レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2015/10訪問 2015/11/01
●12回目(2015/10)
しょっぱいのは直ったかな、と思い、行ってみる。
店内はネパール人客が一組のみ。新しく入ったらしい男性店員に飲み物は?と聞かれる。
う~む。
〇サモサ ¥500
あれ、こんな味だったかな。
〇アルタマ ¥800
〇スカロティ ¥200
ジャガイモとタケノコのカレー。オーダー通った後でスカロティは合わないかも…と
言われたが、確かに合わないどころじゃなかった。ご飯と混ぜずに確認したが、特に
しょっぱくはない。後の喉の渇き方からしてもやや濃いぐらいか。食べている最中は
辛さの方が気になった。
カレー自体があまり当たりメニューでなかったせいもあるが、どうもさっぱりだった。
味覚が変わった可能性も否定はしないが…。いろいろと思い入れのある店だけれど、
積極的に来る気にはなれなくなってしまったかな。
[#採点、下げました。]
2014/02~2015/02:3.8→2015/06:-→2015/10:3.4
以下、過去のレビュー。
==============================================================================
10回行ったので、更にまとめ。
駒込というちょっとマイナーな地にあるが、いろいろとお勧め要素の多いネパール
料理店。ネパール料理というと、モモなどの単品がいくつかとインドタイプのカレー+
ナンという組み合わせの店が大半だが、そういう店とは一線を画している。かと
言って、ナンも置いているので、濃すぎるという事もない。
個人的にも初めてネパール料理と出会った記念すべき店だが、未だにNo.1ネパール
料理店であり続けている。
■長所
・居酒屋タイプで馴染みやすい
居抜きなのか、店の半分は掘りごたつ付き。TV有りだが、ヒンディー語の番組を流す
わけでもなく、普通に日本の番組を映している。
・メニューの品数が多い
特にモモ(チベット由来のダンプリング料理)、ブトゥワ(炒め物)、シェクワ(焼鳥)
のバリエーションの多さは圧巻。これだけあるネパール料理店はそうそう無いのでは
ないか。これで本当に居酒屋的な使い方も出来る。
・居心地がいい
積極的にしゃべるタイプではないけれど、まめに見守ってくれている感じの接客。
アジアンでたまに経験する、夜飲む事を期待されてる感もまったくなし。
・ネパール独自カレーも多い
この辺が、通にもお勧め出来る点。いつでもグンドュルックが食べられます。
#ちなみに、チョウミンとは名ばかりの焼きそば(偽チョウミン)も出て来ません^^;
■短所
・あまり風情がない
これは居抜きである事の弊害か。店内、それなりにネパールの装飾はある。
・場所がやや辺鄙
とは言っても、駒込は池袋から7分、上野から9分、秋葉原から13分。駅からは2分程度。
これが倍ちょっとかかる計算。山手線の降車位置は3・4号車。
・ライスが1種類しかない
通常は日本米。ネパールカレーはご飯と合わせるので、少々残念な点。
(オフ会の時はバスマティライスだったけれど、特別注文?)
・チウラ(焼き米)がない
まあ、都内でも置いてる店は数軒しかないと思いますが^^;
これの威力を知ってしまうと物足りなく感じる。
■オススメ
・モモ
店も自信あるらしいモモ(元はチベット料理だけど、代表的なネパール料理)。
他店とはひと味違う。
・グンドュルック
干した発酵野菜のカレー。酸味があり、辛くない。これぞネパールカレー。
ご飯と一緒にどうぞ。
・マチャ・ゴルベラ
トマトと小魚のカレー。既存のカレーの概念を打ち破る。
・ミックスチョウミン
店によっては表記はチョウメン(炒麺)。あっさりしていくらでも食べられる味。
・サモサ
肉厚なサモサ。地味な実力派。
・アル・ブテコ
つまみ向け。単なるジャガイモ炒めと侮るなかれ。
・炒め物系
ブトゥワやサグ、サブジなど。この辺はどれを頼んでも外れはないと思う。
まとめ終わり。
==============================================================================
●1回目(2014/02)
その内行こうと思っていた味家が閉店してしまったため残念に思っていたが、
意外とネパール料理店は多いようだ。流行ってるのかな?
派手な外観だが、中はお座敷が半分を占めていて居酒屋そのもの。大きめのTVもあって
ゆったり出来る。
一人席はないが、空いてるので折角だからお座敷に座らせてもらう。掘りごたつ形式に
なっていて、足が伸ばせる。
○ダルスープ ¥500
ネパールの味噌汁と称されるダル(=豆)スープである。
レンズ豆のスープみたいのかな、と思っていたがやや薄めでカレー味がついている。
ジャガイモの溶けた薄いカレー、と言うと表現は悪いが、なるほどこれは
毎日、何杯でも食べられる味だ。
お椀一杯程度で、量はそれ程多くない。
○スクティ ¥800
羊の干し肉。深く考えずに頼んだが、出て来た物を見てみると…これは多いなんてもんじゃないぞ!
濃厚かつ辛めの味。これはたまらん。慌てて飲み物を頼む。
結局、最後まで残って食べ終えたが、これは数人でわいわいつつきながら食べる料理だ。
一人で頼んではいけない。
#当然ながら、お腹の中でふくれます
○ククリラム(ロック) ¥500
飲む予定はなかったが、単品ご飯以外はナンと多そうな麺類しかなかったため、急遽頼んだもの。
こないだ飲んだルリカケスみたいな優しい味ではなく、やや雑味も感じる。
量が多いせいもあるかな。
○モモ ¥550
肉類を小麦粉の皮で包んだいわゆるダンプリング料理。
遊牧民の影響か、東欧でも見られるものだ。
このモモは蒸したものが標準らしく、他に焼きモモとスープモモがある。
やや小ぶりのモモにタレをかけて頂く。
一口でほおばると汁が噴き出るが、熱すぎることもなく、ちょうどいい温度だ。
そして飲み込むとハーブが香り立つ。う~む、これは何の香りだろう?
とにかく食感含めて美味しい。
○サモサ ¥500
調子に乗ってもう一品頼む。
カレージャガイモ詰め料理・サモサだ。
かなり大きめの物を豪快に二つに切ってある。
やや甘いタレを断面にかけて食べる。
食べ進む内に気付くが…このサモサ、完璧じゃないか。
ジャガイモの具合、具の具合、肉厚の皮がしっかり支えてボロボロこぼれる事もない。
決して主役を張るメニューではないが、この病みつき感はスナック菓子に通じるものがある。
□総評
ネパール料理ってインド料理の亜流かな?と思っていたので、このクオリティはなかなか衝撃的だった。
ネパール料理が良いのか、この店が良いのかはまだ判断出来ないけれど。
それにしても、比較的少量のメニューをいろいろチョイスしつつ、飲みにも食事にも使え、そして高すぎない。
これは遂に理想の一人飯空間を見付けたのかも知れない。
もちろん、大勢でわいわいやるのも楽しそうな店だ。
次回も単品で組み立てようと思うが、いずれたくさんあるカレーも試してみたい。
==============================================================================
●2回目(2014/03)
○スープモモ ¥550
水餃子的なものを期待していたのだが、コショウの効いたスープはかなり辛い。
こないだインド料理店で頼んだ野菜スープと同じだ。
野菜もたっぷり入っている。
○ミックスチョウミン ¥850
様子を見て追加も頼もうと思っていたのだが、大皿にたっぷり乗って出て来た。
今日はもうこれで打ち止めにした方が良さそうだ。
他に卵、野菜、鶏肉チョウミンがあるのだが、¥100円高いミックスは全部入りのようだ。
味の方はかなりあっさりしている。見た目は中華料理店でたまに(?)見かける塩やきそばだが、
またそれとも全然違う味だ。例えるなら何だろう…と考えながら食べるが、箸が止まらない。
いくらでも食べられる味だ。おっと、タレも使ってみなくては。こちらは辛酸っぱい味だ。
個人的にはつけない方が美味しいかな。
あっという間に食べ終える。ごちそうさま。
==============================================================================
●3回目(2014/05)
自分でも初の3巡目はどこになるだろうか、と思っていたのだが、お気に入りのこの店になった。
もっとも、次来るときは飲むつもりでいたのに、いろいろあって残り体力もわずかだ。
○コテモモ ¥550
頼もうとするとノーマルモモをオススメされたのだが、こっちはまだ食べたこと無いので…
と説明する。モモがオススメなのは十分承知してます、ハイ。
先にソース類が出て来たが、うん?何だろうこの小鉢は?
さて、出て来たコテモモを見ると…餃子だ。一瞬、記憶をたどるが、モモとは包み方を
変えてある。この形状は焼くための究極進化形なのか…。いただきます…とかぶりつくが、
中のスープが全部こぼれてしまった。縦にして半分食べたりいろいろやってみたが、
これがどうやってもうまくいかない。スープをこぼさないには少し冷ましてから一口で
食べるしかないようだ。味の方は、元の面影がなくなっていたスープモモに比べると、
かなりモモに近い。ガラス容器のタレはモモと同じ。例の香草の香りもする。赤いスープは
唐辛子のようだが、わずかに辛い程度だ。随分大量にあるが、本当にこれのスープなのだろうか。
これでモモ3種を食べ終えたが、やはりノーマルモモが一番という結論に落ち着いた。
特にスープモモは本来のモモの良さを打ち消す感じで完全に別料理になってしまっている。
あんまり他の店では見かけないと思うので、希少性はあるとは思うが。
○トゥクパ ¥750
頼むと怪訝な顔をされたので切れているのかと思ったが、「トゥッパ」と言い直される。
どうやらkはごく軽く発音するのがネパール流のようだ。ネパール通になりたい人は覚えておこう。
それにしても説明書きには「シェルパ族ラーメン」とあるが、一体どんな料理なのだろうか。
最近思うのだが、こういう未知の料理を待っている間は、食べているときと同じくらい楽しい。
出て来た物を見た最初の感想は「鍋焼きうどん?」だった。そして一口食べた感想は「山菜そば?」だった。
あちち。そうか、小鉢はこれ用だな。でも構わずそのまま食べる。食べ進めてもやはり山菜そば
という感想は変わらない。主にこのマッシュルームの出汁がそう思わせる。
他にカリフラワー、ニンジン、さやいんげんなど野菜がたっぷりだ。
食べ終わってみるとこの出汁が少々くどい料理ではあったが、身体があったまって
HPが15→40ぐらいに回復した。
#メニュー表記が全部「チョウミン」に直してあったので、合わせて修正しました
==============================================================================
●4回目(2014/08)
アジア+ビール第3弾はいつものこのお店。よーし、辛いものを食べるぞ。
○アイスビール・パパド付き ¥500
あっ、つまみ付きだ。メニューにはないが、多分パパド。ほんのり塩味とマサラ味の
カレースナック。実はスナックってパパドから生まれたんじゃないだろうか。
アイスビールは高山系の天然水の味がする(たぶん、気のせい)。
○ポーク サグ ブトゥワ(豚肉と青菜の香辛料炒め) ¥700
辛さ×1メニュー。しかし、ドンと鎮座する唐辛子をよけてしまえばほとんど
辛くない。サグ(青菜)たっぷりのヘルシーなメニュー。塩加減も火の通り加減も
完璧でとても美味しい。こういうシンプルな料理をきちんと美味しく出来るこの店の
シェフはやはり優秀なのだと思う。
○ブテコ・パングラ(砂肝の香辛料炒め) ¥600
辛さ×2メニュー。スクティの砂肝版、といった感じだ。サンサールではほぼ同じ料理が
グサウテ・コ・ブトゥワだった。同じようにトマトが入っている。そう言えば日本で
トマトを食べるようになったのは明治以降らしいが、ネパールではどうなのだろう。
ひー。さすがに辛さ×2は辛い。ビールを飲みながら少しずつ食べる。辛さ×3メニュー
は手を出さないでおいた方が良さそうだ(ちなみに3つあって、チョエラ(ポーク)、
要予約メニューのマチャチョエラ(魚)、チキンサデコ(和えもの))。
○ゴルカビール ¥500
あんまり特徴のないビール。アイスビールもそうだが、そう積極的に飲むものでも
ないかな。日本には世界的にも評価の高いラガーがありますからね。
○マトンシェクワ(焼きマトン) ¥800
残り一品でかなり迷うが、何故かこの店ではあまり見かけないマトンの料理にしてみる。
辛さ×1メニュー。…なかなか出て来ない。そうだった、焼き料理のセクワ(シェクワ)
は時間かかるんだった。
マトンはちょっと解凍感強くていまいちだった。この店はチキンやポークの方が
得意そうだ。
今回でネパールの未食メニューも大体カバー出来ると考えていたのだが…まだまだ全然だ。
和え物=チョエラだと思っていたのだけれど、サデコって何だ。
==============================================================================
●5回目(2014/09)
○アイスビール・パパド付き ¥500
今日も、お供はアイスビールです。
○サブジ ¥900
店によってはカレーに分類されている事も多いサブジ。どうやら蒸しつつ炒めて作る
ようだ。材料は不定のようだが、今回はナスがメインで、後はトマトとキノコ。
相変わらず、完璧な火の通し具合だ。しかし、結構油も多い。つまみ向けかな。
辛さ×1メニュー。
○岩塩シェクワ ¥600
これはほぼ焼き鳥だった。素朴な味。他にチキンシェクワ¥600というメニューもある
のだが、違いは辛さのみだろうか。
○ラム・コーヒー割り ¥500
コーヒー割りってどんなのだろうと思い、頼んでみる。あれ、ホットなのか。文字通り
のコーヒー割りだった^^;
○ネパールオムレツ ¥550
中がとろりと半生のオムレツ。う~ん、どこかで食べたことあるような、ないような?
カレー味という貧弱な語彙しか浮かばない。そして箸が止まらない。この店は、こういう
料理、多いんだよなぁ。
今回は、先客含めて私の他に7組いた(7割の入り)。盛況なようでなにより。
==============================================================================
※6回目はオフ会に誘って頂きました。
●7回目(2014/10)
もうチョウミン日照りも限界なので、久々にチョウミン分を補給。
○チキンチョウミン ¥750
そんな訳で久々のチョウミン。ああ、この味だ、と思う一方で違う部分もある。
何だか麺が粘りつく感覚があるのと、シイタケ分が目立つ。それとミックスでは
ないのでタマゴは入っていないが、唐辛子が入っていてちょっと辛い。こんな辛い
料理だったかな?味付けが変わったのかもしれないが。
○野菜モモ ¥550
モモは制覇したつもりでいたのだが、まだメニューがあった。野菜モモと言うことで
マトンをダルに替えた料理が出てくるのかと思っていたが、焼くタイプなのでコテモモ
と同じ餃子型である。具も野菜だけかな?結構、ショウガが多い気がする。
実はオフ会の時にも食べてソースが少し酸っぱかった気がしたのだが、改めて食べて
みるとそうでもなかった。
==============================================================================
●8回目(2014/11)
ライスの種類を訊いてみたところ、日本米だと言う。オフ会の時はバスマティライス
だったけれど、特別に炊いてくれていたようだ。ゴマナンを頼んだが、続けてネパール
カレーを頼むと、それならライスの方がいい、と言う。まあ、そう言うなら。
〇ライス(ムラコアチャール付き) ¥200
大皿です。
〇豆腐ゴルベラ ¥800
ゴルベラはトマトの事。オフ会でマチャ(川魚)・ゴルベラを食べて衝撃を受けたの
だが、これがカレーなのか、という味である。ややあっさりしている。ライスにかけて
みるとなかなか合う。豆腐は普通に日本の豆腐のようだ。結構辛いと思ったが、食べ
終わってみるとちょうどいいくらいだった。辛さは「普通」と言ってしまったのだけど
三段階のうち、中辛だったのかな。
〇納豆ダル ¥600
これも普通の納豆っぽいものが、ダルスープに入っている。ちょっと納豆くさいかな。
しかし、ライスにかけてみると妙においしくなった。あー、これをチウラにかけたら
どうなっちゃうんだろう。
窓際の席はちょっと寒かったのだけど、いい感じに体が温まった。今日も盛況でした。
==============================================================================
●9回目(2014/12)
最近、妙に混んでいたのだが、今回は空いていた。もう、皆さん、仕事納めなの
だろうか。前々から気になっていたが、カレーのメニューはネパールとインドに分か
れていて両方にあるメニューもあるので、訊いてみたところ、少し違うとの事。
やはりそうか。先日の「ネパールマトンカレー」がなかなか衝撃的だったので、
ここはマトンだ。
〇スカロティ×2 ¥200×2
スカロティ小さいというので2つ頼んでみたが、予想より結構大きい。1.5倍ぐらいだ。
やんわりのロティだが、スカロティのスカはなんだろう。よくよく考えると、これは
パパドじゃなくてナンの仲間か。
〇マトンカリー(ネパール) ¥900
見た目は普通のマトンカレー。スープの汁分が若干多い感じだろうか。標準の「中辛」
にしてみたが、これが結構辛い。やや多いと思われたロティ1枚分ぐらいでちょうど
の量だった。ちょっと期待していたものとは違ったかな。
〇アル・タマ ¥800
タケノコとジャガイモのカレー。プルジャダイニンングではアル・ボディーという
名前だったが、メニューを見返すと英字で「アル・ボディー・タマ」と書いてあるので
系統的には同じカレーだろう。これははっきりとさらさら系のカレーだが、何だか
さっきより辛い!ゴルベラなんかとは辛さの基準が違うのだろうか。味的には普通に
タケノコとジャガイモだ。
大体、これで私的に100%の辛さだった。でもコートがいらないくらい温まったので
冬にはちょうど良かったかな。
==============================================================================
●10回目(2015/02)
いつもの席×2に先客がいるので、ちょっと変わった位置に座る。久々に飲むので辛い
つまみを中心にセレクト。
〇ククリラム 蜂蜜お湯割り+パパド ¥500
甘~い蜂蜜割り。
〇サグ(青菜炒め) ¥600
普通にサグ(青菜)のスパイス炒め。辛さx2メニューだが、唐辛子よければ全然
辛くなかった。
〇ポーク野菜ブトゥワ ¥700
やはり、ブトゥワは安定して美味しい。具はナス、エリンギ、トマトなど。しかし、
辛さx1メニューだけど、サグよりも辛いぐらいだ。
〇ククリラム コーラ割り ¥500
オーソドックスな飲み方・ラムコーラ。蜂蜜割りと似たようなものだと思っていたが、
こっちは温かくはない。
〇アル・ブテコ(じゃがいも炒め) ¥550
ジャガイモ料理はあまり面白みがないので頼まなくなっていたが、アル・タレコの記事
が面白かったので頼んでみた。アル・タレコと勘違いしていたので、フライドポテト
ではなかったが、これがかなり美味しく味付けしてある。これはつまみ向けにいい。
〇チキンチリ ¥800
調子に乗って更に頼む。辛さx2メニュー。チリという名前からおっかなびっくりだった
が、そんなに辛くない。というか、一口食べて驚いたのは酸味があること。まるで
酢豚だ。しかし、食べ進むにつれて何故かその印象は薄れていく。結構辛いせいかな。
密かにメニューコンプを狙っているのだけれど^^;、つまみは何とかなりそうかな?
TVの見える向きに座ったので、まったりと。改めてこの店の居心地の良さを再確認した。
==============================================================================
●11回目(2015/06)
どうも最近、再訪時に違う物を頼む縛りに疲れてきている気がするので、一番美味しい
物を食べようと再訪。月一ペースで来ていたので、ちょっと久しぶりだ。
〇モモ ¥550
久々のモモ。意外と皮はぷりぷりではなかった。やはり、ディップがおいしい。
〇グンドュルック ¥700
〇ライス ¥200
ここでのレビューは初めてとなるグンドュルック。干し発酵野菜の酸味のあるカレーで、
野菜自体の味よりも出汁を取る感じの料理。ライスに全部かけて食べ始めるが、あれ?
こんな味だったかな。とは言ってもフルで食べるのは初だったか。野菜の硬さが何だか
目立つ。旨味は一応出ているが…。どうもライスとの水分比が良くなかったかな。
そんなわけでちょっと腑に落ちない感じで食べ終えるが、帰宅してから異変発生。喉が
乾いてしょうがない。これは…。そこで最近のレビューを見てみると、しょっぱいと
言う感想多数。ライスと混ぜると辛さが緩和されるのは体験済みなので、しょっぱさも
緩和されていたか。
それにしてももう2ヶ月もこんな感じ?一時的と言うには長すぎる。また暫くしたら
様子は見に行くつもりだが…。
2位
1回
2015/06訪問 2015/06/28
5回行ったので、ちょっとまとめ。
ミャンマー料理の中でも山岳部に位置するカチン族の店。強烈なエスニックという
わけではなく、どことなく日本的?
■長所
・メニュー数が多い
一般的な(?)ミャンマー料理もほぼ食べられる。ミャンマータウン・高田馬場を
代表するカチン族の店だろう。
・居心地がいい
ひなびたビルの、ひなびた店内。TV有り。接客はとても腰の低いカチンのお母さん。
ピカピカの店内しか受け付けない人にはおすすめしない。
・あまり辛くない
ミャンマー料理全般に言える事だが、カチンは特に辛くない気がする。とは言っても
唐辛子が目に見えるような料理はやっぱり辛いので苦手な人は注意。
■短所
・大カラオケ大会に巻き込まれるかも?
私は早い時間に行っているので一度も遭遇した事がないが、週末や遅い時間だと
ミャンカラ大会に遭遇するかも?ミャンマー人達は皆、奥のエリアに行ってしまうので
ゾーンが分かれている気がしないでもないが…。
■オススメ
・ダンパッウ
ミャンマー料理入門に最適な癖のない料理。
・ジィンポー シャッ ジヤッム
いかにも山岳民族っぽい石焼き混ぜご飯。他の店では見た事がない。
・ラペットウッ
食感が面白い、代表的なミャンマー料理のお茶の葉サラダ。
・トーフジョー
これも代表的なミャンマー料理。ヒヨコ豆豆腐揚げ。
・鴨胸スモーク
旨すぎる。パクチーと鴨肉好きなら是非。
まとめ終わり。
==============================================================================
●1回目(2014/04)
恥ずかしながら高田馬場がミャンマータウンである事を初めて知った。
ここは北部カチン族の店らしい。コーカサスと並んで人種的にややこしい雲南の隣接
地域なのでその系統かと思ったが、州も独立しているし、それほど人口が少ないわけ
でもなさそうだ。
飲食店街の密度の高い表通りに面しているので入るのにそれ程抵抗はないが、
汚い階段にはさすがに閉口する(エレベーターもあるけどね!)。
細長い店内は離れた2ブロックに分断されている。奥が噂のカラオケゾーンか。
確認はしていないが機種はDAMのようだった。
表通り側に座ってメニューを選ぶが、値段的に考えて炭水化物と数皿をPick UPするのは
難しそうだ。ここはおとなしく看板料理のセットを頼んでみる事にする。
○ダンパッウ ¥900
ライスはちょっとぱさついた感じで、ソース(ひよこ豆?)を混ぜながら食べるとちょうどいい。
この辺、ライスだけでも食べられるビニヤニとはかなり違っている。
そしてメインはソースの下に隠れたどでかい鶏もも肉だ。やわやわなのでほぐしながら
混ぜていただく。これは食いでがある。
・スープ
ショウガも入った鶏ガラスープ。冷めているのがちょっと残念だ。大体、予想の範囲内の味。
しかしこの鶏ガラが柔らかくて全部そのまま食べられる(!)。さすがに、普通の鍋で
ここまで煮込んだわけじゃないだろうけど…。
・サラダ
素材はごく普通のサラダ。かかっているのはスイートチリソースか…と思っていたらこれが結構辛い!
油断した…。
・黄色い物体
辛いのかと思って恐る恐る食べるが、酸味と発酵味を感じる。何なのかさっぱり見当が付かなかったが、
後で他レビューを読み直したら、マンゴーピクルスだった。なる程それでこの色か。
しかし味が濃すぎて大量のライスが必要だ。仕方なく半分残す。
・茶色い物体
これは小エビだった。そしてまたまた味が濃い。加工途中のカピみたいな感じだ。
仕方なくまた半分残す。
ややライトの弱い店内にどうも既視感があると思ったら、カラオケ屋のそれだった。
通り側もスピーカーがあり、すっかりカラオケ空間に取り込まれている。
もっともこんな早い時間に誰も歌ってはいないのだけれど。
#他レビューを見ると、時間帯と言うより土日限定のようです。
○トーフジョー ¥600
どうしても食べたかった一品。日本以外の豆腐ってどんな感じかな~とわくわくしていたが、
原料はひよこ豆?何ですかそれは。
外側は油揚げっぽい。内側は…う~む、豆腐なんだろうかこれは。既存の味ではうまく説明出来ない。
確かにひよこ豆の風味も時々感じる。ソースはまたしてもスイートチリなので少しだけ
漬けながら食べる。あ~醤油が欲しいな~。
□総評
トーフジョーはそれ程多くないだろうと思ったが、二皿はちょっときつかった。
やはり東南アジアはCP高くて一皿がたっぷりだ。
ダンパッウはマイルドで日本人に人気というのもうなづける味だった。
しかしたくさんある他のメニューは説明書きを読んでもいまいち味が想像出来ない感じだ。
小エビやピクルスからすると結構味が濃い料理も多いのだろうか。
その辺を試すならビールの美味しい季節の方がいいのかもしれない。
それにしてもここで歌われるカラオケってどんな曲なんだろうか。
カラオケ廃人の私にもさっぱり見当が付かないが、ちょっと聴いてみたい気はする。
などと考えながら外に出ると、隣のカラオケ館の灯りがまぶしかった。
==============================================================================
●2回目(2014/05)
今回はエレベーターがシンドラー製でない事を確認してから乗ってみる(日立製だった)。
○鴨胸スモーク ¥450
ALL¥450メニューの一つ。味付けは酸味と辛みだ。唐辛子が乗っているのも構わず
食べるが、そんなに辛くはない。噛むと鴨の脂がじゅわ~と広がる。これは酒のつまみ向けだなぁ。
鴨肉自体は上品な味だ。もちろん、上にはパクチーがどっさり乗っている。
肉厚でボリュームも結構あるし、お洒落なバルで頼んだら¥800はしそうだ。
○ジィンポー シャッ ジヤッム ¥850
石焼きの混ぜご飯。辛いというレビューがあったのでちょっと敬遠していたのだが、
やっぱり思い直して頼むことにする。混ぜますか?の問いに思わずはい、と言ってしまったので、
写真は混ぜ終わった後。湯気が立っていてカメラのレンズが曇る。
あちち。付属の小鉢に取り分けて食べた方が良さそうだ。
鶏肉とタケノコ・キノコなどの山菜が入っているが、一番印象が強いのはおこげだ。
これはいい。特に辛くはないな。時々、パクチーが香り立つ。
・漬物
野沢菜っぽいが、味付けはやはり酸味と辛み。しかし、そんなに濃くはなく、結構
さっぱりしている。
・スープ
ダンパッウと同じものかな。しかし、骨はあまり入ってない。
OL二人組が入ってきて、オススメを訊いている。「パクチーは?」の問いに「大好きです!」と力強く返答。
うむ。二重丸をあげたい(←オヤジくさい)。
う~む、苦しい。ジィンポー・シャッ・ジヤッムも相当量あったな。やっぱりこの店の
CPもちょっとおかしいレベルだ。この鴨胸スモークと同じ辛酸っぱい味付けはメニューでも
見かけるので、1つのパターンのようだ。しかし、まだまださっぱり味の見当が付かない料理がたくさんある。
==============================================================================
●3回目(2014/08)
アジア+ビール解禁第2弾は以前から気になっていたモンドセレクション金賞ビールを
飲みにこちらに。
○ミャンマー缶ビール・つまみ付き ¥500
何とつまみが付いてきた。この店に限ってお通し代を加算するようなせこい真似はしない。
ビールは特に特徴のないラガー。とりあえずミャンマー気分♪
○ラペットウッ(お茶の葉サラダ) ¥600
ミャンマー料理定番のお茶の葉サラダ。食べるのは初めてである。お馴染みの激辛唐辛子
も付いてくるが、これはもちろん手を付けないでおく。
お茶の葉は原型が残っているのかと思ったが、完全にペースト状になっている。あまり
発酵食品という感じではない。そして全体の食感なのだが…サクサク、ポリポリ、
グニャグニャ、シャキシャキと何でもありだ。煎った豆が何種類かと天かすのような物
が入っているが、とてもじゃないが全部は分からない。ナンピャーもそうだったが、
タマネギでシャキシャキ感を出すのはミャンマー料理の特色の1つだろうか。
油も結構使っているので、そんなに速く食べきれる料理ではない。
○ピージイ ガー トウッ(イカと野菜のあえもの) ¥850
メニュー写真だと赤くはなかったのだが、普通にチリ系の料理だった。しかし辛さは
ピリ辛程度。パクチーが香り高い(高田馬場で食べるパクチーは何故こんなにおいしいのか)。
○ミャンマー蕎麦焼酎・グラス ¥500
調子に乗って頼んでみる。ラベルは不明だが、蕎麦の実の香りがする焼酎。
#他店で見たラベルは日本語名でした。日本資本?
○豚ホルモン煮込み ¥450
コンニャクも入っており、普通の煮込みだった。しかし、食べ進むと味噌が味わい深い。
1時間半ほどいたのだが、金曜だと言うのに誰もやって来なかった。しかし、帰りに
訊いてみたところ、これから24人予約でカラオケパーティーだと言う。なんですとー。
どんな曲が歌われるのかはうまく意思疎通がはかれなくて分からなかった。
ますます聴いてみたいような、みたくないような…?
==============================================================================
●4回目(2014/09)
○ミャンマー缶ビール・つまみ付き×2 ¥500×2
○ジントウッ(生姜サラダ) ¥600
ラペットウッ同様、どこの店でも見かけるサラダ。この店のを基準にしたくて、ずっと
頼まないでいた。ラペットウッと同じく、ニンニクと唐辛子が付いている。さて、
ショウガはどうやって入っているのかと思ったら、乾燥して干しエビのようになって
いた。そう来たか。噛んでいると段々ショウガ味がしてくる。ラペットウッにも入って
いた赤い豆が入っているが、油はそれ程でもない。しかし、やはりちょっと一度には
食べにくい料理だ。
○サッター チョッ トウッ(干し鹿肉とタマネギの和え物) ¥950
トウッが和え物だというのは最近覚えた。ミャンマー料理の特色の一つだ。
干し肉という事でネパールのスクティみたいなのを想像していたのだが、この干し肉が
何だかサクサクした不思議な食感である。それでいて干し肉らしいウェットさも残って
いる。裂いた後に加熱しているのだろうか。味はめちゃめちゃ濃い。ドリンク無しで
食べるのは不可能だ。パクチーも入っているのだが、完全に味が打ち消されてしまって
いる。
今回、子供の声がするな~と思っていたのだが、向こうから小さな女の子が駆けてくる
ではないか。こちらを見るとはにかんだ表情を見せてまた駆けていってしまった。
カ、カワエエ(*´Д`)
ちょくちょく客が来ていたが、皆、奥のエリアに吸い込まれていく。窓側が日本人
ゾーンなのだろうか。
○サモサ ¥600
東南アジアのサモサってどうも食指が動かなかったのだが、某店では人気料理だと
聞いたので(サムサと呼ばれていた)頼んでみる。一から作っているのか、かなり
時間がかかった。小さめのサモサ。ソースは甘いヌクチャムタイプ。中を見ると緑色
をしているのだが、何の具材なのかは分からなかった。これは揚げ春巻き系の料理だ。
サモサはやっぱり、インドタイプの方がいいかなぁ。
==============================================================================
●5回目(2014/11)
2ヶ月ぶりに来たら何だか様子が違っている。イスが新しくなったのか。後、テーブル
の向きが変わって席数が増えた気がする。それと手書きローマ字だった飲み放題
メニューが新しくなっている。
〇キリン一番搾り(中瓶) ¥500
ミャンマービールは散々飲んだので、今回は日本のビールに。つまみは何だかぱさついた
感じだったが、写真と見比べるとモッツァレラチーズ揚げかな?
〇マリカサラダ ¥700
これでサラダはコンプリート。オクラが目立つが、他はぜんまいやさやえんどう、
キノコなど。ラペットゥッやジントゥッとはかなり違って、日本の山間部の山菜料理
みたいな素朴な味。これがカチンで日常食べられている野菜料理なのだろう。
〇ウェッ ナンター キン(豚の三枚肉焼き) ¥1200
以前撮ったメニュー写真を元に料理名を書いているが、メインメニューからは消えて
いて、ミャンマー語のサブメニューの方に載っている。写真では柔らかそうだったの
だが、揚げてあってかなり硬く仕上がっている。ソースは赤唐辛子が入った酸味と
スイートチリの2種類。この青いソースはかなり辛い。はひはひ言いながら食べる。
ちょっとこれは期待外れだったかな。
〇ウェッ、チダウッ スープ(北部ミャンマー伝統 豚足スープ) ¥750
未食メニューの中から比較的安い物を選んでみたが、どんぶりで出て来た^_^;
豚足は骨の部分が多いので、見かけほど多くはなかったが。スープはコショウで
辛いタイプ。ひたすら豚足感。
以前から気になっていた、手書きメニューのモヒンガー(豆の天麩羅)について
訊いてみると、普通に麺料理のモヒンガーだった。この店、ずっとモヒンガー
出さないのだと思っていたよ^^;
==============================================================================
●6回目(2014/12)
寒いのでモヒンガーを頼もうとしたら、小さい手書きメニューが見当たらない。
ジョッキに入った水…ではなくて、お湯が出て来た。
〇カチン ガーオゥン(バナナの葉の魚蒸し) ¥900
カチンお得意の山菜類、ニンニク、パクチー、唐辛子が乗っている。この説目で大体、
想像がつく味。下の魚がどういう状態になっているのかよく分からないのだが、これが
めちゃめちゃ小骨が多い!小骨苦手なのでちょっと後回しにしていたのだが、懸念が
的中する形になってしまった。
〇サン カオッスオエ ¥750
モヒンガーの代わりに頼んでみた。ここでカオスエー(麺料理)を頼むのは初めてだ。
意外にも豚のコリコリ感が食感を支配している。スープは薄い味付けに豚のエキス、
麺は米麺で結構あっさりめだ。これは結構おいしかった。
帰りに手書きメニューの事を訊いてみたら、ちゃんとあると言う。なんだ。ウェッ
ナンター キンも復活してるし、席によってメニューが微妙に違うけど、まあ、ご愛敬。
==============================================================================
●7回目(2015/02)
〇ブズントウッ、チンサッ(エビとタマネギの和え物) ¥950
特に赤くはないのだが、結構辛い。唐辛子が細かく切ってあって、避ける事も出来ない。
しかしまあ、食べられない辛さではない。エビはたっぷり入っているが、全部、尻尾
付き。パクチーも入っている。
〇モヒンガー(なまず出汁素麺) ¥750
さて、裏メニュー(?)のモヒンガー。付け合わせは…レモンと、煎り唐辛子か。
ミャンマー4種調味料セットの内、一番辛い奴なのでパス。モヒンガーに絶対欠かせない
かき揚げは入っているが、食感はしなしなだ。後、スープがかなりエビ味だ。かなり
サン カオッスオエにも似ているので、ベースは同じかもしれない。これはこれで
ありだと思うが、ちょっと亜流なモヒンガーかな。
==============================================================================
●8回目(2015/06)
最近続けている、最強メニューを頼むための再訪。しかし、今日は飲めないのでどう
したものか…。迷ったあげく、単品炭水化物ではなく、セットにする。
〇鴨胸スモーク ¥450
改めて頼んでみるとあぶってある。しかし、やっぱり飲むためのつまみだなぁ。
〇チェッターペーヒン(セット) ¥850
他店では主力メニューである事も多いヒン(煮込み)料理。たいてい、チェッ(鶏)、
ウェッ(豚)、アメー(牛)の3種はそろっているが、これはこの店唯一のヒン料理。
ちなみにカレーと紹介されていることも多いのだが、大体、カレー好きが頼むと
がっかりしてしまう。あくまで煮込み料理だと思った方がいい。たっぷりのヒヨコ豆と
ブロック状の鶏肉。肉の旨味はほぼスープに出てしまっている感じだ。付け合わせは
ほぼ他の料理と同じ構成。しかし…多いな(汗)。
く、苦しい…。この店のCPをなめていたか。改めて自分のレビュー読み返したら、
セット物に追加するのは厳禁だった(^_^;
3位
16回
2023/03訪問 2024/11/04
六本木を代表するフレンチ、ル・ブルギニオンからの独立店。五十嵐一門の中でも
ブルギニオンは更にいろいろなところのシェフを輩出している印象(フロリレージュや
ア・ニュなど)。ブーダン・ノワールが常設メニューだったり、ランチに本日の内臓
料理がある点に出自が見て取れる。もちろん、冬季にはジビエも。
池袋の喧噪からは遠く、目白でも周囲に飲食店がないエリアのせいか、いつもとても
静かに落ち着いて過ごせる(google mapだとうまく表示されていないが、都電・
鬼子母神前駅の下にある、副都心線・雑司ヶ谷駅が一番近い)。壁にある絵も素敵
(私は勝手に、夕焼け空とイルカの絵と呼んでいる)。内容の割に値段が安めなのも
特徴(ランチ4皿コースなら¥2900だ)。この店は履歴を取っているので、頼めば2回目
からでもまったく違う料理を出してくれる。北野シェフの引き出しは非常に多く、5回
ぐらい行っても余裕で内容は被らない。
個人的に、ここはいろいろとフレンチの勉強もさせてもらった店。場所が利用しやすい
というのもあるけれど、池袋大エリア以北でこれだけリピートに耐えうるフレンチは
他に存在しない。通うほどに面白い店です。
●マイ・ベスト10
現状、フォロワー限定の公開にしているのだが(この形式で精力的に活動されているマイレビュアーさんもいる)、検閲かかっていない気もするのでおまけUP。
第10位 ピエパケ風トリッパ 2019/03夜・20回目(リクエスト:内臓スペシャル)
ピエ(羊足)料理。シェフがエスコフィエの本でレシピを調べた、と言うので驚いたのをよく覚えている。調べてみるとマルセイユ名物であるらしい。地味だけど手間のかかった一品。
第9位 日本酒のサヴァラン 2016/04昼・7回目、2019/06夜・21回目(リクエスト)
貸し切りキャンセルがありシェフが特別料金でバスク豚を出してくれた日に出てきたデセール。予約が全滅したわけで私の貸し切り状態だったがこちらの方が印象に残っている。大吟醸を自分でかける方式。どうしてもまた食べたくてその後もう一度リクエストしている。
第8位 ペルドロー地獄 2015/11夜・5回目(リクエスト)
初めての夜訪問に初めてのペルドロー(山ウズラ)。これがとんでもない量で(一羽分?)お腹がいっぱいすぎて寝れない!というのを始めて経験した。もう一度食べろと言われても無理だろう。内臓も使って苦かったので、長らくペルドローは苦いものだと思い込んでもいた。次に行った時にシェフに良くあれだけ食べられましたね~と言われて爆笑したのもいい思い出。
第7位 デセール(ライチと?のジュレ、スモモとモモのクリーム、フロマージュのソルベ、クロレラ入りメレンゲ) 2016/07昼・9回目
これはかつてのスー・シェフ作。他にもいろいろあったのだが一番印象に残っている。構造があまりに複雑すぎて覚えられなかった。彼の置き土産である土佐小夏のリキュールもいい品だった。
第6位 茨城産紫峰牛、カナダ産松茸 2019/10夜・22回目(リクエスト:子持ち鮎)
自分史上、過去最高に松茸を食べたのが和食ではなくこの店である。地味なリクエストで予算が余ったせいか、シェフが盛りに盛ってきた。笠が開いていて滅茶苦茶香った。
番外 生ハム?のメロンスープ
スペシャルメニューを頼むようになって、他席では一般メニューが出されていたのだが、かなり気になった皿。その内食べられるだろうと思っていたのだが、結局食べる機会がなくてちょっと心残り。
第5位 ホウボウのカルパッチョ 赤紫蘇ヴィネグレット 2014/07昼・初訪問
ホウボウの旨さ、赤紫蘇ヴィネグレットの美しさ。この店に通うきっかけとなった料理。また食べたいなと思っていたのだがタイミングが合わないのか結局二度と食べる事はなかった。魚好きのシェフが旬の魚を多用するのでいろいろな魚と出会えた店でもあった(ヤガラもここで覚えた)。
第4位 ウニ、コンソメジュレ、ニンジンピュレ、フエフキダイスモーク、ボリジの花 2018/07夜・18回目
ありがちなようでいて、フエフキダイスモークが絶妙に効いた一皿。特に魚介系でこういった秀逸な前菜は数多くあったのだが、この年のベスト前菜!と言う程印象深かったこれをセレクト。
第3位 冷製サワラのトリュフがけ 2016/10夜・10回目
付け合わせがマツタケ、カブ、柿。すっかりフレンチを分かったような気になっていたが説明を放棄せざるを得ず衝撃を受けた皿。割とポピュラーな鰆を使い、しかも冷製である点もポイントだと思う(前もって作っておける)。他にもセルヴェル・ドゥ・ポー(豚脳みそのゼリー寄せ)、ミンククジラのタルタルなどシェフの底力を思い知らされる料理だった。
第2位 ピジョン・ラミエ・スペシャル 2017/02夜・12回目
鹿、フォアグラ、黒トリュフ、そしてジュと内臓を使ったスペシャル。ブルギニオン出身らしいシェフの内臓ソースが極まった一皿。結局ピジョン・ラミエはこれっきりだったがコルヴェール・スペシャルの時も似たソースが食べられた。
第1位 ホロホロ鳥 2018/01夜・16回目(リクエスト)、2019/06夜・21回目(リクエスト)
第2位と迷ったのだが…。大雪の日にリクエストで食べたホロホロ鳥。他客は全部キャンセル…と思いきやカップルが一組だけいたのだが、この日が婚姻届けを出した記念日でどうしても来たかったもよう。一年後にまた来てくれた、という素敵エピソード付きである。ホロホロ鳥は元々ランチでも出ていた人気メニューだったのだが、これはシェフが独自のルートで仕入れたものでそれらともまたモノが違う。シェフが鳥類で見せる本気火入れも相まって絶品だった。恐らく生涯これを超えるホロホロ鳥を食べることはもうないのではないかと思う。もう一度リクエストした時はホロホロ鳥尽くしで更にパワーアップしていた。
25回目。開店とほぼ同時に4組。久々に見る光景だ。しかし前日や昼などはもっと大変だったもよう。
〇おまかせ特別コース ¥16500
〇適当ペアリング ¥6000
サーヴィス料10%。
なかなか出て来ない…。そう言えば人多いと当然こうなるんだよなぁ。すっかり忘れていた。
・アミューズ(北海道産本鱒・海老・ブロッコリーのタルトレット、山形産豚のパテ・ド・カンパーニュ、トマト・バルサミコ酢) ※写真なし
本鱒=サクラマス。賽の目状でこういうのは和食でも出て来るが、ディルのソースであくまで上品に。
・BICHAT CHAMPAGNE BRUT?
・アントレ(ホワイトアスパラ、ツブ貝、帆立、細巻海老 ジャガイモとピサンリのソース?、柚子パウダー)
・HURST GEWURZTRAMINER VIEILLES VIGNES? ※写真なし
貝いっぱいで嬉しい。先日は和食でもホワイトアスパラ出てきたが、やはりこのレベルにはない。
・アントレ(フォアグラポワレ、鮑、リゾット)
・マコン シャルドネ
リゾットにはバルサミコ酢。上には最近多用されていたイタリアンパセリとディル。ぐうう~旨い。10人中10人が旨いの旗を上げるであろう皿だ。前菜でこのレベルの皿を連発していたのがこの店の特徴でもあった。フォアグラの脂を余さず回収。環審はすっきり系の香りだがそれほど青臭くはなくやや苦味。
・甘鯛、筍 ズワイガニ・ビスクソース
・ドメール・ラリュー? ブルゴーニュ・アリゴテ
他席でホウボウのポワレが出ていたので遂に再会できるか?と思ったが違った。まあ鯛も美味しいですが。鱗は松笠焼き。シェフは和食も出来ると言っているが実際こういうのも上手い。鱧の骨切りもしていたし。ねっとりとした部位は内臓だろうか。ワインは淡い林檎香。甘さと青っぽい酸味。
・新潟産コルヴェール、葉タマネギ
・シャトー・ロラン2015?
最後にジビエが食べられた。がっつりと濃いソース。ワインはすました香りで古木っぽい。まだ鮮やかな赤。
・キアニーナ牛、鎌倉野菜 フォン・ド・ボー
・オリヴィエ・ルフレーヴ ブルゴーニュ・ピノ・ノワール2019?
いや二皿かよ!しかもキアニーナ牛だと?説明聞いて笑ってしまった。キアニーナ牛というのはビステッカに使われるイタリア最強のブランド牛なのだが、フレンチで食べるのは初めてだしこの量も過去最高だ。やはり相当高かったらしいが、最後だしまあいいや、で仕入れたとのこと。最後の最後にこの店のいかれっぷりを楽しませてもらった。この店の基本となる鎌倉野菜だが非常に状態が良く、蓮根・黒大根・紫大根が旨い。ワインはやや硬さがあるがフルーティ。
・アヴァン・デセール(レモン・金柑のコンポート・ジュレ)
・デセール(ガトー・ショコラ、フレーズ、カカオ、アール・グレイのアイス)
・コーヒー
・プティ・フール(カヌレ)
3時間?で終了。3ヵ月連続だったから最後は軽く。いつの日か、この店に通ったことが自慢できればと思う。
24回目。FBを見ていたら3月はかなり埋まって来ているようなのだが、結局貸し切りだった。
〇おまかせ特別コース ¥16500
〇適当ペアリング ¥8800
サーヴィス料10%。
・アミューズ(甘海老のタルトレット、サーモンとレモンクリーム、杏のシロップ漬け)
・BICHAT CHAMPAGNE BRUT
タルトレットにはディルが効いている。もう一つはコリアンダーかな?サーモンにはケッパーのピクルスとアマランサス。透明なシートはシロップ。簡単に書いているがどれもちゃんと美味しい一品である。
・〆鯖とフロマージュ?のテリーヌ、セロリラブ、トリュフヴィネグレット
・HURST GEWURZTRAMINER VIEILLES VIGNES 2019
結構な回数来ているのに初めて見る料理が出てきた。またこんな物を…。後で訊いたら大量のセロリラブを扱っていたら昆布っぽい香りがした、とのこと。分からん。こういう分からなさが半ば意地になって通っていた理由でもある。ヴィネグレットソースは前にも使っていたけれど。ゲヴェルツは随分甘いけれど後から苦味も。
若いスタッフと話したのだが結構話好きである。加藤ソムリエとも1日だけ一緒に働いたという事で意外と長い。前任のサーヴィスマン氏が退任してからホールもやっているそうだ。
・オマール海老とマツカワガレイのパイ包み焼き イタリアンパセリ、ディル
・H&B Languedoc Blanc
高級食材の暴力。
・真鱈白子のポワレ、菜花 サバイヨンソース
・Lunaria Malvasia Bianca Orange Ancestral Brut Nature
冬の味覚にがっつりと塩気のある濃厚ソース。
・フグ、ちぢみほうれん草、霜降りひらたけ 春菊ソース
・VINCENT MOREY&SOPHIE BOURGOGNE CHARDONNAY 2020
聞き慣れない茸が出てきたが交配品種。このソースも塩は強い。青っぽいシャルドネ。
・ブルターニュ産羊 モリーユ茸・シェリーヴィネガー・赤ワインソース
・CAMU Frères BOURGOGNE PINOT NOIR 2021
先日ジビエそれ程好きじゃないと言ったせいか出て来ないな…。最後にあのピジョン・ラミエ・スペシャルは食べるべきだったかも。
・アヴァン・デセール(紅玉のタルトタタン ヴェルヴェーヌ・レモンソース、ヴェルヴェーヌのアイス)
・デセール(甘夏、ローズマリーのアイス)
・コーヒー
・プティ・フール(カヌレ)
最後に1時間ほど話し込む。絵はどうするんですか?と訊いたらそのまま?やっぱりイルカじゃないそうだけど。額縁は欄間を使ったシェフの自作だそうで。
これ程の料理を作りながら貸し切り状態ということに無力感を感じたのもこの店の10年であった。3月の予約もしてあるので次回が最終回となる。久々に満席が見られるだろうか。
23回目。親切にもマイレビュアーさんに閉店の件をメッセージで知らせていただいたので、3年3ヵ月ぶりに顔を出すことに。いつだったか写真見たらシェフ少し太ったかな?と思っていたのだがそんな事はない。近況報告をいろいろと。シェフも次の予定は決まっているとのこと。まあしかし足繫く通っていた店に急に行かなくなるのは考え物だ。私はそういう奴だけれど。
〇おまかせ特別コース ¥16500
〇適当ペアリング ¥7150
サーヴィス料10%。
新しく上のコースが出来たのかと思ったら、いろいろ高騰しているのでこれは以前の上のコース相当とのこと。閉店セールでボトルが安くなっているのであわよくば…と思っていたのだがさすがに一人では無理がある。久々に座る店内は記憶にあるより小さく感じる。席数は少し減らしているようだ。
料理の方は簡単に。
・アミューズ(ポルトガル産生ハム&柿、鴨?のテリーヌ&ピクルス、グジェール&キャビア)
・シャルドネと何かの泡(ブラン・ブラン)
・ズワイガニ、菜の花 バターナッツカボチャソース、柚子パウダー
・ブルゴーニュ シャルドネ
・3週間熟成鳩?のパテ・アンクルート、コンソメジュレ マーマレードコンフィ、からし
・ボルドー?2002
パテ・アンクルートに熟成なんて概念があると知ってびっくりしてしまった。シェフは水分が落ち着いてくると言っていたけれど。惚れ惚れするような枯れた色のワインはちょっとインク香。
・氷見産鰤、トマト、サフランライス、パンプキンシードオイル
・コノスル ゲヴェルツトラミネール
他にディルとケーパー。いろいろあるが鰤の濃厚な脂に対抗するのが品種名ありのトマトだ。
若いスタッフは落ち着いていてそつがない。後客がスタートしてやや間が開き始めた。
・真鯛白子、ちぢみほうれん草、ベーコン シェリーヴィネガー
・オレンジワイン マルヴァジア イタリア
うむ。ソース回収用のパンの出番だ。久々のフルコース、ちょっとお腹いっぱいになってきているがここで使わなくていつ使う。オレンジワインはやや甘い香り。
・1ヵ月熟成クエ 白菜・芽キャベツ・下仁田葱のクリーム煮、黒トリュフ
・クロ・デ・リュヌ
野菜の旨味たっぷりのソース。リードしているのは白菜かな。ワインはセミヨン・ソーヴィニョン・ブランのすっきりタイプボルドー。
・宍粟牛ヒレ 赤ワイン・黒トリュフソース
・シャトー・ベルナドット2015
おや、メイン牛?シェフの地元ルートの和牛。ペリグーっぽいソース。まだ若々しい色のオー・メドック。
・アヴァン・デセール(金柑コンポート、ヨーグルトと蜂蜜グラース)
・デセール(カシスのテリーヌショコラ?)
・コーヒー
・プティ・フール(カヌレ)
2時間50分で終了。食べ終わってちょっとほっとしたが、9皿だったのか。後客を見送った後、シェフと今後のことなど1時間ほど話し込む。閉めるに至った最大の要因は新しいサービスマンが見つからなかったからとのこと。
食べ歩きを趣味としている皆さんは、飲食店の寿命が結構短いという事は良く承知の事だと思う。10年続いたという事でシェフからは前向きなコメントが聞けたのだが、しかしオーナーシェフとして独立した店を手放すのはやはり本意ではないであろう。私なりに閉店に至った原因を考察してみた。
✤立地
この通りは日本女子大への通り道と言え、もちろん南には学習院もあるのでその辺の客の取り込みを狙った立地であろう。しかし目白の飲食店街は西口にあり、まったく繋がっていない。また雑司ヶ谷駅の方が近いのだが、この駅は副都心線線でも屈指の深さにあり(現在工事中の環5-1のトンネルより深くしているため)出るのにやや時間がかかる。池袋大エリア自体フレンチとは無縁のエリアだったし、青山や銀座の新店を追いかけているだけでも一年回せるので積極的に足を延ばしたくなる立地ではないのだろう。ブルギニオンで一緒だった渡辺さんから、開店当初あまりにお客さん来ないので青くなったシェフから電話がかかってきた、という裏話を聞いたこともある。
しかし私自身もそうだったのだが、喧騒とは無縁なこの場所だからこそ気に入っていた人も多かったようだ。一度行けばシェフの実力とCPの高さ、分かる人には分かる店である。
#詳しくは書かないが意外な常連さんの話を聞いた。まったく別の場所なのだが皇族御用立の店が意外な場所にあった事もあり(SNSに書くと100%削除される)立地が逆の要素になる例もある。
✤サーヴィスの継続性
この店のサーヴィスマンを4代に渡って見てきたが(今のスタッフは専任ではないだろう)、継続性に欠けていたように感じる。3代目ソムリエ氏がいた2016~2019年、中でも若いスー・シェフが凝ったデセールを出していた2016年が一番安定していたと思う(彼の事を覚えておこうと思っていたのだが、オルグイユに行った後辞めてしまったのであそこのシェフにはちょっと含むところがある)。
20年、30年と続く店だと奥様が長年サーヴィスを支えていたり(シェフの奥様は別分野の仕事をされている)、強固なチーム作りがされているものだが、薄利なためか慢性的な人手不足に悩まさていたこの店ではサーヴィス面はやや軽視されていたように思える。結局のところ、その人手不足がこの店に終止符を打つことになった。
✤SNS
今でこそgoogle mapの方が影響力が高いが、2010年代ぐらいは食べログの影響が大きかった。毎年メダルに投票したかったが結局この店が候補になる事は一度もなかった(初期は4点を超えていた時もあったのだが)。これはやはり立地の影響でフレンチレビュワーが来ないからである。サーヴィスの点でビブグルマンなども望み薄だったが、どこかでうまく好評価のサイクルに入れていればまた違った未来もあったかもしれない。
シェフの新天地はリゾートホテルなのだが、帰って値段調べてみるとこれはちょっと気軽に行ける店ではない。そんな訳で再会出来るのは相当先のことになるだろう。こんなタイトルを付けたが閉店までもうちょっと通うつもりである。
15回目。今回もソムリエと話そうと30分早く行ったのだが、休日前なので既に4組。
う~ん、これはさすがに無理か。
〇おまかせコース? ¥12000
〇適当ペアリング ¥5000ぐらい?
今回はコルヴェール。最初に指定していた日が解禁前で後から日にちを変更することに
なってしまった。雷鳥といい、正確な解禁日を覚えとかないと駄目だな~。解禁直後な
ためか値段も¥10000で収まらず。
・アミューズ(山口産クルマエビ、セイコガニ)
・ラングドック グルナッシュ・ブラン、シャルドネ
セイコガニはチュイルとパウダーと。これは海老せんべい…じゃなくて蟹せんべいか。
・スミイカのデクリネゾン 春菊と黒キャベツソース ※写真なし
・アルザス エーデルツヴィケール?
偉そうに写真の取り忘れを指摘していたら、自分も撮ってなかった(^^;;(土下座)
カリフラワーのピュレ、これは卵も使っているのかやや乳化を感じる。イカは生・焼き・
揚げと。どれも美味しい。良いイカを使っている。ワインはブランデー+イチゴ?
・真鱈白子
・シノン シュナン・ブラン
シノンは赤かと思ったら白だった。アルザスと似ているようでまた違う。
白子は軽く衣状のもので包んで旨味を逃がさないように加熱してある。ジャガイモと
バルサミコだったかな…。
付け合わせにレンコン、オカヒジキ、ディル、ピンクペッパー。
・ヤガラのポワレ
・ブルゴーニュ・シャルドネ フレデリッック・マニャン
・ジュラ・サヴァニャン
ヤガラなんて魚は初めて知ったのだが、長細い魚らしい。しかも通常、身は楕円形なの
でこれだけ太くなる事はまずない、との事。ムール貝、パプリカ、リゾットと。
この魚はいい出汁が取れるらしいが、確かに実にいい出汁だった。カサゴ系かな。
万能感のあるシャルドネはばっちり。直前で引っ込めたというワインもちょっとだけ
出してくれた。ブランデー+シトロン。確かにこれはどうだろう。
・コルヴェールその1
・ローヌ ヴィエイユ・ヴィーニュ2004 シラー、グルナッシュ
ソースはジュとガラのフォン。理由忘れたが焼きにくいので皮ははずしてある。
付け合わせに下仁田ネギ。王道の構成だ。どうも記憶にあるコルヴェールは意外と野趣
に富んだ味だったのだが、結構、鴨味がする。
・モモコンフィ
あ、こっちは記憶にある味だ。そうか、部位による味の違いなのか。
・コルヴェールその2
・シマール1996
メモが判然としないが砂肝などの包み焼き。これにフォアグラが載せてある。
またこんな卑怯な技を…(笑)。内臓スペシャルだ。ソースは血。どうも血が手に入らず、
シェフが心臓と肺から苦労して作ったようだ。ブーダン・ノワールも一時お休みする
かも、という悲しいお知らせが。
・デセール(栗、コーヒーアイス)
栗はフィナンシェと渋皮煮と…もう1つ何だっけ?
・コーヒー
・プティ・フール(カヌレ)
もう他の客は皆帰ってしまったが、我々だけ粘って3時間半で終了。なんか疲れた。
後になってシェフと話をする事が頭からすっぽり抜け落ちていた事に気付く。食材の
話をしておくんだった。久しぶりの機会だったのに…。そう言えば青森産のホロホロ鳥
が結構良かった話をずっとしようと思っていたのだが、FBを見ると最近は輸入解禁
されているようだ。
今回は魚も全ヒット。時季にもよるのかもしれないが、この店はやはり魚介類も強い。
その都度なのでなかなか狙った魚を食べられるわけではないけれど(またホウボウが
食べたい)。
14回目。おすすめ食材を訊いたらアワビとフェア中のオマール・ブルーとの事だった
ので、夏らしく、というアバウトなオーダーでお願いする。今回、マイレビュアーさん
と二人で行ったのと、いつもよりお酒多かったので適当モード。早めに行ってソムリエ氏
とだべっておく。
〇おまかせコース? ¥10000
〇適当ペアリング ¥3850
・アミューズ・ブーシュ(ハモのベニエ、羊のミネストローネ)
・ドメーヌ・ド・フォンドレッシュ ブラン
かなり羊味がしっかりと出たミネストローネ。やや意外な感じのアミューズから
スタート。ワインはローヌ。グルナッシュ・ブラン、ルーサンヌ、クレレット?
・オマール・ブルー
・ジヴリ
えへへ(*^^*) 身と右に爪も。下はサフランのタルタル、上はパプリカ塩。下は冬瓜と
ワタだと思うのだが、これが美味い!ワインはコート・シャロネーズ。表現しにくい
複雑な香り(^^;で、今回一番良かった。
・アワビ 肝ソース
・ロワール ガメイ
アワビは酒蒸ししてソテー。ソースに紫黒米を混ぜてあり、これがかなりの存在感。
意表を突いたガメイ。これはアワビ+肝ソースに最適解かも。
・鮎のカダイフ包み ジャガイモソース
・無濾過ミュスカデ
上にオカヒジキとオーストラリア産黒トリュフ(!)。花はメモが読めず。これは
鮎の香りを前面に出すよりも周囲の食材に仕事をさせた不思議な皿。ジャガイモソース
も何故こんなに美味い、と思ったらニンニクも使ってあった。
・黒田庄和牛
・ル・ルレ・ド・デュフォール・ヴィヴァン
付け合わせはズッキーニとジロール茸。スモークを効かせた(?)ベーコンlikeな
仕上がり。ワインはマルゴー、デュフォール・ヴィヴァンのセカンド。
・デセール(桃と杏仁豆腐)
・桃リキュール
ソルベは何だったかな~(汗)。
マイレビュアーさんが次々と説明にないサブ食材・スパイスをピタリと当てるので、
えらい人を連れてきてしまった…と思いながら(^_^; さすが数多のフレンチレビュアー
が認めるアナリストですよ。私はと言えば八角が思い出せなくて悩んでました(しかも
どこで使ってたか忘れた(--;)。
#料理の中にトウモロコシとカルダモンが登場するけど、さてどこでしょう?
13回目。前回のピジョン・ラミエ・スペシャルが激旨だったので、今回は内臓
スペシャルでお願いした。詳細も全部シェフに丸投げした。自由度高いと凝り性の
シェフが頭を悩ませる事は知っているのだが。食材指定もしなかったので、結果、
9皿コースでやってもらえた。
〇9皿コース ¥9180
〇少しずつペアリング ¥3510
・シャンパン
4周年、と言うことで半額で出してくれていた。やや果実味もあっていい。
連休中は毎年、菊地シェフ一門のお誕生会があるそうで。思わずにやりとする業界裏話
などを聞きながらスタート。スタッフ問題もようやく解決したようで一安心。今回、
誕生日に来られたご夫婦など、他に4組だった。
・アミューズ・ブーシュ(豚タンのワイン煮とレンコン春巻き?、タコのカダイフ巻き)
皮がパリパリに硬くて、切ったらちょっと飛び散ってしまった。特にそういう説明は
なかったのだが、これはどう見ても春巻きだ。内臓料理ながら重くない。他にもいろいろ
入っているはずだが、やや不思議な味。タコの方はやわやわだ。
・豚脳みそのゼリー寄せ(セルヴェル・ドゥ・ポー)、豚タンのガスパチョ仕立て
・ソーヴィニヨン・ブラン、シュナン・ブラン、シャルドネ、ヴィオニエ
さて、シェフが不敵な笑みを浮かべて自ら皿を持ってきましたよ。これは気合いを入れて
食べないといけない皿だ。おお、クリーミィな脳みそがシームレスに周囲のゼリーに
溶けていく。タンの方はクスクスと混ぜ合わせてある。クスクスはかつて叔母から
土産に大量にもらったが、シンプルにトマトとキュウリで食べるのが美味しい。そう、
それがまさにガスパチョになっているのだ(泡もガスパチョ)。そしてどちらも
肩すかしを食らわせるようにさわやかにまとまっている。ぐぬぬ…参りました。
内部構造も分かる透明ゼリーはインパクトもあるのだが、後で訊いたら本当はもっと
大きく作るが半分にした、とのこと。しかしこれでも地味にボリュームあり、早くも
ちょっとお腹いっぱいになってきた(^_^;
ワインの方は最初にネタばらしされると、4種の特徴がそれぞれ感じられる。白い花を
甘い香りが包み、苦みもある。単一品種のものとも違っていていい。
・フォアグラとアワビ 肝ソース
・シノン レ・ヴァレンヌ・デュ・グラン・クロ2013 シャルル・ジョゲ
海陸肝コンビ。そう来たか。フォアグラの方はバルサミコとピンクペッパー。下には
ズッキーニ。意外にもフォアグラの方が軽く仕上がっている。シノンはカベルネ・
フラン100%。結構力強いイメージを持っていたが、これはエレガントな造り。酸味と…
ちょっとバラの香り?ソムリエ氏にこれどんな香りですか?と訊いてみたところ、
いや~さすがに本職の語彙は豊富だ。シダー(ヒマラヤスギ)のニュアンスなんて
思いもよらなかった。
#コメント欄で指摘して頂いたので修正しました。
・鮎のポワレ ジュとブール・ブラン、スピルリナソース 内臓添え
・ラングドック・ルーション ピクプール
骨パウダーに、内臓も別添えで一尾まるごと。養殖なので卵も持っていた。下には
水ナス。スピルリナって何だっけ?と思ったが藍藻類!?鮎の香ばしさと内臓の苦みを
堪能。しかし、でかい鮎だな…(汗)。まだヴィアンドあるのだが…。
tomkagaiさんはしょっちゅう来られるのでワインが被ってしまって…とぼやかれる(笑)。
・アンドゥイユ 赤ワインとマスタードソース
・マランジェ2013 ドメーヌ・シュヴロ
久々のアンドゥイユ。何とここで食べたのが初めてで、これが2回目だ。下には初夏の
風物詩、アスペルジュ・ソヴァージュ。以前、癖の強さにびびったアンドウィユなので
どうかな…と思いつつ食べ始めるが、これはまったく癖無く仕上げてあった。マランジェ
はボーヌ最南端のAOC。奥さまが日本人だそうで。ブランデー+ちょっと紅茶の香り?
・仔牛とロニョン
・クローズ・エルミタージュ・ルージュ2015 ドメーヌ・ド・リセ
アンドゥイユの時点でもう一皿あるのは分かったのだが、そう言えば以前の8皿から
9皿に増えたのだった。ガルニはヤングコーンとグリンピースなど。うおっ、なんだ
この火入れは…。超やわやわだ。強めにバターが香る。後で訊いたら、バターで
泳がせるように、とのこと。ロニョン(腎臓)は初体験のような気がするが、こちらは
アンドゥイユとはうってかわって癖は強めだ。赤紫+タンニンのしっかりとしたシラー
100%で。
・アヴァン・デセール(ジンジャーエールのジュレと紅茶風味のババロア)
・デセール(湘南ゴールド、バナナ、グレープフルーツ)
下からこの順で、チュイルもグレープフルーツだったかな。内容まで覚えられなかった
のだが、このバナナが不思議な味わい。バナナはひねりがないと野暮ったくなってしまい
がちなのだが。
・土佐小夏のリキュール ¥サーヴィス
あっ、これはかつて面白いデセールを出すスー・シェフが作っていたやつだ。
一年経って飲み頃に。
・コーヒー
・カヌレ
料理もペアリングも楽しんだ、良い夜でした。まだお客さんもいるのであいさつは
簡単に。リピーターも多くて、もう貸し切りタイムが訪れる事もないのかなぁ。
店にとっては、もちろん良い事ですが。
12回目。さすがに面倒なので過去レビューを分割するのは止めておいた。
今回は貝スペシャルでお願いしたが、貝だけではそうは高くならないようなので
ジビエも。
〇おまかせコース? ¥10000
このコースは事前にシェフと相談して食材を決めておくといいでしょう。
〇適当ペアリング ¥3150
もう飲める量は把握してもらっているので、いつもペアリングはおまかせ。大体、
ハーフグラスとか、少しずつ。にしても安い。
・アミューズ・ブーシュ(コガネウニと岩海苔のチュイルほか)
・ローヌ ピクプール
メモがよく読めないのだが、他2つはフグ、コガネウニ、芽キャベツ、味噌?、昆布?
など。コガネウニというのはエゾバフンウニ?やや塩強め。
ピクプールは名前は覚えてたものの、品種特性はすっかり忘れていた。酸と香りが
ある。
・ホッキ貝+本ミル貝+ツブ貝のジュレ ブロッコリーのスープ仕立て
・ロワール シュナン・ブラン
・下関酒造 海響 大吟醸
これぞまさしく貝スペシャル。3種の貝の旨味が味わえる。
シュナン・ブランはクリームのような?甘い香りでいて飲むと酸強くてびっくり。
アミューズでこれは日本酒合いますね、という話をしていたら、本当に用意されていた。
昨年、シェフがフェアに行ってきた下関のお酒。ブラインドで出て来たので生酒?とか
言ってみたが、大吟醸だった(^_^; さすがに全国トップクラスの人気銘柄に対抗出来る
ほどではない。
・パン
・三重産クロアワビ+黒トリュフと赤ワインのソース
・ジュラ サヴァニャン
・下関酒造 大吟醸
後、ブランダードもあるけど、これは何だったかな。ソースはペリグーソースの
マデラ酒を赤ワインにしたもの。
サヴァニャンも飲んだことあるはずだが、名前すら忘れていた(汗)。割とリンゴっぽい。
大吟醸は関娘だったかな?ちなみにこれは全部ちょっとずつでサーヴィスです。
・カサゴ+白子
・ラングドック シャルドネ
付け合わせは菜花、甲殻類の泡と。カサゴの淡く上品な味わいと香ばしさが十二分に
楽しめる一皿。白子はやや甘い味付けだった。
シャルドネは非常に軽い作りで、カサゴにぴったり。今回のベストマッチ。
・ピジョン・ラミエ+鹿+フォアグラ 黒トリュフと黒キャベツ ジュのソース?+内臓
・シャトー・シマール96
うぐっ…。この内臓を入れたソースが絶品。鹿とフォアグラの旨味も押し寄せる。
いやちょっとこれ反則だろ!と思ったのだが、足し算なりの難しさもあるようだ。
そう言えば毎回あまりにいろいろな皿が出てくるので忘れていたけど(^^;、内臓は
シェフの得意分野だった。
サンテミリオンの飲み頃を開けてくれました。メルロー80%+カベルネ・フラン。
・酒粕のアイス+大吟醸のジュレ+酒?のチュイル
・下関酒造 Spirits of 445 純米大吟醸
酒尽くしデセールに最後も大吟醸を合わせて。445というのは下関酒造立ち上げ時の
賛同者の人数だそうだ。酒デセールと言えば、またあのサヴァランが食べたい。
・コーヒー
・プティ・フール(カヌレ)
カヌレが美味しい。
またシェフ一人体制になってしまったので、提供はゆっくりと。この日は他に1組のみ
だったし、ソムリエ氏が話し相手になってくれるので、特に持てあます事もないのだが、
これで満席とかだとさすがにストレスあるのでは、という懸念はある。
私は「守りに入ってもしょうがない」というシェフの姿勢を高く評価しているので
この点なのだけれど、スタッフ問題が解決するまではあまり積極的にはおすすめ
しかねる、という状況なのは付け加えておく。
※字数オーバーしたので、まとめ以外は特に印象に残った料理だけ書くことにしました。
#写真はCTRL+Fで検索出来ます。
●2014/07 昼
初訪問。開店して1年4ヶ月。
皿のビジュアルの美しさと美味さに衝撃を受ける。当時、最高点を付けていた。
○ランチ(メイン二皿) ¥4000
・ホウボウのカルパッチョ 赤紫蘇ビネグレット
ホウボウなんて初めて聞いたが、カサゴの類らしい。これがなかなか濃いめの味で
美味しい。そして野菜を片付けていくとあらわになるビネグレットの色鮮やかな事よ。
思わず見とれそうな色だ。透明な皿の上で、同じ色のプラム(最初はこれのソースかと
思っていた)、黄色い葉(エディブルフラワー…ではないようだ)、緑の葉野菜、の対比
も美しい。上にかかっているのは最初にんにくかと思ったが、噛みしめると甘い。
オニオンのようだ。何だかいきなり凄いクオリティの皿が出てきちゃったぞ。
・ホロホロ鳥のロティ
ここでライヨールのステーキナイフ登場。ランチで使うのは去年、ラトラスで会食して
以来だろうか。
う~ん、香ばしい。そして独特の美味さだ。というかジンジャーエールなんか飲んで
いる場合ではない(なかなか飲み進まないのでまだ残っていた)。赤…赤が欲しい。
しかし、ランチだと調整出来ないし、ここから頼むのもなんだな…という訳でそのまま。
プチトマトは念入りに焼いてある(味付けは忘れてしまった)。豆苗がちょっと珍しい。
・白桃のコンポート
よくある盛り合わせではなく、一皿で出て来た。この皿が、同心円ではなく、更に
傾いているという面白い皿だ。ソルベ(?)を口にふくむと爆発するように液(?)が弾け飛ぶ。
これは一体…。しかし、そんな複雑な仕掛けが出来るとも思えないので温度のなせる
わざだろうか。
●2014/11 昼
シャルキュトリーが有名だと分かったので内臓料理にチャレンジ。初めて食べた
アンドゥイユにびっくり。
〇ランチ(メイン二皿) ¥4000
・スープ(カリフラワーのピュレとモン・サン・ミシェル産ムール貝)
モン・サン・ミシェル産ムール貝って最近見かけるなと思ったら、何とAOC認定だった。
小ぶりで味濃いめなのが特徴。個人的には地中海の大きなムール貝の方が好きだが、
このカップには小さめサイズで十分。それにしてもやはりこのクラスになると、普通に
スープは出してこないのね。
・アントレ(ブーダン・ノワール)
ソーセージなのだと思ったが、リエットみたいにして出て来た。黒い(ノワール)のは
血なのだが、主に背脂とタマネギで作られている。ブルスケッタ用のパンと薄切り林檎
が用意されているが、全部は乗せきれない。これはやはり、少しずつ味わいながら
食べる料理だ。右下にあるのは新生姜なのだが、非常によく合った。辛い、との事
だったが、ちょっと甘い味付けがしてあった。
・ブイヤベース
具は分かりやすくて、紅鮭、エビ、牡蠣、下仁田ネギ、春菊。鮭の皮がパリッパリ
なのがうれしい。下仁田ネギが何だかもうよく分からないとろける物体と化している!
スープはやっぱりちょっと塩分強めだが、メインの鮭は薄味(?)だからまあいいかな。
・本日の内臓料理(アンドゥイユ)
豚の大腸に小腸や胃などを細かくして詰めた料理(小腸に詰めるとアンドゥイエット
と言うらしい)。付け合わせは紅くるり大根(紅芯大根と何が違うのかと思ったら、
芯だけ赤い紅芯大根に対して皮まで赤い)、山ゴボウ、トランペット茸などのキノコ類。
ソースは黒コショウ。
さて、アンドウィユを切ると、結構強烈な香りがしてちょっとたじろぐ。う~む、
これは上級者向けの料理だ。味もかなりこってりだ。これ、ワイン頼まなかったら
どうやって食べるんだろう?糸はナイフでも切れないのでくくったまま残す
(あれっ!?今気付いたけど、片方食べちゃったかな…)。
〇シャトー・ドワジ・ヴェドリーヌ ¥サービス
デセールの前に何やらデザートワインが。「今日はボルドーばかりでしたので…」と
言う事でサービスらしい。おや、ソーテルヌ?グラスもキンキンに冷やしてある。
ん!うまい~。ここまで冷やすとこんなブドウ本来の香りがするものなのか。
ロワールの安貴腐ワインはよく飲んでいたのだけれど、ここまで冷やしてなかった(汗)。
・デセール(モンブランと紫芋のスープ)、コーヒー
上には栗。一見、普通のモンブランなのだが、栗の下にメレンゲが隠れていた。
やはりここは、デセールもレベル高い。
●2015/04 昼
2回ほど入れず、予約しての訪問。開店して2年目。
〇プリフィックス・ランチ(5皿) ¥4000+¥500
・ボラのポワレ エビの泡
いい香り。泡だけじゃなく、小エビが散りばめられている(サクラエビだったかな?)。
エビが味を支配しているかというとそうでもなくて、ちゃんとバランスが取れている。
後、このタケノコが妙に美味しい。食感は普通の硬さだが、じんわりとタケノコ由来の
旨味がする。アスパラは先日凄いのを食べたばかりなので、普通に感じる。
〇コート・デュ・ローヌ キュヴェ・ヴォヤージュ モンショヴェ グラス ¥900
シラーとグルナッシュの古木。以前、ブラインドで飲むとブルゴーニュだと騙されると
いうローヌの古木ワインを飲んだことがあってそれかと思ったが、違った。ダーク
チェリーにちょっとインク入った香り。古木ワインってやっぱりなめらかだ。
・和牛頬肉のマデラ酒煮込み プティ・ヴェールの花添え +¥500
唯一の+料金メニュー。またしても美味しそうな香り。ナイフを入れるとやや硬めの
レバー切ってるみたいだ。最初の印象は洋食屋の煮込み料理だったのだが、次第に
違ってくる。マデラ酒の存在は感じるのだが、そう甘くはない。肉と結合して別の物に
変化させている感じだ。プティ・ヴェールというのは初めて聞いたが、糖度の高い
葉野菜。更にその花というレア食材だ。一応、菜の花のくくりなのだが、味はちょっと
説明がつかない。
〇? ¥サービス
またしてもデザート・ワインサービス。ボトルは後ほど…と言うことで取りあえず
飲んでみるが、ちょっと青い(青臭くはない)風味のあるさわやかな飲み口。
何だろう、と思っていたら、運ばれてきたボトルを見てびっくり。メルシャン?
甲州種か。そういや、日本でも貴腐ワイン作ってたっけ。これは今の時期にしか
出さないと聞いて得心。
●2015/06 夜
初めて夜行ったのだが、取材直後で入れず。
●2015/10 昼
〇プリフィックス・ランチ(5皿) ¥4000
・秋鮭 ムール貝のソース
白いピュレはブロッコリーだが、とにかくこのムール貝のソースが濃厚で美味い。
鮭はテンション上がらない食材だな~と思っていたが、中が半生っぽい火入れで
よそ行きの顔だ。そして下のナスを食べてびっくり。ねっとりとした色気すら感じる
味わいで、別の野菜を食べているようだ。これが秋ナスパワーか。見た目も美しい
一皿だった。
●2015/11 夜
初訪問から一年以上経って、初めて夜訪問。カウンターもない店なので、結構おっかな
びっくりだった。以前のサーヴィスの方がいる内に夜、行けなかったのが心残り。
前のシーズンから食べ始めたジビエ、初のペルドロー(ヤマウズラ)チャレンジ。
予約からしてしどろもどろだったが、最後はシェフに長いこと解説していただいた。
めちゃくちゃ量多くて、次行った時によく食べられましたね、と感心される(^_^;
〇8皿コース+ペルドロー ¥10000
サービス料10%。
・アミューズ 写真なし
いきなり写真を撮り忘れるorz。透明な長いくしの刺さったパテ・ド・カンパーニュと、
薄い長方形の何かを焼いた物が隙間にはさまったヴィジュアル。パテ・ド・カンパーニュ
の方はやや酸味がある意外な味。なかなかおいしい。焼いた物は卵白と何かだった
かなぁ?これが味すら表現が難しい。甘い&しょっぱいが一応ベースかな。不思議な
味わいがあり、かみしめながら食べる。
・アントレ1(ズワイガニのムースとエビの泡)
ムースというか、茶碗蒸し(?)っぽいズワイガニ。そしてエビがとても香ばしく、
かといってズワイガニの邪魔をするでもなく絡んでいる。ううむ、美味い。そう言えば、
前々回のポワレもこうだったか。
〇白・グラス(リースリング?) ¥1200?
オススメのアルザス。これがリースリングらしくない淡いカリンの香りで、最初の
落ち着かない頃はスパイスっぽくも感じた。徐々に酸味が主張するように。他のも
混ぜてるのかな?と思ったが、聞きそびれた。これはかなり良かった。
・アントレ2(ブーダン・ノワールのイカ墨エクレア)
上にはお馴染みのリンゴ、下にもリンゴのピュレ。他に赤いスプラウトやアマランサス
など(アマランサスは大体、種か葉かのどちらかだ)。ナイフが通りそうもないので
手で食べるが、リンゴがこぼれるのでちょっと大変だった。エクレアの食感がかなり
面白い。定番のブーダン・ノワールを再構築した一皿だ。
・カンパチのポワレ トランペット茸とサフランソース
後からシェフが登場したので何事かと思ったら、乗せ忘れた万願寺唐辛子(?)を乗せて
いった(笑)。下にはリゾット状の発芽玄米。セップ茸も使ってあり、料理名はブルグル
(名前分かったので更新)。ナイフを入れたら何だか
凄い音でちょっと驚くが、皮の音だった。焼いたカンパチって食べたことなかったが、
ほぅ、こんな味か。何だか一味違うが、後でシェフに訊いたら、和食っぽくならない
ように焼いている、とのこと。黄色いのがサフランソース、茶色いのがトランペット茸
だが、この茶色ソースが美味すぎる!ちょっとデミグラスっぽかった。
・ペルドロー胸肉のポトフ仕立て
ペルドローは二皿構成。まずは胸肉から。ペルドローはグリ(灰色)とルージュ(赤)
があるが、これはグリ。意外とくせのない味だが、ゴボウも使ってあり、この辺は
うまく処理してあるようだ。スープはペルドローのガラだが、やや苦い。
・ペルドローもも肉のパイ皮包み ジビエソース
シェフ直々に説明に。中身はちょっと足りなかったので、エゾシカとホロホロ鳥も
使用。ソースはやはりガラと、後はピジョン・ラミエなんかも使ったもの。えー。
何でそんなに盛り沢山なんですか(^_^;後、量が多いと警告されたが、確かに多いどころ
ではなかった。パイ皮を崩すのが嫌なので大きめに切ってばくばく食べる。今度は
はっきりとした苦みを感じる。後で訊いたら、内臓由来、とのこと。サラダも付いて
くるので合間に食べながら。最後に中心部のモモの部分は手づかみで。足の先端は
パリパリになっていて、先の方を持っていたら骨も途中から折れてしまった。
かなり高温で焼き上げているようだ。骨の周りはくさみもあるが、やはりこの部分が
一番旨い。
●2016/02 夜
いよいよジビエの女王・ベキャス(山シギ)にチャレンジ…のはずだったのだが今年は
高騰しているということで断念。仕方ないので何故か食べようと思うと見かけない
シャラン鴨にしてもらった。またシェフにジビエについて詳細に解説して
いただいたが、deco(現LATURE)が閉店するという話をかなり早い時期に知ることが
出来たのは幸運だった。この回もめちゃめちゃ量多し。
〇8皿コース+シャラン鴨 ¥8500+¥1000
・アミューズ(マグロとパルミジャーノ、ボタンエビ)
前回同様、アクリル串(?)を使っているが、謎のビジュアル。マグロボール(?)の方は
中心に柚子を効かせてあるが、味の主役はパルミジャーノ。こんなものは食べたことが
ない。ボタンエビは海水とトリュフオイルに漬けてあり、クレソンが浮かべてある。
串を引き揚げると自動的にクレソンがくっついた。うむむ、こっちも未体験ゾーンの
料理だ。
・ズワイガニとカブ
意表を突いた外観。乾燥させたホウレンソウと、ズワイガニのオイルパウダー(殻だった
かも)。下にはハチミツと何かのジュレとズワイガニ・カブが。パウダーから蟹の風味
が。ズワイガニはそれほど多くないが、このカブが美味。香気のある、よそ行きの
表情だ。ホウレンソウがちょっと食べにくいので先に食べてしまったが、ちゃんと
全部合わせるべきだったか。
・銚子産キンメダイ 芽キャベツとパセリのソース
またしてもソースが美味い。やや酸味があるけど、バターが効いているのか?下が
キャベツとベーコンで、それ由来な気もする。今回は塩分は控えめだった。
・マダム・ビュルゴー シャラン鴨 +¥1000
付け合わせはアンディーブ(チコリー)のブレゼに、トランペット茸ほか3種のキノコ。
写真でも判ると思うが、分厚い脂が美味い。以前食べたエトフェシャラン鴨とはちょっと
タイプの違う美味さだ。それにしても肉厚だな…。この厚さだとペルスヴァルのナイフ
が欲しくなる。アンディーブも単体でやっていけるぐらいだ。後でシェフが詳しく
解説してくれたが、某三つ星店の仕入れに便乗させてもらった、とのこと。
●2016/04 昼
ホロホロ鳥が食べたくて昼に行ったのだが、貸し切りのキャンセルがあって食材が
だぶついていると言うので、いつもの値段でおまかせスペシャルを作っていただいた。
開店して3年目。
〇プリフィックス・ランチ(5皿) ¥4000
・新潟産あんこうのテリーヌ 赤ワインとエシャロットのヴィネグレットソース
時季外れのあんこう。肝以外なら別に変わらない。いろいろな部位を調理法を変えて
合わせてある。周囲は結構コリコリだ。付け合わせはホワイトアスパラ、イタリアの
食用タンポポなど。
・サワラ+黒ゴマ 蛤のブール・ブラン
サワラの皮をはがしてゴマをまぶしたという大胆な調理法。これにベーコンと新玉葱、
シバフタケ・ムースロンなどを添えて。一見ごちゃごちゃしているようだが、それぞれ
がちゃんと役割を持ってサワラを引き立てる。これはサワラが染めやすい食材だから
だろうか。
・バスク・マシュー豚のグリエ ポワブラード・ソース
キントア豚かと思ったら違った。部位は肩ロースで、グリエにする事によって少し薫香も
ついている。付け合わせはデュラム・セモリナなどを混ぜたブルグルに押し麦、舞茸、
ホワイトアスパラ、小さいながらも存在感のあるのはパセリの苗だった。やはり
スペインの豚らしく、脂たっぷり。ワインが進む。それにしても…ちょっと多くない
ですか?(汗)
・日本酒のサヴァラン
酒はシェフの地元から福寿。いきなり大吟醸だし。アイス自体はヴァニラかな?これに
レモンパウダー?がかかっている。甘すぎないサヴァラン。何だか器もあったので
もっと大吟醸かけてもいいのかな~と思ったが、さすがにやめておいた^^;
●2016/05 夜
シェフがケータリングに行って不在だった。以降、夜は予約してから行くことに。
するとシェフがちょっと違う皿を用意してくれる、という効果もあった。
●2016/06 夜
前日、チーズ祭りでめいっぱい飲み食いしてしまったので、朝からちょっと重め。
暫く、アンビグラムのパティシエ氏がお手伝いされていたのだが、鎌倉の新店に
移られた。この頃から、スー・シェフの出す、とても凝ったデセールに注目するように。
〇6皿コース ¥7020
・アミューズ(赤ピーマンとノルウェーサーモン)
またしても初めて見る器のアミューズ。スプーン代わりにして、このまま頂く。
上と周囲にあるのはウイキョウの花。先日、フィノキエットとフィノッキオの違いを
覚えたばかりだけど、花もあるのか。サーモンの味は濃い目。赤ピーマンは少しマリネ
してあるようだ。これにウイキョウの香りがプラスされる。
・山口産白バイ貝のムニエル
ソースはブール・ノワゼットとムースロン?それから白バイ貝の肝と大葉。下には
砕いた枝豆とそのままの枝豆。加熱したバイ貝って初めてかも。これが不思議な食感
でいて、干物のように噛めば噛むほど味が出る。う~む、面白い上に美味しい。バイ貝
は塩で下茹でして、後は塩味は加えていないそうだ。肉の風味がすると思ったら、生ハム
も使ってあった。
・デセール1
青リンゴとセルフィーユ(上に乗っている)のソルベ。ラベンダーのジュレとパウダー
が使ってある。これにシャンパンをかけて完成。笑っちゃうくらい楽しいデセール。
・デセール2
とてもインパクトのある外観。中にチェリー、周囲を炭メレンゲで囲んである。さらに
周りにはフレーズのソース。後、下段がブラックチェリーだったかな?
何だかデセールが凝ってるのでシェフが作られたんですか?と訊いたところ、若い
スタッフにまかせた、とのこと。いいセンスしていると思う。
・土佐小夏のリキュール ¥サーヴィス
これも同じく、若いスタッフが作ったというもの。すっきり上品にまとまっている。
試作品らしいけど、もうこれで完成でいいのでは。
●2016/07 昼
ホロホロ鳥が食べたくてまた昼行ったのだが、鳥インフルエンザで輸入制限がかかって
いる事を知る(この制限はかなり長引くことに)。スペシャル食材のエトフェ鳩を
出してもらう。
〇クロ・シギエ カオール2012 グラス ¥1000
やや繊細な作りのちょっと珍しいというカオール。カオールってタナと勘違いしてた
けど、マルベック(オーセルワ)が主体か(タナも使っている)。色は紫系じゃないな。
濃い目のルビー色だ。そう黒くはない。次第に香り始めたが、そうそう、マルベックは
こんな香りだった。アルヘンのマルベックは結構好きで飲んでいた。選べるなら軽めの
ピノにしようかと思っていたのだが、鳩にこのセレクトははまった。ソムリエ氏も自信
あったみたいだ。
〇プリフィックス・ランチ(5皿) ¥4000+¥500
・ランド産エトフェ鳩(1/2) ジュのソース +¥500
中央がコーンと内臓。フィンガーボウルはないが、おしぼりを新しく出してくれた。
三角なのはヒヨコ豆のスナック。ソックという名前だと思ったのだが検索しても出て
来ないし、メモがどうも怪しい。この内臓の部分が美味しい。身にも少しレバーの
ような食感がある。ホロホロ鳥は食べられなかったけど、十分に満足。
〇シードルのアイスワイン ¥サーヴィス
デセールに合わせて。シードルのアイスワインなんてものがあるのか。マールっぽい
のが、リンゴなので、酸味がある。ブラインドで出されると分からないかもだが、
言われてみるとなるほど、と思う感じだ。
・デセール(ライチと?のジュレ、スモモとモモのクリーム、フロマージュのソルベ、クロレラ入りメレンゲ)
後はデセールだけ、と気を抜いていたら、な、なんだコレ。まったく見た目から予想が
つかない物が出て来た。最近、フレンチはメモに頼らなくても写真だけで結構思い出せる
ようになってきたぞ、と思っていたのだが、これはあまりに複雑で全部覚えきれなかった
\(^^)/ 一番下がジュレで、ベリーとピンクいのは何だったかな(汗)。渦巻き状のが
スモモとモモ。モモクリームはやや濃くて、フロマージュを使っているのかも。味的には
フロマージュソルベが支配しているのだが、この香りがとてもいい。
●2016/10 夜
非常に凝ったデセールを出していたスー・シェフがオルグイユに異動。一人で大変な
シェフが本気出しすぎの料理で待ち構えていて、参りました、の一夜。
〇6皿コース ¥7020
・昆布森産カキのセビーチェ
20cmはある巨大カキが出て来て驚く。やっぱり昆布森産ですか。鮮やかな赤はタデの
スプラウト・マジックレッド。下にはブロッコリーとディルのムースでまたきれいな
白緑色。昆布森産独特のクリーミィさもさるものながら、出て来た瞬間に心を鷲づかみに
される一皿。
・冷製サワラのトリュフがけ
ソースはトリュフとヴィネグレット、マツタケ、カブ、柿を添えて。前の皿もそうだった
のだが、どうも最近、私が行くとシェフが新メニューを作るらしく(^_^;、ソムリエ氏が
何を合わせるか頭を悩ませていた。結局、少し貴腐香のあるサンセールを選択。
この皿は説明が難しい。一言で言うと、分からん。ソースに少しだけ甘みもあり、
ここにマツタケの香りと柿の甘みもちゃんと絡む。とにかく参りました、の一皿。
・真鱈白子のムニエルとアンコウ
これも新メニュー。ソースはフォン・ド・ヴォーとケーパー。ワインは白ながら
なめし皮の香りのローヌ・ヴィオニエ。フォアグラに近い濃厚さ、という見立ては
間違っていなかった。
・フランス産仔牛フィレ ムール貝のソース
ヴィアンドに貝ソース、というソムリエ泣かせの一皿。何しろ、食べている最中に
ソースがきれいなピンク色に。結局、コート・ド・カステイヨンというマイナー地区の
お値打ちボルドーを合わせてくれたが、この皿は強めの白でもいけたはず。素直な
仔牛に濃厚ムール貝のソースは45:55ぐらいだった。
●2016/12 夜
またしても新作ラッシュ。ドイツのマイナー品種の話や業界の話で盛り上がる。
いろいろ充実し過ぎて3時間も長居してしまった。
〇ボジョレー・ビラージュ ¥サーヴィス
ややイチゴの香りのボジョレーからスタート。最後の一杯だったので少しのはずが
結構、多くなった。貸し切り状態だったもので、ソムリエ氏とワインの話もたっぷり
出来た。
〇6皿コース ¥7020
・鹿パテ・冬トリュフ・ブロッコリー
真っ黒い冬トリュフ。トリュフにこんなに違いがあるなんて今まで知らなかった(^_^;
〇トーマス・ブータン セルシアーヌ・ペルラン2014 1/2グラス ¥756
エチケットが可愛いシュナン・ブラン。色は薄め。なまめかしい香りでいて甘い、と
すごいギャップがある。
・ヒラメの昆布締め・ミンククジラのタルタル・牡蠣・春菊
新作。シェフが嬉しそうにやって来て、自ら説明。またこんな、説明に困るレベルの
料理を…(^_^; 下から牡蠣、ヒラメ、タルタル、牡蠣の泡、の順。タルタルはアーモンド
を使っている。パレットに出されたヴィリディアンの絵の具のような春菊のソースが
美しい。味の主体はヒラメ。これに赤身の魚のようなフレッシュ感のあるミンククジラ
が絡む。牡蠣はそれほど目立たない。ミンククジラは改めてこんな味なんだ、と驚か
される。
〇サヴィニー・レ・ヴォーヌ プルミエ・クリュ レ・フレノー2010 1/2グラス ¥864
華やかさがありながら、やや枯葉系。
・島根産ジャンボしいたけ・香箱蟹とペシャメルソース・パン粉がけ
これも新作だが、ワンオフかも?とか言われる(汗)。ペシャメル・ソースがベースに
なっていて、グラタンを想起させる。中に焼いたギンナンも入っていて、結構な存在感。
〇シルヴァン・ボック 1/2グラス ¥756
ローヌのメルロー。これかなり面白かったんだけど、メモがなくて内容忘れてしまった。
・キジハタ スープ・ド・オニオン
この写真では分かりにくいと思うが、切り口が虹色に輝いている。やや衣?がついて
いて皮がカリッカリ。スープ・ド・オニオンはかなり強い味で、これは断然赤ワイン。
フレンチで食べた記憶がなかったのだけれど、結構クラシックな料理かな。中に
入っている小松菜もおいしい。
〇ドメーヌ・デ・エスピエ ジゴンダス レ・ブランシュ2012 1/2グラス ¥972
色濃いながら、ローヌらしい飲みやすさ。これもメモがない。
・鹿ランプ肉 ポワブラードソース
付け合わせは根セロリ、万願寺唐辛子、泥ネギ、冬トリュフのブレゼなど。ランプ肉は
甘みがある。しかし…ちょっと多いんじゃないですか、これは(汗)。
・タルトタタン バニラアイスソース
解かして温めて冷やしたグラス・ヴァニーユでタルトタタンながら軽く仕上がっている。
たっぷりの肉の後は軽いデセールがいい。
〇デザート・ワイン(ジュランソン) ¥サーヴィス
ジュランソンは南西地方にある。詳細は忘れた。爽やかな味わい。
遂に(?)ワンオフまで登場して、この店のレビューはこれでいいのかと思う今日この頃。
それにしてもこの店が貸し切り状態なんてもったいない。フレンチ好きはまず来ない
エリアだろうけれど、副都心線なら東急直通で来れますよ。渋谷から15分ぐらい。
実はメニューにない、¥10000のコースもあるので、最初からシェフの全力を味わいたい
人はこれを頼むといいかも。
#夜の採点、少し上げました。
一番行った2店ほか。