11回
2025/01 訪問
約二ヶ月を空けての訪問です。
全国的にも認知度も人気も上がっているaruさんですが、日によっては余裕がある日もある様です。
冬の時期は地元の東三河の生産者の野菜が色々とある様で、スペシャリテの一つでもある玉レタスはこの時季ならではのもの。今回、頂いたものは例年より肉厚でしっかりとした感じですが、フレッシュな美味しさ、甘み、旨みは流石といった感じ。
コースは葉野菜が比較的多く感じられますが、トレビスやタルティーボもこの時季ならでは。少し火を入れると苦味も増しますが、旨み、甘みも増し、それらが動物系の味わいも引き立てて、流石のセンスを感じられます。
野菜に手を入れすぎるお店が多い中で、野菜のフレッシュな美味しさをここまで引き出し、他の食材と組み立てているお店はなかなか無いと思う。ビーガンやプラントベースでは表現出来ない野菜のおいしさを引き出していると感じる。敢えて高級食材を使っていないのも東三河の食材に自信がある現れでもあるだろう。
どの皿もそれぞれ面白さを感じ、満足度が高く、最後まで楽しめた。
ドリンクは今回もペアリングで。
日本ワイン、日本酒も含めた内容で、少し懐かしい貴重な日本ワインも楽しめ、良い経験にもなった。
豊橋は関東からでも新幹線のひかりなら1時間ほどで着くし、また定期的に伺いたいと思います。
実家の畑から青首大根
RivermondFarmさんのミニトマト
春菊 芽キャベツ
スフィーダさんの白葱
イチローファームさんの白菜
トレビス 平目
玉レタス
北河さんのスナップエンドウ にこまる
東三河の季節野菜 本州鹿
ベルガモット
柚子
2025/02/02 更新
2024/11 訪問
豊橋駅前のaruさんに約半年を空けての訪問です。
暑い時期は避けていましたが、こちらに来ると関東よりも結構、暖かい。
今年は季節が特に例年よりズレていて季節感もよくわからない雰囲気。本来なら旬の素材も出荷時期がズレている様です。ただメニュー自体は秋のコースだと思いますが、既に冬を感じさせる部分も見られます。
コースは玉蜀黍の甘い香りが漂う温かいスープから。玉蜀黍のエキスがたっぷりというか、こんなに甘みを感じさせる玉蜀黍の料理は他では味わえない。シンプルなアミューズですが、技術もセンスも感じさせる。
きっと提供したい食材が多いのだろうが、前菜が一口サイズとは言え、フィンガーフードの種類がいつもより多い。個人的には以前にも頂いた気もするがズッキーニとトウガラシエビの料理が好きな感じ。
その後に続く蕪を使った皿もシンプルながら野菜の旨み、甘みを引き出していて流石だと感じさせる。
やっぱり野菜の使い方に関しては国内ではトップクラスだと思います。
ズッキーニを焼いたものは香りや付け合わせを含めて、焼いた秋刀魚を思わせる雰囲気で、印象からも季節感じさせる。
ドリンクは今回もペアリングで。最近はシャンパンからのスタートも多いが、在庫一掃を考えている様。きっと今後は日本ワインや自然派ワインにフォーカスされていくのだろう。
今回は貴重な城戸ワイナリーやハスミファームさんも頂けて貴重な経験になりました。
また定期的に伺いたいと思います。
秋の玉蜀黍
菊芋 次郎柿
秋ズッキーニ シルクスイート
実家の畑から 蕪
備中蓮根 里芋
鈴木製茶さんの椎茸
秋ズッキーニとにこまる
東三河の季節野菜 本州鹿
キウイフルーツ
ベルガモット
2024/11/19 更新
2024/06 訪問
豊橋駅からも程近い場所のローカルガストロノミー。なかなかタイミングが合わず、半年近く空けての訪問です。
その間に今年もゴエミヨに掲載されて、入り口の階段にはゴエミヨのエンブレムが更に増えていました。
色々な季節に伺わせて頂いていますが、最初に訪れたのは、ほぼ同じ季節の6月。同じ様な食材も多く使われるのかなと思いましたが、一般的に夏野菜と思われているトマトやレタスの使用は減っており、今回は糖度の高い白い玉蜀黍のゴールドラッシュを使ったものが多く提供されました。やはりタイミングもあると思いますが、若干、季節のズレは出てきているのもあるのかなとも思います。元々、メニューに無いものも追加で提供されて、贅沢に旬の素材を楽しみながら、コースを楽しみました。
相変わらずコース全体として、野菜の使い方が上手く、それぞれの良さを引き出す仕立てになっていて、素晴らしい。火入れも食感や旨みを引き立てる感じで流石。皿も適度に温められており、香りもたつので頂く前から心が躍る。
特に何もしていないというメインの猪もまるで長時間熟成させた様な仕上がりで、上手く水分が抜けて良い食感。今年はなかなか良い脂身が付いた猪を頂く機会はありませんでしたが、脂は別途しっかりと焼かれてこれもなかなか美味しい。
ドリンクは今回もワインペアリングで。ワインも貴重な日本ワインを含めたペアリングで色々と勉強にもなります。
また異なる季節に訪れたいと思います。
東三河の畑から
ゴールドラッシュ
ミニトマト
イチローファームさんのズッキーニ トウガラシ海老
スフィーダさんの空芯菜と男爵
北河さんの夏アスパラガス
春人参
ゴールドラッシュ 冷製スープ フラン
大根 黒ムツ
ゴールドラッシュ にこまる
東三河の季節野菜 猪
エルダーフラワー
ヴェルヴェーヌ
2024/06/21 更新
2024/01 訪問
約3ヶ月ぶりに豊橋駅前のaruさんへ。
季節ごとに変わる料理ですが、今回はこれまでよりも、より地元の野菜の味わいを感じられる内容で、更に和のニュアンスが多く入ってきている様に感じました。
現状は前菜も動物性のものが使われていますが、この方向性であれば、思い切って肉や魚を全く使わないヴィーガンコース一本に一度振り切ってみても面白い様に感じます。
今回はメインの和牛もサスティナブルを意識した経産牛になっていましたし、名古屋周辺の客層的には難しいと思いますが、都内や関西、更に海外のお客さんを増やす為には、野菜をもっと前面に押し出していくと面白くなるのではと感じます。
東三河の畑から
青首大根
ミニトマト 金時人参 スナップエンドウ
蕪
フェンネル 平目
春菊と芽キャベツ
イチローファームさんの玉レタス
スフィーダさんのチーマディラーパ 鰆
北河さんのスナップエンドウとにこまる
東三河の季節のお野菜 経産和牛(源氏)
ゆめのか檸檬
2024/01/24 更新
2023/10 訪問
久しぶりに約半年ぶりに伺いました。
ちょうど約一年前にも伺っており、素材が被っているかもとの事でしたが、その時折の旬の素材を活かした料理はまた違った印象で新鮮。
皿の温度感、運ばれて来た瞬間から立ち上がる香り、調理法や火入れの工夫により素材の風味や食感を引き出す技、全てが素晴らしいと改めて感じます。
ペアリングは今回は日本ワインに加えて、フランスのものや日本酒も加えた感じ。
味わいに厚みもありながら、優しい雰囲気のものが多く、こちらの料理の方向性にも合っている。
色々な季節にこちらには伺っているが、また直ぐにでも伺いたいと思えるお店はなかなか少ない。
予約が取りやすい内に、また伺いたいと思います。
東三河の畑から
秋の玉蜀黍 落花生 和栗
次郎柿
蕪 墨鳥賊
備中蓮根
鈴木製茶さんの椎茸 渡り蟹
八名丸と秋の胡瓜
紅葉鯛
スフィーダさんの新米とマコモ茸
東三河の季節のお野菜 本州鹿
キウイ
ごとう製茶さんの豊橋紅茶
2023/10/26 更新
2023/05 訪問
もう少し早いタイミングで伺いたかったのですが、前回の訪問から3か月以上空けての訪問でした。
入り口の階段を上がると3月に発表された今年のゴエミヨのエンブレムが並び、3つ目が輝いていました。
料理の方は、まだ春らしい素材やメニュー構成かなと思っていましたが、意外と初夏や夏らしい素材も入ってきており、シェフも今年は1か月くらい早いと仰っていました。
それでも、やっぱり、どの皿を頂いても旬の野菜のクオリティ、三河の農産物の底力みたいなものを感じますが、やっぱり、シェフの野菜の扱いの上手さには、毎回、驚かされます。
人参のタルトはまるで後味が雲丹の様に感じますし、個人的にはトマトが苦手なのですが、世界一好きとも思える様なミニトマト。普通はチーズを詰める事が多い花ズッキーニには野菜もたっぷり。
その味わいを更に上質なものにしているのが、奥様が選ぶ日本ワイン中心のペアリング。今回は見ていると、全てのテーブルでペアリングを選択されていて、ペアリングの認知度が上がっているのは嬉しい限りです。
日本ワインが好きなお客さんも増えている様ですし、ここ数年、色々と寝かせているワインも増えている様なので、また何か企画などもあると面白そうです。
また、季節が変わった頃にでも伺いたいと思います。
東三河の畑から
春人参 あやめ雪 胡瓜
アンデスレッド
花ズッキーニ
白蕪とルッコラ
彩誉
Rivermond Farmさんの完熟ミニトマト 真羽太
北河さんのグリーンアスパラガス
東三河の季節のお野菜 恵鴨
文旦
鈴木製茶さんの茶畑から
甘夏
2023/05/16 更新
2023/01 訪問
今回は年末年始を避けて、約3ヵ月ぶりの訪問となりました。
東三河の食材、特に野菜を贅沢に使った料理が人気ですが、ここ最近は異常に寒かったり、雪も降った為、そのクオリティやコース内容にも心配しましたが、杞憂に終わった様です。
色々とお話しを伺っていると、やはり路地物は全滅に近い様ですが、ハウスものは特に影響ない様です。
生産者のもとにも出掛けられて、通常では出回らない様なまだ青いウエタトマトなど、どれもフレッシュながら、素材の組み合わせや味わい、食感、風味も印象的な料理が続きます。今回は近郊のマダムの実家産の野菜なども使われ、優しい雰囲気の味わいが印象的でした。
野菜だけで無く、魚や肉の火入れや扱いも絶妙な感じ。どうしても年末年始の時期はどこのお店も素材が似てきますが、こちらではどの皿も新鮮な印象を受け、新しい発見がある気がします。
ドリンクは今回もペアリングをお願いしましたが、いつもの日本ワイン中心のペアリングに多分初めて日本酒が入ってきました。海苔の風味や全体的に旨みの強い一品だったので効果的に使われていたと感じました。
最後は旬の柑橘なども贅沢に使った感じ。デザートだけで無く、お茶にも使われており、これがまた素晴らしかったです。
また少し時間をあけて季節が変わる頃に伺いたいと思います。
2023/02/01 更新
2022/10 訪問
3か月ぶりに豊橋駅前のaruさんへ。
季節が変わって使う素材も夏から大きく変わりましたが、どの皿も新しい驚きを感じさせる味わい。香りや風味も非常によくて、運ばれてきた瞬間からその素晴らしさがわかります。
地元の素材の良さもあると思いますが、その良さを引き出す技術やセンス、丁寧な調理には脱帽です。
まず、最初に運ばれてきた澄んだスープは玉蜀黍の甘みや風味を引き出したもの。実の部分は使っていないのにこの美味しさは凄いです。
鴨の澄んだ出汁も驚くほど、綺麗で旨みのあるスープ。そこに合わされたきのこやフランも美味しい。
次郎柿には柚子胡椒が使われて、甘さを引き立てている。
ホクホクとした新鮮なマコモダケを焼いた際の食感も新しい。
秋茄子はまるでローストした林檎や梨の様な甘みや食感。
伊勢海老や九絵も贅沢だけれど、今年産まれた仔猪の肉は繊細で食感、風味もよく、火入れも絶妙。
これらに合わせられた日本ワイン中心のペアリングも素晴らしい。貴重なヴィンテージも含めて、自ら熟成させて、毎日、状態を見ながらでないと、難しい自然派の日本ワインをいいタイミングで出すことは出来ないと思われる。このポテンシャルを引き出すセンスも改めて素晴らしいと思う。
味来
クインニーナ/バターナッツ南瓜
次郎柿
あいち鴨
三浦さんのマコモ茸
イチローファームの秋茄子 虎河豚
スフィーダの八名丸 伊勢海老
小松菜 九絵
仔猪
キウイ
黒無花果
和栗
2022/12/12 更新
2022/08 訪問
2か月ぶりに豊橋駅前のaruさんへ。
入り口の階段脇にゴエミヨ2022のプレートが加わっていました。
メニューは前回訪問時から全て入れ替わっており、夏野菜が贅沢に使われています。
どの料理も素材のポテンシャルを引き出し、素材本来の味わいを活かした感じに仕上げています。更に素材同士の相乗効果やソースやオイルなどできちんと味わいをまとめているセンスもとびきり。
特に素材の温度を調整し、香りが皿が目の前に置かれた瞬間から立ち上がってくる感じは食べる前から期待を高めてくれる。
料理の盛り付けや色合いも美しいですが、使われる器も料理を引き立てますよう有名作家のものも素晴らしいですが、地元の作家さんにお願いしてカスタマイズして作ってもらっているものもストーリー性があり世界観を作り上げています。
ドリンクは今回もペアリングでお願いしました。量が選べるので、あまり飲めない方も是非、試してもらいたい。
日本ワイン中心のペアリングは珍しいものや貴重なものも出して頂き、有り難い。また、日本ワインはメリハリが無かったり、バランスが悪いものが多く、ペアリングとしては難しいものも多いが、こちらはセレクション的にもバランスが良いものを選び、料理との相乗効果が上手く引き出されている。
次回はまた涼しくなった頃にでも伺ってみたい。
2022/12/15 更新
2022/06 訪問
豊橋駅からほど近い場所にあるフレンチレストラン。
地元の素材、愛知県内でも特に東三河の旬の素材を活かした料理を提供されています。
以前から気になっていたお店のひとつで、コロナ禍の中、SNSで追いながら、訪問するタイミングを計っていました。
駅からは5分ほど、新幹線のホームからも10分程度で伺えるので、地方でも比較的、伺いやすいと思います。
平日のランチもおまかせコース一本なので、今回はランチで通常のおまかせコースとワインもおまかせでペアリングでお願いしました。通常は6杯のところ、この日はペアリングする料理が7皿の為、うち2杯は半量に調整して頂いています。ワインの量も最初から選べるので、沢山飲めない方も安心です。
こちらでは日本ワインを中心に提供されており、一杯目のスパークリングと途中の一杯を除いて、ほぼ日本ワインのペアリングでした。飲んだことがあるものもいくつかありましたが、貴重なものも。更にセラーにはもっと貴重なワインがあるのも覗けて、そのうち提供されるのも楽しみ。
コースは春人参を使った冷製のスープから。
もう一口目から虜になる人参の甘さを活かした味わい。
その後もトマトが非常においしいと感じたり、自然な素材の美味しさを上手く活かした調理と味付け。素材を知っているだけではなく、センスも無いとこういう風にまとまった味わいには仕上げられないと感じます。
ただ地元の物を使っていると謳って有り難がらせたり、下手な調理をして、素材を活かし切っていないお店が多い中で、レベルが明らかに違います。
魚や鴨も火の入り具合も絶妙でした。
ソースも必ず目の前で皿にかけるプレゼンテーションも徹底している。
お店の空か造りも凄く上手く、雰囲気が良いだけでなく、ナチュラルな感じもバランスがいい。
テーブルの間隔も非常に広く、こういう時期でも他の客が全く気になりません。
少し遠いですが、新幹線なら1時間程度ですし、また定期的に伺いたいお店が増えました。
2022/12/15 更新
豊橋駅前のaruさんに久しぶりの訪問。
暑い時期を避けていたら、思いがけず半年以上を空けての訪問でした。
10月には過去にも何度か伺っていますが、似た素材を使っていても、これまでとはどれも異なる仕立てで、新鮮に感じられ、異なった印象を受ける。
常に新しい試みもされているが、やはり野菜の良さを引き出していて、他では味わえない美味しさを感じられる。地元の野菜を知りつくしているだけでは無く、ちゃんと丁寧に扱われているのがよく判る。
いつもシェフは特別なことは何もしていないと言われるのだが。
ドリンクは今回もペアリングで。
通常よりも季節ものの日本酒を使ったペアリングが多め。それだけ料理も甘みや旨みを重視した味わいになっているのだろう。
秋から冬にかけては安心する味わいかもしれない。
入り口の階段にはゴエミヨのエンブレムが更に増えていて、飾る場所も心配になる。地元での認知も上がっているとは思うけれど、予約が取れる内は今後も通っていきたいお店です。
東三河の畑から
早秋柿・牛蒡
オクラ 車海老
和梨 鰆
備中蓮根
秋味のスープ
ボンジョールノ 赤羽太
落花生 にこまる
東三河の季節野菜 恵鴨
酢橘
和梨