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2025/03訪問
1回
京都・丹波口にある「麦の夜明け」。名前からして詩的で、一度聞いたら忘れられないようなラーメン店です。普段は現地でしか味わえないその一杯を、宅麺で手に取った瞬間からワクワクが止まらなかったのですが、いざ丼を前にしてレンゲを差し込むと、期待はすぐに確信に変わりました。 まず最初に立ち上るのは、帆立を煮出したようなふくよかな香り。海鮮丼で感じる生っぽい甘さではなく、丁寧に火を入れて旨みを引き出した深みのある甘さで、口に含むと自然と頬がゆるむほどです。その後に追いかけるようにふわりと漂ってくる山椒の香り。舌をビリッと刺激するわけではなく、むしろ後味を軽やかに締めてくれるような存在感で、ひと口、またひと口とレンゲが止まらなくなる。しかも食べ進めるうちに印象が変わっていって、最初は帆立の甘さが主役なのに、時間が経つと山椒の香りが強まってきて、最後まで飽きずに飲み干せるんです。 麺は細めながらも、噛むともちっと弾力があり、すすった瞬間に心地よさが広がります。スープとの絡みも抜群で、最初から最後まで一体感が崩れないのは見事。宅麺でありながらこの完成度は正直驚きました。量はやや軽めなので、女性や軽めに楽しみたい人でもスッと食べきれるし、食べ終えたあとも重たさが残らないのが嬉しいところ。 具材も細部まで手が込んでいて、薄切りのチャーシューは肉の旨みを感じつつも主張しすぎず、全体に調和。コリコリとしたメンマは食感のアクセントになり、単調になりがちな中華そばを最後まで楽しくさせてくれる。さらに卵を割ると、とろりとした黄身がスープに溶け込み、帆立の甘みと合わさってぐっとまろやかさが増していく瞬間は思わず唸るほど。 食べ終えたときに残るのは、帆立のやさしい甘さと山椒のすっきりとした香りの余韻。達成感のある満足感がありつつ、心地よい余白を残してくれるので、「もう一度食べたい」「今度は現地で体験したい」と自然に思わせてくれます。宅麺でここまで再現されているのだから、実際にお店でいただいたらどんな感動が待っているんだろう…そんな期待を膨らませる一杯でした。
2025/09訪問
1回
西院の名店「鶴武者」でチャーシュー麺をいただきました。この一杯、ラーメン好きなら誰しも虜になるであろう至極の味わいでした。 まずスープ。鶏の旨みが凝縮され、口当たりは優しく、それでいてコク深い。このバランス感覚が秀逸で、飲むたびに「これぞ鶴武者」と感じられる仕上がりでした。濃厚なのに不思議と重たさを感じさせず、最後の一滴まで楽しめます。 麺はツルツルとした喉越しが心地よく、みずみずしさを存分に感じられるストレートタイプ。スープをしっかりと絡めながら、主張しすぎない品の良さも魅力です。 トッピングにも感動しました。メンマは太いのに柔らかく、噛むたびに染み出る旨みが絶妙。これほど丁寧に仕上げられたメンマはなかなかお目にかかれません。そして、チャーシューは脂の甘みととろける柔らかさが際立つ逸品。スープと調和し、さらに奥深い味わいを引き出してくれます。ネギが爽やかなアクセントを加え、全体を軽やかに引き締めているのも印象的でした。 一口食べるごとに心が満たされる、そんな特別感のあるラーメン。この完成度ならば、行列ができるのも納得です。ラーメン好きにはぜひ訪れてほしい名店です!
2024/12訪問
1回
食べログ ホットレストラン 2025 受賞店
京都、九条、東寺/居酒屋、日本料理、豆腐料理
1回
食べログ 和菓子・甘味処 WEST 百名店 2023 選出店
京都河原町、祇園四条、烏丸/和菓子、洋菓子、カフェ
1回
京都の人気店「GAUCHO(ガウチョ)」が出店していたブラジルフェスにて、名物のイチボステーキとブラジルソーセージをいただきました。炭火でじっくり焼かれる肉の香ばしい香りが漂うブースは、肉好きにとって完全に誘惑の渦。実際に食べた感想は以下の通りです。 ■イチボステーキ ⭐️ まず感動したのが「イチボステーキ」。肉の旨みを最大限に引き出すように絶妙に焼かれていて、表面は香ばしく、中はほんのりレアでジューシー。噛んだ瞬間に肉汁がじゅわっと広がり、柔らかさも抜群。適度に振られた塩がいい仕事をしていて、肉の甘みと脂のコクがぐっと引き立ちます。 炭火焼きならではの香りも◎で、これは本当にフェス飯のクオリティを超えている。シンプルに“焼いて塩ふっただけ”なのに、ここまでうまいのはすごい。イチボ(ピッカーニャ)の旨さ、再認識しました。 ■ブラジルソーセージ ◎ もう一品は「ブラジルソーセージ」。こちらは一口噛むとまず感じるのが、爽やかなハーブの香りとスパイスの存在感。日本の一般的なソーセージよりも肉々しさが強く、しっかりとした食べごたえがあります。 皮はパリッと、中はジューシー。何より炭火で焼かれている分、外側の香ばしさが際立っていて、ビールが欲しくなる味。粗挽きの肉の食感もクセになるし、しっかり味がついているのでそのままでも飽きずに楽しめます。 GAUCHOのブースでは、串に刺さった肉たちが炭火で焼かれていて、それを見てるだけでテンション上がります。まさに本場シュラスコの雰囲気。焼き場の前に立った瞬間、もう買わずにはいられない香りとビジュアル。提供スピードも早く、焼きたてを食べられるのが嬉しいポイントでした。 GAUCHOの肉は、どちらも想像を軽く超える美味しさ。とくにイチボステーキは「肉って塩と火加減だけでここまで美味しくなるんだ…」と実感できる一品でした。フェスでの出店とは思えない完成度で、次はぜひ店舗にも行ってみたいと思わせてくれます。 肉好き、炭火焼き好き、ブラジル料理好きは間違いなく満足できる内容。フェスで出会えてラッキーでした!
2025/11訪問
1回
京都・烏丸御池の洗練された街並みに佇「SCHOOL BUS COFFEE BAKERS」。白を基調としたガラス張りの空間に入ると、心地よい焙煎の香りとともに、バターの焼ける香ばしい匂いがふんわりと漂ってくる。陳列台に整然と並ぶクロワッサンの姿はまるで芸術品のようで、均一に焼かれた濃い飴色の層が美しく輝き、思わず一つ手に取ってしまう。 袋を開けた瞬間、ふわっと広がるのは発酵バターの豊かな香り。焼き目はしっかりめで、外側はパリッとした張りがありながらも中は驚くほど柔らかい。 ひと口かじると、層の一枚一枚がほどけるように軽く、同時にバターの香りがジュワッと溢れ出す。 まるで焼き立ての空気をそのまま閉じ込めたかのような軽やかさで、外の香ばしさと中のしっとり感のコントラストが見事。 香りの輪郭がはっきりしていて、鼻に抜けるような発酵バターの香りは心地よく、その香りが通り過ぎた後に残るのは、生地そのもののほのかな甘み。 バターの塩気と甘さのバランスが絶妙で、決してしつこくない。“重くないのにリッチ”という難しい領域を見事に成立させており、食べるたびに「これが理想のクロワッサンだ」と確信させられる完成度だ。 中の層は均一で、空気を含みながらも噛むたびにやさしく弾力を感じる。トーストせずそのままでも十分に香りが立ち、時間を置いてもバターがしっとりと馴染み、口の中でふわっと溶ける。食べ終えたあとも油っぽさはまったく残らず、むしろ心地よい余韻だけが静かに続く。軽やかさと香りの持続力の両立は、素材選びと温度管理の巧みさの証。 朝、淹れたてのコーヒーと合わせると、その相性は言うまでもない。コーヒーの苦味がバターの甘みを引き立て、香ばしい層の余韻が口の中で溶け合う瞬間は至福そのもの。休日のゆったりした朝、静かな音楽をBGMにこれを頬張れば、それだけで一日が上質に始まるような気がする。 「SCHOOL BUS COFFEE BAKERS」のクロワッサンは、派手な演出ではなく、素材の良さと焼きの技術で真っ向勝負している。軽やかさの中に確かな満足感があり、一つ食べるたびに“パンを食べる喜び”を思い出させてくれるような一品。 まさに、上質で軽やかなクロワッサンの完成形と言っていい。京都のベーカリー文化の中でも、ここは間違いなく特別な存在だ。
2025/10訪問
1回
京都・嵯峨嵐山の名店「金ノ華」が百貨店に出店していたので、小さなモンブランを購入しました。一見シンプルな見た目ですが、ひと口食べるごとにその奥深さに驚かされる逸品でした。 ふわふわとした栗ペーストの食感は他に類を見ない軽やかさで、栗本来の濃厚な風味が存分に楽しめます。そして、中心に忍ばせてあるカスタードクリームが絶妙!ほんのり甘いクリームが、栗の味をさらに引き立て、調和のとれた味わいを生み出しています。この組み合わせが、どこか特別感を感じさせるポイントです。 ただ、土台のパイはやや改良の余地を感じました。サクサク感がもう少し強ければ、より全体のバランスが引き締まるかもしれません。しかし、それを差し引いても、モンブランとしての完成度は高く、栗好きには絶対に試してほしい一品です。 また、このモンブランは手のひらサイズでありながら、濃厚な栗の味わいがぎゅっと詰まっていて満足感が抜群。百貨店で手軽に購入できるのも嬉しいポイントです。次回は本店で、他のスイーツにもチャレンジしてみたくなりました。 京都らしい上品さと贅沢さを併せ持つ「金ノ華」のモンブラン。この一品は、贈り物にも、自分へのご褒美にも間違いなくおすすめです。
2024/12訪問
1回
京都・四条大宮駅近くに位置する「餃子の王将 四条大宮店」。全国展開する餃子の王将の第1号店として知られ、人がひっきりなしに訪れる人気店です。今回、餃子のジャストサイズと棒棒鶏をいただきました。 まず、餃子は外側がサクサクで香ばしく、中はジューシーな餡が詰まった安定の美味しさ。ジャストサイズは少量ずつ注文できるので、食べ過ぎたくない時にもぴったりです。 棒棒鶏は濃厚なゴマだれが鶏肉と野菜をしっかり包み込み、ボリュームたっぷりで満足感抜群。濃厚なゴマの風味が好きな方には特におすすめの一品です。 さらに感心したのは厨房の活気。訪れる人が絶えない状況にもかかわらず、厨房内ではスタッフが目にも止まらぬ速さで作業をこなし、次々と料理を提供する姿が印象的でした。そのスピード感と効率的なオペレーションは、まさに「プロフェッショナル」の一言。 創業の地で、餃子の王将の原点を体感できる特別な店舗。美味しさはもちろん、店舗の活気や歴史を感じられる一軒です。京都を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください!
2024/12訪問
1回
京都のスパイスカレー界で名を馳せる「ムジャラ」。ここで味わったチキンカレーは、単なる一皿の食事を超え、まさに“体験”でした。 まず目を引くのは、皿の上に広がるカラフルな食材たち。スパイスがたっぷり染み込んだチキンカレーを中心に、アチャール、チャトニ、豆の副菜、そして日本米とバスマティライスの絶妙なブレンド。すべてが美しいバランスで配置され、一皿で完成された芸術作品のようです。 カレー自体の完成度も圧巻。柔らかく煮込まれたチキンは、フォークが要らないほどホロホロで、スプーンを入れるだけでほぐれていきます。スパイスの香りは豊かでありながらも主張しすぎず、後味に広がるじんわりとした余韻が心地よい。辛さも適度で、日本人の味覚にも寄り添ったバランスが絶妙です。 特筆すべきは、副菜たちの多彩な味わい。それぞれ単独でも完成度が高いのに、カレーやライスと混ぜ合わせることで新しい味が次々と生まれます。酸味の効いたアチャールが口の中をリフレッシュし、チャトニの甘酸っぱさがスパイスの深みを引き立てる。この「混ぜる」という行為そのものが、ムジャラを特別な一皿にしています。
2024/11訪問
1回
1回
「ぎょうざ処 高辻 亮昌 本店」にて餃子とご飯をテイクアウトしました。外国人観光客の方も多く、行列ができるほどの人気店。期待を胸に注文しましたが、少し物足りなさを感じました。 まず、さっぱりとした味わいが特徴的で、和風の上品さを意識した餃子だと感じました。京都産キャベツや京もち豚を使用し、素材の良さを活かしている点は魅力的です。しかし、ニンニクが控えめなためか、餃子特有のパンチや香ばしさが物足りなく、全体的に印象が薄い仕上がりでした。 軽めの餃子を好む方や、匂いを気にするシーンには合うかもしれませんが、がっつりとした風味やインパクトを求める方には向かないかもしれません。 次回訪問の際には、店内で焼きたてをいただき、その違いを楽しんでみたいと思います。素材の良さと丁寧な味わいを重視した餃子として、一度試してみる価値はありますが、個人的には少し評価が分かれるお店でした。
2024/11訪問
1回
京都・烏丸エリアに位置する「和醸良麺 すがり」は、古民家を改装した雰囲気たっぷりのラーメン店。隠れ家的な店構えが特徴で、観光客だけでなく地元の人々からも愛される人気店です。つけ麺やラーメンを中心に、独自性のある一杯を楽しむことができます。 今回いただいたのは、名物のもつつけ麺。店内に入ると、中庭を通るユニークな動線があり、順番を待ちながら京都らしい和の趣を感じられる空間設計が魅力的。外国人観光客が多いのも印象的でした。 注文したつけ麺は、自家製の細麺が特徴で、つるつるとした食感はそばを思わせる上品な仕上がり。スープは濃厚な魚介系で、しっかりとした旨味が感じられます。そして、この一杯の最大の特徴はやはり「もつ」。プルプルの食感と香ばしさが、スープに溶け込んだ脂の甘みと相まって、奥深い味わいを演出しています。 一方で、麺の量が1.5玉からしか選べず、少なめをお願いしたところ「残してください」と言われた対応は非常に残念でした。個人的にはもう少し柔軟な対応があればより楽しめたのにと思います。また、スープ自体も非常に美味しいのですが、これまでに食べた多くのつけ麺と比べて「特別感」という意味では少し物足りなさを感じました。 とはいえ、古民家の趣ある雰囲気と、もつのユニークな使い方は一見の価値があります。京都らしい食事体験を求める方にはぜひ訪れていただきたい一軒です。
2024/11訪問
1回
京都・岡崎エリアにある老舗「京うどん 生蕎麦 岡北」を訪問しました。平安神宮からも近く、観光の合間にも立ち寄りやすい立地ながら、観光客だけでなく地元の方々にも長年愛される名店です。訪れたのは土曜の16時30分頃、夕食には少し早い時間帯だったためか、行列もなくスムーズに入店することができました。 今回注文したのは、名物の天とじうどん、親子丼、そしてきつねうどん。どれも京都らしいやさしい出汁の旨味が感じられる仕上がりで、特に天とじうどんの完成度には感動しました。 まず天とじうどん。一口すすった瞬間に「これは過去一かもしれない」と思わせてくれる一杯でした。まず特筆すべきは、透明感のある関西風の出汁の美味しさ。しっかりと旨味を感じながらも、優しく後を引く味わいで、飲み干したくなるほどの完成度です。細めのうどんはもっちりとした食感で、コシは控えめながらも心地よい歯ざわり。さらに、全体をふわっと包み込むように広がるとじ卵のやさしさ。まるで雪の結晶のようにスープの上に浮かぶ姿は美しく、見た目でも楽しませてくれます。天ぷらも程よく出汁を吸い、サクッとした衣と海老のぷりっとした食感が口の中で調和。京都らしい繊細さと温かみを感じられる、文句なしの一杯でした。 親子丼は、出汁の風味を活かしたとろとろの卵がたまらなく、鶏肉は少なめながらも、しっかりと弾力があり噛むほどに旨みがあふれてきます。ご飯の量が想像以上にしっかりあるので、全体のボリュームも満点。しっとりと炊かれたご飯と卵の半熟具合が相まって、口当たりも非常にやさしいです。見た目の華やかさというより、滋味深さにほっとする、そんな一杯でした。 きつねうどんは、大ぶりの甘く煮込まれたお揚げがしっかりと出汁を吸っていて、噛んだ瞬間にジュワッと旨みが口に広がります。ねぎもほんのりとした甘みがあり、全体としてバランスのとれた味わい。シンプルながらも丁寧に仕上げられていることが伝わってきます。 全体を通して感じたのは、「出汁の力」がとにかくすごいということ。それぞれの料理が、この出汁によって一層引き立てられ、どれも完成度が非常に高いです。なかでも天とじうどんは、見た目・味・香りのすべてが秀逸で、京都を訪れるたびに食べたくなるような逸品でした。 次回は鴨なんばやそば系も試してみたいところ。静かな時間帯にゆったりと食事を楽しみたい方には、夕方の訪問もおすすめです。京都の老舗の味と職人技を体感したい方に、心からおすすめできる名店です。