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[ 料理・味5.0
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| サービス5.0
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| 雰囲気4.6
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| CP3.5
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| 酒・ドリンク4.2 ]
NYで一番予約困難なレストラン!
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窓越しの店内
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外観
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写真嫌いのシェフが一緒に撮らせてくれた
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ミシュラン★★★
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いくら
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2016/09/23 更新
[2016.9]
久しぶりに訪れることができた。今回NYに行った理由のひとつがココに行くことでもあった。
ミシュラン三ツ星の定義は
「ここに行くためにわざわざ旅行する価値のある店」
と言うようになっているがまさしくその通りの店である。
テーブルがコの字状になっているが今回座ったのが前回と反対側の端であった。ここからも料理が丸見えで最高の席であった。
今回行くことをシェフには話していなかったのだが、私の顔を見るとすぐに気づいてくれとても嬉しかった。
今回のスタートはサクラマスのいくらを乗せたものからだ。口の中でプチプチとはじけてとても美味しい。今回は海老料理が多かった。半生のエビがいろいろと出てきた。写真は一切NGなのでないのが残念なのだが大きな蒸しアワビとアラスカ産キングクラブにしそベースのソースをかけたものは最高に美味しく見事であった。その他どっさりとキャビアが乗ったクリームチーズや備長炭をそのまま焼き付けた春日鯛等の前菜のあと、最初のメインは鴨、そして次は宮崎牛のローストであった。
ここは何度食べてもツボにはまるレストランである。ずっと三ツ星を維持し続け、予約の困難さはやはりNY一であろう。
次にNYに行くときも必ず訪問したい、そんなレストランだ。
[2015.9]
NYには現在6店舗のミシュラン三ッ星店がある。①パーセ、②ジャンジョルジュ、③ル・ベルナルディン、④MASA、⑤イレブンマディソンパーク、そして
今回初めて訪れたシェフズテーブルアットブルックリンフェアである。私はちなみにMASA以外はすべて制覇済みだ。MASAは日本人経営の寿司屋で全米一値段が高いと言われるお店である。1人頭10万円ぐらいするとのことだ。そのためここはパス。今後も行く予定はない。またかつてはダニエルも三ッ星だったが昨年2ツ星に降格された。個人的には好きな店ではあるが・・・
その中でも、と言うか現在NYの星の数ほどあるレストランの中でも一番予約困難と言われているのがここChef's Table At BrooklynFareだ。実は私も昨年末にNYに行ったとき、アメリカでのレストラン予約では最強のルートを使って予約を試みたのであるが取ることができなかった。まあ予約日の幅があれば取れたかもしれないがその時はピンポイント、泣く泣く諦めた。今回のNYも結構急に決まりまた滞在日数も短いためまたまたピンポイント。半分あきらめていたのだが、昨年の雪辱をと、そのルートが頑張ってくれたおかげで何とか予約を取ることができた。
予約は6週間前の月曜日だ。また予約時にはクレジットカード番号を提供しなくてはいけない。8日前まではキャンセル無料だが、それを越してのキャンセルはクレジットカードから100%引き落とされる。また店内写真禁止、そしてメモ書きも禁止とかなり細かくうるさいレストランだ。またアレルギーを持つ客に対しても全く対応はしないとのことらしい。入っている食材は教えてくれるらしいが・・・
席はカウンターを囲むように18席のみである。
NYの他の三ッ星レストランと決定的に違うのはここはマンハッタンにあるのではなくブルックリンの八百屋や雑貨屋の入っているスーパーの横の付属食堂的な店であるということだ。地下鉄で行けばA,Cラインの「Hoyt Shermerhorn駅」で降りれば目の前にある。タイムズスクエアから30分もかからない。またNYのレストランはとてもスタイリッシュでオシャレなところが多いのだがここは全く違う。
キッチンから続くステンレスのテーブルであり、トイレは倉庫の中を通って行き男女共用なのだ。しかしそのステンレスのテーブルはとてもピカピカに磨き上げられておりそれだけでもこの店が単なる食堂ではないことが分かる。
営業はディナーのみで2部制になっているようだ。その2部制だが18人のうち、10人と8人で30分ほど時間をずらしている。ちなみに私は9時30分の部でのスタートだった。最近NYでは徐々に増えつつあるがここはチップのいらない店である。もともとチップは従業員を安い給料で働かせるためその足らない分を客から上乗せして取るシステムなのだが、ここのオーナーシェフ シーザーラミネス氏は店が従業員がチップなしでも生活できる給料を出せば良いだけの話、その分料金は高くしてあるそうだ。予算は大体料理だけで一人4万円ぐらい。客単価は6万円ぐらいだろう。
今回私が案内されたのはテーブルの一番左端だったのだが、ここはシェフの仕事が一番見える特等席。手元まで見えて興奮の連続だった。
シェフのシーザー氏は45歳?だったかな。メキシコ生まれでスペインバルセロナやサンセバスチャンで1年半所業。また料理の基礎は何と日本の辻調理学校で習ったとのことだった。その後NYのジャパニーズフレンチの名店、トライベッカのブーレーでシェフをした後2009年にこの店をオープンさせたとのことだった。そういう経歴なのでやはり日本料理の技に卓越しているようだった。
写真撮影禁止なので写真は窓越しとかしか撮ってないが、雰囲気だけでも知って頂きたい。
まずはイクラのタルトからスタート。シーザーシェフとアシスタント3人が手際良く盛り付けて行く。その出来上がった料理をロの字のカウンターの中にいるホールの方が説明をしながら客の前に提供していく。ロの字型のカウンターのうち3方は客席、そして1方は調理スペースなのでこの方は出ることができない。結局最後までこの中から出ることはなかった。
その後は北海道産のウニの盛付け、その上に黒トリュフがトッピングされている。かなり美味しい。
その後はキャビアと出汁とクリームチーズポテト。これには驚いた。とにかくキャビアの量が半端じゃないのである。缶の半分ぐらいをどさっと入れて食べる。こんな贅沢な食べ方したのは人生初じゃないかな(笑)
アメリカでも5人のシェフしか手に入れることができないというメイン産ロブスター、大根の薄切りと共に頂いた。
続いて和風出汁の茶碗蒸しにフォアグラが入った物。これも何とも言えなく美味しかった。
あとアワビの蒸し物や何の種類かは分からないが超高級魚(らしい)ものが出て、メインは肉2種。
一つ目はフレンチダックと北京ダックを掛けあわせた鴨肉のロースト。これは皮がかなり美味しかった。肉質も最高。ここまでのカモは食べたことない。
そして2つ目の肉料理はA5等級の宮崎牛。しっかりとした霜降りの美味しいお肉だ。
最近NYで宮崎牛を見ることが多い。一般的なアメリカ牛のドライエイジドビーフの3倍ぐらいの値段がついている感じだ。
私が日本から来たことが分かるとずっと隣にいていろいろと説明してくれた。
肉に対しての考えはアメリカンビーフと日本の和牛は全くの別物の素材として考えているとのこと。和牛はほんの少しだけ出すのがちょうどよいと言っていた。もちろんアメリカンビーフも大好きで話の途中でおススメの店を訪ねたら、マンハッタンのクオリティーミートのリブアイが最高だとのこと。ピーラールーガーとどちらが美味しい?と聞いたら鼻で笑われた。またレビューするが翌々日にシェフがおススメしてくれたQuality Meat に行ったのだが、ここのリブアイは最高に美味しかったことを付け加えておく。ピータールーガーやウルフギャングとはレベルが違っていた。
デザートは緑色の「シソのソルベ」私は紫蘇自体は好きなのだが、紫蘇味の加工品はあまり好きではない。しかしこのソルベは何というか恐ろしく美味しい。表現できないのが申し訳ないのだが「美味しい」としか言いようがない。
アメリカ人は味の濃いものを好むがシーザーシェフは薄味にこだわると言っていた。
また、今度東京に行って友人に寿司の「さいとう」に連れて行ってもらうのが一番の楽しみとも言っていた。
最高の素材で最高の料理を出したい、あえて見た目のデコレーションよりも味にこだわって行きたいということをおっしゃっていた。
そのためシェフのいないときは店を閉めるとのことである。
最後に写真嫌いのシェフが最後に私との記念撮影に応じてくれた。
9時半からスタートして帰途に就いたのが12時半。約3時間の素晴らしい時間であった。
その心意気、そして味も私が今までNYで食べ歩いたどの店よりも素晴らしい、そんなお店であった。必ず再訪したい。