1回
2018/10 訪問
「龍吟ずれば雲起こる」(龍吟雲起、虎嘯風生)--「WASHOKU」の世界標準を堪能しました!
コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン
茸尽くし・松茸・月見玉子
広島「宝剣(寳劔)」
北寄貝・クルマエビ・鳴門ワカメ
ハロウィン仕様です!
「収穫祭の椀」羽衣真蒸・炭焼甘鯛・柚子
高知「酔鯨」
鯛(日立沖)・松茸(信州)の龍吟仕立て
石川「農口尚彦研究所」
鮑(島根)・フカヒレ(気仙沼)の茶碗蒸し
ノドグロ・銀杏・山葵
シャサーニュ・モンラッシェ
丸・小豆島素麺
シャトーヌフ・デュ・パプ
讃岐オリーブ牛・伊予美人・落花生・揚葱
三色菜々漬
秋刀魚・栗・青紫蘇
国花菊椀
滋賀「松の司」
八女茶(やめちゃ)も美味しい!
アルザス
黒いちじく・すだち・和三盆
たい焼き最中 完熟かぼちゃ・しっとり金時・バニラカラメル
フクロウさん、可愛いです!
この子はちょっと怖い?
2019/10/29 更新
WASHOKUの名店として日本を代表する料理店--「龍吟」さん。香港と台湾に支店があります。ワールドワイドに活躍する姿は「ひらまつ」さんみたいですね。
今回、某カード会社さんのイベントで初めてお邪魔しました。当日は東京・築地市場の最終営業日。また丸の内・有楽町・日比谷の各エリアで「東京味わいフェスタ 2018」も開催中で、天候も良かったため、周辺はいつにもまして賑やかでした。
龍吟の山本シェフとは、今年(2018年)5月、東京のフランス大使館で開かれた「La Liste 2018」(仏)のレセプションで初めてお目にかかりました。「La Liste」は世界のトップレストランを選ぶものですが、同店は世界でも指折りです。ちなみに6月に発表された「世界のベストレストラン50」(英)では41位(日本勢では「傳」さんが17位)。やはり凄いですね! 誠実なお人柄に惹かれて、一度お店に伺いたいと思っておりましたので、ラッキーでした。六本木に比べ、移転後の日比谷はお馴染みさんにとってどういう印象でしょうか。
さて、当日は秋というには暑すぎる一日でしたが、メニュー構成は前菜二品、お椀、お造り、焼き物、炊き合わせ替わり、お肉、そしてお食事とデザート二品でした。器や仲居さんの帯にハロウィンのデザインが模されるなど、なかなか遊び心も秀逸です。日本と世界の季節感を感じさせる、素晴らしい趣向だと感じました。
さて、前菜二品は、まず温前菜として、月見玉子に松茸を始め様々な茸の餡がかかった一品、そして北寄貝・クルマエビ・鳴門ワカメの冷前菜でした。
続く柚子の香りが効いた真薯と甘鯛のお椀が絶品でした!
お造りは最上級の鯛(茨城)と松茸(信州)で、その後の鮑(島根)とフカヒレ(気仙沼)の茶碗蒸しも素晴らしいです。
備長炭の香りを愉しむノドグロの焼き物は銀杏とワサビがアクセントになっています。炊き合わせ替わりの、スッポンと素麺の組み合わせも絶妙です。
お肉はなんと貴重な「讃岐オリーブ牛」のヒレステーキ。軽くスモークされていました。伊予美人(お芋)と落花生の付け合わせ、トッピングされた揚ネギとポン酢と食すと美味しいですね。
お食事は、ご飯の上に栗パウダー・焼きサンマ、お漬物もパクチーが出てくるなど面白いです。また菊花豆腐も美しい。当たり前ですが、ご飯の炊き方もパーフェクトでした。
デザートの二品ですが、まず冷たいお品として、なんとスダチのシャーベットに黒イチジク、そして和三盆がトッピング、そこに、さらにスダチを絞っていただきます。これも驚きました。
温かいデザートは、カボチャと金時にバニラカラメルでまとめた「たい焼き最中」。寄木細工の箱で供されましたが、下にはカボチャの種が敷き埋められていました。
還暦世代の人間にとっての和食のイメージとはかなり異なりますが、フランス料理も日本料理や各国料理の影響を受け進化しているように、和食の世界も日進月歩なのを実感しました。お客様の半数が、アジアを中心とした外国人だというのもうなずけます。世界各国で高い評価を受けているという、これがWASHOKUの世界標準なのでしょう。
なお、ミッドタウン日比谷の7階にあるレストランは龍吟さんだけで、お店が開く17時以降にならないとエレベーターは7階に止まりません。エスカレーターでは7階に上がれず、7階に停止するエレベーターも特定されていますのでご注意を。
お酒は、まずテタンジェの「コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン」で乾杯。その後、お料理とペアリングされた日本酒は、広島「宝剣(寳劔)」(北寄貝・クルマエビ)、高知「酔鯨」(鯛)、石川「農口尚彦研究所」(鮑とフカヒレ)、滋賀「松の司」(サンマ)。ワインは、白「シャサーニュ・モンラッシェ」(ノドグロ)、赤「シャトーヌフ・デュ・パプ」(讃岐オリーブ牛)、白「アルザス」(デザート)。
葛餡がかかったお料理が多いので、結構おなかがいっぱいになります。また、後半になるほど味が濃くなるので、ワインと合いますね。
最後に可愛いフクロウさん二羽や、近代的な厨房(スペイン料理店みたいですね)も見学させていただきました。またお忙しい中、気持ちよくお客様との撮影に応じてくださった山本シェフは、やはり格好良いです! 今年48歳と円熟期を迎えられ、さらなる龍銀ワールドとWASHOKUの世界制覇に向けて活躍なさるのを祈っております。
ご馳走様でした!!!