4回
2024/07 訪問
数ヶ月ぶりに訪問です。
色々な季節に伺おうと思っていますが、毎回、その食材の多彩さとクオリティ、水や出汁を活かした技、日本酒とのペアリングに驚かされます。
入店すると直ぐに出汁のいい香りがするのはいつもながら。客が揃うのをゆっくりと待ちます。
予約客には県内か県外からの訪問か聞かれますが、この日は皆さん県外から。日帰りで遠方から訪れる方も多く、こちらの魅力を理解して、労力や時間を惜しまず訪れている。
その分、比較的、落ち着いた雰囲気で食事は進み、食にも集中出来た様に感じる。
例年よりも暑い事もあり、食材的には難しいのだろうが、仕立てにも工夫が見られ、唯一無二の個性とクオリティを出されているのは相変わらず流石だと感じる。
他の有名店や高級店に伺っても既視感があったり、満足度が上がらないことがあるのは、こちらの料理を知ってしまったからかもしれない。
また次は涼しい時期にでも伺いたいと思います。
羅臼昆布 本枯節 茄子 サザエ
柳蓮田蓮根饅頭 車海老
平貝 雲丹
お椀 軟水 蔵囲昆布 オコゼ
お造り
カレイ 昆布締め 二日熟成
オコゼ 二日熟成
泥障烏賊 一週間
金目鯛 一週間
鯵
おじや
白甘鯛 鱗 唐墨
真昆布 鯖節 いりこ 鰹 あご 出汁
沼本ビーフ
黒薩摩
新牛蒡 御飯
煎茶 41°C
二煎目 30°C台
茶菓子
2024/08/01 更新
2024/04 訪問
半年と少しの期間を空けての訪問です。
前回訪問時は色々と驚かされる事も多かったですが、今回は色々と心の準備もしながらの訪問でした。
その為か、入店して直ぐに気づくのは、出汁の良い香りが店内に既に拡っている事。湿度や気温の違いもあると思いますが、これは気分も最初から上がります。
出汁は料理によって使う昆布も変えており、やはり拘りも感じますし、面白い。一品目から、出汁が素材を引き立てている事がよくわかりますし、それぞれの旬の素材も適切な下処理、調理がされて良さを最大に引き出されている事がよく解る。
全体的にコースの流れは変わりませんが、素材としては、若干、寒い時期の方が面白さはあるのかなと感じましたが、何度か訪れてそれぞれの季節の良さを感じてみたい。
お店によると5月から始まる潤菜はかなりオススメの様で、既に予約はほとんど埋まっているとのこと。来年は狙って訪れてみたい。
ドリンクは今回も日本酒を色々と合わせて出して頂きました。大将も変態だというくらい日本酒の知識を持つスタッフが拘って選んだものを二品に一杯くらいのタイミングで頂きましたが、出汁の強さをしっかりと受け止める感じで、食事とのペアリングをちゃんと考えられている。
日本酒単独では未だに淡麗辛口が一番だと思い込んでいる人も多いが、現在の楽しみ方ではやはり生酛造りなど、旨みや酸味があるものが良いと思う。
〆の煎茶まで、今回も楽しませて頂いた。
これだけの有名店、人気店でありながら、クオリティも高く、予約も比較的取りやすいのは奇跡的。また、タイミングを見ながら、訪れたい。
ただやはり、広島県内の客層の悪さは前回同様に感じられたのは残念。ここだけでは無く、県外から広島の有名店に訪れる方は気にし過ぎない様に注意して欲しい。
鮑 朝採れ白筍 羅臼昆布
鯛の子 京湯葉
平貝 雲丹 地中海の塩
甘鯛 利尻昆布
おこぜ 熟成2日
鯛 熟成2日
甲烏賊 熟成5日
白甘鯛 熟成1週間
桜鱒
おじや
紅瞳のどぐろ キャベツ
沼本ビーフ サーロイン 出汁しゃぶ 真昆布
鯛飯 筍 玉子
煎茶 一煎目 41度
お茶菓子
煎茶 二煎目 30度
2024/04/28 更新
2023/09 訪問
広島市内の繁華街から少し離れた中央通りと平和大通りの交差点から一本入った富士見町にある日本料理店。
この周辺はこちらのお店の影響か隠れ家的なお店が増えていますが、人によっては馳走通りと呼んでいるらしい。
色々と噂は聞いていたものの、広島市内のお店としてはというか、全国的にもまさにトップクラスの料理店だと今回、改めて認識しました。
今回、普通にネットからの予約。
数日前に女将から携帯のショートメールでご挨拶と質問が。何故か県内か、県外からかの訪問か、聞かれるので不思議に思っていましたが、食事の中盤頃には、その答えが自ずと理解できました。
店内は現在はカウンターのみの利用で、目の前で大将が仕上げていく感じで、臨場感がある。
コースが始まる前にも大将や女将などとも色々と話が出来、その考え方には一部の人には抵抗もあるかもしれないくらい、繊細過ぎる程に拘りも強いが、自信の表れともいえるほど豪快さもあり、個人的には親近感も持った。
料理は日本中の信頼の出来る生産者から一番良いものを仕入れており、そのクオリティは素晴らしい。
見た事も無いくらい大きく肉厚の鯵を一番最初に見せられて驚きからコースが始まり、一品ずつ提供されるお造りも新鮮なものから、適度に寝かせたものも含め、どれも味わいも食感も驚かされた。
ぽん酢も美味しく、全て飲み干したくなるくらい。
肉にも拘りの高森和牛が使われ、適度にサシが入っている。焼いたものも味わいが素晴らしいが、しゃぶしゃぶも火が入り過ぎない様に銅鍋には氷から入れられて、低い温度で仕上げられていく。
器には出汁に浸かった状態で提供されるが、蓋を取った際の見た目にも適度に火が入った半生の状態で美しい。
出汁の味わいも素晴らしく、全て飲み干したくなるし、これで饂飩を頂きたいと思うほど。意外とそういう客は多いそうです。
出汁は使う昆布にも拘りがあり、2種類をコースの前半と後半で使い分け。水に関しても拘りを語っておられた。これがきちんと良い仕事をしているのが、どの皿を頂いてもはっきりと感じられる。
その後は〆の土鍋ご飯ですが、硬めに炊かれたものにイクラを混ぜて提供されますが、これがまた適度にイクラにも火が入って食感が楽しい。
最初から最後まで隙が無い、素晴らしいコースでした。
更にこの料理を支えるのが、合わせて出して頂いた日本酒の数々。こちらのスタッフの一人が唎酒師の資格を持っており、かなりの知識を持っておられる。大将曰く、変態との事。
自ら仕込んだお酒やアレンジを加えて提供されるものもあり、ここでしか経験の出来ない日本酒の世界を堪能出来た。
最後になるが、ここまで素晴らしいお店ではあるが、広島の客層の品の無さ、幼稚さを嫌になる程、感じさせられ、何故、最初の質問をされるのか実感させられた。
なかなか他の広島の高級店でも感じる事が無かった印象だが、年齢層の高い、成金の客が多いお店では、よくある光景なのかもしれない。
お店側も余程の事がないと注意はしないようだが、グループ客は最初から断るなど、改善はしていって欲しい。
客層以外は良いお店だと思うので、また機会を見つけて通っていきたいお店です。
雲丹 茄子
鯵
本ミル貝
お椀 甘鯛
お造り 虎魚 ミズイカ 金目鯛 鰆 鯵
煎茶 二煎
高森和牛 31ヶ月 無経産
焼魚 真魚鰹
和牛 サーロイン しゃぶしゃぶ
白胡麻プリン
2023/09/10 更新
久しぶりに広島の馳走 啐啄一十さんへ。
広島だけで無く、日本中でもここまで水や出汁に拘っているお店は無いだろう。
最近は広島も外国人旅行客が増加しており、以前は殆ど見られなかった外国人の利用者も増えている様で、こちらでも半分ほどは海外の方になって来ているとの事。
その分、ホテルも今年に入って高騰しており、週末は遠方からでも日帰りで利用できる様にランチ営業もレギュラー化されている。
暫く今の状況が続くなら、次回は日帰りも検討してみよう。
今回は以前に伺った際に5月のじゅんさいがオススメと聞いていたので、その時期に合わせての訪問です。
じゅんさいは秋田のものなどが有名だけど、どうやら地元、広島のものとの事。
最初の一品から、食感も旨みも印象的で、一気に引き込まれていく。
それぞれの料理に使われる昆布や水も異なり、違う香りや酸味も出汁から感じられ、その拘りとセンスにも圧倒される。
ドリンクは今回も日本酒のペアリングで。
有名銘柄に拘らない本当に美味しい地元の酒を中心としたラインナップは流石。他では入手できない、ここでしか飲めないものばかり。
一般的に有名な高級なものも一部、提供されてはいるが、有名なものはどこでも飲めるので、こちらではオススメを頂くべきだろう。
また別の季節にタイミングを見て伺いたいと思います。
じゅんさい 椎茸 木耳
赤雲丹
蛤 蕎麦がき
本みる貝
白甘鯛
おこぜ
鰈
大根
縞鯵
おじや 蛤 おこぜ
白甘鯛
高森和牛 沼本カット 出汁しゃぶ 真昆布 じゅんさい
ふき ごはん
煎茶 30度
胡麻豆腐
煎茶 40度