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1位
14回
2018/01訪問 2018/01/16
麺料理主体の珍しい河南(へなん)料理店。「日本初登陸」の謳い文句通り、恐らくは
日本で初めて食べられるであろう料理がいろいろ。最初は中国語だったメニューも
日本語化し、店員も日本語が通じるので日本人でも問題ない。エレベーターのないビル
の4Fにあったのだが、現在は2Fに移動して利用しやすくなっている。
狭い2人席に座ろうとしたらマネージャー氏が4人席でもいいですよ、と言ってくれたが、
構わず座る。韓流女子100人の中に飛び込んだ事もあるんだから、なめてもらっては
困る。
〇拌羊杂(羊の内臓とニンニク和え) ¥780
杂は雑の簡体字。メニュー名微妙に変わっているが、以前頼んだものと同じだ。
〇水餃砂鍋(水餃子土鍋) ¥880
以前は無かった砂鍋(さーこー)。冬はやはり砂鍋だろうと思ったが、しかしスープは
薄い。まあ水餃メインだからなぁ。お湯のみ、という訳ではなく、アオサ?と搾菜が
漂っている(水餃の中身ではない)。福建や浙江料理っぽいアレンジではある。
拌羊杂もさっぱり系だったので、もうちょっと味濃い料理が欲しかったかな。他に
魚系のメニューも増えていた。段々、河南色が薄れてきた気はする。もっとも相変わらず
河南人には大人気だ。
マイレビュアーさんのレビューでメニューが新しくなっていたので久々にやって来た。
あれだけ行っていたのに半年ぶりかぁ。ビルのドアの前に立つと、あれ?2Fへどうぞ、
と書いてある。中に入っても階段の表示は新しくなっていないが、本当に2Fに移動
している!あるいは下に拡張したのか?アム・ツゥ・ベトはどうなったんだろう?(2F
と勘違いしていたが、3Fだった)
2Fはアム・ツゥ・ベトと同じく、ソファーがあってシックな雰囲気。以前はクラブか
何かだったのだろう。頼む物は決まっているので、フーラータンとグオティエ、と
言うが、つ、通じない…。以前たまたま通じたから調子に乗っていたが、ピンインも
覚えずにカナ読みで通じることはまず無いようだ。仕方ないのでメニューをめくって
注文するが、鍋貼(グオティエ)が見つからない。え、無くなった!?見ると、无と
書いてある。无(ウー)って実際こうやって使うのか…(死人ではなく、有の対義語)。
グオティエ無くなったのはショックだ…。日式餃子が束になっても叶わない美味さ
だったのに。
料理は中々出て来ない。相変わらずブザーが無いので、注文する時に気付いてもらう
まで結構時間もかかったりする。席は4Fの時よりも減ったかな?段々人も増えてきて
満席に。4人テーブルに座ったのでテーブルを分離しようと待ち構えていたが、使う
機会は訪れず。
〇蒸餃(蒸し餃子) ¥780
グオティエ(焼き餃子)の代わりに頼んでみたが、実は頼むの初めてだった。水餃は
¥450なので、えらい値段に差がある。それほどもちもちではないが、しかし中から
旨味が溢れ出す。皮凍(ピードン)を入れるやり方はグオティエと変わらないようだ。
シェフも変わっていないようで一安心。
〇胡辣湯(フーラータン) ¥780
冬になったら食べようと思っていた胡辣湯。以前は全然辛くなかったものの、本来、
挽き立て胡椒を使って辛い事は知っている。うっ、か、辛い!ぐは~、本場仕様に
なっている。しかも味がかなり濃い。まだ10%も食べていないのに毛穴が開いている
のが分かる。痺れる辛さだ。しかしゆっくり食べたら完食出来た。昼間冷たい物を
飲んだせいか調子も悪かったのだが、かえって良かったのか帰りにはぽかぽかに。
以前食べた物と写真を比べたら、やっぱり色は濃い。
回転は早く、もう空席が出来ている。後から入ってきたのは日本人らしく、随分長い
事悩んでいる。帰りがけにマネージャー氏発見。ちゃんと覚えててくれた。4Fからは
完全に移動したみたいだ。新メニューも見つけたのでまた行ってみよう。
こんな暑い日は凉皮だと思い、さてどこへ行こうかと思うが、考えるのも面倒でここへ。
3Fのアム・ツゥ・ベトは改装中だった。店内は若いカップルが3組に若い1人客が4組。
〇葱香豆腐絲 ¥500
もうどれが頼んでないメニューなのか分からなくなっているが、とりあえず干豆腐を
頼んでおく。しかし、これ夏メニューの葱香豆腐と似ているが、こちらはちゃんと
干豆腐だ。
〇爆炒凉皮(リァンピー) ¥780
拌メニューより¥100高い。爆炒なのでやはり冷たくはなく、ほかほかだ。意外にも
薄い酢味噌?味+ピリ辛。加熱された凉皮はやわやわになっているが、もやしの
シャキシャキ感が食感を支配している。
結局のところ、この店に冷菜の凉皮はない。他の店だと丛老太面食店、西安肉夹馍、
阿蘇米線辺りか。小麦粉の凉皮も食べたいのだけど、どこの店にあったかなぁ。
またポスターが増えているが、お疲れ様セット¥1000なんてのが出来たようだ。
もっとも、ここ以外全部中国語なので、日本人にアピール出来ているとは思えないが…。
今回はいよいよ孔府家酒を頼もうとやって来たのだが、えっ、ないの!?あるのは
二鍋頭酒の小瓶だけだと言う。いや、二鍋頭酒はもういいよ…。これにはかなり
がっくり来た。折角、夜の飲み予定空けたのに…。
・青島ビール ¥550?
白酒は諦めてこれを頼む。随分久々に飲む気がするが、やはり記憶にあったのと同じ、
バランスの悪さを感じる。
・鹵味拼盤(ニガリ三種盛り) ¥980
部位はよく分からない。何だか3種以上あるような気もするが…。基本、中国醤油(?)味
かな。
・蒜泥皮凍(ピードン) ¥500
皮凍がずっと謎だった品。ゼラチン質の中に何か入っているようでいて、何も入って
いない?なんだかピリ辛だと思ったら、これはニンニクか。要は煮こごりだ。検索して
たら、実はグオティエの中身にも使われている?
〇鍋貼(グオティエ・中華風焼き餃子) ¥680
またまたグオティエ。今回は時間かかった出来たて仕様。自家製辣油かけ過ぎて
しまった。これは少しでいい。後、皿にかけていたけど、小皿に取った方がいいかな?
いまいち、意思疎通出来たか不明なのだが、どうも二鍋頭酒以外の白酒は無くなって
しまったらしい(T_T)。最近は中国の若者も白酒を飲まないらしいし。こんな事なら
孔府家酒さっさと飲んでおくんだった。確か、永利にはあったのだが…。
中途半端に飲んだらやっぱり飲み足りなくて、帰ってこのクラス最高の白酒・金六福を
飲んでしまったのだった。
今日もあいさつはニィハオだ。こんにちは、と返して席へ。初期に見かけたきり、
日本人には全然会わない。今日は既に半分ぐらいの入り。また壁にポスターが増えて
いるが、日替わりランチとデザート2種、もう一つは何のポスターなのかさっぱりだ。
デザートは豆花と、もう一種は読めなかったが、写真からして仙草ゼリーだろうか。
ちょっとタバコの煙がきつい。
〇拌羊雑(羊の内臓とニンニク和え) ¥980
雑=内臓、拌=和え料理。パクチーとタマネギが絡んだ羊もつはさっぱりした味で
食べやすい。この店は本当に羊が安定している。扱いが上手い方じゃないかと思う。
ニンニクもそこそこ入っている。
〇香辣凉皮(リァンピー) ¥680
凉皮は平べったい麺。米粉版と小麦粉版があるようだが、これは白いので米粉版だろう。
拌と炒があり、拌の方を頼む。ナッツと腐竹、乳化したスープと…あれ、この黒いの
何だろう。何となく食べ覚えがあるが…。と、急に辛くなってきた!ぐえっ、これ
相当辛いぞ。メニューをもう一度よく見ると、香辣凉皮/爆炒凉皮…。やっちまった。
そりゃ辛いわ。遅効性の辛さなのでこれは椒類かな。ちょっと落とすようにして食べる。
未だ食べた事のない麻辣湯にも興味あったのだが、この辛さでは到底太刀打ち出来なさ
そうだ。スープ類が辛いと、本当にリカバリ不能だったりする。
やってくると、1Fでオーナー氏が垂れ幕?を設置中。4Fに上がると珍しくニイハオと
あいさつされたので、おやと思うが、まあこの店は日本語でも応対できるよう教育され
てるはずだ。しかし、リャンフェンと注文してみたものの、通じない(^^; 今まで一度も
中国語読みでオーダーが通った事ないんだよな…。やはりビンインを覚えないと駄目
なんだろうか。
〇葱香豆腐 ¥680
夏メニューから。干し豆腐だろうと思い込んでいたが、意外な事に厚揚げ(?)だ。ネギ
の辛味が効いたさっぱり味。
今日は人多いな…。何故か一人で来てるのは女の子ばかりな気がする。ふとメニューを
見ると中国語版な事に気付く。こういう場合、言えば他テーブルのと交換してくれる
と思うが…。
〇爆煎凉粉(リャンフェン) ¥780
あれっ、温かいぞ。メニューをよく見ると爆煎と書いてある。爆炒ではないが、
とにかく加熱して作るようだ。他にバリエーションはなし。凉粉は澱粉を固めた物だが、
熱でとろとろやわやわになっている。そして辛味噌(?)とネギ味だ。注文時に辛い、と
言われたほど辛くはなかったけれど。それにしても凉粉が冷たい料理だと思い込んで
いただけにやや意外だった。
大分暖かくなってきたので、そろろそ凉粉・凉皮を食べようとやってきたのだが、
あれ、新メニューがある!中国語のみだが、これは頼むしかないなー。米線もあるが、
麻辣か。西紅柿って何だろう、とわくわくしていたら、マネージャー氏が、トマト、と。
えー。
〇青豆高菜 ¥680
青豆+高菜+唐辛子。冷前菜か…。東南アジアや南アジアの高菜に外れなしだけど、
中国の高菜はいまいちピンと来ないかな。かなり味が濃い上に油も使っている。
唐辛子も全部食べたが、そう辛くはない。
〇西紅柿鶏蛋面 ¥880
鶏蛋(ジータン)=鶏卵か…。トマト+卵は定番の味付けで、刀削麺なんかで良く
見かける。細麺と太麺を選べたようだが、default は太麺のようだ。麺の方は、
手+手偏に幹+面、となっていたが、漢字が出せない。スープというよりは餡だが、
温度は温い。夏向けメニューなんだろうけど、これはアレンジメニューのようで、
あまり完成度は高いと感じなかった。
今回は半月文摘という新聞を自由奪取してみた。香港系の新聞かな。網博週報より
何だか真面目な印象を受ける。しかし、字が多くて、漢字眺めてるだけではどういう
記事なのかほとんど分からない。連載小説もあるみたいなんだけど。広告はやはり、
似たような感じ。
客層は相変わらず若者ばかり。一人で食べに来ている女の子もいる。でも何故か
生ビールは日本語で頼んでいる。日本で生活しているというのもあるが、多分、中国語
に相当する単語がないんじゃないかと思う。
〇河南烩面(ホイメン) ¥980
注文時に何か訊かれたのだが、羊スープだけど大丈夫ですか?という事だったらしい。
今更過ぎて驚いてしまったが、確かにこれは羊駄目な人は決して頼んではいけない
メニューだ。以前、別の東北料理の店でも日本人には出せない、と言われた事がある。
烩面は中国10大麺料理の1つらしい。刀削麺とは違う。きしめんを更に潰したような
ぐねぐねした平麺。細切り昆布と干し豆腐に、春雨も少し。後はパクチー、クコの実、
ウズラの卵。羊肉は以前、つまみで頼んだ羊肉と同じ感じだ。ちょっとさっぱりした
感じで食べやすい。濃厚羊スープには昆布の旨味も溶け込んでいる。意外と内陸部の
料理でも昆布はよく見かける。流通の悪かった頃から使っているのか、最近の傾向
なのかは不明だが…。
#古くは漢方薬として利用していたみたいです。
〇鍋貼(グオティエ・中華風焼き餃子) ¥680
また頼んでしまった。グオティエ美味しすぎるし。今回は意外とすぐ出て来た。その
せいか、前回ほどではなかったかな。自家製辣油が一般的な辣油よりおいしいのは、
唐辛子がずっと漬かっているからだろうか。
以下、店とは関係ない話です。
帰りに、1Fに置いてある、網博週報という新聞をもらってみた。値段が書いてあるが、
歓迎自由奪取、とある。記事は少ししか無く、広告が非常に多い。店舗物件紹介や
看板制作、法律事務所などが多く、商売人向けの印象。なんと、一面には馬記 蒙古肉餅
の広告がある。あの店は中国人にも珍しい料理らしいからなぁ。それと、干し豆腐や
鴨首の製造会社には純日本原料、日本制造(製造ではない)と書いてある。これって
日本製だったのか…。どうもその方が中国人達にも評価が高そうなのが面白い。
それと、美女募集というエロそうな求人広告もあるが、内容までは分からない。超忙!
超忙!と強調してあるが、そんなに忙しいのか(汗)。これらも日本人経営、と書いて
あると安心(?)なようだ。
また池袋中華街の新店に行ったのだが、なんと設備工事で当分お休みだった。
バックアップまったく考えてなかったが、自然と足はこちらへ。来る度に新しいポスター
が貼ってあるが、今度のは何だろう。新歌声season2と書いてあるが、ディレクターが
海外でネット指揮?どうもよく分からない。今回は新しい人なのか、ニイハオと挨拶。
週末ではないせいか、それほど人は入っていない。しかし、かなり時間がかかって
手持ちぶさただった。
〇牛肉刀削面 ¥880
他に辛そうなのが2種類と、炒めVer.がある。麺かなり柔らかくて茹ですぎか、とも
思ったが、太い部分はそうでもない。端の薄い部分は半ば溶けかかった感じ。こういう
茹で方か。スープは透明で意外とあっさりなタイプ。牛肉はよく煮込んである。辛くない
タイプで濃いスープか、羊版もあるといいんだけどなぁ。とか言いつつ、スープも完食。
〇鍋貼(グオティエ・中華風焼き餃子) ¥680
水餃とはまったく呼び名が違う、焼き餃子。テーブルにある酢醤油(単なる醤油かと
思ったら違った)と自家製辣油をかけていただく。中国と言えばとにかく水餃子が主流。
焼き餃子は期待出来ないだろう、と思っていたが、何と皮もちもちではないか。こりゃ
旨い。水餃と同じタイプだ。それでいて、パリパリ感もある。これは水多めで蒸してから
最後に焼いて仕上げるらしい。時間かかったのも納得。これはおかわりしたいぐらい
だった。
パフェを食べに行こうと思っていたので、やや控えめに(結局、行かなかったけれど)。
しかし、ここは何頼んでも大体旨いなぁ。今度は鍋貼もつまみにしよう。
そろそろ荒木町に行っておこうと、ストックの中から優先度の高い店2店ぐらいに電話
してみたのだが、予約がまったくお話しにならない状況だった。更に、お一人様は
遅い時間に…とやんわりと言われてしまう始末。……( ̄▽ ̄)フッ。
こんな傷ついた心を癒してくれるのは外国語の喧噪と強い酒しかあるまい!
いつもの様にやって来ると、階段にイラスト入りの貼り紙がしてある。「最上階・
頑張れ頑張れ!」ってとこかな。メニューは遂に全日本語対応になったようだ。
もっとも、香菜とか蒜泥とか、いくつか基本単語を覚えておいた方が内容が分かって
読みやすかったりする。麺料理に至っては食べてみるまで分からない物も多いだろう。
一番高い五糧醇という白酒を頼むが、困ったような顔をしてマネージャー氏を呼びに
行った。どうやらこれは無いようだ。二鍋頭がいつもの紅星じゃなくて、小瓶という
のがあったので頼んでみる。
〇牛欄山二鍋頭(小瓶) ¥550
これで100mlか。瓶じゃないと¥400なので、そっちの方が安いけど、まあいいや。
今更だが、度数56度もあるのか。やはり二鍋頭は一番安い白酒なのか、それほど
香らない。ややグレードが上の孔府家酒が同じ値段なので、こっちを頼んだ方がお得
かも。
店内、全員中国人だが、みんな若い。Happy Birthdayを歌っているグループもいる。
みんな、昼間は何の仕事をしてるのかな~。
〇香菜木耳(パクチーとキクラゲの和え物) ¥500
少し温かい。酢と油、ニンニク、パクチーにキクラゲ。シンプルだけど、やっぱり
この店は他店よりいい、と感じる。¥500の小皿シリーズだが、和訳がつくと、割と
ニンニク和えが多い。
〇風味羊肉(ラムもも辛味和え) ¥980
辛味とあったが、今日はやや強気に攻める。このラム肉がなかなかいい。切り口が虹色
に光っているが、脂が溶ける感じがある。タレもちょうどいい辛さ。白酒も飲んで
温まってきた。
店内、8割ぐらいの入りで、盛況だ。フロア3人体制だが、大忙し。この店はブザーが
無いのでなかなかつかまらない。仕方ないのでレジのところまで行って追加オーダーを
通す。
〇蒸菜 ¥680
写真を見ると天ぷらみたいな外観だったのだが、出て来たものはニンジンと青菜を
小麦粉?で和えてあって、予想外の料理にやや戸惑う。小麦粉を更に増量したタイプの
料理はあるから、それのバリエーションと考えればいいかな。
〇新疆大盘鶏(新疆+四川風鶏肉煮込み) ¥1280
新疆+四川と言うのが謎だったが、結構辛い。鶏は骨ごと入っていて、やや食べづらい。
この肉はそう良くはない。上の方を食べ終えたところで、驚いた事に下に麺が入って
いる事に気付く。メニュー写真の横の白い物が謎だったのだが、麺だったのか!
不揃いな感じの小麦平麺。スープは四川っぽかったが、これは確かに新疆っぽい。
というか刀削麺かも?底にはショウガと、ルーミェンにも入っていた甘いスパイスが
あった。
日本語対応したので、日本人にもおすすめ出来る店になった。見た事のない料理を
食べてみたい人はどうぞ。
寒くてやってられないので、予定変更してこちらへ。今月既に3回目だが、池袋では
一番ここが優先度が高い。階段に新しいポスターが貼ってある。一部日本語になって
いるが、読めない漢字も多く、日中ちゃんぽんだ。ん、カラオケ…?そんなのあった
かな。
応対してくれた店員さんはまだ日本語がおぼつかなく、新人のようだ。あっ、メニュー
が日本語化している!…と思ったら、一部だけか。中途半端に訳したページもある。
写真付きのメニューで何度も作るのも結構大変だと思うのだが。新たに追加された
メニューもあり、カオス状態だ。メニュー見ていると、肺片が肺じゃないらしいという
衝撃の事実を知る。
〇醤香牛肉(牛肉と葱の香り和え物) ¥780
漢字からは読み取れなかった葱入り。あと、パクチーも。結構濃い味だが、悪くない。
〇羊肉砂鍋(さーこー) ¥980
砂鍋(土鍋)は5種類ある。ミャンマー料理のチェーオーもそうだったが、こういう
容器の名前が付いた料理は具の自由度は高めだろう。やや薄い羊スープ。以前食べた
羊雑湯(もつスープ)なんかは凄い濃さだったが、しかしこれでも羊駄目な人は
まったく手が付けられないだろう。豆腐?かと思った四角いものは腐竹(湯葉)。
春雨と、羊肉も多めに入っている。これはあったまる。
〇包子 ¥サーヴィス
マネージャーらしき人が、サーヴィスです、と言って持ってきた。麺料理の事を
訊かれたから、顔覚えられたかな(^^; メニューはこれから日本語に対応していくそう
で、これなら日本語対応も安心していいだろう。
3種類あるが、肉包子かな。割と普通の味。
今回は他に日本人客が2組。さすがに注文はかなり手間取っていた(もしかすると
翻訳ソフトを使っていたかも)。
〇河南卤面(ルーミェン) ¥780
サブタイトルは「世界最早的快餐名食」。まったく意味が思いつかない。卤というのは
とろみをつける他に、香り付けする、という意味があるらしい。出て来たのは蒸し料理
なので、この場合、後者か。見た目、焼きそばにそっくりだが、味はまったく違う。
薄い味付けだが謎の香りがする。結構、油も多い。甘い皮が入ってたけど、桂皮?
味の評価としてはそこそこな感じ。
〇水餃 ¥450
子はつかないのね。6個なので、1個¥80を切っている。¥90の店もあって安いと思った
のだが、さらに安いな。おお、これはしっかりおいしい中国の水餃子だ。ニラと肉の
シンプルな中身だが、皮が別格のうまさ。卓上の醤油?(中国醤油かも)と自家製辣油
を使っていただく。
相変わらず中国人が多いが、日本人客の扱いも慣れてきたのかな?日本語メニューの
登場も待たれるところ。
夜は食べに行く予定ではなかったのだが、飲み疲れたので軽めに済ませようとこちらへ。
下の階の店は休みだったが、ここは元気に営業中。今日も日本語は大丈夫のようだ。
店内は中国人の若者達でいっぱい。この店にはブザーがないので、注文は手っ取り早く
済ませたい。
ふと、メニューが追加されているのに気付く。あるいは席が変わったからか?風味小菜
と書いてあるが、小皿メニューのようだ。もう単位すら分からないが(汗)、日元という
のが円で、舟皿(漢字出せない)というのが一皿だろうか。え~と…
五香花生=五香粉味ピーナツ?
油炸花生=ピーナツ炒め
凉拌腐竹=冷製湯葉和え
凉拌苦瓜=冷製ゴーヤ和え
凉拌黄瓜=冷製キュウリ和え
蒜泥茄子=ニンニクナス
香菜木耳=キクラゲとパクチー和え
皮蛋豆腐=ピータン豆腐
拌土豆絲=春雨和え?
麻辣豆腐絲=麻婆豆腐?
麻辣鴨頭=激辛鴨首?
醤香牛肉=醤油味牛肉
口水鶏=よだれ鶏
こんなところだろうか。
〇胡辣湯(フーラータン) ¥780
丼ではなく、深い平皿での提供。シナモンとセージ?の香りがする…と思ったのだが、
五香粉を使うらしい。コショウも入っていたが、そう辛くはない。とろみがかったあん。
干し豆腐、細切り昆布と、春雨、バラ肉、香菜。てっきり麺料理だと思っていたのだが、
主役は細切れの肉な感じだ。う~む。これ、屋台で出すような、ややジャンクっぽい
ファストフードだと思うが、それでいて妙な完成度の高さを感じる。既存のどの料理とも
似ていない。強いて言えば、私が余ったスパイスを処分する時に作る謎料理だが…
(なんだそりゃ)。帰って調べたら、伝統的なスープと知ってのけぞった。世界は広い。
胡と書いてあるから北方系の料理(五胡十六国時代の胡は匈奴など)かと思ったが、
発祥不明、辣と書いてあるが、特に辛くもない。
小皿料理が追加されたことで、飲みにも適した店になった。とりあえずはまだまだ
麺料理を攻略しよう。
#採点、少し上げました。
最近、夜行く場所がネタ切れ気味で再訪間隔も短いのだが、池袋中華街にまた新しい
店が出来たと聞きつけ、喜び勇んで行ってみた。今まで勉強不足で無関係だと思って
いた中華四大料理と八大料理は関連性があり、黄河の南である河南料理は地理的には
山東料理かと思ったのだが、中国八大古都の半分をかかえる河南省は歴史も古く、
中華料理の源流とも言うべき立ち位置のようだ。
店の前で呼び込みをしている。店は4Fにあるのだが、あれ、エレベータなしか。階段
大好きな私にはなんてことはないが、大江戸線のエスカレーターを歩くと息が切れて
しまうような人にはきついかもしれない。店内に入るとニイハオの挨拶。ここで
間違ってもニイハオなどと返してはいけない。きちんと日本語で挨拶して反応を見よう。
案の定、困った顔をして日本語が出来る店員を呼ぶ。壁には日本河南同郷会のポスター
が。これは期待出来そうだ。
あれ、メニュー中国語のみだな。まあ、知っているものも結構ある。大きな写真付き
なので、最悪、勘で頼むことも出来る。分かる範囲でざっと説明すると、
・刀削面
・小籠包
・包子
まあ、この辺は説明不要でしょう。面=麺。刀削麺は3種類あるようだ。
・葱油餅
元々は北の方の主食である小麦粉パイ。葱が効かせてあるが、肉が入っているパターン
もある。
・凉粉(りゃんふぇん)
ジャガイモなどのデンプンを使った、わらびもちみたいな外見のもの。
・金網鍋貼
これはマイレビュアーさんのレビューに説明があるが、羽根付き焼き餃子。水餃子も
頼めるようだ。
・砂鍋(さーこ-)
未だ食べた事はないのだが、土鍋の事らしい。
メニューには「日本初登陸」と書いてあるものが多く、久々にわくわくさせる店だ。
グラスで頼める白酒は一番一般的な二鍋頭のみ…と思いきや、この店は100ml単位で
全種頼めるようだ。聞いたことないものもあるし、これはいい。
〇肉夹馍 ¥300
ありゃ、小さいな。2個だと¥550だったが。まあ、いいや。素焼きの白パン?に羊肉を
はさんである。脂でギトギトだ。
〇羊肉泡馍 ¥980
大きめのどんぶり。1cm角の白いのは切り餅?本来は手でちぎるようだが…。表面が
少し焦がしてある。他にマロニーと干し豆腐、細切りの昆布。後は羊肉とパクチーだ。
スープはもつとかの羊雑湯だと思うが、コショウで結構辛い。熱々な上に餅?はいまいち
食べにくいのだが、食べていると段々、馴染んできた。この焦がし風味が飽きさせない
上に、どんどんスープと合ってくる。結構、昆布出汁が効いているのかもしれない。
店内は小綺麗だが、中国語しか聞こえない。この雰囲気にも大分慣れてきたぞ。段々
分かって来たが、路上には沢山日本人が歩いているのに、一歩ビルに入ると、一部の
良く知られた店以外はまるで日本人がいなかったりする。
□総評
北隣にある山西省料理の山西亭は特異な麺料理がそろっていたが、ここも負けず
劣らずな感じだ。白酒がグラスで頼めるのもとてもいいのだが、炭水化物ばかりなので
あまり飲みには向いていないのはちょっと残念。すごく面白い店なのだが、日本語
メニューが(まだ?)無いので、最悪、日本語が分かる店員がいない場合はボディ
ランゲージででも意思疎通を図る気概のない人にはおすすめしない。
まだまだ謎のメニューがあるので、また行ってみたい。
#その後、麺料理以外も大量追加。
#日本語もちゃんと通じて、メニューも日本語対応しました。
2位
2回
2018/05訪問 2018/05/06
糞ログに2回目のレビュー消されてしまったのだけれど、追加で少しまとめ。
✧菓遊庵祭り
通常は月1回の入れ替えだが、菓遊庵祭りの月は月4回の入れ替えがある。時期は
不定期?取りあえず2018年はここまで3月と5月に開催している。
✧予定表
京都エリアの向かいの柱に週間入荷予定ダイアグラム、今月と来月のカラー刷り
リーフレットが置いてある。週間入荷はHPの一覧よりこちらの方が確実。今月の入荷
予定は毎月1日にHPが更新されるので、これをチェックしてから行った方がいいだろう。
ただし、ここに載っていない物が入荷している事もある。
接客は最初に感じたほど悪くはない。しかし、一度だけケンカ売ってるのか、という
店員がいて愕然とした事がある。
☬おまけ
一年間通ったので、マイベスト3発表~。
第1位
大手まんぢゅう(岡山・大手饅頭伊部屋)
いわゆる酒蒸し饅頭。餡がなめらかでなかなかにおいしい。それでいて10個で¥800を
切るなど、値段も安い。
第2位
玉椿(姫路・伊勢屋本店)
ピンクの求肥と黄色い餡で断面が美しい饅頭。味もなかなか。
次点
銀河羊羹・天の川(京都・七條甘春堂)
名前に恥じない、美しい棹菓子。味は二の次だが、テンションの上がる菓子。夏期限定
で、月替わりコーナーでget。
三越にある、全国有名和菓子のセレクトショップ。常設品の他、曜日毎・月に1日だけの
限定入荷品、月毎のテーマ販売、季節(?)のコーナーも。入荷予定はHPにあるが、人気の
品がこっそり入荷していることも。
京都の和菓子の内、都内に店舗があるところは行っておこうと整理し始めてここに。
すると、ちょっとめんどくさい麩嘉の麩饅頭や出町ふたばの豆餅も売っているでは
ないか!更に実店舗に行ってみると、驚いた事に平日ですら売り切れで買えなかった
クルミッ子が売っている!なんと清浄歓喜団まで…。実は伊勢丹や高島屋も覗いてみた
のだが、はっきり言って圧倒している。他の三越でも取り扱っているが、日本橋本店が
一番充実しているようだ。
レジには長い行列が出来ており、フル回転を強いられているせいか、接客はかなり
素っ気ない。袋は紙袋とビニール袋が選べる。両方選んでみたが、ビニール袋はバッグ
に入れる場合用だろう(^_^; 高齢のマダム達が多く、カードで支払いをしている。
京都の和菓子しかチェックしていないのだが、全国の和菓子があり、入手難易度の高い
ものも含まれていそうだ。特にリピートしたい品がある時に重宝するだろう。
以下、ちょっと紹介(買った物のレビューは各店でする予定)。
❖常設品
・阿闍梨餅(満月・レビュー)
独特の食感で京都土産のトップに君臨する王者。温めて食べるの推奨。これは西武や
伊勢丹でも売っている。
・金平糖(緑寿庵清水・レビュー)
びっくりするほど高い、高級金平糖。製造過程紹介コーナーまである力の入れよう。
・清浄歓喜団(亀屋清永・レビュー)
遣唐使の時代に遡る、古の菓子。リストには載っていないが、常設品ではあるらしい。
✧限定入荷
・豆餅(出町ふたば・レビュー)
豆大福としての知名度は全国でもトップクラス。これは唯一、整理券が必要。
・麩饅頭(麩嘉・レビュー)
生麩専門の老舗。本店では当日分があれば売ってくれるが、基本は予約販売のみ。
・かるかん饅頭(明石屋)
鹿児島名物。この店が発祥とされていたが、より古い文献が見つかっている。
✤不定期入荷?
・クルミッ子(鎌倉紅谷・レビュー)
一番人気の鎌倉土産。平日行ったのに買えなかったという曰く付きの品。
#マイレビュアーさんのレビューによると、恵比寿三越にも売っていたそうです。
3位
2回
2018/02訪問 2018/02/27
小雨のぱらつく中、歩いてきたがSONYビルの解体が終わっている。これから建設
フェーズだが、来年には出来るようだ。銀座SIXもそうだったが、予算のある所は
スピードも速い。
相変わらずこのビル(坂口ビル)の1Fは混んでいる。10分前だが上に上って席に
着くと5分前だった。既に先客がいる。実はこの月はこの日しか空いていなかった
のだが、TVで紹介されたのと、昼は2組ぐらいしか入れないようだ。
2月の掛け軸は寒椿。白いのは雪だった。
〇七田(しちだ)(100ml) ¥1080
ラインナップは前回からがらっと変わっていた。税抜きで¥1000~¥2200。いずれも
この量だ。七田はメモに濃いと書いてあるがあまりよく覚えていない。それにしても
日本酒は割と独特な読み方が多いので大変だ。
〇昼のコース ¥10800
・先附(氷魚 木の芽酢)
コマイじゃなくて鮎の稚魚です。釜揚げ。鮎の香りはしない。これに叩き木の芽と
おろし。おろしはやや甘く、後から木の芽が香る。
・椀(明石産真鯛のみぞれ薄葛仕立て)
鯛の他は桂剥きにした椎茸素麺(!)と梅京人参。梅人参は京都の店でも出て来たから
定番のようだ。巻いてあるのはウド。椎茸の食感が面白い。鯛ももちろん、良い物だ。
・向附(長崎産九絵、和歌山産鰤)
この鰤の色!切っている最中から凄いいい鰤だと分かったのだが(ぬちっと切っている
音がする)、酸化するので直前に身から外すそうだ。九絵は2~3週間寝かせて。手前は
うぐいす菜。この時季に収穫するカブの一種のようだ。醤油は酒を混ぜてある。醤油の
方が加賀産だったかな?山葵も鮨に使うものよりまろやかに、という事で但馬産。
この一皿にも大将の食材マニアっぷりが発揮されている。下はワサビ菜。
〇ちえびじん(100ml) ¥1080
次の半合へ。
・焼八寸
(鯧西京焼き、山口産無角牛ヒレ、百合根、筍、蘇、ドライトマト)
焼八寸って何だろう、と思ったが単に焼物中心の意味らしい。鯧、これはunicodeで
ないと出せないのだが、マナガツオ。生胡椒は前にも食べたが、黒胡椒みたいに辛く
なりすぎないので肉に合わせるのに理想的かも。この付け合わせがオオタニワタリだった
らしい。初めて聞く名前だがシダ植物??普通に茎野菜っぽかったが…。中央はメモが
読めないけど百合根を使ったもの。下はユキノシタでこれも食べられる。ドライトマトは
甘みが優る。ガチガチに硬くないが、蒸してあった。見た目もきれいだ。驚きの蘇は
中世には廃れた古代日本の乳製品。固めているだけなので、チェダーチーズっぽくは
ある。
牛が出たところでHPに告知バナーもあった見島牛について探りを入れてみた。そもそも
ボニュ以外に食べられる場所があるとは思わなかったのだが、争奪戦な上、牛の身体も
小さく、入っても2~3kgとのこと。それにしても見島牛の食べたさよ…。どっかで2万
ぐらいで食べられるとこないですかね?(^^;
・焚合(鰆の香煎揚、白髪葱、京菜種)
菜種というか菜花か?下によもぎ麩、上から黒七味をかけて。香煎揚というのはおかき
を使っていて晴山で出て来た時は非常に驚いたのだが、ちゃんと技法としてあるらしい。
インパクトがあるのだが、あまり多用するものでもないのかな?出汁も飲みたかったが
自重した。
・食事(白御飯、鱒之介、蕗味噌、留椀、香物)
まさかの白御飯!?と思ってやや失望したのだが、そこはやはり、ただでは終わらせ
なかった。香の物の山芋がおいしい。1杯目を頂いた後、お代わりをすると何か取り
出してかけているぞ…?山椒の入ったオイルか!オリーヴオイルみたいな旨味があると
思ったら米油だった。おこげを作り、燻香が漂う。3杯目はやにわに鰹節を取り出して
削り始め、これを山葵?と共にかける!色を見れば判るが、血合いと硬い部分は全部
取り除いて小さくなった鰹節だった。
・甘味(ほうじ茶嶺岡豆腐)
豆腐と言っても牛乳と葛で作った物。上はグラニュ糖だが、黒糖のように香ばしかった。
また煉りだが、もうこの店、煉りを極めていると言っていい。
最後に本日のお品書きが出て来た。
エレベーターまでお見送りしてもらうが、ここでショックなお知らせが。4月から昼も
夜と同じメニューになるそうだ。ほとんどの人は昼でも夜メニューを頼まれるそうで…
(^_^; う~ん、厳しいな。夏も行く予定だったのだが…。行くにしても当分先の事に
なりそうだ。
六本木から移転してきた店。六本木時代は小いわという店名だった。随分前の事だが、
京味からの独立店でもある。
価格帯少し上げてみました・その2。ここは昼は¥1万のコースのみとなる。それにしても
行く前に場所を再確認したら先日行った奥田の真向かいではないか。この辺、あまり
飲食店がないとか書いちゃったよ(-_-;
店は3Fにあるのだが、待ち合わせの人達が結構いる。しかし、皆さん、9Fの近藤に
吸い込まれていった。鮨とフレンチもあるが、どこも有名な店らしい。
入口では既に人が待ち構えていて、店内へ。ガラスで浮いたように見える廊下。その横
に個室もある。白くて明るいカウンター。高い天井がアール・ヌーヴォー調に曲線に
なっているのが面白い。目の前には印象的な掛け軸があるが、月と虫籠で10月の物だと
分かる。端にはガラス?で仕切られた焼き場もある。
〇高砂 純米大吟醸(100ml) ¥1620
飲んだ後に豊潤な香り。メニューではこれが一番高い酒で意外に思ったのだが、どうも
量が少ないと思ったら、ちゃんと100mlと書いてあった。一合¥3000クラスの酒か。
道理で。
水もすかさず提供されるが、FUJIだった。普通の水ファンとしてもこれは嬉しい。
〇昼のコース ¥10800
・先付(茶碗蒸し)
茶器みたいな容器。上にブラウンマッシュルームのすり流し。下の説明が覚えられ
なかったが、特に具は入っていなかった。
カウンターには黒い鉄板のような板が置いてあるのだが、訊いてみると石製だった。
隅に小熊と彫られている。ヒマラヤ産?で建材に使われるそうだ。
・椀(ホウボウ、焼きナス、大黒シメジ)
説明が無く置いていかれたので、おやっと思ったのだが、カウンター内で作業をして
いた大将が手を止めて説明してくれた。焼いて香り付けしたナス。ホウボウも美味しい
が、大黒シメジもぷりっぷりだ。
・向付(クエ、しめ鯖、ケンサキイカ)
最近は薬味が大量にある店も多いのだが、シンプルに醤油で。ホウボウに引き続き、
魚の質がいずれも高い。後で知ったのだが、熟成が売りのようなので、やや寝かせて
いるのかも。
〇うまからまんさく ひやおろし ¥864
2杯目は一番安い酒にしたが、これも一合¥1500クラスだ。
大将はカウンター内で一心不乱に作業していて、饒舌なタイプではないのだが、訊くと
きちんと答えてくれる。すりこぎの棒が何だか凄そうだったのだが、山椒の木だった。
・八寸
(鰆、京都産川エビ、京都産黒豆、きぬかつぎ、山口産無角牛、フルーツほおずき)
盛り合わせという説明だったが、まあ八寸だろう。汁っぽいエビは好きでないのだが、
これはそんな事もない。一つ一つの食材の質が高いねぇ。きぬかつぎの上には田楽味噌。
黒いのは生コショウ。牛の部位はサーロイン?
どうやら今日も貸し切り状態のようだ。この店は一見客には中盤慣れてきたところで
話しかけてくる一番多いタイプのアプローチ。牛のところで大将が見島牛の名前を出して
いたのだが、迂闊にも見島牛が山口産なのを忘れていてスルーしてしまった。どうしても
見島牛が食べたくて、ボニュの2周年に期待してマイレビュアーさんと日程の相談まで
していたのだが…(斜め上すぎる軍鶏だった)。
・焚合わせ(小カブ、ばちこ、京菊菜)
小カブが何とか造りと言って花の形をしているのだが、覚えられず。ばちこは干し魚
かと思っていたが、ナマコの干物(くちこ)だった。やや苦みのある菊菜が全体を
締める。
・食事(岩手産松茸と秋刀魚ご飯)、香の物、留め椀(貝)
う、美味い…。このご飯にはやられた。しっかりと香る松茸、サンマは寝かせていて
旨味を増大、塩気がちょうどいい。どうも割烹の炊き込みご飯は食材ありきな感触を
覚えていたのだが、これは炊きあがりが美味しくなるように計算されているご飯だ。
全部で3杯、と量は多くない。香の物も3種類あって、中央の物は豆か何かだと思ったが
忘れてしまった。
・甘味(栗)
説明が覚えられなかったのだが、栗とミルクを練ってエスプレッソをかけたもの?
それぞれの風味が素晴らしい。栗スイーツの店で行列が出来るレベルだ。
最後はエレベーターまでお見送りいただいた。
□総評
行った時季が良かったのかもしれないが、全体的に既知の店より少しずつクオリティー
が高い。あまり遊びの入れにくい和食でこれは相当吟味しているのではないか。大将は
結構な食材マニアであるらしい。再訪はもう確定。この店、かなりの穴場なのでは?
顔を覚えてもらうと、より快適に過ごせそうだ。
4位
1回
2017/08訪問 2017/08/06
同業の料理人達からの評価が高い事で知られる、西麻布の割烹。日曜に営業している
点も珍しい?分とく山からの独立店で、場所も移転前の分とく山。とく山もすぐ近くに
ある。新宿や渋谷からは恐らくバスで行った方が早い。撮影禁止(客同士の
トラブルが裁判沙汰にまでなったとか)。
ぼちぼちと日本料理カテゴリの店をピックアップするものの、予約不可でどんどん
ストックが減っていく。駄目元でスコア4.5越えのこちらに電話してみたところ、何故か
あっさりと予約が取れた。場所は西麻布か…。六本木も広尾もいまいち苦手意識の
ある街だけれど、ここはどうだろうか。
どの駅からも遠いこのエリア、六本木から行く事にするが、駅を出るだけで5分かかり、
更に早足で15分ぐらい。結構、自転車移動の人が多い気がする。マイレビュアーさんが
バスでの経路を書いていたなぁ、と思いながら歩いていると、店のすぐ横の外苑西通り
にバス停発見。新宿に行けるようなので帰りはこれを使おう。
事前にボロボロの建物がそうだと思っていたのだが、これは隣の建物だった。何故か
英語で案内がある。時間になってから入るが、カウンターはもう半分ほど埋まっている。
個室もあり、そちらも既に満席のようだ。し~んとした雰囲気かと思っていたが、
意外とカジュアルな雰囲気だ。白木のカウンターはL字型。隅にガラスで仕切られた
焼き場がある。その前の席は料理が出しにくそうだったのだが、中国人の女性が
座っていた。
〇洌 ¥1296
どうせならもっと高い酒が飲みたかったのだが、この価格帯のものしかなかった。
言えば出してくれるのかもしれない。
〇昼懐石 ¥10800
昼は\10000と\15000。サーヴィス料10%。
#¥25000のおまかせもあり?
・先付(ハモ)
紫蘇の花がかかっている。細い麺状のものもあったのだが、これもハモ?うぐっ…
なんだこれは…。こんな美味いハモは初めてだ。味と香りもするのだが、炙ってある
のか?こんなハモなら毎夏食べたいね。
・椀(甘鯛と松茸)
出汁に風味はないのだが、このふっくらした甘鯛の美味いこと!こんな椀があり
なのか。松茸の方は目立たない。
・向付(カレイとウニ)
ウニはそのまま、カレイはポン酢で。黒い、ぼつぼつした皮が一切れかかっていたが、
これもカレイ?ポン酢にマヨみたいなものも入っていた。
後から来る人もいて、カウンターも満席に。どういうわけか、美女ばかりやってくる。
そして海外からのゲストが多い。なるほど、1Fの案内といい、海外にもよく知られた店
か。随分とbrokenな英語だが、通じてはいるようだ。タブレットで写真も見せて補足。
ドリンクメニューには写真撮影だけでなく、携帯もカウンターに置かないよう書かれて
いたが、しきりにスマホをいじる中国人たちに特に注意はなかった。
・稚鮎のフライ
ひれをひらいた格好で揚げられている。ややとろみのある餡のようなものがかかって
いて、これの味付けがまた絶妙。緑の丸い物は歯応えがギンナンっぽかったのだが、
時季的に違うか。
・穴子鮨?
ご飯の上に乗っていたが、飯蒸しではない。握っていたのが見えたので、鮨なのかな。
マヨっぽい味付けで、これは少々疑問に感じた。
・イチジク
柚子味噌がかかっている。
お茶が出て来たけど、なんか温いな。湯呑みがやや小さいせいか熱いお茶もすぐ冷めて
しまうのだが、こまめに取り替えてくれた。料理長が進行の遅れに対してやや苛立った
様子を見せ始める。何度も焼き方を注意するので、ちょっとうんざりしてきた。随分と
若い方だな、と思ったのだが、実はこの方が末富氏だったらしい。
・焼き物(ノドグロ)
ちゃんと焼かれているが、これがさっき怒られてたやつかな~と考えると急に味気なく
なった。
・トマト
銀盆の上に、竹の器に入って。小さめのトマトに、刻んだオクラ。少し酸味。フルーツ
トマトとかではなかったが、これでいい。
カウンター内は慌ただしい。巨大土鍋が登場。いい香りがする。
・生姜ご飯
う~む、生姜だけ?と思ったが、目立たない小さいシラスも入っていた。上のコース
だと、これにウニを乗せるようだ。おかわりも出来た。
・香の物
キュウリとカブ。これのクオリティーは高くない。
・味噌汁
湯葉入り。
最後は緑茶。
・甘味(水羊羹)
普通の水羊羹?ではなく、すっと溶ける。しかし、何だか粉っぽい?
1時間半少しで終了。お釣りに和紙が添えて(?)あったけど何だろう(懐紙という名称
だけ分かった)。見送りはないので階段を降りる。帰りはこれ以上ないくらいぴったり
のタイミングで来たバスで新宿西口まで40分ほどだった。電車と歩きで30分だったので、
こちらの方が楽だろう。
□総評
たいてい、美味しい料理というものは微妙な味のバランスの上に成り立っているのだが、
この店は高級店の領域でそれを実現していると感じた。しかし、居心地という点で
どうも…。出だしは再訪する気満々だったのだが、終了する頃にはすっかり微妙な
気持ちになってしまっていた。レビュー読むと厳しい一辺倒ではないみたいなんです
けどね。個室が利用出来るなら文句なく再訪したいところだが…。ちなみに予約が取り
やすいのは撮影禁止の副産物らしいです。
5位
1回
2017/10訪問 2017/10/08
二代に渡り数十年3つ星を獲り続けている、トロワグロ唯一の支店。ハイアット・
リージェンシーの1Fにある。新宿エリアでは異彩を放つ2つ星(確かずっと連続維持)。
ちょうど10年ぶりの再訪。実は初めてモダン・フレンチに触れた店でもある。
ミシュラン日本版が発表される直前に、某板の「ミシュランの星を予想するスレ」を
読んでいった。何故か家族で行ったのだが、会津若松出身の母が、柱に見覚えがある…
と言ったら会津の古民家の柱だったり、スープにブルーチーズを入れて塩気を付ける
という自由な発想に驚いたり、初めて開けたエシェゾー(確かミュニュレ)に感嘆
したり、細かい事までよく覚えている。長くやっている鮨店の大将が、最初の一週間の
事は覚えている、と言っていたが、大体、初めての事はよく覚えているものだ。当時の
シェフは現エスキスのリオネル・ベカシェフであった。
採点は4点を切っている。食べログ始めてからほとんどマイレビュアーさん達のレビュー
を読んだ記憶もないし、あまりレビュアー人気のない店だ。一度は行っているし、
レビュー数も多くて評価の定まった店なので、今更再訪する気にもなれない、という
感じなのだろう。
埼京線から新宿駅を出るのに5分。地下道の右側を通って行くが、あれ、動く歩道は
逆走か。これを使わずに10分ほどで到着。店は1Fにあってホテルフレンチとしては
入りやすい。今月はシェフが来日するらしい。まずはウェイティング・スペースへ。
厨房からはフランス語が聞こえる。今のシェフもフランス人か。5席あるが、いっぱいに
なったところで席へ。以前来た時はメインダイニングのテーブルだったが、そこから
ずっと奥にも席があり、窓際の席へ。やや趣の違う、ウッディな壁のエリアだ。
〇コルス カルヴィ キュヴェ・ヴィニョラ2016 グラス ¥2376
適当に頼むと¥3000ぐらいのグラスが出てくる店かな~と思っていたが、普通にメニュー
があった。グラスは¥1500ぐらいから。薄金色。少し、外の景色が映り込んだ部分が
きれいだ。おや、ハチミツ系か。穏やかな酸もある。
席間がかなりゆったりしていて、快適だ。外も見えるが、通りからは一段高い場所に
あり、植え込みもあって人通りは気にならない。ただ、ビル上階の店のように光きらめく
店内、という感じではない。柱の内装は以前と変わりなしか。
〇MENU à 8 plats ¥14256
皿数で9~4皿の5段階。一番上のコースからチーズを抜いたもの。平日限定の4皿コース
は¥5346。価格はサーヴィス料10%込みでの表示になる。
・はじまりの一品
(エスカルゴのイカスミパン粉揚げ、蕎麦粉のタルトレット、タマネギとジュレ)
三段重ねの容器で。手で取って、という食べ方の説明や飾りは食べられませんので、
というお決まりの解説も無かったが、人を見て不要だと判断されたかもしれない。
タルトレットの中身はヘーゼルナッツとセップ茸。とても繊細なタマネギはジュレの
硬さで形を保っている。ジュレはレモンと後は忘れた。中央にワサビ。酸味とハーブ香。
セージかな。見た目も楽しいし、どれもちゃんとおいしい。中々レベルの高い出だしだ。
宿泊客なのか、ややラフな服装の人もいる。中国人のカップルには何故か日本語で説明
していたが、一人は日本語分かるので逐一翻訳していた。
・パン
カンパーニュと、最初に、というパン。ブリオッシュライクな薄い皮だが、ライ麦と
トウモロコシを使っている。バターは発酵バターか。
・アミューズ・ブーシュ(モン・サン=ミシェル産ムール貝とズッキーニ ナージュの泡)
レモングラスとピスタチオを散らして。いい香りだ。いや~、まだアミューズなんだ
よなぁ。この辺で既に4点越えは確定だ。
本を勧められたので断ろうとしたが、イタリア人ハーフだというシェフ執筆のイタリアン
の本だと言うので興味を持って読んでみることに。全部は読めなかったが、面白い事に
オリーヴやアンチョビといった普遍的な素材ごとに章が書かれていた。
〇テュルビュラン ロゼ グラス ¥1782
肉になるし、ロゼがいいかなと思って見たが欄はなかったので、甘いワイン?の項から。
意外とドライで甘くなく、ちょうどよかった。イチゴの余韻もある。
・アントレ(ナス、トマトとグアンチャーレ)
シンプルな組み合わせなのだが、このトマトとオニオンフライが非常に美味くて驚いた。
食べながらグアンチャーレどこいったんだろう、と思っていたが、写真見るとこんなに
薄かったのか。今回、一番の皿。
・カツオの軽い燻製 シチリアの香り
上に松の実、ケーパー、レーズン。冷たいクリームソースをかけて完成。ソースは
スターアニスと後、何か入っていた。表面をあぶったカツオはそれほど燻香は感じない。
このレーズンがすごく小さくて面白いのだが、やや強く感じる酸味はケーパー由来か。
ソースは美味しい。
シチリアもそうだが、前菜といい、南仏っぽい料理だ。しかし、トロワグロはリヨン近郊
の街にある。
おや、ペルスヴァルのナイフだ。しかし、9.47じゃなく888の方なのか。
〇フィサン クレ・ド・シェーヌ2014 フレデリック・マニャン グラス ¥2852
まだ若い赤紫色だが、いろいろ混ざった複雑な香りで、とても満足のいく一杯。
でも、もう少し安くてもいいかも。飲み口は非常に軽い。
・鹿児島産コションの背肉 アラシード トマトと海苔
右側は味噌などいろいろ混ぜて焼き付けている。しかし、ピーナツソース…これは
ちょっと冒険しすぎだと感じた。上端の脂身の部分、この脂が非常に美味しかった。
・アヴァン・デセール(セルからシュクルへ)
塩から砂糖へ、というテーマは定番のようだ。枝豆とココナッツミルクの二層。
ソースかと思ったら、結構固まっている。
・フリアンディーズ
(セップ茸の冷たいショコラ?、パート・ド・フリュイ、カシスとフランボワーズのチョコタルト?)
プティ・フールでもミニャルディーズでもなく、メニューにはこう書かれていた。
セップ茸の人を食った外観に笑ってしまった。パート・ド・フリュイが何だったか失念。
カシスとフランボワーズは中に液体チョコが詰まっている。ショコラ類は軽め?
・デセール(モノクローム”グレー”)
この色はゴマの色。周囲はパン生地。中央にやはりグレーのタルト?とアイス。これを
割ると中から洋梨の黄色いパンナコッタ?が現れるという趣向だ。最後まで楽しい
メニューで満足。
・コーヒー
2時間ほどで終了。他の席は皆、ショートコースだったのか、ほぼ最後の客だった。
ガラス張りの厨房の前を通ると、日本人スタッフがほとんどのようだった。
良い余韻と共に店を後にする。
□総評
食べログ的には忘れられている店、という印象は冒頭にも書いたが、最新のフレンチ
シーンからも遅れを取っていないと感じた。テーブルについてくれた方のサーヴィスも
とても良かったけれど、他のスタッフとはやや温度差は感じた。この辺、全方向に隙の
ないエスキスやサンパウよりは落ちる。露骨に差別してくるグラン・メゾンのような事
はないけれど。
あんまりホテルフレンチは行かないのだけれど、これだけ席間がゆったりしている店は
更に都心部の方にはあまりないのではないか。窓際の席もあって一人にも向いている点
も気に入った。豚の印象は前回もさほど良くなかったので、+¥3000で頼める牛フィレ肉
赤ワインソースを頼むといいのかもしれない。
6位
2回
2017/11訪問 2017/11/18
以前からそうだったのだが、最近のレビューを見てもここの採点は割れている。
マイレビュアーさん達の評価は概ね良いが、主にフォローするのはレビュー投稿した後
で点数が似通っているレビュアーさんだから当たり前かもしれない。もっとも採点に
正解なんてものはない。嗜好の違いがあるだけだ。
壁側の席にはクッションが置かれているが、以前からだったかな?なかなか快適だった。
席に着くと、あっと言う間に満席に。前回とはかなり様相が違う。女性グループが多く、
ややにぎにぎしい。しかしそこはさすが銀座、それ以上やかましくなる事はなかった。
新しいスタッフが入ったが、どうもフレンチ自体、あまり慣れていない様子。最初に
ソムリエから今日のメニューについて口上。
〇デジュネ ¥7560
サーヴィス料10%。
・シャンパン
これはコース内。
あらかじめ言い訳しておくと、今回かなり聞き慣れない単語が多くあまり書き取れず。
更に忙しくてメモを書き起こすのも遅れたのでちょっと訳わからない事に。
・アミューズ
(茶碗蒸し、レタスピュレ、ロイロム入りエキム、コブミカン)
いきなり謎な構成。そして内容覚えられず。茶碗蒸しは和風の内容。トムカーガイには
必須のコブミカンだが、違う香りがする。レタスのピュレが濃緑で驚いたのだが、これ
由来だろうか。泡にロイロム(マスの卵)を混ぜるというやり方も初めて見た。
〇エイタ・ブラン?2014 グラス ¥1512?
今回は全面的にソムリエにおまかせで。バスク、コロンバール他。ややとろんとした白。
バスクというとどうも北のイメージなのだけれど、フランスからすれば南西地方だから
なぁ。シチリアみたいな力強さがある。香りは桃?レモンも感じる。
・オマール海老とサーモンのパテ
何とも美麗な前菜が出て来た。下がラタトゥイユ。細かく刻んであり、普通の
ラタトゥイユではない上がオマール海老とサーモン、赤い色は何だか不明。上が野菜と
斜めのは何かの野菜のチュイル。ソースがトマト、パセリ、ブラックオリーヴ。メモ
にはパテ・ド・ブなんとかと書いてあるが、もう判読不能だ。我ながら酷い抜け具合だ。
スターアニスを効かせてとあったがこれはあまり感じず。それより支配しているのは
ディルかな。ワインともはまり、じっくりと食べる。パテはもちろんうまい。
ジャンル違うが、レストラン・ピウのシェフがこういう美麗な前菜得意だったなぁ。
・パン
旨味と香りが濃厚だ。
〇クロ・ド・ラ・バルタサッド レ・ガルガドゥー2016 グラス ¥1728?
ラングドック。2017年のIGP1位、と言っていたかな。バルタサッドはどこかで飲んだ
気もするが、新興ながら星付き店にもオンリストしているというドメーヌ。ルーサンヌ
とシュナン・ブランという変わった混醸だが、なんとまあどちらの特性もいい感じに
混ざり合っている。甘みと白ブドウの香り?
〇FUJI ¥432
小さいサイズなので後半ちょっと足りなくなってしまった。
・北海道産マダラのミキュイ? ムール貝と半熟卵
これもメニュー名覚えられなかったが、バカリャウで作るバスク料理が元らしい。
食べたらミキュイっぽい火入れで驚いたが、何ともフレッシュ感がある。少し塩も
振ってある。ソースの緑色はセロリとホウレン草。メモにはパプリカの香りと書いて
あるが何の事か分からない。ここも一皿一杯で。
・オゼイユとバスク産リンゴのグラニテ
これは前回と同じか。今日は何だかバスクセット?
〇ドゥラス クローズ・エルミタージュ ドメーヌ・デ・グラン・シュマン2014 グラス ¥1944
ドゥラスはネゴシアンか。ドメーヌがいろいろある。ローヌだけどタンニン控えめ。
酸味もある。
シルバーはエルキューイだったが、ここでペルスヴァル登場。しかも木ハンドルは初めて
見た。これは高いやつだ。
・仔羊デクリネゾン へしことジュのソース
なんとへしこ(鯖漬け)ソースですよ。付け合わせはジロール茸、セロリピュレ。部位は
3つあったがこれも覚えられず。真ん中は肩だったかな。超柔らかくて美味しい。
ロニヨンは苦手意識を持ってしまっているが、ていねいに処理してある。後、網脂で
何か包み焼きしていたはず。
各皿じっくり食べて2時間、ほぼノーストレスだった。ここから少し間が空く。
・タルトタタン
メモには逆、と書いてあるが何の事か不明。タルト薄い。先日のタルトも薄かったが
そういうジャンルか。上はローズマリーのアイスでローズマリーも刺さっている。
周囲にバルサミコソース。
・コーヒー
・プティ・フール(ジャスミンのギモーヴ、フランボワーズフィナンシェ)
そういえば、こういう串だった。まさか自作ではないだろうし、どこかの工芸品
だろうか。
2時間半ほどで終了。出るのにやや手間取る。さすがに満席ではシェフもあいさつに来る
余裕はなかったようだ。
料理は前回よりも良かった。やっぱりシェフの料理好きだなぁ。レビューは四苦八苦
したけれどメモはノリノリで取っていた。ワインも最新の動向を追っている感じ。
ただ、居心地という点で今一歩しっくり来なかったかな。今はもっといい店を知って
しまっている。以前ならもっと通った店になっていただろう。
銀座でそろそろ10年目ぐらいのフレンチ。店名にもなっている l'Odorante は
香りある、という意味。目立った店名表示がなく、ストリートビューのポインタ表示も
おかしいので注意。
ここは以前、点数が低かった頃にマイレビュアーさんが高評価を与えていたので
チェックしておいた店。最近では随分と点が高くなっている。冒頭に書いたが、実は
場所がまったく分からず、20分も遅刻した(^_^; 途中、ほぼ向かいの花屋、同じ通りの
警備員に訊いたが、そんな店は聞いたことがない、と口をそろえる。奇跡的に最後の
探索で発見出来たが、これは知っている人しか入らない店だ。そう言えば予約時に
どなたからのご紹介ですか?と訊かれて面食らったのだけれど、予約も必須のようだ。
#当たり前の事ですが、携帯あれば何の問題もないです(^_^;
かなり焦って店内に入るが、何も問題はない、といった風に迎えられる。テーブルには
丸めた紙が置いてあるが、メニューではなく、フィロソフィーを記してある。天井を
見上げると古びた感じの店内だが、落ち着いた雰囲気。周囲は年配のご夫婦や、物静かな
大人のカップルばかり。考えてみると銀座でフレンチも久しぶりか。
〇デジュネ ¥7560?
もう1コースはこれの半額。レシートもらえなかったので、いまいち不明だが、昼も
サーヴィス料は10%だと思う。
・グラスシャンパン
これもコースに含まれる。あちこち予約しているので、正直、まったく覚えて
いなかった。特に印象には残らず。
壁側のイスの背が高くて、飲み干す時に頭を後ろにそらせない。ちょっとだけ不便。
・アミューズ(ブーダン・ノワール入り巾着?、チョリソー入りミニクロワッサン)
巾着の皮は楊枝と密着している。仕方なく口で取るが、下のヒゲもちょっと食べて
しまった。これ、食べられない素材じゃないかと思うが…。皮はすごいバリバリで、
何故か餃子感しか感じなかった。
・ペシャメルソースとハムをはさんだシュー
ハムの名前は失念。とりあえず、このハムが主役だ。
・パン
変わった形のバターの上には最初、覆いがあった。パンは噛みしめる度に香ばしさが
あふれる。
〇アレス・ブラン2014 ドメーヌ・ル・コント・デ・フロリス ¥1296?
ラングドックで、カリニャン・ブラン。カリニャンに白なんてあったんだ。やや黒み
がかった薄黄色。ソムリエ氏がスコッチのようなニュアンスからスパイスまで、と非常
に詳細に説明してくれたのだが、バニラ香しか分からない(^_^; 途中からかなり強力に
香り出したので、これ、¥2000超えだろう、と思ったのだけれど会計でちょっと
びっくり。どうも、Bioらしい。
・噴火湾産ホタテのマリネ
ユズと何かのマリネ。下にはカリフラワーのエスプーマ。上にはカリフラワーと
ロマネスコ、ハーブ類。後、針トリュフと聞こえたのだが、単に春トリュフの聞き違い
か。このマリネの具合が、何だか凄い。淡く、それでいてしっかりと香る。その内、
段々とホタテの味が際立ってきた。
・スズキのポワレとクスクス バルサミコソース
ポーション控えめ。クスクスの緑はセルフィーユ(チャービル)と何だったかな?
とても良い香りだ。この皿も後半はあまり目立っていなかったバルサミコの存在が
感じられるようになるなど、時間経過と共に印象が変化した。フォークがなんか小さい
のは気になったが、特に不便ではなかった。それに、ちょっとくたびれた感じだった
けれど、これも様式美かも?とか思ってみる。
・オゼイユと青リンゴのグラニテ
聞いた事ないハーブ?だが、印象的な香り。下半分が泡の容器。
〇ラドワ2012 ドメーヌ・シュヴァリエ ¥1728?
〇水 ¥864?
コート・ド・ボーヌ、ラドワ・セリニイ。こんな村あったっけ?(汗)と思ったのだが、
ここはアロース・コルトンも名乗れるので、滅多にないらしい。まだ赤色。これも
¥2000超えててもおかしくないと思ったワイン。腐葉土+なめし皮系?ちょっと系統が
違う。この辺を説明出来る語彙を持ち合わせていないが…。
・ハンガリー産マグレ鴨 ジュとジビエ、カルヴァドスのソース
付け合わせは根セロリのピュレ、黒トランペット茸、リンゴのキャラメリゼ、白シメジ。
この白シメジが凄いいい香りで驚いた。見かけた記憶のないキノコだが、天然もの
らしい。マグレ鴨の脂の香りも段々と感じられるようになる。
ここでチーズを勧められる。食前酒込みのコースだし、普通の水も無いようで、
いろいろと商売が上手い。でも、接客はソムリエ、ギャルソンともにこちらの反応も
よく見ているな、という感じでとても良かったので、嫌な感じはしない。ポーション
やや少なめだし、赤が余ってたら頼んでもいいかもね。
・デセール
逆さまにした、という説明だったのだが、上からビスキュイ、ベリー類、フロマージュ、
ルージュなんとか?のソース。なるほど、逆でも成立する。ソースは赤い実だけ使った
という意味かな。ビスキュイを割って食べる。
・コーヒー
・プティ・フール
フランボワーズのギモーヴと、何かのフィナンシェ。コーン型だけど、別に四角く
なくてもいいんだったか。楊枝代わりの木の枝が、いい感じに湾曲している。
忙しい中、シェフもお見送りに。花屋さんに場所を教えておこうかと思っていたが、
思い直す。この店は銀座で働いている人にも知られていないぐらいがちょうどいい。
□総評
店名は伊達ではなく、やはり香り使いに特徴がある。パッと分かる派手さは無いのだが、
控えめながらも自己主張もする。素材を殺さない塩梅なのかも。時間と共に皿の印象が
変わるのも面白い。陳腐な言い回しだが、ストーリー性がある、というやつか?
あまりないタイプと言うか、本当にシェフ独自の世界観なのかもしれないが、私には
まだちょっと分からない。割と評価が割れているのも、その辺なのかも。
トラブルから始まってしまったが、接客も雰囲気も快適で、帰る頃にはすっかり良い
気分になっていた。本当に知ってる人だけ来る、という感じ?銀座なのにワインに
お値打ち感があったけれど、この箱でこそ、なのかもしれない。履歴を取っているそう
なので、再訪時には更に楽しめそうだ。
7位
2回
2018/07訪問 2018/07/17
再訪せねば…と思いつつ、かれこれ一年。本格的な厨房はないのでここだけでフードを
完結するには弱い…というのはある。そこで一食食べてから寄ってみることに。東京駅
唯一の北側連絡通路を通って丸の内側から歩いてきたが、凄い人混みだ。冷房効いて
いるし、外に出なくて済むのはありがたい。強い油の匂いとかも漂ってるが…。
階段も歩きたくないのでグランルーフ2Fに上る隠しエレベーターを使って来たが、
おや、今日は随分と人が入っている。一応、空きはあるな。かねてから計画していた
赤米エール・バレルエディションを頼もうとするが、店員に多いですよ、と警告される。
750ml…ビール中瓶が500mlだっけ。先日、1l以上飲んだからいけるはずだが急に弱気に
なる。がしかし、結局切れている事が判明したので断念。赤米エールは常陸野ネストが
産んだ傑作エールだと思うのに残念だ。万世橋店に行けばまた飲めるかな。外向きの
席は端だけ空いていたのだが、後ろのソファ席にカップルがいたので遠慮して壁向き
カウンターに座る。空いたら移動しようと思っていたのだが、結局ずっとそのまま
だった。
○常陸野ネストラガー(R) ¥680
とりあえず頼んでしまったラガーだが、最適解だったのか。まあいいや。どんどん
飲もう。
○ハムとサラミの盛り合わせ ¥1280
特に食欲はないし、つまみはこれで十分かな。ちびちびと食べていると何だか妙に
美味しく感じられる。特に中央の生ハムと皮の白いサラミが秀逸だ。量も結構ある。
店内にはやはり、大きなスーツケースを抱えた海外ゲストがいる。本日のタップリスト
を眺めつつ、2杯目はW-IPAにしよう、と決めたのだが残念ながらこれも売り切れ。
ぐぬぬ。しかしこれが人気とはさすがの客層だ。
○ペールエール・カスクエディション(R)(東京駅店限定) ¥680
加圧していない二次発酵ビール。日本酒活性酒ほどの微かな発泡だ。
○スイートスタウト・ナイトロタップス(R) ¥680
窒素出しタップ。通常炭酸ガスのところを窒素を使う。出荷時に加圧していないの
だろうか。超クリーミィになっている。
○ニッポニア(L) ¥1080
スペシャルティー(スペシャリティーと単語に違和感を覚えていたが、米語と英語の
違いらしい)・エールらしいのだが、非常に香り高い。とても満足する。
結局、どれくらい飲んだだろうか。自分では平気なつもりでいたが、乗り過ごし・爆睡・
頭痛の3点セット。いい思い付きだと気をよくしていたが、駄目な飲み方だったな…。
反省。
国内よりも海外で評価が高い、常陸野ネストの直営店。都内では旧万世橋駅舎の店舗に
次いで2店目になる。東京駅外周、八重洲地下街入口の直上にある東京グランルーフは
人通りも少ない穴場。タップ12基。
3駅・4店目。どうせこんな事だろうと思って4重にバックアップを考えておいたのだが、
次の店が開くまで45分ある。そこでふと、この店の事を思い出す。グランルーフの
環境の良さと常陸野ネストの品質の高さ。歩き回った徒労感を癒すにはぴったりじゃ
ないか。この思い付きに気をよくし、いそいそと東京駅までやって来た。
八重洲口から出たが、あれ、どこから上るんだろう。地下街に案内はない。一旦、1Fに
上ると、脇の地味すぎるドア内にエレベーター発見。ここから上るが、後で、外に出れば
大きな階段とエスカレーターがあった事に気付く。もっとも、八重洲地下街に流れる
人の多さからすると、1Fに出る人影はまばら、そこから上に上る人は更に少なくなる。
だからこその穴場なのだけれど。
2Fのデッキにはdocomoショップを含めても3店舗しかない。何やらイベントを開催中。
店の前の広いエリアにテラス席があると良さそうなのだが、外の席数は控えめ。
店内は休日の昼だというのに、スタンディング席に先客が1人いるだけだ。先に注文を
済ませ、ビールだけ受け取って席に着く。水は受け取りカウンターに置いてあり、
セルフ。
〇常陸野ネストラガー ¥734
1杯目はラガーでいいか。ホップの苦みから、次第に甘さも感じられるようになる。
〇田舎風ミートパテ ¥626
ここのフードはサンドなど一部以外は瓶詰めのはず。少々割高感はあるが、品質は
安定している。
〇常陸さばサンド ¥734
なかなか豪快なサンド。これは具も多いので、ビールにも合わせやすい。
タップメニューの他に大瓶のバレルエディションのメニューもあり、なかなかに
興味深いラインナップ。これも飲んでみたいけど、一人じゃ一本が限度だなぁ。
〇塩梅エール ¥810
サワーエール発見!茨城産青梅と藻塩によるサワーエール。穏やかな酸味だ。
時折、エスカレーター経由でキャリーバッグを引いた親子連れが通り過ぎる。イベント
の影響かな。そう眺めがいいわけでもないが、今までのgdgdも忘れ、すっかりいい気分
になってきた。
〇常陸野アンバーラガー ¥810
ちょっと珍しかったので、またラガーに。エールほど風味は豊かではないかも。
〇たこのセビーチェ~塩レモン風味~ ¥734
酒粕クラッカーは残念ながら売り切れだった。ジャガイモ多め、これは普通。
店内には子供連れも入ってきていたが…。一応ソフトドリンクもある。
□総評
エキュートマーチに行った時は1杯しか飲まなかったのだが、どれ飲んでも美味い。
クラフトビールもそこそこ飲んだが、えぞ麦酒はインポーターだったし、常陸野ネスト
の木内酒造が国内最強ブリュワリーだという意見には賛同したい。クラフトビールの
最前線はアメリカのIPAだとは思うけれど。グランルーフはやはり人混みがなくて快適。
そう広い店内ではないので、テラス席ももっと広いといいのだが…。見た目よくある
カフェバー風で損してるかも。サンルーム化して暑くなる、というレビューもあったが、
特には感じず。時間帯にもよるのだろう。
8位
8回
2017/11訪問 2017/12/17
都内からリピーターが数多く通う埼玉の熟成鮨。店主は初音鮨によく行かれていた
そうだが、実際に初音鮨に行かれた人によると全然違う、とのこと(途中でやや路線を
変えた節もある)。鮪は日本最高クラスの物を出しており、特に冬の大間と夏のウニは
人気。徐々に値上がりしているが、それでも都内ではまず出せない価格で出している。
日本酒ソムリエの女将さんのセレクトも秀逸。日本酒バーにもまずひけを取らない
だろう。
4ヶ月ぶりの猪俣。偶数月は全部行ったので奇数月、しかし12月に近い方がいいだろう
と思い、ギリギリに入れてみた。17時の部だが、5人でスタート。さすがにもう混み
始めてくる時季か。今回のマグロは赤身が大間240kg台、中トロが大間の反対側・三厩
(みんまや)140kg台。三厩は良すぎて大トロのようだ、との事だがさて。
〇あたごのまつ ささら ¥?
冬限定の新酒。やや白く濁っている。フレッシュだったかな?(メモが読めない)
今回、インスタ経由で海外からゲストが来ていたが、香港かと思ったらタイからだった。
どうも猪俣にも随分海外ゲストが増えたようだが、中国本土は全然おらず、東南アジア
が多い、とのこと。
・スミイカ
かなり硬いな。神奈川産。
・クエ
20日寝かせたもの。
・タイ
10日寝かせたもん。明石産。
・サヨリ
・ウニ
おや、昆布森産?中々ない事だがこのウニは旨い。リピート候補にしておこう。
・小柱
旨い。どうも出だしがあまり好みで無かったのだが、段々良くなってきた。しかし、
コバシラってアオヤギだったのね…(^^;;;
・赤身漬け
・せいこ蟹
おおぅ。多種の旨味の集合体だ。最近、せいこ蟹=香箱蟹と知った私です…。
〇上喜元 ¥?
どの辺で頼んだのか覚えてないので、とりあえずこの辺に。超辛口。これよりも辛口の
酒もあった。どうもどこかで見覚えのあるラベルが多かったので、これもどこかで
飲んでいるはずだ。
・カマス
メモが読めない…。甘いと書いてあるけれど何の事やら。
・鬼エビ
猪俣親方がエビの中で一番だと言う。甘エビのような見た目だが、甘さに加えて旨味が
ある。正式名イバラモエビだが、中々食べられないネタのようだ。トゲがあってむく
のが大変らしい。
・イクラ醤油漬け
おや、まだイクラあったのか。あのフレッシュなイクラ程ではないが、きっちり
美味しい。今年は食べ損ねてしまったので、来年は忘れないようにしなければ。
・ノドグロ
2週間寝かせてある。炙ってあったようだが、私には分からなかった。
・牡蠣
岩手産。メモが読めない…。
・穴子
うん、うまい。結構香りがあって、ベストな状態での提供だった気がする。
・中トロ
こ、これは…。ちょっと脂きつすぎだな。大トロとかどうなってるんだろう。
・中トロ漬け
ぐっとバランスが良くなったが、それでもまだ脂が強い。これの赤身が食べたかったが
まだ寝かせ中なのだろう。
・コハダ
佐賀産。やや身も厚くて旨味もある。
・鉄火巻き
・玉子
今回は他のお客さんとも話せるといいな、と思っていたのだが、結局また終盤近くまで
黙ってしまった私でした。大体、鮨歴の桁が違う人は魚取り出した時点で何の魚か
分かってしまうのだ。
〇ウニ ¥?
〇鬼エビ ¥?
小柱は予備が無かったようで、これに。
追加したのが私だけで最後に出たのでちょっと話しておいた。埼玉1位になったので
(食べログのシステム変更がなければ去年なっていたはずだ)、食べログアワードにも
出るのだろうと思ったら、休めないので欠席するそうだ。でも食材探しの旅には出る
親方であった。
店の前でスイートアリッサムがきれいに咲いている。そう言えば入口に楓の鉢が
置かれるようになったのか。今回も貸し切り状態。これ幸いと、聞きたかった
くだらない事をいろいろと質問。こんな事聞けるのはこの店だけだ。
〇羽根屋プリズム純米吟醸究極しぼりたて ¥?
火入れ無し、という事で何とも繊細でかぐわしい。これはあればまた頼みたいけど、
多分、今の時期だけかな。
〇おまかせ握り ¥19440?
・シロイカ
アオリイカとは違うねっとりさ。包丁仕事の妙を感じる。一貫目から数段上の旨さだ。
・ホウボウ
う、旨い…。
・イサキ炙り
最初に香ばしく炙っていたのだが、これも旨い…。
いきなりのラッシュでノックアウト寸前だ。一体、どれを追加すればいいんだ?
・ハマグリ
ツメがそう濃くなく、何だかフレッシュで、少し鳥貝のような味がした。
・シマアジ
これも十分いいのだが、最初の方が凄すぎた。
・?
なんだこりゃ。脂たっぷりでとろける。金目鯛かも。
今回は気を遣ってもらったのか割とゆっくり握ってもらったのだが、いろいろ旨すぎて
この辺からもう思考停止気味に。
・赤貝
直前にさばいて。赤貝ってこんなでかい貝なのか。
・赤身
沖縄。確か100kg後半台だった(うろ覚え)。この時季の鮪は酸味強めなのかと思った
が、これは癖がなく、素直な感じ。後で食べた那智勝浦と比較すると良く分かった。
食べている物で味が違ってくるそうだ。
・甘エビ
上にミソを乗せて。ミソは別分けで保存していた。
・アジ
旨い。
・毛蟹
いちいち旨い。
・タイラギ炙り手巻き
うひょぁ。鉄火以外で手巻きにするネタはそう無いそうだ。
・中トロ
那智勝浦。290kgぐらいだったか。最近、那智勝浦が続いていたので、これは食べ覚えが
ある味。やはり酸味がある。
・赤身漬け
沖縄。
・大トロ
那智勝浦。
・コハダ
ここ最近、ずっと感じているのだが、肉厚だ。時季的に少し前が一番良かった、との
こと。
・鉄火手巻き
んまい。色が違っていたので色々混ぜてたと思う(全部入り?)。
・ヒモキュウ
赤貝ヒモとキュウリの巻物。こんなのがあるのか。
・玉子
〇ホウボウ ¥?
〇イサキ炙り ¥?
〇毛蟹 ¥?
まったりしすぎて、シマアジの次のネタを追加するのを忘れてしまった。タイラギも
食べたかったし…。でも値段的には3貫ぐらいが限度だ。それにしてもこの時季って
そう悪い時季でもないのかな?何しろまだ鮨食べ始めて一年経過していない状態だ。
5~6月の方が厳しいのかも。
川口に着いたら4分前だったので、走っていったら5分で着いた。今回も満席かと
思ったら、また貸し切り状態に。皆さん、大間狙いなのね。
もう写真は十分撮ったし、今回からぱくぱく食べようと思って撮らなかったのだが、
一人だとペースも速くて大忙しになってしまった。酒もピッチをやや上げて呑んだら、
帰ってそのまま寝てしまったし。一人の時は一合でいいかな。
〇赤武 ¥?
辛口すぎず、甘口すぎず、やや香りのある物、というリクエストで。大体、そんな感じ。
〇おまかせ握り ¥19440?
思ったより高かったので、今回もこの値段だったようだ。表にあるメニュー確認しな
かったが、値上がりしたのかも?メモも必死だったので、抜けがあるかも。
・スミイカ
・クエ
・ヒラメ
クエはほれぼれするような大きな白い魚体。やはり白身類の一段、高い旨さは安定
している。
・サヨリ
サヨリはやはり、直前に下ろす。銀色の筋が美しい。
・赤身
・赤貝
・甘エビ?
みそ?が乗っていた。
・カキ
茹で+つめ。どうもこのつめは私にはしっくり来ない。甘すぎるのかな。
・マカジキ
半月寝かせたもの。マカジキについて訊いてみたら、2ヶ月寝かせても全然大丈夫、
とのこと。
・ホタテ
・中トロ
・大トロ
今回は250kgぐらいの千葉・勝浦。中トロは脂の部分にシャクシャクとした歯触りが
ある。酸味もあるが、これにも大分慣れてきた。
・いかめし
これは写真撮ったが、順番が全然分からないので、この辺に入れておく。
〇純青 無濾過生 ¥?
無濾過なので濁りありだが、雑味はなく、あまりしないタイプの香気もある。
・玉子
〇河童巻き(ゴマ半分) ¥?
どうも前回、量自体を半分にされていたのかも?違いもよく分からず、この辺、記憶も
あいまいだ。今回、初めて醤油皿が出て来たのだが、慣れてなくてついついそのまま
食べてしまった。以前は塗って出していたのだが、河童巻きは時間置いて食べるので、
食べるペースで味付けできるようにしたのだろう。
〇クエ ¥?
〇中トロ ¥?
どうも今回はせわしない感じになってしまった。かと言ってペースを落とすのも鮨屋
には似つかわしくなさそうだし…。前回の鮨通の強者達に囲まれた、やや緊張感ある
雰囲気も結構好きだったので、時間を遅くするのも検討するべきか…。
予約の電話をかけると、とても嬉しそうな声で応対。作為的ではなく、本当に喜んで
いるのが分かる声だ。何だかこれだけで良い気分になってしまった。
さて、今日も一人かな、と思って到着してみると、まさかの満席。いよいよ混んできた
のか、それともこれが12月パワーなのか。
ベストレストランから漏れてしまったが、間違いなく今年、一番衝撃を受けた店だった。
来年はぐっと認知度も上がり、席取り合戦も始まりそうな気配だ。
〇酔鯨・純米吟醸 ¥?
松山三井という愛媛の酒米。辛口。
いよいよ12月、今日は246kgの大間という事で、大将から今、日本一の鮪がここに
あります、と宣言。このくだりは直前のレビューでも読んでいたが、今までの経験からも
その言葉に嘘偽りがない事は知っている。この値段で提供出来る店ももちろんどこにも
ないだろう。
〇おまかせ握り ¥19440
・淡路産マダイ
寝かせ9日。最近、一貫目の意義というのを考えているのだけれど、文句ない出だしだ。
・コウイカ(スミイカ)
最初に切っていたのだが、何と一口食べてから別のイカでやり直し。味が薄かった、
とのこと。ただ、これも以前の物ほど良くはなかったかな。相変わらず細かい仕事を
していたが、イカの薄さによって包丁の動かし方が違っていた。
・クエ
寝かせ5日。切っている時に脂が凄い、と言っていたが、さすがに見て分かるほどでは
なかった。
皆さん、会話の端々からやはり、只者ではないのが分かる。そんな中に高級鮨歴半年の
初心者が一人…。こういう時は飲みつつ、ボロが出ないように黙っているに限る。
・サヨリ
皮と骨の下処理が独特だった。大きい物はかんぬきと呼ぶらしい。やや酸味。
・長崎産ノドグロ
寝かせ9日。これは見るからに脂が乗っていたが、案の定の旨さ。リピート候補。
・ズワイガニ
子持ちはセイコガニだったかな。卵は外子とか内子とか言うらしいがよく分からない。
美味い。
・イクラ
十分旨いが、10月の方が良かった。あの後、他の店で出たイクラが酷すぎて、なんで
ここのはあんなに旨かったのだろうと思っていたのだが、次の日にはもう駄目になる
ので、その日のうちに使う、とのこと。12月には終わるらしく、これはやや大きめ、
という事だった。
〇春鹿 赤の鬼斬 ¥?
印象的な赤文字のラベル。春鹿は2回ぐらい飲んだので名前覚えていたのだが、超辛口
だった。最初の一口だけ何故か柔らかかった。
・赤身漬け
さて、ここから大間です。最初はノーマル赤身だが、さほど印象に残らず。
この辺で仕入れの話になるが、良い物は食べないと分からない、とのこと。後、よく
一緒になると言っていたのがさわ田と水谷だったかな?
・甘エビ
ミソと卵乗せ。甘エビのみそなんて初めて食べたかな。少しねっとりしている。
・赤身漬け(脂多め)
大トロに近い部位の脂多め漬け。確かに脂多いがトロではなく、赤身として踏み
とどまっている感じだ。
・羅臼産鱈白子
白子の握りなんてあるのか。調理方法を忘れたけど、これも美味かった。
・マカジキ
2週間近く寝かせたもの。うまっ。中間色(?)のカジキは非常に熟成向きの魚な気がする。
・サワラ
実は冬の魚らしい鰆。6kgというのは大きい方だろうか。もう1種類やり方があるらしい
が、酢でしめてある。
・中トロ漬け
・大トロ漬け
先日、大トロが一番良かった店もあったのだが、この店に関しては中トロが一番かな。
・コハダ
・鉄火巻き
相変わらず海苔が美味い。このクラスの海苔を使っている店は他にないように思われる
(ランチばっかりだけど)。有明の海苔食べてるジビエの話もしたかったんだけど、
自重。
・玉子
シャリ抜きで頼んでいる人もいた。そんな頼み方もあるのか。
一部は2時間半あるのだが、かなり時間が押してきた。満席だといっぱいいっぱいなんだ
なぁ。当然のごとく、追加が入るが、何と8貫?追加の方まで。
〇河童巻き・ゴマ半分
ゴマ半分はやはり、正解だった。毎回河童巻きもどうかと思うのだが、どうもこれ
頼まないと落ち着かなくなってきた。
〇ノドグロ ¥?
〇中トロ漬け ¥?
追加はやや駆け足になってしまう事が多いが、今回、これが最高の一貫だった。
とろけ具合の完成度が凄かった。
今回は12月価格だったが、これでも利益は出ないので年間トータルで考えている、との
こと。後、何故この値段で提供出来るかも分かった。銀座だったら3万は超えちゃうの
だろう。マグロはこれから更に良くなると言っていたけれど、どうしようかな…。
ちなみに1月は…おっと、これはオフレコかな。
今回から時間が変わったので、17時から。都内から来る人が多いので次の開始時間を
遅く設定出来ないのだが、この時間はさすがに人は少ないようで、今回も貸し切り状態。
〇愛友 ¥?
2016年酒コンペティション第1位の大吟醸。雄町。かぐわしいながらも上品な味わい。
〇おまかせ握り ¥16200
・スミイカ
別名コウイカ。かなり濃厚な味だ。
・ヒラスズキ
スズキとはちょっと違う感じの魚。
・マダイ
・イクラ
下にご飯。これが美味くてびっくり。漬けではないのだが、何故こんなに美味い。
・赤身(大間)
今まで、大間ってそんなにいい物なのかな~と思っていたが、これは初めてなんか
違うぞ?と思わせた。赤身だが、脂も入っているようだ。究極赤身の竹の谷蔓牛の事を
思い出す。これからどんどん良くなっていくようで、なるほど、12月のマグロは期待
出来そうだ。
・クルマエビ
茹でたてを。エビはとにかくすぐ撮って食べる!
・赤身(大間・漬け)
・牡蠣
昆布森産。この牡蠣の下の方の味がかなり違う。今まで昆布森産の生や焼いた牡蠣は
食べたけど、茹でたのは初めてかな。茹で汁も出してくれたけど、もうこれだけでも
十分なくらい(笑)。
・マカジキ
マカジキは元々こんな色だったかな。弾力はないが、熟成鮨「らしい」旨味。
・アナゴ
ツメではなく、蒸してから(?)焼いたもの。香ばしい。
・カマス
赤身とも白身ともつかない、ちょっと変わった味。
・中トロ(大間・漬け)
う~むぅ。とろける~。
・大トロ(大間・漬け)
大トロまで来ると、やり過ぎ感があるかなぁ。やっぱり中トロぐらいまでのが好みだ。
・コハダ
どうも酸味の強いコハダって好きになれないのだが、赤酢だとそうはならなくていい。
・鉄火巻き
〇賀儀屋 ¥?
すっきり系から。しずく姫という初めて聞く酒米。香りも結構ある。
・玉子焼き
ここまでで1時間ちょっとぐらい。一杯目は温度上がるとちょっと落ちてきたし、もう
少しペース上げるぐらいがちょうどいいか。
〇河童巻き(ゴマなし) ¥?
今回はゴマなしにしてもらったが、ゴマはないとないで何だか物足りない。次回は半分
ぐらい入れてもらおうかな。
〇赤身 ¥?
〇中トロ(漬け) ¥? ※写真なし
今回は元々マグロを追加するつもりでいたが、他のネタはちょうど仕込み中だった
ようだ。
終わったところでややピッチを上げて飲みつつ、だべりながら。本来は複数人でシェア
する空間を独り占めするプレミアムな時間。快適そのものだけど、こんな事してると
いつまで経っても鮨リテラシーが上がらないかな。今回から値上げ、とも聞いていたの
だけれど、ギリギリまで上げたくないそうで、前回と同じ額だった。さすがに¥3000
UPはきついのでちょっと間隔開けようと思っていたのだけれど、年内にもう一回行こう。
今日は猪俣に行く日。朝から何となくそわそわと過ごす。それにしても前回訪問から
新規レビューよりも再訪レビューの方がずっと多い。嗅覚の鋭いレビュアーなら、
これだけで何か感づきそうだ。
何分前から開くのか確かめようとやや早めに行くと、ちょうど暖簾をかけるところ
だった(10分ぐらい前だったろうか)。さすがに暖簾がかかっていない内は入れない
だろう。今回は何と中央前の特等席へ。どうやらこの時間は私だけのようだ。
〇伯楽星 ¥?
新しく入れたけど、大人気というものに。ラベルが貼ってあってわかりやすい。雄町か。
あまり派手には自己主張してこない。寿司に合わせるならこういうタイプか?和食の
場合はどうなんだろう。
〇おまかせ握り ¥16200
・シロイカ
目の前で作業の様子が見れたが、凄い細かい包丁入れだ。当たり前だが、これは直前に
やるのか。
・スズキ
・ホシガレイ
寝かせて11日。その辺もメモろうと思っていたのだが、結構テンポよく出てくるので、
結局、これしか訊けなかった。
・シマアジ
ここまで、前回のように衝撃を受けたネタはなし。変に慣れてきたのか?それでも
銀座辺りと比べてもずっと美味しい。
・イワシ
もうイワシのシーズンなのか。白い脂(?)がきれいだ。
・赤身(大間)
今回、冒頭に大間のマグロを仕入れたという話があり、大間でガンガン来る。マグロの
最高級ブランドである大間産、意識して食べるのは初めてだがどんなものだろう。
通常の赤身に何か+αされていると感じたのだが、考えをまとめる時間がなかった。
・アジ
・巨大車海老
これも最初に見せてもらった海老を茹で上がったところで握る。海老大きくて、切る
ところから見ているとテンション上がる。
・カツオ・漬け
風味はあるのだが、そのままのカツオとは結構違う。これも考えがまとまらなかった。
・煮アワビ
今更ながら気付いたが、アワビの調理法に2種類あることに気付く。緑のは肝だが、
メスなのかな。
・中トロ(大間)
・アナゴ
何だか酸味あり。あまり状態よくないという話だったかな。
・中トロ・漬け(大間)
・大トロ?・漬け(大間)
ちゃんと聞いてないせいかトロの種別がはっきりしない。それと、マグロに関しては
漬けじゃないほうが好みかなぁ。どうも酸味を第一に感じてしまう。
・鉄火巻き
・カンピョウ巻き
〇越乃景虎 ¥?
純米原酒ということで、度数やや高め。五百万石という酒米は初めて聞いたけど、
山田錦の次に有名らしい。味は忘れました(汗)。
・玉子
〇イワシ ¥?
〇シマアジ ¥?
〇河童巻き(ゴマ入り) ¥?
意外な人気、という河童巻きを頼む事に。ゴマの有無は選べる。キュウリは細く切って
あり、味はゴマベース。どうも河童巻きというより、新種の創作料理を食べている
感じ。今度はゴマなしも頼んでみよう。それにしても断面があるとしゃりの色が
よく分かる。
今回は一人だったので、ずっと話しながら。なるほど、寿司屋で寿司を食べるという
のはこういうことだろうか。ペースも話でコントロールするべきものなのかも?
調子に乗ってどうでもいい事までいろいろと訊いてしまったが、ここは私のような
ド素人にもちゃんと答えてくれる、とても優しい店だ。とりあえず、赤酢は3種類
使っていて、色が黒いのは一番濃いものの色だと分かった。寿司は割と食材がシンプルな
料理なので、酢や醤油、タレといった調味料は店の方向性を決める重要な要素なの
だろう。
他の寿司屋も何軒か行ったので、ネタ的にすべてが上回っているわけではないことも
分かってきた(当たり前だが)。しかし、総合的にはやはり1ランク上だし、CPは
圧倒しているのではないかと思われる。旬や漁の善し悪し、天然故の個体差、といった
ものが目まぐるしく変わる難しさというものも少し感じ始めたが…。
#採点、少し下げました。
最初にお断りしておきますが、私の寿司レビューはこれで3件目。内1件は物珍しさで
行った回転寿司なので、実質2件目。食べログの採点は満点をどこに設定するか?と
いう難題があり、高い方の採点は質の高い店数をこなさないとなかなか安定しない。
豊富な経験があり、例えば以前から食ブログをやっていたような方なら問題にはなら
ないが、私の場合、寿司に1万以上出した事もないし、この2年半でこれしか寿司も
食べていない。まともな寿司レビューを期待する方は読み飛ばし推奨です。
釧路の炉端焼き屋でさんまの刺身に悶絶して以来、どうも都内で魚介類を積極的に
食べに行く感じではなくなってしまった。一旦、市場に運んでいる時点で、もう駄目な
気がする。釣り好きなマイレビュアーさんが、都内の魚料理は鮮度以外を武器にして
いる、と書いていたのも考えを強化している。その辺の差を埋めるのが馬鹿高い値段
なのかな、と思ってもいたが、最近、耳にするのが熟成鮨。そんなお店が何故か川口に?
最近の開店ではないが、ここ半年ほどは4点以上が連発。どうもこれは早めに行って
おいた方がいい店の気がする。そんなわけで強引に予定をねじ込み、昼・夜と寿司
連食(^_^;
川口駅前に詳しければコモディの前でも通って適当に歩いて行けば着くと思うが、
初めての人は回転焼きのところでペデストリアンデッキを降りて西に進み、中央通りの
信号を渡って道が細くなったところで、北上するのがわかりやすいと思う。まだ時間
あるので、西に引き返したところにある川口パークタワーの公園で休む。18時ちょうど
に行くと、既に先客が。少し前でも良かったか。外のメニューを見ると多少上下する、
と書いてあるが、以前あった¥12000のコースは無くなったようだ。それと、この月から
日祝が休みになったので、昼の部はなくなったのかな?先客2名はビールを飲んでいる
が、飲むと更にレビュー書けなくなる気がして、お茶をお願いする。カウンターの前
には分厚いまな板が。デジカメをそっとカウンターに置く。ガリが新しい、という話を
しているが、私にはよく分からない。3人でスタート。
〇おまかせ握り ¥16200
・白イカ
シャリは茶色いが、これが赤酢なのだろうか。まだ温かい。うぐっ…なんだこりゃ。
美味しいイカをねっとり、とよく表現するが、その辺の領域を軽く飛び越えている。
包丁が細かく入っているおかげだろうか。これが1万超の鮨か~(^_^;
・ホシガレイ
うぐっ…。魚だけでこんな複雑な旨味が出るものなのか、と思ったのだが、訊いてみると
他には特に食材は使っていないと言う。
・アサリ
うぐっ…。えー、これも熟成なの?本来のアサリを遥かに凌駕している。いや、元々の
アサリがいいのか?標準の良いアサリのレベルが分からないので何とも言えないが、
自分が食べた中では過去最高のアサリだ。リピート候補No.2だった。
・シマアジ
はぁ~、これも相当旨くなっている。
・車エビ
茹でてから乗せ、半分に切る。更に軽く握って完成。これは熟成ではなかったはず。
エビの身の部分ってどうしても単調になりがちだけど、これは各部が違う具合に
美味しい。
・キンメダイ
うぐっ…。これはどう考えても元の140%ぐらいになっている。これが熟成の威力か。
リピート候補No.1。
〇ムラサキウニ ¥3240
箱5万で、原価割れしていると噂のウニ。折角なので、お願いした。美味しいウニなん
だけど、利尻で食べたウニ丼の方が良かったかな(一杯、¥2000~¥2500ぐらいです)。
記憶が美化されてるかもだけど。
一時間半、という設定時間があるので、やや間があり、メモを取る余裕もある。しかし、
食べ方が下手くそなせいか、手ふきがあるものの、手がちょっとべとつく。そう緊張
していたわけではないけれど、なかなか隣の二人のように大将に相槌を打ちつつ、
自然体な風にはいかない。予約した時にていねいな対応でびっくりしたのだが、おかみ
さん?がいろいろと話しかけてくれた。食べログの話題なんかも(^_^;
・赤身
これは何だか普通だった。好みの差もあると思うが、さすがにヒット率100%ではないか。
・アジ
これは珍しく産地を覚えているが、八代海に面した出水(いずみ)産。もっとも、産地
の善し悪しなんて私に分かるはずもない。酸味もあり、この辺からやや傾向が変わって
きた。
隣の二人は鮨は食べ慣れていて、もちろん産地にも反応する。銀座にもよく行っている
ようだった。いろいろな人を連れてきて布教もしていて、皆、はまっているようだ。
むむ、これは食べログの点数だけ気にしてる場合じゃないな。それにしても酒瓶が
目の前を行き来するのに、我慢していると、かなりストレス溜まってきた。でも、
今日だけは初志貫徹だ。
・毛蟹
北海道産。これはシャリもろとも冷やしてある(ネタごとに、結構温度が変わっていた)。
ぐはっ、これも旨いな。大将によると、蟹がどう見ても噴火湾産、と言うことで一同、
苦笑い。
・煮穴子
説明がサトゴ?と聞こえたのだが違うっぽい。温かい。確か、水しか使っていない、と
いう話だったが、こんなアナゴ、食べた事ない~。
・アワビ
宮城産。なんかもう笑うしかない、って感じだ。
・中トロ
・中トロ・漬け
同じ部位を比較で。漬けの方は酸と、他にいろいろプラスされている。
・キス
これは普通だった。
・大トロ
あれ?中トロの方がバランス良かったな。必ずしも上位互換ではないか。
・鉄火手巻き
有明産の海苔が旨すぎる!最近、アオサばっかり流通してるせいだろうか。海苔が
加わる事によって、相乗効果でまた別種の食品に昇華している。鉄火巻きってこんなに
美味しいものだったのか…。
・玉子焼き
甘い。玉子焼きだけかと思ったら、下に申し訳程度にシャリも。エビと山芋?を混ぜて
との事だったがよく分からず。
少し前から次の組がやって来ていて、カウンターに座る。入れ替え制と勘違いしていて
すぐ出てしまったのだが、後1時間は居て良かったのか(--; 17+1貫あって、もう全然
入らない、というのもあったのだが、1時間あれば少し消化させることも可能だった
だろう。飲んでもいないのに何だか、ぼーっとしながら帰る。
□総評
私はこの日、鮮度至上主義者を辞めました。もちろん、普通にやってもアミノ酸は
増えるのだろうけど、元の物が違うと熟成効果も大きいようだ。後、酒を呑むのも、
追加を頼むのも必定、と分かった。いやもう、こんな店で鮨の食べ方、試行錯誤してる
場合じゃないんですけどね。それにしても、こんな値段ではそうそう行けないと思って
いたが、もう、次いつ行こうかと考えてる自分がいる。う~ん、やばいな、鮨。理解
不能だった3万越えの世界も、今なら分かる気がする。普通?の高級鮨との違いは
分からないままだけど。
最初の半年はとても大変だったそうだが、徐々に値上がりしているメニュー、増え続ける
リピーター達、川口という立地や、まだそれほど強者レビュアー達の洗礼を受けていない
と言う点はあるが、いずれ入りにくくなりそうな予感はある。既に気になってる方は
お早めにどうぞ。
9位
3回
2017/03訪問 2018/10/04
鶴八一門の店。修業先は新橋鶴八なので、孫弟子ということになる。更に源流には
美家古鮨がいる。過去に一つ星獲得。予約は朝8時から受付。以前は当日予約のみだったが、
1週間前から可能に。営業時間内はたとえ常連でも予約は受けてくれないので注意。
ここはとにかく仕事が凄い。ネタがいまいちでも仕事で何とかしてしまう。日本一じゃ
ないかと思っている。
一週間前から予約可能になり、喜んでいたのも束の間、電話したら昼は土日のみと判明。
訪問が一月ずれ込むことになった。もっとも、予約難易度は以前よりは低くなっている
はず。2ヶ月前の9時に電話しても予約がいっぱいな店はもう心が折れてしまったが、
ここは誰にでも門戸は開いている。
店の前までやって来ると、握りは¥10000になっている。以前より値上がりしているな。
まだ時間少し前だが、入店する人に続く。既に先客もいる。注文する段になって、つまみ
を所望する際は握りますか?の時につまみで、と答えればいい事にようやく気付く(^_^;
もっとも、それで幾らになるのかも不明だが…。
〇日本酒 ¥?
まあ、普通かな、と思って飲んでいたが、途中から少し、後味が香り出した事に気付く。
鮨に合わせるならこういうのが理想か。常連さんの中には銘柄を指定している人いた。
〇にぎり ¥10000?
・ヒラメ
肉厚のヒラメ。素晴らしい出だしだ。
・サヨリ
やや酸味がある。いつも銀色が美しいが、やはり皮をむくのは直前か。
・赤身
かなりサビが強い。もっとも、これくらいなら問題ないけど。
・中トロ
この辺で穴子の話題になるが、今は一番悪い時期だ、とのこと。なんですと。今日は
塩とつめ、一貫ずつ頼もうと思っていたのだが…。かなりの常連と思われる方が
びしばしと質問を投げていたが、大将の答えには貴重な情報がぎっしりなので、耳を
皿のようにして聞き入る。大将は養殖物に対しては駄目出しが厳しい。もっとも、どの
店でもそうなのかもしれないが…(今度、訊いてみよう)。他に、分店の話で
盛り上がる。
・コハダ
肉厚のコハダ。なんだぁ、今日のしみづは一味違うぞ。それとも、ようやく鮨が少しは
分かって来たのだろうか。値段が上がった、というのもあるのかもしれない。
・ハマグリ
大きなハマグリ。でも、ハマグリ+煮つめっていまいち、ピンと来ない。
・カスゴ
これもサビ強め。このネタもいいなぁ。
黙って入ってきて座った人がいて、フリーなのかと思ったら、常連さんだった。
黙々と食べていたのだが…。大将は話を振りながらも、手は休めない。この雰囲気を
楽しめる程度には鮨屋にも慣れてきたが、まだ自ら口を開くことは出来ない。それに
しても鮨食べ始めの頃にこの場に来なくて良かった、とも思う。
・鯵
またまた大きい。全体的にシャリもやや大きめだが、ネタも大きい。この鯵は絶賛して
いる人がいたが、私はそれほどいいとは思わなかった。
・ミル貝
うひょ~。コリコリだな。しかし、どのネタも良くて、どれを追加しようか迷って
しまう。
・車海老×2
一尾で2貫1セットだ。ゆっくりと甘みが口の中に拡がる。う~む。まさしく、しみづ
でしか味わえない味だ。
・ウニ
この辺、抜けがあるかも…。
・穴子
う~む、確かにこれは駄目だ。何だか水っぽい。追加をどうしようか素早く組み立てる。
・玉子
大きく×印の切れ込み入り。以前はどうだったかな。
よし、追加タイムだ。皆さん、めいめいのお気に入りを注文。つまみ組の方も途中で
旨さに驚嘆の声が上がったりしていろいろと追加もしていた。炙って、とか難易度の
高い頼み方も。
〇ヒラメ ¥?
〇コハダ ¥?
初のコハダリピート。
〇車海老 ¥?
やはり、2貫だ。
〇ミル貝 ¥?
追加の握りも恐ろしく安定していた。
レビューの価格帯を見ると、つまみありでも、そう高いわけでもないかな?この際、
頼んでみるのもありか。さすがに追加は出来なくなりそうだが…。
#採点、少し上げました。
8:17頃、電話が繋がり、何とか予約が取れた。前回、8:30にかけたらもう駄目で、
正直、もうこの店に行くのは難しくなっている(…と思ったら、1週間前から予約可能に
なっていた。しかし、営業時間内はたとえ常連でも予約受けてくれないのね)。
鮨屋もそこそこ行ったが、アナゴはこの店が一番だ。というか後からアナゴが思い
出されてやや禁断症状気味になった。アワビも暫定1位。そもそもこのクラスのものを
他の店で見た事ないけど。
また10分も前に着いてしまったが、透けて見える店内には誰もいない。今回は店の前の
ベンチに座って待つ。斜め前にある看板が出ていない店が、マイレビュアーさんも
褒めていた久だ。こんな路地だが、人通りが多い。時間になり、カウンターの端から
2席目へ。確か端は常連の席だったかな。
前回、ほとんどの人はお茶を頼んでいたのでこっちの方がスタンダードかと思い、お茶
にしてみたが、今回は逆にほとんどがお酒だった。やっぱりちょっと緊張するので、
飲む方がいいや。
〇おまかせ ¥8800?
・昆布じめ?
かなり酸味があったので、ヒラメではなく、昆布じめなんだろう。
・スミイカ
ん、うまい。スミイカは実は今が一番いい時季か。
・赤身
・中トロ
11月のマグロに期待していたが、いまいち。先月食べた大間に負けてる。やっぱり
この価格帯だとこんなものか?
・コハダ
コハダって結局一年中出てくるのか。白酢のはどうも好きになれないが、赤酢だと
酸味が外に抜けてく感があって大丈夫だ。
・煮はまぐり
かなりの大サイズ。どうも甘いだけという印象。しかし、かなり人気のネタのよう
だった。
今回は私以外はほぼ常連。いきなり黙っていてもつまみから始まる客がいて、あれが
どうにも分からない。相当通うとああいう扱いになるのかなぁ。もちろん、通常は
黙っていてもおまかせだ。大将もかなりあちこちに声をかけていたが、満席になると
仕事に集中していた。
・サバ
6月から鮨を食べ始めたので、初めてお目にかかる、旬の鯖だ。酸味と共に旨味が口の
中に拡がっていく。うむ、旨い。リピート第一候補だ。
・赤貝
赤貝にも期待していたが、生っぽい香りはやや強いものの、それ程でもなかった。
これはまだ出始めぐらいか。
・海老
海老の種類はちゃんと見ていなかった。普通にうまい。
・すまし汁
・いくら
これは駄目ないくらだ…と思ったが、後味はそうでもない。以前、ウニに感じたのと
同じく、うまく処理してある。この辺の技術が他店にはない、と感じさせる点だ。
・アナゴ
さて、そろそろ冬のアナゴ。夏との違いはどうかな…と思うが…わ、わからん。
塩の方がやや脂を感じるぐらいか。とりあえず、相変わらず美味しい。夏も冬も
大差ないのかなぁ。
・玉子
つまみ組は盛んにイレギュラーに注文を入れていたが、取りあえず、辛抱強く話しかけ
られるのを待つ。しかしどうやら、さっさと追加入れた方が良かったようだ。この辺も
店によって違う。まあ、こうやって覚えていくしかないか。
〇サヨリ ¥?
出て来なかったで入れてみたが、これは酸味だけでさっぱりだった。白身魚のシーズン
ではないか?
〇シャコ ¥?
身が赤灰色だ。シャコってこんなのだっけ?いまいち特徴のない味。これは全然旬じゃ
なかったか。
〇サバ ¥?
〇アナゴ ¥?
最近、人気上がってきたみたいで、リダイヤル地獄でもう駄目かと思ったが、1週間前
から予約可能ならまだまだ行ける。また別の季節に行ってみよう。
寿司レビュー実質5件目。いろいろと寿司レビューを読んでいたらちょっと怖くなって
きたが、あまり気にしないことにする。冒頭に聞きかじりの情報を書いたが、独立して
からはもう随分と経つようだ。写真は禁止ではないのだが、あまり歓迎されないという
レビューがあり、一見が撮るのはハードル上げるだけだと判断し、今回は写真なし。
それにしても凄いレビュー数だ。ここは辛口マイレビュアーさんも一目置いている店
なので、期待したいところ。
店はニュー新橋ビルの西隣、烏森神社のあるブロックの細い路地内にある。烏森口から
出てまっすぐ進むと、烏森神社の参道があるので入って左折したところだ。寿司屋は
早めに行っておくべきだと学習したが、ちょっと早く着きすぎた。仕方なく、周囲を
うろうろ。路地には食事の用意をしているにおいが漂っている。一つ北の路地には
早くも行列が出来ている店があった。それにしてもこんな狭い路地にいろいろな店が
ある。どの店もいろいろと自己主張している。
12時(予約時にこの時間からと言われたが、正式なものかは不明)になったので、店内に
入るが、既に先客がいる。少し前からいたんだけど、どのくらい前から入っていいもの
なんだろうか。やや狭い席に詰めて座る。どうも今まで行った店とは明らかに客層が
違う。マダムと外国人がいないからか。更に驚いた事にフリー?で入ってきた人が
いる。そんな事が可能なのか。カウンター上もいろいろと違う点がある。まず、今まで
一度も見かけなかった醤油差しがある。小皿をひっくり返すと、魚の絵が。それと、
手ふきがない。おしぼりで代用する事にする。それにしてもこう席が狭いと写真は
おろか、メモを取る環境ですらない。仕方ないのでメモ取りも諦める。
〇日本酒 ¥?
どうやら一種しかないようだ。冷やした酒でよろしいですか、と2回訊かれたのだが、
ここは冷やと区別するために冷酒で、と答えるべきだったんだろうか。¥1000以下だと
思うが、値段が不明なので何とも評価しづらい。
〇おまかせ ¥8800?
13貫かな?(抜けがあるかも) 構成的にはつまみがなく、握りonlyだった。
しゃりはやや小さめ。ネタがはみ出していることがあるが、実際しゃりのサイズ以上に
大きい。ネタの説明はほとんどないが、壁に札がかかっているので、その中から出して
いる事はわかる。こういうところの寿司は手で食べるものだろうと思っていたが、今回
は箸派の人も結構いた。
・カレイ
特に印象に残らず。
・アオリイカ
最近ようやくアオリイカだけ判別出来るようになった。特にねっとりとしたイカだ。
驚いた事にフリーで入ってきた人はもう一合開けてしまった。水を飲むかのごとき
勢いだ。他にも何やら細かく注文を入れている。
・赤身?
・中トロ?
この辺りでなんだかこの店違うぞ?と思い始める。
・アワビ
カウンターから手元はよく見えないが、これは巨大なアワビを取り出したのが見えた。
今まで見た食べログの写真の中で一番驚いた、超巨大アワビほどではないが、それでも
かなり大きい。これをスライスしてそのまま握る。中央が一番大きくなるが、そこは
厚さで調節しているのだろう。これはもう、しゃりを大幅にはみ出して接地していた。
うぐっ…旨い。目の覚めるような旨さだった。これから旬を迎えるからだろうか。
・アジ
・コハダ
この店はネタの寝かせ方に特徴があるのだと、分かったような気になる。
#しゃりが有名らしいんですが(^_^;
・ミル貝
あまり馴染みのないネタだが、すごい食感だ。
・車海老
・すまし汁
ここで、ほんのりとした貝のすまし汁(はまぐりらしい)。
・カスゴ
・ウニ
超鮮度の馬鹿高いウニとは違うのだが、実にうまく処理してある。こういうやり方も
ありか。
・アナゴ
煮詰め?と塩?が半貫ずつ。これがかなり旨かった。アナゴの身が口の中で溶ける感じ
だ。今まで味わった事のない感覚。アナゴも旬だからだろうか。
・玉子
あんまり好きじゃない玉子だが、何気ないようでいて、これもおいしいぞ。
コースに差がないので、玉子が出て来た時点で同時に追加タイムとなる。周囲に
つられるようにして頼むが、今回もスムーズにいったとは言えず。
〇シマアジ ¥?
〇アワビ ¥?
〇アナゴ ¥?
これも学習したので、席を立ってから会計へ(席は会計する場所ではない、という思想
だろうか)。個々の値段が不明なので合計金額も書いておくと、¥12450。たぶん、
アワビは他より高いんじゃないかと思う。
□総評
相変わらずしゃりの善し悪しはさっぱりなのだが、ネタの仕込みが二味ぐらい違う感じ。
これまでに一度だけ経験した赤酢の店はもっと味が強くてしゃりも黒っぽかったのだが、
あの店の方が特殊なのだろう。銀座に比べるとCPもやや高い(あくまで銀座との比較)。
ホスピタリティーはそう高くない。最初こそ名前で呼んでもらえたが、最後は別の
呼び方になっていた。寿司屋としてはこのくらいが標準なのだろうけれど。寿司屋に
関しては常連には確実に差がある、という話もあり、より評価をややこしくしている。
やや傍若無人にふるまっていた人が一言、うまい!と言ったら大将の口元がごく自然に
ゆるんでいた。到底真似できる域にはないが、プロトコルも一筋縄ではいかない。
順不同。