褐色の無さんが投稿したル スプートニク(東京/六本木)の口コミ詳細

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褐色の無 (60代後半・男性・神奈川県) 認証済

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ル スプートニク六本木、乃木坂、六本木一丁目/フレンチ

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.8
1回目

2022/10 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.5
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.8
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

絶美の皿と見事なワインペアリング。「未来につなぐフランス料理」を体験しました!!

以前から気になっていたフレンチに、やっと伺うことができました。素晴らしい「愉楽ツアー」体験でした!

いまの時代、「スプートニク」と聞くと、ドキッとしますが、同店のサイトでは「同行者・旅の連れ」とあります。
『博友社ロシア語辞典』(昭和50年刊)を四十数年振りに書棚から抜き取り、繙くと、(1)道連れ(2)つきもの(3)衛星(4)人工衛星--たしかに「人工衛星」は第四義です。

抜群の調理技術に裏打ちされた、極上スイーツのような絶美の一皿一皿。冷え込みがやや薄らいだ神無月の夜半、その技を堪能するため伺いました。

ディナーメニューは1コースのみ。当日はダイナースのフランスレストランウイークのメニューで。
公式サイトの「メイキング映像」(2018年バージョンでYouTubeでも配信)を見ても、素晴らしさが伝わってきます。

シェフの高橋雄二郎氏は「ル・ジュー・ドゥ・ラシエット」(代官山)のシェフだったそうですが、岡部一己さんが率いた「オーグードゥジュール」(四番町)の姉妹店。四番町にはお邪魔しましたが、代官山には残念ながら伺ったことがありません。予約の取れない人気店だったと記憶しています。

さて、当日のメニュー構成ですが、ミニャルディーズまで全11品。ワインはペアリング(8杯)をオーダーしました。このペアリング、コスパが実に良い、素晴らしいものでした!

◆1:あおさ海苔、生ウニをサンドしたチップス、ホウレンソウパウダー
◆2:毛ガニを挟んだスパイスチップス、椎茸のタルト、クルミ
◆3:サンマ(北海道根室産)の炙り焼きとサンマアイス
◆4:パスタ(トロフィエ)、オカヒジキ、カキ、ニラ&ジェノベーゼ
◆5:セップ茸、ウズラのポーチドエッグ
◆6:ヤリイカを纏った万願寺唐辛子、緑茄子、グリーンカレーの風味
◆7:ビーツのバラ、フォアグラのパテ・アン・クルート
◆8:アマダイ(山口県萩産)の松笠焼き、エシャロット、ケッパー、そして能登の魚醤
◆9:蝦夷鹿(北海道白糠町産)のグリル、シンシンとトモサンカク、サツマイモ、ブドウ
◆10:抹茶とマンゴーのチップス、グレープフルーツ、アイス、抹茶パウダー
◆11:デンマークのエイブルスキー

ペアリングのワイン(日本酒)は下記の8種。

●1:シャンパーニュ:「ポル・ロジェ ブリュット」
●2:日本酒:岩手のどぶろく「権家MARO」
●3:イタリア・ピエモンテのオレンジワイン Valdisole「Anarchia」
●4:フランス・ブルゴーニュ(白) ドメーヌ・アンドレ・ボノム「ヴィレ・クレッセ・レ・オー・デ・メナール」
●5:フランス・ジュラ サヴォワ(白) フリュイティエール ヴィニコル ダルボワ「アルボワ サヴァニャン」
●6:フランス・ボルドー(白) ソーテルヌ「シャトー・クーテ」
●7:フランス・ブルゴーニュ(赤) ドメーヌ・アルロー「ロンスィヴィ」
●8:フランス・ローヌ(赤) ドメーヌ ピエール ガイヤール「コート ロティ」

これらの銘柄によるペアリングで8000円は凄いです。なかなか飲めない日本酒など、驚きました。

一つひとつのお皿に関するコメントは略しますが、どのお料理も実に美味しく、この安さでここまで高レベルなのは、やはりシェフの技量のなせる業でしょう。前衛的なイノベーティブかと思っていたのですが、クラシカルな要素を強く感じました。

スペシャリテの薔薇だけでなく、今回で言えば、鮮やかなグリーンが実に美しかったです。

ソムリエの方の説明も的確、スタッフの方々の接遇も良好で、欠点のないお店です。
ただ、ミネラルウォーター(ガス入り)のグラスがやや臭うのが、ちょっと気になりました。

いずれにせよ、またお邪魔したいです。コスパもそうですが、年々レベルが高まるでしょうし。

ご馳走様でした!!!

【後記】
訪店後、高橋雄二郎シェフの御本『未来につなぐフランス料理--科学的調理と技術革新の先にある新しいガストロノミー』(旭屋出版、2021)を拝読しました。
美しい写真と詳細なレシピ。書名通り、何十年後かに、本当に良いもの=古典(クラシック)として高橋シェフの料理が語られるでしょう。

◉「メニューを後世に残すこと」

というフランス料理の神髄を見抜いている高橋雄二郎シェフの今後に、一層期待したいですね!

  • あおさ海苔、生ウニをサンドしたチップス、ホウレンソウパウダー

  • 毛ガニを挟んだスパイスチップス、椎茸のタルト、クルミ

  • シャンパーニュ「ポル・ロジェ ブリュット」

  • サンマ(北海道根室産)の炙り焼きとサンマアイス

  • 岩手のどぶろく「権家MARO」

  • 岩手のどぶろく「権家MARO」

  • パスタ(トロフィエ)、オカヒジキ、カキ、ニラ&ジェノベーゼ

  • イタリア・ピエモンテのオレンジワイン Valdisole「Anarchia」

  • イタリア・ピエモンテのオレンジワイン Valdisole「Anarchia」

  • パンも美味!

  • セップ茸、ウズラのポーチドエッグ

  • ドメーヌ・アンドレ・ボノム「ヴィレ・クレッセ・レ・オー・デ・メナール」

  • ヤリイカを纏った万願寺唐辛子、緑茄子、グリーンカレーの風味

  • フリュイティエール ヴィニコル ダルボワ「アルボワ サヴァニャン」

  • あまりに有名なスペシャリテ!

  • パテ・アン・クルート

  • ソーテルヌ「シャトー・クーテ」

  • アマダイ(山口県萩産)の松笠焼き、エシャロット、ケッパー、そして能登の魚醤

  • ドメーヌ・アルロー「ロンスィヴィ」

  • 蝦夷鹿(北海道白糠町産)のグリル、シンシンとトモサンカク、サツマイモ、ブドウ

  • ドメーヌ ピエール ガイヤール「コート ロティ」

  • 抹茶とマンゴーのチップス、グレープフルーツ、アイス、抹茶パウダー

  • デンマークのエイブルスキー

2023/04/21 更新

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