8回
2024/12 訪問
夏以来の訪問です。
同じ敷地内には新たにイタリアンも出来、相乗効果でより進化されると面白いかなとは思いますが、現状はまだまだこれからかなとも感じます。
今年は京都の紅葉も遅く、長く保っているようで、お店の前の庭の紅葉も、例年の同時期に比べても、まだまだ紅く葉を多く残している。
こちらも相変わらずというか以前にも増して外国人旅行客の利用が増えている。
ミシュランなどの影響もあるが、SNSなどの影響もあるのだろう。その分、ボトルを頼んでリーズナブルに抑えようとするよりもペアリングをする客が増えているのは喜ばしい。
コース内容は少しずつ、ブラッシュアップしながら、変わってきている点も多いが、特に今回は年末ということもあってか、年間を通して過去にも出したものも含めて、構成しているとの事。京都の一年、季節を料理を通して感じて欲しいという事なのだろう。
そういう事もあってか、一見、シンプルに見えるメニューもタパスの様に小皿で複数並べて提供されるものがいつもより多かった様に思います。
フレーバーや食感も多彩な表現で仕立てていて、楽しめました。
ドリンクは今回もクリーンナチュラルなワインが基本のワインペアリングと自家製のノンアルコールドリンクのペアリングの両方を楽しむダブルペアリング。
ワインリストやワインペアリングに関しては以前から定評がありましたが、ノンアルコールも今のスタイルになってからメディアでも取り上げられたり、評価は高い。また、思想や宗教的な理由からアルコールを摂取しない海外の客も増えており、ノンアルコールペアリングは人気になっている。
実際、どのノンアルコールドリンクも以前よりも仄かな風味を意識しており、食事に合わせても香りや旨みで合わせていて、ワインよりも繊細に感じさせる。
個人的にはオープン当初の様な赤座海老やオジャなどが好みで、また食べたいとは思いますが、多皿の今のコースも意外と重過ぎずありだと思う。
以前よりも季節感を感じる構成になってきているし、また、別の季節にのんびりと訪れたいと思います。
Water 水
Snack スナック
Taiza crab 間人蟹
Seaweeds 海藻
Tapas タパス
ROOT BEER ルートビア
Wintermelon 冬瓜
Grouper スジアラ
Venison 蝦夷鹿
Arroz 米
Sugar cane サトウキビ
Shell ginger 月桃
Sweet treats 茶菓子
Tapas:
Gazpacho ガスパチョ
Olive oil オリーブオイル
Peanuts 落花生
Jamon 生ハム
Marinada マリネ
Salchicha サラミ
Pinchos ピンチョス
Anchoas アンチョビ
2024/12/20 更新
2024/08 訪問
半年以上を空けての訪問です。約一年ぶりのディナーでの利用です。
これまでは比較的、スペシャリテ的なメニューが多く、いい意味ではシェフやお店の個性やコンセプトが出ていて、印象が大きく変わる事はありませんでしたが、今回は変化や進化も色々と感じられました。
相変わらず、ミシュランなどの影響か外国人観光客の利用は多い様子。その辺も影響して変化に繋がっているのかもしれません。
コースの流れは大きくは変わりませんが、まずは最初の水から。今までは熱々のスープを出されていましたが、今回は冷たいもの。アグー豚から取ったもので冷やしていてもしっかりと旨みを感じる。
その後に続く皿もテクスチャーや味わいのコントラストを意識した仕立てが多くなった様に感じられる。パンも以前のものと異なり、食感や風味を意識したものに変わっていた。
今回も予約の際から、アルコールペアリングとノンアルコールのダブルペアリングを提案され、両方を一度に試す感じに。
ノンアルコールペアリングはマダムの担当で全て自家製ですが、こちらも大きな進化を感じられました。以前はワインと飲み比べると、どうしてもボリューム感を出す為にノンアルコールの風味が勝ってしまいフレーバーの強さを感じましたが、今回は繊細なバランスで、逆にワインの方が強く感じられる場合あるくらいで、ワインと同程度のボリューム感や味わいの強さに調整されていた。
それでも物足りなさは全く無く、繊細な素材の風味を上手く表現されている。塩味や酸味の使い方もあると思うが、手間もかなり掛かっており、かなり時間を掛けて研究されているのだろう。
海外を含めてもここまで仕上げているお店は少ないと思う。
ワインの方も客層的なものもあってか、以前よりはフランスのものが中心で、日本ワインなども入ってくる感じ。それでもニューワールド的な華やかなものもあって、なかなか面白い。
次はまた寒い時期にでも訪れたい。
Water 水
Snack スナック
Spiny lobster シマイセエビ
Seaweeds 海藻
Tapas タパス
ROOT BEER ルートビア
Wintermelon 冬瓜
Ruby snapper アカマチ
Lamb 仔羊
Arroz caldoso おじや
Sugar cane サトウキビ
Pineapple パイナップル
Shell ginger 月桃
Sweet treats 茶菓子
Tapas:
Gazpacho ガスパチョ
Olive oil オリーブオイル
Peanuts 落花生
Jamon 生ハム
Marinada マリネ
Salchicha サラミ
Pinchos ピンチョス
Anchoas アンチョビ
2024/08/23 更新
2023/12 訪問
今回は3ヶ月をおいての訪問です。
前回はディナーでしたが、今回はランチでの利用で、ショートコースですが、内容的にも充実しているし、満足度も高いと思います。
京都市内でもピークよりは落ち着いたものの外国人観光客は多くなっている印象ですが、こちらでも最近は半数は外国人の様。
ミシュラン掲載店は特に外国人が増えている様。隣の席の外国人の方と少し話ましたが、RED u-35の賞を獲得されているシェフにも注目されている様で、他の国内のREDでグランプリを獲ったお店にも伺う予定との事でした。
今年はこちらの中村シェフもSilverまで残っており、来年の決勝、グランプリ発表も楽しみです。
ドリンクは前もってペアリングをお願いしましたが、前回同様にノンアルコールも含めたミックスで。マダムがかなり真剣に作り上げており、素材も味わいも面白く仕上がっている。ワインと同時に頂くとワインがどうしてもフレーバーの強さで負けてしまう感じはありますが、アルコールのボリューム感がない分、どうしても味わいは強く仕上げないと料理とのペアリングは難しいので、これは仕方ないかなと思います。
逆にワインはそれだけ繊細な味わいのバランスで出来上がっているし、それでペアリングを行っているというのは、凄い事なんだなと改めて思います。
こちらのソムリエの大山さんには今回も幅広いラインナップでワインを出して頂き、どれも高いレベルでペアリングが成立していたと思います。
料理内容に関してですが、以前と似た素材を使っている部分もありますが、それぞれは仕立てが違ったり、別の素材を組み合わせたり、味わいとしても進化しているなと感じさせます。たった数ヶ月をおいての訪問ですが、一気にイメージが変わった部分も多くありました。
今後の進化にも期待し、また、定期的に伺いたいと思います。
Water 水
Snack スナック
Abalon あわび
Tapas タパス
Smoked beetroot 燻製ビーツ
Redbanded grouper アカハタ
Pigeon 鳩
Sweets 小さなデザート
Chestnut 栗
2023/12/20 更新
2023/09 訪問
前回から約半年を空けての訪問です。
今回はディナーでの訪問。京都の街は少し前に比べると、学生や外国人などの観光客も落ち着いているが、こちらのお店は明らかに客も増えており、その半数は外国人。世界的にも認知が上がって来ているのは嬉しいところ。
最近、こちらのお店では自家製ノンアルコールドリンクのペアリングにも力を入れていて、Instagramでも情報を発信されている。
https://instagram.com/nona_koke_drink
担当されているのはMarutaなどでも職務経験のあるマダム。訪問前から相談して、ワインとのミックスペアリングにしようかとも話していましたが、折角なので、ハーフサイズでのワインとノンアルコールとのダブルペアリングでという事に。
全ての皿に2脚ずつのグラスとボトルが並ぶのは圧巻です。
全てのドリンクが自家製で、素材の組み合わせもよく考えられている。またよくノンアルコールやティーペアリングで失敗しがちなボリューム感の欠如で完全に料理の味わいに負けてしまったり、余韻が短く、後味が残りづらいという点もしっかり対策されていて、かなり勉強や研究もされているのがよくわかる。
元の素材は発酵なども取り入れており、アルコール発酵が起きない様に注意もされているが、素材の風味や香りがちゃんと活きる様に工夫もされているし、季節の素材を色々と発酵させて保存させたりもしている様子。
今後も進化発展も楽しみです。
どのドリンクも上手く甘み、酸味などバランスを取っており、味わいに厚みを持たせているのは流石。実際に料理に合わせるとそれぞれ単体では感じにくい風味を感じられたのは面白いと思いました。
今回ダブルペアリングにした分、逆にワインが単調な味わいに感じられ、ノンアルコールの方が風味やボリューム感も強く、そちらに負けてしまった感じが出てしまったのは残念ながらも面白いと思いました。ワインはそれぞれ単体でも料理とシンプルに合わせると、どれも素晴らしいものではあるのですが。それでも後半はワインもノンアルコールに負けてはいませんでした。
料理は全体の流れや構成はこれまでと大きく変わらず、ソースや味わいなどもオープン以来のスペシャリテらしいものが続きながらも変化や進化もしている感じ。この時期は素材的にも難しいところはあるが、上手くまとめられている。
料理もワインもノンアルコールもと贅沢かつ我儘に堪能させて頂きましたが、次回以降も楽しむべき要素が増えてしまい大変ですが、また違う季節にのんびりと伺いたいと思います。
Water 水
Snack スナック
Spot prawn 牡丹海老
Mozuku もずく
Tapas タパス
ROOT BEER ルートビア
Smoked beetroot 燻製ビーツ
Longtooth grouper クエ
Duck 七谷鴨
Arroz caldoso おじや
Hops ホップ
Hibiscus ハイビスカス
Sweet treats 茶菓子
2023/09/28 更新
2023/02 訪問
前回訪問から2ヶ月ちょっと空けての訪問。
前回は週末のランチでしたが、今回はディナーでの訪問です。
これまでは庭の紅葉が綺麗な時季の訪問でしたが、葉が落ちた冬らしい樹々のライトアップされた感じも印象的です。
入り口に近づくと今回もこちらがドアを開ける前にマダムが扉を開けて出迎えて頂きました。
早めに伺ったつもりでしたが、他のお客さん達は既に席に付かれています。波はある様ですが、ディナーの時間帯も京都市内や外国からを含めた観光客も戻ってきている感じ。
大きめの幅広のカウンターはそれでもゆったりとして居心地がいい。
料理は一部のものは被るものの仕立てや印象が異なり、新鮮。ペアリングされるワインの味わいの影響もあるのかもしれないが既視感がある料理はほぼ無く、面白さや驚きも感じられる。
薪火を使ったお店は全国的にも、京都でも増えているが、さりげなく薪の香りを付けたり、バランスよく使われている感じ。
ドリンクは今回もワインペアリングでお願いした。クラシック寄りのものも一部あるが、クリーンナチュラルが中心でうまく組み立てているのは流石だと感じられる。料理の味わいの方向性に合ったものをワインのフレーバーも見ながら合わせており、ワイン単体でも面白いと感じるものがいくつかあった。
あっという間の2時間半でコースは終了したが、この日は比較的、早い方らしい。テンポよく他の客も食べ終わっていたけれど、バー営業もすれば良いのにと思える雰囲気の良い空間。
またゆっくりと別の季節に伺いたいと思います。
2023/03/01 更新
2022/12 訪問
約1年ぶりにKOKEさんへの訪問。
烏丸御池からすぐの裏通りの井戸を中心とした施設内にあり、庭の紅葉もこの時期は綺麗。
昨年より少し紅葉は遅れている様ですが、夜はライトアップもされていて、より綺麗に見えます。
今回はランチでの訪問です。
夜に比べると短いコースですが、エッセンスは十分に感じられる内容だと思います。
前回、訪問した際にも料理もワインペアリングも素晴らしいと感じましたが、完成度が高い分、コースの流れや内容的に変化は少ないかなと感じていましたが、それを覆す、料理。
全体的なイメージは変わらないものの、ひとつひとつは初めての感じ。和の要素もありながら、味付け的にはスペイン料理っぽい。
ワインペアリングもおまかせでお願いしましたが、自然派ワイン中心のペアリング。前回の様にオーストラリアやカリフォルニアのものは入って来ませんでしたが、一般的にも受け入れられやすく面白いと感じるラインナップ。国際的なワインリストの評価でもアジア1位を得ており、今後も楽しみ。
スタッフが減って、若干、大変そうではありましたが、以前よりもサービスは安定感を感じました。
トータルでも今回伺った京都のお店の中でも満足度は非常に高い。
次回は是非、ディナーで伺いフルのポテンシャルを再確認したい。
2022/12/14 更新
2021/12 訪問
京都で4月にオープンされたばかりのお店。
最近、どこのお店に行っても噂に上がるのは此方のお店でした。グルメなお客さんだけでなく、飲食店の方からもオススメされたり。
オープンから一年経たずにミシュランで星を取られたことも最近は話題ですが、実際に訪れてみると、そんなことはどうでも良いと思えるくらいに魅力の多いお店でした。
シェフとソムリエは神戸の有名店カセント出身。東京の薪火料理で有名なマルタを経て独立されました。
お店はIDOという名称の建物の中。京都らしい細い通りの奥にライトアップされた庭木が先ずは目を惹きます。
大きなお店ではありませんが、カウンター越しのオープンキッチンとテーブル席。比較的ゆったりと距離感を保った席も好印象。
適度な距離感を保った客への接し方も最初から最後まで居心地の良さを感じました。
洗練された丁寧に調理された料理はどれも美味しいですが、ワインもクラシックからモダンなクリーンナチュラルな自然派まで幅広く扱われており、ワインもかなりツボ。星付きの名店でここまでペアリングでもハマるお店は日本では滅多になく、本当に毎月でも伺いたいと感じるお店です。
2021/12/20 更新
烏丸御池の隠れ家、KOKEさんに久しぶりの訪問。
思いがけず1年ぶりの訪問となりました。
毎年、12月頭には綺麗に色付く庭の紅葉。
今年は去年より葉が残っています。
ソムリエの大山さんが卒業され、新しいソムリエが入ったり、若いスタッフも増えており、以前よりも大所帯になっています。
その分、客入りも増えており、最近は海外の方の利用が大半とのこと。
その辺もあってか、オープン当初のスペイン料理っぽい雰囲気は以前よりも抑えて、京都の食材は使いながらも、沖縄料理のニュアンスをかなり強めています。
以前はTAPASとしていたものも沖縄盆と名付け、料理名も沖縄の言葉で。以前からある料理も含まれ、味わいも継承されていますが、全体的にはポップな感じを抑えて、落ち着いた雰囲気になっています。
新しいソムリエの提案するワインも気になりますが、ドリンクは今回はノンアルコールペアリングで。最初に相談して、一部の料理にはワインも同時に出していただきました。
ノンアルコールはマダムが自然な素材から造り上げたもの。ユーカリやノニなど、珍しい素材をつかったり、自家製のノンアルコールの味醂やコンブチャを使ったものなど、バラエティ豊かで、料理の味わいにも良いバランスで合わせています。
ワインは以前よりも落ち着いた雰囲気。海外のお客さんも多いせいか、以前の海外のトレンドを抑えた感じよりも、日本ワインも多く取り入れた方向性。
ただ、ペアリングとしては、調和を意識した構成で、相乗効果が乏しく、面白さはあまり感じられないのが残念。
最近は敷地内のIDOCHAで週末に御菓子丸さんとコラボをされたりもしており、そちらも気になります。
来年にはスーシェフも海外修行のために旅立つとのことで、今後も変化がありそうですが、新しいKOKEをまた見守っていきたいと思います。
Dashi
命ぬ水
Spring Water, Pork, Yuzu
Snacks
Fruit Tuiles, Homemade Tofu-yo
Okinawan Seaweeds
海藻
White Miso Soup
Ryukyu Bon
琉球盆
A Tapas Selection of Okinawan Appetizers
シークワーサー
ジーマーミー豆腐
スーチカー
クープマチ
アンダンスー
ゴーヤー
ヌクガラス
Herbs
Cabbage, Mirin
Grouper
京丹後クエ
Koji, Shekwasha, Suguki Pickles
Kyoto Nanatani Duck
七谷鴨
Brown Sugar & Awamori Sauce, Mango, Berry
Dessert
Hinoki, Pineapple