3回
2017/03 訪問
ここにしかない仕事
一週間前から予約可能になり、喜んでいたのも束の間、電話したら昼は土日のみと判明。
訪問が一月ずれ込むことになった。もっとも、予約難易度は以前よりは低くなっている
はず。2ヶ月前の9時に電話しても予約がいっぱいな店はもう心が折れてしまったが、
ここは誰にでも門戸は開いている。
店の前までやって来ると、握りは¥10000になっている。以前より値上がりしているな。
まだ時間少し前だが、入店する人に続く。既に先客もいる。注文する段になって、つまみ
を所望する際は握りますか?の時につまみで、と答えればいい事にようやく気付く(^_^;
もっとも、それで幾らになるのかも不明だが…。
〇日本酒 ¥?
まあ、普通かな、と思って飲んでいたが、途中から少し、後味が香り出した事に気付く。
鮨に合わせるならこういうのが理想か。常連さんの中には銘柄を指定している人いた。
〇にぎり ¥10000?
・ヒラメ
肉厚のヒラメ。素晴らしい出だしだ。
・サヨリ
やや酸味がある。いつも銀色が美しいが、やはり皮をむくのは直前か。
・赤身
かなりサビが強い。もっとも、これくらいなら問題ないけど。
・中トロ
この辺で穴子の話題になるが、今は一番悪い時期だ、とのこと。なんですと。今日は
塩とつめ、一貫ずつ頼もうと思っていたのだが…。かなりの常連と思われる方が
びしばしと質問を投げていたが、大将の答えには貴重な情報がぎっしりなので、耳を
皿のようにして聞き入る。大将は養殖物に対しては駄目出しが厳しい。もっとも、どの
店でもそうなのかもしれないが…(今度、訊いてみよう)。他に、分店の話で
盛り上がる。
・コハダ
肉厚のコハダ。なんだぁ、今日のしみづは一味違うぞ。それとも、ようやく鮨が少しは
分かって来たのだろうか。値段が上がった、というのもあるのかもしれない。
・ハマグリ
大きなハマグリ。でも、ハマグリ+煮つめっていまいち、ピンと来ない。
・カスゴ
これもサビ強め。このネタもいいなぁ。
黙って入ってきて座った人がいて、フリーなのかと思ったら、常連さんだった。
黙々と食べていたのだが…。大将は話を振りながらも、手は休めない。この雰囲気を
楽しめる程度には鮨屋にも慣れてきたが、まだ自ら口を開くことは出来ない。それに
しても鮨食べ始めの頃にこの場に来なくて良かった、とも思う。
・鯵
またまた大きい。全体的にシャリもやや大きめだが、ネタも大きい。この鯵は絶賛して
いる人がいたが、私はそれほどいいとは思わなかった。
・ミル貝
うひょ~。コリコリだな。しかし、どのネタも良くて、どれを追加しようか迷って
しまう。
・車海老×2
一尾で2貫1セットだ。ゆっくりと甘みが口の中に拡がる。う~む。まさしく、しみづ
でしか味わえない味だ。
・ウニ
この辺、抜けがあるかも…。
・穴子
う~む、確かにこれは駄目だ。何だか水っぽい。追加をどうしようか素早く組み立てる。
・玉子
大きく×印の切れ込み入り。以前はどうだったかな。
よし、追加タイムだ。皆さん、めいめいのお気に入りを注文。つまみ組の方も途中で
旨さに驚嘆の声が上がったりしていろいろと追加もしていた。炙って、とか難易度の
高い頼み方も。
〇ヒラメ ¥?
〇コハダ ¥?
初のコハダリピート。
〇車海老 ¥?
やはり、2貫だ。
〇ミル貝 ¥?
追加の握りも恐ろしく安定していた。
レビューの価格帯を見ると、つまみありでも、そう高いわけでもないかな?この際、
頼んでみるのもありか。さすがに追加は出来なくなりそうだが…。
#採点、少し上げました。
2018/10/04 更新
2016/11 訪問
穴子の中毒性
8:17頃、電話が繋がり、何とか予約が取れた。前回、8:30にかけたらもう駄目で、
正直、もうこの店に行くのは難しくなっている(…と思ったら、1週間前から予約可能に
なっていた。しかし、営業時間内はたとえ常連でも予約受けてくれないのね)。
鮨屋もそこそこ行ったが、アナゴはこの店が一番だ。というか後からアナゴが思い
出されてやや禁断症状気味になった。アワビも暫定1位。そもそもこのクラスのものを
他の店で見た事ないけど。
また10分も前に着いてしまったが、透けて見える店内には誰もいない。今回は店の前の
ベンチに座って待つ。斜め前にある看板が出ていない店が、マイレビュアーさんも
褒めていた久だ。こんな路地だが、人通りが多い。時間になり、カウンターの端から
2席目へ。確か端は常連の席だったかな。
前回、ほとんどの人はお茶を頼んでいたのでこっちの方がスタンダードかと思い、お茶
にしてみたが、今回は逆にほとんどがお酒だった。やっぱりちょっと緊張するので、
飲む方がいいや。
〇おまかせ ¥8800?
・昆布じめ?
かなり酸味があったので、ヒラメではなく、昆布じめなんだろう。
・スミイカ
ん、うまい。スミイカは実は今が一番いい時季か。
・赤身
・中トロ
11月のマグロに期待していたが、いまいち。先月食べた大間に負けてる。やっぱり
この価格帯だとこんなものか?
・コハダ
コハダって結局一年中出てくるのか。白酢のはどうも好きになれないが、赤酢だと
酸味が外に抜けてく感があって大丈夫だ。
・煮はまぐり
かなりの大サイズ。どうも甘いだけという印象。しかし、かなり人気のネタのよう
だった。
今回は私以外はほぼ常連。いきなり黙っていてもつまみから始まる客がいて、あれが
どうにも分からない。相当通うとああいう扱いになるのかなぁ。もちろん、通常は
黙っていてもおまかせだ。大将もかなりあちこちに声をかけていたが、満席になると
仕事に集中していた。
・サバ
6月から鮨を食べ始めたので、初めてお目にかかる、旬の鯖だ。酸味と共に旨味が口の
中に拡がっていく。うむ、旨い。リピート第一候補だ。
・赤貝
赤貝にも期待していたが、生っぽい香りはやや強いものの、それ程でもなかった。
これはまだ出始めぐらいか。
・海老
海老の種類はちゃんと見ていなかった。普通にうまい。
・すまし汁
・いくら
これは駄目ないくらだ…と思ったが、後味はそうでもない。以前、ウニに感じたのと
同じく、うまく処理してある。この辺の技術が他店にはない、と感じさせる点だ。
・アナゴ
さて、そろそろ冬のアナゴ。夏との違いはどうかな…と思うが…わ、わからん。
塩の方がやや脂を感じるぐらいか。とりあえず、相変わらず美味しい。夏も冬も
大差ないのかなぁ。
・玉子
つまみ組は盛んにイレギュラーに注文を入れていたが、取りあえず、辛抱強く話しかけ
られるのを待つ。しかしどうやら、さっさと追加入れた方が良かったようだ。この辺も
店によって違う。まあ、こうやって覚えていくしかないか。
〇サヨリ ¥?
出て来なかったで入れてみたが、これは酸味だけでさっぱりだった。白身魚のシーズン
ではないか?
〇シャコ ¥?
身が赤灰色だ。シャコってこんなのだっけ?いまいち特徴のない味。これは全然旬じゃ
なかったか。
〇サバ ¥?
〇アナゴ ¥?
最近、人気上がってきたみたいで、リダイヤル地獄でもう駄目かと思ったが、1週間前
から予約可能ならまだまだ行ける。また別の季節に行ってみよう。
2017/03/12 更新
2016/07 訪問
路地裏の人気店
寿司レビュー実質5件目。いろいろと寿司レビューを読んでいたらちょっと怖くなって
きたが、あまり気にしないことにする。冒頭に聞きかじりの情報を書いたが、独立して
からはもう随分と経つようだ。写真は禁止ではないのだが、あまり歓迎されないという
レビューがあり、一見が撮るのはハードル上げるだけだと判断し、今回は写真なし。
それにしても凄いレビュー数だ。ここは辛口マイレビュアーさんも一目置いている店
なので、期待したいところ。
店はニュー新橋ビルの西隣、烏森神社のあるブロックの細い路地内にある。烏森口から
出てまっすぐ進むと、烏森神社の参道があるので入って左折したところだ。寿司屋は
早めに行っておくべきだと学習したが、ちょっと早く着きすぎた。仕方なく、周囲を
うろうろ。路地には食事の用意をしているにおいが漂っている。一つ北の路地には
早くも行列が出来ている店があった。それにしてもこんな狭い路地にいろいろな店が
ある。どの店もいろいろと自己主張している。
12時(予約時にこの時間からと言われたが、正式なものかは不明)になったので、店内に
入るが、既に先客がいる。少し前からいたんだけど、どのくらい前から入っていいもの
なんだろうか。やや狭い席に詰めて座る。どうも今まで行った店とは明らかに客層が
違う。マダムと外国人がいないからか。更に驚いた事にフリー?で入ってきた人が
いる。そんな事が可能なのか。カウンター上もいろいろと違う点がある。まず、今まで
一度も見かけなかった醤油差しがある。小皿をひっくり返すと、魚の絵が。それと、
手ふきがない。おしぼりで代用する事にする。それにしてもこう席が狭いと写真は
おろか、メモを取る環境ですらない。仕方ないのでメモ取りも諦める。
〇日本酒 ¥?
どうやら一種しかないようだ。冷やした酒でよろしいですか、と2回訊かれたのだが、
ここは冷やと区別するために冷酒で、と答えるべきだったんだろうか。¥1000以下だと
思うが、値段が不明なので何とも評価しづらい。
〇おまかせ ¥8800?
13貫かな?(抜けがあるかも) 構成的にはつまみがなく、握りonlyだった。
しゃりはやや小さめ。ネタがはみ出していることがあるが、実際しゃりのサイズ以上に
大きい。ネタの説明はほとんどないが、壁に札がかかっているので、その中から出して
いる事はわかる。こういうところの寿司は手で食べるものだろうと思っていたが、今回
は箸派の人も結構いた。
・カレイ
特に印象に残らず。
・アオリイカ
最近ようやくアオリイカだけ判別出来るようになった。特にねっとりとしたイカだ。
驚いた事にフリーで入ってきた人はもう一合開けてしまった。水を飲むかのごとき
勢いだ。他にも何やら細かく注文を入れている。
・赤身?
・中トロ?
この辺りでなんだかこの店違うぞ?と思い始める。
・アワビ
カウンターから手元はよく見えないが、これは巨大なアワビを取り出したのが見えた。
今まで見た食べログの写真の中で一番驚いた、超巨大アワビほどではないが、それでも
かなり大きい。これをスライスしてそのまま握る。中央が一番大きくなるが、そこは
厚さで調節しているのだろう。これはもう、しゃりを大幅にはみ出して接地していた。
うぐっ…旨い。目の覚めるような旨さだった。これから旬を迎えるからだろうか。
・アジ
・コハダ
この店はネタの寝かせ方に特徴があるのだと、分かったような気になる。
#しゃりが有名らしいんですが(^_^;
・ミル貝
あまり馴染みのないネタだが、すごい食感だ。
・車海老
・すまし汁
ここで、ほんのりとした貝のすまし汁(はまぐりらしい)。
・カスゴ
・ウニ
超鮮度の馬鹿高いウニとは違うのだが、実にうまく処理してある。こういうやり方も
ありか。
・アナゴ
煮詰め?と塩?が半貫ずつ。これがかなり旨かった。アナゴの身が口の中で溶ける感じ
だ。今まで味わった事のない感覚。アナゴも旬だからだろうか。
・玉子
あんまり好きじゃない玉子だが、何気ないようでいて、これもおいしいぞ。
コースに差がないので、玉子が出て来た時点で同時に追加タイムとなる。周囲に
つられるようにして頼むが、今回もスムーズにいったとは言えず。
〇シマアジ ¥?
〇アワビ ¥?
〇アナゴ ¥?
これも学習したので、席を立ってから会計へ(席は会計する場所ではない、という思想
だろうか)。個々の値段が不明なので合計金額も書いておくと、¥12450。たぶん、
アワビは他より高いんじゃないかと思う。
□総評
相変わらずしゃりの善し悪しはさっぱりなのだが、ネタの仕込みが二味ぐらい違う感じ。
これまでに一度だけ経験した赤酢の店はもっと味が強くてしゃりも黒っぽかったのだが、
あの店の方が特殊なのだろう。銀座に比べるとCPもやや高い(あくまで銀座との比較)。
ホスピタリティーはそう高くない。最初こそ名前で呼んでもらえたが、最後は別の
呼び方になっていた。寿司屋としてはこのくらいが標準なのだろうけれど。寿司屋に
関しては常連には確実に差がある、という話もあり、より評価をややこしくしている。
やや傍若無人にふるまっていた人が一言、うまい!と言ったら大将の口元がごく自然に
ゆるんでいた。到底真似できる域にはないが、プロトコルも一筋縄ではいかない。
2017/03/12 更新
鶴八一門の店。修業先は新橋鶴八なので、孫弟子ということになる。更に源流には
美家古鮨がいる。過去に一つ星獲得。予約は朝8時から受付。以前は当日予約のみだったが、
1週間前から可能に。営業時間内はたとえ常連でも予約は受けてくれないので注意。
ここはとにかく仕事が凄い。ネタがいまいちでも仕事で何とかしてしまう。日本一じゃ
ないかと思っている。
2018/10/04 更新