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2025/11訪問
8回
金沢駅西口の長田の隠れ家、こよりさんへ半年ぶりに。 暑い時期は駅から歩くと大変ですが、涼しくなってくると歩く方も増えてくる様子。 うどん文化の金沢でも人気になってきていますが、東京などから訪れる観光客の利用も増えている様子。 昼間だけの営業ですが、満席のことも多い様なので、予め予約して訪れるのが良いと思います。この日もオープン前から満席でしたが、営業中も電話が何度もかかっていました。 営業中はお忙しいと思うので、営業時間外か、SNSで問い合わせるのが良いと思います。当日、空席がある場合はInstagramでもお知らせされています。 今回はオープン直後の早い時間に訪問。 12時前は比較的、店内も落ち着いています。 以前はコースも提供されていましたが、スタッフが少なくなって、なかなかコース再開は難しそう。それでも、店主お一人で客数分の蕎麦を朝から仕込むのも大変だと思いますが。 タイミングが合えば、若干ですがお酒に合う一品料理を準備されていることもある様で、いくつか盛り合わせで用意して頂きました。何度か訪れている方は予約時やオーダー時にきいてみても良いと思います。 料理はどれも流石のクオリティ。 他の料理でも使われている素材も加えて、立派な八寸に仕上げられています。 ここで追加でそばがきを。 いつもの通常のそばがきもあるけれど、原木なめこと一緒でも出せるとのこと。店主さんと相談して、なめこは別添えで出して頂き、両方の雰囲気を楽しみました。 新蕎麦の時期ということもあって、流石の風味の良さ。旨みはしっかりとあるので、塩だけでも美味しいですが、なめこと蕪のみぞれもなかなかのもの。 この後、最初にオーダーしておいた十割蕎麦が運ばれてきます。通常の二八は水切りをしない戸隠特有の盛り方ですが、新蕎麦の時期だけ提供される十割蕎麦はしっかりと水を切った状態で。細さは同様にかなり細いので、若干切れやすいのかなと思いますが、しっかりとした歯応えと風味が味わえます。 最後は季節限定の温かいお蕎麦。こちらで温かい蕎麦を頂くのは久しぶり。 これが見た目も絵画の様で美しい。 出汁の香りなども楽しみながら、蕎麦を口に運びます。少なめの量でお願いしましたが、これだけ食べた後でも、もっと食べたいと思わせる味わいでした。 コース料理の再開も期待しながら、暖かい時期になる前にまた伺いたいと思います。 逸品盛り合わせ 白和え 風呂吹き大根 銀杏 むかご 五郎島金時 蓮根 そばがき 原木なめこ 蕪みぞれ仕立て 十割そば 加賀蓮根のすり流しそば 金沢駅西口から少し離れた住宅街の裏通りにある、こよりさんに約一年ぶりに訪問です。 昨年の夏頃から、コースメニューはお休みして、アラカルトのみの提供となっていた事から、しばらくお伺いしていませんでしたが、久しぶりに予約して伺いました。 現在も人手不足の為、アラカルトメニューのみですが、以前よりも訪れる方は増えている様子。地元の方のみならず、海外からの旅行客の利用も増えており、人気店となっている。 元々、うどん文化の金沢では、地元ならではの蕎麦のスタイルも無いし、これまではあまり質の高いお店は少なかったので、驚きです。 メニューを見ていると、お酒の種類は以前同様に豊富。 コースメニューほどの品数はありませんが、一品料理をいくつか頂くことで、充分に堪能できます。 今回は少しお通しも用意して頂き、一品の量も調整して出して頂いています。 一通り頂いた後は、蕎麦を。 まずはスタンダードなものをぼっち盛りで。相変わらず、極細の蕎麦の食感も風味も素晴らしく、蕎麦の味わいを堪能できる。 続く季節の蕎麦は揚げた桜海老の香りが印象的。岩海苔の風味がプラスされ、ぶっかけスタイルでカジュアルに楽しめる。 コースが再開される事を期待しつつ、また、タイミングを見ながら伺いたいと思います。 震災の影響で、客足の低下や食材の仕入れなども考えて、1、2月はコースの提供をやめて、席は予約制ですがアラカルトメニューのみを地元の方々を中心に提供されていました。 3月からは少し状況も落ち着いた事もあり、コースメニューを復活。ただアラカルトの方も暫く続ける様で、時間帯によってアラカルトとコースを頂いているお客さんもいて、店主さんは以前よりも忙しそう。 今回は早めの時間にコースを頂きました。 最初から蕎麦がきを揚げたものなど、あまり他では見かけない料理も提供され、クオリティは以前以上で、どの料理を頂いてもなかなかの感動レベルです。 かけ蕎麦のつゆも鰹や昆布の風味の良い香りがして、季節によっても調整されているんだなと感じられる。トッピングにも菜の花が使われて季節感もしっかりと出されている。 鴨ロースの付け合わせの蓮根餅も素晴らしいし、蕎麦粥のしじみの出汁も美味しい。 これらに合わせてオススメの日本酒をグラスで出して頂いたが、適度に華やかで甘さを残したものが多く、料理との相性もいい。更に食材の産地と酒の産地を合わせてみたり、ワインやペアリングの知識もかなりあるのかもしれない。 最近、能登牡蠣を含め、大ぶりの牡蠣を頂く機会が多かったが、ワインとの相性は難しいなと感じられる事が多かったが、岩海苔も使い磯臭さが強くなりそうなのに、日本酒では全く嫌な風味も出ず、改めて牡蠣には日本酒のペアリングが良いなと再確認させられた。 〆はアラカルトメニューから今だけの胡麻だれで頂いた。胡麻の風味も柑橘の風味も非常に良く、蕎麦の風味とも良く合って美味しく頂いた。 これで大体、一年を通して、異なる季節に訪れたが、また機会を見つけて訪れたい。 また、これだけ食べて飲んでも支払いがリーズナブルで毎回、驚かされる。コースの値段はもっと上げても良い様に思う。 蕎麦がき 揚げ出し 盛り合わせ かけ蕎麦 菜の花 鴨ロース 蓮根餅 行者大蒜 蕎麦粥 うるい しじみ 天ぷら 能登牡蠣 岩海苔 蛍烏賊 蕗のとう 胡麻だれ蕎麦 苺大福 はるひ 季節が変わって涼しい風が吹く時期の訪問。 新蕎麦も始まったばかりで、蕎麦にとっては新年に当たるのだそう。 お店に伺うと新しい鮮やかな蕎麦玉が店頭に飾られ目を惹きます。 最近は週末を中心に夜の営業もされており、本当は夜に伺いたかったのですが、今回も昼の訪問。真夏の暑い時期に比べて、店内は天井が高いせいか、冷えやすい様ですが、個人的には過ごしやすい。日差しも、店内奥まで入り、木漏れ日も美しい。 今回も料理は蕎麦懐石といった感じのおまかせコース。合わせてメニューに載っていない日本酒を中心に店主さんのおまかせをグラスで頂きます。半号で600円程度なので色々と試しやすいのも嬉しい。 先ずは蕎麦粥から。 蕎麦の実が優しい味わいで最初から気分が和らぎます。 続く蕎麦がきは新蕎麦に合わせてか、いつもよりふんわり。湯もいつもより濃く、とろみも強く、蕎麦の優しい味わいをしっかりと味わえる。 季節も感じられる盛り込みの後は、温かい蕎麦。十割蕎麦でも相変わらず極細。綺麗でコシもあり、風味も旨みも強い。更に今回はいつもより出汁の酸味が強く、それが更に蕎麦の旨み、甘みを引き立てている。どうやら蕎麦に合わせて、いつもより昆布を強めにしているらしい。こういう細かい点にも拘りが感じられるし、よく蕎麦を研究されているなと思う。 鴨ロースは藁焼きの香りや風味も良く、絶妙な火入れ。一品も良いが、一緒に蕎麦も頂いてみたい。 気を使って頂いたのか、実家近くの里芋を優しく調理して出して頂いたり、続く天ぷらも白子やムカゴが入り、季節の変化を更に感じられた。 冷たい蕎麦は普通の盛りか、戸隠ならではの水を切らないぼっち盛りが選べるとの事だったが、十割蕎麦の香りを堪能するなら、普通の盛りの方が店主さんはオススメとの事で、そちらを頂いた。 十割蕎麦らしい風味はしっかりとあるが、しっかりとした食感もあり、難しいだろうに極細に仕上げているのは凄い技術者だと思う。戸隠の蕎麦の品種的な特徴もあるとの事だが、やはり素晴らしいと思う。 最後の栗のお汁粉も優しい味わいで、あっという間にコースが終わってしまったのが名残惜しい感じ。 日本酒を色々と頂いても、一万円で収まるのも凄いし、また直ぐにでも伺いたいと思えるお店です。 蕎麦がゆ 丸いも とんぶり 蕎麦がき 新そば 盛り込み 出汁巻 柿白和え 大根 サワラ にしん 五郎島金時 銀杏 十割蕎麦 昆布 自家製 藁焼き鴨ロース 加賀蓮根 クレソン 南砺産 里芋 大和 きのこ餡掛け 天ぷら 天使の海老 白子 ムカゴ 大黒しめじ 下仁田葱 十割蕎麦 もり 利平栗お汁粉 蕎麦粉白玉 前回訪問から約2か月を空けての訪問です。 金沢駅西口からは徒歩だと10分程度ですが、真夏のこの時期は日差しが強く、日陰も少なく大変なので、近いですがタクシーでの訪問が良いと思われます。 季節を感じられる素材や料理が最初から続き、味わいだけでなく、運ばれて来た瞬間から香りや見た目の美しさにも心を惹かれます。 こちらの蕎麦は極細で、その豊かな風味、旨みに加えて、食感も印象的。 何故か、どういう理由からか、蕎麦は喉越し、啜って食べるのが通と、思い込んで、自身も通ぶって啜っている方をこちらのお店を含め、蕎麦専門店ではよく見かけますが、こちらの蕎麦を啜って頂くと多分、こちらの蕎麦の魅力の半分も感じていないと思われ、勿体ないと思います。きちんと噛み締めながら、食感と甘み、旨みを味わって欲しい。 この時期は更に素晴らしいのはトロける食感の水羊羹。丁寧に作られていて、その美しさにも感動する。盛り付け自体もかなり大変だと思われる。 また8月からは夜の営業を開始されていて、週末はディナーでも同様の素晴らしいコースを頂けます。 次は涼しくなってきた頃にでも訪問したいと思います。 金沢駅西口から少し離れた、歩くと10分ほどの住宅街にある古民家を利用した蕎麦店。 かなり古い造りで外観も内側もしっかりとしており、どこかから移築してきたのかと思ったら、どうやら奥様の御実家だそうで、元々どういう謂れの建物なのか気になります。 以前から気になっていたお店ですが、この3月からは昼間のコースのみの提供となっていて、今回、ようやく伺いました。 予約はInstagramからのメッセージでも可能な様です。 平日の利用者は遅い回だと比較的空いていることが多い様ですが、コース料理のみになったことを知らずに店の前まで来られている方も複数おられました。 店内に入ると郊外や田舎のレストランの様にゆったりとした造りで、大きなテーブルが並ぶ待合室があり、しばらくすると、更にその奥のスペースに案内されます。 庭側に向かう二人席と小上がりの大きなテーブル席。更に座敷もあり、そちらでの食事も大丈夫とのことでした。 コースは蕎麦や旬の食材、出汁を使った料理が少しずつ出されます。かなり上品な味付けや内容で金沢というよりも京都っぽい味付け。食材的にも金沢では使わないものもあり不思議でしたが、ご主人は京料理の経験もあるとか。 蕎麦は御出身の長野の戸隠そばをモチーフにしたもの。 蕎麦はかなり細く味わいも優しく風味も良い。その分、麺の弾力や食感は乏しく感じますが、新しい蕎麦の体験が出来た気がします。 温かい蕎麦はコースの前半で提供され、優しい鰹と昆布の出汁だけで頂く感じは風味豊か。中盤に出される蕎麦がきは、これまで頂いたことのある蕎麦がきの印象を覆すほどに、ふわっとした感じ。 〆の蕎麦は敢えて水切りをしないザル盛りで、これが風味を豊かにしていて塩と薬味で頂くと良い感じ。日本酒ともよく合います。 関東などでは醤油の風味が強いツユやスープで頂く事が多いですが、こちらでは自然な出汁で頂けて、蕎麦の旨みをよく感じられる。 蕎麦湯も優しい味わいで、蕎麦湯だけで頂ける様に別途お猪口も提供される。 蕎麦粉はその日に直前で挽いたものを蕎麦がきなどには使っているそうで、風味や香りが豊かなのも頷ける。 現在、奥様は出産などで休まれており、スタッフは二名いらっしゃいましたが、基本的にはご主人が全て蕎麦も料理も仕込みをされており、なかなか多くの客を一度に対応されるのは難しそう。コース一本にした事で客層も絞れて、単価も上がって多少は負荷は下がっていると思うが、人気も上がっているので、平日昼間だけの営業とはいえ、予約も取りづらくなりそうで、若干心配もある。 トータルとして新しい経験が出来た感じがして、金沢らしさはないが、観光客よりも地元や遠方から、本当に美味しいものを追求する方に訪れてほしい感じのお店だと感じた。
2025/11訪問
6回
The Tabelog Award 2025 Bronze 受賞店
食べログ イタリアン WEST 百名店 2025 選出店
笠師保/イタリアン、オーベルジュ
夏以来、数ヶ月ぶりの訪問。 今回もランチでの日帰り訪問です。 金沢からは以前から比べて、本数は減っていますが、特急で和倉温泉まで1時間。その先はタクシーで向かうのが便利です。 もうすぐ震災からも二年になりますが、途中の風景はブルーシートなどは減ったものの、道路に残る段差などからもまだまだ地震の影響は感じられる。 それでも、こちらに着くとその唯一無二の風景に癒されます。特にこの季節は海から流れ込む雲で変化の早い天気ですが、雲の隙間から入る光も、それに照らされる景色も美しい。 コースはこの10月から価格が上がりましたが、これまでがリーズナブル過ぎたと思います。 料理内容は最近は"能登饗藝料理”と謳ったコースを提供。以前よりもイタリアンの色を抑えて、地元の古くから食されてきた郷土料理を現代的な手法や周辺地域の食材も取り入れながら表現されています。 特別な場所で特別な料理を頂くために、遠方からわざわざ訪れる方も増えつつあるのは納得です。 今回は能登の七面鳥を色々な料理にも使われていて、なかなか贅沢。メインとしても提供されますが、どの部位も風味も食感も素晴らしい。 いつもはデザート前にオマケでパスタが提供されますが、今回はリゾット。きのこを活かした感じで仕上げたかったとの事で、パスタよりもお米の方がやはり合うので、この仕立てになったそう。 ワインは今回もペアリングで。 定番になったものもありますが、色々と貴重なものも含めて頂きました。 なかなか能登へ訪れる観光客は増えている様に見えませんが、また、定期的に訪問して、応援も続けていきたいと思います。 柴栗のお茶 野草 栗粉のクレープ 七面鳥のレバーパテ 胡桃 泥障烏賊 自然薯 天然きのこ 七面鳥コンソメ 小豆 沢野ごぼう 熊 ほうれん草 菊芋 柿酢 南瓜 野菜 きのこ ハーブ 焼おにぎり 柳鰆 源助大根 いしり もち麦 七面鳥 腿 砂肝 芋餅 蕪 リゾット きのこ 中島菜 すいぜん 柿 虎杖 サルナシ 紅はるか 柚餅子 リオレ 茶菓子 色々な季節に伺ってみたいという事で、七尾のVilla della paceに約半年ぶりに。 やっぱり、どんな季節や天候のときに伺っても、ここの風景や窓に切り取られた刻々と変わる景色は素晴らしい。 今年の夏は早い梅雨明けから、全く雨が降らない天気が続き、暑く乾いた状態で、能登周辺でも野菜の出来もあまり良くないと言う。 ハーブやエディブルフラワーも更に難しい状況だと思うが、選りすぐりの素材を使って、コースを仕上げている。 最近はイタリア料理店という看板を外し、「能登饗藝料理」というコンセプトでお店造りをされているらしい。メニューにも以下の様に書かれています。 ”能登という土地は元来豊かな自然から生まれる食材に恵まれており、6,000年以上人が定住してきた歴史があります。祭りなどの伝統行事や風習に結びついた特徴的な食文化があり、古来から大事にされてきました。 しかし、人口減、度重なる災害、自然環境や生活様式の変化などの影響で、能登の食文化は今失われつつあります。 「能登響藝料理」は、昔から大切にされてきた食文化を現代料理へと発展させ、未来へと繋げていく「料理」を“能登”という場所で作る決意の言葉となります。 Villa della pace 平田明珠 “ これまでのコースの流れは踏襲しながら、能登周辺の素材を使い、郷土料理にイタリアンの手法を加えて、新たな料理として仕上げている。 味わいも子供の頃、食べた様な懐かしさもありながら、新鮮な野菜の美味しさ、イタリアンらしい風味も感じさせる。 一時期は野菜をメインにという事で、メニューの記述や盛り付けも変えておられたが、そこまで野菜が常に中心と言うわけでもなくなった様子。魚やジビエも素晴らしいし、それ以外の伝統的な食文化も大切にしている感じは好感が持てる。 ドリンクは今回もワインを中心にペアリング。 イタリア周辺のものに加え、日本のワインもより多く使って合わせている。久しぶりに飲むものや生産数も少ないものあって、良い勉強になりました。 能登周辺は相変わらず、地震の爪痕が残り、まるで忘れられた様に訪れる観光客も少ない状況が続いていますが、周辺地域がより元気になる様に色々な形で応援していきたい。 野草のブーケ 茄子 そうめん 熊 蕨 岩牡蠣 枝豆 ピーマン 栄螺 新じゃが “畑“ 鬼オコゼ へたむらさき茄子 仔羊 宿儺かぼちゃ なつのこま 梨 山椒 宝達葛 桃 先日からの大雪の影響で金沢や能登周辺の風景も真っ白に。 そんな中、数ヶ月ぶりに七尾まで足を伸ばします。 やはり遠方から訪れる方が多い為か、積雪以来、多くのキャンセルが入っている様です。慣れないレンタカーの運転で来られる方が多いのだと思いますが、金沢からお店のある中島町への道路はほぼ幹線道路で除雪は行き届いていますし、意外と脇道も地元の方が使う為から路面はどこも通常時と変わらない感じ。ソムリエの塩士さんも毎日、金沢から通われているので、基本的には大丈夫なのでしょう。 今回は七尾線の特急で向かいますが、こちらも特に遅れなどは無く、順調。和倉温泉で降りる観光客は相変わらず疎らですが、日帰りっぽい方は以前より多い様に感じました。 和倉温泉駅からはタクシーで。15から20分ほどで到着です。 お店の周りも雪は残っていますが、これでも半分くらいに減ったそうです。通り道は綺麗に除雪されており、滑らない様になっています。 雪景色も貴重だと思うので、良い経験になります。 現在、キャンセルが多く出ている為、普段はやらないショートコースも提供されています。 地元周辺の方々など気軽に利用できる様にされている様です。 自分はいつも通りのコースにワインペアリングを頂きます。 積雪のため、ハーブ類の入手が難しかったり、山に入るのが困難な為、使われる食材や盛り付けは工夫されている様子。 それでも多様な能登の食材の素晴らしさを改めて実感出来るし、食材の良さを引き出している様に感じます。寒い時季ならではの野菜の甘さをどの皿からも感じられます。 ワインはいつも通りのペアリング。 優しい味わいの料理の方向性に合わせて、ワインも以前よりも日本ワインを使うことが多くなっているそう。実際にクオリティが高いものが増えて来ているのも後押ししているのだろう。 次はまた暖かくなった頃にでも伺いたいと思います。 如月 “山眠る” 草木は枯れ果て葉は落ちた季節、曇り空が続きますが、芽吹きの季節をじっと待つ雪の下、土の下では寒さに負けぬよう力を蓄えた野菜たちが生き生きとしています。厳しくも美しく輝く能登の冬景色の一部を切り取った料理です。 人参 牡蠣 青海苔 真蛸 大根 古代米 のと115 畑 真鱈 じゃがいも 縮緬キャベツ 仔羊 長葱 中島菜 宝達葛 鬼くるみ 能登大納言 どぶろく 能登半島の中間辺り、七尾市中島町のvilla della paceさんに数ヶ月ぶりに訪問です。 今回も七尾線を走る特急能登かがり火で向かいます。サンダーバードの直通が無くなり、観光列車の花嫁のれんが運休を続けており、若干、不便さが残るままですが、金沢を朝10時に出ると和倉温泉には11時には着くので、それほど遠さは感じません。6月に比べても和倉温泉で営業する温泉旅館も増えてきているとはいえ、列車を降りる方は地震前に比べてかなり疎らなままです。 それでも、駅前にはタクシーが数台は止まっているので、前回同様にタクシーでお店まで。 タクシーで向かう客も増えているのか、運転手さんもお店の事は知っている様でした。 相変わらず自然が豊かなお店の周り。静かな内海を目の前にする風景は、やはり趣きがあり、ここならではの景色。店内に入る前に暫く眺めてしまいます。 お店のドア自体は30分ほど前には開いており、ソムリエの塩士さんが対応してくれます。 数ヶ月前には奥能登では大雨の被害もあったり、数日前には久しぶりに大きな地震もあり余震も続きますが、お店の周辺は特に大きな影響は無い様で、安心して伺えると思います。 コースはいつも通り、地元の旬の素材をたっぷりと使った内容です。特に能登の農家さん達がつくる野菜やハーブも贅沢ですが、自生する野草も以前よりも取り入れている様です。実際、なぜかフェンネルなども自生している場所があるそうです。 この時期は北陸周辺では蟹を出すお店も多く、お祭りの様になりますが、シェフは敢えて今年は使っていないそう。これだけ他にも良い素材が多いし、他のお店と同じ事をやる意味は無く、逆に良い差別化になっていると思います。蟹を期待する客は多いと思いますが、貫いて欲しいと思います。 実際、今回、初めて頂いたり、面白いと思ったのはボラの白子や国産の七面鳥。 白子は鱈や河豚はこの時期、他のお店でもよく見かけますが、ボラは初めて。良いサイズ感でボラだとは判らない。優しい味わいとテクスチャで、まさに鱈と河豚の中間くらいに感じます。 七面鳥は能登に生産者がいる様。アメリカではこの時季に丁度、サンクスギビングのご馳走としてスーパーや食卓にも並ぶ食材。自分でも大きなサイズのものに詰め物をして焼いた事も何度もあります。ただオーブンバックなどを使いジューシーになる様に焼いてもどうしてもパサパサになりやすい肉質です。 今回頂いた七面鳥はどのくらいのサイズか判りませんがこれまでの印象を覆す味わいと食感で大変驚きました。七面鳥の脂は独特で強い香りですが、これは似た香りはするものの微かに漂う感じ。冷凍されていないフレッシュな肉という事もあるのか、若干レアで柔らかくジューシー。仔牛や兎の様にも感じさせる。日本では何故かクリスマス前後にはターキーではなくチキンが定番になってしまいましたが、個人的には馴染めないので、こういうクオリティの高い七面鳥が出回る様になってくれたらなと思いました。もうこれは能登の名産にしても良い気がします。 メインの後には追加で今回もトマトパスタを出して頂きました。 運ばれてくると漂うトマトの良い香り。これはこちらで使っているトマトならでは。パスタの茹で具合も前回同様に良い歯応えで、ねっとり感のある感じ。前回訪問後にシェフの平田さんに教えて頂いた方法で自分でも試しましたが、これを自宅で完全再現するのはなかなか難しい。 食後はハーブティーをゆっくり頂きながらタクシーを待ち、帰りの特急に間に合う様に和倉温泉へ。 帰りは来る時よりも乗客が多い様でした。 少しずつ活気は戻ってきていますが、観光客はまだまだ少ない。 わざわざ訪れる価値があると思わせてくれるお店が多い能登の地域に東京からや地元の金沢からももっと訪れてほしいなと感じました。 霜月 窓から見える海や山、この土地に暮らす人たち、その営みの一部となれるような心地良さを、自然に寄り添った料理を通して感じて頂きたいと思っています。 アミューズ アオリイカ 長葱 クレソン 里芋 七面鳥 コシヒカリ 天然茸 畑 クエ 冬野菜 ボラの白子 七面鳥 沢野ごぼう 栗 紅はるか 野苺 能登半島地震から半年。 もっと早くお伺いしたかったのですが昨年11月から半年以上を空けての訪問です。 1月1日の地震以降、お店を含めた周辺地域は大きな被害は無かったものの、避難所のサポートなど積極的に行いながらも、金沢や都内などで出張営業などコラボも行いながら、過ごされてきたvilla della paceのチーム。 3月以降、一度はキャンセルした客向けに優先的に営業をされていますが、まだまだ以前の様な客足は戻っていない様子。 この日は朝から金沢を出て、JRで向かいます。3月には北陸新幹線が延線したこともありサンダーバードの直行は無く、七尾まで本数はある程度、維持されていますが、和倉温泉で営業している旅館もほぼない状況で、観光列車の花嫁のれんが運行されておらず、和倉温泉と七尾間の列車は多少減っています。 ほとんどの客が羽咋、七尾で降りる中、外国人、日本人の観光客らしい方々も数組ずつは和倉温泉駅で降りており、明らかに以前と比べて旅行客は大幅に減っているものの少しずつは戻ってきている。更に、のと鉄道で穴水方面に向かう人たちも。 自分は少し駅構内の待合室で時間を調整した後、タクシーでお店に向かいます。 公共機関やタクシーの営業状況や道路の状況、周辺の復興状況なども気にされて、能登方面へ足を伸ばすのを躊躇われている方も多いと思いますが、意外と七尾や穴水くらいまでは特に問題無いと思います。 実際に周辺は営業しているお店やホテルも少ない中、和倉温泉の駅前には以前と同様にタクシーも何台も待たれていて、不便さは全くありません。 途中、地震の被害を目の当たりにしますが、以前同様に10分程度で笠師保のお店に着きます。 途中は結構、地元の方たちの車も走っており、従来の日常も戻ってきつつある印象です。 とは言え、復興は遅れており、石川県や国にはもっと頑張って欲しい。 さて、お店の方ですが、入口に着くと、特に以前と変わった感じは無く、この地域の神秘的なものも感じられる。店内に入るとソムリエの塩士さんがいつも通り出迎えてくれます。一方で波はあるものの客足は戻っておらず、この日のランチは貸し切りで、これまで以上に贅沢な時間と空間を堪能させて頂きました。 料理の方もこれまで以上に旬の地元素材を贅沢に使った内容。季節的なものもありますが、ハーブや野菜をたっぷりと使っており、コースの前半でお腹も苦しくなってきます。 どの素材もその良さが引き出されていますが、コースを通して特に素晴らしかったのがトマト。香りが強く、皿が運ばれてきた瞬間から特に気を惹かれます。 特別に追加でパスタも用意して頂き、オレンジ色のトマトを使ったパスタはソースも素晴らしいですが、乾麺のスパゲッティの食感は生パスタとも乾麺とも異なる、ねっとりモチモチ感は感動もの。詳しい茹で方は教えて頂けませんでしたが特殊な茹で方をしているとの事。 ワインもペアリングで頂きましたが、地震で多くのボトルを失われているのに、素晴らしいラインナップ。他ではなかなか頂けない貴重なものも多くて、いつも以上に楽しみました。 帰りは予めタクシーを頼んで頂いていましたが、余裕を持って和倉温泉駅に到着。 夕方前には金沢に戻れました。 まだまだ不自由な状況は続きますが、これからも定期的に訪れて応援していきたいと思います。 わざわざ訪れるだけの意味も価値もあると思えるお店だと思います。 水無月 季節の移ろいを身近に感じ、自然と身体が求めるような食事が本当に豊かな料理だと思います。今日も料理を作らせて頂けることに心より感謝致します。 アミューズ トマト 水茄子 とうもろこし 栄螺 胡瓜 枝豆 泥障烏賊 畑 鮎 もち麦 自然豚 ブルーベリー 甘酒 山葡萄 六条大麦 ちょうど1年ぶりに伺いました。 どんな季節でも、どんな天気でも、こちらの店内の大きな窓から臨む景色はまるで絵画の様。 内海なので、比較的、波は立たないのに比べて、雲は素早く流れ、鳥達が飛び交います。晴れた日は元々は海水浴場だったお店の周辺を散策し、この雰囲気を味わう為だけにでも定期的に伺いたいと思えるくらい、全てが調和したローカルガストロノミーらしい最高のシチュエーション。 料理の方は昨年と同じ時期にも関わらず、使う素材は被るものは殆どなく、考え方も少し変えてきている。 昨年は解禁されたばかりの香箱蟹を使ったメニューも組み込まれていましたが、昨シーズンもある思いから、早々に蟹を使うことを停止。実際、コースの流れ的にも違和感はあったし、客層をコントロールする上でも良い決断だと思います。 更に最近はメインの食材を地元の野菜と捉えて、以前は各メニューの最初に書かれた食材は肉や魚介になっていましたが、今回はすべて野菜が一番最初に書かれており、提供される際も手間に野菜が来るようになっている。北陸の存在感の強い貴重な野菜が主になる様に全ての面から組み立て直している感じ。 能登周辺の秋から冬にかけた食の移り変わりを感じられた気がする。 また以前よりもシェフが料理をダイニングの客の前まで運び、直接、料理の説明をしたり、コミュニケーションを取られているのも、好印象。前回よりもシェフの人柄を感じられた気がする。 ドリンクは以前と大きく変わらないが、ワインをペアリングで頂いた。この席数のドリンクをタイミングよく準備されているのは流石。 ワインは自然派寄りのものを中心に地元のワインなども取り入れた構成。厳密なペアリングとなっていない部分もあるが、熟成されたワインも含まれ、一般的には満足される方が多いだろうと思う。 通常はランチは大きなテーブルに2名ずつ、トータル6名程度の利用が多いし、それが限界の様。それでも3時間を超える内容となってしまう。利用人数が多い場合は更に長く掛かる場合がある様子。 基本的には3名を超えるグループでの訪問は避けて、時間に余裕をもって伺うのが良いと思われる。 金沢からの電車の接続はあまり良くないので、途中の七尾や和倉温泉で時間を調整して前後1時間は余裕を持っておくのが、慌てなくて済むと思います。 また違う季節に伺ってみたい。 “霜月” 自然に寄り添い、窓から見える景色や人の営みの一部となれるような心地良さ 感じて頂けることが、私たちの目指す料理の形です。 アミューズ 銀茸 南瓜 春菊 白インゲン豆 アオリイカ なめこ汁 熊 里芋 万願寺 秋鮭 畑 蕪 柚子 マハタ 沢野ごぼう 猪 雑苔 黄金芋 柿 郁子 ここ最近は能登半島の僻地にありながら、地元の食材を使うローカルガストロノミーが増えており、ミシュランやゴエミヨも注目しているみたいです。 こちらもそういうお店の一つですが、主要駅からもまあまあ遠く、近隣の「のと鉄道」の駅からも歩くと10から15分位。和倉温泉からも車で10分程度ですが、金沢市内から特急を使っても1時間掛かるし、それなりに訪問するには難易度が高い場所です。 そういう事もあり、オーベルジュとして宿泊施設も備えており、一日一組ですが、車で行ってもかなりのんびりとした時間を過ごせると思います。 今回は一番近い笠師保駅まで電車で向かい、よく晴れて風も清々しい事もあり、徒歩でお店まで向かいました。 途中は本当に何もなくというか、日本の古い田園風景といった感じ。内海なので海面は穏やか。その辺も雰囲気が良いです。 場所は以前は古い海水浴場、塩津海水浴場の跡地。 そちらの地元の集会所などに使われていた古い建物をリノベーション、宿泊棟を建て増ししてオープンされた様です。こちらに移転前は七尾の比較的、山間のエリアで営業されていたので、その頃に比べて、周囲の雰囲気を含めてお店の環境はかなりおもしろい感じになったと思います。 店内からは湾の風景を切り取った様な大きな窓越しのリアルタイムに変わる風景が印象的。 元々、能登や北陸の風景は変わりやすいですが、雲の動きや日の陰り、水辺の波紋、風に揺れる草もずっと眺めていられる。 ランチタイムは12時に一斉スタート。 数組が訪れていましたが、皆さん、地元ではなく、都内など遠方からの訪問の様。この感じは石川や富山などのミシュラン獲得店と同様の客層だと思われます。 その為、食や食材、ワインなどに詳しいというよりは、有名店に行く事を目的にしたグループ客が殆どの印象です。 これはMakino ncîでも感じた事で、地方のミシュラン獲得の有名店の難しさなのだろうと感じます。 サービスとして前面に出てお客さん達と接するのはソムリエの塩士氏。なんとなくどこかのお店でお見かけした柔らかい雰囲気の接客だが、多分、初対面。 キッチンスタッフはこの規模のお店では比較的多いと思うが、シェフの平田氏も含めて客とのコミュニケーションがキッチンスタッフはあまり無いので、シェフの素顔や人柄が見えにくい。 コースの途中や最後にはシェフからの挨拶をちゃんとした方がいいのではとも感じた。 その辺もあってか、地元の食材や器も贅沢に使っているが、その情報が伝わりにくいし、料理の味わいからも感じにくいのが残念。まとめてメニューの裏には生産者のリストが載っているが、各皿ごとの説明を記述して欲しいと感じた。 料理自体はどれもクオリティが高く、変に高級食材を中心にした料理ではなく、地元の食材を贅沢に丁寧に使っている感じ。素材の味わいを活かしてワインとも合う感じに仕上げている。 ドリンクはワインペアリングをお願いしたが、たまたまという事であったが、ほぼ自然派ワインのラインナップ。 これはお店の雰囲気にもあっていると思うが、良いものが有れば能登周辺のワイナリーや酒蔵のものをもっと取り込んでも良いと感じた。 またランチの所要時間は3時間弱、本数の少ない特急電車の時間を考えるとかなりギリギリ。朝食や夕食の時間の都合もあり、難しい様ではあるが、30分開始を早めた方が電車で来る方には親切な気がする。 予約も取りづらくなっているが、次回は泊まりでも来てみたい。
2025/11訪問
7回
数ヶ月ぶりに香林坊、尾山神社近くのCUCINA KENICHIROさんへ。 ラベットラ時代からの地元の常連客も多いのだと思いますが、人気も認知度も上がってきており、遠方から訪れる方も増えてきている様で、この日のディナーも満席でした。オープンから約半年ですが、既に人気店です。 現在、ディナーの時間は18時からと19時半から選べる様になっています。それぞれの時間で一斉スタートとなりますが、入れ替え制ではありません。 普段、シェフとスタッフの二人で営業されていますが、完全に入れ替えて対応するのは難しそう。観光客の利用も増えてくれば、16時半くらいからのスタートも無理ではないと思いますが。 前回同様にこの日は満席のため、サービスの方がヘルプで入っていました。 料理はおまかせのコース。 最初にシェフがこの日に使う素材を目の前で説明してくださいます。どれも立派なもので、期待が高まります。 それにしても、このコースの価格設定で出せる内容では本来ありません。能登牛や香箱蟹を使えば、都内じゃなくても数万円以上の設定でもおかしくないと思います。リーズナブル過ぎて、こちらが申し訳なく感じるくらいです。 この日は更にメニューには無い一品が追加。 カリフラワー、香箱蟹、雲丹などの甘さに加えて、能登牛の出汁の旨みが重なり、これだけでも贅沢な高級店の前菜といった雰囲気。 都内の有名天ぷら専門店でも出されていたオーストラリア産の極太のグリーンアスパラガスは流石の美味しさ。卵の風味やトリュフの香りも素晴らしい。 続く白子もバルサミコのソースとタルティーボの風味が良い組み合わせで、ワインも進みます。 香箱蟹のパスタは手打ちのフェットチーネ。 フレッシュトマトを使ったソースはトマトの質感を残して、その甘み、酸味も良い感じで、蟹の風味を引き立てます。 能登牛はコーススタート直後からじっくりと時間をかけて焼いたもの。何度も表面を焼いたり、休ませたりしていた様子がカウンターからも見えました。 その断面は美しく、ジューシー。旨みだけでなく、食感も素晴らしく、肉好きにはたまらない。 食後はティラミスとコーヒーを選択。 この日のドリンクはグラスワインを色々と。 厳密なペアリングではありませんが、元々、開いているボトルも沢山ありますし、料理に合わせて、セラーからも新規で抜栓して頂きました。グラスに注がれるワインの量もかなりしっかりで、ボトル1本分以上はトータルで頂いていると思います。 それくらい気前も良いですが、お酒も進む料理だと思います。 金沢でもまた通い続けたいお店が増えました。 今後、更に人気になると思うので、予約が取りづらくなるのは心配ですが。 Cena ブルスケッタ アッラ ケッカ リコッタチーズと14ヶ月熟成プロシュート カリフラワー 香箱蟹 雲丹 能登牛コンソメ アスパラガスと目玉焼き イタリア産トリュフ 白子のインパデッラ ガーリックレモンバルサミコソース 香箱蟹とフレッシュトマトのスパゲティ 能登豚のサルシッチャと胡桃のピーチ 能登牛のビステッカ 本日のドルチェ 食後のお飲み物と小さなお菓子 金沢の香林坊近くの裏通りに先日オープンされたイタリアン。表通りからのアクセスも良いが繁華街からは離れた静かな雰囲気。 お店は古い町屋をリノベーション。前面に大きなガラス窓をはめ込み、モダンな雰囲気でセンスも良い。 店内は店名の通り広いキッチンを中心に囲む形でカウンター席が設置されている。窓側にはテーブルも置かれているが、基本的にはカウンターがメインだろう。 シェフが中心で二人のスタッフが動くが、規模的にはこれが限界のサイズだろう。 週末を中心に曜日によってはランチ、ディナーも営業されるが、早速、連日、ほぼ予約は満席。 それもそのはず、昨年、惜しまれつつも閉業されたLa Bettolaの金沢店でシェフを務められた吉田 憲一郎氏の新しいお店。敢えて、あまり詳しい情報は頭に入れずに伺ったが、元々、金沢近くの小松出身。落合シェフにはベットラ以前のグラナータから師事され、落合シェフの技術やセンスを受け継いでいる一人。外苑前のイタリアン、origamiの天野シェフともベットラ名古屋時代の修行仲間。 実際にコースを頂いて、ベットラやグラナータの雰囲気がしっかりと感じられる料理になっていると感じた。旬の金沢周辺の素材をうまく使って、和の要素も感じられる仕立てや盛り付けで、金沢らしさも出しながら、本格的なイタリアンに仕上げられている。 ラベットラ自体はメニュー的にもカジュアルで大衆的な部分があるが、こちらは適度な特別感や高級感も感じられる。 最初に出されるのはブルスケッタ。トマトの風味が良くわかる仕立て。グラナータ時代のものも思い起こさせるが、シェフによるともっとシンプルだったとの事。見た目までは正確に覚えていないが、国内では本格的なイタリアンが少ない頃にグラナータで頂いたブルスケッタに感動したのは、今でも覚えている。 落合シェフのスペシャリテの雲丹のパスタも金沢でも人気だったのだと思うが、こちらでもコースに組み込まれている。贅沢に使われている北海道産の雲丹の風味だけでなく、パスタのクオリティの高さにも驚かされる。隠し味のアンチョビのバランスも重要らしい。 続く、タヤリンも卵黄だけを使い、手切りで仕上げたもの。その食感や風味も素晴らしいが、和えたトリュフも、サマートリュフにしては香りも強く、なかなかのものであった。 ビステッカは贅沢にも能登牛を使用。コースの値段的に本当に良いのかと思ってしまう。 脂が多い肉ではあったが、それを感じさせない仕上がりで、食感もいい。 付け合わせの野菜などもベットラらしさも感じられ、素晴らしい。 ドリンクはグラスワインが豊富に用意されていて、明確にペアリングはメニューに載らないが、料理に合わせて出して頂いた。 木村硝子の大きめのグラスが使われて、しっかりの量で提供される。比較的、料理の数は少ないコースなので、杯数も少ないが、6杯をしっかりと頂き、トータルではボトル1本分くらい飲んでいると思う。 クラシックなイタリアワイン中心のラインナップだが、ペアリングの精度も良く、味わいを引き立てていた。ワインを飲まれるなら、是非、ペアリングをお願いしてみて欲しい。 食後はデザート。現在、ティラミス、プリン、パンナコッタ、カッサータ、チョコレートケーキと5種類の選択肢を用意されている。 今回はティラミスを頂いたが、どれもかなりのクオリティで、追加で複数頂くことも可能な様子。 食べたいものが有れば用意しますとシェフも仰っていて、本格的ながら、ワガママも効く、自由度の高いお店です。 遠方から訪れても、満足度は高く、早めに予約して、訪れてみて欲しい。 Cena ブルスケッタ アッラ ケッカ リコッタチーズと14ヶ月熟成プロシュート 本日鮮魚のカルパッチョ 石鯛 蛸 梅貝 甘海老 鰯 庄川産小鮎のフリット 新鮮なうにのスパゲティ トリュフのタヤリン 能登牛のビステッカ ドルチェ 食後のお飲み物と小さなお菓子
2025/11訪問
2回
暑い日にはアジア料理が食べたくなるはずという事で、数ヶ月ぶりに金沢の武家屋敷などが残る長町の隠れ家へ。 一歩、敷地内に足を踏み入れると相変わらず不思議なアートな空間。 午前中の雨で残念ながら出来ませんでしたが、庭には流し素麺らしきセッテイングが。どうやらこの時期は〆はこのセットを使って料理を提供されている様です。夏休み時期ならではの遊び心です。 料理は季節感や旬の素材を大切にしながら、タイやベトナムの要素を取り入れて仕上げている。伺う度に新しい要素があったり、構成を変えていて、何度、訪れても新鮮さもあって楽しめる。 今回もテンポよく料理が提供され、比較的、しっかりとした量だけれど、一気に食べ進めてしまう。 そこに合わせて頂くのは、自然派中心のグラスワイン。ビールや他の一般的なドリンクもありますが、やっぱりワインがオススメ。最近はブリュッケさんのお陰で北海道の生産者の貴重なワインをよく出されていますが、今回は贅沢に4種類も、料理に合わせて頂きました。 ドライなものよりも果実味もあって、厚みもありながら、優しい味わいの北海道のワインはちょっとスパイシーなアジアンな雰囲気の料理の味わいもしっかりと支えてくれる感じ。今回は贅沢に山田堂さんのワインも頂きましたが、やはりタカヒコさんの造りに似ていると感じさせる。 最後は二階に上がって、いつもの感じでかき氷。 非日常を街中で感じられる贅沢さ。 次は涼しくなった頃にまた伺いたいと思います。 西瓜ジュース カリーパフ 生春巻き オニカサゴ キウイ 鶏のハーブ蒸し アカイカ トマト 茄子 豚肉のラープ 胡麻和え 金時草 ずいき 空芯菜 レッドカレー 鰆 人参 インゲン グリーンカレー 猪 グレープフルーツ トムヤムクン 加賀太胡瓜 フォー ごはん かき氷 ココナッツ すもも パッションフルーツ 約半年ぶりに海月が雲になる日さんへ。 古民家を使った隠れ家レストランで、相変わらず不思議な雰囲気のお店。 そろそろ金沢も夏の様に暑い日が出てきていますが、建物を通り抜ける風は気持ちいい。扉や窓が全開で庭が臨める様になっていますが、相変わらず綺麗に手入れされています。仕込みも大変だと思いますが、毎日、開店前に庭の掃除をされるそうです。 今年は1月から3月まではカレードリアを単品で近くの「畔」で提供されていましたが、なかなか評判が良かった様です。 現在は日本の食材を使ったタイ料理ベースのコースのみの提供になっています。 毎回、伺う度に少し以前とは異なる感じがあり、驚かされます。そしてハーブや素材の香りと風味が際立っている。 以前よりも提供スピードは上がっていてテンポもよく、あっという間に〆のカレーに到達。その後は二階に上がって、かき氷を頂きます。これがまた見た目の美しさだけではなく、アートな空間でその美味しさに癒される感じ。 ドリンクは今回もオススメのものを。 ワインは北海道の自然派中心のラインナップで、グラスで色々と。自家製の赤紫蘇のシロップを使った焼酎のソーダ割りも美味しかったです。 また、定期的に伺いたいと思います。 さつま揚げ 山菜 筍 ヤムウンセン ホウボウ ラープ ヒラマサ クレソン アズキガイ 豚肉 生姜 イサキ ハーブ オゼイユ こんかにしん 豚肉 スナップエンドウ ミント カリーパフ 海老 米麺 メギス 山菜 グリーンカレー スルメイカ コウイカ かき氷 苺 八朔 赤キウイ 数ヶ月ぶりに訪問です。 不思議な雰囲気は相変わらずで、毎回、その芸術的な雰囲気も含めて、他のお店には無い特別感を感じられます。 最近は以前のスタイルを少し変えて、カレーを主体のコースに変えられている様です。 以前は前菜を含めた料理の品数が多く、平日ランチでも、比較的、のんびりと食事を楽しむ感じでしたが、現在は全員でシェアするスープか始まり、数品の料理を一気に提供された後、炒飯とカレーを三種提供。 以前よりペースが早いし、ボリューム感もありますが、意図的にカレーまでは1時間以内の短時間で提供し、その後、二階でお茶とデザートをのんびりと楽しんでもらう様にしているとの事。 個性的なタイ料理ですが、素材やハーブを活かし、香りや風味を大事にしているのがよく判ります。 それらが自然派ワインや日本ワインとも良く合う感じ。 今回はイタリアの生産者のものから頂きましたが、話を伺うと店主さんとは直接、プライベートで生産者と知り合う機会もあって交流を続けているとの事。 次に頂いた北海道ワインは元々貴重なものですが、酒屋さんが、きっとこちらの料理に合うと考えて提供されたものとの事。信頼関係もあって今の形があるのだなと思います。 結構、旅行客の利用も増えているこちらのお店ですが、年明けの1、2月は恒例になっている別の場所で別のスタイルの料理を提供されます。地元の方々にも気軽に利用して欲しいとの思いもあって、カジュアルに短時間でランチを楽しめます。来年はどうやら今までのヌードルではなく、また異なるものを出される様です。 新しい個性的なものになると思うので、今から楽しみです。 トムカガイ なめこ 牡蠣 鰆 パクチー 泥障烏賊 春雨 スズキ 蒸し焼き 炒飯 百合の花 香箱蟹 カレー 牛肉 カレー キジハタ カレー バジルシード 龍眼 ナタデココ 金沢の武家屋敷なども多く残る長町の隠れ家的なお店。 まるでアートギャラリーの様な古民家の造りもまるで異世界。 料理は日本の食材を使って、きちんとタイ料理に仕上げており、その味わいも盛り付けも流石のクオリティ。 今回もその風味の豊かさに驚かされました。 更に二階に上がって頂く〆のかき氷は更に驚かされるクオリティ。旬のフルーツを使っている事もありますが、見た目も味わいも下手な専門店よりも素晴らしい。 また、いつもワインを合わせて色々出して頂きますが、たまたま北海道ワインをまとめて仕入れるタイミングで、たまたま何本か開いていた様で、思いがけずの贅沢な北海道ワイン祭りとなりました。 アジアンフードは果実味豊かな自然派ワインともよく合います。 また定期的に伺いたいと思います。 スープ ガランガル 平目 さつま揚げ スナップエンドウ スイートチリソース 生春巻き ヤムウンセン トムヤムヌードル そら豆 ライム レモングラス ラープ 能登豚 カリーパフ 海老 じゃがいも グリーンカレー ガイヤーン レッドカレー 帆立 かき氷 約半年ぶりにこちらのコースを頂きました。 金沢市内はなかなか観光客の客足も戻らない感じの中、地元のお客さんにも、もっと来てもらう為に若干、コースの値段は下げておられる様です。 ただコースの中身は充実。クオリティも以前以上に感じられます。時期的にはハーブの種類が少ないという事で、使用は限られていますが、少しずつ金沢周辺も暖かくなって来ており、直ぐにもハーブたっぷりの料理も楽しめそう。 ドリンクはメニューには無いもののライムを使ったものがオススメとの事で、一杯目はさっぱりとした焼酎のソーダ割り。その後はいつものようにワインを頂きますが、貴重なIRENKAも。 食後はいつもの様に二階に上がり、デザートを頂きます。夏場はかき氷を出されていますが、今回はアイスと焼きバナナ。 次は暑い時期にまた伺いたいと思います。 お子様が産まれたこともあり、暫く休まれていたりもしたので、約半年ぶりの利用です。 一月、二月はスタイルを変えてライスヌードルを週替わりで少し離れた別の場所で提供されています。 外から見ると、こちらもお店をやられている様には見えず、基本的にはSNSなどで情報を得て来られる方ばかりだと思います。 今回は前日にメッセージを送って予約。訪れてみるとほぼ満席で、皆さん、凄いなと思います。大半は常連さんだと思いますが、そうじゃない方も多そう。 メニューは今週は担々麺。 選択肢が無いので、お互いに楽だし、クオリティの高いものを頂ける感じ。 こちらではワインは頂けない様なので、タイのビールを頂きながら、麺が出来上がるのを待ちます。 コースの〆で出される麺もクオリティーは高いですが、今回の麺は更にクオリティも高いし、ボリュームもしっかり。 担々麺のスープも濃厚で、ライムを絞るとアジアンテイストが増す感じ。トッピングのパクチーも良いアクセントです。 麺はフォーに似た米麺。こちらは食感も含めて、美味しいし、スープにもよく合います。 時間をずらして、出されたライスベリーは赤米を炒めたもの。これもスープにもよく合い、美味しい。 今回は一種類のみしか頂けませんでしたが、来年もやられる様なので、また別の麺を頂きに伺いたいと思います。 数ヶ月ぶりに訪問しました。 暑い時期の方がよりアジア料理やそれらしい雰囲気を味わえるかなと思い、この時期に敢えての訪問です。 前回もクオリティの高い料理と日本ワインも堪能出来ましたが、今回も印象深い料理に加えて市内の自然派ワインショップ、ブリュッケさんから仕入れたという北海道の10Rで委託醸造された貴重なワインのラインナップもなかなか経験できない素敵な感じ。 ワインは料理2品ずつくらい毎に合わせて出して頂き、最後はクラフトジン。アジア料理のスパイシーさも引き立てながら、きちんと支えてくれる感じはなかなか面白いと思います。 料理はスパイスもハーブもたっぷり贅沢に使われていて、和のニュアンスもありながら、まるで海外にいる様。 更に〆の麺もご飯ものもクオリティが高く、これだけでも人気は十分に出そう。 今回も食後は二階に上がって、かき氷を頂きます。ベトナムのチェーの様な雰囲気もあり、これもなかなかです。 さすがにこの時期は暑さもありますが、アートに囲まれて、のんびりと時間を過ごせ、非日常を味わえます。 また、涼しくなった頃に伺いたいと思います。 金沢の武家屋敷なども残る長町にあるお店。 ただ外観だけではお店というよりも古民家や何かの文化財的な造りの建物をそのままお店にしており、不思議な雰囲気。 建物自体が芸術と言っても良いですが、裏の庭も綺麗に整備されていますし、更に驚くのは食後に上がらせて頂く二階の景色。 お店の入り口は素晴らしい門構えで、入るのに勇気がいる感じ。正面の引き戸の玄関入口は閉ざされており、入口は別にあるという。 よく見ると脇には赤い引き戸とお店のサイン。 そちらを開けて奥に行くと建物の脇を通って裏に繋がっています。明確なサインはありませんが水が撒かれた跡を辿って。 裏には更に不思議なデザインの東南アジア風の扉が付けられていて、まさに異世界や夢の中に迷い込んだ様。 ここのデザインをした方のセンスを感じられます。 靴を脱いで中に入ると庭が見渡せるテーブル席とキッチン前のテーブル席。 現在は家庭の事情でランチのみ、お昼も三組だけの受け入れとなっている様です。 現在は完全予約制のおまかせコースのみの提供です。 皆さんが揃うとコースが始まります。 地元の素材も使い、一瞬、見た目は和食の様にも見えますが、香りはまさに東南アジアやタイ、ベトナムの雰囲気。味わい的にも香草や魚醤、スパイスがバランスよく使われていて、素晴らしいし、ワインやお酒も進む感じ。 最初に頂いたドメーヌナカジマのペットナットもいつもより美味しく感じ、これだけもう一杯と言いたくなるくらい。 ドリンクはスパイスにも合う甘めのもの、日本の自然派ワインに加えて、ビールや焼酎も。 個人的には甘めの日本酒や自然派ワインは辛い料理にも合うので、更にラインナップを増やして欲しい。ランチ営業だけだと難しいかもしれませんが。 料理はカレーと麺で最後になりますが、これも和の要素がありながら、ちゃんと東南アジアっぽい雰囲気もあり、シェフのバランス感やセンスの良さを感じさせます。 食後は二階に上がってお茶とデザートを頂きます。 急な階段を上がって驚くのはまるで、美術館や古民家をそのまま展示している様な雰囲気。 その空間も素晴らしいですが、さりげなく置いてある美術品や窓の外の庭の景色、塀の上を歩く野良猫まで写真に納めたくなる。 出てきたデザートはこの日は、かき氷。これが見た目にも味わいも素晴らしい。 カフェ営業だけでも十分に人気が出るだろうと思われる。 ここのお店が金沢で一番好きと言う飲食業界の方も何人もおり、また季節を変えて訪れたいと思います。
2025/08訪問
8回
約半年ぶりに新竪町の裏通りのうつしきさんへ。 今年、ゴエミヨにも掲載されて、その評価も上がり、認知度も上がっている様。海外からの観光客も含めて、旅行者の利用も増えている様子。 席数も少ないので、早めの予約が良さそうです。 コースは高級食材は使わないものの、旬の食材を贅沢に使った内容。どの料理も風味や味わいだけでなく、食感も楽しめるし、温度感もいい。 また、火入れや仕立てからも高い技術とセンスも感じられる。 ドリンクは今回もグラスワインを料理に合わせて色々と。スパークリングはいつものジュラのものですが、それ以外は白ワインを数種類用意されていて、ペアリングの様に楽しめるのも嬉しい。 予約が取りやすい内に、また、別の季節に伺いたいと思います。 2025 皐月 先付 毛ガニ 太胡瓜 凌ぎ 稚鮎 米 椀物 蛤 かぶ 造 トリ貝 真鯛 八寸 旬の食材 揚物 鯵 焼物 ます うるい 飯物 若牛蒡 茶菓子 笹 小豆 新竪町の裏通りにある日本料理店に数ヶ月ぶりに伺いました。 季節的にという事なのか、以前に伺った際よりも少しコースの値段は上がっています。 ただ、その分、旬の食材を贅沢に使われていますし、品数も多い様です。 コースのスタートは米を使ったものから、地元の大きななめこも美味しいし、旨みのバランスが良い。最近は最初に米を使った料理を出すお店が増えてますね。 地元の魚介を使った料理が多く、日本料理というか割烹らしい雰囲気の皿が続きます。 基本的に採れたての魚をどう食べやすく、ポテンシャルを引き出すか考えられて料理されており、知識も技術も素晴らしい。 それらを引き立てる皿もどれも素晴らしくセンスがいい。 ドリンクは今回もグラスワインを中心に頂きました。 スパークリングはいつものジュラのもの。これだけで飲み進めてもほとんどの料理に合うだろう。 グラスワインは白のみの用意だけれど、今回は4種類の用意があるとの事。アルザスのピノグリなどを頂いたが、これらも料理の味わいと良いバランスでした。 そして、最後は抹茶を。 こういう手間をかけてくれるお店は数少なくなっていると思うので、素晴らしい。 金沢では食材だけ豪華な旅行客向けのお店も多いが、旬の食材を比較的リーズナブルに頂ける本格的なこういうお店があるのは有り難いと思う。 また、別の季節にゆっくりと伺いたい。 2024霜月 先付 なめこ 米 向付 蕪 春菊 造 あおりいか ぶり 椀物 かます豆 ハ寸 香箱蟹 口直し 柿 酒粕 焼物 甘鯛 銀杏 飯物 ズワイガニ 芹 水菓子りんご 金沢の新竪町の裏通りにある日本料理店。 元々、同じ金沢市内の東茶屋街のお店出身という事もあってか、オープン当初から地元では認知されており、人気のお店。 落ち着いた洗練された雰囲気と本格的な京都っぽい日本料理はいい意味で金沢っぽくない。 カウンターは六席ほどで、スタッフはいるものの店主が一人でほぼ調理もサービスもこなしていく。 落ち着いた雰囲気の店主の人柄も心地よいが、地元周辺の旬の素材を贅沢に使った料理も優しい味わいで、これもあまり金沢っぽい印象を何故か受けない。 ドリンクはワインはボトルの用意は多いが、グラスで提供できるものは少ない。 それでも、日本酒は半合からメニューに無いものも含めて、料理に合うものをおまかせで出してもらえる。 メニューは毎月変わる様で、金沢を訪れる度にまた伺いたいと思う。 2024 水無月 先付 旬の食材 向付 鮎 米 造 あおりいか 椀 甘鯛 インゲン 蒸物 毛ガニ 卵 揚物 鯵 焼物 あわび ズッキーニ 飯物 新生姜 水菓子 青梅
2025/05訪問
4回
最近は新たに四店舗目を中央通から少し入った場所にオープンされたジブンチさん。ワイン文化を金沢で拡めるために努力されており、客層の棲み分けや世代を超えてのマーケット拡大にも効果が出始めていると思います。 オープン当初は二名で営業されていて、よくこの席数に対応しているなと驚きました。現在はスタッフも増えていますが、皆さん成長も著しく、オーナーシェフが不在でも高クオリティを維持されているのが凄い。オーナーの山本さんの手腕も素晴らしいですが、人柄も信頼されているのだと感じます。 いつもは早めの時間帯に伺うのですが、今回は遅めの時間帯の訪問。 料理は基本的にコース。 以前からと同様に四種類の前菜が先ず提供されます。 肉料理は追加で二種類のオーダーです。 元々、実家で採れる食材や自ら猟で採ってくるジビエを使って、季節を感じられる内容でしたが、周辺地域の貴重な食材も含めて、全体的にグレードアップされているように感じます。 NiORさんのパンも以前と比べても香りが良くなっていて、美味しくなっており、よりワインに合うようになっています。 ドリンクは今回もペアリング。 最近は二種類ずつ出してもらえるので、お互いに色々と試せて楽しい。こういうのも、なかなか他では出来ない贅沢さ。 遅めの落ち着いた時間帯だったので、スタッフさん達とも、ゆっくりお話しできました。 また、定期的に伺わせていただきます。 ブッラータ 柿 青柚子 鰤 金時草 生姜 切干大根 舞茸 なめこ オムレツ 猪 メンチカツ 国産牛ランプ 能登豚肩ロース 香箱蟹 パスタ 鰆 ムカゴ リゾット パンナコッタ お店のお休みのタイミングと予定が合わず、思いがけず、約半年ぶりに訪問です。 カジュアルな客層はニューロン、より本格的な料理をコースでという客層はジブンチと上手く別れてきている様で、こちらは以前よりも年齢層も上がって、落ち着いた客が多い様に感じます。 コースの内容や流れは以前と変わりませんが、値段は若干、上がった様です。それでも内容を考えると、まだまだリーズナブルに感じます。 シェフの実家の素材や周辺地域からの選りすぐりの素材をふんだんに使って、以前よりも手のこんだ料理を提供されている感じ。 スタッフも増えて、やりたい事が自由に出来ている様に感じる。 先日、横浜のgoffoとコラボ営業されて、こちらも大盛況。認知度も人気も上がっている様です。 ドリンクは今回もワインを中心に。 一品目を除いて、一皿に二種類ずつワインがペアリングされる特別バージョン。それぞれの特徴もわかって、いつもながら面白い。伺うタイミングで提供されるワインは異なると思いますが、色々と考えて用意して頂いた様です。 スタッフ含めて、訪れる度にお店が成長しているのが、よくわかる。 また近々、ワインの販売を中心にしたお店も開店予定。金沢でワインをカジュアルに楽しめる環境を自ら作り上げて、マーケットを拡げる努力をされているのも素晴らしい。 今後も通い続けて、見守っていきたいと思います。 モッツアレラ プラム 梅貝 トマト オムレツ キノコ メンチカツ 猪 ズッキーニ バターナッツ 国産牛ランプ 能登豚サルシッチャ キタッラ トマトソース リゾット 太刀魚 玉蜀黍 ティラミス 最近、積極的に新店舗の展開をされていて、昨年は同じく中央通沿いのアイソトープの向かい辺りに予約不要のカジュアルなイタリアンとワインのお店、ニューロンをオープンされ、早速の人気店に。 そのサポートの為に10月、11月は休まれていたので、半年以上を空けての訪問です。 こちらは以前同様に予約が必要。 ただコースの構成が変わって、以前は前菜4種類だけが含まれて、メインやパスタはその日のメニューから自由にオーダーする感じでしたが、今はコースにメイン、パスタ、リゾット、デザートも含まれる様になっており、メインとデザートは選択制、パスタやリゾットは少量ながらおまかせで自動的に出てきます。 なお、メインの肉は追加料金は掛かるものの、複数選んでも良いそうです。 コースの流れ自体は以前に自分が頼んでいた感じそのままですが、量的には全ての料理が人数分に調整されているので、以前よりは軽く感じられます。 実際、支払いもドリンクを含めても以前よりもリーズナブルに。 とは言え、料理のクオリティや素材は、以前にも増して拘りが見られます。アイソトープなどの系列店が出来て、スタッフが育った事もあって、シェフに余裕が出来、やりたい事がやりやすい環境が整ってきているおかげとの事。 ワインは正式にペアリングがメニューに。 あまり飲めない方でもハーフサイズでのペアリングもあり、リーズナブルに色々と楽しめます。 勉強の為もあるのでしょうが、ワインの特徴をシートに載せて、わかりやすくなっているのも嬉しい。 ペアリングの精度的にも以前よりも上がっている感じ。 自分は以前同様に一部の料理には複数のワインを出して頂き、ペアリング検証をさせてもらい楽しみましたが、その分、現在のペアリングの精度が上がっている事も実感できた。 食後には貴重な自家製のリキュールも頂いたが、これも以前のものより美味しく感じられた。 新店舗と一緒に進化を続けられていて、今後も定期的に訪れながら、見守っていきたい。 人参 ブッラータ 七面鳥 椎茸 木耳 チーマディラーパ 河豚 根菜 クマ 煮込み ヤマドリ スープ 牛ランプ 能登豚サルシッチ 猪 レモンクリーム パスタ 牡蠣 リゾット 中島菜 ティラミス 金沢の人気のイタリアン。 定期的に訪問していますが、相変わらずのクオリティの高さとシェフの手際の良さには驚かされます。 地元の素材やシェフ自身が収穫してきた素材が贅沢に使われた前菜。テーブル数はお二人で営業している割には比較的多めだと思いますが、各テーブルの進行状況を見ながら的確なタイミングで料理が提供される。 客層的に若干、以前と変わってきたかなという感じもありますが、やはりメインの肉を目的に訪れる方が多そう。 今回はメインはTボーンは敢えて避けて、能登豚とサルシッチャを。 多分、部位は異なりますが、以前に頂いたものよりしっかり目の食感で食べ応えもある。脂も食感がよく猪のようです。 ドリンクは今回もオススメのものを色々と。 開いているワインが多めなので、グラスで色々と頂けるのは嬉しいが、一皿目から沢山のボトルが目の前に並ぶ。 更にこちらでしか経験することはほぼ無いが、ダブルペアリングという感じで、全ての料理にほぼ2杯ずつの比較ペアリング。メインには更に増えて、3杯頂いた。それでもアルコール感より果実味がある自然派ワインならではで飲んだ後もすっきり。 次はまたお腹をすかせてTボーンを頂きに行こうと思う。 ブッラータ フルーツトマト カポナータ オムレツ じゃがいも ローズマリー メンチカツ 猪 クレソン 能登豚 肩ロース 能登豚 サルシッチャ スパゲッティ ニョッキ ティラミス 今回は短いスパンで約1ヶ月ぶりに訪問です。 一部のメニューは被ったりもしますが、旬の素材をシェフ自ら採取してきた素材が贅沢に使われていて、どの料理も美味しい。 そして今回は以前から毎回頼もうか迷いながら、なかなかチャレンジ出来なかったTボーンを頂きました。この日はたまたまいつもより少なめのカットが入っているとの事で、ハードルは下がりますが、それでも約800g。 目の前に運ばれてくると、それなりのサイズ感です。 ただ、しっかりとした肉質の割に、比較的、軽く頂け、一気に食べられる。Tボーンならではのサーロインとヒレの食べ比べも出来、食感や味わいの違いをハッキリと感じられて楽しい。 全て頂いても意外と身体は軽く、少人数で伺った場合でもオーダーされる事をオススメします。 その後、更にパスタやデザートもしっかりと頂きました。 ティラミスは初めてでしたが、これはなかなかのクオリティです。 オマケで胡桃を使った自家製のリキュールを出してくれましたが、アルコール度数をあまり感じない、飲みやすさ。熟成もあり、まるでチョコレートの様な風味も面白い。 ドリンクは今回もワインを合わせて出して頂きました。直ぐにワインボトルの壁が出来、一皿ごとにほぼ二種類ずつ提案されました。これも色々なワインが楽しめて、ペアリングの検証も出来て、なかなか楽しい。 この日もほぼ店内は満席でしたが、シェフとソムリエの二人で全てを回して、ちゃんと店内の状況を把握して料理やワインを提供されている姿は相変わらず圧巻。 また、タイミングを見ながら伺いたいと思います。 人参 ブッラータ クレソン ホタルイカ 菜の花 ケール オレンジ 大豆フムス 能登牡蠣 オムレツ 鹿肉 里芋 Tボーン 炭火焼き キタッラ 槍烏賊 春菊 唐墨 ティラミス 数ヶ月ぶりに訪問です。 あまり観光客には知られていないのかもしれませんが、連日、地元の方々で満席の日が続きます。 更に地震で被災し、なかなか営業再開が難しい中島町のvilla della paceさんのスタッフが総動員で間借り営業し、数回、こちらで出張paceとして、ほぼ普段通りのpaceの料理やワインを提供された事もあって、今後、全国的にも認知も上がりそうです。 今回は通常のjibunchiさんに訪問。 なかなかスタッフの確保が難しい様で、以前の様にシェフとサービスの二名体制ですが、やはりこの二人は凄い。 時間差スタートとは言え、この席数の調理とサービスを熟していく。そして合間に客とも会話するし、予約の電話まで取っている。さすがに営業中の電話は止めて上げて欲しい。 料理はシェフ自らが採ってきた食材を中心のおまかせ前菜から始まり、肉やパスタを追加するお馴染みの流れ。 今回こそはTボーンを頂こうと思いましたが、実際、なかなか勇気が必要。という事で、今回は豚と最近、一部で人気らしい鶏バターを頂くことに。 豚も味がしっかりとして、ある程度、火が入っているにも関わらず、食感も丁度よく、食べ応えもある。低温調理とは異なる炭火の良さだろうか。 鶏バターは一度、揚げたものを更にオーブンで焼いている感じ。バターの風味としっかりとしたフライドチキンの感じが人気が出るのも判る気がする。 ワインはいつもの様に合わせて出してもらうが、嬉しそうにソムリエさんが、目の前にワインボトルの壁を作っていく。そこから合いそうなものを2種類ずつダブルでペアリングしたり、日本酒なども挟みながら、面白い体験が出来たと思う。 またpaceさんの営業のおこぼれなども頂き、贅沢なディナーになりました。 数ヶ月ぶりの訪問です。 来る度に新しい発見もあり、シェフが自ら採ってきた旬の食材を贅沢に色々頂けるのも嬉しい食材を活かした料理が人気のイタリアン。 伺う度にスタッフも増えていて、皆さん、常に忙しく動いているので、人気も認知も上がっているのがよく判る。 21時まではコース。以降はおつまみ程度のバータイムになるが、比較的、遅めの予約が多く、滞在時間も長い客が多く、この日はバー営業は無かった様。二軒目として使いたい場合は注意が必要かもしれない。 更にこの日は900g以上のTボーンを頼まれている客が多く、窯では火が高く上がっていて、なかなか見応えのある風景。なかなかのボリュームだけれど、次回は一度試してみたい。 いつもは料理に一杯ずつ程度、合わせて出して頂くワインだが、この日は皿が進むに連れ、並ぶグラスもボトルも増えていく。果たして何の会なのだろうという不思議な光景で、多分、10杯程度飲んでいる。 ワインは自然派に加えて、若干、クラシックなものも季節柄か増やしている感じ。 また季節が変わった頃にでも伺いたい。 約4か月を空けての訪問です。 中央通り沿いで、飲み屋の多い繁華街などとも少し離れているにも関わらず、連日満席の人気店です。 再訪して、あらためて、こちらのお店の素晴らしさを感じました。 早い時間帯は基本、前菜4品のおまかせコース。シェフの実家の畑などでシェフ自らが採取してきた素材なども取り入れた季節も感じられる内容。 素材の素晴らしさだけでなく、その調理法や風味、食感も他ではなかなか感じられない拘りを一皿毎に感じられる。 そこに肉やパスタをメニューから追加で頼んでいく。 肉はオススメとの事で、能登豚をお願いした。 これがなかなか素晴らしい。店内で直火で焼かれているが、最近よくレストランで見かけるピンク色の豚とは異なり、表面はしっかりと焼かれているものの、中は適度な火入れで、味わいも濃く、仔牛とも間違いそうな雰囲気。肉自体も美味しいのだろうがシェフの技術や拘りを感じさせる。 それにしてもこの席数の調理を1人で賄っているのは、やっぱり凄い。 サービス面でもドリンクを提供しながら、客席の状況をそれぞれ把握しているスタッフの動きも改めて凄いと感じ、やっぱり、近所だったら通い詰めたいと思わせる雰囲気。 この日もワインを料理に合わせて色々と出して頂いた。厳密なペアリングは提供していないが、かなり多くのボトルをグラスで提供していて、中には金沢などの地方都市ではあまり見かけない珍しいものも。 金沢ではまだまだ自然派ワインを楽しむ方も少ないけれど、デフォルトで自然派ワインを飲む感じのお店になる様に今後も進化を続けていって欲しい。 金沢市内、片町の交差点などからも徒歩圏内の中央通り沿いのこちら。 イタリアンがベースだと思いますが、しっかりとした肉料理も頂ける事で人気のお店。 昨年は近所に系列店の焼き菓子とカフェのお店、isotopeさんをオープンし、日中だけの営業ですが、そちらも人気な様です。 今回は早い時間帯に予約して伺いました。 前半はおまかせ前菜4皿3000円が勝手に出てきて、それにパスタや肉を追加して、組み合わせていく感じ。 前菜もかなりクオリティは高く、手も混んでいる。 普通のイタリアンとしても、ワインバーとしても充分に満足できる感じ。 これをある程度、席数もあるのに、シェフ一人で調理されているのが凄い。更に季節の素材の多くがシェフ自ら採ってきたものというのも凄い。 シェフの実家の畑からのハーブや野菜、自ら山に入って猪や山菜なども。どれも風味も良く美味しい。 また近くのmagazzino38さんの出来立てのブッラータを前菜に使われていて、これが凄く美味しかったです。 これらに、女性のソムリエの方と相談しながら、イタリア中心の自然派ワインをグラスで合わせて出してもらいます。特に珍しい物はありませんが、どれも料理によく合いました。ワインにも詳しいし、接客も心地良い。そして各席の状況を常に見ていて、プロフェッショナルだなと久しぶりに感じるサービスでした。 追加で肉、パスタも頂きましたが、これもクオリティが高い。赤身のランプ肉ですが、食感も良かったです。 パスタの追加オーダーは肉まで食べて、お腹の具合を見ながら選べるし、メニューによっては量の調整も出来るそう。という事で、ニョッキを少な目で。 ニョッキはレモンクリームソース。酸味もよく効いていて、他のパスタの種類にも合いそう。麺だけ追加したくなるくらい。 最後にはプリンとハーブティーを頂きましたが、固めに作られていて、カラメルも苦めで美味しかったです。 また伺いたいと思います。
2025/11訪問
10回
金沢駅からも徒歩圏内の笠市町にあるモダンイタリアンのORIGOさん。 もっと来ていたつもりでしたが、ちょうど一年ぶりの訪問でした。 イタリアンをベースに地元の食材に拘ってモダンな感じに仕上げられた料理は徐々に認知されてきている印象。隠れた名店となっていますが、市内の飲食店のシェフなどには、ほぼ知られている様に感じます。 日本人シェフ以上に金沢周辺の食材を積極的に以前から使っており、発掘もされている。能登の古い食材である巻鰤を復活されて料理にも使用されている事でも話題になっている。 シェフはこの2月、3月とイタリアに戻って、田舎の農園レストランで修行し、チーズ造りをメインに学んできたらしい。定期的に日本や海外の有名店で研修され、常にブラッシュアップされているのは相変わらず素晴らしい。 昨年と同じ時期の訪問だったので、食材は被るが、同じアスパラを使った皿も印象が大きく異なる仕立てで、面白い。 発酵を使った素材、料理も増えているし、魚も適度に熟成させている。 今後、能登の牛乳を使った自家製のチーズを提供したり、ワインを自前でイタリアから輸入もされるそう。 以前はシェフとは英語でのやり取りだったが、今回は敢えて日本語でコミュニケーションを取ったが、こちらの話していることは理解されていた。 少しずつ、金沢周辺での認知は上がっているが、今後は遠方からのお客さんも増えそう。日本人スタッフも増えて、英語やイタリア語が出来なくても訪れやすい雰囲気になってきていると感じた。 予約が取りやすい内は、また違う季節に伺おうと思います。 アスパラガス チーズ 黄身 カルパッチョ こごみ きゅうり コンブチャ 猪パンチェッタ 鱈 グリーンピース リコッタ 自家製パン 豚ラード 蛍烏賊 白海老 たけのこ 甘海老 パスタ 菜の花 アンチョビ 桜鱒 ホエイ ジャガイモ 春キャベツ 猪 牛蒡 椎茸 ミルフィーユ キャロットケーキ 金沢の隠れた名店となっているORIGOさん。 約半年ぶりの訪問です。 以前よりも認知度は上がっているのか、他にも数組の利用がこの日は見られましたが、金沢でも全国的にも、もっと評価も認知も上がっても不思議では無いと感じます。 実際に関西などの有名店での経験も重ねた事で、以前のCASAの頃よりも数段レベルが上がったと思わされます。 地元の食材も以前よりも珍しいものも含めて使われており、日本人でもなかなか頂いたことの無いものもあり、金沢周辺の生産者との結びつきも強くなっている様です。 どの料理もしっかりとしたイタリアンのベースがあり、現地の料理を日本の食材を使ってアレンジしている感じ。 ただ既存の日本人が作った日本人の舌に合うイタリアンとは大きく異なる。きちんと食材やイタリア料理にもリスペクトを感じられる。 今回は猪の脂から自ら作ったバターや、能登の巻鰤、高岡の筍、地元の山菜などが特に面白さを感じられました。 また、相変わらずチーズの使い方は上手く、さすがはイタリア人だと思わせます。笑 最近はイタリア語も堪能な日本人女性がサービスに入られている様で、ワインやサービスの知識は若干微妙な部分はありますが、シェフとのコミュニケーションがしやすくなった事で全体的に安定感は増している様に感じますし、英語やイタリア語ができない方も客として訪れやすくなっている様にも感じます。 最初は気付かなかったのですが、どうやらこの女性、こちらのお店でも使われているオリーブオイル TESORO D’ITALIA の輸入販売をされている方との事。自分も以前からたまに購入していました。金沢近郊の会社なのは知っていましたが、こんなところで会えるとは。どうりでイタリア語も堪能で食材の知識もあるわけです。 今後、客入りがもっと安定して、マーケティングもうまく出来ると、もっと評価も認知も上がるだろうし、今後の進化も楽しみです。 あとはワインペアリング込みのコースにするなど、ワインを飲む客が増えれば、もう少し珍しいものやクオリティの高いワインを中心に提供できる様になるだろうし、もう少しナチュラルよりのワインや日本ワインも合わせて出すと彼の今の料理にもよく合って相乗効果が出そうに感じます。 ペアリング込みでも2万円以内という価格設定も以前から変わっておらず、まだまだリーズナブルでかなりのお得感もあります。 金沢駅からも歩いて行ける距離にあるこちらのお店。 浅野川にも近い裏通りの古民家の一階に2年前にオープン。 以前はこちらからも程近い此花町にCASAというお店を営まれていましたが訳あって惜しまれつつ閉店。その際もセンスの良い造りのお店でしたが、こちらもそれにも優るし、店舗スペースが格段に大きくなっています。 入口近くは別のカフェ、上の階は長期滞在も出来るスペースとしても使われています。 客席部分は非常に屋根の高い造りで、以前は漁に使う網を吊るすのに使われていたとか。歴史的にも貴重な町家となっています。 オーナーシェフはイタリア出身。満を持しての再オープンでしたが、それまでは皆さんの支援、応援を受けながら準備を進めつつ、La CimeやINUAなど日本国内の有名店でも経験を重ねられた様です。 その為、料理も以前よりクオリティが上がっている様子。ワインペアリングも一部、ナチュラルワインも取り入れながら精度も上がっていると感じました。 今回は特に一皿目から驚かされた。 ブッラータを使った料理ですが、ソースもブッラータも適度に温められており、これが良い風味と食感を出している。日本ではブッラータは冷たいまま出される事が多いですが、全く別物と思えるくらい絶妙な感じ。これはイタリア人ならではの感性もあるのかもしれない。 更にサステイナブルを意識した海苔の切れ端をまぶして風味も食感もアクセントをプラスしている。 他の詳細は省きますが、是非、現地で経験してもらいたい。 シェフは日本語はまだまだ片言ですが、以前よりは上達している感じ。現在、アシスタントは香港出身の若い方が入っているが、日本語は日常会話レベルでコミュニケーションは特に問題無い。お二人とも英語の方が得意な様なので、英語でのコミュニケーションも楽しめ、日本にいながら海外の雰囲気も感じられる不思議なお店だと思います。
2024/04訪問
3回
イタリアン人の夫妻が金沢駅近く、此花町に昨年開かれたイタリアン。まだ開店から一年以内の新しいお店です。 イタリアの食材と地元金沢の食材を上手く活かしながらも、あまり日本食や最近のモダンフレンチの様に出汁や旨みを敢えて多用せず、イタリアンらしい手法や味付けに拘ったモダンイタリアン。旦那さんのシェフはイギリスで修行されたそうです。 その為、比較的、味付けはシンプルですが、やはり日本人には出せないバランスを保ったモダンなイタリアンになってると感じます。 まだ、お店も一年程度なので、今後の進化も期待出来ます。 よく奥様や旦那さんが日本人というカップルで日本でお店を開かれるケースは多いですが、お二人とも外国人というケースは稀。金沢の風土が気に入られて移住し、お店まで開いてしまう行動力は素晴らしいです。 お店のデザインはレトロモダンなスタイルで、細部はご夫婦のデザインや拘りが詰まっており、イタリアから取り寄せたりもしているとの事で、気合いの入り方も感じられます。 お二人は日本語はカタコトな部分もありますが、日本に来られて間もない割にはかなりお上手で、それほどコミュニケーションで困ることはないと思います。一人、日本人の若いアシスタントもおられるので、大丈夫だと思いますが、英語が出来る方は、ご夫妻とより深い会話も楽しむことも出来るので、楽しいと思います。 料理はまずスナックから始まり、前菜が続きます。 サーモンとビーツは薔薇の花を模った美しい一皿。 ポルケッタとりんごのサンドイッチ。イタリアだとこの形でもパニーニらしい。豚肉は柔らかく、ポルケッタというより角煮を思い起こす感じ。 帆立とシトラスはオカヒジキの天ぷらを帆立の貝殻に見立てています。 その後、パスタからメインへ。 パスタは卵を使用しない小麦粉だけの本格的な手打ち麺。トマトはイタリアから輸入してる様で色々とホームメイドやイタリアの素材にも拘ってます。 赤海老に合わせてるミニロメインレタスも海外ではよく見かけますが、国内では難しく、苦労して見つけたそうです。自家製のアンチョビも使われている一皿。 鴨は低温調理で火は通ってますが、かなりレア?なほどジューシーと思ったら、マリネをしてから焼いてるとの事で、そのジュースの様です。付け合わせにラルドを使ったり、カラスミのしては黄色いフレッシュだと思ったら、なんと卵黄をカラスミの様に加工したとの事。なかなかのセンスも技術も感じます。 デザートは白イチゴを使ったものでした。食後はコーヒー、ハーブティーなども選べますが、マキアートも出来るとの事で、マキアートをお願いしてみました。 ワインはグラスの種類も豊富。 バラで色々頂く事も出来ますが、こちらのペースに合わせて、料理とのペアリングで勧めてもらう事も可能。今回は最初からペアリングでお願いしました。 駅からも近いし、ディナーでも1時間半で素早く出してもらえるので、新幹線に乗る前にちゃんとしたディナーを頂ける良い感じのお店でした。 一点特に気になるのはクレジットカードが使えないことでしょうか?リーズナブルなお店ですが数名で伺う場合はある程度いい値段になるので、充分現金は持って伺うのが良いようです。
2019/03訪問
1回
約半年を空けての訪問。 以前は昼間に訪問していましたが、最近は平日は夜のみの営業になっており、初めてディナータイムに訪問しました。 夜はこの時期、お店の周辺は真っ暗なので、タクシーで向かいますが、場所は知っていても目立たないので、判りづらい。 またこの時期は特別メニューとなっており、11月、12月は通常より約2万円近く高く設定されています。この価格も以前の同じ時期と比べてもかなり高いものになっています。 明確なメニューの説明はありませんが、11月から解禁される蟹を使ったメニュー構成で、漁次第な部分もありますがブランド蟹の加能ガニ、香箱蟹を贅沢に使用されています。 店内のダイニングエリアに入った瞬間から濃厚な魚介の香りがしており、後にわかりますが蟹の濃厚な出汁の香りで、コースが始まる前から蟹好きはテンションが上がるかもしれません。 また席に予め置かれたメニューを見るといつも通り、絵で表現されているので、詳細は判りませんが、蟹の図柄が多く並び、完全に蟹尽くしなのが判ります。 元々、実家が北陸で蟹は子供の頃からよく頂いていたので、それほどズワイガニには興味が無く、金沢などこの時期の蟹フィーバー的な様子には若干、引いてしまいますが、コースが始まると、まずはその日に提供される加能ガニが盛られて見せてくれるので、その大きさと迫力には自然と気分も上がります。 目の前でシェフが蟹を捌きながら、コースの料理も進む感じ。 一部のメニューを除いて、図柄が蟹じゃないものも、蟹が使われた料理が続きますが、違う形で蟹の風味や味わいが表現されており、シェフの遊び心も感じられ、意外と飽きずに最後まで堪能しました。 ドリンクはペアリングでお願いしましたが、最近は自然派よりのものを多く提供されているとの事でしたが、比較的、クラシックなペアリングも多い様に感じました。この料理の流れだともっと攻めても面白い様に感じました。 更にいくつか気になった点が。 元々、時間が掛かることは判っていましたが、以前よりも更に長く時間が掛かっていて、入店から約4時間掛かっている。最後のフィナンシェが提供されたのは21時半以降です。新幹線などの終電がある方はかなり注意です。 また、ディナータイムという事もあってか、以前よりもお祝いの為に訪れる客が多く、遠方から美味しいものを頂くためだけに訪れる客は皆無になっており、有名店や派手な演出を求める客層になっているのは残念に感じられた。 一度は体験しても良いかなという、かなり贅沢な内容ではあるが、価格に見合うかどうかは疑問も感じられる。 ただ通常の季節のコースはまた時間を置いて頂きに伺いたいと思います。 人参ムース 蟹 外子 脚肉 タルト 蟹 お椀 カマス 根セロリ シークワーサー ブリック 香箱蟹 酔っ払い蟹 白子 焼き蟹 蓮根 生松茸 蟹爪 しゃぶしゃぶ アメリケーヌ ポテト 国産黒トリュフ 蟹 蟹味噌 ブリオッシュ ルッコラ マッシュルーム サラダ 仙台牛 牛タン シチュー 松茸ごはん 蟹肉 チャウダー 約半年ぶりにこちらへ。 今回もランチでの訪問でした。 市内の桜もほぼ散って緑の葉が目立ちますが、少し肌寒い風が吹く中、向かいます。時間もあったので、タクシーで向かうつもりが、のんびり散歩しながら。 浅野川沿いを歩き、東茶屋街の外れを抜けて、神社などが並ぶ古い街並みを抜けて、少しずつ山の上へ。 途中の眺めも良く、少しハイキング気分。 それでも意外と近く、15から20分も有れば、東茶屋街からも歩けると思います。 11時半過ぎに到着し、ベルを鳴らします。前回訪問時の事を覚えていて下さっていて、今回も三時間くらい掛かるし大丈夫ですかと。前回もそうですが、夜の予定は遅めにしていたので、今回も大丈夫と伝えます。 ただ今回は個室は入っていなかった様で、メインのカウンター席だけという事もあり、前回より30分くらい早くコースは進んでいたと思います。 それでも、観光で訪れる方は、当日の予定はこちらだけにしておいた方が、時間もフレキシブルに調整出来るし、お腹もかなりいっぱいになるので、他のお店での食事に影響が出ることも無いと思います。 このシーズン、連休前という事もあり、比較的、都内など遠方から訪れる方は少ない様。この日のお客さんもほぼ何度か訪れた事のある地元の方が多かった様です。 変わらずメニューは絵で書かれており、想像しながら、料理が提供されるのを待ちます。 ドリンクはフルペアリングで。ただ、話していると、アルコールだけでは無く、ノンアルコールも多く準備はしており、ノンアルコールだけのペアリングも可能との事。ただ準備もあるので、予約の際に伝えて欲しいとのこと。今回はワインとノンアルコールを半分ずつくらい交互にミックスで出して頂くことに。 いくつか料理に合わせてお茶やハーブなども使ったノンアルコールを出して頂きました。レベルは決して高いとは言えませんが、工夫は色々とされており、面白さはあり、今後の進化に期待します。 昼という事もありますが、ワインなどは飲まず、ノンアルコールや炭酸水など一杯だけで済ます客も多い様で、そういう客に合わせた料理の分量はワインペアリングを選んだ客に対してはかなり多め。予めノンアルコールかアルコールペアリングを含んだコース設定にすれば、客単価も安定するし、コースの量も調整しやすい様に感じ、今後、検討して欲しいと思いました。 料理は地元の食材をふんだんに使っていますが、やはり高級食材も目立ちます。前回ほど既視感のある料理は少なかったし、より食感や旨みを意識された感じが出ていたのは好感が持てた。 ワインもフルペアリングの内容を見ていると自然派ワインや日本ワインの利用も増えていて、良い感じに。 クラシックな高級ワインは使うのは完全に無くすか選べる様にして、ナチュラルワイン中心のペアリングにした方がこちらの料理には合うと感じました。 タイミングを見ながら?また別の季節に伺いたいと思います。 以前から気になっていた卯辰山のMakino ncîさんへ。 卯辰山といえば、ヘルスセンターのイメージですが、後のサニーランドも無くなり、動物園も移転した事で、市の中心に近いにも関わらず、今ではかなり落ち着いたエリアの様です。 建物も斜面に建てられた古い一軒家で金沢市の中心部を臨む眺めは、なんとなくサンフランシスコの街並みを思い出します。 お店はミシュランの星を取っている事もあり、この地に移転してからも、遠くからのお客さんが増えている様。平日のランチにも関わらず、ほとんどのお客さんが観光で金沢を訪れている方々でした。初訪問と思われる方が多く、会話を聞いていると、あまりモダンな料理に慣れていないか、有名店や予約困難という事に重きを置いており、食事の中身についてはあまり解っていない方が多く、ちょっと残念にも感じました。この辺は地方でも都内でも有名店特有の悩みの様にも感じます。 その為か、本来、きっとシェフがやりたいスタイルとは若干ズレたコース内容になっており、近隣の珍しい素材をふんだんに使っている点は好感を持ちますが、客層が求める高級食材を前面に押し出した料理と皿数になっていると感じます。その為、一番の問題ですがランチにも関わらず、4時間近くコース終了まで掛かるのはどうかと感じました。実際、観光客にはその後のプランやディナーにも影響が出てしまうので、こちらに訪れる際は、他に予定を入れない方が良さそうです。 ワインはペアリングでも提供しており、一品ごとにクラッシックなフランスワインを中心に合わせて頂きます。これも客層的には、判りやすく良いのでしょうが、料理をカジュアルな感じにした上で、よりフレッシュさのあるワインを合わせた方がシェフやお店の雰囲気にも合うと感じました。 追加になりますが、今回の料理に関しては地元の食材よりも高級食材が目立ってしまっており、素材の組み合わせも味わいも驚きはほぼ無く、初訪問ながら既知感の強い料理ばかりだったのが非常に残念。特にどこかのお店のオマージュや真似をしているという訳では無いと思うが。客に合わせ過ぎず、もっとシェフの個性を出すべきだと感じた。 ただ機会が有れば、別の季節にこちらのシェフの料理はまた頂いてみたいと思いました。
2023/11訪問
3回
金沢の人気観光地、東茶屋街の隠れ家、東山 和今さんへ。 東茶屋街のメインの通りは人通りは多いですが、一本外れている事もあって、意外と目の前の通りは静か。 金沢市内では珍しいオーベルジュのスタイルになっており、宿とお店は同じ建物に入りますが、どうやらテナントとして入っている様で、経営は別との事。 建物正面の脇にお店のサインはありますが、知らないと見落としそうな感じ。暖簾をくぐって、建物脇の通路を進み、裏庭に出ると、小さな勝手口の様なくぐり戸が。一見、こちらが入口だとは普通は思わない感じで、一見さんお断りの様な雰囲気。 その戸を開けて、入店すると意外と店内は広く、カウンターとテーブルがあり、モダンな雰囲気。裏庭も覗ける様になっており、夜のライトアップも素敵な雰囲気。これだけの庭があるお店は東茶屋街には他に無いのではとの事。 料理は地元の季節の素材を使った内容。基本的には日本料理ですが、モダンなアレンジや遊び心も入って、和洋折衷的に感じる部分も。 こちら出身のうつしきさんと食材の組み合わせが似た部分もありますが、うつしきさんの方がよりクラシックな日本料理という印象なのに対して、こちらはよりモダンな感じだったり、スタッフも多いことから、品数も多い様です。 更にメニューにペアリングが用意されており、日本酒またはワインでのペアリングが出来るのは嬉しい。ワインはフランスのクラシックなものが中心ですが、一部、モダンな造りやナチュラルワインを意識した造りのものも。ペアリング自体は意外と楽しめました。 こちらも外国人の利用が以前より増えていて、大変そうですが、メニュー構成的には通常の日本人よりも外国人の方が楽しめる感じだと思いました。 平日は予約も取りやすい様ですし、また機会があれば、別の季節に伺いたいと思います。 涙豆 太胡瓜 あゆ がすえび 蔓無南瓜 ます 筍 甘鯛 のみつば 鳥貝 そらまめ 竜髭菜 からすみ 愛女魚 しろあすぱら しか 独活 毛蟹 のぜり 甘夏 よもぎ 黒豆羊羹 抹茶
2025/05訪問
1回
彦三町に先日、オープンされたばかりの新しい寿司店。店名は「きなり」と読む様です。 武蔵ヶ辻や近江町などから徒歩圏内ですが、周辺は浅野川にも近い住宅街で飲食店は少なく、隠れ家的な感じ。 大将は以前は犀川近くの片町の裏通りの翔という料理屋さんに居られた様です。 店内はカウンターが中心の造り。 通常の寿司専門店の様に白木のカウンターでは無く、調理台と同じ高さで造られている。 どうやら、寿司だけでは無く、割烹や小料理的にお酒に合う料理も出したい様。 最近は金沢出身では無く、移り住んできた方が始められるお店はイタリアンや日本料理でも多く見られますが、こちらの大将も高知出身。金沢を訪れた際に食の美味しさに驚き、移り住む事を決めた様。 今回はお昼のオープン記念コースを頂きました。 前半は和食ベースの日本料理的なものが続きます。 のどぐろが提供されますが、何となくこれは地元出身の方なら出さないだろうなという感じ。 料理自体は美味しいが、寿司ネタの種類も含めて、そこまで金沢らしい雰囲気は無く、値段も含めて全体的に地元の方よりも遠方からの観光客を狙っている様に感じます。 ドリンクは石川の日本酒に加えて、出身地の高知のものを多く置かれており、メニューに記載されていますが、それ以上にワインが豊富。イタリアに住まわれていた事もある様で、イタリアのものが多いですが、リーズナブルなものから、ある程度、珍しい高級なものまでグラスでも提供されており、寿司とのペアリングも楽しめる。この点では高く評価したいと思います。 もっと旨みの強い自然派ワインを置いたり、もっと地元らしいネタに拘った感じが出てくると、リピートしたい名店になりそうかなと思います。 アラカルトの料理も追加で色々と楽しめそうなので、次回は日本料理屋として利用してみたい。 蓬豆腐 のどぐろ 馬糞雲丹 道明寺蒸し 筍 海老芋 あいなめ もずく 鰆 甲烏賊 桜塩 石鯛 金目鯛 鮪 赤身 鮪 中トロ 桜鱒 鰯 椎茸 平貝 蒸し笹寿司 金目鯛 甘海老 昆布 鮪 トロ 穴子 味噌汁 出汁巻き あおさ
2024/04訪問
1回
鱗町近くの通り沿いに先日、オープンされたばかりのモダンスパニッシュ。 金沢では少しスペイン料理がブームになりつつあったりするのでしょうか。 ただ、こちらはその中でもかなり本格的。バルセロナの超有名店、今は無きエルブジの直系の流れをくむEnigma出身の若きシェフが始められたお店。 現在は多くのお店で使われる様になったエスプーマを始め、分子ガストロノミー的な手法の多くが開発されたエルブジ、更にEnigmaではスターチを使った透明なクリスタルチップスなども有名。 非常に多くのスタッフがいる事でも有名なお店ですが、オーナーシェフの野々村氏はそちらで一部門を任せられるくらいだったそうです。 こちらをオープンされる前は金沢市内の別のモダンなお店を手伝われたりしていたそう。 今回のお店は自身の名前をもじったNo²という店名。明確にはどこにも記載はありませんが、スペイン語読みだそうです。 場所的に若干、繁華街から外れている事や、オープン仕立てで認知が上がっていない事もあり、かなり客入りは安定しない状況。季節的な要因もありますが、この日もキャンセルがあった様。 ただ、今後、金沢市内よりも遠方から訪れるグルメな客層にはウケそうな雰囲気で、ちょっとしたキッカケで、一気に人気店になりそうです。 オープン直後と言う事もあり、現状、仕込みから調理、サービス、片付けまで全てお一人で熟しており、なかなか大変そう。おまかせコース一本の内容ですが、提供には3時間程度掛かるので、余裕をもっての訪問をオススメします。 入店すると入り口付近のウエイティングエリアっぽいローテーブルのソファ席に案内され、ウエルカムドリンクと前菜が提供されます。海外のお店っぽい面白い趣向ですが、お一人で営業されている間は直接、カウンターに案内された方がお互いに楽かなとも感じました。 コースの途中からカウンターに移ります。 料理は目の前のキッチンで仕上げられていきますが、若干、遠いせいか臨場感には欠ける。奥の見えないエリアでの準備も多いせいもあるかもしれません。 使われているお皿は、その殆どが地元の高級メーカーのseccaさんのもの。シンプルですが、モダンな料理を更に映えさせています。 どの料理もモダンスペイン料理らしい感じで、皿数も多い。発酵や分子調理的な手法が多く使われており、大半の日本人には見慣れない料理が多いと思います。どれも面白いし、美味しいのですが、酸味が上手く取り入れられているもの以外は甘みや味の濃さがワインと合わせても強すぎる様に感じられ、トリュフも多用され過ぎていたので、もう少しメリハリを出された方が良いかなとも感じました。 ただ盛り付けやプレゼンテーションも素晴らしく、もう少し落ち着いてきて、季節感も出てくると、より面白いお店になると感じました。 ペアリングされているワインもリーズナブルな割にはクオリティが高いものが多いですが、専属のソムリエやコンサルティングなどが入って、よりモダンなものやナチュラルなものを取り入れていくと世界的にも先進的な雰囲気が出てくると感じます。 次回はノンアルコールペアリングも試してみたいし、今後の進化を見守っていきたいお店です。 ピニャ・コラーダ piña colada クリスタルパン Pan de cristal 白海老・トルティージャ Tortilla de Cmarones ホワイトアスパラガス Tartaleta de Esparragos blancos ロメインレタス・サラダ Ensalada Liquida César 平目・ティラディート Tiradito de Hirame パン・アンチョア カンタブリコ pan con Anchoa アホ・ブランロ Ajo Blanco 淡路島・タマネギ La Cebolla ブリオッシュ・サマートリュフ Brioche con Trufa 心臓・アンティクーチョ Anticucho de corazon オマール海老 Bogavante オマール海老・米 Arros con Bogavante ”ブラッディ・メアリー” “Blady Marry” SUKIYAKI Mel i Mato 苺・ドウルセデレチェ Helado de Dulce de Leche y Fresa エディブル メタル The Metal
2024/04訪問
1回
金沢駅からも徒歩圏内、北陸では珍しい羊料理専門の隠れ家へ久しぶりに伺いました。 前回は体制が変わって直ぐの頃に訪問し、国産羊肉の入荷も限定的でしたが、最近は国産のものも安定して入っており、ジンギスカン以外の羊料理バリエーションも増え、クオリティも上がっている。 以前同様に海外産のものも取り扱われているが、やはり貴重な国産のものを贅沢に頂けるのは嬉しい。 あまり羊を食べ慣れない方、どちらがクセがあるかとか気になるとは思うけれど、匂いはやっぱり育て方や餌で変わるし、羊らしい風味は産地は関係ないと思う。 こちらでは現在、秋田農場のホゲットを使用。半身の単位で入荷し、お店の裏で更に捌いたものを提供している。ラムに比べて、大人の羊だけれど、マトンほどは旨みに厚みがある訳ではないけれど、バランスもよく、羊脂を使って焼かなければ、比較的、あっさりとした風味。肉自体のカットも厚みのある感じで、色合い綺麗。赤みが多い肉ではあるので、火を入れすぎると硬くなりがちですが、レアめに焼かれた肉は旨みも食感も素晴らしい。個人的には殆どタレなど何も付けなくても十分に美味しい。ジンギスカンのスタイルもいいけれど、炭火でブロックや串で直に焼いた方が良いかもと感じた。追加で頂いた肋の部分もラムチョップに比べると大きく、骨周りの味わいも濃厚で美味しい。 ジンギスカン以外の前菜も常に良くしようと努力が見られ、工夫が凝らされているのがよくわかる。羊が苦手な方でも美味しく頂けるように、余計な脂を丁寧に取り除かれており、優しい風味や味わい、食感も楽しめる。 〆は以前に別のお店向けにプロデュースしたという麻辣スープを使った春雨。この春雨が日本では珍しい極太のもので食感も面白い。 客層的に難しさもあるのだろうが、ドリンクも今後、よりジンギスカンに合うワインのラインナップを充実させるなど、頑張っていきたいとの事。 今後も変化や進化が楽しみです。 金沢駅からも徒歩圏内の羊料理専門店。 オープンからまだ一年未満のお店ですが、色々と変化があって、久しぶりに訪問です。 オープン当時から頑張っていた店長がいなくなって、当初から裏方で商品開発などをされていた方が引き継ぎリニューアル。 一時期はアラカルトのみの対応でしたが、ジンギスカンを含むコース料理も再開。 ただ暫くはメインは海外産の羊を使ったものになります。 コース内容や流れ的には大きく変わりませんが、仕立ての変化やブラッシュアップも見られます。国産羊を使っていない分、工夫も見られますが、地元の食材も積極的に使っており、地元の客だけでなく、旅行客にもウケそうな内容。 羊自体は国産のものを提供する生産者を選定中の様で、試験的に入手している様。近日中にも半身を仕入れて自前で捌くとのこと。 以前の様に新鮮な羊肉が提供されるのが待ち遠しい。 今回の肉はオーストラリア産のラムでしたがホゲットに近いもの。味わいもしっかりとしていて美味しい。林檎をたっぷりと使った自家製のタレともよく合います。 更に追加で国産のものも少し頂いた。 綺麗な肉でどれも美味しかった。 今後、カジュアルラインのお店の展開も考えている様ですが、マーケットの拡大も含めて、今後の進化が楽しみです。 また落ち着いた頃にでも伺いたいと思います。 ~白山コース~ 熟成マトンのローストユッケ 五郎島金時のポタージュ 羊タン燻製のポテトサラダ 成吉思汗と厳選野菜 羊次郎スパイスカレー 本日のデザート やっぱり暑くなってくると美味しいジンギスカンを食べたくなる。 本格的なフレッシュなマトンやホゲットなどの大人の羊の生肉を使った焼肉を食べるのは東北の文化のイメージがあり、北陸や金沢では稀で、特に国産の羊を扱うこちらのお店は貴重。 定期的に羊が一頭丸ごと届く様で、それをお店の裏で解体。色々と貴重な部位を頂けるのも嬉しいところ。 その為、隠れ家的な穴場ですが、地元の羊好きはリピートしている様です。 この日は早い時間帯の予約はいっぱいだったので、遅めの時間からの訪問。その分、ゆっくりと食事を楽しむ事が出来ました。 生の羊肉を頂けるのも、自前で解体しているからこそ。これはやっぱり美味しい。 サラダや羊のホルモンの味噌煮込みなどもなかなか面白い。 羊肉やラム肉は臭いものだと思い込んでいる方も多いと思いますが、去勢したり適切な育て方をしたものを新鮮な状態で頂く分には強いクセや香りは出ず、こちらでは羊を焼いた際の脂の独特な香りもほとんど店内には漂っておらず、知らずに来たら何の肉かわからないのではと思ってしまう。 今回は国産羊肉だけのコース。 ジンギスカンはひと通り頂いた方あと、追加も可能で以下のものを頂いた。どれも特徴的な感じで食べ比べは楽しい。 腕 バラ ハラミ ハツ モモ サーロイン リブロース レバー 更にジンギスカンでは珍しい野菜も焼かれ、脂を吸った焼き野菜もそのままで美味しい。 〆のカレーは若干、蛇足で、もう少し羊の風味を活かしたものになると良いかなと思うが、トータルとしては今回も満足。 前回、担当して頂いたオーナーは体調不良との事で、今回はお会い出来なかったが、またその内、進化を見届けに伺いたいと思う。 金沢駅東口からも程近い、浅野川の畔の堀川町の住宅街にできた羊専門店。 周辺は比較的、古い住宅が並び、最近、少しずつ大通り側は再開発も進みつつある様ですが、意外と飲食店は限られており、特に裏道では特異な存在。 また金沢含め、北陸ではあまり羊を食べる文化が根付いておらず、一時期に流行ったジンギスカン屋さんも長く営業されているところは殆ど残っていないと思います。 そんな中、元々、地元出身の方ですが、飲食店経営の経験も無い店主さんが金沢に飛び込んで新しいスタイルの専門店を今年頭にオープン。地元の羊好きの方の間では話題になっている様です。 実際、東京では羊SUNRISE系列など、羊料理やジンギスカンを提供される、少しモダンなお店もあったり、ラムバサダーを名乗るプロ集団が羊の美味しさをプロモーションされたりしていますが、金沢では聞いたことがない。店主さんも折角、羊専門でやられるのにラムバサダーなどの情報は知らなかった様です。 とは言え、今回、お店を始めるにあたって、国産の羊牧場と契約され、料理に関してもかなり勉強、研究もされている様です。 羊の国内産地といえば、北海道や東北のイメージですが、こちらでは群馬県高崎の榛名めん羊牧場から一頭買い。自前で捌いてお店で提供されており、店主さんの拘りを感じさせます。 お店は現在、店主さんが一人で営業されていて、仕込みや料理やドリンクの提供も対応。更に羊も朝から捌いているし、実はもう一軒、昼間に豚汁専門店も営んでいるらしく、いつ休んでいるのか心配になる程。 コースの前半は生肉のユッケを含め、羊肉や出汁を使った料理が続きます。 ユッケはなかなかフレッシュでないと提供出来ないが、これも自分達で捌いているから出来る事。他の羊専門店で頂いたものよりも明らかに新鮮で食感も風味にも驚かされる。今までで頂いたものの中でも一番と言っても過言では無い羊ユッケだと思う。 後半のジンギスカンは今回、国産のものを中心に頂いたがどれもかなりの厚切りなのに肉質の柔らかさには驚かされる。脂も羊らしい香りはするが嫌味の無い、爽やかな感じ。ちょっと多めでオマケもあり、なかなか食べ切れない量が出てきたが、色々な部位を堪能出来た。 焼きは目の前の七輪で炭火で店主さんがこちらの様子を見ながら焼いてくれる。リブロースは脂も厚いが立てて焼いている姿は圧巻。 付け合わせの野菜もジンギスカンでは定番のもやしや玉ねぎは使わず、店主さんが実際に試して美味しかった野菜をセレクトし、葱、蓮根、椎茸、春菊などを肉から溶け出した脂を吸わせながら焼いて提供してくれる。元々の野菜の味わいの強さに加えて、羊の風味も付いてなかなか美味しい。 自家製のジンギスカンのタレもフルーツたっぷりで美味しいが、貴重な能登塩も提供。この食べ比べも楽しい。 更に入店時から気になったのは店内で流れる曲。古い洋楽が中心のセレクションだが、有線とも違うっぽいし、店主さんの年代とも少しズレているので聞いてみると、ご両親が若い頃に聞いていた曲などの様でお母様が選んでくれたとの事。かなりセンスの良いご家庭で育ったのでしょう。店主さんは常にお客さんをたてる様に話されるのも好感がもてる。 コース内容的にオープンから間もないのに、ここまで完成度を上げているのは素晴らしいと思うが、もう少しメリハリを持たせたり、〆のクオリティを上げるなどは必要だと感じた。ただ、勉強熱心なので、数ヶ月後にはもっと面白いお店になっていると思う。スタッフが増えれば、グラスワインを充実させたり、アルコールペアリングの提供をされると、より羊料理を楽しめる様になると思う。 またタイミングを見ながら伺いたいと思う。 腿肉 ユッケ オーストラリア産羊生ハム ベーコン サラダ ペコリーノ 治部煮 リブロース サーロイン 肩ロース 腕 ヒレ タン 腿 蕎麦 プリン
2025/08訪問
4回
今回はランチの後、夕方までの時間調整の時間帯に訪問。 繁華街からは離れていますが、コンスタントにお客さんが訪れている人気店。 前回訪問から、ちょうど1ヶ月を空けての訪問でした。 食後に少し歩いた事もありますが、初夏の様な陽気で、少しさっぱりとしたものを頂きたく、先ずは白ワインを一杯。 その後に多分、メニューには無いものを勧めて頂き、試しに一杯。 暑い夏にはエスプレッソトニック同様に良い感じ。 金沢の繁華街から少し離れた中央通り沿いのカフェ。外観は少しアメリカの郊外の田舎町にある様な雰囲気。 場所的には片町や武家屋敷の多い長町方面や犀川の畔からも近く、徒歩圏内。周辺を散歩しながら伺うのも良さそうです。 周辺は古い街並みも多く、住民の年齢層も高いせいか、早朝は近所の年配の方などの溜まり場にもなっている様です。 こちらのお店は以前から知っていましたが、昨年、店主が横浜のgoffo出身の方だと知り、伺ってみたいと思っていました。SNSなどでも見ていましたが、デザートなどはgoffoで提供されているものに通じる感じもあり、クオリティも高そうで気になる。 今回はワインとホットサンドを頂き、その後にカプチーノを頂きました。ワインは場所柄、なかなか難しい様で開いている種類は少なそう。タイミング次第ですが、この辺は運次第でしょうか。この日は赤ならという事で頂きましたが、ネッビオーロの割には果実味もあり、優しい味わいで美味しかったです。 ホットサンドや付け合わせもワインとはよく合う感じで、美味しい。昼飲みしながらというのも良さそうです。 カプチーノは泡がしっかりというよりは優しい泡でカフェラテっぽい見た目。ちゃんとラテアートも施され、見た目にも美しい。カカオパウダーも振ってあって、チョコレートっぽい香りもして華やか。 コーヒー自体も酸味も含めてバランスが良い。次回はもっと色々と試してみたい。 朝早くから夕方まで開いているので、朝食を頂きにでも、また寄りたいと思います。 因みに現金のみなので、注意が必要です。
2025/02訪問
4回
中央通り沿いのカフェに数ヶ月ぶりに訪問です。 中央通り沿いは少しずつお店も増えており、こちらも人気店になっている様です。 コーヒーだけを頂くのもありですが、焼き菓子も色々と提供されていますし、今回はお昼過ぎの訪問で、モーニングプレートは終了していたので、お粥を頂きました。 温泉卵をトッピングして加賀蓮根やほうれん草もたっぷり。更に鶏白湯っぽいスープの香りも良く、なんとなくラーメンを連想してしまう。笑 朝ごはんにも良いですが、食感や風味も良く、飲んだ後に頂くのもいい感じ。 コーヒーはカフェラテを。 美しいラテアートが描かれていて本格的。豆もバランスが良い味わい。 また、合間をみて伺いたいと思います。 数ヶ月ぶりに訪問です。 ランチ後の時間帯に訪れました。満席にはなりませんが、場所の割に次々とお客さんが訪れていました。 イートイン限定のデザートも旬の素材を使って新しいものがありますし、ドリンクも季節限定なのか新しいものも。 今回は暑い日でもあったので、冷たいものを頂きたく、エスプレッソトニックを控えめながら梅も使われています。 チェリーがのった加賀棒茶チーズケーキも美味しかったです。 最近はビールやワインも提供されており、朝から軽く一杯という方も増えている様です。 約一ヶ月ぶりの訪問です。 朝から開いているカフェが多いのは観光客が多いからなのか、地元の人も多く使うからなのか? とりあえず、金沢は日中だけ開いているカフェが一気に増えた印象です。 こちらでは先月から早朝はモーニングメニューを開始されていて、クオリティの高い朝食を頂けます。 そんなに大きな皿ではありませんが、意外とボリュームはしっかりで充分。 小さなトーストも付いてくるので、他の具材を乗せながら頂きましたが、素材がどれもしっかりとした味わいなので、なかなか食べ応えもあります。 jibunchi譲りの味わいで、朝からワインも飲みたくなる感じですが、こちらではワインを現在、提供されていないのが残念。 とりあえず、アイスのカフェラテを頂きましたが、こちらもコーヒーの香りや風味もよく、ミルクも濃厚。更にボリュームもたっぷりで嬉しい。 食後に追加でカフェラテを。 綺麗にラテアートも描かれていて、クオリティも高い。 のんびりとした朝を過ごせるので嬉しいが、最近は観光客にも認知されてきており、武家屋敷のある長町からも近いせいか、白人中心の外国人の利用も増えている感じ。この日も数組が利用していた。 英語対応のできる新しいスタッフも増えていて、スムーズに対応されていたのも印象的でした。 また金沢を訪れる際には伺いたい。 約1ヶ月をおいての訪問です。 今回はランチの前だったので、カフェラテだけ頂きました。 カウンターでコーヒーを頂いている間にも目の前で焼き菓子を作られていて、次々と焼き上げていき、良い香りが店内にも漂っている。 またこの週末にはモーニングも始められる様で、今後の進化も楽しみです。 金沢の繁華街、片町の交差点から中央通り沿いに少し進んだ場所に一年ちょっと前に出来た古民家カフェ。 人通りが決して多い場所では無いのと、日中しか開いていない事もあって、ちょっとした穴場になっていると思います。 一階はキッチンとカウンター席が中心で、二階にはテーブル席がありますが、今回は一階奥のカウンターに。 こちらは中央通りをもう少し先に進んだjibunchiさんの系列という事もあって、カウンターにはjibunchiさん同様にシェフが採ってきた動物の頭蓋骨も飾られていますが、トータルとして雰囲気が良い。現在はワインは提供されていない様ですが、ワインやお酒のボトルが並んでいたり、キッチンもこちら方が広いので、夜も開けても面白い様に思う。 金沢ではフィルドールさんの様に夜のお店が別形態でお店を出される傾向もあり、幅広い客層に対応しようとされている様に見える。 地元の方向けと観光客向けで、傾向が異なるのもあるし、意外とワインを飲む方が少ないというのもあるのだろう。 焼き菓子が人気のお店だが、コーヒーも、店内でしか食べられないケーキもクオリティは高く、ランチの前後などにのんびりとまた伺いたいと思います。
2024/11訪問
5回
1年半ぶりに金沢の隠れ家フレンチに。 繁華街から離れた鱗町の交差点から桜橋方向に。 新竪町を抜けた辺りで、車通りは多いですが、周辺は比較的、静かなイメージ。 犀川沿いに相変わらず黄色い鮮やかな壁が目立ちます。 ドアはオープン5分前に開くようで、お店の前では数組が待たれています。 今回はランチでの利用でしたが、ほぼ満席。認知度も人気も上がっている様。地元客だけでは無く、旅行客の利用も多い様です。 ランチメニューはショートコースで全4品。予め予約が必要です。 料理は相変わらず、素材の組み合わせが面白い。 フルーツや野菜を多く使い、香りや風味を引き立てている。 特に最初の前菜は好きな味わいでした。 ドリンクはグラスワインを色々と。 厳密なペアリングではありませんが、料理に合わせて提案して頂きました。基本的にはフランスの自然派が中心のラインナップ。ペアリングでは無いとは言いつつも、ソースの味わいなどをちゃんとチェックして、ワインを選ばれていて、センスもいい。 最後は更に少しずつ残っていた甘口のワインを並べて頂き、貴重な体験でした。 次回はまた夜にもっと色々と頂きに伺いたいと思います。 赤海老 アメリカンチェリー ビーツ ルバーブ 平目 春キャベツ ズッキーニ 鶏肉 赤イカ マンゴー トンカ豆 苺 金沢の繁華街から少し外れた鱗町の交差点から犀川の方向に。桜橋の手前にあるフレンチビストロっぽい感じのお店。 天気の良い日には、香林坊方面からは竪町、新竪町を抜けて来ても良いし、金沢城や21世紀美術館の脇を散歩しながら向かうのも良いかもしれません。 コロナ禍中にオープンされ、先日、2周年を迎えられました。 今回はコースを予め予約して、遅めのディナーでの訪問。 混んでなければ、夜はウォークインでも対応されるし、アラカルトもある様です。 夜はお二人での営業。シェフが調理を担当し、女性のスタッフがワインなどのサービスをされている。 料理はコースでもメインを除いて、どれも地元の魚を使った料理が続きます。更に旬の野菜やフルーツ、ハーブなどと合わせて、モダンフレンチがベースながら、中東や中南米の様なニュアンスが入った仕立てで、旨み、甘み、酸味、スパイシーさなどがうまくバランス良く組み合わせており、センスが良い。金沢市内でも珍しいスタイルだが、都内でも少ないし、まるで海外の自然派ワインを提供するワインバーの料理を頂いている様な感じだと思った。 シェフは元々、富山の出身だそう。以前に修行したお店が比較的、スパイスなども使うお店だった様で今のスタイルになったそう。金沢に移る際も魚の美味しさに心を打たれた様で、出来るだけどの料理にも魚介を贅沢に使われているそう。 ドリンクは色々と自然派ワインも提供されており、グラスで料理に合わせて出して頂いた。特に厳密なペアリングは提供されていないとの事だったが、前もって料理に合うか検証されたり、提供前にシェフが確認もして、一番合うものを提供してもらった。 二人とも特にワインの資格などは持っていない様だが、知識はしっかりされており、ワインの説明も的確。ワインは徳島の酒屋さんから主に仕入れているとの事だが、フランスのものを中心に綺麗目の自然派ワインを揃えていらっしゃる印象。素材を活かしたシェフの料理にもよく合う感じであった。 アオリイカ・洋梨・ココナッツ マグロ・ニンジン・イチゴ サワラ・落花生・ハマグリ 今日のおすすめ(追加) フグのカツレツ 和牛・レンズ豆・ハリッサ Desserts サツマイモのモンブラン 自家製パン
2025/05訪問
2回
元々、富山県発のハンバーガー店。 最近は東京や横浜にも出店されておりますが、以前から伺おうと思いつつ。。比較的、アクセスの良い金沢駅前にあるこちらは、ピークの時間帯は外国人や観光客でいつもほぼ満席。 更に食券を買うのが判りにくいのか、長い列が出来ている事が多く、素通りしてしまうことが多かったです。 今回は時間的に余裕があり、夕方前に伺ったところ、ほぼ全席空いている状態だったので、思わず訪問。 ハンバーガーはどれも具沢山でボリュームたっぷりのイメージで、それが本来の魅力なのでしょうが、実は同じ素材を使ったハーフサイズのものがあります。 具材もカスタマイズ出来るし、複数、頂きたい時にもフレキシブルに頂ける感じは良い。ディナー前に小腹を満たすのにも良い感じ。 更にドリンクバーも付くので、かなりお得感もある。 空席が目立った店内も暫くすると若者中心に一気にテーブル席は埋まっていました。 ハンバーガー自体は素材感がわかる海外で頂く感じ。ハーフサイズでも、味わい的には充分に満足感があります。 ポテトは表面に粉か衣を付けて揚げているのか、あまり他では見ない感じ。食感や風味は良いと思う。 また他の店舗にも機会があれば伺ってみたい。
2024/04訪問
2回
金沢の茶屋街のひとつ、浅野川沿いの雰囲気の良い主計町の橋場側の入り口にある寿司店。 浅野川の反対側は東茶屋街もあり、外国人の観光客グループも多く周辺を歩かれています。 周辺の日本料理店や寿司店はどこも人気で予約も取りづらく、値段もかなり上がったイメージがありますが、こちらはまだ良心的な割には予約も直前でも取りやすい感じ。 それでもカウンターは外国からのお客さんも含めて満席。カウンターは昼は二回転。更に個室もあり、なかなか忙しそう。 お昼のコースは最初に摘みが少し出た後、すぐに握りに入っていく感じ。一時間ちょっとで10品の握りなので、ペースは良いけれど若干物足りなさは感じます。追加もできますが、すぐに次の客が来るので、一品くらいの追加にするか、ゆっくりしたい場合は夜に訪れるのが良さそう。 握りは比較的小ぶりのシャリ。 丸く握られたものが多い印象です。ネタの良さを感じるものが多く、それを引き立てるシャリ。さすがは北陸という風に感じます。 更に元々、日本料理出身だという親方なので、ちょっとした工夫も見られ、夜の一品料理も気になります。 日本酒は地元のものが中心。純米のものが多いラインナップですが、メニューに載らないものもあり、辛くのものより、しっかりとした旨みがあるものを多く選ばれているのも好感がもてる。 また機会があれば伺いたいと思います。
2023/04訪問
1回
数ヶ月ぶりの訪問です。 金沢の本格的なカフェは何故か夕方17時で閉まってしまうところが多く、ディナーまでの時間調整にはなかなか使えない。 そういう意味では、こちらのお店はフレキシブルに使えてありがたい。 夕方に訪れると相変わらず、人気の様で、何故か旅行客の利用が多い。元々、こちらのお店を目指してくる方も多いが、他のお店などで教えてもらって訪れる方も多い様子。そういう方々は自然派ワインを飲み慣れない方が残念ながら多い様だけど。 前回、訪れた際は外国人の自然派ワイン好きが多くて、かなり驚いたが。 今回、訪れてみると昨年、京都で行われたNOMAのポップアップの様子をまとめた冊子がカウンターに飾られています。直接、NOMAの営業に関わられた訳ではない様だが、関係者がこちらを訪れて気に入った様で、オススメのお店として冊子の最後に載っている。 SNSだけで無く、こういう影響もあるのだろうが、海外の方にはウケる雰囲気なのだと思う。 現金オンリーな点だけは使いづらい部分だと思うが、また少しだけお札をおろして伺おうと思う。 約一年ぶりに伺いました。 以前から、日中はコーヒー、夜は自然派ワインを求めて客が訪れる、知る人ぞ知る隠れ家的な感じのお店。 この日はカウンターは海外からのお客さんが並びます。 どうやって知ったのか判りませんが、それほどSNSなどで情報発信されていない割にはファンが増えている様です。 それほど珍しいワインがラインナップされている訳ではありませんが、拘りのある感じ。 初めて飲むものを中心に少しずつ頂きましたが、一杯1000円と判りやすく、現金オンリーでも気軽に色々と頂ける。 次こそはコーヒーを頂きに伺いたいと思います。 長町の用水路脇に出来た自然派ワインとコーヒーのお店。 昼間から開いており、ワインショップBrückeさんの近所でもあり、使い勝手も良さそう。 金沢市内で自然派ワインを扱う他のお店でも必ず名前が上がり、評判も良さそう。 夕方に伺うと中には数組のお客さん。 夕飯前にちょっと一杯という方がこの時間帯は多い様子。 店内は薄暗いですが、ちょっと昔のお店の雰囲気。 まだオープンして一年程度ですが、良い雰囲気を出しており、落ち着いた感じ。女性人気も強いのが頷けます。 自然派ワインが色々と飲めるのもありがたいですが、コーヒーにも拘りがある様です。この日はオススメのワインをいくつか並べて頂き、微発泡の白とドイツ語の赤をそれぞれ頂きました。 次回訪れる機会があれば、そちらも試してみたいです。 因みに支払いは現金オンリーなので注意が必要です。 PAYPAYとかもアプリの音が鳴るのが気になるので扱う予定も無いそうです。
2024/02訪問
3回
金沢駅西口のエクティルさんへ。 なかなかタイミングが合わず、約半年ぶりの訪問です。 地元での認知は上がっていますが、やはり遠方から訪れる方が多い様に感じます。 金沢周辺では、珍しい本格的なスタイルのフレンチというだけでなく、珍しい食材を使ってシェフの技術と独創性で仕上げている感じ。更にはマダムと二人三脚でつくり上げるそのホスピタリティを求めて何度も訪れる方が増えている様です。 今回はディナーでの訪問。 コース開始時間は18時半。ドアオープンは18時ですが、この時期は既に外は真っ暗。早めに向かいますが、マダムがいつもの様に外で待っていてくださいます。 11月にこちらを訪れたのは何度かありますが、旬の蟹は最近はオプションになっています。価格や資源の問題もありますが、香箱蟹が有名になり過ぎて、どこのお店も画一的な料理を出されており、敢えて蟹を出さないお店も増えつつあります。 客側も現状を理解し、特に普段から食べ歩く方々は蟹を求めない姿勢が必要なのかもしれません。 自分も蟹の時期に金沢を訪れるのは暫くやめようと思います。 とは言え、今回も旬の食材を使った彩り豊かな料理が続きます。 定番になっている料理もアップデートされていたりしますが、特に後半はどれもメインになってもおかしくないクオリティ。 特に熊や仔猪を使った皿はジビエの美味しさを改めて感じられる。 また、世界的なトレンドなのかもしれませんが、フレンチやイタリアンでもアジアや中東のニュアンスを入れて仕上げていることが多いように感じます。こちらでもシェフは最近はスパイスなど積極的に前菜などで使われていて、新しい味わいを表現されていて、面白いと感じました。 最近は直前だと予約が埋まっている事もあるので、早めの予約をオススメします。 MENU Gastronomique Soupe〈一献〉 白山芝茸 大根菜 小松菜 ナッツメグ クミン ジロール コリアンダー ターメリック マジョラム Amuse-Bouche 〈出会いテロワール〉 能登島高農園 バターナッツかぼちゃ 無添加瀬戸雲丹 そば粉ガレット イベリコレバー 茄子 ハモンセラーノ 福井産 黒龍吟醸豚 焦がしじゃがいも 金沢漁港カンパチ セロリラブ ハリッサ ボッタルガ 牛のテール 北アルプス天然香茸 Le respect 〈Jose Alime Flance へのリスペクト〉 加賀橋立 朝セリ香箱蟹 specialite 〈スペシャリティ〉 長野 ワサビ田トリュット 七尾糸瓜 creation 〈創造〉 岐阜 熊 白山天然しめじ Cadeau de la mer 〈記憶〉 朝競り新湊漁港カマス 福井産へしこ 七尾漁港白子 Bouchiees〈余顔〉 愛媛早青八朔 Plat Prinipal〈薪〉 北アルプス仔猪 能登島野菜 Grand Dessert 〈時〉 シャインマスカット 苺 Misuardise〈余韻〉 お楽しみ Café Thé de bar Thé noir コーヒー 加賀茶 加賀紅茶 数ヶ月ぶりに金沢駅西口の住宅街の隠れ家フレンチのエクティルさんへ。 今年もゴエミヨに掲載されていて、認知も上がってきています。地元客の利用はまだまだ少ない様に見えますが、海外からプライベートジェットで繰り返し訪れる様な方もいる様で、国際的な富裕層やグルメな方も認めた本格的なお店だと思います。 前回はランチでの利用でしたが、今回はディナーで。 日が長くなっているので、スタート時間に合わせてのんびりと伺いますが、まだまだ明るく、風も清々しく気持ちいい。 店の前ではいつもどおり、マダムが待っていてくれて迎えてくれます。 お店の前の木々は暖かくなって生い茂ってきていて、夏らしい雰囲気になってきています。 前回訪れた際に5月には仔山羊が入る予定との事だったので、今回は合わせての訪問です。 かなりコスト度外視な素材な様で、実際には能登牛よりも高価。通常コースでは使いにくい素材な様で、貴重な経験です。 以前にも別の部位を頂いていましたが、今回のものは全くの別物。食感や旨みに大変驚かされました。 他の料理も今の金沢で手に入る食材を贅沢に使っていて、卓越した技術で仕上げている。 ワインは今回もペアリングで。 地元のワインや日本酒も取り入れながら、フランスワイン中心のペアリング。どれも単体でも美味しいですが、きちんと料理を引き立てていて、ワインも料理も進みます。 今回はトータルでは素材的に難しい季節だったと思いますが、色々と楽しめました。また別の季節に伺いたいと思います。 MENU Gastronomique Soupe <一献> 焼きとうもろこしの冷製スープ Amuse Bouche <出会いテロワール> 能登島熟成人参 根室かねせ瀬戸商店無添加雲丹 宇出津さより スペイン産カエル シブレット 琵琶湖鮎 ハンガリー鳩・鴨、岩手鹿・健康鶏砂肝パテアンクルート Hors d’oeuvre <始まりの序曲> 二俣町いのしし 花山椒 羽咋市椎茸 spécialité <スペシャリティ> 岩瀬岩牡蠣 トマトジュレ céation<創造> 宇出津鮑 Nouvelles feuilles vertes <新緑> 牛尾 リードヴォー 能登島ごぼう Cadeau de la mer <記憶> 七尾漁港甘鯛 金沢漁港赤いか Bouch'ees <余韻> 苺 ライム Plat Prinipal<薪> 黒部 吉田興産の乳のみ仔山羊 période de dix jours <一旬> 金時草麺 仔山羊出汁 Grand Dessert <時> サクランボ Mignardise<余韻> お楽しみ Café Thé de bar Thé noir コーヒー 加賀棒茶 加賀紅茶 雪が道路脇に残る中、金沢駅前の住宅街を抜けて向かいます。今回は久しぶりにランチでの利用です。 コースは12時スタートですが、30分前にはドアがオープン。いつもマダムがお店の外で待たれているので、日差しがある中とはいえ、早めに向かいます。 雪の日が続いていますが、こちらはキャンセルがほとんど入って無いそうです。地元の昔からの常連さんが多い事もあるかもしれませんが、きっと皆さんシェフの料理と共に、お二人の温かいもてなしを楽しみに訪れているのでしょう。 まずはいつも通り、ウエルカムハーブティーから。やはり雪でハーブ類は入手も難しいのか、いつもの様に葉っぱがたっぷりとは行きませんが、身体は温まります。 前菜は温かいスープから。これもこの時季としては嬉しい。色々な素材の旨みや食材の食感も感じられて、期待が高まります。またペアリングのシャンパーニュも適度な酸味が味わいを引き立てます。 そして次々とアミューズが続きます。 メニューには載らない素材も含めて、定番のものから、貴重な旬の素材も相変わらずそのバリエーション、組み合わせ、盛り付け、香りも素晴らしい。 更にワインと合わせての味わい、風味も楽しい。 魚介もどれも素晴らしいが、メインの乳飲み小鹿は火入れも含め味わいも食感も素晴らしい。お腹はいっぱいなのだけれど、もう一切れ食べたいと思ってしまうほど。 難しい季節だったとは思うけれど、今回も楽しい訪問となりました。 春には仔山羊をまた提供される予定との事で、暖かくなった頃にでも、また伺いたいと思います。 MENU Gastronomique Soupe く一献> フランス産ホワイトアスパラ Amuse-Bouche <出会い テロワール> 能登島熟成人参 根室かねせ瀬戸商店 無添加雲丹 三重はまぐり白蕪 新湊あおりいか スペイン産かえるシェリー 輪島ずわい蟹 Hors d’oeuvre <始まりの序曲> 岩瀬漁港 まんじゅ蟹 l’hiver <冬> 穴水産牡蠣 NOTO <字出津> 白子 ホワイトアスパラ Blanc de montagnes <山> スペイン産鳩 フォアグラ 能登115 Cadeau de la mer <海からの使者> 魚津漁港平目 能登島ふぐ Bouch'ees <休息> デコポン Plat Prinipal <薪> 岩手大槌 乳飲み小鹿 河北潟川端れんこん Grand Dessert <時> 小松市本田農園苺 高松町紋平柿 Mignardise<余韻> ショコラ Café Thé de bar Thé noir コーヒー 加賀棒茶 加賀紅茶 金沢駅の西口側から歩いて10分ほどの住宅街の中にあるフレンチ。 以前から世界的に著名なレストランレビューなどからも絶大な評価をうけていて、春にはゴエミヨ、先日には東京の超有名店に混ざってLa Listeにも選ばれております。 そういう事もあってか、SNSなどの情報を見て来るのか、外国人のお客さんも多い様子。とは言え、なかなか地元の一般客には馴染みが無いのか、平日は落ち着いている事もある様です。 その分、個人的には隠れ家でのんびり過ごせるので有り難いのですが。 今年は既に雷が鳴り、霰も降る季節に早々と入り、駅から徒歩で向かうのは若干大変ですが、長くは降り続かないので、合間を見ながら向かいます。 お店の前ではマダムがいつもながら傘を持って寒い中、待って頂いています。何時ごろに来るか判らないだろうに下手すると30分は外で待っている事もあるのではないかと心配になります。18時半コーススタートですが、18時には扉を開けられるので、早めに行って、温かいウエルカムハーブティーを飲みながら、ゆっくりと過ごされるのがオススメです。 この時期はこれまでもコースには香箱蟹や地元のブランド蟹の加能蟹を取り入れていましたが、今年は蟹を含んだコースは別にされた様子。実際、県外からの客は蟹を求めて訪れる方も多いと思いますが、個人的にはそこまで蟹に対しての思入れは高くない。大きいだけで値段が異常に上がるブランド蟹も不思議な感じです。 とは言え、今回は中間の香箱蟹を含めたコースに。今季では初めて、一杯分丸ごと頂きました。 コースはいつも通りにアミューズからのスタート。 美味しいシャンパンを飲みながら、一体、何種類の前菜が出るのだろうと思うほど、次々に運ばれてきます。定番のものも含めて、これだけ頂けるのはなかなか無いと思う。 続く香箱蟹は丁寧な仕事が一目で判る。 なかなか大勢の分は用意できない様なので、少人数で伺うのが良さそう。 味わい的にもカリフラワーを使ったり、センスを感じさせる仕立てで、ちゃんとフレンチに仕上げている。爽やかな別添えのソースも美味しい。 どの料理も印象に残る美味しさで、贅沢なのだが、唯一の難点はかなりお腹はいっぱいになる事。ボリュームも品数も含めて、きっと出したい料理もたくさんあるのだろうが、食べるのが好きでサービスもしたくなるのだろう。 パンも色々な種類を毎回、用意して頂くのだが、心残りなのはすべて食べ尽くすのは難しい点。 こちらに伺う際はかなりお腹は空かせて伺わないといけないと毎回、反省してしまう。 メインはメニューには載っていないが鴨肉に加えて熊も出して頂いた。金沢周辺でも昔の様に熊を出すお店は少ないと思うので、個人的にも久しぶりだった。 今回もメニューには載せきれない食材が多く使われており、デザートまでかなり贅沢な構成だったと思う。 食後は紅茶を頂きながら、お二人と遅くまでお話しを聞きながら、ゆっくりさせて頂いた。 また、金沢を訪れた際には定期的に伺いたいと思います。 Soupe <一献> 能登栗 セロリ Amuse-Bouche <出会い テロワール> 能登島熟成人参 雲丹 能登町白子 新湊港デブカツオ フランス仔羊 スペイン産かえるシェリー Hors d'oeuvre <富山湾の始まりの序曲> 西海港 香箱蟹 カリフラワー Saison<父親へのリスペクト> 愛知産うなぎ Les Sentments<石黒農場への感謝> 岩手石黒農場ほろほろ鶏 木滑なめこ 河北潟川端加賀れんこん Le Courant est Propre<海流> 輪島港 ずわい蟹 Cadeau de la mer <海からの使者> 富山四方港きじはた 三重産車海老 Bouch’ees<休息> みかん Plat Prinipal <薪> 岩手産鴨肉 Grand Dessert <時> 林檎とフロマージュ 高松町紋平柿 Fromage <余韻> 黄金 Café Thé de bar Thé noir コーヒー 加賀棒茶 加賀紅茶 春以来、数ヶ月ぶりに訪問です。 今も精力的に能登地震の被災地の支援を続けられていますが、お店の方も以前にも増して素晴らしい料理を提供されています。 お店は金沢駅からも徒歩圏内の住宅街ですが、お庭も最近、整備されて、BBQなども出来る様に整備されています。 以前のお店では掲載されていましたが、この春にはこちらでもゴエミヨに掲載。6月には丁度、オープン1周年も迎えられました。 毎回、旬の素材も取り入れて、異なる料理を提供されますが、今回はいつも以上に渾身のコースといった感じで皿数も多く、非常に気合いが入った感じで驚かされた。 アミューズから品数も多く、まるで日本料理の八寸の様な感じ。こちらでは新鮮な感じ。 魚介も普段は頂けない様なものも適切な調理で提供。どれも驚かされたが、通称デブ鰹と呼ばれる鰹は富山湾に留まって生息する様で脂ののりから鰹とは全く異なる風味で面白かった。 更に鳩は他のお店で頂くものとは全く異なるフレッシュな味わいと深み。ここがメインかと思いきや、泥障烏賊、口直しが入ってからの珍しい仔山羊。山羊はなんとなくクセの強い食材で肉も固い印象ですが、仔山羊は自分も多分初めての経験。仔羊に近い雰囲気ですが、フレッシュで柔らかく旨みも強い。なかなか出回らない食材だと思いますが、なかなか美味しい。 今回もいつも通りワインペアリングで頂きましたが、ワインも面白そうなものを色々と準備頂いた様で、特別に取り寄せたものもあり、気を遣って頂き大変有り難い。 料理にも大変合って、素晴らしく、ついつい飲み過ぎてしまう。 地元でも有名なシェフですが、国内外からと遠方から一人で訪れる客も最近は多い様。敢えて早めに予約を閉じて貸し切りにされる事も多い様なので、早めの予約をオススメします。 Soupe 一献 山梨 桃 Amuse-Bouche 出会い 人参 雲丹 蛤 長野 鶉 ヤングコーン おわら 最中 熊本 馬肉 フランス 仔羊 とうもろこし Hors doeuver 始まり 岩瀬 デブ鰹 氷見 鱒 Saison季節 柴垣 岩牡蛎 Les sentments 想い 宇出津 鮑 ルタバガ Reconstruction 復活 フランス 鳩 Cadeau de la mer 海からの恵み 能登島 平目 アオリ鳥賊 Bouch ees 休息 赤紫蘇 Plat prinipal 渾身 黒部 仔山羊 Plat de cloture 締め 金時草 山羊コンソメ Grand Dessert 饗宴 マンゴー パッション Cafe au The コーヒーまたは加賀紅茶 昨年11月以来、数ヶ月を空けての訪問です。 これまではディナーでの訪問でしたが、今回は初めてのランチタイムでの訪問。とは言え、コース内容や価格設定は変わりません。 いつも通り、駅前から歩いて向かいますが、駅からは数分の道のり。天気予報よりも早く雨が降って来ましたが、マダムが心配されてお店の前の道路沿いまで出て、傘を持って待っておられて、こういう気遣いが相変わらず素晴らしいお店だと思います。 一月の震災をうけて、御本人もお店や自宅も被害を受けておられますが、シェフは早くから二月末までの営業をストップして、被害が大きく、支援が遅れている奥能登、特に珠洲方面の支援を現地で行い、その行動力、発信力にも頭が下がります。金沢周辺だけで無く、全国のシェフも賛同され、協力されたり、メディアでも報じられて、影響力は大きかったと思います。 その際のお話も色々と伺えましたし、環境の素晴らしさに惚れ込み、ご本人も珠洲の方に移り住みたいと話されているほど。笑 今回のコースもかなり気合が入っていて、品数も多いし、食材も驚く様なものが続く。でもやっぱり、こういう料理を作っていると集中出来る事もあると思いますが、充実していて楽しいとも話されていました。連日お疲れの中、活き活きと料理を仕上げられて、更にコースが終わった後もずっと立たれたまま、夕方まで話に付き合って頂き、楽しい時間を過ごせました。 料理もワインも金沢ではトップクラスなのは、相変わらず、こういう雰囲気も含めて、ファンが多いお店なのだと思います。前のお店に続き、今回、こちらのお店でもゴエミヨに掲載されました。今後、認知も人気も上がってくると思いますが、また定期的に伺いたいと思います。 Soupe 一献 長野 ホワイトアスパラ Amuse-Bouche 出会い 人参 雲丹 新湊 ホタルイカ 金沢 鯵 七尾 浅利 フランス 仔羊 おわら 最中 フォアグラ Hors d'oeuver 始まり 金沢港 加能蟹 Noto 能登への思い 七尾 水蛸 Reconstruction 復興 岩手 石黒農場 ホロホロ鳥 Toyamagolfe 富山湾 岩瀬 ボタン海老 Montagne 山の幸 フランス アスパラ モリユ茸 白山 熊 Cadeau de la mer 海からの恵み 岩瀬 アラ 七尾 梅貝 Bouch'ees 休息 デコポン Plat prinipal 渾身 岩手 小鹿 Grand Dessert 饗宴 林檎 苺 Mignardise 小さなお菓子 Cafe au The コーヒーまたは加賀紅茶 夏以来、数ヶ月ぶりに訪問です。 涼しい季節は駅から歩いても、あっという間に感じます。 お店の入口まで来ると、今回もマダムが外まで出て来て、出迎えてくれます。何かセンサーでもあるのかな? 以前から18時半にコースはスタートでしたが、予約サイト上の時間が扉のオープン時間の18時になっていて勘違いして早く訪れる客が多かった様ですが、予約サイト上の表記は判りやすい様に変更されています。 また以前と異なる点として、息子さんがお店を離れられている様で、現在はご夫婦お二人で営業されています。 その為、席数はかなり絞っている様で、2組4名程度を限度にして、予約も早めに止めている様なので、早めに予約される事をオススメします。 シェフも出来る限り、ちゃんと美味しいものを食べに来てくれる方を大事にされたい様で、そういうお客さんに集中して料理を作りたい様です。 そういう訳でこちらのお店には出来るだけ少人数で訪れる事をオススメします。その方が料理の内容もアップするかもしれません。 今回のコース内容は解禁されたばかりの蟹も含まれる内容。最高級の大きなものは含まれませんが、その分、リーズナブルな価格設定。とは言え、他ではなかなかお目にかかれない美しい個体。こちらでは通常は市場からその日に使うものを仕入れている様ですが、市場が休みの日はお店の水槽で生かしたまま管理されている様で、目の前で生きた蟹を見せてくれます。 コースは以前と同様に品数も多く、旬の地元の素材も贅沢に使った内容。 どの皿も流石と言った感じだし、綺麗に盛られた蟹の一皿もフレンチらしさも感じられる仕上がりで、これだけでゆっくりと飲みたいとも感じられる。 目の前で蟹しゃぶを仕上げて頂いたり、おまけで蟹のブイヤベースをメインの後に作って頂いたり、少人数ならではの贅沢な時間を過ごさせて頂いた。 本当に隠れ家とも言えるお店だが、金沢では一番実力も経験もあり、新しいことにも挑戦されている素晴らしいお店だと思う。また違う季節に金沢に訪れる度に伺いたいと思えるお店です。 Soupe 一献 能登島蕪 原木なめこ Amuse-Bouche 出会い 人参 雲丹 金沢 甘海老 フォアグラ ノルウェーサーモン 蛤 おわら 最中 Hors d'oeuver 始まり 金沢港 香箱蟹 キャヴイア Traditions 父からの伝承 愛知 鰻 Saison 季節 穴水 牡蛎 Montagne 山 椎茸 兎 Cadeau de la mer 海からの恵み 金沢港 加能蟹 岩手 松茸 Bouchees 休息 ザクロ Plat prinipal 渾身 山鳩 Avent Dessert 余韻 押水 無花果 ジャスミンのプティポー Grand Dessert 感謝 カシス Mignardise 小さなお菓子 Cafe au The コーヒーまたは加賀紅茶 金沢駅西口から徒歩8分ほどの住宅街に数ヶ月前にオープンされたばかりのフレンチレストラン。 以前は同じく西口に自社ビルを持ち長く市内でも多店舗経営をされていたプレミナンスの川本シェフが自宅の一階を店舗にリニューアルし、家族で新たな挑戦を始められました。 以前のお店ではミシュランやゴエミヨにも掲載されていましたが、コロナの影響で会社は昨年、破産されていましたが、ようやく再出発という感じで、以前からの常連さんを中心に早速、話題になっている様です。 これまでの大箱の店舗とは異なり、カウンター中心で、シェフやマダムともコミュニケーションを取りながら、調理しているところも目の前で眺めながら食事が出来る劇場型のシェフズテーブルといった感じ。 キッチン奥には薪火の窯が設置されていて、火を使った調理はそちらで行われます。炭火や熾火を器用に使い分けられているのも流石という感じです。 全国的に一気に増えて来ている薪火を使ったお店ですが、金沢周辺ではまだまだ少なく貴重な感じ、更に火の使い方もなかなかです。 料理の食材や使われている器も地元の石川を中心に北陸三県の有名生産者や作家のものを贅沢に使われている点でもローカルガストロノミーとしての評価もできる。 最初から釋永岳さんやShimooさんのものなども贅沢に使われている。 料理は運ばれて来た瞬間から見た目にも美しく目を奪われるが、皿も適切な温度で香りも立ち、五感で楽しめる。 現在のおまかせコースを始められてから、「皆さん、食べるのが早くて驚いている」と話すシェフであるが、目の前で仕上げられて行く様子を見ながら待っているのだから、出て来た瞬間に料理に集中して食べ進めてしまうのは当たり前な感じもします。 皿数は比較的ありますが、居心地も良く、ずっと食べていたいとも思えるクオリティ。これまでとは違うスタイルのコースだと思いますが、最近のトレンドも抑えながら、しっかりと仕上げてくるのは経験も豊かなシェフならではだと思います。 またサービスは息子さんがソムリエとして在籍。ワインや日本酒を中心にペアリングも提供されており、きちんと格も合ったワインを提供されている。 若干、人と話すのは苦手なのかなとも感じますが、頑張っている姿は微笑ましく、サービスに関しても素晴らしい。 気になったのは、やはり、窯の側の席は若干、暑く、グラスのワインも温まってしまうので、調整は必要かもしれない。 また予約時間はディナーは18時となっているが、実際にはドアオープンが18時、ディナー開始は18時半という事なので注意が必要です。 シェフはコースが始まるとお客さんと話している暇がほとんどないとの事なので、早く来てくれる分には、ゆっくり話せて有り難いとの事でしたが。 サービスで冷たいハーブティーなども出して頂けたので、コース開始まではゆっくりと過ごせながら、あっという間に感じました。 直ぐに認知も人気も上がりそうですが、また、機会を見て別の季節に伺いたいと思います。 Soupe 一献 アボガド Amuse-Bouche 出会い 能登 サザエ 人参雲丹 白海老四十物昆布〆 おわら最中 金沢 カマス Hors d’oeuver 始まり 珠洲 岩牡蛎 Tetre大地 河北潟 川端 蓮根 Traditions 父からの伝承 愛知 鰻 Ete’ 夏 犀川 鮎 Montagne 山 鶉 Cadeau de la mer 海からの恵み 能登島 アラ 水蛸 Bouch'ees 休息 高農園 赤紫蘇 Plat prinipal 渾身 岩手 小鹿 Avent Dessert 余韻 高松 デラウェア Grand Dessert Arri’ere-gout 饗宴 黒部山羊 桃 Mignardise 小さなお菓子 Cafe au The コーヒーまたは加賀紅茶