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あの頃の背脂が、まだそこにあった
2025/07訪問
1回
銀座の一杯
2025/02訪問
1回
背脂炒飯が恋しくなると、なぜか自然と足が向かう目黒の町中華「味一」。東京五大炒飯の一つに数えられる名店だ。場所は不動前駅から徒歩8分、目黒駅からも9分ほど。少し距離はあるが、その一皿を口に運んだ瞬間、この距離すら愛おしくなる。 このお店を作り上げたのは、店主の今野博史さん。幼い頃、近所にあった「味一番」という中華屋の味に夢中になり、その店が閉店してしまった後も「あの炒飯をもう一度」と独学で研究を重ね、2006年、不動前に「味一」をオープンさせた。今や背脂炒飯の聖地として知られるまでになった彼の情熱と努力には、ただただ頭が下がる。 さて、その背脂炒飯。初めて口にした瞬間、きっと誰もが驚くはずだ。しっかり火を通されたパラリとした米粒に背脂の甘みが染み渡り、噛むごとに広がる旨味がたまらない。背脂という響きに一瞬罪悪感を覚えそうになるが、むしろ食べるたびに後悔は遠のき、幸せが溢れてくる。 サイドメニューも忘れちゃいけない。殿堂入りを果たしたタンメンは、野菜たっぷりでスープが濃厚。このタンメンと背脂炒飯を一緒に頼むと、まるで町中華のハーモニーを堪能しているかのよう。餃子もまた絶品で、焼き加減のパリッと感と中身のジューシーさが秀逸。 店内は気取らず、どこか懐かしい温かみがある。それでも清潔感があって居心地が良い。シンプルなインテリアの中に、今野さんの思い出やこだわりが詰まっているようで、何度通っても新たな発見がある。 芸能人やグルメ通たちも虜にする「味一」。ケンドーコバヤシさんや寺門ジモンさんが激推しする理由が、実際に食べてみるとよく分かる。その味は、ただの炒飯ではない。「また食べたい」と思わせる魔法がかかっているのだ。 寒い冬、背脂炒飯の温かさと優しさが、五臓六腑にじんわり染みる。この一杯で、心も体も満たされる幸せをぜひ体験してみてほしい。次はタンメンとのセットもお忘れなく。
2024/12訪問
1回
寒さが骨に染みる夜、大塚の路地を抜けた先にある野中家へと足を運ぶ。家系ラーメンを求める胃袋の導きに逆らう術はない。店に近づくと漂う豚骨スープの香りが、すでにその一杯が自分の体の一部になることを予感させる。 今回頼んだのは「特製ラーメン並:やわらかめ」。カウンター越しに届いたその一杯は、見るからに無骨で力強い。湯気がスープの深みを語り、丼の中に広がるラードの光沢が、すでに勝負ありと言わんばかりの圧倒的な存在感を放っている。 まずはレンゲでスープをひとすくい。濃厚な豚骨の風味が口いっぱいに広がり、温かい波となって喉を駆け下りる。その味はどこか優しく、それでいてしっかりと芯のある味わい。寒さで縮こまった体が、スープの熱を吸い込んでほぐされていくのがわかる。 チャーシューは煮豚と燻製の二種類。どちらも驚くほど柔らかく、舌の上でほどけていくその瞬間が至福そのもの。燻製チャーシューの香ばしさは、濃厚なスープとの相性をさらに高め、噛むたびに心の中で小さな拍手を送りたくなる。全てが考え抜かれた構成で、麺、スープ、肉が三位一体となり、丼の中にひとつの完成形が生まれている。 そして、この店の裏の主役とも言えるライス。炊飯ジャーから自分の好きなだけ盛りつけられるスタイルが嬉しい。しっとりとした白米に特製ダレを絡めたチャーシューをのせれば、もうこれはラーメンと並ぶ主食だ。スープと共に頬張れば、ライスが丼の中の物語を引き締める絶妙な脇役に早変わりする。 食べ終わる頃には、スープの熱で曇るガラス越しに外の寒さを忘れていた。野中家の一杯は、体だけではなく心まで満たしてくれる温かな魔法だ。箸を置き、丼を眺めながら、また来る日のために自分の胃袋に誓う。
2024/12訪問
1回
町田商店は、冬の寒さを迎え撃つためにある。店の暖簾をくぐる瞬間、刺すような外の冷気から解放され、豚骨醤油の香りが全身を包み込む。その一歩で、心も体もラーメンに向けて整えられるような感覚になる。湯気の立つカウンター席に腰を下ろし、食券を手渡す。麺の硬さ、味の濃さ、油の量――これらを選ぶ儀式が、自分だけの一杯を生み出す高揚感を運んでくる。 そして現れる、堂々たる一杯。濃厚な豚骨醤油スープは、見るだけで五臓六腑に染み渡る予感を漂わせる。レンゲですくい、一口啜れば、期待通りの熱が体の隅々に流れ込み、内側から冬の寒さを溶かしていく。豚骨の深いコクと醤油の輪郭が織り成すこのスープは、重厚でありながらどこか優しい。 麺はもちもちとした太麺。スープをしっかりと纏いながら、噛むたびに小麦の香りが広がる。トッピングされたほうれん草は、見た目にも鮮やかで、スープの塩気を優しく受け止める。そして海苔、スープを吸わせたそれを白飯に巻く瞬間は、この店ならではの特権だ。無料の白飯が、冬の寒さを忘れさせる完全な温もりを提供してくれる。 チャーシューは、噛むとじんわりと旨味が滲む絶品。冷たい空気に縮こまった体を、この一杯が徐々に解きほぐしていく。食べ終わる頃には、店内の熱気とスープの温もりが完全に寒さを打ち払ってくれる。 町田商店は、冬に訪れるべき場所だ。外の冷気を忘れさせ、五臓六腑まで温めてくれるその一杯は、ただのラーメンではない。冬の風物詩として、今日もカウンターで迎えられるその時間に、深い満足感を覚える。
2024/12訪問
1回
駒込にいながら北海道の大地を噛み締めろ!ここ「むつみ屋」は、ラーメン好きの魂を震わせる一杯を提供する、熱狂的な聖地だ。北海道の豊かな自然が生んだ食材と、職人の情熱がぶつかり合い、湯気の向こうにラーメンの新境地を描き出す。 スープは、動物系素材を6時間炊き込み、さらに魚介系素材を投入して2時間炊き上げた濃厚の極み。コラーゲンたっぷりでありながらも驚くほど滑らか。喉を通るたびに広がる深い旨味は、まさに「北海道の恵みそのもの」。麺は特注の中細縮れ麺。北海道産小麦を使い、最大1週間熟成させることでスープとの一体感を実現。もちもちとした食感がスープをしっかりと持ち上げ、食べる手が止まらない。 そして、こだわり抜かれた五種の味噌スープ。「赤味噌」「白味噌」「黒味噌」に加え、酒粕を練り込んだ「濃厚味噌」、甘辛な「オロチョン」、さらに牛乳を加えた「北の恵み」まで、どれもが個性派ぞろい。煮炊きされた味噌の香りが食欲を刺激し、一口すすれば北海道の広大な景色が目の前に浮かぶようだ。 ラード・にんにく・野菜をスープに煽る職人技で、香ばしさが一層引き立つ。そして、アスパラガスやじゃがいもといった北海道産トッピングが、さらに一杯の完成度を高めている。これぞ「北海道の大地を丸ごと味わうラーメン」! 食べ終えたときの満足感は、もはやラーメンを超えた一つの体験。「むつみ屋」でその濃厚な旨味を噛み締め、北海道の魂を感じろ!駒込に足を運ぶなら、この熱い一杯を逃すな!
2024/11訪問
1回
麻布十番の喧騒から少し外れた場所にある「鶏そば十番156」は、まるで隠れ家のような洗練されたラーメン店。バーのようなおしゃれな外観と内装が目を引き、一歩足を踏み入れると、ラーメン店のイメージが覆されるスタイリッシュな空間が広がる。 看板メニューの「純鶏そば」は、コラーゲンたっぷりの濃厚鶏白湯スープが魅力。九州産の鶏ガラと新鮮な野菜をじっくりと炊き出し、クリーミーながらもさっぱりと上品な味わいに仕上がっている。人気の「純鶏あおさそば」は、スープに磯の香りをまとわせるあおさ海苔がトッピングされており、濃厚な鶏白湯とのコラボレーションが絶妙。スープに絡む極細麺は、全粒粉を織り交ぜた特注麺で、もちもちとした食感としっかりとした風味がスープを引き立てる。 サービス面も充実していて、卓上には高菜や辛味調味料が用意され、自由に味変を楽しむことができる。紙エプロンや上着を掛けるフックまで完備され、細やかな気遣いが女性客にも嬉しいポイント。店内には女性客も多く、一人でも入りやすい雰囲気が魅力だ。 ラーメン好きにはもちろん、普段ラーメンをあまり食べない人にもぜひ体験してほしい一杯。「鶏そば十番156」は、麻布十番でのランチやディナーに、新しいラーメン体験を提供してくれる特別な場所。濃厚なのに優しい、そんなギャップが心と胃袋をしっかり掴む。次に麻布十番を訪れるなら、ぜひこの極上の鶏そばを味わってほしい。
2024/11訪問
1回
四ツ谷駅から徒歩わずか3分、「横浜らーめん 龍馬」は、ラーメン好きの熱狂をそのまま具現化したような店だ。赤い外観が目印のこの立ち食い家系ラーメン店、もうその一歩目から心を奪われる。立ち食いで家系?そんな異次元の発想を、見事に旨さで成立させたこの店は、まさに“家系界の革命児”だ。 まず特筆すべきは、その驚異的なコスパ。並が750円でライス無料。しかもきゅうりの漬物まで食べ放題という太っ腹ぶり。家系好きなら誰もが耳にする“新中野系”らしい贅沢さに、食券を買う前からワクワクが止まらない。お腹を空かせて挑むもよし、立ち寄りで軽く食べるもよし。どんな状況でも全力で応えてくれるのが龍馬だ。 食券を渡して、麺柔らかめをオーダー。立ち食いというスタイルながら、丁寧に調理される姿を目の前で見られるのも特別感がある。そして数分後に着丼したラーメンは、まさに王道家系の風格。酒井製麺の中太麺がスープの中で輝き、濃厚な豚骨醤油スープがその存在感を放つ。スープを一口すすれば、豚骨の深い旨味と醤油のキレが全身を駆け抜ける。刻みニンニク醤油をプラスすれば、一気にパンチ力が加わり、その中毒性がさらに跳ね上がる。 そして、ほうれん草と海苔、肉厚なチャーシューがスープに浸かり、ラーメンという枠を超えた一体感を演出。ライスにスープを絡ませ、海苔で巻いて食べるその美味しさは、「これが幸せの形か」と思わず呟いてしまうほどだ。 立ち食いでさっと食べられる手軽さながら、ここで味わう一杯は驚くほど丁寧で本格的。食べ終えた頃には、店の外に並ぶ行列に「また来よう」と誓ってしまう。駅チカでこのクオリティ、この価格。家系ラーメン好きなら、一度と言わず何度でも訪れたくなる四ツ谷の新名所。ラーメンの常識を覆す熱量を全身で感じるべし!
2024/11訪問
1回
佐野のラーメンシーンで熱い闘志を感じさせる『いってつ』!その「しょうゆラーメン」は、一杯ごとに心と魂を込めた渾身の作だ。県道270号沿いの高萩町バス停からわずか50メートル、スタイリッシュな外観がまず目に飛び込む。店内に足を踏み入れると、アットホームなカウンター、テーブル、小上がりの座敷席が並び、29席が迎え入れる。温もりある雰囲気が、食欲をさらにかき立てる。 だが、その真髄はやはり「しょうゆラーメン」だ!丸鶏とゲンコツ、香味野菜をじっくり煮込み、さらに旬の煮干しをブレンドしたスープは、驚くほど濃厚で奥深いコクを持ちながらも、最後の一滴まで飲み干したくなるほどのキレの良さ。香り立つ最高級ごま油がさらに食欲を煽る。トッピングされた伊勢直送の青さのりが磯の風味をふわっと漂わせ、スープに一層の奥行きを与える。 そして、麺には特別なこだわりが。北海道産小麦を使用し、手ごねと青竹手打ちで作られた麺は、空気をたっぷりと含むことでスープを余すことなく吸い込み、口に入れた瞬間、ぷりぷりの食感が爆発する!スープとの絶妙な絡み具合に、思わず頷きが止まらない。そして、トロトロに仕上がった豚バラチャーシューが、噛むほどに口の中でとろけるように広がり、贅沢な満足感をもたらす。 サービスもまた、熱い想いが詰まっている。必要なものをしっかりと揃えつつ、過剰な干渉はない、絶妙なバランスが心地よい。客一人ひとりにしっかりと目が届き、気持ちよく過ごせるその空間は、ラーメンの美味しさをさらに引き立てる。『いってつ』のしょうゆラーメン、これはもう、食べなければ後悔する一杯だ!
2024/10訪問
1回
改装されたばかりの店内は清潔で、白を基調とした広々としたカウンターがとても快適。値段は信じられないほど安く、ラーメン一杯600円という破格の設定。これに加え、替え玉が一回無料という驚きのサービスも付いている。サラリーマンにとっては、財布にやさしくお腹いっぱいになれる理想的な場所だ。 スープは、クリーミーでありながらサラッとしたライトな味わいで、こってりしすぎないバランスが絶妙。高菜、ニンニクをトッピングして自分好みに味変できるのも魅力的。麺は硬さのオーダー無しでも、そのままで十分満足のいく食感。 さらに感動的なのは、驚異のスピード提供。待ち時間はほぼゼロに近い、まさに体感1分の早さで、忙しいランチタイムでもストレスなく楽しめる。安さ、速さ、美味しさが完璧に融合した一杯で、コスパ重視の人にも、大満足のクオリティだ。
2024/10訪問
2回
生き馬の目を抜くラーメン激戦区、東十条に店を構え、創業20年を超える名店。豚骨と魚介のダブルスープに鮮度バツグンの背脂が加わり、コク深く絶品のラーメンに仕立てている。味玉は半熟と固ゆでの半々でこれは嬉しい。
2024/01訪問
1回
久しぶりに本物の味噌ラーメン。
1回
1回
HUMAXシネマズ成田で『もののけ姫 4K IMAX版』を観た帰り道、胸の奥にまだ森のざわめきが残っていた。 神々と人のあいだで揺れるあの静けさを抱えたまま、夜風に流されるように辿り着いたのは、ラーメン山岡家 成田店。 注文は「醤油ネギチャーシュー麺」。カウンターに座って丼を待つあいだ、映画の残像がゆっくり溶けていく。運ばれてきた瞬間、立ちのぼる湯気とともに現実へ引き戻される。濃厚なスープにネギが絡み、チャーシューの脂が舌の上でとろける。にんにくを投下、コショウをもりもり。体の芯がじんわりと熱を取り戻す。 映画の中の森が燃え、夜空を切り裂くあの火の粉のように、丼の中でスープの油がきらめく。静かな感動のあとに訪れる、確かな満腹。 成田の夜、心と胃袋の両方を満たすには、山岡家こそが正解だった。