2回
2022/12 訪問
20年以上変わらぬ味
千駄ヶ谷「御天」に続きまたまた20数年前から大好きな菊川の「よかろうもん」へ。
「御天」とは兄弟分のような存在ですね。
これまた5年ぶりくらいの訪問です。
初めてこのお店に来たのが2000年頃。
その頃は「なんでんかんでん」「御天」「金太郎」が3大豚骨名店でした。その後「田中商店」が出来てしばらくして「金太郎」は閉店。「なんでんかんでん」も新宿で復活しましたが現在はだいぶ味が変わってしまったし、「一風堂」や「九州じゃんがら」ですら2000年頃とはかなり味がかわっているので、あの頃の味を「ほぼそのまま」「同じ場所で」今でも楽しめるのはもう「御天」と「よかろうもん」くらいではないでしょうか?本当に貴重だと思います。
相変わらずセンスの悪い色味の店舗です。
たぶん黄色の外壁は過去に塗り直しされたのと、看板も新しくなった様に思いますが、基本的には薄暗い店内も含め20年以上前から全く同じ外見と雰囲気。店員さんはあの頃とは変わりましたが、入店するだけで数々の思い出が甦ります。
初めて来た時はあまりにも怪しい外見で入店をためらいましたが、一度食べたらすっかり虜になってしまいました。夜中によく車で食べに来たのを思い出します。
昔は50メートル先くらいまで豚骨臭を撒き散らしてましたが、今は店の外は全く臭くないのも最近の豚骨事情ではよくある光景となりました。
入店するとほんのり豚骨臭く、懐かしく思いました。
【煮たまごラーメン820円】をバリカタで注文。
コッテリでお願いするのを忘れてしまいました。
【麺】
「御天」並に細いストレート。色味は御天よりも白っぽくて、小麦感も少し弱いかもしれません。カンスイの匂いが強めなのも昔から変わらない特徴かも。
【スープ】
豚骨臭が強めの本格派。
多少のトロミがありかなりの濃厚さなのですが、「天下一品」や「無鉄砲」の様なドロンドロンのスープではありません。しかし旨みが凝縮されていてとてもパワフル。
香りもよかろうもん独特の風味があり、当然ながら「御天」と似ているのですが、あの苦味はなく、こちらのほうがまろやかなテイストでしょうか。
「御天」も「よかろうもん」も、かなり本場福岡のテイストに近いのですが、どちらも独特な唯一無二の風味と味わいがあります。
目隠しして味わっても言い当てられると思います。
【具】
ネギ、海苔、チャーシュー
ネギは万能タイプでちょっとチープ
海苔は昔っから変わらず「よかろうもん」の文字がプリントされてます。
チャーシューですが随分と八角っぽい香りが強くて意外でした。
トッピングの煮たまごは固茹で一歩手前くらいの茹で加減。
カウンターの辛子高菜は、あれ?こんなんだったっけと言うくらい唐辛子まみれ。当然かなり辛いのですが、ちょっと高菜感が弱いかなあ。以前からこうだった様な気もしますが、あんまり入れすぎない方が良いかも。
【総評】
店の豚骨臭さは弱くなりましたが、ラーメン自体は20年前からほぼ同じ味だと思います。
都内の博多系ラーメンでも「御天」と甲乙つけられないくらいに大好きなお店。
今でも続いていることに感謝です。
これからも応援してます!
ご馳走様でした!
2022/12/08 更新
もう25年ほど前から大好きな「よかろうもん」さんへ。
場所的にならなか来られなく、もう数年振り。
初めて来たのがたしか1999年か2000年。僕は社会人になりたての22歳だったと思う。
そのころからお店の見た目とか雰囲気はほとんど変わらない。悪く言うと汚らしくて狭いお店。
25年前も薄暗く汚らしく狭くて薄気味悪かった。
それすらもそのまま変わらない。
お店の前に来ただけで数々の思い出が蘇る。
店内は豚骨臭がぷんぷんとしていて胸が躍ります。苦手な人には無理でしょう。あんまり人にオススメ出来ないこのアロマ!
◼︎「煮卵ラーメン」990円を注文!
(こってりバリカタ)
【到着】
珍しく5-6分かかりラーメン到着!
昔から変わらない見た目でエモですねえ。
【蛇足的思い出話】
やはりぼくは「よかろうもん」か「御天」が一番好きかな。古くは「なんでんかんでん」にルーツを持つ2店ですが、味わいはそれぞれ独特です。
「御天」は去年(2024年)に僕のよく通っていた「千駄ヶ谷店」さんがラーメンは撤退してしまいました、、、。悲しきかな。
現在小生、50歳手前ですが、20代初期の若かりし頃から親しんだお店が無くなって行くのは悲しいものです。
【スープ】
さて、ラーメン到着でいただきます!
豚骨臭がプンプンと!まさしくあの頃の香りそのまま。
「こってり」にしましたが、ベースのスープは同じもので、寸胴で炊かれたスープの上澄の脂の層を多めに入れてくれてるようです。
もうね、、、これ!本当に美味しい。
このスープが僕を豚骨の沼に陥れたんですよ。
なんと言うか一口で色んな思い出がブワぁーっと蘇ってくる思い出の味です。
あの頃と同じ味と香り。
豚骨クサイから近隣の住民さんたちからの苦情もあるとか聞きましたが、、、この味と香りを今も貫いてくれていることに感謝です。
かなり本場福岡感がありますが、福岡で同じ味のお店と聞かれたら思いつきません。
でも福岡出身の方でも「地元のラーメンの味」と感じられるんじゃないでしょうか?
実際、福岡出身の友人を連れて来ると「これは地元の味だ!」と喜ばれます。
ただ、やはりここにしか無い独特の風味と味わいがあります。
甘めで濃厚なスープ。豚骨臭さの妙。コッテリにしても脂っこい訳でもなく、どちらかと言うとサラサラ系ですが、旨みがすごい。
思い出補正もあるでしょうが、これこそが「よかろうもん」の魅力です。
【麺】
めっちゃくちゃ細い。
本場福岡でもこんなに細い麺は珍しいくらいの極細麺。多分24番くらい?
そして小麦の香りが強くてポキポキしていて独特。
「御天」と同じなのかも。
バリカタでも歯応えが物凄いです。
硬さは「スーパー粉落とし」まであり、ほぼ茹でない状態でも頼めますが、僕のオススメは「バリカタ」か、「バリ」くらいかな。
しかしこれは他ではなかなか味わえないです。
これぞ「よかろうもん」。
【具】
具はあんまり期待しちゃいけませんが。
◼︎チャーシュー
うーん。臭みありでおいしくない。
以前ちょっとチャーシュー美味しくなったかもと思ったけどこの日は不味いですね。でもそれでいいんです。
◼︎煮卵
固茹でで好み。
特別感はないですが、こう言うのが好きです。
◼︎海苔
「よかろうもん」と言う文字がプリントされた海苔。
「なんでんかんでん」の特許で、以前は「御天」や「田中商店」でも使われていましたが、今は「よかろうもん」と「田中商店」だけでしょうか?
まあ味には影響ないのですが、このプリントを見るとまた思い馳せるものがあります。
◼︎ネギ
万能ネギもしくはワケギタイプのやつ。
九条っぽいやつでも食べてみたくなります。
◼︎卓上アイテム
紅ショウガ、辛子高菜、おろしニンニク、ゴマ等あります。ラーメンタレもあり。
辛子高菜はなんと言うかほぼ唐辛子で高菜感はあまりありません。この辺は御天とちょっと違うかな?
でも後半に味変として各種アイテムを使えるのは嬉しいですね。
【まとめ】
大学を卒業したころからもう25年もお世話になっている「よかろうもん」さん。
当時から雰囲気も怪しさも味も変わらず。
店員さん達は変わってしまったけど、同じ味を同じ場所で同じお店のままで営業しているのは本当に貴重で、改めてノスタルジーと共に感動しました。
個人的に思い出が強めですが、味も変わらず美味しく、これからも続いて欲しいお店です。自分の体力と年齢を考えて、あと何年このラーメンを食せるのだろうか?
大満足でご馳走様でした!