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岐阜市でそばの話になると、必ず名前が挙がる老舗の一軒、更科。地元では知らない人のほうが少ないんじゃないか、というくらい長く愛されてきた店で、観光向けというより「日常の中で通い続けられてきたそば屋」という立ち位置がしっくりくる。派手さはないけれど、積み重ねてきた時間と信頼がそのまま味に表れている、そんな印象の店だ。 今回はひやしたぬきをテイクアウト。店内で食べてももちろんいいが、この店のそばは持ち帰ってもクオリティが落ちにくく、自宅でもしっかり「更科のそば」を感じられるのが嬉しいところ。器に移した瞬間にまず目に入るのが、太めで存在感のあるそば。細くて繊細、みずみずしいタイプのそばとは真逆で、「噛んで食べる」ことを前提にしたような力強さがある。 実際に食べてみると、しっかりした太さとコシがあり、噛むたびにそばの風味がじわっと広がる。瑞々しさで勝負するタイプではなく、むしろどっしりと腰を据えた味わい。量もきちんとあって、そばを食べたという満足感がはっきり残る。このあたりは好みが分かれるところだが、個人的にはかなり好み。最近よくある上品系のそばよりも、こういう「腹にくる」そばのほうが、無性に食べたくなる日がある。 そして特筆すべきはつゆ。かなり濃いめで、輪郭がはっきりしている。最初は「おっ、濃いな」と感じるが、この太いそばと合わせると不思議とバランスが取れてくる。そばが負けないからこそ、この濃さが活きる。たぬきの油分とも相性がよく、全体として非常に完成度の高い一杯にまとまっている。薄口で繊細なつゆを求める人には合わないかもしれないが、濃い味が好きな人、そばにしっかり存在感を求める人には間違いなく刺さる。 いろいろなそばを食べ歩いてきた中で、「みずみずしい」「香りが繊細」といった評価軸とは別に、「太くて、量があって、つゆが濃い」という魅力をここまで正面から出している店は、実はそう多くない。だからこそ、この店は長く続いてきたんだろうなと納得できる。 流行りのそばを求めて行く店ではない。だけど、岐阜で「そばを食べたい」と思ったときに、自然と選択肢に入ってくる安心感がある。地元に根付いた老舗らしい、ブレない味。ひやしたぬき一杯で、そんな積み重ねをしっかり感じられる一軒だった。
2025/12訪問
2回
岐阜市の中心に構えるたこ焼き専門店「たこちゅう 本店」。喧騒の中に溶け込むように佇むこのお店は、一見すると昔ながらの大衆的なたこ焼き店ですが、その実力はまさに本物。今回は「たこちゅうソース(8個・550円)」を注文しました。 まず特筆すべきは、焼き上がったたこ焼きの見た目。ふわふわとした丸みを帯び、少し箸を入れるだけで中からとろとろの生地がとろけ出す。これまで関西圏で数多くの有名店を巡ってきましたが、この“とろとろさ”は群を抜いています。外はごく薄く焼かれた皮がわずかにカリッとしており、中は驚くほど柔らかく、まるで飲み物のように喉を通っていく新食感。火の入れ方が絶妙で、熱々なのに生焼け感は一切なく、丁寧に焼き上げられているのが伝わってきます。 中に入っているタコは大ぶりで弾力があり、プリッとした食感がたまらない。しっかりと主役の座を担っており、生地のとろとろ感とのコントラストも絶妙。これだけで既に満足感が高いのですが、味の決め手となるのが名物の「たこちゅうソース」。甘めでしっかりと濃厚な味わいは、東海県民好みのこってり感がありつつ、嫌な重さがないのがポイント。たこ焼き全体にしっかり絡み、ソースだけでご飯が進みそうな力強さがあります。 一方で、関西系たこ焼きのような出汁の奥行きや旨みはやや控えめ。そのため、「出汁で食べさせる」タイプのたこ焼きに慣れている方には少し物足りなく感じるかもしれません。しかしそれもスタイルの違いであり、あくまで“濃厚ソースでガツンと楽しむ”というこの店の路線はブレがなく、その完成度は非常に高いです。 価格も8個で550円というコスパの良さ。焼き立てをその場で食べるもよし、テイクアウトして家でゆっくり味わうのもよし。万人におすすめできるたこ焼きです。 次回はぜひ、他の味付けも試してみたいところ。岐阜で「とろとろ系たこ焼き」を探している方には、間違いなく候補に入れてほしい一軒。たこ焼き文化の奥深さを再認識させてくれる、そんな出会いでした。
2025/05訪問
1回
1回
岐阜市・則武エリアにある人気のとんかつ店「やわらかとんかつ 幸せや 則武店」で、オードブルをテイクアウトしました。見た目にも華やかでボリューム満点。集まりやイベントにぴったりの内容でした。 まず驚いたのがロースかつ・ひれかつの柔らかさ。冷めてもなおしっとりとしていて、衣はサクサク、中はふんわりジューシー。テイクアウトとは思えないクオリティで、揚げ物の概念が変わりました。 海老フライは、目を引くほどのビッグサイズ。ぷりっとした食感で、衣に頼らず素材で勝負しているのが伝わります。エビカツも大ぶりな海老が贅沢に使われており、プリプリ感とジューシーさが共存。とても満足度の高い一品でした。 個人的に感動したのがチーズロールかつ。チーズがとろりと溢れるほど入っており、衣の香ばしさと合わさって濃厚な余韻が楽しめます。サイズも程よく、食べやすさも◎。 そしてサイドを固めるのが、意外にも秀逸だった漬物たち。紅生姜や浅漬け、ポテトサラダに至るまで、どれも作り置き感がなく、シャキシャキ感と風味が立っていました。冷菜にも手を抜かない姿勢が感じられます。 全体として、素材の良さと丁寧な調理がしっかり伝わってくる内容で、テイクアウトでも「幸せや」らしさをしっかりと味わえました。冷めても美味しいというのは、まさに家庭やパーティーシーンにおいて非常に大きな価値。機会があればまたぜひ注文したいと思います。
2025/05訪問
1回
年明け1月5日のお昼に訪問。口コミの高評価に期待を膨らませつつ、到着すると予想通りの行列。1時間近く待ち、ようやくいただけたラーメンでした。 スープは家系らしい豚骨醤油の濃厚さがありつつも、塩気やコクがやや控えめで、もう一歩パンチが欲しいと感じました。後味は軽めで、重たさを感じない分、ライトな家系ラーメンを求める方には向いているかもしれません。 麺は中太ストレートで、モチモチ感が特徴的。スープとの絡みは良好ですが、もう少しスープの力強さがあれば麺の個性がさらに引き立ったかもしれません。 トッピングはほうれん草や海苔がたっぷりで、見た目のバランスは良いものの、特筆すべき驚きはありませんでした。チャーシューは柔らかく美味しいですが、他の家系店と比べると平均的な印象です。 人気店ということで大いに期待しましたが、待ち時間に見合う特別感を味わえるかと言われると少し疑問が残る結果でした。ただし、接客は丁寧でお店の雰囲気は良く、地元の方々に愛されている理由が伝わりました。
2024/01訪問
1回
岐阜・長良の人気ナポリピッツァ専門店「ダ ジェンナーロ」さんにて、ディナーで4,880円のピッツァコースを注文。ワンドリンク・ワンフード制ということもあり、前菜・好きなピザ・ドリンク・ドルチェが揃うこのコースは、実質的にも満足度的にも好バランスに思えました。 前菜サラダは、モッツァレラ・トマト・タコのバジルソース和え・キャロットラペなどの副菜が少しずつ盛られた彩り豊かな構成で、見た目も美しく、味も◎。ドレッシングは控えめなオリーブオイルベースで、チーズのミルキーさや素材本来の味がしっかり活きていました。 今回は2種類のピザを注文。 ■ マルゲリータ コン ブッファラ 水牛モッツァレラのまろやかさ、トマトソースのジューシーさという王道の組み合わせ。使用されている素材はどれも上質で、味自体はしっかりまとまっていました。ただ印象的だったのは、生地の耳がかなり大きく広がっており、具材の乗った中心部分がやや少なく感じられたこと。このバランスにより、食べ進めると耳の存在が勝ってしまい、全体としての一体感がやや弱め。 また、トマトソースの量が少なめで、ジューシーさはあるもののトマトの酸味や塩気がやや控えめ。耳のもちもち感は良いものの、ピザ全体として「あと一歩味の輪郭がほしい」と感じる仕上がりでした。 ■ クアトロフォルマッジ 4種のチーズを使った濃厚ピザ。ゴルゴンゾーラの香りは控えめで、クセを抑えた設計になっており、チーズが苦手な人にも食べやすいタイプ。表面はしっかり焼き色が入り、チーズがふんわり溶けて口当たりは滑らか。ただし、良くも悪くも“穏やか”な印象にとどまり、強いインパクトや個性は控えめ。 蜂蜜の提供はないようなので、塩気と旨味をそのままストレートに楽しむ構成です。クラシックで上品な仕上がりではありますが、記憶に残るほどではなかったというのが正直な感想。 そして最後のドルチェ(パンナコッタとティラミスの2種盛り)が非常に良かったです。 パンナコッタはとろりとした舌触りにほんのりミルキーな甘み。ラズベリーソースの酸味が全体を引き締めていて、見た目以上に本格派。ティラミスも、マスカルポーネのコクが立ち、甘さは控えめでしっかりとした味わい。デザートだけでも満足感があるレベルの高さでした。 一方で、店内のBGMがレゲエラップ系だった点は、ナポリピッツァ専門店としてはやや雰囲気とのギャップを感じた部分。せっかく落ち着いた空間が広がっているだけに、もう少しイタリア的な音楽やジャズなどだとより雰囲気が引き立ちそうです。
2025/05訪問
1回
岐阜・恵那を代表する和洋菓子店として知られる恵那川上屋。本社恵那峡店は、観光地としても人気の恵那峡エリアに構えられ、栗菓子を中心に、和菓子から洋菓子まで幅広く揃う“本店らしい”品揃えが魅力の店舗だ。恵那といえば栗、というイメージをそのまま体現するようなラインナップで、季節ごとに表情が変わるのも楽しい。 今回いただいたのは「青い山脈のロールケーキ(栗)」。スポンジはふんわり軽めで、口当たりはとても素直。甘さは控えめで、主役はあくまで中のクリーム。栗の風味がしっかりと感じられ、ミルキーさに負けることなく、栗らしいコクとほくっとしたニュアンスがきちんと残っている。食べ進めると、中央に栗の粒が入っていて、これが良いアクセント。クリームだけで終わらせず、噛んだときに「栗を食べている感覚」があるのが、このロールケーキの満足度を一段引き上げている。 全体としては派手さはないが、丁寧に作られていて、安心して「美味しい」と言える仕上がり。重すぎず、軽すぎず、甘すぎないバランス感覚は、まさに恵那川上屋らしい。お土産としても、自宅用のおやつとしても使いやすく、年齢層を問わず喜ばれそうだ。 栗スイーツはどうしても季節感が強くなりがちだが、このロールケーキは日常のおやつとしても十分成立する一品。名物の栗きんとんほどのインパクトはないものの、「普通にうまい」「また食べたい」と思わせてくれる安定感がある。恵那川上屋の入門としても、間違いのない選択だと思う。
2025/12訪問
2回
岐阜県の人気水族館「アクア・トトぎふ」の館内にあるフードコートで、まさかのフジヤマ55に出会えるとは。名古屋発の有名ブランドということもあり、期待に胸を膨らませて「ヤサイマシマシラーメン」を注文しました。 見た目は二郎インスパイア系らしく、もやしが山のように積まれ、分厚いチャーシューにたっぷりの背脂、そしてお馴染みの“55ナルト”が中央にどんと鎮座。視覚的には「これぞガッツリ系!」とテンションが上がる構成です。 しかし、いざ食べてみると、どうにも印象がぼやける一杯でした。まず麺。フジヤマ55らしいツルっとした中太麺は喉ごしがよく、美味しいことに違いはないのですが、二郎系のワイルドさとは少し方向性が違うように感じました。もっとゴワゴワでワシワシした麺を期待していたので、綺麗すぎて拍子抜けというのが正直なところです。 スープも醤油のキレやニンニクのパンチが弱く、脂はしっかり入っているものの、全体の味の輪郭があまりはっきりしていません。二郎系に求める“攻めた味”を想像していたため、どこか中途半端にまとまってしまった印象を受けました。 さらにチャーシューも、見た目こそ迫力がありますが、食感はややパサつきがち。しっとりホロホロというよりは、噛みごたえが強く、脂の旨みよりも乾いた質感が先に立ってしまいます。全体として「二郎っぽいビジュアルをまとった、ちょっと優しいラーメン」という感想でした。 もちろん、フードコートでこの価格・ボリュームでラーメンがいただけるという点ではありがたく、アクア・トトぎふを訪れた際の食事としては十分成立する一杯だと思います。ただ、フジヤマ55というブランド名に対して期待を高く持ちすぎていた分、物足りなさも否めませんでした。 次回訪れる機会があれば、やはりフジヤマ55らしさがもっと出る「つけ麺」に原点回帰したいところ。フードコートという環境の中でも工夫を感じる部分はあり、ブランド力をどう活かすか次第で、もっと化ける可能性もあると感じました。
2025/05訪問
1回
岐阜市・東鶉にある地元密着の人気店「うずらベーカリー」さんに初訪問。 明るくて可愛らしい外観と、焼きたての香ばしい匂いに誘われ、思わずいろいろ買いそうになる中、今回は看板商品のひとつでもある「けいちゃんカレーパン◯」と「パニーニ◎」を購入しました。 まずはけいちゃんカレーパン。これは文句なしに美味しい。外側はカリッというよりはもっちりとした独特の食感で、噛んだ瞬間に中からたっぷりのカレー餡がじゅわっと広がります。中の具材も手抜きなしで、ゴロっとしたお肉や玉ねぎがしっかり入っており、食べごたえも十分。岐阜名物の“鶏ちゃん”をベースにした甘辛さとスパイス感のバランスも絶妙で、「ご当地×本格カレー」の掛け合わせがしっかり成功している一品です。 そして、パニーニ。こちらも想像をはるかに超えてきました。まず驚いたのは、溶け出すほどたっぷりと入ったチーズの量。焼きたてだったこともあり、トロトロとしたチーズのコクと旨みがパン全体に染み渡り、パンの香ばしさと相まって極上の仕上がり。具材とパンのバランスも良く、最後の一口まで満足感が続くクオリティでした。 どちらも“想像以上においしい”というのが率直な感想で、ローカルなベーカリーとは思えないレベルの高さ。ラインナップも豊富なので、今度はスイーツ系や食パンなども試してみたくなりました。 岐阜近郊に立ち寄る際には、ぜひチェックしてほしい名店です。