2回
2020/07 訪問
【再訪】博多薬院、大物の"アラ"を豪快に頂ける幸せ『懐かしい博多弁が嬉しい・・・♫』
見た目もきれいなイサキ(長崎産)のニンニクを効かせたアンチョビオイル焼。
お造り〜アラ(呼子産)、蛸(長崎産)、目鯛(長崎産)、あら縁側たれ焼き、鱧(対馬産)。
正確には『大どころ』。作者が間違えたらしい。笑
九州独特の甘味ある醤油は気候に合う。野菜バルサミコドレッシングとレモン胡椒で食欲を唆ります。
身の厚いアラを贅沢にしゃぶしゃぶして、ダイダイ汁のポン酢で頂きます。野菜も糸島で採れた新鮮なもの。このポン酢は何にでも合いそうなくらい美味しい。
お通し〜あらの肝煮、鹿児島産枝豆のチーズ、岡山産素麺瓜とゴーヤ、茗荷、土佐酢のジュレ、ヤングコーンの天麩羅。
岡山産素麺瓜とゴーヤ、茗荷、土佐酢のジュレで。
本日のあらは24kgの大物、あらは冬に脂がのるが、この時期でも型の良いもの。
目鯛、あら縁側たれ焼き。
鱧(対馬産)。
とうもろこしのスープ〜トマト(熊本)、とうもろこし(長崎)をカツオベースで伸ばしたスープ。とうもろこしの甘味が半端ない。
天然鯛の白子茶碗蒸し〜裏越しした白子、トマト(熊本)、とうもろこし(長崎)をあらの骨とカツオベースの出汁で伸ばしたもの。
稚鮎のテリーヌ〜稚鮎を内蔵丸々ジューサーにかけて、テリーヌに仕上げる。内蔵の苦味がまた刺激的な魅力となるお摘みに。
アラの皮〜干したアラの皮を軽く炙ってパリパリ。軽く塩振って頂きます。
イサキ(長崎産)〜大きな伊佐木頭を焼いて、ニンニクを効かせたアンチョビオイル焼。アンチョビオイルが良いね。自宅でも使えそう。
黒毛和牛さがり(鹿児島産)〜丁度よく火入れされた牛肉に甘めの糸島醤油で味付け。
アラのしゃぶしゃぶ。まずは糸島で採れた新鮮なキノコから。
アラのしゃぶしゃぶ〜身の厚いアラを贅沢にしゃぶしゃぶして、ダイダイ汁のポン酢で頂きます。
本日のあらは24kgの大物、あらは冬に脂がのるが、この時期でも型の良いもの。
炊き立てご飯〜福岡の艶姫を炊き立てで。土鍋で炊いた熱々のお焦げつき。
ご飯のお供は、ちりめんじゃこ、肉味噌、スモーク沢庵。肉味噌がいいね。
最中のなかには、イチジクのアイスクリーム。珍しい味わい。
まずは、生ビールと炭酸水でカンパーイ♫
山崎ハイボール。
店内は照明を落とした大人の雰囲気。
奥には個室も。
2020/07/31 更新
2016/12 訪問
博多の魚はうまか~『隠れ家みたいな料理居酒屋さん・・・』
やっぱり、博多の魚は魚種が豊富で旨かった。今回の博多帰省のメインイベントの一つ。お昼には、唐津の『飴源』で素晴らしい料理とおもてなしを受けましたが、贅沢なことに夜には、この博多でまたまた旨い魚を頂きます。『飴源』の食事が2時30分くらいに終わったので、予約時間を遅らせて頂き、結局8時過ぎからの夕食。
こちらのお店は、博多のレビュアーの方々が称賛していたのを拝見して伺うことにしました。本当に楽しみ。唐津から博多には6時頃には到着しましたが、しばらくホテルオークラにて休憩し中洲川端駅から地下鉄で薬院大通り駅に。そこからは、ぼちぼちと散策しながらお店に向かう。いつもながら、博多の街は活気があるというか華やかな雰囲気がありますね。行き交う地元の方もなにか明るいような気がする。きっと、地元に対するプライドも持っているので、あまり媚をうる文化がないような気がするな。「なんしょ~とや?」「そいけんさ~」通りすがりの人から博多弁を聞くたびになんかいいな。
そうこうしているうちにお店の近くまで到着。しかし、これからがわかりにくい。地図検索してようやくたどり着いたのが、薬院の奥まった小さな通りに面したマンションらしい。看板もなくマンションの玄関近くにまで行ってから、ここが入り口なんだと認識した次第。「大所」そうだんたんだ~。お店の名前「大どころ」ではなく、漢字の「大所」でした。入り口も狭いが店内に入ると今まで抱いていたお店のイメージがまったく違っていることに驚きます。そもそも、魚が半端なく旨いお店と聞いていたので、てっきり割烹のような店構えかと思いこんでいたが、着いた途端、女房と顔を見合わせてしまったほど。
店内は薄暗く落ち着いた雰囲気で、お洒落なバーのような感じでしょうか。大きな大理石のカウンターと奥には数名用のテーブル席があるようです。椅子は皮張りで幅広く、なかなか座りやすい。音楽は最初軽快なJAZZトリオの曲がかかっていましたが、しばらくするとわりと賑やかな曲に。こういう雰囲気の中で旨い鮮魚が出てくるのかと疑心暗鬼に。
事前に、お任せでお願いしていたので、準備万端なのでしょう。マスター(ここでは大将という呼び方は相応しくないかも)は意外に若そう。他の店員さんはマスターを入れて3名。寡黙な年配の男性と営業センス抜群のよく気が効く若く可愛い女性。年配の方は、マスターの親父さんらしく、かといって料理人ではなさそうなので、なんか不思議な感じ。基本的に接客は女性が対応してマスターが料理するみたいな。親父さんは皿洗いしかしてないのかな・・・。
まずは、お通しから。
ひらすに似た「すぎ」(五島産)という魚の肝ですが、かなり濃厚で旨味たっぷりです。手前の白い豆腐状は「あら」(呼子産)のすり身にチーズを混ぜ込んだものですが割とあっさり目かな。しいたけとしろ菜のお浸しは意外に普通。串に刺して焼き上げているのは、ぎんなんと「むかご(山芋の弦の実)」の塩焼。素朴な味わいがいいね。
次は、刺身盛り合わせ。
こちらのお店は食器に凝っていて、見た目からしてかなり歪な形状のものが多いですね。お話を聞くと「そうなんですよ。気に入ったらすぐに買ってしまうので、形も歪だから食器棚に入らないんですよ。」とのこと。お通しにも出ていた「すぎ」という魚はねっとり、あっさりで旨みが濃い。初めて耳にした名前だが、こういう普通お目にかかれない魚を頂くのは嬉しいですね。
あらハラミ炙り(呼子産)は、これはなんと表現したらよいかわからないくらい旨いが、まずはその厚みが凄い。普通は薄造りくらいにして小葱を巻き、ポン酢で頂くことが多いですが、なんとも豪快な大きさ。マスターによると「あまり薄造りにすると味がわからないでしょう。結局何枚も掬うように食べてたら一緒ですから、厚く切って旨味を味わって欲しいんですよ。」仰るとおりです。「たいらぎ貝」の炙りはなんとも大きくて食べ応えあり。しっかり噛むことができるくらいの大きさを頂くことはあまりないかな。それに、鯵の刺身(相ノ島産)は、締りがよく脂ものってます。次は、「はかつお」(長崎産)は、かつおににているが鯖柄。味わいはカツオでもない、サワラみたい。
次は、見た目から旨そうな真鱈の白子茶碗蒸し。見るからに濃厚さが伝わると思いますが、まさにその通り。女房は途中でギブアップ。お父さんが1.5人分を頂きますが、ぺろりと頂けました。下の茶碗蒸しもシンプルな味わいで、濃厚な白子にあってます。
次は、何とも豪快なさわらのお頭山椒醤油の煮付け。サワラは明石産らしく、最近瀬戸内海のサワラを頂く機会があったが刺身としてもやはり旨かった。しかしながら、このでかさはなんなのと言うくらいのスケールです。(女房の手のひらと比べて下さい)最近広島で、同じように大きい太刀魚のお頭煮つけを頂きましたが、こちらがはるかにでかい。
ちょっと落ち着いて、薫製ホタテのバルサミコサラダを頂きます。ホタテはもっと柔らか目にしたほうが・・・。あまりにヘビーな料理でしたので、少し胃を休めるため。
そして、今度はさきほど刺身で頂いたあら(呼子産)のしゃぶしゃぶがまた身の厚いこと、厚いこと。食べ応えあるに決まってます。マスター曰く「身が薄いとポン酢の味しかしないでしょう。」仰る通り。あらの旨みたっぷりです。〆は、あらの旨みが残った出汁をつかい雑炊に。旨いに決まってます。いぶりがっこ付き。
しかし、これだけの魚を仕入れるのは大変でしょうとマスターに問いかけると「基本的に魚は魚屋さんに任せてるんですよ。だから、当日にならないと何が入ってくるかわからない。うちは居酒屋ですから料亭みたいに、これくらいの、この魚とは指定できないんです。指定すると値段もはね値上がるので、とてもやっていけないから、全てお任せです。ですから、かえって変わった魚が入荷できる場合もあるんですよね。」あ~そういうことか。確かに正直なお話ですね。それだから、珍しい魚にも出会えるし頂ける訳ですからね。よくわかりました。料理人にしてみたら、やりがいがありそう。
それにしても、仕入れしている魚屋さんが凄いみたい。きっと、宮崎日南のねこさんみたいな魚屋さんなんだろうな。
最後に、カボスアイスクリームですが、目が荒くてサッパリしてます
。
本当に博多の夜を満喫できた夕食。
大満足の大どころさん。
ごちそうさまでした。
2019/08/27 更新
博多の街は、いつもながらワクワクさせてくれる♫
昔ながらの屋台、長浜ラーメン、もつ鍋に焼き鳥の豚バラ、鶏皮など数えたらきりがない。
今夜は久しぶりに魚の美味い『大どころ』。
前回は、お昼に唐津の『飴源』、夜は博多の『大どころ』とお腹パンパンのハードスケジュール。今回こそはお腹を空かせ、余裕を持って伺います。
あらあら、まだ木製の壁のような扉が閉まっている。時間は丁度18時の予約時間。すると「扉を押して下さ〜い」と。のんびりした空気感はやはり博多だな〜。(^_^)
ご主人にご挨拶して、生ビールと炭酸水でカンパーイ♫
4年ぶりの訪問ですが、近くの六本松に住む女性スタッフ(奥様?)の方が覚えていて頂き、いきなりうちの奥さまとローカルなジモティー談義♫
・お通し
〜あらの肝煮、鹿児島産枝豆のチーズ、岡山産素麺瓜とゴーヤ、茗荷、土佐酢のジュレ、ヤングコーンの天麩羅。あらの肝煮がまさに肝という濃厚さ。
・とうもろこしのスープ
〜トマト(熊本)、とうもろこし(長崎)をカツオベースで伸ばしたスープ。とうもろこしの甘味が半端ない。♫
・お造り
〜アラ(呼子産)、蛸(長崎産)、目鯛(長崎産)、あら縁側たれ焼き、鱧(対馬産)。本日のアラは24kgの大物。冬に脂がのるが、この時期でも型の良い脂ののった大物。
ご主人は元々魚屋さんですから、丸々一匹買い取ってから、ご自分で捌く。アラでも産地によって食べるもので肌色が異なる。今夜は玄界灘でも最近ブランド化している呼子産のアラ。
ちなみに、正式名称はクエだが、九州での呼び名がアラ。アラという正式名称の魚とは別物。だが、このアラもこれまた美味しい魚。なんだかややこしいが。(^_^;)
・天然鯛の白子茶碗蒸し
〜裏越しした鯛の白子をあらの骨の出汁で茶碗蒸しに。あらの骨はちょっと炙っているので香ばしさも加わって旨味が増している。
・稚鮎のテリーヌ
〜稚鮎を内蔵丸々ジューサーにかけて、テリーヌに仕上げる。内蔵の苦味がまた刺激的な魅力となるお摘みに。
・アラの皮
〜干したアラの皮を軽く炙ってパリパリ。軽く塩振って頂きます。コンロの前には、アラの皮の他に、大きなヒラメのあらがスモークされ黒光りしてぶら下がっている。
・イサキ(長崎産)
〜大きな伊佐木頭を焼いて、ニンニクを効かせたアンチョビオイル焼。アンチョビオイルが良いね。自宅でも使えそう。
・黒毛和牛さがり(鹿児島産)
〜丁度よく火入れされた牛肉に甘めの糸島醤油で味付け。九州独特の甘味ある醤油は博多の気候に合う。野菜のバルサミコドレッシングとレモン胡椒が食欲を唆ります。
・アラのしゃぶしゃぶ
〜身の厚いアラを贅沢にしゃぶしゃぶして、ダイダイ汁のポン酢で頂きます。キノコと野菜も糸島で採れた新鮮なもの。このポン酢も何にでも合いそうなくらい旨味があって美味しい。
・炊き立てご飯
〜福岡の艶姫を炊き立てで。土鍋で炊いた熱々のお焦げつき。ご飯のお供は、ちりめんじゃこ、肉味噌、スモーク沢庵。肉味噌がいいね。
・デザート
〜最中のなかには、イチジクのアイスクリーム。珍しい味わい。
こういう時期ながら、博多の夜を満喫できて有難いことですね。やはり、博多は何でも美味い街 ♫
ごちそうさまでした。