3回
2018/04 訪問
今回はパーフェクトでした。
約3年ぶりで4回目の訪問である。最後に行ったときの印象があまり良くなかったので、しばらく足が遠のいていた。しかし2017年にベストレストランで1位を取ったので、良くなったかな?という期待を込めての再訪であった。
いつもカード会社のコンシェルジュサービスでお願いしていたのだが、今回はHPの予約サイトから予約した。シェフズテーブルのように瞬時に予約が取れなくなることはないが、良い時間帯はすぐに予約が取れなくなるので行こうと思われる方は早めに予約しておいた方がよい。またアメリカの予約サイトでこのクラスのレストランでは当然のことだが、予約時には自分のクレジットカードの情報開示が必要となる。最近は日本でもそういうサイトが出てくているがこの流れは日本でも一般的になるであろう。
私は午後6時に予約して中に入ると奥の店内が一望できる席に案内された。 奥の席は入り口付近より一段高くなっており、回りが見渡せる。たぶん店内の席では一番の場所だと思う。大きな窓の外にはマディソンパークの緑が目に入り、シックな雰囲気の中にもどこか現代的なポイントが見いだせるお店なのだ。
今回頂いたのは皿数の多いテイスティングメニューだ。アメリカなどでは『テイスティングメニュー』というとそのお店の一番良いコースを表すことが多い。皿数が多いので1品1品の量は押さえてある感じである。
今回はやはりいつものように見た目が斬新な感じの料理が多かった。中でも驚いたのはチョウザメの身をNYチーズケーキに見立て、その上にベルーガキャビアをたっぷりと乗せた一品が素晴らしかった。以前は見た目重視で味が追い付いていない面もある気もしたが、今回はもう以前とは全く違う!!素晴らしく美味しい一品であった。
そして焼き鳥をイメージしたエスカルゴや、キャラメレーゼしたフォアグラもとても美味しかった。そしてメインはこちらのシェフの巣ペシャリテ鴨のラベンダー焼きであった。
以前あった最後のマジックはなくなったが、それでも最初から最後まで素晴らしい芸術を見せて頂いた気がする料理の数々であった。
今年は残念ながらベストレストランでは順位を下げてしまったが、これは水物・・・一喜一憂することはない。きっとまた上位に挙がってくれることを信じている。
とにかく素晴らしかった。これなら皆さんにもおススメできると思う。
2019/02/13 更新
2015/09 訪問
マディソンスクエアパークの森の横にある素敵なレストラン!!
[2015.9]
ついに2016年度は世界ランキング第3位にまで上昇した。私はここにディナー2回、ランチ1回と過去3回訪問した。
まず雰囲気はやっぱり最高。非の打ちようがない。映画のワンシーンに出てくるようなお店だ。
今回はディナーでの訪問。何度行っても接客は素晴らしい。しかしながら料理は前回とかなりの部分が同じであった。1年も経つのに変えないとはねえ~~
1回だけのお客さんが多いのかな??
ちょっと間を置いて訪問した方が良いような気がした。
[2014.3]
2014年度、世界ランキング第5位に堂々と輝いた今ニューヨークで最も勢いのあるレストランだろう。場所はフラットアイアンビルのある23thとブロードウェイの交わるマディソンスクエアパークのすぐ横にある。ちなみにこのマディソンスクエアパーク内にはとっても美味しいいつも行列必至のハンバーガーショップ ShakeShackがある。どちらも別の意味で魅力のある店なのでこの場所に立つととっても悩ましいのである。重厚な扉の向こうにはいつもイケメンのドアマンがいて入るとすぐに案内してくれる。店内はとても天井が高く、いかにもアメリカ映画の中に出てくるワンシーンのような感じである。実際ここではSex & the Cityの撮影が行われたようである。
ここも最近流行の食事+エンターテイメント、つまり目で見せて楽しませることに重きを置いているようだ。
食事は和テイストのものも多く出てきて、以前ランチで行ったときはお皿の上に枯山水のような白い石が引いてあり、その上に海藻が引き詰められ、急須のようなものの中に料理が入っていた。また今回も生のニンジンをテーブルの横でミンチにし、それを食べさせるというパフォーマンスもあった。実は半年ぐらいの間にランチとディナーで2回訪問したのだが、メニューは80%同じであった。ミシュラン三ッ星を取っていることもありお客さんは世界中から来るのであろうか?それで料理を代えるスパンが長くなっているのであろうか?しかし私のように短期の間に2回訪れる客にとっては改善が望まれるところである。
メインは2回ともラベンダーの香りのするカモであった。
また最後にデザートには仕掛けがあり、トランプのようなもの(4つのマークがある)をひくのであるが、その引いたマークが小菓子の入った箱の中に書いてあるのである。ちょっとしたマジックであったがこれも2回とも同じであった。
雰囲気はとてもよくスタッフもとってもフレンドリーである。とってもNYらしいレストランであった。
また日を置いて行ってみたいものである。
2016/09/26 更新
前回がとても良かったので1年半ぶりに再訪することにした。2012年の初訪問以来、今回で7回目かな??最近ではこちらのお店はベストレストラン50のトップを何度か取り、今年はついに殿堂入りしてランキングからの対象外となってしまった。ちなみにここの「殿堂入り」に並ぶ他の店にはNoma(オリジナル)、Fat Duck,そしてエルブジとそうそうたる名店が並ぶのである。
訪問し始めた7年前には「あれっ??」と思うことも多々あったが、もうすっかり安定して迷いもなくなったようである。
さてこちらのお店であるが普通の食事を楽しむダイニングルームとふらっと立ち寄れるバーカウンターに別れている。今まではダイニングルームにしか行ったことがなかったのだが、ランチで10皿も食べるとディナーが楽しめなくなるので今回はその半分の量で済むバーカウンターを利用した。とはいっても数日前に予約したのでカジュアルシートのテーブル席に案内されたのだが・・・
本当にふらっと立ち寄るつもりの場合は6席のみなので、運が良ければ・・ということであろう。
まずはキャビアの一品からである。スフレのような物と一緒にスプーンに乗ってやってきた。それをスフレと混ぜて頂くのだが、これが絶品、前菜ではこれ以上美味しいものはないだろう~~と思えるぐらいのものであった。
2品目はフォアグラから作ったパテのようのものに松の実をきれいに並べた芸術品とも言えるようなものであった。今回でのNYC訪問で気付いたのだが、やたらフォアグラを使う店が多いのだ。と言うものもう数か月でニューヨークではフォアグラの使用が禁止になるとのことが理由らしい。フォアグラはエサを強制的に食べさせて脂肪肝を作るのでその飼育過程が残虐だとの理由からのようである。
ちなみにこのフォアグラと松の実はとっても相性が良くて美味しかった。魚のメインはロブスター、そして肉のメインはこちらのスペシャリテ、ラベンダーを使った鴨のローストを頂いた。これは通い始めた頃から頂いているが、唯一無二のものである。ラベンダーの香りが何とも食欲をかきたてるのである。
そんな感じで初のカジュアルテーブルでのランチであった。これでもかなりお腹はいっぱいである。ディナーならやはりメインダイニングで楽しみたいが、ランチではこれで十分である。やはりこちらはニューヨークではおススメのお店なのである。