tomkagaiさんが投稿したアルドアック(東京/代々木八幡)の口コミ詳細

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tomkagai (男性・埼玉県) 認証済

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閉店アルドアック代々木八幡、代々木公園、代々木上原/スペイン料理

1

  • 昼の点数:4.0

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 3.0
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.6
      • |酒・ドリンク 3.8
1回目

2018/02 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス3.0
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.6
    • | 酒・ドリンク3.8
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

センス溢れるカウンタースパニッシュ

代々木八幡で6年ほどになるスペイン料理店。カウンターのみだがバルではなく、また
堅苦しくもなく、値段も手頃。モダンスパニッシュにカテゴリ分けされているが、割と
郷土料理ベース。

代々木上原/八幡の常として、この店もランチは土日しかやっていない。一店の例外も
なく(?)どこも同じだから謎だ。街の掟というわけか。それでも一人客に鬼のように
厳しい、あの憎むべき荒木町よりずっとましだ。なかなか予約が取れず、かれこれ4回
は電話している。シェフがスペインに出かけるので不在、という事もあった。

さて、小田急の何に乗ればいいのかも大分覚えてきて、各停に乗って到着。朝から
腹に溜まらない菓子しか食べてなくてこの状態で飲むのは不安なのでコンビニで
アーモンドを買って一気食いしたらむせて死にそうになりながら到着。思い切り通り
過ぎてしまったが、1Fのうぶすなという店が目印になる。住居用途のマンションの2F。
この辺や神楽坂では良くあるパターンだ。ドアの外の籠には干し肉が入っている。
そう、スペインでも冬はハモン作りの季節。後でシェフに訊いたら、冬だけ作って
いるが、怖いので生では出していないそうだ。

店内はカウンターのみ。ワンオペなので自分で後ろのハンガーにコートをかける。
カトラリーレストあり、ナプキンなし。

〇ランチコース ¥3600
昼はこれのみ。夜もコースが2種で、アラカルトはない。
〇ペアリング ¥2880
×4なので1杯¥720計算。はっきり言って脅威の安さだった。

・カンタヤーノ2015
シェフがなみなみと注いでくれた(^_^; カスティリャ・レオン、ベルデホ。相当苦い
のはアーモンド食べてたせいだけではないはずだ。しかし後半はやはり甘く変化。

ぼちぼちと客も入ってきた。この日は他に2人組×3だったが、シェフによると多い方、
とのこと。入口こそ狭く感じたが、カウンターは中も外も割とゆったりしている。
棚には缶や瓶がたくさん。鉄鍋や平鍋など、スペイン特有の調理器具もある。シェフが
サラダを和えているのが見える。

・静岡産野菜のスペイン風サラダ
メニュー名は私が適当に付けてます。いい野菜が入った、とのことでシンプルに塩、
オリーヴオイル、ヴィネガーで。豚のパテ、カンタブリア産アンチョビ、カタルーニャの
白カビサラミ・フエ、マラガ産オリーヴ、松の実。このサラダでポイントを作っている
のはアンチョビ、フエ、豚パテな訳だが、このパテが尋常でない旨さだ。シェフが他客
と話しているのを聞いていたところ、シェリー酒で煮込んでいる、とのこと。

・バゲット
ライ麦かな。いい具合に焦げ風味もある。

・?anka forti
ラベルが見切れてて分からない。カタルーニャ、カベルネ。素焼きのかめに入れて
作っているという説明だったが、bioっぽい香りだ。タンニンがありつつもカベルネ
らしさがやや抜けた感じ。後でシェフに訊いたらやっぱりかめは土に埋めるそうだ。
かめの名前も聞いたけどメモが読めない。

・カルド・ガジェコ
ガリシアのソウル・フード、塩漬け肉とカブを使ったスープ。この場合は白いんげんと
ジャガイモ、カブに似たグレロという野菜の葉にカブと自家製チョリソーを合わせて
ある。このチョリソーが実に美味い。やや辛くしてあるが、豚パテといい、シェフの
センスの高さをびしばしと感じる。またこのカブの効いたスープもいいのだが、シェフ
の話によると干し肉も使っていたようだ。

・ウルトレイア2013
ガリシア、メンシア100%。メンシアというのは地ブドウだが、繊細なワインが出来る
ようだ。シェフは上品なシラー、と表現していた。

・エゾジカ ジュ、赤ワイン、シェリー、カカオのソース
春巻のような薄くてパリパリの皮で包んであるが、これの名前は不明。まあとにかく
うまいよ。

シェフが薄手の平鍋でパエージャを作り始めた。とにかく凄い火力だが最初はこれが
大事なのだろう。リピーター達と短く会話しながら(この日はフランス人もいた)手は
休めず、手際のいいシェフなのだが、ここでちょっとだけ出来た待ち時間を使って
初見の私とも会話。短いけど濃い会話が出来て満足。具を引き上げた後、暫く中火で
煮込み、最後に戻してふたをして仕上げ。パエージャと合わせるのにシェフは赤・白・
ロゼどれがいいですか?と訊くが、エビが見えたので赤を選択。

・アルビーリョ・クリオリョ
カナリア諸島、ネグラ・モレ。ポルトガルのマデイラとも近いカナリア諸島(アフリカ
大陸沖にある)だが、なんとネグラ・モレはマデイラ酒の原料品種。これは合わせて
こそのワイン、と言われたがなるほど飲んで納得。

・魚介類のパエージャ
作り方を見ていたが、由緒正しいパエージャ。水分を多くするとアロス・メロッソや
アロス・カルドソになる。具はエビ、イカ、アサリ。これらの旨味がたっぷりだ。

・デザート
(タルタ・デ・サンティアゴ、どんぐりリキュールとヴァニラ・アイス、カリンジャム)
タルタ・デ・サンティアゴはガリシアのアーモンド・卵・砂糖だけで作った伝統菓子。
表面に十字架模様を付けるようだが、切ってあるので分からない。アイスはヴァニラ
ベースなためかリキュールの効果はよく分からず。

・コーヒー
ロースト強めの香りと味。好みで最後まで満足。

金額見てあまりの安さにびっくり。シェフが見送ってくれたので予約状況などを訊いて
お暇する。ワインはちょっと飲み過ぎたかな(^^;

□総評
モダナイズされてはいるがベースはあくまで郷土料理。スペイン風のくせもあるので
日式イタリアンが好きな人なんかにはまったく受けないのではないかと思う。現地
シャルキュトリーとワインさえあれば幸せ、という人にはおすすめだ。シェフがスペイン
のどの辺に行かれていたのか聞きそびれたが、北の方中心だろうか。ワインも現地で
見てきたというヴァン・ナチュールが中心のようだ。ワンオペだが、もう随分長い間
この体制でやっているのであろう、実に手慣れたもので無駄がない。都心の方でもっと
高い価格帯でも十分勝負出来る、という評があって私も同意なのだが、しかしシェフは
今のこのやり方が気に入っているのではないかと思う。身軽にしておけばいつでも
スペインに飛べるのだ。そういうタイプのシェフもいる。ここはまた夜にでも行って
みたいと思う。

#2018/06
#再訪しようにもさっぱり電話繋がらないので採点下げました。 4.2→4.0

  • 静岡産野菜のスペイン風サラダ

  • カンタヤーノ2015

  • カルド・ガジェコ

  • ?anka forti

  • エゾジカ ジュ、赤ワイン、シェリー、カカオのソース

  • ウルトレイア2013

  • 魚介類のパエージャ

  • アルビーリョ・クリオリョ

  • デザート(タルタ・デ・サンティアゴ、どんぐりリキュールとヴァニラ・アイス、カリンジャム)

  • バゲット

  • コーヒー

  • 熟成中の干し肉達

2020/03/09 更新

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