13回
2025/08 訪問
孤高かつ最強の地方鮨「SUSHIKOMA」総本山!
生駒大将と塩釜の鮪、いぶりがっこ手巻き
宮城県志津川(南三陸町)の殻付き雲丹
宮城県志津川(南三陸町)の殻付き雲丹丼(上も下も雲丹づくし)
根室の雲丹丼
宮城県志津川(南三陸町)の殻付き雲丹丼仕込み中の生駒大将
地元の鮑酒蒸しの茶碗蒸し(鮑の肝出汁)
宮城の太刀魚の蒸し寿司、めねぎ、おろしポン酢
地元のうろこ鯛和え握り
宮城の鮎のすじめ(肝のほうじ茶)
宮城の炙り塩たたき鰹
宮城の炙り塩たたき鰹
地元のにしん糀漬け焼き→今回のベスト
地元の穴子炙り握り
名物の「炙り」ビジュアル
地元の鰯の筋目炙り握り
宮城の藁焼きの銀鮭
秋田の岩牡蠣ご飯→今回のベスト
岩手のイシカゲ貝握り
梅肉つぶ貝握り
桃のグラニテを削る生駒大将
地元の蛸、もずくの酢の物、桃のグラニテ
庄内の車海老(秋田の甘海老おぼろ)握り
男鹿のずわい蟹握り
地元のあいなめと、やまきち醤油の餡掛け
秋田ののど黒片面炙り握り
塩釜の鮪、いぶりがっこ手巻き
味噌汁
田中六十五(福岡)
爾今(三重)
七田(佐賀)
美酒の設計(秋田)
ゆきの美人(秋田)
十旭日(じゅうじあさひ)(島根)
山本(秋田)
飛鶯(長崎)
謙信(新潟)
塩釜の鮪、いぶりがっこ手巻き
最後の手巻きの前に一呼吸
雪の茅舎(秋田)
店舗外観
鮨駒看板
2025/08/23 更新
2025/02 訪問
「最大多数の最大幸福」全国No. 1地方鮨!
満点が5.0では足りません(笑)。
秋田県由利本荘市が誇る全国No. 1地方鮨!
哲学者ベンサムの「最大多数の最大幸福」という言葉が、鮨駒さんにふさわしい表現です。
私のぶっち切りNo. 1鮨ですね。今まで複数名と鮨駒に同伴しました。地方グルメに批判的な友人ですら鮨駒さんには一瞬で陶酔。
非のつけようがない。
訪問しすぎて由利本荘の宿泊から観光地まで、完全にマスターしてしまいました(笑)。
「全国No. 1地方鮨」に疑いの余地なし!「地方鮨」ってジャンルはとくにないんですけど。
新潟の鮨登紀和の大将が「地方鮨なら鮨駒がNo. 1ですよ!」と言ってました。そのキャッチフレーズ頂きました(笑)。
現在の営業日は、昼営業が木曜と土曜。
夜営業が水曜、木曜、金曜、土曜。お弟子さんのお店や県外遠征、海外進出で大将は本当に多忙を極めています。
5月は海外進出の準備で全休とのこと。
でも、以前に比べると予約のチャンスは広がったのではないかと個人的に思います。
以前は常連さまが何枠も押さえて、一年先まで予約で埋まっていたので。現在は海外進出等の絡みもあり、3ヶ月前の予約しか取らなくなりました。ロサンゼルスの山火事で海外進出スケジュールも大幅に見直しとのこと。
3ヶ月前の予約解禁日の電話が通じて何とか予約に成功。地方名店の中でも、ぶっち切りに予約困難店であるのには間違いありません。思いは通じます。多分。知らんけど(笑)。
常連が訪問し続ける名店とは何か?「変化をいとわずに挑戦し続ける」のが名店だと思います。
鮨駒さんは訪問のたびにネタのみならず、提供方法まで進化しています。これが本当に楽しい。
数年前に訪問した方は別の店かと思うほど進化されてます。変わらないのは「甘鯛の鱗和え握り」ぐらい。これだけは安定感のスペシャリテ。外されると困ります。
名店への「オマージュ」を取り入れる鮨も素晴らしい。行くたびにワクワクしてしまいます。変わったのは予約の困難度ぐらいですかねー(苦笑)。
「昼」と「晩」の営業ですが、圧倒的に「晩」をオススメします。握り同等につまみを堪能できる「晩」こそプレミアムシートなんです。鮨駒さんの季節のつまみは感動的。日本酒を飲みすぎてしまいます。
由利本荘は失礼ながら、決してネタに恵まれている地域ではありません。金浦(このうら)漁港の素晴らしさを教えてくれます、
また、原則的に「東北ネタ」を提供してくれます。漁師との信頼関係を完全に構築しているので最高のネタが手に入ります。最近では佐渡の鮪もネタのレパートリーに入り驚きました。
今回のネタは「蟹」「鮪」「貝」祭りでした。
個人的ベストは「金浦の鮟肝、南三陸の牡蠣ペースト」。これを超える鮨店のつまみはないのでは?
日本酒ノンストップ待ったなし。
ドリンクはビール3瓶、日本酒13号(人数割)。
これだけ飲んでも20,000円を下回ります。奇跡!
某有名鮨店ならドリンクだけで20,000円〜40,000円取られるレベルです。日本酒の品揃えとセンスまで完璧。温度管理まで完璧なんです。大将の日本酒センスが最高級!
大将と約束した通り、次回は「夏の雲丹」と「秋の松茸」に向かいます。予約取れるか知らんけど(笑)。予約解禁日にガムテープで固定した携帯から電話をかけ続けます(笑)。
今の都心部の鮨バブルにはついていけません。狂ってますよね。酒抜きのスタートが5-6万なんて。値段上げすぎて、顧客離れ進んで某有名店も予約空いてますしー。
鮨駒さんを訪問すると、都心部の鮨バブルについて改めて考え直されます。
最高級の地方鮨を楽しんでください!
秋田空港からは比較的近いので。予約は個人の努力で(笑)!
誰にでも公平なのが鮨駒さんです。
【メニュー】★は個人的な評価
1. 金浦の穴子炙り握り
2. 金浦の甘鯛漬け鱗和え握り★
3. あおさの茶碗蒸し
4. 金浦のめだい昆布締め握り
5. 地元の鰆、二週間熟成藁炙り握り★★
6. 地元のいしだい塩締め握り
7. 地元の雌蟹土佐酢ジュレ和え★★
8. 地元の雄蟹握り★★
9. 車海老出汁漬けおぼろ握り★★
10. めかぶ湯がき出汁醤油
11. 佐渡のトロフィーユ(大トロと中トロ重ね)握り★
12. 金浦の鮟肝、南三陸の牡蠣ペースト★★★
13. 石巻の赤貝握り★
14. 南三陸の青つぶ貝握り★
15. 蕗の薹の豆腐餡掛け
16. 宮城の北寄貝握り
17. 金浦のだだみ炙り軍艦★★
18. 金浦の鮟肝奈良漬握り★
19. 佐渡のおはぎ(鮪いぶりがっこ長ネギ)手巻き★
20. 金浦の煮穴子握り
21. わかめ味噌汁
【ドリンクメニュー】
1. 瓶ビール
2. 田中六十五(福岡)生酒★★
3. 黒龍(福井)
4. 酔鯨(高知)
5. 美丈夫(高知)
6. 松の司(滋賀県)★
7. 鍋島(佐賀)
8. 爾今(三重)★★
9. みむろ杉(奈良)
10. 廣戸川(福島)
11. フォーシーズンズ(秋田)
12. 雪の茅舎(秋田)
13. ちえびじん(大分)
14. 田中六十五おかわり(福岡)
2025/02/28 更新
繰り返して言いますが、満点が5.0点では足りません(笑)。間違いなく全国最強の地方鮨!
鮨駒さんを訪問して思うのは、訪問のたびに「想像を超える進化」を遂げていらっしゃることです。
大将の個人的な食べ歩きや有名店とのコラボなどで蓄積した知見や技術は、即座に鮨駒の握りに反映。
東北限定雑誌「Kappo」でコメントされていた通り、由利本荘でしかできない「足し算の鮨」を体現なさっています。
秋田市内のお弟子さんの店である「鮨屋」さんにおいては、大将は「給仕役」に徹していらっしゃるようです。その中でも新しい気づきを発見し、後述の「秋田の岩牡蠣ペーストご飯」の発想に至ったとのこと。
生駒大将のセンスは本当に凄まじい。観察眼と食材発想のイマジネーションのセンス。
これは以前からのつまみも凄いのですが、ご飯に合わせることでさらなる高みに達します。「地方鮨の頂点」のポジションは譲りませんね!
今回も電話での予約争奪戦に勝利し、プラチナシートを獲得。
毎月の電話による予約争奪戦は連戦連敗ですが、たまには勝つ時もあります。「継続は力なり」を体現しました!
今後、鮨駒さんは毎月月初の予約を電話ではなく某サイトのネット予約に変更するとのこと。タイミング次第では予約可能のチャンスも増えるかもしれません。とはいえ「秒殺」必至でしょうが。
お弟子さんのお店の指導、海外進出準備、イベント出店や名店コラボなどで営業日が少なくなってきています。予約争奪戦の余談は許されません。
なお、ロサンゼルス店のオープンは諸般の事情で来年3月頃とのこと。山火事や海外の法律・規制など、頭を抱える問題は多いようです。
今後の海外展開のお話も伺いましたが、大手資本のサポートもあり、海外の主要10都市ほどに鮨駒さんの支店がオープン予定。お弟子さんも秋田市内の店舗や由利本荘のサポートで八面六臂のご活躍。将来的には各地でミシュランを獲得する「SUSHI CHEF」になることは必至ですね。
由利本荘の本店が世界の「SUSHIKOMA」総本山となり、海外勢との予約争奪戦になることは間違いありません。
由利本荘は秋田空港から30〜40分程度なので都心部からのアクセスも良好。これから鮨駒さんの鮨が世界展開されると思うと、ワクワクしますね。
地方鮨の満足度は本当に素晴らしい。ご当地ネタやコスパが注目されがちですが、都心部のインバウンドや同伴とは完全に無縁の「非日常感」に癒やされます。
訪問当日は常連様二組と、県外からの私たちのみ。
鮨駒さんの「町寿司」の雰囲気を維持しながらも、大将や隣席の方との会話も楽しめます。地元常連客を大切にする名店にハズレなし。とんでもない名店に進化しているのに、大将は全く偉そうにされません(笑)。
今回も昼ではなく「晩」に訪問できた僥倖に感謝。日本酒の注文で感謝を捧げました。日本酒の「在庫殺し」と陰で呼ばれているかも(笑)。例によっておかわりも散々しました。
今回は東北の「雲丹祭り」を期待して訪問。過去2度経験しましたが、鮨駒さんの「雲丹祭り」は本当に素晴らしい。
しかし今年は全国的に雲丹が不漁。訪問時には青森・岩手の紫雲丹は終了しており、全国的にも大変とのこと。
一方、秋田の松葉蟹は禁漁期間がなく、年間を通じて食べられるのが強み。本当に素晴らしい。
とはいえ、「雲丹祭り」を超える提供をしてくるのが鮨駒流。
日本海側は夏の鮨ネタが弱くなりがちですが、今回は太平洋側の宮城からネタを多めに仕入れ。生駒大将は東北のネタの活用法を完全に熟知しておられます。
写真では伝わらない鮨駒劇場をご堪能ください。
9月以降の予約解禁日は全員に平等ですので(笑)。
【当日のベスト】
地元の鮑酒蒸しの茶碗蒸し(鮑の肝出汁)★★
→出汁の肝が濃厚。本当に鮑の肝を堪能できる茶碗蒸しなんです。また、鮑も大きく食感が凄い。都心部なら存在すら許されない贅沢感に感謝です。
地元のにしん糀漬け焼き★★★
→今回のベスト。見た目では判断できない脂ののり。もはや高級和食店のスペシャリテになってもおかしくないポテンシャル。にしんってこんなに美味しいんです。
地元の鰯の筋目炙り握り★★
→鮨駒さんの名物。鰯の脂爆発。生駒大将に鰯を扱わせたら日本一かもしれません。炙りのパフォーマンスも鮨駒さんの名物に。
宮城の藁焼きの銀鮭★★
→スモーク感が最高です。わずかばかりの「足し算」が鮨駒さんは本当に凄いんです。
秋田の岩牡蠣ご飯★★★
→常に進化しています。元々は定番の牡蠣ペーストのつまみ。ご飯に合わせることで完全に異なる食べ物に「昇華」。お弟子さんのサポートから思いついたとのこと。まさしく天才的。
岩手のイシカゲ貝握り★★
→鮨駒さんの貝の連発が本当に好きなんです。食感、味わい、余韻など。夏も冬も貝は最高です。
【コース一覧】
1. 宮城県志津川(南三陸町)の殻付き雲丹丼★
2. 根室の無添加雲丹丼★
3. 地元の鮑酒蒸しの茶碗蒸し(鮑の肝出汁)★★
4. 宮城の太刀魚の蒸し寿司、めねぎ、おろしポン酢★
5. 地元のうろこ鯛和え握り★
6. 宮城の鮎のすじめ(肝のほうじ茶)握り
7. 宮城の炙り塩たたき鰹★
8. 地元のにしん糀漬け焼き★★★
9. 地元の穴子炙り握り★
10. 地元の鰯の筋目炙り握り★★
11. 宮城の藁焼きの銀鮭★★
12. 秋田の岩牡蠣ご飯★★★
13. 岩手のイシカゲ貝握り★★
14. 梅肉つぶ貝握り★
15. 地元の蛸、もずくの酢の物、桃のグラニテ★
16. 庄内の車海老(秋田の甘海老おぼろ)握り★
17. 男鹿のずわい蟹握り★
18. 地元のあいなめと、やまきち醤油の餡掛け★
19. 秋田ののど黒片面炙り握り★★
20. 塩釜の鮪、いぶりがっこ手巻き★
21. 味噌汁
【ドリンク】
1. 瓶ビール
2. 田中六十五(福岡)
3. 爾今(三重)
4. 七田(佐賀)
5. 美酒の設計(秋田)
6. ゆきの美人(秋田)
7. 十旭日(じゅうじあさひ)(島根)
8. 山本(秋田)
9. 飛鶯(長崎)
10. 謙信(新潟)
11. 美酒の設計(秋田)おかわり
12. 雪の茅舎(秋田)
13. 爾今(三重)おかわり
14. 田中六十五(福岡)おかわり