miti4134さんが投稿した鮨 さいとう(東京/溜池山王)の口コミ詳細

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鮨 さいとう六本木一丁目、神谷町、六本木/寿司

2

  • 夜の点数:4.8

    • ¥50,000~¥59,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.9
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク 4.8
2回目

2024/09 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.9
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.8
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

旬の秋味が満載のお摘みと齋藤大将の華麗な握りにのたうち回る至高のひと時

■訪問日 2024.9.24(火)18時〜20時

■予約 ご常連様のお招き

■お料理 お任せ ¥40,000
お飲み物含むお会計¥59,070

■ 摘みの部 □

❶イクラ小丼

新イクラの漬けの塩梅が絶妙に舌に寄せる
酢の効いた舎利との相性も良く卵黄の様な
甘味を含んだ美味が綺麗に透き通るイクラ
こんなイクラと舎利が奏でるハーモニーは
舌を見事に捉えて離さずお匙で掬う作業に
つい、無我夢中となって仕舞うのでした。
そして咀嚼を重ねれば
適切な量に対する適切な塩気と瑞々しさが
見事に調和するイクラの初々しさが口内に
充満して程良い醤油漬けがイクラを温和に
オブラートして優しく繊細にイクラの粒を
コーティングし甘味を募らせて来るのです。

スプーンで掬ってお口に含むとイクラ粒が
プチュンと潰れて甘味エキスが弾けて舌を
少し冷やっとさせて心地良い冷感を散らし
イクラエキスが口内に振り撒かれ舌を魅了。
この世に生まれてきて良かったとイクラが
一番感じているのではと思える程の感激が
舌に訪れて最後の一粒まで拾って残さずに
食べ切りました。

❷戻り鰹のたたき 気仙沼

本年は鰹が豊作で戻り鰹も大変良く
出来ましたと言わんばかりに脂質が
潤沢に乗り炙られた皮目がパリッと
破砕感を清々しい程に呼んで咀嚼が
嬉しくなる。

皮目は振り塩が効いておりパリッと
破砕した瞬間にジワッと塩気が募る
同時に肉片が官能する旨みを漲らせ
舌を艶やかに撫でて鰹の本領発揮し
絶品の秋味で舌を唸らせていました。

❸蛸のやわらか煮:山葵

煮汁の濃厚な甘味と蛸から写された旨味が
煮汁にコクを添えてその煮汁で炊かれつつ
たっぷり煮汁に浸されている煮蛸の繊維の
しなやかさと柔らかさが同居する美味さに
舌が狼狽えてしまいました。
濃厚な甘い煮汁は残さず最後の一滴までを
グッと飲み干して仕舞いました。

❹蒸し鮑:あおさ海苔 鮑のお出汁の餡掛け

鮑の煮汁を浸し地にして浮かぶ黒鮑に
あおさ海苔が磯風味を宜しく漂わせる
鮑を蒸してお椀風にあしらい風味豊か
添えたあおさ海苔がとても良い仕事を
していて香りと磯の味にて鮑の旨みを
より高いレベルに磨き上げている。

一枚の鮑がとても身厚で然も面を広く
スライスしてある為に柔らか味に加え
歯応え感がいっぱいに飛んで来て歯を
十分その肉感で惹きつけて来ます。
美味しい要素がとても多く感じられて
これぞ鮑と言う素材の醍醐味かと認識。

弾力と柔らか味が同居する絶妙な味わい
咀嚼が自然に感じられるプニプニ触感に
舌が促されて蒸し鮑に絡むあおさ海苔の
風味が潮風をサラッと呼び起こして来て
素晴らしい食感と風味に舌が狂いそう。
煮汁の餡が程良くうま味を引き出しつつ
トロンとやや緩やかな瀞みで鮑を包含し
鮑にコクを添えるお手伝いを巧みに施す。
咀嚼を続けているとうま味と磯の香りが
どんどん伸びて来て止まらなくなる。

あおさ海苔の風味と鮑の身の旨みが共鳴
そんな美味を感じる絶品鮑の妙味と共に
浮き上がる美味が舌に刻印されて幸せの
咀嚼がずっと続いて嬉しさが込み上げて
おりました。

❺喉黒の塩焼き:梅肉 大根おろし 山芋山葵漬け

喉黒の脂が滅茶乗ってる身質がとっても
ジュウシィ〜な旨みを漲らせ口内を蹂躙
ハラリと自然に解れて身は舌に抱き付き
妖艶な味覚で舌を蠱惑して来るのです。
その絶品な喉黒の脂切った旨みに梅肉を
チョンと乗せてやると喉黒の強烈な味を
宥めて口内を落ち着かせて来て調和する。

そして喉黒の合間に頂く山芋山葵漬けが
絶妙に喉黒の脂質で浸された舌に馴染み
塩梅良く舌を喉黒と中和させて美味しい

この見事な味覚のハーモニー達が奏でる
美味三昧にてお摘みのフィナーレとなり
華やかな味わいで締め括るお摘みは酒も
一気に進めて贅沢感溢れる妙味で満足の
行く味でお摘みの口福三昧を頂きました。

1.鮃の昆布〆

素直に鮃の透明感漂う淡い旨みに
しっかり目の昆布でキュッと〆て
昆布の心地良い香りと旨みが鮃を
隙間無くコーティングし美味さを
限りなく昇華させている。

一口を咀嚼すれば口内では無限に
広がるしなやかな肉感と身質から
滲む昆布の旨さとの共鳴が鳴って
何処迄も美味が脳を連打している。

感動の余りに舌が唸りっぱなしで
咀嚼が自然に続いて其の儘スッと
鮃が昆布の余韻を残して口内から
留めを刺す様に消えて行きました。

2.鰆の漬け

漬けの具合が最高にいいです!
しっぽりと軽い漬けが施されてる鰆は
そのポテンシャルを曝け出すかの如く
或いは
少し寝かせて熟成感をも漲らせる様に
咀嚼するとトロッと舌を撫でながらも
その肉感はモチッとして艶やかに伸び
舌を艶かしさで狼狽えさせます。
握りから舎利が鰆を快く受け止めつつ
咀嚼を重ねていると鰆の身は膨よかに
グッと豊満な姿態で舎利を抱き込んで
優しく旨みを口内へ放って来ています。
舌にしっぽりと馴染んでくる鰆の旨さ
鰆の身質の寝心地の良さに加え舎利の
座り心地の良さが同時進行する快感を
気持ち良いくらいに快適に走らせます。
更に
赤酢が程よく効いてる舎利と鰆との
味覚のバランスが抜群にマッチして
握りとしての完成度を高めてました。

3.小鰭

豊満な肉肌を想起する皮目の膨よかさ
芳醇な肉感を讃える身厚な肉質からは
凡そこの肉肉しい程の身厚な小鰭から
小気味良くキレるシャープな旨味との
交流に舎利がどんどん惹き込まれつつ
握りとしての一体感を醸成して来るが
艶やかなる肉体美を兼ね備えた肉感を
呈し実に小鰭の肉肌と舎利との距離が
バランス良く整えられている一貫にて
小気味良く舌に響く酸味のキレの良さ
爽快に口内で解ける舎利の心地よさも
手伝ってか極上の味わいを放つ至極の
一貫となっておりました。

4.大間 赤身

時期的にも大間は鮪が乗って来る最適な
肉感が漲る逸品を頂けると思います。
その美味を齋藤大将の握りで頂ける口福
これは非常な幸運を手にしたものと思い
慎重に咀嚼を重ねたく感じます。

眼前に放たれた赤身の握りを見て
鮪としての正統な握りとも言える
王道の赤身の漬けの一貫に見せる
雅な美しさに一目惚れしちゃう。

フォルムの完成度の高さ
崇高とも言える味わいに
舎利間との絶妙な間合い
舎利と赤身の美味の調和

どの味覚要素からも一部の隙もない
美味さだけが口内を支配して来る

赤身が舌を滑って快感が走って行く
赤身自身の質感が最高でとても美味!

艶かしい柔らか味が全身から溢れ出て
舌に着地した時に軟着陸するのですが
その後は程良く酸味をしっとりと放ち
舌をツルンと滑り落ちて柔らかぁ〜く
舎利と一緒に同期して乳化して行って
ジュワ〜ッと解けて行きます。
その蕩け方もじっくりと緩りと進んで
赤身の鉄分の味を存分に楽しめるもの

そして嬉しい赤身の余韻を残しながら
一貫としての印象を脳裏に刻みました。

5.大間 中トロ

エレガントな味わいが膨らむ中トロ
見事な迄に美しいフォルムを形成し
咀嚼すれば忽ちの内に滑らかに蕩け
恰も工芸品の如く美観を呈している
此の儘冷凍して飾っておきたくなる。

お口の中では中トロの脂質がサッと
舌一面に蕩けて行き甘味が展開する

流石です、信じ難いレベルの素材感
全く純真無垢な雑味の無い身質から
放たれる甘美な脂質が舎利と戯れる
妖艶な肉肌から肉質の上品なる質感
気品溢れる身質の佇まいに舌を委ね
トロの持つ繊細かつ官能的な身質が
舌に着地した瞬間に衝撃を残しつつ
舌を何処迄も陶酔の渦へと没頭させ
脳裏には鮮烈なインパクトを残して
消えて行きました。

6.大間 大トロ

大トロを咀嚼した途端にダイナミックな
旨み甘味がガツンと舌を訪れて一気に
舎利を巻き込みながら蕩けて行く。

感動の余り舌がドクンドクンと震えちまう。
至福の味覚とはこの事かと連続する感動の
味覚に舌が我を忘れて興奮しっ放しとなる。
鮪から滴る清らかかつ甘美な振る舞いには
美しさと優雅な舞を見せて舌の現を抜かし
其の儘陶酔感に浸り切って仕舞います。

正に今、この時に舌が蕩けると言う現象が
舌の上で証明されている実感が湧き起こり
陶酔の渦の中に舌を沈めていると言う感覚
そのままの食感と美味しさに攻められつつ
自分を見失ってしまう様な美味の佇まいに
没頭してしまっておりました。
食べ切った後の心地良い余韻がフンワリと
流れて行くのも心地良く印象的でした。

7.新烏賊 塩 酢橘

流線形のフォルムがとても美しく輝き
ピカピカに磨かれた新烏賊が食欲唆る

咀嚼し始めますと
細かく新烏賊の表面に飾りを入れられてる故か
新烏賊がコリコリ感を走らせて爽快な歯応えを
繰り出すと同時にジワッと滑らかに身が解けて
身溶けがごく自然に進み出します。
更に歯に直接響く新烏賊の食感が甘美な旨みを
広げて口内に留まり舎利と一体感溢れる食感が
ストレートに伸びて断然咀嚼が進んで美味炸裂。

其の儘噛み続けると少し身質が和やかになって
ネトッとした食感が舎利を巻き込みながら乳化
甘味が浮かび上がりジンワリ舎利の酸味と同化

この絶妙な舎利と新烏賊のハーモニーの調べに
舌がうっとりして呆然と立ち竦んで仕舞います。

8.車海老

何時も食べてる他の鮨店とは異なり
車海老に射込まれている海老味噌が
こってりと味噌の苦味を効かせつつ
その苦味と共にプリプリに弾力する
車海老の身が舎利を巻き込まながら
受け止めて一体感が醸成され甘味を
口内中にいっぱい振り撒いてくれて
口福感に包まれつつ嬉しいひと時を
頂きました。

9.鰯:浅葱

此れは鮮度抜群にいい鰯だと直感して
食感の瑞々しさと香りが口内に鮮烈に
留まりパチンと頭が弾けちゃう位の鰯

そう言えば握りを始める前より大将が
それこそトントントンと細やかに鰯の
の身に飾りを丁寧に入れておりました。
鰯にこんなに細かく飾りをいれるもの
なのだと言う事を改めて認識させられ
その飾りが手伝ってる故に滑らかさと
円やかさが育む鰯はまるで飲み物の様

その一貫をお口に含ませてみたらパッと
香りがお口から鼻に素早く抜けて行って
香りの余韻が留まり乍ら頂く鰯は味覚が
一層深みを覚えて来て而も脂質も芳醇に
グンと潔く伸びる美味さが広がります。
然もその香りの何と気品を感じる高貴な
匂ひに唆されて一気に咀嚼が進みます。
咀嚼してる側からどんどん舎利を取込み
舌に響いて身溶け感が半端なくトロ〜リ
伸びて其の儘咀嚼を進めると艶めかしく
官能する味わいが口内を駆け巡ります。
実に味覚と香りと食感が秀でた鰯の一貫。

10.煮蛤 詰め 柚香

見るからに肉厚な煮蛤に振り柚子が
小気味良いアクセントとなってます。

煮蛤を歯で挟むとムニュッと沈んで
蛤の肉肌が歯を招いてグゥッと沈め
同時に詰めの甘美な味覚が口内では
華麗に踊りを見せ旨みが舞い上がる。
その瞬間に潮風味をフワッと漂わせ
煮汁が染み込んでる蛤からうま味が
とても穏やかに舌に忍び込んで来る
咀嚼するとジュワ〜ッと唸りながら
甘く口内に濃厚な味を留めて更には
グニュ〜ッと噛み続けてるともっと
蛤の肉肌から甘味旨みジュワ〜ッと
散乱して楽しくなります。

蛤自身から滲み出して来る滋味溢れる
美味さに惚れ惚れしておりました。

11.北紫海胆 軍艦

その軍艦をお口に落とすと海苔が
パリパリッと音色も良く破砕感が
小気味良く伸びて歯触り頗る快適
海苔の磯風味が先行して紫海胆を
リードするかの様に香りで迷わせ
海胆珍味がその後に海苔に乗って
舌一面に甘味が広がります。

舎利玉よりも北紫海胆の方が大きく
おんぶしている海胆がとても重そう
海胆の軍艦を指で挟んで持ち上げて
其の儘お口の中へ逆さに落とします。
舌にポトリと着地すると海苔風味が
先行して紫海胆の珍味がトロ〜ンと
零れて来て舌の人肌温感で直ぐにも
サラ〜ッと身溶けして口内に珍味が
満ちて行きます。
同時に感じる北紫海胆独特の珍味と
ほろ苦さが重なり合い至上の喜びが
訪れて幸せを感じる。
舌に全神経集中させ北紫海胆を鑑賞
じっくりと口溶け感を堪能しつつも
海胆珍味を満喫させて頂きました。

12.煮穴子:詰め

ふっくら甘味を讃える熱々の煮穴子
煮詰めの甘い佇まいが穴子の身質を
耽美に引き立て味わいを深掘りする
舎利との一体感も甘美な味わいとの
融合も全ての味覚要素がバランスを
整えて舌を満喫させてくれている。

まるでカステラの様な粉質感が口に
舞い実に甘美な味覚を踊らせており
握りの〆に相応しい完璧な一貫です。

13.お椀:白味噌 あおさ海苔 葱

グッと一口を飲みますと心地良い
温度感がほっこりと身も心も温め
舌を落ち着かせつつ癒しを覚える
安堵感が広がるお椀でした。

14.太巻き

干瓢
ガリ
胡瓜
車海老
などの具材を散りばめて多様な味が
混沌とする中で咀嚼を重ねていると
車海老の甘味やガリの刺激に胡瓜の
シャキッとする瑞々しさが絡み合い
或いは互いの持ち味を交差させつつ
太巻きとしての纏まりがお口の中で
整いつつ舎利も具材も一体となった
渦巻きとなり妙味を膨らませており
大満足する味わいを頂きました。

15.玉

2024/09/27 更新

1回目

2023/08 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.8
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

舎利玉と鮨ネタが寄り添い合い完成度の高さを誇り乍らエレガントに踊る王道の江戸前鮨

■訪問日 2023.8.4(金)18時〜20時

■予約 ご常連様のお招き

■お料理 お任せ ¥40,000ほど
お飲み物含むお会計¥46,970

■お店

舎利玉が可愛いサイズ感で丁度いい感じで
一口にピタリ当て嵌まるサイズで食べ易い
酢は赤酢で程良く舌をキュッと染めてくれ
何貫頂いてもちっとも疲れない握りです。
更に舎利玉の温感が絶妙でやや高めに調整
この温度感が最後まで変わらず安定してて
舎利玉の温かみが鮨ネタの旨味を深掘りし
安心する味わいとなっておりました。
更に小手返しは最小限の3回のみが特徴で
この所作を眺めているのも小気味良く爽快
齋藤大将ならではの握りをお店とお客様の
空気感が一体化する中で居心地よく咀嚼が
自然体で進んでしまいます。

■ 摘みの部 □

❶新イクラ醤油漬け:海苔

適切な量に対する適切な塩気と瑞々しさが
見事に調和してイクラの初々しさを讃える
程良い醤油漬けがイクラをオブラートして
優しくイクラの粒をコーティングし甘味を
募らせている。
スプーンで掬ってお口に含むとイクラ粒が
プチュンと潰れて甘味エキスが弾けて舌を
少し冷やっとさせて心地良い冷感を散らし
イクラエキスが口内に振り撒かれて美味し
この世に生まれてきて良かったとイクラが
一番感じているのではと思える程の感激が
舌に訪れて最後の一粒まで拾って残さずに
食べ切りました。

❷数の子:鰹節 お出汁

数の子を濃口のお出汁で染めて土佐塗し
コレが堪らなく麗しのコリコリ食感にて
噛むとポロリと気持ち良く解れてジワリ
塩味が舌に染み込んで来るかと思わせて
そんなに単純じゃ無いぞとばかり鰹節が
フワッと絡んで来て酸味も俄かに寄せて
お出汁のうま味と濃口の甘味に数の子の
塩味と鰹節の酸味が順序関係なく纏わり
バラバラな感じで勝手に展開するのかと
思い込んでいたらそんな事は無くて結構
味覚同士がくっつき始め仲良く手を繋ぎ
何気なく塩味が甘味を伸ばし酸味が後を
追いかけて余韻を残すみたいな塩梅にて
最後は良く纏まり数の子を楽しめました。

❸毛蟹:蟹味噌和え 土佐酢

毛蟹は山盛りの様相にて頂を見せて
カタチ良く高く聳え立っており壮観
何気に箸先で突っつこうとしますが
崩すのが勿体無く感じられチョット
躊躇が入ってしまいますね。

此処は勇気を出して勢いよく箸先で
突いて崩し乍ら毛蟹を解して頂くと
毛蟹の甘味と蟹味噌の珍味が上手く
解し身と交差し合い味覚が調和して
舌を蠱惑色に染めて行きます。
誠に味わい深い塩梅に仕立てられて
酸味もさり気無く漂わせていて素敵

此れ等の味わいが巧みに交差しつつ
調和しながら毛蟹の持ち味を深めて
瑞々しさ損なう事なくしっとり感も
旺盛に放ちつつ美味を奏でてました。

❹蒸し鮑:海苔 鮑出汁の餡

弾力と柔らか味が同居する絶妙な味わい
咀嚼が自然に感じられるプニプニ触感に
舌が促されて蒸し鮑に絡む海苔の風味が
潮風をサラッと呼び掛けている
お出汁の餡が程良くうま味を引き出して
鮑にコクを添えている
咀嚼を続けているとうま味と磯の香りが
どんどん伸びる
鮑のお出汁の餡を掛けて鮑の身肉と共鳴
鮑の身を鮑のうま味エキスで磨いている
そんな感じで作られて絶品鮑の妙味から
浮き上がる美味が舌に刻印される

❺本アラの叩き:湯引を冷たい葱ポン酢で

本アラを湯引きした後冷製に施し
葱ポン酢に浸された状態でご用意。

幻のお魚と呼ばれる本アラ
その資質の洗練された旨味
熟成された身質から繊細に
程良く零れる脂汗の潤いに
瞬く間の内に舌が虜となる

豊潤な質感と無垢な旨味が
とても美しく佇む味わいが
鱧の落としの如く身質から
しっとり感が旺盛に漲って
肉感はぷよぷよ!!に弾力
歯触り舌触りがとても豊か
舌を幸せ気分にさせてくれ
高揚感が舞い上がってます。
口内が口福感で満ちました。

❻煮蛸:山葵

煮汁の濃厚な甘味と蛸から写された旨味が
煮汁にコクを添えてその煮汁で炊かれつつ
たっぷり煮汁に浸されている煮蛸の繊維の
しなやかさと柔らかさが同居する美味さに
舌が狼狽えてしまいました。

❼穴子白焼き

○ピリ辛醤油
○梅肉
○山葵
○胡瓜のお浸し

よもやこんなに迫力のある焼き穴子が
〆のお摘みにご登場願えるとは感動物。

ドキュンと胸を打ち心も舌も鷲掴みされ
見るからに度迫力満点の大穴子の焼き物
脂汗が皮目からジュワジュワ〜ンと漲り
ボディタッチもムッチムチの弾力感にて
歯が入った瞬間にグニュッと跳ね返って
その力強く畝る肉感を曝け出している。

その逞しい身肉の切り身が4枚も重ねて
胡瓜のお浸しに梅肉添えて山葵のお供と
ご一緒にお皿に鎮座されて御座います。

焼き穴子の表面のお焦げから漂う苦味の
芳しさが鼻腔を掠めると俄然欲望が募り
食欲が渦を巻いて穴子への衝動が湧いて
堪まらず最初の一切れをグッと咀嚼して
お口に放り込みます。
んん、此れはホントに圧巻の肉感ですね。
この鰻の様なエネルギッシュな穴子には
驚きばかりでは無く畏敬の念さえ感じる

グイッと噛むと白焼きは力強く弾力して
歯を跳ね返そうとするもグニュッと潰れ
焼き穴子の甘味が口内交差し美味極まる
焼き穴子のしっかりした肉感から力強く
甘く囁く香味がグンと伸びて来て感無量

更に

咀嚼を重ねてると穴子の底味がジワッと
浮き上がり穴子の旨味を深掘りして来る

此れが穴子の白焼きかとは思え無い程に
身の中は良く焼き蒸されてフワンフワン
皮目はパリッパリに焼き上がり極うま旨
ほぼカリカリに近い食感が舌に轟きつつ
全く対照的なホクホクのふわんふわんの
白身がお口の中で穴子の味覚を愛嬌よく
振りまいて舌を興奮させっぱなしでした。

その穴子に激しく踊らされ興奮が冷めぬ
舌をキュッと冷静に宥めてくれる胡瓜が
とても新鮮に瑞々しく食感を伸ばしつつ
口内をリセットしてくれてました。

■ 握りの部 □

握りは舎利玉が鮨ネタと間合いを取り
しっかり米の旨味を感じ取れ鮨ネタが
寄り添い完成度の高さにエレガントな
食感が行き届いて此こそが正に正当な
王道の江戸前鮨なんだと言う感じです。
そしてどの一貫も決してブレる事な無く
舎利の温度感も最初から最後まで安定の
温感を保っており鮪に照準を合わせてる
とか
小鰭に合わせてるとか言うのでは無くて
舎利玉の温感を一定に保っており握りの
返しの締めの圧をキュッと入れる所にて
絶妙なエアリー感を施しているのかなと
舎利の密度を微妙に調整している感じで
神技ものだなとずっと見惚れていました。

①松皮鰈:昆布締め

透明感のある松皮鰈の握りを咀嚼すると
昆布締めされた香りがフッと湧いて来て
松皮鰈の淡白な身質に透き通る様な旨味
其処には
昆布が程良く馴染んで松皮鰈から旨味が
同調すると共にしなやかな身質が重なり
舎利が巧みに絡ながら一体感を形成する。
握りとして一体感を完成させつつ舎利が
口内で解れて乳化して行く美味の喜びを
舌と分かち合うひと時に感謝なのです。

②縞鯵 漬け

縞鯵を煮切りで軽く漬けにして甘味を
膨らませるのと同時に肉肌を艶めかせ
肉付きの良さも感じられる身質からの
香りと旨味と食感の相性が良好なので
咀嚼がナチュラルかつスムーズに進み
肌触りの滑らかさと歯触りの弾力間に
ビビッと舌が一瞬震えちゃいましたね。
なに此れ?って感じで
お肌ツルンツルンの艶かしさに加えて
舌で撫で回したくなる誘惑に駆られて
咀嚼を進めれば悩ましくもまったりと
舌に絡みついて少しネチネチ感が溢れ
脂質も適度に乗ってる旨味と舎利との
距離感が絶妙にバランス整う一貫です。

どんどん咀嚼が楽しくなってしまって
キレの良い酢飯にもピタリと寄り添い
見事にネタと舎利のパワーバランスが
マッチングしちまうんです。
斯様な妙味を奏でる縞鯵に出会えると
その身質の鮮度も去ること乍ら肉肌の
美しさ円やかさにうっとり惚れちまい
食べ終わるのが少し悲しくなりました。

③小鰭

豊満な肉肌を想起する皮目の膨よかさ
芳醇な肉感を讃える身厚な肉質からは
凡そこの肉肉しい程の身厚な小鰭から
小気味良くキレるシャープな旨味との
交流に舎利がどんどん惹き込まれつつ
握りとしての一体感を醸成して来るが
艶やかなる肉体美を兼ね備えた肉感を
呈し実に小鰭の肉肌と舎利との距離が
バランス良く整えられている一貫にて
小気味良く舌に響く酸味のキレの良さ
爽快に口内で解ける舎利の心地よさも
手伝ってか極上の味わいを放つ至極の
一貫となっておりました。

咀嚼を重ねていると脂質が旺盛に身から
零れ出し皮もとても柔らかくしなり油も
潤沢に乗っている小鰭の握りと感じつつ
最高に美味し!の抱腹絶倒しちまう小鰭

④赤身 気仙沼 漬け

真紅に輝く素敵なフォルムの美観も
去ること乍らその握りが舌に着地し
綺麗な酸味と甘味が口内に蕩け出す
そして赤身らしさを主張して来ます。

赤身の部分はとてもしなやかに肉の
繊維質が飛んでくる美味さで咀嚼が
自然に進んでしまいます。
その鮪の肉布団は舎利に背負わされ
歯がソフトランディングし赤身肉が
歯をクイッと軽く抱き寄せ吸い付く
中々エロい歯触りに狼狽えて仕舞う
身の旨味と脂質分のバランスが良く
赤身を噛む度に脂質の甘味滲みつつ
赤身からは旨味エキスが滴り落ちて
鮪の旨味を存分に放っておりました。

夏鮪の素晴らしさを告げてくれる一貫

⑤中トロ 気仙沼 腹上

夏場真っ盛りで魚が痩せているこの時期に
なんと言う素晴らしいトロが登場しちまう
他の鮨店では信じ難い程の身質のレベルの
高さに驚嘆する
この季節にこれだけ脂質旺盛に元気な鮪を
ご用意出来るとは流石鮨さいとうの実力を
垣間見た気がしました。

じっくりと味わいたい衝動に駆られ乍ら
完璧な美しいフォルムから目が離れずに
興奮が収まらなくなってますね。
ゆっくりと慎重に指でトロを挟みお口へ
導いて咀嚼を開始するもワクワクが続く。
咀嚼が始まると、んん、絶品だわぁ〜
いきなり滴り落ちるトロの旨味エキスが
芳醇な香りと共に迸り舎利を巻き込んで
行き乍らジュワ〜ッとトロが畝りを上げ
どんどん身溶けしていき舌にしっぽりと
抱きついて来ちゃうのが堪らんデスゥ〜

あぁこの快感に溺れてしまいそうになり
官能の渦巻く世界へと舌を導いて仕舞う。
絶句してしまうほど美味しい一貫でした。

⑥大トロ 気仙沼

蛇腹の脂質漲り舌に滴り落ちる甘味
舎利を巻き込み乳化が一気に同調し
大トロの身質がムチっと唸り旨味が
グッと引き立ちます。

気仙沼の鮪のピンピンの蛇腹の握り
鮪が痩せ気味となる夏場にあっても
鮪尽くしの握りの締めには相応しい
興奮を覚える程の脂質旺盛な蛇腹の
佇まいと舎利玉の絶妙なバランスの
良さに舌が感銘する事仕切りとなり
咀嚼が一気に口溶けを呼んで来ます。

この驚異的にも脂質迸る美味さには
完全に舌が翻弄されて仕舞い舌へと
ピタッと寄り添う完璧な鮪の身質は
咀嚼が止まらず自然な形で舎利玉と
大トロから芽生える舌妙な一体感で
舌を恍惚とさせ沈黙を促してました。

⑦白烏賊:生姜

予め短冊状に細かくカットして
カットした白烏賊を更に叩いて
柔らかくし煮切り醤油を滴らせ
暫し握りタイムまで寝かせてて
羽衣の様な纏わせ方で白烏賊の
一貫を完成させております。

短冊状の白烏賊のソフトな握りを
咀嚼してみると白烏賊のネタから
フワッフワンに舞う白烏賊の甘味
同時に身溶けが舎利玉との繋ぎを
果たす様にスッと蕩けて一体化し
甘美な味わいを広げておりました。

驚くばかりのこの個性的な食感には
感動と興奮が炸裂しておりました。

舎利も塩気が控え目乍らも底味が浮いて
白烏賊との絶妙なバランスの仕上がりに
甘味がクリアに舎利玉と共に寄せて来る
この両の要素がバランス良く調和した時
とてつも無くふわっと沈む鮨が出現して
舌が陶酔感を覚える一貫となりました。

⑧車海老

何時も食べてる他の鮨店とは異なり
車海老に射込まれている海老味噌が
こってりと味噌の苦味を効かせつつ
その苦味と共にプリプリに弾力する
車海老の身が舎利を取り込みながら
一体となり甘味を口内中にいっぱい
振り撒いてくれて口福感に包まれて
嬉しいひと時を頂きました。

⑨鰺:浅葱

此れは鮮度抜群にいい鯵だと直感して
食感の瑞々しさと香りが口内に鮮烈に
留まりパチンと頭が弾けちゃう位の鯵

その一貫をお口に含ませてみたらパッと
香りがお口から鼻に素早く抜けて行って
香りの余韻が留まり乍ら頂く鯵は味覚が
一層深みを覚えて来て而も脂質も芳醇に
グンと潔く伸びる美味さが広がります。
咀嚼してるとこの鯵のヤバさがビンビン
舌に響いて身溶け感が半端なくトロ〜リ
伸びて其の儘咀嚼を進めると艶めかしく
官能する味わいが口内を駆け巡ります。
鯵の香り高く脂が乗り旨味の稀有な一品

豊かな内海に囲まれて育つ極上の鯵は
脂も乗ってて鯵の旨味要素たっぷりに
感じ取れ舎利との一体感が優れた一貫

⑩蝦夷馬糞海胆 希望

舎利玉よりも馬糞海胆の方が大きく
おんぶしている海胆がとても重そう
舎利が泣いちゃうよ〜と言ってそう
お箸で舎利玉の底を掬い上げて口へ
逆さ落としの要領で舌にポトリ着地
蝦夷馬糞海胆珍味がポロッと零れて
舌の人肌温感で直ぐにもサラ〜ッと
身溶けして行きます。
同時に感じる馬糞海胆独特の珍味と
ほろ苦さが重なり合い至上の喜びが
訪れるので有ります。
大変貴重なタイムですので暫し舌を
フル活用させて頂き馬糞海胆を鑑賞
じっくりと口溶け感を堪能しつつも
海胆珍味を満喫させて頂きました。

⑪煮穴子:詰め

ふっくら甘味を讃える熱々の煮穴子
煮詰めの甘い佇まいが穴子の身質を
耽美に引き立て味わいを深掘りする

まるでカステラの様な粉質感が口に
舞い実に甘美な味覚を踊らせている
握りの〆に相応しい完璧な一貫です。

⑫お椀:白味噌 海苔 葱

ホッと舌を落ち着かせて癒しを
覚える安堵感が広がるお椀です。

⑬太巻き

干瓢
ガリ
胡瓜
車海老
などの多様な味わいが混沌とするも
咀嚼していると段々と巻物としての
纏まりが出て来て舎利も具材も全部
一体となった渦巻きとなって妙味を
膨らませて行きました。

⑭玉子

2023/09/10 更新

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