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移転前の頃から、予約困難で数年先まで予約が埋まっていると話題だった薪鳥新神戸さんにようやくの訪問です。 週末は数回転の営業をされている様で、日中の時間帯での訪問です。 赤坂の裏通り、お店の入り口もビルの裏口という隠れ家的な造りで、驚かされますが、ビルに入って更に一段降りた勝手口をそのままお店の入り口にされているのも面白い。 初めて訪れる方は、知らないと相当困惑されるでしょう。 店内に入るとゆったり目に造られたカウンター席。各席の間隔は固定の様で脇には携帯がワイヤレス充電できる様な置き場が設置されて、細かいところまで、配慮されている。 ドリンクメニューはウェブにアクセスしてという感じですが、一部の携帯は電波が入りにくい様で、WiFiも公開されています。 客が揃うとコースがスタートしますが、入店時から薪火を起こして、目の前の焼き台の準備をされていて、その火を見るだけでも気分も上がります。 最初は高原比内地鶏の腿から。 表面の照り具合も炭火で焼いた現代的な焼き鳥とは異なりますが、煙や薪の香りが移り、その香ばしさが肉の食感や旨みとも相まって、焼き鳥の新しい世界を感じさせてくれます。 薪火を使ったお店は他のジャンルも含めて、数年前から都内や国内でも一気に増えましたが、ここまでダイレクトに薪火の効果を感じられるお店は少ないと思います。 そういう意味でも一気にその世界観に引き込まれていきます。 スタッフが多いからこそ、出来ることというのもあると思いますが、この席数分の料理を一度に仕上げられていくのは、通常の焼き鳥の焼き台では難しいでしょう。広さもあり、高さも使える薪火の台は、自由度も広がるのでしょう。 唯一の難点は焼いている間は大将が客席に背中を向けた状態になる事。 薪火の台は、どこのお店でも壁に向かって配置されており、難しいのだとは思いますが、正面に向かえる形が作れたら、また新しい進化を迎えそうとも感じました。 薪火は火入れに時間が掛かるものが多いのか、比較的、合間に串以外の一品が挟まれます。時間調整だけではなく、季節が感じられにくく、変化が少ない焼き鳥のコースでは、良いアクセントにもなりますし、そのクオリティにも驚かされます。 ワインとの相性も考えられていて、甘みや旨み、食感を活かした仕立ては流石。自家製のハリッサもマイルドに仕上げられていて、トータルでの味わいも面白い。 焼き鳥専門店では珍しいグラスワインの豊富さも嬉しいところ。変に高級銘柄に偏っておらず、ドライすぎない厚みのある味わいのものが多く選ばれている様。 厳密なペアリングではありませんが、最初にお願いするとこちらのペースを見ながら、色々なものを出して頂けます。 現在の疋田大将は年内で卒業。来年には独立予定とのことで、ギリギリのタイミングで、伺えたのは有り難い。 こちらの次の予約を入れるとなると、やはり約2年も先になるとのこと。新しい体制で、どういう進化が見られるかは未知数ですが、それでも予約困難な状況が続くのは凄い事だと思います。 なかなか難しいとは思いますが、疋田さんの新しいお店にも出来るだけ早くお伺いしたいものです。 高原比内地鶏 腿 鶏焼売 鰹出汁 長州鶏 レバー マッシュルーム ささみ鶏ぶし 長州鶏 はつ 高原比内地鶏 ふりそで ハリッサ 茶碗蒸し 芹 下腿 赤茄子 大葉 トースト 鶏胸肉のリエット 海老芋 柚子味噌 ソリ オビ 手羽 ねぎま 柿 白和え そぼろ御飯 卵かけごはん シャインマスカット飴 生キャラメル
2025/11訪問
1回
白金の住宅街にあるデセールコースを提供するYamaさんに初訪問。 恵比寿にあった頃から存在は知っていましたが人気店でなかなか予約が大変な事や、その価格帯からもなかなか伺う機会が無いままでした。 現在、予約は抽選制でかなりハードルが高い。席に空きが出来た場合にはOMAKASEで公開される様。その為か上手く客層のコントロールが出来ていないのは残念。また、その人気や評判の割にはネット上での評価は上がっていない印象です。 その為、そこまで伺う前には期待していなかったが、実際にコースが始まるとことごとく想像を裏切られた。 どの皿も非常に香りや風味に重点を置いており、デセールコースやパフェを提供するお店で有りがちな高級食材だけを主張したり、甘みの表現に偏ったりする感じとは大きく異なる。スイーツの単純なコースではなく、上手く引き算もしたトータルでモダンフレンチの様で、コースの流れやペアリングも含めてしっかりと計算された内容でした。 オーストラリアなど海外のお店でも活躍された経験が活きていると思われ、現地で知り合いだった方達の評価も高い。 全体的に良い素材を使っていそうですが、変に高級食材に頼らず、食材のポテンシャルを引き出し、組み合わせ、香りに重点を置いている様に感じられる。 ペアリングドリンクは甘さをスイーツ側に合わせて構成する事が多いが、甘みは抑えてティーペアリングがベースだが、香りや風味が引き立つ様な構成。塩の使い方が上手く、風味を際立たせるだけでなく、ボリューム感を出すのにも役立っている。 一点、残念だったのは女性客が多い為か、若干、室温は高く、グラス内のドリンクやワインの温度が上がって料理を待つ間にかなり生温くなってしまう事。夏場は特に冷やし目で提供するか、室温も数度下げて注意してほしい。 ただ、トータルではここまでデセールコースで高いクオリティを出せているお店は他には知らない。国内のどのお店と比べても数段、上のレベルに辿り着いている。 1 桃のカプレーゼ コブミカンと胡椒 風味が非常に良い。塩を効果的に使っている。 ペアリングドリンクは微かな風味で構成。 舌の感度を上げる狙いがあると想像出来る。 2 玉蜀黍と胡桃 燻製麦茶 3 西瓜のガスパチョ べルベーヌ 敢えて昔ながらの品種を使っている感じ。食感がいい。 4 すもものコンポート 5 じゃがいもと枝豆 野菜ジュース 野菜ジュースは万願寺とうがらし、シシトウ、茄子を使いシンプルに水と塩で調整。 温かい野菜のブロスっぽい。奇を衒った感じはあるが、香り、風味ともに狙った感じに表現されていて面白い。 6 桃のミキュイ ジャスミン金木犀 鱶鰭の姿煮をイメージ。 7 桃のベニエ 8 胡麻のアイス 玉露抹茶 国産胡麻と自家製胡麻油の風味、香りが素晴らしい。胡麻の香りと玉露の旨みを合わせたペアリングで面白い。 9 桃のモンターニュ 薔薇紅茶 貴重な国産のフランボワーズも素晴らしいし、薔薇の香りが全体に拡がる。
2024/08訪問
1回
日本人のトップパティシエの一人である成田一世氏。 以前は銀座にエスキスのデザート専門店があったので、比較的、気軽に彼のプロデュースするアシェットデセールを頂くことが出来ましたが、その後、閉店。なかなか彼のデザートを頂ける機会はありませんでしたが、昨年末に麻布台ヒルズのガーデンプラザAの二階にご自身のお店をオープンされました。 当初はランチ、ディナーのみでしたが、デザートのコースも始められたとの事で早速、伺いました。 場所は二階とは言え、屋根が無い、屋上テラスの通り路の様な場所。ブティックとレストランが並んで存在します。 場所的に天候の悪い日にはアクセスしづらいですが、神谷町駅側から直ぐのエレベーターで上がるとお店の入り口の目の前まで行けるので、雨の日でもほぼ濡れずに伺えます。 店内はカウンター席とテーブル席に分かれますが、カウンター席では特に目の前で成田氏が直接、お話をされながら、コースの説明をされたり、デザートを仕上げられて行く。 ここまで近くでコミュニケーションが取れるというのは、まさに圧巻で、身振り手振りをしながら語る彼の想いが強く感じられる。 こちらから聞かなくても、色々な説明が細かくあるのだが、彼自身もこういう機会なのでと、普段聞けない質問なども是非と促される。 そうじゃなくても、こちらからも色々と質問した事に対して、細かい点まで話してくださり、勉強になる。 目の前で仕上げられていくデザートは一見、クラシックの様で、旬の素材を活かした感じ。アルコールペアリングを推奨している通り、リキュールなどを上手くデザートにも取り入れて風味付けをしており、さりげなく香り付けをされたりバランスが良く、嫌味が無い。 ペアリングのロジックもしっかりと持たれており、センスも良いのだが、ちゃんと基本を勉強されていて、流行りの見た目だけのお店とは数段レベルが違う事を改めて感じさせる。 ペアリング一杯目に出されるスパークリングも最近のシャンパーニュなどではドライで酸が強い傾向にあり、デザートの甘さとは合わないが、それを補う為に甘口のソーテルヌを足して提供される。邪道な様ではあるが、理屈に適っている。 最後のデザートは成田さんらしい飴細工やムースを使ったもので、これも懐かしい。 ここまで、1時間ほどの所要時間だが、ハーブティーを頂きながら、色々と話を伺っていると、オマケで最後のデザートにも使われた「あまりん」という特別な苺を出して頂いたり、エスプレッソも提供して頂いたりと、かなり長い時間、その後も話を楽しませて頂いた。 これだけのクオリティ、レベルを感じさせるお店はなかなか国内でも無いと思うし、またランチやディナーなども頂きに伺ってみたいし、お隣のブティックでパンなども購入しに伺ってみたいと思います。
2024/02訪問
1回
2ヶ月半ぶりの外出は、3ヶ月ぶりのサエキ飯店さんでした。 自宅から一歩も出なくても仕事も生活も出来るのは、以前から何度も試していましたが、ここまで長期になるのは初めてでした。それでも社会貢献も出来るし、経済を回す事も可能だし、暫くは今の生活は続けていくかもしれません。 元々、4月、5月は休みを取られて海外に行かれる予定でしたが、結局、休みは取れない状況に。。 料理の内容は若干変化がありましたが、丁寧な仕事で素材の良さを引き出されていました。 一品目から蛙を出される冒険もされていましたが、日本では中華でも、あまり使わないハードルの高い素材ですが、普通は鶏の手羽の様に感じる素材ですが、火の通し方が上手く、白身魚や河豚の様にも感じます。脚だけでは無く、肩も使ってるのもあまり見かけないと思いました。 相変わらずの人気店で、お客さんも入っていますが、常連さんも増えてるせいか、余裕も出てきたのか、サービスのタイミングや愛想などは以前よりも格段に良くなったのではと感じました。 2ヶ月ぶりの訪問でした。 最近は以前にも増して予約が難しい。 それでも常に3割程度は新規の方が訪れる機会は作られてるようです。 どうしても予約が取れないお店に行く事がステータスになってる方もいたり、自分が食べたいものだけ食べたいという様な変わった方も一部にはいる様ですが、何度か訪れてる方は全てを理解して美味しいものに対して情熱を持ってる方が多そうですね。 まずは珍しく香港のクラフトビールから。 結構、ちゃんと造っていて美味しい。上海とか香港とかは世界的にも外国人が多い都市なので、クラフトビールもクオリティ高いですよね。 ワインは色々並べて貰って、それでもやっぱりムツヴァネが良いと思い、顔が描かれたラベルが印象的なDOREMIを選択。 香りも味わい結構しっかり。タンニンもあり酸も控えめなので、幅広くペアリング出来ると思います。コルクのデザインもなかなか凝っています。 ・前菜 鴨肉、鶏レバー、豚耳 どれも相変わらずの美味しさ。臭みは全くない甘みと旨味が押し寄せる鶏レバーは流石。素材の良さ、新鮮さ、丁寧な仕事が前菜の一口目からよくわかる。 ・前菜の揚げ物 優しい大根餅の味わいも相変わらず。 ・鳩の紹興酒漬け 鳩の肉と紹興酒の味わいの相乗効果で素晴らしい旨みよ美味しさ。解剖図を見てる様な鳩の頭は、小さな脳みその美味しさに感動しました。 ・烏賊のスパイス煮 イカの美味しさに感動。 こういう出汁にするとイカの臭みが出そうだけど、全くない。 イカの火の通り具合も絶妙で柔らかい。 味はしっかりだけどじゃが芋とパクチーのお陰で意外と軽く食べられる。臭みは素材が新鮮なら出ないとの事でした。 クミンが効いているので、人によってはカレーの様に感じるかも知れませんが、個人的には出汁の旨さ甘味が印象的でした。 ・スープ スープで一息ついて。 シンプルですが優しい味わいに驚かされます。 ・大山鶏 じっくり油を掛けながら火を入れた大山鶏。 脂が落ちてパリッとした皮にふっくらとした身が凄く美味しい。優しい鶏肉の旨みはそのままで、まるで北京ダックの様な皮の感じは新鮮。 ・小松菜の菜花と筍の煮物 春らしい苦味と旨味が良い感じです。 ・牡蠣 表面が艶々に輝き、ふっくらとして、見るからに美味しそうな牡蠣。ハタとかの魚料理によく使うソースですが、牡蠣とも相性は抜群。御飯にのっけて頂くのもありですね。 ・担々麺 以前に頂いた時から、麺が変わっていました。スープの美味しさと山椒の効きは相変わらず。 麺は刀削麺を意識したと言い、長さは刀削麺より長いけど、似た様な食感。生麺の良い感じが出ており、麺の中央が少し厚く、端の部分が薄くヒダの様になってる面白い形状。いつか自分でも再現してみたい。 ・上湯麺 今回は2種類、両方とも頂きました。 細麺の卵麺の食感がとても良いです。乾麺ではなく、生麺の様。食べ慣れない方はゴムの様な食感に好き嫌いが別れるそう。スープも相変わらず優しい味わいですが旨味もしっかりで美味しいです。 ・デザート。 いつものアイスだけで無く、フルーツも付いてちょっと贅沢。 食後に遅くまで色々と話す機会もありましたが、どんな想いでお店をやられてるのか感じられる機会になりました。 どのお客さんが以前に何を食べているのかも、きちんと記録し、把握もしている様で、新しい料理や旬のものも入れながら、繰り返しでも食べたいと思えるものも入れる工夫もされているそう。 二度と同じものは出さないとか、高級食材ばかり使う様なお店では無く、本当に美味しいものが食べたいというお客さんに気軽に何度も長く来て頂ける様なお店を目指しているのがよく分かり、人気が出過ぎてしまうと難しいところはありますが、今後も頑張って欲しいと思いました。 昨年春にオープンして以来、常に話題のお店。夏には予約困難店となっていましたが、ようやく数ヶ月ぶりの訪問です。 以前に比べても知名度も上がったし、予約の方も相変わらず取るのが大変。。 今回は初のテーブル席で、また違った雰囲気です。そんなに大きなテーブルではありませんが、カウンターよりもゆったりかもしれません。 でも、カウンターだと目の前の調理の様子が見られるので、初めてだとカウンターの方が良いかもしれませんね。 ということで、新年早々、貴重な席で、クオリティの高い丁寧で優しい料理と自然派ワインを堪能しました。 ワインは以前に伺った際にも特にジョージアに拘っている訳ではないとの話でしたが、イタリアやフランスの自然派ワインも少しずつラインアップが増えている様子。 ただ有名なものや高級なものでは無く、きちんと優しい中華料理の味わいにも合うものを選ばれているのには好感が持てます。 予約が取れないことで、特に美味しいものが本当に食べたくて来ているのか疑問を感じる客も増えていると思いますし、ワインもあまり飲まない方も多そうなのは残念ですが、やっぱり評価され過ぎるというのもお店としては大変なのでしょうね。 料理に関しては相変わらず丁寧で基本に忠実に作られた優しい味わいの広東らしい感じの料理だと思います。とりわけここが凄いとかモダンな要素も無いので、その分、本当に真面目に料理されているのが強く感じられます。今後、予約が取りづらいことへの対策と、料理にもう少し遊び心が入ってきたりしたら、ミシュランの星も取りそうかななどと思います。 またタイミングよく予約が取れたら、伺いたいと思います。 念願のサエキ飯店さんへ。 特に拘ってるわけでは無いらしいけど、広東料理とジョージアワインのお店です。 4月にオープンされてから、話題のお店で、既に予約困難店に。完全にお一人で営業されているので、なかなか大変だし、現在の予約が取れないお店という状況も不本意なところもありそうな感じもします。 9月の予約は開始から一時間ほどで埋まってしまった様で、今回は本当に貴重な機会。 ただ、そういう事は関係なく、本当に優しい味わいで料理は美味しいし、最近は中華と自然派ワインのお店は増えていますが、ジョージアのオレンジワインとの組み合わせもなかなか素晴らしいと感じました。 10月は、ほぼお休みを取られるそうなので、次は11月以降か。。また、機会があれば、予約取ってみようと思います。 以前はアラカルトも提供していた様ですが、最近は一人8000円のおまかせコースのみの提供です。 コースはまずは、蒸し鶏の紹興酒漬けから。印象的な食感のコントラストと味わいが素晴らしく、一気に期待が高まります。 そして、見た目にも美しい、豚耳と豚足の煮こごりと、鶏レバーのソースと続きます。 揚げ物は3種類。腐乳煮付けた豚肉、大根餅などを五香粉と塩で頂きます。 つぶ貝の麻辣煮込みは、食べにくいけど、火の通り方も絶妙でスープも美味しいです。 続くスープも優しい味わい。烏賊の炒め物はワタの旨味も感じる濃厚な味わいです。 目の前では、鳩に油を掛けながら火を通していく姿が。 現れた二羽の鳩は輝く美しさ。頂くと若干クセのある部分もありますが、大変美味しいです。 ハタの蒸し物も中華ではよくある料理ですが、これもセンスを感じる良いバランス。 どの料理もワインを飲みながらでも、やっぱりご飯も欲しくなる味わいですね。 〆は担々麺。爽やかな山椒の香りと味わい。かなりフレッシュな感じがしたので、生のものを使っているのでしょうか?結構、食べ始めはしびれを強く感じたので、辛いのが苦手な人にはキツかった様です。ただ、時間が経つと旨味が前面に出てくるので、スープも全て飲み干しました。 最後は紹興酒のアイスで終了。 紹興酒感もありますが、トータルでは昔懐かしいコーヒーアイスクリームの様な風味も感じました。 ワインはジョージアのものが中心ですが、最近は拘らずにイタリアのものなども入れている様です。 比較的、綺麗なジョージアワインが多く、ジョージアのペットナットも初めて頂きました。 なかなか予約は取れないと思いますが、このスタイルのお店はまだまだ貴重ですし、ぜひ、また伺いたいと思います。
2020/06訪問
4回
麻布台ヒルズの隠れ家、フロリレージュに久しぶりの訪問。 国内外を飛び回る多忙なシェフのスケジュールの不確定さもあって、現状、1ヶ月先までの予約しか受け付けていない事もあり、なかなか予約も難しいが、タイミングさえ合えば、他の有名店よりも予約は取りやすいのかもしれません。 その辺もあってか、相変わらず海外からの利用客は多く、この日のランチも約半数が外国人っぽい。 頂いたのは今回もディナーコース。 見ているとこの日は約半数がディナーコース。日によっても異なると思うが、メインに野菜を選んでいる方も比較的いる様に見えた。 コース内容だけれど、旬の春らしい食材を嫌味のないバランスで贅沢に使っている感じ。 以前ほどプラントベースだけで構成したメニューは減っていて、野菜が中心でも旨みを補う為に動物性のものを取り入れたり、味わい的にも豊かになっており、意図的に酸味も取り入れている様に感じられる。 今回、特に驚いたのは見たことの無い様な巨大なモリーユを使った皿。春ならではの素材だが、国内でこんな素材があるのは更に驚かされる。濃厚な風味や香りもそうだが、舞茸を使ったスープはこれまで頂いた事のあるキノコを使った同様の仕立てのものの中でもトップクラス。酸味のバランスも良かった。 今回、意図的に海の素材が増えている様に感じられたが、ドリンクに関しても同様。以前からワイン中心のアルコールペアリングよりもノンアルコールの方が面白いと感じる雰囲気ではあったけれど、センスの良さは相変わらず。今回はミックスペアリングにして、何杯か頂いたが、旨みや酸味を補うのに海苔を使ったりもしているそう。ボリューム感を出しづらいノンアルコールだけれど、その辺も上手く作られていると思う。 有名店でも市販のノンアルコールドリンクをペアリングで提供するだけのお店も多いけれど、ノンアルコールペアリングを提供するお店の中でも明らかにミクソロジストの髙田氏のものはトップクラスだと思います。 反面、現在のお店の難しさはやはりいくつか感じられる。特に早い時間から開始されたランチコースは皿数が少ない分、メインのタイミングを合わせる必要もある為、テンポが悪くなってしまう。ランチコースを選ぶなら遅めの開始時間の方が良いだろう。 今回はディナーコースでもいつもより時間が掛かって3時間以上の滞在時間となってしまった。 もし、その後の予定などがあるなら、前もって相談されておくのが良いだろう。 またタイミングよく予約が取れれば、別の季節に伺いたいと思います。 新玉葱 蕗の薹 大根餅 サルサ 蛤 独活 唐墨 こごみ 稚鮎 行者大蒜 クレソン 筍 うるい レモン 鮪 広島産モリーユ 鰯 舞茸 インカの目覚め 帆立 干瓢 ひじき 花悠仔豚 リオレ 桜 苺 とちあいか 金柑 あんぽ柿 フィナンシェ 琥珀糖 麻布台のモダンフレンチ、フロリレージュさんに数ヶ月ぶりに訪問です。 麻布台ヒルズ自体は以前よりも落ち着いた感じはありますが、相変わらず外国人や観光客で賑わっています。 こちらは神谷町駅側からすぐで地下からもエレベーターで直接上がれるので、喧騒は比較的避けられるのは嬉しいところ。 この日もランチでの訪問。 お店に着くと既に大半の席は埋まっています。 珍しくこの日はほぼ全ての客が早い時間からのスタート。更に皆さん通常のランチコース、メインも肉を選んでいる偏った感じ。 スタッフが限られる日だった様で、席は少し絞っていた様ですが、客層も日本人も外国人も少しいつもとは違っていたのかもしれません。 その為、水だけで過ごす方も多く、ワインペアリングやノンアルコールペアリングをされている方も皆無の様でした。 料理内容はプラントベースの前菜から始まり、一部は動物性の素材も使われながら、野菜をメインにした構成の皿が続きます。ここ最近はこのスタイルになっている様ですね。 入店直後から川手シェフが付きっきりで鮎を焼かれていましたが、これは全ての客に出された様です。 斬新な盛り付けや頭や骨も食べるという点は日本人には良いと思うけれど、ちゃんと英語で説明しているのか判りませんが、外国人にはウケは悪そうで、残している方が大半。見た目的にも微妙に感じられてしまいます。何故、この仕立てにしたのか少し不思議です。 全体的にやはり甘み、旨みが中心の皿で構成されていて、一部は酸味を活かしているが大半が酸味の乏しい内容で、若干、途中で飽きてきてしまう。 その分、ワインやノンアルコールが助けになる感じなので、これをミネラルウォーターだけで頂くのは更にきつい気がする。 今回は遅く入店してディナーコースを頂いたが所要時間は2時間ほど。早い時間でランチコースを頂いている方々は逆に2時間半から3時間ほど掛かっている様に見える。あまりペースよく食べている方も少なかったが。 客層も含め、やはり移転前よりも難しい点が多い様に見えるが、またタイミングを見ながら伺いたいと思う。 南瓜 冷製コンソメ 蓮根餅 山芋 マスタード トリュフ サルサ 落花生 ババロア 檸檬 花山椒 海藻 きのこ ラビオリ 黒舞茸 松茸 銀杏 ビーツ オランデーズ いくら 鮎 ポワロ 煎り酒 鮪 すじトロ 葱 海老 コンソメ 干瓢 唐辛子 コブミカン 里山牛 茄子 黒無花果 リオレ 赤紫蘇 アマゾンカカオ お茶菓子 春以来、数ヶ月ぶりに訪問です。 前回、プラントベースの料理に明らかな改善と進化を感じられたので、今回はメインの料理を敢えて野菜に。更にいつもはワインペアリングを選びますが、いつもワインよりも面白いと感じるノンアルコールペアリングを選択。 新生フロリレージュが目指しているだろう味わいをフルに体験してみました。 今回もランチでの利用。周囲を見ていると、外国人旅行客もいるものの3割くらいの感じ。更に早い時間からの利用も半数くらいで自分が入店した際には半分くらいの席が空いていて、予約も落ち着いているのかと感じたほど。ただ、12時半から10分くらい過ぎてくると大半の席は埋まってくる。 また、今回は多くの方がランチコースではなく、ディナーコースを選ばれていた様。遅めに来店した方は殆どがランチコースの様でテンポは良い様でしたが、逆にディナーコースの方は早い時間からスタートしていても最後まで座られていたので、テンポは悪かった様子。実際にスタッフの動きも慌ただしく、上手く廻っていない様に感じられた。忙しくても、もう少し落ち着いて対応し、雰囲気を維持して欲しい。 料理の方はメインを野菜にしても基本的な料理も流れも変えておらず、特別にヴィーガン対応の依頼をしない限り、魚介や動物性の素材はコースに入ってくるらしい。サステイナブルを意識する程度のプラントベースで、中途半端に感じられるのは若干残念。 更にランチとディナーコースの違いも二品くらいの追加があるくらいで以前ほどの差別化も、客ごとの料理の違いも感じられない。 またプラントベースの料理は相変わらず、ほぼ2品を一度に提供されており、一皿の満足感の乏しさを補っている様に見えるのも些か残念。 季節的に素材の難しさはあるのだろうが、もっと素材の旨みを引き出す感じで、プラントベースの料理も自信を持って提供して欲しい。 ノンアルコールペアリングは面白い試みはしているものの、野菜でも肉でも同じものを提供されていたり、味わいやボリューム感が弱いと感じるものもあり、これも季節的な温度感も含めて、もうひと工夫が欲しいと感じた。 次は秋以降、寒い時期に改めて実力を測りに伺いたいと思います。 枝豆 新生姜 豆乳 蕪 賀茂茄子 フェンネル ハタ 兼ね合い マンゴー リュバーブ 昨年以来、数ヶ月ぶりの訪問です。 今回もランチでの利用ですが、ディナーコースを選択。麻布台ヒルズに移転以降、メインに野菜を選ぶ事も可能ですが、今回も肉を選ばせて頂きました。 この日は12:30からのスタートを選びましたが、ほとんどの方は12:00からのスタートの様で、自分がダイニングエリアに入った際には9割がた席が埋まっている感じ。また、相変わらず、外国人観光客らしい利用客も多く、7割くらいが外国人に見えます。 ただ、この日は、比較的、節度のある雰囲気の方々が多かった様に思えます。 また、日本人の利用客もそろそろ二度目以降の方も多いのか、伺ってみるとこの日は全員がメインを肉にされていた様です。実際、プラントベースが売りになった事で、オープン当初はメインを野菜にする方も多かった様ですが、最近は落ち着いているのかもしれません。ただ、伺ってみると、今でも半数が野菜を選ばれている日もあるとの事でした。メインを野菜にされると、それ以外の料理も自動的にプラントベースの料理だけになる様で、ビーガン対応になる様です。 海外では敢えて、ビーガン向けのコースを頂くこともありましたが、国内では、味わいも含めて面白いと思えることは、個人的にはなかなかありませんでした。 今回のコースでもメインが肉の場合でも、いくつかプラントベースの料理が含まれましたが、以前よりも品数は減って、より自由に旬の食材が使われていて、バランスが良くなった様に感じます。 季節的なものもあると思いますが、以前よりもプラントベースの料理も味わい的にも上手く旨みを引き出し、利用していて、より最近のビーガン向けの料理の世界的なトレンドに近い味わいになっている様に感じました。 そういう事もあり、次回は一度、野菜のメインも試してみようかなと思います。 また前回は客席で料理を仕上げる事は皆無でしたが、今回はプレゼンテーションが増えており、少しずつ、新しいお店でも改善はされてきている様です。 ドリンクは今回はワインとノンアルコールをミックスでペアリング。料理次第でおまかせで出して頂きましたが、やはり、以前のお店でも感じた様にノンアルコールのペアリングの方が面白いし、料理の良さを引き出している様に感じました。 とは言え、ワインペアリングも今回はレベルが高かったと思います。ただ、お店のコンセプトや料理の味わい的にも、もっとナチュラルワイン寄りに攻めても良いのかなとも感じました。 また、ターブルドットというコンセプトに関しては、それを感じられる部分が少ないのは相変わらず。共通のメニューを分け合って、同じテーブルをシェアしている感じがより出る様にして、スタッフがより客同士のコミュニケーションをリードする様な雰囲気になれば面白いのかなと思います。 先日、Asia's 50 best restaurantsでアジア2位に選ばれた事もあり、更に人気も上がりそうですが、今後も進化を続けて頂きたいと思いますし、また、予約が取れれば伺いたいと思います。 蓬 フェンネル 蕗のとう 百合根 白菜 花山椒 さより 長芋 茶葉 トリュフ 大豆 山菜 稚鮎 行者大蒜 大豆 ホワイトアスパラ スナップエンドウ 帆立 干瓢 モリーユ ひじき ホロホロ鳥 菜の花 蕾菜 えごま 桜オイル トマト トレビス もちきび 芹 ホロホロ鳥 米 全粒粉 蕎麦粉 和三盆 チコリ レモン 茶菓子 外苑前から麻布台ヒルズに移転されたフロリレージュ。麻布台ヒルズの中でも離れの様なビルという事もあってか、以前からプレオープンとして営業されていましたが、11/24から正式オープン。先の予約枠を絞っているのか、既に以前よりも予約が難しい様にも感じます。 訪れている客層は以前よりもアジア系外国人観光客が多く、この日のランチの様子を見ていると約8割が外国人で、移転前と比較しても異常な割合に感じます。 更にランチタイムとはいえ、かなりカジュアルな格好で訪れている方が殆どで、襟なしのシャツやパーカー、スニーカーという方などばかりで驚いた。まるでホテルのカフェに朝食でも食べに来ている様な雰囲気なので、これはお店の方からも予約時に注意を促すべきだろう。 お店のフロアへはエレベーターのみでアクセス可能で、地下や一階の他の店舗があるフロアからは直接エスカレーターでは行けず、一般客は通常は入って来ない様になっている。 お店のエントランスを入ると正面にレセプション。 待ち合わせスペースが脇にあり、ダイニングエリアには更に通路を通っていくが、どこかで見た様な鉄柵の扉が設置されているのはアプローチとしては面白い。 店内は以前のキッチンを囲むカウンター席という感じとは少し異なり、横長のキッチンの向かいのカウンター席を中心に両端が大きなテーブル席的に繋がって設置されている。ある意味、横並びのカウンター席が両端で折り返して設けられている感じ。 その為、一部の席は直ぐ向かいに別のお客さんがいる相席的な雰囲気になってしまいます。多少の間隔はありますが、場合によっては気になる方もいるかもしれません。 ターブルドットが新しいお店のテーマの様ですが、一斉スタートでは無く、各席がバラバラに進むので、料理の説明などもバラバラで隣同士や向かいの席とのコミュニケーションは取りづらく、海外のお店の様に一つのテーブルを皆でシェアする感じとはかなり異なります。 キッチンは目の前で、移転前の遠くで調理しているのを眺めるという感じではなく、大半の席がシェフズテーブル的に目の前で調理している様子を感じられますし、席によってはキッチンの直ぐ脇で横から全体を覗ける感じで面白い。 ただ、以前の様に目の前でスタッフが仕上げる様なパフォーマンスが一切無くなったのは若干残念。タイミングによってはシェフが直接、料理の説明もされるので、シェフとの距離は近くなったが、同じく最近移転されたラルジャンの様に全てシェフが直接説明される程の近さは感じにくいかもしれない。 また以前同様に、メインが出し終わるとシェフは裏に隠れてしまわれるのも若干残念なところ。ターブルドットを謳うのであれば、全ての客が帰るまで見届けて欲しい。 因みにトータルの席数は以前よりも若干増えている様です。ただ、もう少し、席数を抑えた方が全体のクオリティは上がる様に思います。 料理は以前のコースの流れや内容ともかなり異なる印象を受けた。前菜はほとんどがプラントベースとなっている事もあるが、甘み、旨みの重なりと発酵による酸味が中心で表現されている料理が多く、若干、味わいが単調に感じてしまう。料理を二種類ずつ提供して、口直し的に味わいの変化が出る様にはしているが、それでも海外で頂く一昔前のローフードやビーガンっぽい雰囲気を感じてしまい、海外の最先端のビーガン料理とも味わいは少し異なる。一品一品は美味しいと思うのだが、続いてしまうと、もう少し味わいのメリハリが無いと飽きてしまうし、疲れてしまい、魚料理に辿り着いて、漸く少しホッとする感じ。疲れさせない為にはどの皿もポーションをもっと少なくしても良いのかもしれない。 ワインペアリングは上手いと思うが、もう少し攻めても面白いし、そうしないとこの料理の味わいを補完出来ない様にも思える。多分、ノンアルコールの方が以前同様に面白いかもしれない。 今回は国産のマッコリも使われていたが、この酸味が良い感じで、一番、料理と合わせても落ち着く感じで口直し的にも良かった。 他にも残念な点はいくつか。 - 移転前と同様に相変わらず、コースに限らず料理と料理の間隔が長く空くことがある。これは皿数が少ないランチコースの方が手持ち無沙汰なことが多いかもしれない。遅めのスタートでもメインが出し終わるタイミングはどの席もほとんど変わらなくなるので、テンポよく頂きたいなら遅めのスタートが良さそう。トータルでランチコースでも2時間半から、3時間程度掛かる感じ。 - 以前より料理のバリエーションが減っているのか、ランチコースとディナーコースでの素材や料理の違いは見られるが、客によって全く別の内容という様な感じは無かった。 - サービススタッフは以前は正面からの対応だったが、現在は後ろや脇からの対応となり、コミュニケーションが取りづらい場合が多くなった様に感じる。 移転前にも感じた事だが、最先端というよりは、海外に比べて十年くらい遅れて模倣している様に感じる。 今後も修正しながらの進化を期待したい。 卵 米 ムース 菊芋 お焼き フロマージュブラン ビーツ トマトコンソメ 切干し大根 唐辛子オイル 茄子 ラビオリ 昆布 発酵白菜 クッキー 蕪 パイ包み 百合根 トリュフ 豆乳フラン 根ほっけ 小松菜 トンブリ キャビア 海老 恵鴨 舞茸 椎茸 ほうじ茶 アイス クッキー 五郎島金時 林檎 パイ 茶菓子 四種
2025/04訪問
5回
銀座の一等地から霞ヶ関/虎ノ門に移転されたばかりのL’ARGENTさん。 銀座の雰囲気があまりにも凄かったイメージがありますが、場所的に客層も全体的な雰囲気も以前のSublimeの頃と比べ、少し違うかなという雰囲気もありました。 最高の立地での営業を止めてまで、この場所に移ったのは、どんな理由があるのかなと思いましたが、単純に契約更新のタイミングだった様です。 とは言え、今の場所は周辺地域に比べてもまともな飲食店も少ないし、官公庁や日本企業が多く、昼も夜も食にはお金を掛けない人達が多いエリアで、集客は難しいと思われ、以前からの常連やミシュラン至上主義の外国人観光客じゃないと利用は無いようにも思えます。実際に、最近の利用客は外国人が半数との事でした。 今回はランチでの訪問です。 居酒屋なども入るオフィスビル内の立地で、入り口は別に設けているとは言え、銀座やsublimeなどと比べて、また違ったモダンな雰囲気。 比較的、大きなガラス張りの明るい雰囲気で、カウンター中心の客席。 キッチンは奥にありますが、加藤シェフが前面に出て、直接、客の目の前で料理を仕上げたり、料理の説明をされるので、銀座の頃に比べると、かなり距離感が近く、色々な話を伺えて、良い方向に変わった様に感じました。 料理は相変わらずフレンチベースの北欧感を感じますが、若干、クラシック寄りになったかなとも感じます。 相変わらず、発酵マッシュルームのスープは有名で人気ですが、最近は地元静岡の抹茶を使ったフォアグラの一品をスペシャリテに位置付けている様で、ランチでも提供されています。 全体的に日本の食材にフォーカスしたコース内容になっていますが、より静岡の食材には注目していきたいそうです。また、サステイナブルな食材にも注目をされている様です。 味わい的にも、どの料理も上手く酸味を効果的に使われているのは流石。そこに苦味が以前より入る様になってきている印象です。苦味は抹茶や春菊などの自然な要素もありますが、焦がしバターの風味も比較的多く使われていた様です。 途中で出されるパンは広尾のbrodさんのもの。酸味のあるサワードウなど、食事に合うものを選ばれており、自家製のバターとも相性が良い。 ランチはショートコースになりますが、ディナーでも訪れてみたくなりました。メニューは季節毎くらいのタイミングで変わる様です。 ミシュラン発表直前の訪問で、移転時期が微妙だった事もあり、心配されていましたが、無事に一つ星を維持。おめでとうございました。 銀座の頃の様に高級感だけ期待する客層では無いと思われ、冒険もしやすいと思うので、今後の更なる進化を期待します。 宮城 畠山さんのムール貝 ムール貝 茄子 エスプーマ スウェーデン産キャビア 愛媛 シマアジ 縞鯵 柚子果汁 ミント ディル 静岡 掛川茶✕フォアグラ フォアグラ 掛川茶 ラタフィア ピスタチオ ブリオッシュ 愛媛 白甘鯛 白甘鯛 春菊 柑橘 京都 弥栄の七谷鴨 七谷鴨 芋 青森 はつ恋ぐりん 青リンゴ エルダーフラワー オゼイユ 静岡 ミニャルディーズ 和紅茶 シークアーサー 抹茶 二郎柿 サトウキビ
2023/12訪問
1回
ジュラの有名ワイン生産者、ピエール・オヴェルノワ、エマニュエル・ウイヨンを迎えての業界向けのワイン会に特別に参加させて頂きました。 料理は通常のコースを簡略化したようなメニューの流れでしたが、十分にレフェルヴェソンスの料理を堪能することができました。ワインとのペアリングも少しは考えられてるのかと思いましたが、敢えていつもの料理にされたようです。それでも、何故かうまく寄り添うような味わいになっていたと思います。 因みにワインの素晴らしさは語る必要はありません。
2018/04訪問
1回
Bean to Barで素材を大事にしたチョコレートで人気のMinimalさん。 ネット販売もされていますが、都内では店舗展開もされています。 その中でも麻布台ヒルズの店舗は少し特異な感じで、新しい体験も出来る。 以前からコラボ企画として新政さんの日本酒を使ったチョコレートを作ったりもしていましたが、こちらのお店では貴重な新政に合わせてチョコレートを提供。 他ではできないペアリングコースを提供されています。 こちらのコースは11時からと17時から利用可能。日中はアフターヌーンティーのコースの提供ですが、単品で新政もグラスで提供されているとの事で、新政好きにはたまらないと思います。 酒屋の角打ちや居酒屋などでも、これだけ並べて飲み比べが出来るお店は日本中探してもなかなか無いと思います。 また、レギュラーのラインナップだけでなく、オークションなどでは高値で取引される珍しいものも惜しげもなく提供されているのが、更に凄い。「見えざるピンクのユニコーン」などは特に有名ですが、相当マニアックな「異端教祖株式會社」も追加で頂くことが可能。 リリースされたばかりのものなども入れ替わりで提供されており、国内外の新政好きがこっそりと通われているらしい。 チョコレートの方もミニマルさんらしい甘みを抑えて酸味やフルーツ感もあって、単体でも楽しめます。 それをちゃんと新政の風味が引き立てていて、面白い体験ができます。 未だに淡麗辛口がいいお酒だと勘違いされている方は多いですが、生酛造りの適度な甘み酸味のある新政は食事だけでなくチョコレートにも合わせられる事を再発見。 また、機会を見て、伺いたいと思います。
2025/06訪問
1回
神保町の裏通りのKHAOさんへ、約半年ぶりに。 春にはミシュランのセレクテッドに選ばれ、更にこの秋には見事に星を獲得され、有言実行を果たされました。 その為、一気に認知度が上がった様で、以前よりも予約は取りづらく、数ヶ月先まで埋まっています。 料理は一斉スタートでおまかせコースのみ。 ドアは10分前に開き、スタッフが外で待っていてくれるのは以前と同様。 ただ、若干、客層に変化があるのか、遅れてくる方が多い様にも感じます。 以前にも感じましたが、料理自体は季節を感じにくい内容でタイ料理の難しさはあると思いますが、何か日本の旬の食材を活かしてくれるとより面白くなるし、何度も訪れたいと思う様になりそう。 とは言え、本格的なタイ料理を食べたいと思う場合には良い選択肢となるだろう。 今回訪れて、以前と変化があったのは、スタッフの入れ替わりと人数が増えた事。その分、本来やりたい事が出来るようになったのだと思うが、料理でもサービスでも残念な点も増えており、チグハグさを感じられた。クオリティーは下げない努力をしてほしい。 穂積シェフが担当するコース前半は以前同様に香りや風味が印象的なものが続く。大半がスペシャリティと言っても良い様な定番にもなりつつあるが、やはりどれも素晴らしい。 コース途中で気づくのが、以前は目の前で搾ったココナッツミルクを提供されていたが、今回はココナッツミルク自体のテイスティングもなく、予め搾ったものを料理に使われていた。 またメインの肉料理以降の調理は若いスタッフが担当。 ここから料理の温度感や風味がイマイチで、一気にテンションが下がってしまった。鹿肉の味わいも残念だが、その後のガパオも風味や香りがイマイチ。追加のパッタイも以前のクオリティとは比べものにならないくらい落ちていて、美味しくない。 特に温度や火入れの感じに違和感があり、多分、強い火力での調理に慣れていないせいだと思われる。 同じ材料や環境でも作る人が変わるとこうも変わるのだと改めて感じた。今後も星を維持するなら、この辺りの改善はしないと難しいと思う。 ドリンクは今回はワインのハーフペアリングとお茶のダブルペアリングで。 お茶は各地の貴重なものを使われており、拘りも強い。厳密なペアリングでは無いが、その風味をしっかりと活かしており、三種類の茶器での飲み比べも、物によっては面白い。 残念なのは、相変わらず、ペアリングに使われるワインがフランスのものだけで、そのどれもがタイ料理の風味に合わせる為か、しっかりめの味わいで産地や品種の特徴から大きく外れたものが多く選ばれている事。移転前から同じ名古屋のソムリエの監修だと思うが、より料理にあったワインを選べる様に人材育成を頑張って欲しい。ワインも温度調整をしたり、クリーンナチュラルなものを取り入れたり、日本酒なども積極的にとり入れていくと、ペアリングの精度も上がると思われる。 デザートに合わせるワインも甘味や風味が強すぎて、デザートと全く合っておらず最後まで残念だった。 目標は達成されたのだと思うが、今後も更なる高みを目指して、より素晴らしい体験を提供できる様に進化していって欲しい。 カオヤム Rice Salad プードーン Pickled Raw Crab ヤムマクアバオ Grilled Eggplant Salad カオソーイ Chicken Curry Noodle トートマンクン Deep-fried Shrimp Ball トムセーブ North-east Thai Oxtail Soup 鹿とナンプリックパオ Grilled Deer and Nam Prik Pao 穴子のガバオライス Anago Gapao Rice サンカヤー Butternut Pudding 名古屋から東京に移転されて、もうすぐ一年になるKHAOさんへ、約半年ぶりに伺いました。 元々、ミシュランの星を狙っての移転でしたが、早速、先日発表された今年のセレクションとして紹介されていて、ミシュランのウェブサイトに掲載。今年後半のミシュランガイド東京の発表時に星を実際に取られるか楽しみです。それにしても、有言実行になっているのが素晴らしいです。  さて、今回もまた、おまかせコースにワインペアリングを予約して頂きました。 コースはメニューを見ると全てタイ語と英語の説明になっていて、以前の様に日本語の説明が無いので、一般には何が出てくるのか判りづらい。ただ、期待感は高まりやすいのかもしれません。 流れや内容に大きな変化は無いものの、どの料理も相変わらず香りや風味がよく、素晴らしい。今回は前回は頂けなかったカオヤムをようやく頂けたが、目の前で混ぜ合わせて提供して頂ける。季節やそのタイミングで若干、素材を入れ替えているとの事だが、豊かな風味にはアジア料理を食べ慣れていても驚かされる。 定番になっている料理もいくつかあるが、パッタイも以前は追加オーダーだったものが最初からコースに取り込まれていた。なかなか通常のタイ料理では季節感や変化を出しにくいとは思うが、ちょっとクセになりそうな美味しさがあり、年に数回は訪れたくなる。 世界的にもタイのモダンレストランが話題になっているのも頷ける。 ワインは変わらず、名古屋のワインバーの松永氏の監修になっているせいか、やはりクラシックなフランスワイン中心のラインナップ。スパイシーな料理に通常のワインを合わせるのはかなり難しいと思うが、それでもタイ料理に合わせる為に比較的、果実味や甘さが多めのモノを選ばれていてセンスは良い。ただ、最初からニューワールドや自然派ワインを幅広く使われた方が簡単だし、面白さも増すように感じる。名古屋の客層ほど、ワインに知名度や高級感を求める客は今の場所だと少ないと思うし。 また、ティーペアリングも提供されていて、ワインとダブルで楽しむ事も可能との事。次回はこちらも楽しんでみたい。 スタイルは確立してきていますが、まだまだ進化しそうな点も色々とあって、今後の変化も楽しみです。 カオヤム Rice Salad プードーン Pickled Raw Crab ヤムホイナムロン Oysters with Chili Sauce チューチープラー Fish with Dry Red Curry and Coconuts クンホーバイトウーイ Wrapped and Deep-fried Shrimp トムセープ North-east Thai Oxtail Soup イエローカレー マッサマンカレー Yellow Curry Massaman Curry パッタイ Pad Thai (Fried Rice Noodles) 里芋のアイス Taro Ice Cream 名古屋で人気だったピッサヌロークさんが東京に今年夏前に移転され、KHAOとして営業開始。オープン当初から話題になっており、もう少し早いタイミングで伺いたかったのですが漸く伺えました。 場所は神田神保町。大通りからALTER EGOさんのある路地に入って突き当たりの辺り。 お店の入り口は一階ですが、実際の客席は地下となっており、不思議な雰囲気の造り。高級感や隠れ家感もありますが、なんとなく名古屋のお店っぽさも感じます。 料理はおまかせコース。 そこにワインペアリングを選択できます。 タイ料理がベースですが、良い感じにモダンな要素が入り、バランスよく仕上げている。 素材や旨みを活かしており、タイ料理らしい辛さを控えめにして、ちゃんとワインなどとのペアリングを意識している感じでセンスが良い。 お二人のシェフは調理とワインなどのサービスを入れ替わりながら対応。前菜は若干、手間が掛かるものが多いのか提供の間隔が長い様でしたが、後半はペースも良く、一皿毎にワインも合わせて出されて、満足度も高い。 残念なのは、タイ料理やエスニックな料理目当ての客層はお酒を飲まない方が多い事。こちらでもワインペアリングを選んだり、お酒を飲まれている方は少数派。本来の味わいの半分も多分、楽しめていないと感じます。 スパイシーな料理はなかなかワインなどと合わせるのは難しく、既存の都内のタイ料理店などでも自然派ワインを含めてもちゃんとペアリング出来ているところが無いので、そういう意味でもこちらでは上手くワインと合わせられている事に驚きました。 ワインはモダンな比較的、厚みのある味わいのものが多いですが、海外の高級店などでも出しそうなセレクション。更に最後には日本酒も。 ワインはウエルカムのスパークリングを含めてサービスで追加で出してくれたりもしますし、落ち着いた雰囲気の中にも気前の良さも感じられます。 〆は食べられる様なら追加でパッタイも作って頂けますが、これがまたクオリティが高い。食感も味わい的にも素晴らしい。 全体的に以前のお店や移転当初よりも洗練された雰囲気になっており、今後の進化も期待できます。 予約は若干取りづらくなってきていますが、また、定期的に伺いたいと思います。 グレープフルーツ 帆立 ココナッツヨーグルト ライスペーパー Grapefruit Scallops Coconut yogurt Rice Paper 生渡蟹 赤酢 Blue crab Red vinegar 見蘭牛 ジャスミンライス麴 ベルガモット キャビア Kenran-gyu Jasmine rice koji Bergamot caviar 甘鯛 ラディッシュ レッドカレー こふみかんの葉 Tilefish Radish Red curry Kaffir lime leaves 車海老 パンダンリーフ パクチーの根 梨 ココナッツ Tiger prawn Pandan Leaf Cilantro root pear coconut 見島牛 天然茸 レモングラス ガランガル Mishimaushi Natural mushrooms Lemongrass Galangal 奥美濃古地鶏 発酵生姜 ハイゴショウの葉 Okuminokojidori Fermented ginger Piper sarmentosum ホシユタカ 渡蟹 奥美濃古地鶏卵 Hoshiyutaka Blue crab Okuminoko-jidori eggs ラ・フランス フェンネルシード ゆらわせみかん Pear Fennel seeds Mandarin
2025/11訪問
3回
麻布台ヒルズのマーケット内にある隠れ家的な造りの焼き鳥専門店。 入り口の造りは敢えて目立たない様な雰囲気になっておりグレー一色で、まるでスタッフの入り口の様。壁の向こうにお店があるとは一見さんには判らないだろう。 オープンしてから半年くらい経つが、平日の昼間は落ち着いている事もある様子。コースの価格帯が鳥しきグループの中でも比較的高額な事もあるかもしれない。それでも目ざとい外国人の訪問も場所柄ある様。 コースの始まりはなんとタコスから。 ちゃんと炭火で焼かれた鶏がのっているが、焼き鳥屋では異色で珍しい。小ぶりのサイズのタコスは海外でも最近、見かけるモダンな雰囲気。更に一口頂くとトルティーヤがとうもろこしを使っている事が判る旨み。最近の国内のタコス店でも小麦粉ではなくマサ粉を使った本格的なお店が増えてきているが、こちらのものもクオリティは高い。 どうやら、大将はメキシコに居られた経験もある様で、納得。見た目だけの盛り付けになっていないのも流石。 串は鳥しきらしい仕立てですが、火入れも含めてなかなかのもの。種類もかなり出てくるので、満足度も高い。 焼き場からカウンターの距離も近いので、大将やスタッフとの会話も楽しめるし、客席をよく見ていて、タイミングよく取り皿も交換してくれる。 最近は山椒や七味などを置かない焼き鳥店もあるが、山椒を自由に使えるのは個人的にも嬉しい。 終わりに近づくとお腹の具合を聞いて、〆の御飯のオーダー。パエリアはコースに含まれるが、親子丼は追加になる。 焼き鳥専門店でパエリアを出すのは珍しいし、少ないスタッフでは大変だと思うが、意外とちゃんとした内容です。サフランの香りが良く、ついつい進んでしまう。おかわりも自由な様ですが、なかなかお腹はいっぱいです。 親子丼は炭火で焼かれた鶏肉をトッピングし、更に黄身を多めに掛けた仕立てとなっており、見た目にも美しい。 カウンター上にはずっとスプーンが置かれていたけれど、この為だったのですね。 ドリンクは種類は少なめながら、グラスでワインを頂けるのは嬉しいところ。 日本酒はメニュー以外にもオススメが色々とある様で、新政なども置いている。好みを伝えるとスタッフが選んでくれるので、お任せしてしまって良いだろう。 高級店の部類にはなるが、また、その内、伺ってみたいと思わせるお店でした。 タコス かしわ 銀杏 ズッキーニ ぼんじり ハツ つくね 砂肝 茄子 胡桃味噌田楽 手羽元 薬研軟骨 椎茸 レバー パエリア 親子丼 水菓子
2024/11訪問
1回
麻布十番からも程近い、東麻布の裏通りに今年オープンされたばかりのモダンフレンチ。 オープン当初からSNSでもチェックして気になっていましたが、なかなか伺う機会がありませんでした。少し涼しくなってきた事や他のお店でオススメされた事もあって、ようやくの訪問です。 営業はフランス人のシェフと日本人のマダムが中心な様です。発酵を取り入れた料理のスタイルやペアリングも以前から話題です。 地下鉄の麻布十番駅から徒歩で向かいます。新しいビルの5階という事もあって、前を通るだけでは気付きづらい立地。その分、隠れ家的で、お店に入ると落ち着いたナチュラルな雰囲気も居心地が良い。 今回はランチでの訪問です。 メニュー的にはディナーに比べて品数は若干少ないとの事だけれど、十分にエッセンスは感じられる内容。合わせてアルコールペアリングも頼んでいます。 まずは可愛らしいアミューズ3品からのスタート。どれも拘りを感じさせる野菜をメインにした構成。 全て冷たい前菜かと思いましたが、一つは温かいもので、驚かされた。風味や食感も楽しめる内容で面白いし、シェフのセンスも感じさせる。 ペアリングはなんと国産のジンからスタート。海外では食前酒で蒸留酒を頂くことはあるが、国内のコースのペアリングでは珍しい。地域的にスパークリングワインを好む客層も多いだろうから、なかなかのチャレンジだと感じさせる。 ただ日本国内の生産物に拘っているのだろうとも想像できる。 その後の料理も温度感や香りに気を遣っているのがよくわかる内容。帆立や牛肉の仕立てやソースの感じもなんとなくモダンでありながらも懐かしく感じさせる。海の魚介と陸のものを敢えて一皿の中に両方使う構成もなかなか興味深い。 合わせるドリンクはその後も温燗の日本酒や自然派ワインなど、海外のレストランに伺ったかの様な構成で面白い。ダブルペアリングをスタンダードで取り入れたり、ワイン好きな方でも驚かさるだろう。 メインの後はグラニテの代わりにシェフが目の前でカキ氷を削ってくれたり、最後まで拘りを感じさせる。 その都度、並べられるカトラリーや使われている皿も個性があるし、デザートの提供では敢えて器を裏返しに使ったりとフランス人シェフならではとも思える発想で面白い。 また、色々な季節に伺いたいと思ったが、どうやら最近になってこちらのお店は10月末での終了を決められたらしい。 積極的にメディアにも露出があったりと頑張られていたが、周辺地域の特性や環境の変化もあるのかもしれない。 今後は以前から進められていた房総の方のプロジェクトに集中される様子。 農家さんやチーズ工房、お酒関連も既に今のお店でもそちらからの物を使っておられるので、より密接な感じでの進化も感じられる様になるかもしれない。 フランス側の経営母体からの影響は色々とあるのかもしれませんが、今後の活動も見届けていきたいと思います。 Green Tacos Japanese Radish Cornet Potato Roll Scallop - Turnip - Squid Garum Cod - Japanese Leek - Smoked Pork Beef - Celeriac - Mussels Champagne Kakigori Hay Cheese Cake - Figl Pâte de Fruits Pear Sweet Potato Crème Catalan Soy Chocolate Tart グリーンタコス 大根コルネ 馬鈴薯ロール ホタテ・カブ・イカガルム 真純・タケイファームのネギ・スモーク豚 牛フィレ・セロリアック・ムール貝 シャンパーニュシロップかき氷 藁チーズケーキ・イチジク 梨のパット・ド・フリュイ さつまいものクレームカタラン 豆乳チョコレートタルト
2024/10訪問
1回
国立競技場そばの明治公園内に、この春オープンされたお店。 ハワイワイキキに本店があるnatuReさん。RED U-35でGOLD EGGを獲得し、世界で活躍される小川シェフがプロデュース。東京店は国内で色々と多様なレストランをもつZETTONが運営されている様です。 今回は外苑前から歩いて向かいます。 平日の夕方は比較的、静かですが、公園内の他のカフェなども多くの方が利用されている様です。近所の方々は散歩がてら伺うかたも多い様。 こちらは公園の外れの一棟を丸ごと使ったレストラン。テラス席もあり、雰囲気も良いことから、涼しくなってくるとグループでの利用も多い様子。 店内はキッチンが目の前のカウンター席もありますが、二階には更にテーブル席があり、席数は多い。 この手のお店の割にはキッチンもサービスもスタッフが多いなという印象でしたが、二階もあるなら納得。 この日はこの後に他の予定もあった為、1時間ほどの利用です。 メニューからアラカルトでいくつかオーダー。 一部のメニューはワイキキ店でも人気のメニューをそのまま提供されている様ですが、多くのメニューは日本の素材を使ったもので、更に秋の期間限定メニューは小川シェフのプロデュースではなく、東京店のシェフが考えたもの。ただ、これが意外とクオリティが高い。 ハワイっぽい雰囲気は乏しいものの、素材の組み合わせなど最初は女性シェフっぽいと勘違いしてしまうほど。 トータルとしてはバランスの良いモダンフレンチビストロ っぽい雰囲気で、場所的にも客層的にもウケは良さそう。 ワインはグラスで色々と用意されており、女性のソムリエがナチュラルワインを自ら選んで提供されています。リーズナブルながらもバランスの良いセレクションです。 若干、気になったのは臨場感はあるものの、カウンター周りのキッチンはもう少し片付けた方が雰囲気は更に良くなるかなと感じたのと、若いスタッフが多いせいで危うさは感じてしまうこと。 ただ、コースの利用も予約無しで当日でも可能だったり、色々とフレキシブルな利用が可能で、またタイミングを見ながら伺いたい。 小川シェフも定期的に来日して、お店にも顔を出される様。またもっとハワイらしい料理や、和の要素も入った違った雰囲気の料理も頂きに伺ってみたいと思います。
2024/10訪問
1回
麻布台ヒルズのグランドオープンから早数ヶ月。 先日、遅れてオープンとなったヒルズマーケット内に出来た超有名店の鮨さいとうさんの分店。 出店される事自体は以前から分かっていましたが、数週間前に突然アナウンスされてomakaseでの予約が開始され、即時、開放された予約枠が埋まる人気ぶり。予約開始直後はomakaseのサイト自体がアクセス集中して、まともに予約を進められないほどの人気ぶりで驚きました。 そんな中、運良くこちらのお店に訪問が叶いました。 ヒルズマーケット自体、人気で週末には混み合う様ですが、平日はそこまででは無い様子。マーケットの奥、これまた有名店のやま幸さんの隣に目立たない感じで扉が設置されていました。 現在、ランチは二回転となっていて、早めに着くと前の回がまだ終わっていない様子。全ての客が退店された後は一旦、鍵を閉められて準備をされている様で、予約の時間を過ぎた頃に一気にお客さんを呼ばれて入店。 まだオープンから間もなく、慣れていない事もあったり、仕込みもあって、なかなか時間通りとはいってない様子。 とは言え、実際にコースが始まると一気に握りがテンポよく提供され、1時間ちょっとで全ての料理が提供される感じでした。 ネタはコースが始まる前に全て切られて並べられていく。この様子も目の前で見ていて圧巻。担当されている大将は本店でも長く活躍された滝本さん。 本店と同じ素材を使われているのだと思いますが、最初に出される鯛がネットリとした食感と旨みで一気に心が惹きつけられる感じ。続くネタも熟成させるものはしっかりと熟成させている感じで、ただ新鮮な高級なものだけで勝負している感じとは異なる。こういう寿司はちょっと久しぶりでした。 ドリンクは種類が限られており、ワインはグラスでは現在、泡のみの提供とのこと。日本酒も黒龍だけのラインナップだが、限定ものも出されていて、オススメをグラスでいくつか頂いた。どれも流石の美味しさではあったが、最初の能登半島復興支援のタグがついたものは断トツだった。 予約の取りづらさもあり、客層的には常連さんというよりは、頑張って予約を勝ち取った遠方から新幹線などで訪れる観光客が多い印象。それでも本店よりは通える可能性も高く、本店に近いクオリティを感じられるのは嬉しい。 また機会があれば、夜に伺ってみたい。 鯛の子 真鯛 鰆 漬け 小肌 桜鱒 漬け 春子鯛 赤身 漬け 中トロ 大トロ 馬糞雲丹 車海老 穴子 巻物 トロたく お椀 赤出汁 玉子
2024/03訪問
1回
タイのバンコクで人気のモダンタイ料理レストランが日本に初出店。場所は11/24にオープンしたばかりの麻布台ヒルズ。高級有名店や人気店が続々と出店しており、その中でも高級感もあるタワープラザの3階。 タイの本店は2018-2022年までミシュラン一つ星を獲得し、人気と実力もある。日本での運営はsmoke doorも手掛けるbond creationとあって、こちらも手堅い。どうやらオーナー同士、以前から友人だったとの事。日本向けには本店に比べてカジュアルな雰囲気の料理を提供されているが、出店に当たって本店のシェフらも来日し、グランドオープンに向けて準備された様。日本での料理も6割以上が本国のものをベースにされており、本店の雰囲気を充分に味わえる。 今回はランチでの訪問。施設がオープンしたばかりという事もあってか、麻布台ヒルズ内は平日でもランチ時間帯はかなり人も多く、本来のターゲットと客層的にも少し違うかなという感じ。それでも暫くは、この感じが続くと思われる。 予約して伺いましたが、予約自体もかなり絞っており、ピークを過ぎた時間帯で空席はあっても、キッチンやサービスのクオリティ維持や雰囲気を保つ為、ウォークインもほぼ断っている状況でした。 伺う際はお店のサイトから予約される方が無難です。 https://saawaanbistro.com/ お店に伺うとsmoke doorでも見かけた主力メンバーが数名。オーナーもいらっしゃって、早速、歓迎して頂きました。 お店の入口脇の通路沿いはバーエリアになっていて、席が準備できるまで、そちらで一杯。 こちらのソムリエはニュージーランドなど海外の経験も長い様で、最初からニュージーランドの泡を頂いた。他に食事中に頂いたものもニュージーランド、オーストラリアなどの自然派ワインが多く、モダン且つスパイシーなこちらの料理に合わせるには、果実味のあるものが中心の納得のラインナップ。使われているワイングラスもオーストラリアでは一般的に飲食店で使われているPLUMMのもので、本当にオセアニアや東南アジアなどの海外のお店に来ている様に感じられる。 窓から見える風景も多様なビルのデザインが、何となく、シドニーやメルボルンっぽさを感じさせる。 料理の方は現在、コースの提供は止めていて、昼はセットメニュー、夜はアラカルトになるとの事。 昼は前菜、サラダ、ライス(ジャスミンライスと黒米)にメインのカレーを選ぶ感じ。 カレーといってもメイン食材が中心で後からソースを掛けて頂く感じ。このソースにメインの肉やサラダ、ご飯なども付けながら頂く。昼だとこれだけでもかなり充分だし満足だが、今回は特別にトムクロンというトムヤムクンの更に贅沢バージョンといった感じのも頂いた。 味わい的に一番面白いし、美味しいと思ったのは前菜の甘海老と胡瓜のタルタルっぽい雰囲気のもの。 酸味やトムヤムクンっぽい風味が絶妙なバランスで一緒に頂いた白ワインとも良いペアリングだと感じられた。 こういう感じの料理が並ぶなら、夜のアラカルトも色々と頂きながら、ナチュラルワインをグラスで楽しむのも楽しいと思う。 麻布台ヒルズ自体は今後も暫くは混雑が続くと思うが、高級感のあるお店も多く、一歩、お店に入れば優雅な時間が流れる感じで、ゆっくりできるし、また時間のある時にでも立ち寄ってみたい。
2024/03訪問
3回
数ヶ月ぶりにランチで東京駅からも程近い京橋のおみ乃 椿さんへ。 小美野さんはこちらのオープン以来、ずっと焼き場に立って自ら串を焼かれていましたが、どうやら最近は新プロジェクトの準備で忙しいらしく、あまりお店には出てきておらず、こちらは押上でも焼かれていた若手の矢澤さんに殆ど任せているらしい。秋頃までは小美野大将の焼く姿を見られるのはかなり稀になりそうで、少し残念。 最近はどの店舗も外国人の利用客は増えている様ですが、こちらはまだ比較的予約も取りやすく、穴場なのは相変わらず。 やはり大将の火入れに比べてしまうと若干、物足りなさはあるものの、伊達鶏と比内地鶏を堪能させて頂いた。 また大将からの心遣いもあり、サービスも。 テンポよく串も提供して頂き、トータルで約一時間半。11時半スタートなら普通に平日利用も可能ではないでしょうか。 新しいお店はカジュアルな感じになりそうで、その分、スタッフも増やしている様。今後の動向も見守りながら、次に小美野大将の焼く焼き鳥を食べられる機会を楽しみにしたい。 比内地鶏 白湯 伊達鶏 ハツ 蕾菜 比内地鶏 砂肝 比内地鶏 内腿 伊達鶏 胸肉 菜の花 比内地鶏 皮 ブロッコリー 伊達鶏 かしわ レバーパテ よだれ鶏 伊達鶏 砂肝 椎茸 手羽先 セセリ 追加 ソリレス 追加 つくね 親子 そぼろ ハーフ&ハーフ キウイ アイス 東京駅からも徒歩圏内の焼き鳥専門店に約半年ぶりに訪問です。 以前からランチ営業されたり、夕方も早い時間からのオープンでフレキシブルに使える感じでしたが、現在、3部制は維持しながら、一斉スタートではなく、ランチだと11時半から12時の間で来店とよりフレキシブルに。 実際に伺ってみると既にスタートしている組がいたり、12時ギリギリの予約で入ってくる組がいたり。どう対応しているのかと思いましたが、ドリンクのオーダーも被らないし、串の順番や間隔調整しながらで、意外とお店にとっても対応しやすいのかもしれない。 今回、訪れて驚いたのは以前よりも外国人旅行客の利用が増えている事。 なかなか英語での対応は難しそうではあるけれど。スタッフも頑張っている。アジア系の客は多いけれど、英語圏の方が多い感じ。 どうやらスタッフもいつの間にか増えていて、親方以外に4人いる様。ほとんど表には出ず、裏方に徹している方もいて、その分、一品料理も手間が掛かっている感じ。また、サービス面ではソムリエ資格を持っている方も居られ、今後、グラスワインも充実させていきたいとの事。 おみ乃グループは3店舗に増えたが、それらをまとめる大将はこちらのお店で焼き台の前に立っていて、元々の本店などに比べても焼きに関してはダントツで素晴らしい。お店全体を見ながら、個別でお客さんとも会話されていて、流石という感じ。 今後、更なる展開も予定されている様で、まだまだグループとしても発展しそう。 予約は比較的、取りやすいと思うので、また定期的に伺いたいと思います。 茶碗蒸し きのこ餡 抱き身 赤 砂肝 刺身 砂肝 加賀蓮根 うずら卵 伊達鶏 もも肉 山かけ 膝周り 茄子 挟み揚げ 銀杏 レバーペースト ソリレス 手羽先 春菊ジェノベーゼ ブロッコリー せせり 比内 (追加) つくね ハツモト 伊達鶏 (追加) 親子 そぼろ 丼 栗 アイスクリーム 東京駅からも徒歩圏内。地下鉄京橋駅の出口の目の前なので、これからの雨の時期や暑い季節でも重宝しそう。 いつの間にかランチ営業を始められたという事で、伺える内に行っておこうという事で、久しぶりに数ヶ月ぶりに訪問です。 押上や神谷町のお店はスタッフに任せて、相変わらず親方はこちらで焼かれています。なので、本来のおみ乃の焼鳥を味わうなら、こちらのお店に伺うのがベストだと思われます。 押上の本店は以前から旅行客や外国人の利用が多いですが、こちらも最近はSNSなどで知ったのか、外国人の利用が増えている様。本店と間違えて予約しているケースもある様ですが、逆にラッキーなのかもしれません。ただ、スタッフは片言の英語でコミュニケーションをとっており、うまく伝わっていない点も多いと思います。またマナーやルールが解っていない外国人も多そうで、若干、雰囲気を悪くしているのは残念。コントロールの仕方は検討した方が良いかもしれません。 さて、コースの方ですが、伺う度に旬の素材を使った新しい料理が入ってくるのは流石というか、素晴らしい。 焼き鳥の方も、若干、仕立てが変わっているものもあるが、やはり、その火入れは凄いというか、完璧。火が入りすぎると硬くなりやすい肉だと思うが、ジューシーで食べ応えがある。 今回、追加では希少なハツモトとフリソデを頂いた。特徴的な食感や味わいは貴重な体験。 追加はしなくても今回はコース自体もしっかりボリュームがあり、〆のご飯の前に若干、お腹はいっぱい。お酒の飲む量が多いと食べ切るのは大変だったかもしれない。 この日もランチでも、ほぼ満席。少しずつ予約は取りづらくなってきているが、また、定期的に伺いたい。 旬菜サラダ 笹身 菜の花 春キャベツ うるい アスパラガス 比内地鶏 モモ肉 抱き身 鬼おろし 伊達鶏 レバー 砂肝 厚揚げ豆腐 ソリレス 新じゃがいも すり流し 薬研軟骨 スナップエンドウ レバーペースト トマトピクルス 丸ハツ レバー 蓮根 はさみ揚げ アスパラガス 京しろ菜 土佐和え 高原比内地鶏 胸肉 抱き身 手羽先 天豆 茄子 ハツ元 追加 つくね 塩 高原比内地鶏 振袖 追加 親子 そぼろ 丼 ハーフ&ハーフ 林檎ミルクアイス おみ乃さんの新店舗に数ヶ月ぶりの訪問です。 16時半と早い時間のスタートでも、ちゃんと席が埋まるのが凄い。 この場所とこの時間帯を選んで営業されているのには、それなりに訳がある様だし、客層的にも狙い通りと言える感じ。 グランドオープンから数ヶ月経つが、オープン当初と比較して大将がきちんと全体を見ながらも、オペレーションとして安定してきており、細かい流れまで、スタッフが理解して、動いている様に見える。それでも足りない部分は大将が客を見ながら、串を焼きながらも即座に対応しており、さすがと言える。 カウンター席は最大7名まで対応できるとの事だが、通常は5から6席で営業されており、それくらいがクオリティを維持するにも最適の様子。 焼き加減は流石という感じで、押上本店の弟子が焼いたモノを頂いた際に感じる安定感の無さや危うさは全く無い。 モノによってはじっくり焼く必要もあり、時間は掛かるが、食べる側としてはそれほどストレスは感じなかった。この日は前回よりもお腹がいっぱいになる感じがあり、頼まなかったが、追加分もスタッフがその日の在庫を把握して一斉に確認する様になっていて、以前よりもスムーズに。〆のご飯も同様。 元々、親子丼もそぼろ丼も人気で、両方食べたいという客が多かった様だが、最近は両方を一度に頂けるハーフアンドハーフを始めた様で、この日は全員がこれを頼まれていた。 ドリンクは日本酒はグラスで色々と頂けるが、オープン当初に用意したものは殆どが売り切れており、今後もラインナップをどう充実させていくかが課題だろう。ワインも同様に高級銘柄に頼らず、面白いものがグラスでも揃う様になってくると、色々な楽しみ方も増えるし、コースとしても流れも含めて、充実してくる様に思う。 また、タイミングを見ながら、定期的に伺いたいと思います。 茶碗蒸し 百合根 きのこ 捏 砂肝 銀杏 高原比内地鶏 鳥刺し レバー 砂肝 腿肉 南瓜 すり流し 白玉 食道 ぽん酢和え レバーペースト 薬研軟骨 合鴨 伊達鶏 飛龍頭 菜花 お浸し 赤茄子 春巻き 丸ハツ 椎茸 レバー 捏 親子 そぼろ ハーフアンドハーフ 安納芋 アイス 人気のおみ乃さんの新店舗。 京橋、宝町駅からも程近く、東京駅からも徒歩圏内の小さな雑居ビルの地下に出店されました。 場所は初めてだとわかりづらく、一階にカフェが入るビルの脇の細い路地を入り、脇の通用口の様な扉を開けて、エレベーターか階段で地下一階へ。ここに焼鳥店が入っているのは場違いな感じだし、店構えも高級感のある感じで不思議な感じですが、以前もこちらには焼鳥店が入っていた様です。 先月のオープンから間もないですが、既に予約困難になりそうな予感。オープン当初は関係者など招待客を中心に営業され、11月中はomakaseで予約リリースされた直後に予約が埋まっている状況で、貴重な席。 現在、16時半からと、19時半からの二回転されていますが、カウンター席は7席あるところに、まだ慣れないところもあり、各回4席程度の営業と更に絞っており、更に贅沢な雰囲気です。 また親方はこちらで焼かれており、高いクオリティーの焼鳥を堪能させて頂きました。こちらのお店のスタッフも2名から3名に最近、増やされた様で、そろそろ全開で営業される準備も整って来ている感じです。 押上や神谷町のお店ともコンセプトや雰囲気は異なっており、料理はおまかせコースのみ。こちらでも伊達鶏を中心に使っており、串は十数本程度で、一品料理がバランスよく間に入り、〆に親子丼、そぼろ丼、卵かけご飯が選べる感じ。 料理も空間も品もある雰囲気で、大人のための焼き鳥店に進化されています。 特徴的なのは焼き台が透き通っていて、炭火で焼いている手元が正面に見られるところ。煙を上から吸っていることもあって、実現出来たとのこと。 その分、親方は煙全て浴びて大変でしょうが。笑 ドリンクは有名銘柄の日本酒を多く用意。料理にも合わせやすい純米大吟醸がほとんどです。 ワインはグラスで提供されている種類は少ないですが、焼鳥や料理にも合いやすいもの。ボトルでは更に多く用意されていて、地下二階は倉庫兼、セラーにもなっており、色々と用意されているらしい。 この雰囲気なら客層的にもペアリングやグラスワインを充実されても良いと思いますし、料理も更に充実させていく様なので、今後の進化も楽しみです。 茶碗蒸し きのこ餡 胸肉 抱き身 大根おろし 新銀杏 南瓜すり流し 砂肝 かしわ もも肉 タレ レバーペースト やげんなんこつ 茄子 飛竜頭 レバー 丹波 本しめじ 手羽 蓮根 餅米 丸ハツ せせり ししとう うづら玉子 つくね 厚揚げ 食道 追加 赤 追加 親子丼 そぼろ丼 安納芋アイスクリーム
2025/03訪問
5回
約半年ぶりに北参道のうっちーさんへ。 前回の旬のフルーツがほぼ無い季節とは異なり、逆に色々と豊富なシーズン。 いちじくのムースや栗にも癒されますが、その中でも驚かされたのがシャインマスカットのパフェ。 シャインマスカットは丁寧に皮が剥かれ、その食感は知っているあの食感とは大きく異なり、柔らかく甘くジューシー。後味に残る嫌な渋みやエグみも無い。 どうやら滅多に流通しない完熟したものを使っているらしい。 正直なところ、これまでシャインマスカットを食べて美味しいと感じた事は一度も無かったけれど、これは全く別次元のもの。皮が無い状態で頂いたのも初めてで、全てにおいて驚かされた。 相変わらずの人気ですが、また次回伺えるのを楽しみにしています。 イチジクのムース 紅茶のゼリー くり シャインマスカットのぱふぇ 数ヶ月ぶりに北参道のうっちーさんへ。 昨年もでしたが、どうやら5月はいいフルーツが入手しづらい様で、今回も全てフルーツを使わないものばかり。 それでも使った食材の良さを引き出す技とセンスは圧巻です。定番のお菓子の形を取りながら、その概念を打ち消すくらいに印象的。 トマトの味わいにピリピリする感じを感じさせるくらいに濃密だったり、生のルバーブの食感、オゼイユの酸味をしっかりと感じさせるバランス、焼き切ったパイの風味と、どれも驚きながら、堪能させて頂きました。 トマトのムース ルバーブのタルト オゼイユみるく パイとカスタードと 北参道のうっちーさん。思いがけず、約半年ぶりの訪問でした。 相変わらずの人気で、お持ち帰りの購入の方も多く訪れており、早い時間に全て売り切れになっていました。 今回頂いたのは、 ふきのとうあいす 水のレアチーズ 日本酒入り いちごのクレープ ミニ あまりん 百合根のタルト 月光 素材を大切に、ほとんど水、塩、砂糖くらいしか足さないシンプルな造りですが、味わいのバランスや風味が本当に素晴らしい。飾らない見た目も味わいに集中する為。 今回はたまたま、珍しく日本酒を足したりもされていましたが、やっぱり嫌味の無いバランス感。 今回は特に変なクセやエグみが出やすい蕗の薹の使い方には驚きました。フレッシュな風味や香りを引き出すのがやっぱり上手いと思います。 また、次に伺う際には何が出るか楽しみにしています。 数ヶ月ぶりの定期訪問。 前回はフルーツを使っていないメニューばかりでしたが、今回は最初だけは玉蜀黍のスープの後はフルーツを使ったものでした。 どれも自然な甘さで、素材の良さを活かしている。 それでもドリンクとのペアリングは難しい。 とは言え風味の強い甘口ワインやリキュールと合わせるのは違うと思う。 やっぱり温かい紅茶が定番なのだろうか。 とうもろこし スープ きみひめ 柑橘のムース バレンシアオレンジ みるく 桃 水ちょこのタルト 数ヶ月ぶりに訪問です。最近は定期的に伺わさせて頂いていてありがたい。 相変わらずの人気店で、イートインはほぼ予約が埋まっています。 席の利用は一時間なのですが、前の利用者がいる間は入店できないので、これからの雨の多い時期や暑い時期は外で待つのも大変そう。利用者は時間を守って利用しましょう。 今回も四品頂きましたが、季節的にフルーツは難しいのか、今回は全て果実を使わないものばかりでした。今年は特に今の時期は素材が難しいとフレンチなどでも良く聞きます。 とは言え、旬の素材をうまく使われていて、普通は洋菓子では使わない素材なのに、素材の良さを活かしたバランスに仕上げているのは流石。甘さや香り、後味などの風味もちゃんと洋菓子らしく仕上がっていて、面白い。 わらびもち よもぎプリン たまねぎムース トマトみるく 北参道の裏通りのお菓子屋さん。 数ヶ月ぶりに訪問です。 イートインは1時間おきの入れ替え制ですが、お店の前で待っている間もテイクアウトを購入される方も来られたりして、相変わらず人気なようです。 前回訪問時に予め予約しての訪問ですがが、曜日にもよると思いますが、大体2、3ヵ月先だと予約が取りやすいようです。 テイクアウトが難しいものも含めて、4種類を頂きましたが、どれも使う砂糖の量は最小限に留めて、旬の素材の風味を活かした調理を徹底している様に感じる。 まずはヘイゼルナッツを使った冷製スープから。流石に自然の甘さだけでは難しい様で砂糖は使っているとの事。火入れも最低限の様で、若干、後味には青さを感じ、まるで茹で落花生の様なニュアンスも感じられる。 スフレは焼きたてが提供される。 かなり軽く、滑らかな生地になっており、かなりメレンゲを軽く作っている様で、焼きたてにも関わらず、食べている間もあまり沈んでこないし、中も詰まっている。 卵がメインなので、茶碗蒸しに近い食感や風味も感じられる。 ふんわりとしたクリームを使ったケーキや、他では見られない百合根のタルトは定番で人気の様。 うっちーさんらしいデザートなので、一度は食べてみるのがオススメです。 ヘイゼルナッツのスープ いちごスフレ いちごみるく ゆりねのタルト オープン当初から気になってはいたけれど、人気でなかなか伺えなかったお店。 今回はお誘いを受けての訪問ですが、数ヶ月前から予約をして、楽しみに待っていました。 場所は北参道駅から千駄ヶ谷の住宅街に入っていった裏路地沿い。 元々、隠れた名店などもあるエリアですが、最近はあまり来ていませんでした。新しいお店も増えている様で、他にも面白そうなお店がありそうです。 こちらはカウンター4席のみの1時間ごとの貸し切り、入れ替え制。 しばらく外で待って、準備が整うと店内へ。 持ち帰りで買って行かれる方も多い様で、自分達が滞在中も何人もお店を訪れておられました。 今回、頂いたのはこの時期、旬の栗を使ったものが中心。 栗のタルトなどが見た目的にも人気なのでしょうが、個人的には洋梨のムース、栗の水羊羹に感銘を受けました。 フレッシュな洋梨の風味や食感をダイレクトに感じられる雰囲気はアシェットデセールならでは。全体的に変に甘みを足していないながらも味わいのバランスを取って素材の味わい、本来の甘さをしっかりと感じられるのはセンスの良さを感じます。 これが合わせて頂いたニュージーランドのスパークリングワインの味わいともよく合いました。 栗の水羊羹は葛を使った口溶けの良い感じで、栗でこういうものが作れるというのは、かなり試作もしているんだろうなと感じた。 なかなか面白いデザートだと思う。 タルトは素材を邪魔しない比較的、薄焼きの生地を使っている。栗は新鮮さを感じる風味で、クリームとも良いバランス。どうしても口の水分を取られる感じはあるが、ワインやお茶とも相性が良い感じ。 最後に頂いたパフェもまるでかき氷を頂いているかの様。軽さもあるが、栗の風味も絶妙。 毎日、栗をかなりの量を仕込み、一年でも一番大変な時季とのこと。皮剥きが大変なのかと思ったが、実際には固さもある実の部分の裏漉しが大変との事でした。 鬼皮や渋皮の風味もしっかりと使ったお菓子はどれも素材の風味を活かすために手間を掛けているのがよくわかり、繊細さやセンスも感じますが、かなりの努力をされて作り上げているのもよくわかり、人気が出るのも納得だと思いました。
2025/10訪問
8回
渋谷警察署の裏辺りに新たに隠れ家的な薪火を使ったお店が誕生。 地方などでは囲炉裏などを囲む形で日本料理を提供するお店はありますし、薪火を使用するフレンチ焼きイタリアンなどをベースにしたお店はありますが、日本料理で薪火をメインにしたのは全国的にも初めてでは無いでしょうか。 新しい試みを続ける人気の酒井商会さんが手掛けるお店で、以前に訪れた際に三階が空いたので新展開を考えている様な話を伺っていましたが、酒井商会の上のフロアにオープンされたのがこちらのお店。 相変わらず目立たない感じでビルの入り口付近に店名が書かれているだけで、知らないと先ずは入らないビルの階段を上がり、三階へ。こちらもシンプルに店名のロゴだけが入った扉を開けて入ります。 店内は土壁の様に仕上げた壁にカウンターの天板とモダンながら落ち着いた雰囲気。奥には薪火が燃える焼き場が見えます。キッチン自体もオープンで薪火以外にはIHなどが設置されていますが、シンプルな造り。 シェフは国居さん、Marutaでも薪火の経験がある様で薪火の扱いの慣れておられますが、もう一つのテーマの発酵も酒井商会に移られたあと、このお店の具体的な計画が出る前から色々とアイデアはあった様で、発酵食材は以前から仕込まれていた様。今回のコースにも取り入れられています。 料理は素材の組み合わせも含めて、面白いというか日本料理としても親しみのあるものの様で、新しい味わい。 発酵をバランスよく取り入れているし、薪火を使いながらもスモークのニュアンスが強くなりすぎないというか意識する必要のないくらいの使い方。さりげなくバランスよく使っている感じは素材も活かしていてセンスが良い。 ドリンクはアルコールペアリングをお願いしましたが、担当するのは酒井商会でも人気の自然派ワインや日本酒のペアリングを任されていた城戸さんがこちらでも実力を発揮。珍しいものや貴重なものも含めて惜しげもなく提供されていました。 まだオープン直後なので若干、贅沢めにはされていると思いますが、今後もどの様なコースやペアリングを提供されるか楽しみです。 今回はランチでの訪問で、ディナーに比べると多少、品数は減りますが、それでも充分にエッセンスを感じられ、堪能できました。また値段的にも決して安くはありませんが、ドリンクを含めて相当にリーズナブルだと感じました。 直ぐにも予約が取れない状況になりそうですが、次回はメニュー内容が変わった頃にディナーででも伺いたいと思います。 先付け 河豚の白子の茶碗蒸し このこ醤 お造り すま鰹 緑茶と発酵トマトのちり酢 お椀 鼈と大根のみぞれ椀 発酵蓮根 焼き物 甘鯛の松笠焼き 鰆と蓬の花 八寸 季節の一皿 お肉 眠り〆子猪の薪焼き 檜胡椒 お食事 白米 小吸物 お漬物 甘味 晩白柚と黒文字のアイス 桑の葉
2023/02訪問
1回
数ヶ月間の休業を経て、7/24からリニューアルオープンされるAlter Egoさん。 そのプリオープンイベントを地方などでも行われていましたが、遂にリニューアルしたばかりの店舗で徳吉シェフが帰国され、更にBon Dabonの多田さんが自らスライスしたペルシュウも食べ放題という贅沢な機会に伺わせて頂きました。 コロナ前のオープン当初は何度か伺っていましたが、アラカルト中心の現在のスタイルに変わってからは、ご無沙汰していました。 新しくなった店内は全体的にゴージャス感が増して、モダンな感じ。大きな絵画や壁の色も印象的で、Alter Egoらしいと言って良い感じの雰囲気。 工事中にお店の前を通った際は通りの雰囲気を含めて荒れていたので心配したが、入り口の看板周りも含めて新しく作り直し、美しく生まれ変わっていました。 店内は一階のカウンター周りは席数を減らし、キッチン内のスペースを増やしたそうですが、目の前にあった仕切りが無くなって、調理風景が見える様に。元々、カウンター越しでも良い距離感でシェフとも話しやすい雰囲気でしたが、壁が無くなった分、臨場感も上がっています。 コースだと料理が目の前に運ばれてくる前にネタバレ感がありますが、アラカルトメニュー中心の現在のスタイルだと、今の方が良いのでしょう。にしても滅多に無いとは思いますが、二階のダイニングや半個室の席の分も含めて、一気に皿が並び仕上げていく様子は圧巻です。 今回のコースでは定番になっている米粉生地のpizzaから。ペルシュウが食べ放題ということもあって、ほぼ全ての料理にペルシュウをトッピングできる贅沢さ。単体でも料理は完成されていますが、ペルシュウの塩味や風味もいいプラスになっていました。17ヶ月と24ヶ月の食べ比べができるのも貴重な機会。 一部の店舗では頂ける事はあっても、少量のみの事が多く、イベントでもない限り、なかなか味わえない贅沢です。 以前のコースではスープと合わせる事で、より食材の香りや風味を引き立てている感じはありましたが、今はスープペアリングはやっておらず、全体的にスタイルも少し変わった印象。それでも食材の良さを十分に感じられる仕立てや組み合わせ。 更にワインペアリングも以前同様によく仕上げている。サービス面でも、うまくこの席数を捌いているのも流石と思わせるチームだと思います。 また、通常営業時にも近くに伺う際に利用したいと思います。 Special Corse Menu Pizza Asporto ピッツァデリバリー Mozzarella. Melanzane. Jyunsai 水牛モッツァレッラ シチリア茄子 じゅんさい Sarde. Patate. Finocchio 真鰯 二冬越 ウイキョウ Polpo. Pomodoro. 真蛸 青トマト 黒崎茶豆 Anguílla. Cacio Cavallo. Pärùt 鰻 タカラのフュメ ペルシュウ Taglíoní. Zucchíní. Bottarga タリオリーニ ズッキーニ カラスミ Agnello. Asparagí. Artemísía サフォーク ハセパラ 蓬 Lombata dí AKAUSI 土佐あか牛サーロイン Mango. Aoyuzu. Zenzero アーウィン 青柚 生姜 Meríngata. Pesca. Rabarbaro メリンガータ 夢しずく ルバーブ 数ヶ月ぶりの訪問です。 つい先日、ミシュランの一つ星をミラノのお店についで、東京でも取られたので、今後は以前よりもメディアにも取り上げられるでしょうし、予約も取りづらくなるかもしれませんね。 今回も徳吉オーナーシェフがお店に立たれている際に訪問です。京都にも料理をプロデュースするお店 ERUTAN RESTAURANT BARが出来たばかりで、本当にお忙しそう。イタリアにはいつ帰っているのだろうと心配にもなります。 コースの方はスペシャリテのピザのデリバリーボックスに入った前菜から。この手のサプライズは初訪問時には良いですが、なかなか2回目以降の驚きは薄まるもの。 それでも、薄くスライスされた生ハムとチーズの旨みなど、これだけでも暫く飲めると思ってしまいます。 スタッフが以前に比べて増えており、その分、以前よりもテンポ良くコースが進みますが、若干、スープやワインを出すタイミングはズレることも。席数は少ないとは言え、サービスのタイミングなどは今後の課題かもしれませんね。 特に年明けからは現在の二部制をやめて、2階の個室も全て開放。よりゆっくりと過ごせる様にする代わりにサービス料を取るとの事で、調理のタイミングも複雑になるので、頑張って頂きたいところ。 トータルの席数は個室とカウンターを合わせると現在とあまり変わらないようなので極端に予約が取りづらくなると言うことはないと思いますが。 何度か同じ店を訪れていると、その分、感動は薄れて来るものですが、スープペアリングとワインペアリングの両方とも楽しめる事、フレッシュな食材に拘る料理やワイン自体も美味しくて、相変わらずレベルは高いなと感じました。 "Equilibrio" Pizza Delivery 鮪 生ハム (ケッパー 台湾胡椒) 白子 カリフラワー (パルミジャーノ 豆乳) クエ 発酵バター 文旦 (牡蠣 ミント) 伊勢海老 カチャトーラ (じゃがいも ローズマリー) 猪 秋刀魚 (紅玉 カカオヴィネガー) 卵かけご飯 毛蟹 九条ネギ (大山鶏 生ハム) レクチェ レンズ豆 (葡萄 スパイス) "Cannolo Siciliano" ミラノでミシュラン一つ星獲得された徳吉シェフが傳の跡地にオープンされたお店。徳吉シェフ来日中の貴重な席にお邪魔させて頂きました。 スープペアリングという新しい手法。素材の良さとそれを引き出す調理方法、素材の組み合わせが味わいを別の次元に引き上げています。どの料理もプレゼンテーションも素晴らしく、カウンターの向こうのオープンキッチンがまるで劇場の様。 更にイタリアだけに拘らない自然派ワイン中心のペアリングも彩りを添えていました。 シェフの話も興味深く、久しぶりに色々と感動することが多いお店でした。定期的に通いたいと思えるお店の一つです。 Pizza Delivery ピザ屋のデリバリーに見立てた箱に入った前菜。ポレンタとお米を使ったパリパリの生地。エディブルフラワーやハーブのトッピングも美しい。 鮪 生ハム (ケッパー 台湾胡椒) 程よく漬けた漬け鮪に非常に薄くスライスされた生ハム。脂と旨みの相乗効果。台湾胡椒を使ったスープの風味が料理にもワインにも深みを与える。 ニョッコフリットに生ハムを乗っけて頂く。やっぱりこの食べ方好きです。店内にあったスライサーは0.02mmまで薄くカットできるとのこと。貴重なスライサーでカットした生ハムは本当に美味しいです。 夏野菜 ケンサキイカ 帆立 (イカ アニス) ハーブがたっぷりと盛られた下には烏賊と帆立が隠れています。ハーブや花は広島の梶谷農園のものだそう。赤いハーブの花は初めて見ました。 烏賊の風味がほんのりするスープは主役ではなく、引き立て役として、良い仕事をしている。アニスの風味はリースリングともよく合います。 Gyotaku (サオール) ミラノでも提供しているというGyotakuと名付けられた一品。徳吉シェフ自ら目の前でスタンプを押し、皿に魚の頭の部分を描いていきます。 鰯の身はふっくらとして、柔らかく、コクもある味付けも素晴らしい。 合わせるスープはサオールという料理をベースにしたもの。ローストオニオンの様な風味と酸味を感じます。 トマト水 雲丹 賀茂茄子 (ズッキーニ オリーブ) 目の前で焼いた賀茂茄子をシェフが捌きます。食感も良いパスタは乾麺の様にも生麺の様にも感じます。雲丹の甘みも加わり贅沢なパスタです。 スープはオリーブらしい風味もちゃんと感じられました。 エゾ鹿 鮎 葡萄 (椎茸 山椒) 鹿肉の陰から鹿の顔が覗くシュールな一皿。笑 葡萄は鹿肉と合うのは判っていたけど、鮎のペーストを添えるのは斬新。 卵かけご飯 花咲蟹 (焼きトウモロコシ) イタリア人には不評らしいリゾット風卵かけ御飯。固めに炊いたご飯に白身、黄身、チーズの順に混ぜていきます。トッピングは花咲蟹の身と和牛の生ハム。 スープは甘い焼きトウモロコシの香りが。 ボネ 苺 (カカオヴィネガー ミント) Cannolo Siciliano 目の前でリコッタチーズを詰めて仕上げてくれます。 フレッシュハーブでいれたハーブティーも美味しかったです。