2回
2025/05 訪問
感動必至・和モダンスパニッシュ
清澄白河のモダンスパニッシュのお店。
相当に予約困難店らしく、飲み友のI氏が半年前にとれた予約に御相伴。
予約半年待ちとは何程かと構えて臨んだところ、ここ10年くらいのMy喫食体験でダントツの優勝でした。
さすが、ミシュランセレクテッドです。
今回は、コースとお酒ペアリング。
乾杯はロゼカヴァで、アミューズのニンニクスープ、ねっとりさっくり共存の白エビタルトなど。
次はバスクと言えば!な食前酒だというチャコリ。
アクロバチックな注ぎ(エスカンシア)で供するのが標準らしい。
フルーツ玉ねぎ、ホワイトアスパラ、どの料理も食材やソースが四重奏以上の情報量あり、舌にも脳にも美味しい。
メインの魚&肉、金目鯛とイベリコ豚。
魚の皮目のパリパリと身のふっくら、肉のむっちりと野菜のシャキ。
食感や味と香りのコントラスト、食べ進めたときのグラデーションが、遊園地のよう。
そしてスペイン料理と言えば?・・・なヤツ。
ホタルイカとイカ墨のパエリア。
心地よいポリフェノール感、ワインのタンニンと理想の伴走。
更に、ハマグリの雑炊的なやつ。(メロッソ)
貝って、出汁になるためだけにこの世に存在してるのでは?と思い、切なさを感じるとともにニンゲン…いや私の傲岸さを反省した。
デザート二段構え。
苺コンポートには、苺リキュールで味付けたジンのカクテル。
〆にプリン。添える浅煎りコーヒーよりビター感強いカラメル。口内での再構成がエンターテイメント。
私自体は、高級ガストロノミーやクラシカルな仏・伊レストランなどに日常行くわけではない、単なる食いしん坊サラリーマンですので、こういう店を評価できるような物差しは持っておりませんが、私の人生の数少ない体験の中では、料理の味とポーションと振り幅、提供タイミング、お酒の量の柔軟さ、何をとっても最上に思える。ゴワ麺や肉塊など右脳で食べる料理も好きですが、今夜の左脳と歯と舌を存分に働かせる料理も別の幸せです。
店の設えが古民家カジュアル隠れ家レストランなので、過度な緊張感を強制されず、お料理や酒にリラックスして向き合えました。天国かよ!
2025/11/07 更新
半年ぶりに再び訪店叶った清澄白河の和モダンスパニッシュemanさん。
スペイン訪問経験豊富な飲み友I氏の半年前の予約御相伴に預かります。
待つ半年は思いのほか短く感じました(加齢起因)。
同席者も前回同様。来月スペイン行き決まってるAさん、先日イタリア行きたてのW氏。
そして、今回も美味しい初体験の嵐!
◾️アミューズ
・ハモンセラーノ出汁のコンソメと鱧のスープ
◾️タパス
・23か月熟成手切りスペイン生ハムとドライ無花果を練りこんだコカ
・ピキージョピーマンのムース詰め、絹青海苔と雲丹載せのパイ軍艦
・ローストにんにくのタルト、おおまさり(落花生)クリーム、ソブラサーダ、フレッシュ無花果、無花果ジャム
甘い、しょっぱい、香ばしい…など色々感じたあと、ソブラーダ(生サラミ)の肉感が残ります。
皆でどの料理も多層だよね〜という話で、私が4層はある言った瞬間、タルトは早くも5層でしたw
◾️冷前菜
・甘エビと赤玉ねぎピクルス、アホ・ブランコ仕立て
海老の濃厚なアメリケーヌソースたまらん。コブミカンのせいか、エスニックを感じる。
◾️温前菜
・焼き穴子、マコモ茸、マンチェゴチーズ、和栗ピュレ、西洋山葵、透明なトマトエキス
穴子がサックサクで香ばしい。
◾️魚
・白甘鯛のロースト サルサベルデ仕立て
皮目カリカリ、パセリの泡ソースと後掛けのサルサベルデ。
◾️肉
・イベリコ豚プレサ部位の炭火焼き ハーブサラダ 揚げ加賀蓮根
今年食べた全肉の中で一位。前回より美味しく感じた。何の動物かはどうでもよくなる美味しい肉。
◾️パエリア
・牡丹海老とニョラス(乾燥赤パプリカ)のパエリア
海老出汁これでもかと染みた米。
・新イカのイカ墨フィデウア(ショートパスタのパエリア)アリオリソース添え
ショートパスタの食感が面白い。春雨みたいにプリプリ。
◾️デザート
・薄切り梨(南水)とレモングラスのアイス、レモンピール、メレンゲ
・プリン
・清澄白河 アライズコーヒーさん焙煎 ドミニカの豆
コースペアリングでお願いしたワインへのコメント無いですが、良かった!(雑)
実は、料理に気が行き過ぎて、ワイン向き合う余裕がなく…ただ、ペアリングとしては相当練って合わせてる感じで、料理がスムーズに口に運ばれるし、その後ワイン口にすると味が立体的になる。
料理+酒で完成する補完ペアリングではなく、主役である完成済の料理を邪魔することなく、料理の余韻を重層的に楽しむ…という感じでした。
ホントすごかったー。来年もまたお会いできますように!
#清澄白河 #eman #スパニッシュ #スペイン料理