韻”を残していく。野菜なしのシンプルな構成ながら、全く物足りなさを感じない。むしろ余計なものがないからこそ、素材と職人技の完成度が際立つ。 食べ進めても味が全くぶれず、最後の一口まで一貫して美味しい。ボリュームは程よく、軽やかに食べきれるのに満足感がしっかり残る。喫茶の伝統を感じる「控えめなのに記憶に残る味」。まさに“完成度で勝負するカツサンド”という言葉がふさわしい。 老舗喫茶が長年磨いてきた味わいの集大成であり、まさに大阪の“王道”を体現する一品。派手さはないが、丁寧に作り込まれた職人の味は一度食べたら忘れられない。シンプルなのに贅沢。懐かしいのに新しい。そんな余韻を残してくれる、究極のカツサンドだった。
2025/10訪問
1回
なんばのルッジェーリで「シチリアピスタチオ」と「イタリアンモンブラン」をテイクアウト。 ショーケースの美しさからして別格で、どれを選んでも間違いなさそうな雰囲気。そんな中でこの2つを選びましたが、どちらも本当に感動レベルの美味しさでした。 まずはシチリアピスタチオ。⭐️ スプーンを入れた瞬間に伝わるねっとり感、その時点でもう期待が確信に変わります。口に入れるとピスタチオの香りが濃密に広がって、香ばしさとコクが見事に両立。濃厚なのに重くなく、甘さも驚くほど上品です。ナッツの油分でベタつく感じが一切なく、最後までピスタチオそのものの旨みで食べ進められる。食べ終えたあとも余韻が長く、香りとコクがずっと続く感じ。正直、これまで食べたピスタチオ系スイーツの中でもダントツで一番でした。 そしてイタリアンモンブラン。◎ こちらは洋酒っぽさのない、栗の素朴な甘みをしっかり引き出したタイプ。クリームはなめらかで口どけが良く、栗の香りがふわっと広がる。中には栗の粒が入っていて、食感がいいアクセントになっています。甘さのバランスも完璧で、重くならず、最後まで自然に食べ進められる。派手さはないのに、一口ごとに「これが本物のモンブランだな」と感じさせてくれる上品さがありました。 どちらも素材の味を最大限に引き出していて、香り・舌触り・余韻すべてが整っている。 ピスタチオの深いコクと、モンブランの優しい甘み。それぞれが全く違う方向で完成されています。 「濃厚だけど重くない」「甘いけど上品」——この両立ができているお店は本当に少ない。なんばでデザートを探すなら、まずここ。間違いなく、通いたくなる一軒です。
2025/10訪問
1回
立ち飲みの常識を軽々と超えてくる──そう感じたのが「立ち飲み テッケン」の刺身盛とトロホルモンあご出汁煮込み。どちらも文句なしの⭐️評価。正直、ここは“立ち飲み”と呼ぶのが失礼なくらい、料理の完成度が高い。 まず驚かされるのが刺身盛⭐️。黒皿に美しく並ぶ魚たちは、色艶、厚み、切り口すべてが完璧で、まるで割烹の一皿のよう。マグロは赤身と中トロのバランスが見事で、ねっとりとした旨みが舌の上でゆっくりと広がっていく。サーモンは厚切りで脂がのり、口に入れた瞬間にとろける。炙りの魚は焦げの香りがふわっと広がり、思わずため息が出るほど香ばしい。ネギトロは軽やかでありながら濃厚、全体をまとめるやさしい甘みが印象的だ。厚切りでプリッとした食感、抜群の鮮度、わさびと醤油のバランスも秀逸。立ち飲みでこのクオリティに出会えるとは本当に驚きだった。 そしてもう一品のトロホルモンあご出汁煮込みも⭐️。まず、出汁の香りが圧倒的にうまい。上品でありながら深みがあり、脂の甘みを包み込むような優しさがある。ホルモンはぷるぷるコリコリの食感で、ひと口ごとに旨みが弾ける。スープのあご出汁がホルモンの脂と見事に調和していて、最後の一滴まで飲み干したくなるほど。 店内は清潔感があり、広々としていて女性一人でも入りやすい雰囲気。スタッフの対応もテンポよくスマートで、立ち飲みなのにどこか洗練された空気が漂う。 「軽く一杯」のつもりで寄ったのに、気づけば“ここに来るためにまたなんばまで行こう”と思わせてくれる。料理、雰囲気、サービス──すべてが想像を超える完成度。テッケン、間違いなく名店です。
2025/10訪問
1回
青葉台の住宅街の一角に、全国のラーメン好きが足を運ぶ名店「らぁ麺 すぎ本」があります。外観は控えめながら、その一杯に惹かれて訪れる人の行列が絶えません。今回いただいたのは、味玉醤油らぁ麺。丼を前にした瞬間から、透き通るようなスープの美しさに心を奪われました。 ひと口含むと、まず鶏の上品な旨みがすっと立ち上がり、あとから節系の香りが静かに寄り添います。醤油のキレがありながら、決して角が立つことなく、まろやかさと奥行きを兼ね備えた味わい。透明感のある見た目に反して驚くほど厚みがあり、飲み進めるごとにじわじわと広がる余韻が心地よいスープです。 麺は加水低めのストレートタイプで、パツッと歯切れの良さが光ります。スープを抱き込みすぎず、適度に寄り添うバランス感覚が絶妙で、噛むたびに小麦の香りがふわりと広がります。この麺とスープの一体感こそ、すぎ本の真骨頂といえるでしょう。 添えられた味玉はやや硬めの半熟仕上げで、黄身にはしっかりと旨みが凝縮。出汁の風味が強く、単なるトッピングを超えて和食の煮卵を思わせる存在感がありました。脇役に徹しながらも全体を底上げする、この完成度の高さに唸らされます。 一杯を食べ終えたあとは、すっきりとしながらも鶏の旨みがじんわりと長く残り、またすぐにでも食べたくなる中毒性がありました。奇をてらうことなく、シンプルさの中に隙のない職人の技が詰まった一杯。名店と呼ばれる理由を、身をもって実感できる体験でした。 青葉台まで足を運ぶ価値があるかと問われれば、間違いなく「ある」と答えたい。まさにラーメン好きなら一度は食べるべき、王道にして究極の醤油らぁ麺です。
2025/09訪問
1回
JR甲子園口駅近くの商店街にある「味包(みーほう)」。商店街の町中華らしい空気感を持ちながら、特級調理師による本格中華が味わえる数少ない店です。餃子や炒飯、唐揚げももちろん水準以上でしたが、今回特に心を掴まれたのは、海老入りシューマイと海老のマヨネーズ。この2品は間違いなく訪問の価値を決定づける存在でした。 海老入りシューマイ⭐️は、噛んだ瞬間に海老がぷりっと弾ける食感が印象的で、同時に肉の旨みがしっかりと広がります。点心専門店の繊細さを思わせながらも“肉肉しさ”を前に出すバランスが絶妙で、ただ軽やかに流れていく点心では終わらない。口に入れた瞬間の快感と、食べ進めた後の満足感が同居しており、食後に「もう一度この一皿を」と思わせる強い再訪性を持っています。 一方の海老のマヨネーズ⭐️は、さらに鮮烈な体験でした。大ぶりの海老にふんわりと軽やかな衣を纏わせ、濃厚でクリーミーなマヨソースが絡む。ここまでは王道ですが、味包の特筆すべきはその奥行きにあります。ソースの中にナッツ系のペーストが仕込まれており、一口ごとに香ばしさが鼻へと突き抜けていく。この香りの立ち上がりが一皿に立体感を与え、重たさを感じさせないまま贅沢な余韻を残す。食べ進めるほどに中毒性を帯びていき、気づけば「まだ食べたい」と思わせる魅力を備えていました。 脇を固める料理も見事でした。特製手作り焼き餃子◎はもっちりと厚みのある皮が点心の伝統を感じさせ、中の餡は野菜の甘みが主体で軽やか。炒飯◎は玉ねぎの甘みと肉のコクがしっとりと広がり、油の豊潤さも全体をまとめ上げる“深み”のある味わいでした。唐揚げ◯はカリッとした衣にブラックペッパーを効かせ、豪快ながらも計算された仕上がりで、ビールを思わず欲しくさせる一品です。 しかし今回の体験で最も印象を残したのは、やはり海老シューマイと海老マヨ。どちらも「本格中華」と「町中華」の境界を飛び越え、親しみやすさの中にしっかりと技術と独自性を感じさせる仕上がりでした。甲子園口というローカルな街にいながら、東京の名店に匹敵するレベルの点心と中華を楽しめるという驚き。その体験自体が、この店を百名店たらしめる理由だと強く感じました。
2025/09訪問
1回
宮崎の名店「拉麺男」のこってりとんこつを宅麺でいただきました。湯煎を始めた瞬間から、家中に立ち込める濃厚な豚骨の香り。強烈な獣臭でありながら、それが不思議と心を高ぶらせる。まるで自宅がラーメン屋に変わったかのような“背徳的な高揚感”に包まれながら、期待はいやが上にも膨らんでいきます。 ひと口目の衝撃は忘れられません。骨の髄まで煮出したような圧倒的濃度が押し寄せるのに、飲み込んだ瞬間には驚くほど後味が澄み渡る。重厚さと清らかさ、その両極が見事に共存する。まさに呼び戻し製法の真骨頂であり、「臭いのに澄んでいる」という矛盾が、一杯の中で奇跡のように成立しています。無鉄砲のように荒々しい骨粉感で迫るタイプとも異なり、濃厚でありながら洗練された世界観を提示する——この構造こそが拉麺男の唯一無二の魅力だと感じました。 麺は中細のストレート。スープをまとわせるというよりも、芯まで吸い込み、噛みしめるたびに濃厚な旨みが層を成して舌の上に広がる。まるでスープと麺が一体となり、調和しながら口中で物語を紡いでいくような体験です。 具材も秀逸でした。薄切りのチャーシューは脂がほどけるようにとろけ、スープと重なり合うことで甘みを増す。ご飯と合わせたくなる誘惑を抑えるのが難しいほどで、宅麺という枠を超えた贅沢さを感じさせます。 そして味変。紅しょうがや酢を加えれば、一瞬にして表情が変わり、まるで別のラーメンを食べているかのような新鮮さ。辛味噌を溶かせば辛さは暴走せず、コクの奥行きを深める。味変は単なるアクセントではなく、ラーメン全体の物語を次章へと導く“再構築の力”を持っています。 総じて、この「こってりとんこつ」は超濃厚系の理想形。獣臭の濃さ、構造の洗練、最後まで飲ませる説得力。三拍子が揃い、しかも宅麺でここまで完璧に再現されるという事実が驚異です。無鉄砲と並び称されながらも、より幅広い層を惹き込む懐の深さを備えている。 5.0という評価に一切の誇張はなく、むしろそれ以上の価値があるとすら思える一杯でした。濃厚豚骨の極致でありながら、新しい未来を感じさせる——宅麺における“到達点”と呼ぶべき存在です。
2025/09訪問
1回
高槻にある塩ラーメン専門店「あす流」で、看板の塩ラーメンをいただきました。土曜日の正午というピークタイムにもかかわらず待ちなしで入店できたのは、立ち食いカウンターが用意されているからこそ。回転率が非常に良く、百名店で立ち食いスタイルというのは初めての体験で、これも「あす流」ならではの魅力だと感じました。店内はモダンに整えられつつも、テレビからはお茶の間番組が流れていて、街に自然に溶け込む親しみやすさもあります。 丼を目の前にすると、まずスープの透明感に息を呑みます。一口含めば、鶏と魚介の旨みが見事に調和し、ただのあっさりではなく「奥深さ」を備えた味わい。脂が表面に艶を添え、そこから広がるコクは、塩ラーメンの既成概念を覆すものでした。さらに大葉の清涼感が後からふっと抜けていき、これまで出会ったことのないさっぱり感を演出。まさに唯一無二のスープです。 麺は麺屋棣鄂の中細ストレート。つるつると流れるように喉を通り、スープと一体化する感覚は圧巻。小麦の存在感を前に出すのではなく、スープの流れに自然に寄り添い、まるで計算されたように完成度の高い組み合わせでした。 トッピングも秀逸。ワンタンは肉餡の旨みと滑らかな皮が口の中でとろけ、スープに厚みを加えます。チャーシューは脂の甘みが際立ち、スープに浸すとさらに旨みが増し、ご飯が欲しくなる味わいでした。 さらに特筆すべきは卓上の味変。柚子胡椒を加えるとスープに爽快なキレが生まれ、干し貝柱は旨みを一段と押し上げてくれる。単なる調味料ではなく、ラーメン全体のストーリーを次の章へと進める役割を果たしており、「同じ一杯なのに、まるで二度三度と楽しめる」感覚を味わえました。 「あす流」という店名には、“明日へ流れる”という日常性と、未来を切り拓く革新性の両方が込められていると感じます。ラーメンそのものは未来志向でありながら、提供の仕方や空間は街に自然と溶け込んでいる。この二面性こそが「あす流」の真髄でしょう。 総じて、あす流の塩ラーメンは「塩ラーメンの完成形」と言いたいほどの傑作。透き通ったスープの中に知的なひねりと奥深さを秘め、食べ手を驚かせながらも安心感を与えてくれる。立ち食いでサッと味わえる日常性と、百名店らしい完成度の高さが見事に両立した、まさに特別な一杯でした。
2025/09訪問
1回
高槻の名店「丹青」。 土曜日の朝9時20分に到着した時点で、すでに8人待ち。開店前から行列ができると聞いて早めに来たものの、ここまで並ぶパン屋は関西でも初めて。10:15にようやく入店。外は暑く、日傘は必須でしたが、お店の方が並ぶお客さんに傘を貸してくださるという心配りも。出る頃にはすでに20人待ち。人気の高さを肌で感じました。 まず真っ先におすすめしたいのが「うめ明太(⭐️)」。これはもう、絶対に食べてほしい一本。たっぷり詰まった明太子が香ばしいフランスパンの塩気と抜群に合い、中はふわふわ。さらに大葉の爽やかな香りがふっと抜け、旨みと香りの波が押し寄せてきます。惣菜パンという枠を超えた完成度で、丹青の実力を感じさせる逸品。 「黒豆とヘーゼルナッツのタルト(⭐️)」は、見た目からして宝石のよう。黒豆がゴロゴロと入り、タルトはサクサク、生地はふわふわ。ヘーゼルナッツの香ばしさが甘みを引き締め、上品でいて満足感のある味わいでした。焼きの香りが本当に良い。 「自家製ショコラティーヌのパンオショコラ(⭐️)」も衝撃的に美味しかった。サクサクと軽快なのに、決して軽すぎない食感。濃厚なチョコレートが層の間にしっかりと溶け込み、口の中でカカオの香りがゆっくり広がります。これまでのパンオショコラの中でも、間違いなくトップクラス。 惣菜系で最も印象に残ったのが「舞茸とベーコンのクロックムッシュ(⭐️)」。 香ばしいベーコンの香りが鼻を抜け、そのあと舞茸の芳醇な香りが追いかけてくる。くるみのカリッとしたアクセントも効いていて、まるで一皿料理のような完成度。これほど香りと旨みのレイヤーが重なった惣菜パンはなかなか出会えません。 「クロワッサン アラクレーム(◎)」は、見た目のずっしり感に反して繊細な口どけ。カスタードと生クリームがたっぷり入っているのに、クロワッサンの香ばしさがしっかりと主張してくる。バターと小麦の香りが立ち上がり、満足感の高い一品。 「クリームチーズレザン(◎)」は、なめらかなチーズとジューシーなレーズンのマリアージュ。噛むたびにレーズンの旨みがじゅわっと広がり、チーズの酸味と見事に調和しています。おやつにもワインにも合いそうな、万能の美味しさ。 そして「ノアレザン(◎)」。 くるみの香ばしさとレーズンの自然な甘みが共演する、クラシックでありながら完成度の高い一品。レーズンは大粒でたっぷり。ほのかな渋みがアクセントになっていて、噛みしめるほどに深い味わいを感じます。生地はギュッと詰まっており、しっとりとした口当たり。パンとしての完成度が高い一方で、素材の力をストレートに感じさせてくれるのも魅力。 一方「レーズンちぎりパン(⭐️)」は、もっちもちの柔らかいパンにジューシーなレーズンがこれでもかと詰まった一品。レーズンの粒が大きく、噛むたびに果汁のように甘みが広がる。レーズンが苦手な人でも思わず「これは美味しい」と言ってしまうほどの出来。素朴だけど忘れられない味わいでした。 「自家製ラムトマトカレーのパニーニ(◎)」は、ラム・ナス・カボチャなど具材が豊富で、噛むたびに味が変化。スパイス感よりも素材の旨みが際立つタイプで、丁寧に作られた“料理系パン”という印象です。 「ダブルトマトとイベリコベーコンハラペーニョ(◯)」は、ベーコンの脂がしっかり旨みを出し、ハラペーニョの辛さは控えめ。ナッツの食感がアクセントになる一方で、少し好みは分かれるかもしれません。 「クロワッサン(◎)」は、シンプルで王道。甘さ控えめでバターの香りが心地よく、朝食にぴったりの一品。 そして最後に「丹精のドーナツ(ショコラ)(◎)」。ふわふわでもっちりした生地に、甘さ控えめのショコラソースがとろりと広がる。派手さはないのに記憶に残る、まさに“丹青らしい上質な余韻”を感じました。 どのパンをとっても香り高く、構成が緻密。素材を生かしながらも、驚きと楽しさを兼ね備えている。 関西でこれほど完成度の高いパン屋は本当に稀です。開店前に並ぶ価値、間違いなくあります。高槻に行くなら“丹青で朝を迎える”――それだけで一日が特別になる、そんなお店です。
2025/09訪問
1回
鶴橋といえばコリアンタウンや焼肉の街として有名ですが、その中でも高評価を集めているのが「空 鶴橋総本店」。 「煙がすごい」という口コミは数多く見ていたものの、実際に訪れてみるとその通り。 土曜日の16時という早めの時間に訪問したため、奇跡的に待ち時間はなし。ただ、17時前にはすでに続々とお客さんが来店していたので、狙うならこの時間帯が吉です。 店内に入ると、目の前で立ちのぼる煙と、どこか懐かしい雰囲気の漂う下町の空気感。 服や髪に匂いがつくのは避けられませんが、それすらもごちそうの一部に思えてくるような熱気の中、人気メニューを中心に注文。 ●ハラミ ⭐️(絶対注文したい逸品) まず、一口食べて思わず「うまい」と声が出てしまうほどの美味しさ。肉厚なのに驚くほど柔らかく、噛むほどにじわっと旨みが広がります。 これまで高級焼肉店でもハラミはよく食べてきましたが、ここのハラミはまさに別格。 あらかじめ軽く味がついており、タレをつけなくても充分な満足感。焼肉好きなら必食です。 ●ツラミ ◎ ハラミのインパクトに続いて注文したのがこちら。 薄切りでさっぱりとした口当たりですが、しっかりとした歯ごたえと赤身の旨みがあり、後半でもさらりと食べられます。 肉の脂に疲れてきた頃にちょうど良い、絶妙なバランス。 ●ホソ ◎ ぷるぷるの脂が特徴的なホルモン系メニュー。 一般的には焼くと縮んでしまうことが多いのに、こちらは焼いてもふっくら感がしっかりと残ります。 脂っこいように見えて、くどさはまったくなく、香ばしさと旨味が際立つ一品。ホルモン好きは必ず頼んでほしい。 ●ユッケジャンスープ ◯ 見た目通りしっかり辛めのスープ。辛い物好きにはたまらない刺激感。はじめはちょっと辛すぎるかな?と思ったものの、具材の旨みが出ていて、食べ進めるうちにクセになる味わいに。 個人的にはもう少し辛さが控えめだとより好みですが、寒い時期にはきっと身体が温まる一杯。 一緒にライス(大)とビールも注文し、しっかり満腹に。これだけ食べて、お会計はなんと3,300円ほど。この満足感、この価格、人気店である理由がよくわかりました。 ただし、やはり煙の量は覚悟が必要。 服に匂いがつくのは避けられず、席によっては熱気もすごいので、デートやおしゃれ着では避けたほうが無難。仲の良い友人や家族と、がっつり「うまい肉を食べたい日」にぴったりのお店です。 次回はカルビや上ミノにも挑戦したい。 鶴橋エリアでコスパ良く焼肉を楽しみたいなら、間違いなく候補に入れておくべき名店です。
2025/07訪問
1回
四ツ橋駅から徒歩すぐの「餅匠しづく 新町店」は、まさに“和菓子の概念が変わる”一軒。モダンで凛とした外観に、丁寧に作られた和菓子が静かに並びます。 和菓子一つひとつは400〜700円ほどとやや高めですが、その分、完成度は非常に高く、価格に見合う価値あり。今回いただいたのは以下の4品: ■ 栗大福(◎) まず驚くのはその栗の存在感。薄い求肥に包まれた中には、ふんわり柔らかく甘み豊かな栗がごろんと。あんこの甘さも絶妙で、主役の栗を引き立ててくれる設計。価格で構えていたハードルを軽々と越えてきた一品で、手土産にすれば間違いなく喜ばれる逸品です。 ■ 黒餅 黒豆つぶあん(◎) こちらはもちもち感がしっかり感じられるタイプ。黒豆の甘さは控えめで、全体としてとても上品な仕上がり。つぶあんの粒感と餅の弾力が好バランスで、噛むたびにじんわり広がる豆の旨みが嬉しい。 ■ 桃大福(◎) これは反則級の美味しさ。なんと、瑞々しい桃が入っている。中のこしあんも控えめで、桃のフレッシュな甘さを邪魔せず引き立ててくれます。口に入れた瞬間、夏の果実の香りがふわりと広がる。季節限定だとしたら、出会えたことに感謝したくなるレベル。 ■ 純水ようかん(◎) なめらかな口当たりと、すっきりとした甘さ。水羊羹というよりも、まるで和製デザートのような佇まい。冷やしていただくと、さらにその美味しさが際立つ。個人的にはリピート確定の一品。 【総評】 和の素材を、洗練された現代の感性で表現する唯一無二の和菓子屋さん。どれも見た目が美しく、味の完成度も非常に高い。季節ごとにラインナップが変わるようなので、また訪問したい。 静かな時間が流れる店内で、ひとつひとつ選ぶ贅沢を。大切な人への贈り物としても、自分へのご褒美としても、自信を持っておすすめできるお店です。
2025/07訪問
1回
かねてより気になっていた「中華蕎麦 葛」。しばらく店主の怪我で休業していましたが、営業再開との情報を受け、満を持して初訪問。 土曜日10:45到着で前に5名。開店直後の11:00には一気に行列が伸び、自分が着席した11:23頃には10人以上が並んでいた。確実に味わいたいなら、開店前の訪問がマストです。 注文したのは看板メニューの「出し蕎麦」と「味玉ローポー丼」。どちらも想像を超える完成度でした。 ■ 出し蕎麦(690円) ◎ まず、価格設定が異常。このクオリティで690円はもはや事件級。 スープは、鶏白湯をベースにしながらも、ふわっと広がる鰹出汁が印象的。ひと口目は濃厚、なのに後味は驚くほど軽やか。 深みとキレが見事に共存し、じんわりと胃に染み入る一杯。 麺は中太に近いやや縮れ。鶏白湯といえば細ストレートが多い中、この選択が新鮮。スープをしっかりまとい、食感と風味のコントラストが美しい。 味玉は見事な半熟で、黄身のとろみと味の濃さが絶妙。全体のボリュームも申し分なく、これだけで満足して帰れるレベル。 ■ 味玉ローポー丼(350円) ◎ サイドメニューの域を超えた一品。しっかりと燻製香を纏ったローストポークに、まろやかなわさびソースがアクセントとして機能。 単体でも極上だが、出し蕎麦のスープをスプーンでかけながら食べると、口の中に旨みが幾層にも重なっていく。 そしてこのサイズ感。「この価格でこの量!?」と思わず目を見張るボリューム。丼としての完成度も高く、主役級の存在感を放っていました。 味の好みで言えば、中津の「らーめん弥七」の方が上かもしれません。ただ、弥七は整理券制で訪問ハードルが高い。一方で「葛」は30分前の並びでこの満足度とコスパ、そして何より気持ちの良い接客が揃う。 一杯のラーメンと一杯の丼が、それぞれ主役として成立している。このバランス感覚と誠実な仕事ぶりに、深く唸らされました。 味、価格、アクセス、接客。総合点で「5.0」の評価を迷いなく贈ります。
2025/07訪問
1回
梅田・新梅田食道街の一角にある「きじ 本店」。 観光客にも地元民にも愛され続ける、大阪お好み焼き界のレジェンド的存在。土曜日17:00に訪問し、待ちはわずか2名で10分ほど。普段は昼も夕方も1時間近い行列ができることを考えると、時間をずらしての訪問がやはり正解。 今回注文したのは定番中の定番、豚玉(ソース・マヨネーズ多め)。 まず一口目で印象的だったのは、生地のふわふわ感。外側は香ばしく焼かれ、カリッと仕上げられた豚バラがアクセントになっていて、口に入れるたびに香ばしさと優しさが同居する。 そして「きじ」ならではの個性が光るのが、大葉(しそ)入りの生地。これが全体を重たくさせず、後味にほんのり爽やかさを残してくれる。鉄板の前で焼き上げられる様子を眺めながら、待つ時間すら楽しみに変わっていく。 仕上げにたっぷりかけた甘めでコクのあるソースは、まさに自分好み。さらにマヨネーズを多めにしたことで、濃厚さとジャンキーさが際立ち、最後まで一気に食べきってしまう美味しさ。まさにソースとマヨの魔力。 サイズはやや小ぶりな印象を受けたが、その分最後まで軽やかに楽しめる。とはいえ、ごはんとのセットがあれば完璧だったと思えるほど、ソースの味わいには“白米欲”を刺激されました。 総じて、「さすがきじ」と唸らされる一枚。 ふわふわ・カリカリ・しっとり・爽やかさ、このすべてが1枚のお好み焼きに凝縮されている。昭和の趣が残る店内、鉄板のライブ感、丁寧な焼き。どれをとっても完成度が高い。 時間帯を工夫すれば意外とスムーズに入れるので、観光でも、日常使いでも。 「大阪でどこか1軒だけお好み焼きを」と聞かれたら、まず候補に挙げたくなる名店です。
2025/07訪問
1回
東京・本郷三丁目に本店を構える人気店「麺屋 鈴春」。 その看板メニューのひとつである「昆布水つけ麺(牡蠣塩)」を、宅麺でお取り寄せしました。 実は以前、東京を訪れた際に店舗に伺ったことがあるのですが、開店から間もなく完売という人気ぶりに阻まれ、悔しさを胸に帰路についた記憶があります。 そんな憧れの一杯を、自宅で、しかも落ち着いた環境で楽しめるというのは、宅麺ならではの醍醐味です。 まず目を引くのは、美しく艶やかな中太ストレート麺。 しっかりと昆布水に浸された麺は、見るからに上質な質感で、持ち上げるとぬめりとともに上品な出汁の香りがふんわりと立ち上ります。 実際に口に含むと、そのしなやかな弾力にまず驚きます。もちもちとした食感に加えて、小麦の風味がしっかりと感じられ、麺単体でも十分に成立するほどの完成度です。 対するスープは、塩ベースに牡蠣の旨みがしっかりと溶け込んだ重層的な味わい。 塩ラーメンにありがちな軽さとは一線を画し、動物系のコクと貝類の旨味がバランスよく共存しています。 一見あっさりながらも、舌の奥に長く残る旨みが印象的で、昆布水をまとった麺をくぐらせるたびに、じわじわとその魅力に引き込まれていきました。 チャーシューは厚みもあり、脂身と赤身のバランスが良く、しっとりと柔らかい仕上がり。 そのままでも、スープに軽く浸しても、どちらでも満足できる美味しさでした。 気づけば夢中で箸を進めてしまい、あっという間に完食。 普段はあまりやらないスープ割りも試してみたところ、昆布と牡蠣の出汁感がさらに引き立ち、最後の一滴まで味わい尽くすことができました。 名店の味をここまで忠実に再現し、しかも自宅で堪能できるというのは、まさに宅麺の醍醐味。 つけ麺好きはもちろんのこと、昆布水系のラーメンをまだ試したことがない方にも、ぜひ一度体験してほしい一杯です。 これは間違いなく、リピート確定の一品。 次は本店にも再チャレンジして、現地でその感動を味わってみたいと思わせてくれる、素晴らしい体験でした。
2025/07訪問
1回
食べログ アイス・ジェラート 百名店 2023 選出店
谷町六丁目、松屋町、谷町九丁目/ジェラート・アイスクリーム、カフェ
大阪・谷町六丁目のジェラート専門店「チルコドーロ」で、クリーミィピスタとミルクのダブルをいただきました。 店名の「黄金のサーカス」にふさわしく、口に入れた瞬間に広がる上質な世界観に、思わず心がふわりとほどけます。 まず印象的だったのが、ピスタチオのやさしさ。 イタリア系のジェラテリアではよくある濃厚さで押すタイプとは違い、こちらのピスタチオは余計な雑味がなく、ナッツの香ばしさと乳の丸みが見事に調和しています。まさに“大人が静かに感動する味”と言えるバランス感。ピスタチオのジェラートにありがちな脂っこさや甘ったるさが一切なく、洗練された余韻を残します。 そして驚きだったのが、ミルクの完成度の高さ。 個人的に、牧場系ミルクの“牛乳の風味が強すぎるジェラート”がやや苦手なのですが、ここのミルクはまったく違う。 驚くほどなめらかで、乳の風味がまろやかに広がりながら、後味はすっと溶けて消える。あくまで素材の良さと技術が光る“品のあるミルク”です。 ふたつを一緒に口に含むと、ピスタチオのナッティーな香ばしさと、ミルクの清らかな甘みがまるでハーモニーのように重なり、これ以上ないほど自然で美しい味の組み合わせに。 チルコドーロは、味わいの主張が強すぎることなく、一流の素材と丁寧な仕事が静かに響いてくる名店。 お店の雰囲気も落ち着いていて、谷六のまち歩きの途中に、肩の力を抜いて立ち寄れる空気感もとてもいい。 「どんなジェラートが好き?」と聞かれたときに、誰にでも安心してすすめられるお店です。 ぜひ、ピスタチオとミルクで“やさしさに包まれる一杯”を味わってみてください。
2025/07訪問
1回
北府中の人気店「中華蕎麦 ひら井」のつけ蕎麦を宅麺でお取り寄せしました。 ずっと気になっていた一杯だったのですが、結論から言えば、これは宅麺の中でも本当におすすめできる一杯。食べ終わったあと、心から「また頼みたい」と思える内容でした。 まずスープ。一般的につけ麺というと魚介系が主流ですが、こちらの一杯は動物系100%のスープ。 一口目からガツンと旨味が押し寄せるのに、全くくどさがない。むしろ、レンゲでスープをすくう手が止まらず、どんどん飲みたくなる後引く旨さが印象的でした。鶏と豚の濃厚な出汁感はあるものの脂っこさはなく、味のキレもよく、完成度の高さがひと口ごとに感じられます。 麺は極太の自家製麺。なんと17〜20分という長めの茹で時間が推奨されており、最初は驚きましたが、その理由は食べて納得。茹で上がりは見事な艶感、しっかりとした噛みごたえ、小麦の香りがふわっと広がり、ただの“太麺”という一言では片付けられないクオリティでした。 水でしっかり締めることで、さらにその弾力と風味が際立ちます。スープとの絡みも抜群で、口に運ぶたびに「この組み合わせ、やっぱりうまいな」としみじみ感じさせてくれました。 付属のチャーシューは柔らかく、肉の旨味がしっかりと広がります。具材のバランスもしっかり考えられていて、宅麺とは思えない完成度でした。 全体として、動物系100%の濃厚スープ、極太でもちもちの麺、全てがしっかりと計算されて作られた一杯。宅麺でいろいろ試している方も、これはぜひ一度食べてみてほしい。万人受けするというより、“ラーメン好き”“つけ麺好き”の心に刺さるタイプの一杯だと思います。 次はぜひお店にも伺ってみたいですし、再度宅麺でリピートも確定。 本当におすすめできるつけ蕎麦でした!
2025/06訪問
1回
名神高速の土山サービスエリアを訪れた際、少し休憩を兼ねて立ち寄った売店で、ふと目に入った「松阪牛まん⭐️」。思わず引き寄せられてその場でひとつ購入。蒸したてを手渡され、すぐに近くのベンチでいただくことに。 まず手に持った瞬間、しっとりとした皮の感触に「これはちゃんとしたやつだな」と期待が膨らむ。かぶりついてみると、ふわふわの皮が驚くほどやわらかくて、口あたりがとてもなめらか。厚すぎず、それでいて存在感のある生地は、餡の旨味を受け止める絶妙なバランス。 中の具はというと、松阪牛ならではの上質な脂の甘みと旨味が口いっぱいに広がり、思わず唸ってしまうほどジューシー。豚まんのようなガツンとした脂っこさではなく、牛肉らしいコクと甘さが前面に出ていて、後味も軽やか。甘めの味付けがまたご飯系ではない「おやつ肉まん」として完成度を高めている。しかも、ゴロッと入った肉が贅沢で、「これで580円なら納得」と思える満足度。 これまで肉まんといえば551の豚まんを筆頭にしてきた自分としては、この松阪牛まんはかなり新鮮な驚きがあった。豚まんのジューシーさも好きだけど、こちらはより繊細で、少しリッチな味わい。味の奥行きと素材の良さをしっかり感じられる。皮もこちらの方がやわらかく、食べやすさも◎。 サービスエリアの軽食でここまでのクオリティに出会えるとは正直思っていなかった。ドライブ中のちょっとした楽しみとしてはもちろん、ちゃんと「このために立ち寄る価値あり」と思える完成度。テイクアウトも可能だけど、やっぱり蒸したてをその場で食べるのが一番おいしい。 また土山SAを通るときには、ぜひ再訪してもう一度食べたい。ご当地感もありつつ、しっかり美味しい。そういう一品でした。