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金沢駅西口のエクティルさんへ。 なかなかタイミングが合わず、約半年ぶりの訪問です。 地元での認知は上がっていますが、やはり遠方から訪れる方が多い様に感じます。 金沢周辺では、珍しい本格的なスタイルのフレンチというだけでなく、珍しい食材を使ってシェフの技術と独創性で仕上げている感じ。更にはマダムと二人三脚でつくり上げるそのホスピタリティを求めて何度も訪れる方が増えている様です。 今回はディナーでの訪問。 コース開始時間は18時半。ドアオープンは18時ですが、この時期は既に外は真っ暗。早めに向かいますが、マダムがいつもの様に外で待っていてくださいます。 11月にこちらを訪れたのは何度かありますが、旬の蟹は最近はオプションになっています。価格や資源の問題もありますが、香箱蟹が有名になり過ぎて、どこのお店も画一的な料理を出されており、敢えて蟹を出さないお店も増えつつあります。 客側も現状を理解し、特に普段から食べ歩く方々は蟹を求めない姿勢が必要なのかもしれません。 自分も蟹の時期に金沢を訪れるのは暫くやめようと思います。 とは言え、今回も旬の食材を使った彩り豊かな料理が続きます。 定番になっている料理もアップデートされていたりしますが、特に後半はどれもメインになってもおかしくないクオリティ。 特に熊や仔猪を使った皿はジビエの美味しさを改めて感じられる。 また、世界的なトレンドなのかもしれませんが、フレンチやイタリアンでもアジアや中東のニュアンスを入れて仕上げていることが多いように感じます。こちらでもシェフは最近はスパイスなど積極的に前菜などで使われていて、新しい味わいを表現されていて、面白いと感じました。 最近は直前だと予約が埋まっている事もあるので、早めの予約をオススメします。 MENU Gastronomique Soupe〈一献〉 白山芝茸 大根菜 小松菜 ナッツメグ クミン ジロール コリアンダー ターメリック マジョラム Amuse-Bouche 〈出会いテロワール〉 能登島高農園 バターナッツかぼちゃ 無添加瀬戸雲丹 そば粉ガレット イベリコレバー 茄子 ハモンセラーノ 福井産 黒龍吟醸豚 焦がしじゃがいも 金沢漁港カンパチ セロリラブ ハリッサ ボッタルガ 牛のテール 北アルプス天然香茸 Le respect 〈Jose Alime Flance へのリスペクト〉 加賀橋立 朝セリ香箱蟹 specialite 〈スペシャリティ〉 長野 ワサビ田トリュット 七尾糸瓜 creation 〈創造〉 岐阜 熊 白山天然しめじ Cadeau de la mer 〈記憶〉 朝競り新湊漁港カマス 福井産へしこ 七尾漁港白子 Bouchiees〈余顔〉 愛媛早青八朔 Plat Prinipal〈薪〉 北アルプス仔猪 能登島野菜 Grand Dessert 〈時〉 シャインマスカット 苺 Misuardise〈余韻〉 お楽しみ Café Thé de bar Thé noir コーヒー 加賀茶 加賀紅茶 数ヶ月ぶりに金沢駅西口の住宅街の隠れ家フレンチのエクティルさんへ。 今年もゴエミヨに掲載されていて、認知も上がってきています。地元客の利用はまだまだ少ない様に見えますが、海外からプライベートジェットで繰り返し訪れる様な方もいる様で、国際的な富裕層やグルメな方も認めた本格的なお店だと思います。 前回はランチでの利用でしたが、今回はディナーで。 日が長くなっているので、スタート時間に合わせてのんびりと伺いますが、まだまだ明るく、風も清々しく気持ちいい。 店の前ではいつもどおり、マダムが待っていてくれて迎えてくれます。 お店の前の木々は暖かくなって生い茂ってきていて、夏らしい雰囲気になってきています。 前回訪れた際に5月には仔山羊が入る予定との事だったので、今回は合わせての訪問です。 かなりコスト度外視な素材な様で、実際には能登牛よりも高価。通常コースでは使いにくい素材な様で、貴重な経験です。 以前にも別の部位を頂いていましたが、今回のものは全くの別物。食感や旨みに大変驚かされました。 他の料理も今の金沢で手に入る食材を贅沢に使っていて、卓越した技術で仕上げている。 ワインは今回もペアリングで。 地元のワインや日本酒も取り入れながら、フランスワイン中心のペアリング。どれも単体でも美味しいですが、きちんと料理を引き立てていて、ワインも料理も進みます。 今回はトータルでは素材的に難しい季節だったと思いますが、色々と楽しめました。また別の季節に伺いたいと思います。 MENU Gastronomique Soupe <一献> 焼きとうもろこしの冷製スープ Amuse Bouche <出会いテロワール> 能登島熟成人参 根室かねせ瀬戸商店無添加雲丹 宇出津さより スペイン産カエル シブレット 琵琶湖鮎 ハンガリー鳩・鴨、岩手鹿・健康鶏砂肝パテアンクルート Hors d’oeuvre <始まりの序曲> 二俣町いのしし 花山椒 羽咋市椎茸 spécialité <スペシャリティ> 岩瀬岩牡蠣 トマトジュレ céation<創造> 宇出津鮑 Nouvelles feuilles vertes <新緑> 牛尾 リードヴォー 能登島ごぼう Cadeau de la mer <記憶> 七尾漁港甘鯛 金沢漁港赤いか Bouch'ees <余韻> 苺 ライム Plat Prinipal<薪> 黒部 吉田興産の乳のみ仔山羊 période de dix jours <一旬> 金時草麺 仔山羊出汁 Grand Dessert <時> サクランボ Mignardise<余韻> お楽しみ Café Thé de bar Thé noir コーヒー 加賀棒茶 加賀紅茶 雪が道路脇に残る中、金沢駅前の住宅街を抜けて向かいます。今回は久しぶりにランチでの利用です。 コースは12時スタートですが、30分前にはドアがオープン。いつもマダムがお店の外で待たれているので、日差しがある中とはいえ、早めに向かいます。 雪の日が続いていますが、こちらはキャンセルがほとんど入って無いそうです。地元の昔からの常連さんが多い事もあるかもしれませんが、きっと皆さんシェフの料理と共に、お二人の温かいもてなしを楽しみに訪れているのでしょう。 まずはいつも通り、ウエルカムハーブティーから。やはり雪でハーブ類は入手も難しいのか、いつもの様に葉っぱがたっぷりとは行きませんが、身体は温まります。 前菜は温かいスープから。これもこの時季としては嬉しい。色々な素材の旨みや食材の食感も感じられて、期待が高まります。またペアリングのシャンパーニュも適度な酸味が味わいを引き立てます。 そして次々とアミューズが続きます。 メニューには載らない素材も含めて、定番のものから、貴重な旬の素材も相変わらずそのバリエーション、組み合わせ、盛り付け、香りも素晴らしい。 更にワインと合わせての味わい、風味も楽しい。 魚介もどれも素晴らしいが、メインの乳飲み小鹿は火入れも含め味わいも食感も素晴らしい。お腹はいっぱいなのだけれど、もう一切れ食べたいと思ってしまうほど。 難しい季節だったとは思うけれど、今回も楽しい訪問となりました。 春には仔山羊をまた提供される予定との事で、暖かくなった頃にでも、また伺いたいと思います。 MENU Gastronomique Soupe く一献> フランス産ホワイトアスパラ Amuse-Bouche <出会い テロワール> 能登島熟成人参 根室かねせ瀬戸商店 無添加雲丹 三重はまぐり白蕪 新湊あおりいか スペイン産かえるシェリー 輪島ずわい蟹 Hors d’oeuvre <始まりの序曲> 岩瀬漁港 まんじゅ蟹 l’hiver <冬> 穴水産牡蠣 NOTO <字出津> 白子 ホワイトアスパラ Blanc de montagnes <山> スペイン産鳩 フォアグラ 能登115 Cadeau de la mer <海からの使者> 魚津漁港平目 能登島ふぐ Bouch'ees <休息> デコポン Plat Prinipal <薪> 岩手大槌 乳飲み小鹿 河北潟川端れんこん Grand Dessert <時> 小松市本田農園苺 高松町紋平柿 Mignardise<余韻> ショコラ Café Thé de bar Thé noir コーヒー 加賀棒茶 加賀紅茶 金沢駅の西口側から歩いて10分ほどの住宅街の中にあるフレンチ。 以前から世界的に著名なレストランレビューなどからも絶大な評価をうけていて、春にはゴエミヨ、先日には東京の超有名店に混ざってLa Listeにも選ばれております。 そういう事もあってか、SNSなどの情報を見て来るのか、外国人のお客さんも多い様子。とは言え、なかなか地元の一般客には馴染みが無いのか、平日は落ち着いている事もある様です。 その分、個人的には隠れ家でのんびり過ごせるので有り難いのですが。 今年は既に雷が鳴り、霰も降る季節に早々と入り、駅から徒歩で向かうのは若干大変ですが、長くは降り続かないので、合間を見ながら向かいます。 お店の前ではマダムがいつもながら傘を持って寒い中、待って頂いています。何時ごろに来るか判らないだろうに下手すると30分は外で待っている事もあるのではないかと心配になります。18時半コーススタートですが、18時には扉を開けられるので、早めに行って、温かいウエルカムハーブティーを飲みながら、ゆっくりと過ごされるのがオススメです。 この時期はこれまでもコースには香箱蟹や地元のブランド蟹の加能蟹を取り入れていましたが、今年は蟹を含んだコースは別にされた様子。実際、県外からの客は蟹を求めて訪れる方も多いと思いますが、個人的にはそこまで蟹に対しての思入れは高くない。大きいだけで値段が異常に上がるブランド蟹も不思議な感じです。 とは言え、今回は中間の香箱蟹を含めたコースに。今季では初めて、一杯分丸ごと頂きました。 コースはいつも通りにアミューズからのスタート。 美味しいシャンパンを飲みながら、一体、何種類の前菜が出るのだろうと思うほど、次々に運ばれてきます。定番のものも含めて、これだけ頂けるのはなかなか無いと思う。 続く香箱蟹は丁寧な仕事が一目で判る。 なかなか大勢の分は用意できない様なので、少人数で伺うのが良さそう。 味わい的にもカリフラワーを使ったり、センスを感じさせる仕立てで、ちゃんとフレンチに仕上げている。爽やかな別添えのソースも美味しい。 どの料理も印象に残る美味しさで、贅沢なのだが、唯一の難点はかなりお腹はいっぱいになる事。ボリュームも品数も含めて、きっと出したい料理もたくさんあるのだろうが、食べるのが好きでサービスもしたくなるのだろう。 パンも色々な種類を毎回、用意して頂くのだが、心残りなのはすべて食べ尽くすのは難しい点。 こちらに伺う際はかなりお腹は空かせて伺わないといけないと毎回、反省してしまう。 メインはメニューには載っていないが鴨肉に加えて熊も出して頂いた。金沢周辺でも昔の様に熊を出すお店は少ないと思うので、個人的にも久しぶりだった。 今回もメニューには載せきれない食材が多く使われており、デザートまでかなり贅沢な構成だったと思う。 食後は紅茶を頂きながら、お二人と遅くまでお話しを聞きながら、ゆっくりさせて頂いた。 また、金沢を訪れた際には定期的に伺いたいと思います。 Soupe <一献> 能登栗 セロリ Amuse-Bouche <出会い テロワール> 能登島熟成人参 雲丹 能登町白子 新湊港デブカツオ フランス仔羊 スペイン産かえるシェリー Hors d'oeuvre <富山湾の始まりの序曲> 西海港 香箱蟹 カリフラワー Saison<父親へのリスペクト> 愛知産うなぎ Les Sentments<石黒農場への感謝> 岩手石黒農場ほろほろ鶏 木滑なめこ 河北潟川端加賀れんこん Le Courant est Propre<海流> 輪島港 ずわい蟹 Cadeau de la mer <海からの使者> 富山四方港きじはた 三重産車海老 Bouch’ees<休息> みかん Plat Prinipal <薪> 岩手産鴨肉 Grand Dessert <時> 林檎とフロマージュ 高松町紋平柿 Fromage <余韻> 黄金 Café Thé de bar Thé noir コーヒー 加賀棒茶 加賀紅茶 春以来、数ヶ月ぶりに訪問です。 今も精力的に能登地震の被災地の支援を続けられていますが、お店の方も以前にも増して素晴らしい料理を提供されています。 お店は金沢駅からも徒歩圏内の住宅街ですが、お庭も最近、整備されて、BBQなども出来る様に整備されています。 以前のお店では掲載されていましたが、この春にはこちらでもゴエミヨに掲載。6月には丁度、オープン1周年も迎えられました。 毎回、旬の素材も取り入れて、異なる料理を提供されますが、今回はいつも以上に渾身のコースといった感じで皿数も多く、非常に気合いが入った感じで驚かされた。 アミューズから品数も多く、まるで日本料理の八寸の様な感じ。こちらでは新鮮な感じ。 魚介も普段は頂けない様なものも適切な調理で提供。どれも驚かされたが、通称デブ鰹と呼ばれる鰹は富山湾に留まって生息する様で脂ののりから鰹とは全く異なる風味で面白かった。 更に鳩は他のお店で頂くものとは全く異なるフレッシュな味わいと深み。ここがメインかと思いきや、泥障烏賊、口直しが入ってからの珍しい仔山羊。山羊はなんとなくクセの強い食材で肉も固い印象ですが、仔山羊は自分も多分初めての経験。仔羊に近い雰囲気ですが、フレッシュで柔らかく旨みも強い。なかなか出回らない食材だと思いますが、なかなか美味しい。 今回もいつも通りワインペアリングで頂きましたが、ワインも面白そうなものを色々と準備頂いた様で、特別に取り寄せたものもあり、気を遣って頂き大変有り難い。 料理にも大変合って、素晴らしく、ついつい飲み過ぎてしまう。 地元でも有名なシェフですが、国内外からと遠方から一人で訪れる客も最近は多い様。敢えて早めに予約を閉じて貸し切りにされる事も多い様なので、早めの予約をオススメします。 Soupe 一献 山梨 桃 Amuse-Bouche 出会い 人参 雲丹 蛤 長野 鶉 ヤングコーン おわら 最中 熊本 馬肉 フランス 仔羊 とうもろこし Hors doeuver 始まり 岩瀬 デブ鰹 氷見 鱒 Saison季節 柴垣 岩牡蛎 Les sentments 想い 宇出津 鮑 ルタバガ Reconstruction 復活 フランス 鳩 Cadeau de la mer 海からの恵み 能登島 平目 アオリ鳥賊 Bouch ees 休息 赤紫蘇 Plat prinipal 渾身 黒部 仔山羊 Plat de cloture 締め 金時草 山羊コンソメ Grand Dessert 饗宴 マンゴー パッション Cafe au The コーヒーまたは加賀紅茶 昨年11月以来、数ヶ月を空けての訪問です。 これまではディナーでの訪問でしたが、今回は初めてのランチタイムでの訪問。とは言え、コース内容や価格設定は変わりません。 いつも通り、駅前から歩いて向かいますが、駅からは数分の道のり。天気予報よりも早く雨が降って来ましたが、マダムが心配されてお店の前の道路沿いまで出て、傘を持って待っておられて、こういう気遣いが相変わらず素晴らしいお店だと思います。 一月の震災をうけて、御本人もお店や自宅も被害を受けておられますが、シェフは早くから二月末までの営業をストップして、被害が大きく、支援が遅れている奥能登、特に珠洲方面の支援を現地で行い、その行動力、発信力にも頭が下がります。金沢周辺だけで無く、全国のシェフも賛同され、協力されたり、メディアでも報じられて、影響力は大きかったと思います。 その際のお話も色々と伺えましたし、環境の素晴らしさに惚れ込み、ご本人も珠洲の方に移り住みたいと話されているほど。笑 今回のコースもかなり気合が入っていて、品数も多いし、食材も驚く様なものが続く。でもやっぱり、こういう料理を作っていると集中出来る事もあると思いますが、充実していて楽しいとも話されていました。連日お疲れの中、活き活きと料理を仕上げられて、更にコースが終わった後もずっと立たれたまま、夕方まで話に付き合って頂き、楽しい時間を過ごせました。 料理もワインも金沢ではトップクラスなのは、相変わらず、こういう雰囲気も含めて、ファンが多いお店なのだと思います。前のお店に続き、今回、こちらのお店でもゴエミヨに掲載されました。今後、認知も人気も上がってくると思いますが、また定期的に伺いたいと思います。 Soupe 一献 長野 ホワイトアスパラ Amuse-Bouche 出会い 人参 雲丹 新湊 ホタルイカ 金沢 鯵 七尾 浅利 フランス 仔羊 おわら 最中 フォアグラ Hors d'oeuver 始まり 金沢港 加能蟹 Noto 能登への思い 七尾 水蛸 Reconstruction 復興 岩手 石黒農場 ホロホロ鳥 Toyamagolfe 富山湾 岩瀬 ボタン海老 Montagne 山の幸 フランス アスパラ モリユ茸 白山 熊 Cadeau de la mer 海からの恵み 岩瀬 アラ 七尾 梅貝 Bouch'ees 休息 デコポン Plat prinipal 渾身 岩手 小鹿 Grand Dessert 饗宴 林檎 苺 Mignardise 小さなお菓子 Cafe au The コーヒーまたは加賀紅茶 夏以来、数ヶ月ぶりに訪問です。 涼しい季節は駅から歩いても、あっという間に感じます。 お店の入口まで来ると、今回もマダムが外まで出て来て、出迎えてくれます。何かセンサーでもあるのかな? 以前から18時半にコースはスタートでしたが、予約サイト上の時間が扉のオープン時間の18時になっていて勘違いして早く訪れる客が多かった様ですが、予約サイト上の表記は判りやすい様に変更されています。 また以前と異なる点として、息子さんがお店を離れられている様で、現在はご夫婦お二人で営業されています。 その為、席数はかなり絞っている様で、2組4名程度を限度にして、予約も早めに止めている様なので、早めに予約される事をオススメします。 シェフも出来る限り、ちゃんと美味しいものを食べに来てくれる方を大事にされたい様で、そういうお客さんに集中して料理を作りたい様です。 そういう訳でこちらのお店には出来るだけ少人数で訪れる事をオススメします。その方が料理の内容もアップするかもしれません。 今回のコース内容は解禁されたばかりの蟹も含まれる内容。最高級の大きなものは含まれませんが、その分、リーズナブルな価格設定。とは言え、他ではなかなかお目にかかれない美しい個体。こちらでは通常は市場からその日に使うものを仕入れている様ですが、市場が休みの日はお店の水槽で生かしたまま管理されている様で、目の前で生きた蟹を見せてくれます。 コースは以前と同様に品数も多く、旬の地元の素材も贅沢に使った内容。 どの皿も流石と言った感じだし、綺麗に盛られた蟹の一皿もフレンチらしさも感じられる仕上がりで、これだけでゆっくりと飲みたいとも感じられる。 目の前で蟹しゃぶを仕上げて頂いたり、おまけで蟹のブイヤベースをメインの後に作って頂いたり、少人数ならではの贅沢な時間を過ごさせて頂いた。 本当に隠れ家とも言えるお店だが、金沢では一番実力も経験もあり、新しいことにも挑戦されている素晴らしいお店だと思う。また違う季節に金沢に訪れる度に伺いたいと思えるお店です。 Soupe 一献 能登島蕪 原木なめこ Amuse-Bouche 出会い 人参 雲丹 金沢 甘海老 フォアグラ ノルウェーサーモン 蛤 おわら 最中 Hors d'oeuver 始まり 金沢港 香箱蟹 キャヴイア Traditions 父からの伝承 愛知 鰻 Saison 季節 穴水 牡蛎 Montagne 山 椎茸 兎 Cadeau de la mer 海からの恵み 金沢港 加能蟹 岩手 松茸 Bouchees 休息 ザクロ Plat prinipal 渾身 山鳩 Avent Dessert 余韻 押水 無花果 ジャスミンのプティポー Grand Dessert 感謝 カシス Mignardise 小さなお菓子 Cafe au The コーヒーまたは加賀紅茶 金沢駅西口から徒歩8分ほどの住宅街に数ヶ月前にオープンされたばかりのフレンチレストラン。 以前は同じく西口に自社ビルを持ち長く市内でも多店舗経営をされていたプレミナンスの川本シェフが自宅の一階を店舗にリニューアルし、家族で新たな挑戦を始められました。 以前のお店ではミシュランやゴエミヨにも掲載されていましたが、コロナの影響で会社は昨年、破産されていましたが、ようやく再出発という感じで、以前からの常連さんを中心に早速、話題になっている様です。 これまでの大箱の店舗とは異なり、カウンター中心で、シェフやマダムともコミュニケーションを取りながら、調理しているところも目の前で眺めながら食事が出来る劇場型のシェフズテーブルといった感じ。 キッチン奥には薪火の窯が設置されていて、火を使った調理はそちらで行われます。炭火や熾火を器用に使い分けられているのも流石という感じです。 全国的に一気に増えて来ている薪火を使ったお店ですが、金沢周辺ではまだまだ少なく貴重な感じ、更に火の使い方もなかなかです。 料理の食材や使われている器も地元の石川を中心に北陸三県の有名生産者や作家のものを贅沢に使われている点でもローカルガストロノミーとしての評価もできる。 最初から釋永岳さんやShimooさんのものなども贅沢に使われている。 料理は運ばれて来た瞬間から見た目にも美しく目を奪われるが、皿も適切な温度で香りも立ち、五感で楽しめる。 現在のおまかせコースを始められてから、「皆さん、食べるのが早くて驚いている」と話すシェフであるが、目の前で仕上げられて行く様子を見ながら待っているのだから、出て来た瞬間に料理に集中して食べ進めてしまうのは当たり前な感じもします。 皿数は比較的ありますが、居心地も良く、ずっと食べていたいとも思えるクオリティ。これまでとは違うスタイルのコースだと思いますが、最近のトレンドも抑えながら、しっかりと仕上げてくるのは経験も豊かなシェフならではだと思います。 またサービスは息子さんがソムリエとして在籍。ワインや日本酒を中心にペアリングも提供されており、きちんと格も合ったワインを提供されている。 若干、人と話すのは苦手なのかなとも感じますが、頑張っている姿は微笑ましく、サービスに関しても素晴らしい。 気になったのは、やはり、窯の側の席は若干、暑く、グラスのワインも温まってしまうので、調整は必要かもしれない。 また予約時間はディナーは18時となっているが、実際にはドアオープンが18時、ディナー開始は18時半という事なので注意が必要です。 シェフはコースが始まるとお客さんと話している暇がほとんどないとの事なので、早く来てくれる分には、ゆっくり話せて有り難いとの事でしたが。 サービスで冷たいハーブティーなども出して頂けたので、コース開始まではゆっくりと過ごせながら、あっという間に感じました。 直ぐに認知も人気も上がりそうですが、また、機会を見て別の季節に伺いたいと思います。 Soupe 一献 アボガド Amuse-Bouche 出会い 能登 サザエ 人参雲丹 白海老四十物昆布〆 おわら最中 金沢 カマス Hors d’oeuver 始まり 珠洲 岩牡蛎 Tetre大地 河北潟 川端 蓮根 Traditions 父からの伝承 愛知 鰻 Ete’ 夏 犀川 鮎 Montagne 山 鶉 Cadeau de la mer 海からの恵み 能登島 アラ 水蛸 Bouch'ees 休息 高農園 赤紫蘇 Plat prinipal 渾身 岩手 小鹿 Avent Dessert 余韻 高松 デラウェア Grand Dessert Arri’ere-gout 饗宴 黒部山羊 桃 Mignardise 小さなお菓子 Cafe au The コーヒーまたは加賀紅茶
2025/11訪問
8回
地下鉄丸太町駅から程近い古民家フレンチのMOKOさん。 オープンから程なく、ミシュランの星も獲得されて、本格的なその料理も人気です。 今回は昨年の同じ時期以来、1年ぶりの訪問。 昨年はフェスティブシーズンのスペシャルメニューにチャレンジされていましたが、難しさもあり、今年は通常メニューの様。 とは言え、自前で熟成された魚介やジビエも豊富で、より豪華な内容。今回はランチでしたが、品数も多いディナーの方がオススメです。 お店自体はスタッフも増えて、人気も上がっているのがよく分かります。 シェフも営業中はスタッフに任せるところは任せている感じで、若いスタッフも育ってきている。 ワインはフランスのクリーンナチュラル主体でペアリングが可能。シェフがお気に入りだというワインなども提供されますが、なかなか美味しかったです。 アクセスしやすい場所ですし、ジビエを堪能したい場合には、いい選択肢になると思います。 長崎頭鰤 蕪 キャビア 京都猪 椎茸 菊芋 ケール 長崎クエ ブロッコリー 小松菜 京都鹿 腿 首 肩 心臓 キャベツ ジュニパーベリー ミルフィーユ ヘーゼルナッツ プラリネ お茶菓子 アーモンド 丸太町の裏通り、丸太町通から少し入った場所にあるフランス人シェフがオーナーのモダンフレンチ。 オープンから2年目になりますがミシュラン掲載などもあり、最近はなかなか忙しそう。 伺う度にキッチンには新しいスタッフが増えている気がします。 この日は久しぶりのディナーでの訪問。 この時期はホリデーシーズンで、いつもよりコースの値段は上がっていますが、カウンター席は早い時間からほぼ満席。 外国人客も多いですが、日本人の利用も増えている様です。 コース内容ですが、いつもより高級食材が使われていて、普段、あまり外食されない客層には判りやすく贅沢さを味わえる感じ。 個人的には逆にシェフの個性が欠け、クラシック寄りになっていて、熟成の良さもあまり感じられず残念でした。 来年はもうやらないかもという話なので、最後の機会としては良かったのかもしれませんが。 ジビエの季節なので、次はもっと熟成肉の良さを楽しめると良いかなと思います。 ワインはクリーンナチュラルですが、最近、メーカーズディナーをされた生産者やインポーターのものも。 ペアリングとしては特に問題はないのですが、バリエーション含めて、ソムリエ不在の弱さは今後の課題かなと思います。 普段から客単価が上がる様にメニュー構成が変わって、より面白さが出て来ると、更に良いレストランとして進化しそうです。 また、定期的に伺いたいと思います。 北海道産帆立、オシェトラキャビア Hokkaido Scallop, Oscietra Caviar 富山産牡丹海老、カリフラワー Toyama Botan Shrimp, Cauliflower 熊本産天然平目、牡蠣 Kumamoto Wild Flounder, Oyster 国産野鴨 “トゥルト”、フォアグラ Japanese Wild Duck "Tourte", Foie Gras 京都 大原産鹿肉、菊芋 Kyoto Ohara Deer, Jerusalem Artichoke ブリー・ド・モー トリュフ Brie de Meaux Truffle 福岡 朝倉産柿、'Honey Woods' 彼岸山はちみつ Fukuoka Asakura Persimmon, 'Honey Woods' Honey モンブラン Mont Blanc 地下鉄丸太町駅からも程近いモダンフレンチに今回も数ヶ月ぶりの訪問です。 やはりこちらの料理やワイン、雰囲気を堪能するならディナーでの訪問がオススメですが、今回はタイミングが合わず、ランチでの訪問です。ただ、ランチでも充分にこちらのニュアンスは楽しめると思いますし、明るい時間帯の方が庭や町家の雰囲気も感じられるかもしれません。 この春にミシュランに掲載された事から、以前に比べて認知も人気も上がっており、カウンターはほぼ満席。外国人の利用も多いですが、日本人の地元の客も増えている様子。 日にもよりますが、夜の方が比較的、予約は取りやすいのかもしれません。 客入りが増えている事から、スタッフも増え、以前よりもやりたい事がやりやすくなっている様に見えます。 ドライエイジングの庫内も以前よりも魚も肉も多く入っており、コースが始まる前から気になります。 コースの始まりは二日間熟成の鯵を使ったものから。シェフが熟成中のものを見せてくれます。 サイズ的にも立派ですが、綺麗に処理されています。 鯵の風味、食感も素晴らしいですが、夏らしい素材と組み合わせており、ワインも進みます。 後半の九絵や豚も熟成されたものですが、適度に脱水されて、火が入った後の状態もちゃんと計算されており、食感が非常に良い。 豚は半頭事で仕入れている様で、脚が丸ごと熟成庫に入っています。提供される一皿にも腿、肩、首が使われており、調理法も異なり、味わいのバリエーションも楽しめる。 ドリンクは今回もペアリングで。 ランチはデザートを入れて、5皿のコースなので、先ずは3杯のセットから始めますが、途中で様子を見ながら増やすことも可能とのこと。 もし、最初からチーズを頼む予定なら5杯のセットでも良いかもしれません。 ワインは自然派中心のラインナップ。 どれもペアリングの精度もそうですが、クオリティ自体も素晴らしい。 食事の雰囲気とも合っており、食も進みます。 次は涼しい時季にまたディナーでお伺いしたいと思います。 明石産鯵、胡瓜 Akashi Horse Mackerel, Cucumber 大原産ビーツ、紫蘇 Ohara Beetroots, Shiso 長崎産九絵、ズッキーニ Nagasaki Grouper, Courgette 長崎産五島豚、茄子 Nagasaki Goto Pork, Aubergine 'Mythese'チーズセレクション 'Mythese' Cheese Selection パイナップル 'パヴロヴァ' Pineapple 'Pavlova' コーヒーもしくはティー Coffee or Tea 数ヶ月ぶりに訪問です。 前回、訪問時には既にミシュラン掲載がプリアナウンスされていましたが、正式に一つ星獲得が発表されてからは、更に反響が大きい様子。 元々、外国人観光客は早い時間帯か、かなり遅い時間帯の利用を好みますが、この日も最終入店時間に複数組の外国人が入ってきていました。 日本人の利用者も徐々に増えてきている様ですが、一般の方はよほど有名かリーズナブルなお店じゃないと難しいのかもしれませんね。 東京などの遠方から訪れる方も増えると面白いかなと思いますが、先日、こちらのお店が虎ノ門のアンダーズのダイニングでポップアップを5日間行い、反響も良かった様で多少は認知も上がった様です。 この日はディナーでの利用でしたが、メニュー構成や料理のクオリティも以前よりも良い方に向かっている。焼き物全般を任せられるスタッフが加わった事もあると思いますし、より積極的に国内の旬の素材を使っていることもありそう。 熟成庫には鴨が何羽も入っている。 遠目に見るとまるでローストしている様な色合いだけれど、実際には低温でドライエージングしており、生ハムなどに近い状態なのかもしれない。 この日はメインで数週間熟成したものを頂きましたが、レアに仕上げられた肉は食感も味わいも面白い。 他の前菜などの料理も以前より手間が掛かっているし、以前は奥のキッチンテーブルで仕上げていた料理もカウンター目の前で仕上げていて、より臨場感も増している。 まだまだ今後も進化する可能性を感じられ、今後も定期的に伺っていきたいと思います。 石川 桜鱒、大原の山菜 Ishikawa Cherry Trout, Ohara Mountain Vegetables ホワイトアスパラガス、甘海老 White Asparagus, Sweet Shrimp 北海道産帆立貝、ほうれん草 Hokkaido Scallop, Spinach 大分産子羊肉、茄子 Oita Lamb, Aubergine 茨城産鴨肉、スイートコーン Ibaraki Duck, Sweet Corn 'Mythese'チーズセレクション(別途料金¥1,500) 'Mythese' Cheese Selection (Supp. ¥1,500) パイナップル、マンゴーソルベ Pineapple, Mango Sorbett 多良間島産黒糖タルト、ジンジャーアイスクリーム Tarama Island Brown Sugar Tart, Ginger Ice Cream コーヒーもしくはティー Coffee or Tea レモン メレンゲ フィナンシェ 地下鉄丸太町駅からも歩いてすぐの古い町家を改築されて昨年オープンされたMOKOさん。 オープンから間もない昨年の夏前にランチで伺っていましたが、久しぶりに今回はディナーで訪問です。 年末にお店の前を通ったところ、以前にジャンジョルジュに居られたソムリエの方が気づいて、前まで出て来られて、少し立ち話をしていた事もあり、その後の変化や進化が気になっていました。 こちらのお店自体、間もなくオープンから一年を迎えますが、少しずつ認知度も上がってきていて、更に4月に出版されるミシュランガイドの先行発表で、掲載される予定である事が既にアナウンス。 まだ星の数などは判りませんが今後が楽しみ。 また、早速、目ざとい外国人の予約が増えてきているとの事で、ミシュランの正式発表後は予約も取りづらくなるかもしれません。 今回のディナーはランチに比べても品数は多いですが、以前からの進化も充分に感じられる内容。一週間ほど自前で熟成させた魚を使った料理も旨みが増していて素晴らしいですが、合わせる素材の組み合わせなども流石のセンスを感じさせる。 更にソムリエが加わった事で、以前よりもナチュラルワイン主体のペアリングとなり、料理の味わいを引き立てている。基本、クラシックなクリーンナチュラル系なので、自然派のクセが苦手な方でも充分に楽しめるセレクションだと思う。 夜遅くまで色々と話も伺えて、今後の進化も楽しみだし、また別の季節に伺いたい。 アミューズ ブリオッシュ、烏賊 Amuse 大分産天然鰤、人参 Oita Wild Amberjack, Carrot 北海道産帆立、カリフラワー Hokkaido Scallop, Cauliflower 三重産平目、ロマネスコ Mie Flounder, Romanesco 京都大原産鹿肉、キャベツ Kyoto Ohara Deer, Cabbage 熊本産黒毛和牛、菊芋 Kumamoto Black Wagyu, Jerusalem Artichoke "Mythese"チーズセレクション 'Mythese' Cheese Selection 林檎、ヴァニラアイスクリーム Apple, Vanilla Ice Cream ヴァローナグアナラチョコレート、オレンジ Valrhona Guanaja Chocolate, Orange コーヒーもしくはティー Coffee or Tea 京都地下鉄の丸太町駅からも程近い路地裏にオープンされたばかりのお店。 古い町家を改装されて、かなり贅沢でモダンなスペースを造り上げておられます。 店内に一歩入ると、意外と広いスペースと多くの席があるのに驚きます。 まだ認知が低いこともあり、予約はまだ落ち着いており、カウンターメインの営業の様ですが、将来的には逆に敢えて、カウンターは使わずに、テーブル席中心でのサービスにするのも、意外と雰囲気は良い気がする。 ただカウンター席に座って驚くのは、大きな一枚板を使われていること。かなり長い板なので、継ぎ目を探してみてが見つからない。どうやら元は8メートルもあるチェリーの板で、逆にこれを削ったり、端は棚など別の用途にも使われている様。 またキッチン脇にはドライエイジング専用の冷蔵庫が置かれている。熟成肉専門店ならわかるが、こういうレストランで見かけたのは初めて。上には肉、下には魚が綺麗に吊るされている。今後、ジビエなども提供したいとの事で、その季節が楽しみです。 全体的にすごくお金が使われていることが判るが、どうやらシェフの奥様の実家の会社がバックアップされている様。 シェフは元々、ロンドン出身。タイユヴァンなどで長く修行された後、日本に移住。この春に京都にジャンジョルジュの国内二店舗目が営業を開始しているが、そちらの準備などにも関わって居られた様子。そちらのオープンが遅れている間に独立し、こちらのオープン準備を進めていた様。サービス担当の女性も最近まで、ジャンジョルジュの開店に携わっていた様です。 この女性も海外が長いのか、シェフもそうですが、お二人とも綺麗な英語を話されていて、外国人客が多い京都ではかなりの強みになるだろう。 料理はランチコースだと、かなり皿数も限定されていますが、それでも海外出身シェフならではの料理を堪能できます。最近は海外のモダンな有名店で修行した日本人シェフも多いですが、酸味やハーブの使い方は外国人シェフの方が抜群に上手く、センスを感じることが多いです。 全体的に熟成もかけながら、うまく素材を活かした料理になっていると思います。予約が安定してくると更に進化が期待出来そうです。 最初に出されるパンは香りが良く、驚いたが、二階にベーカリースペースがあり、天然酵母を使った自家製との事。長時間発酵をされているので、サワードウに近い優しい酸味も感じられ、食事にもよく合う感じ。バターもフワッとしたホイップバターっぽい。 ドリンクは厳密にペアリングコースを提供されていないが、グラスでも色々と提供されており、泡、白、赤を料理に合わせて出して頂いた。現状、フランスのクラシック寄りのものが多い感じだし、ちゃんとしたソムリエが居られれないので、今後の課題だろう。 近くのKOKEさんとも仲良くされている様だし、モダンな料理にも合う、自然派ワインもうまく取り入れていくと面白いお店になりそうだと感じた。 蔵の中や個室なども食後に見させて頂いたが、かなりの拘りを感じられ、今後の展開も色々考えている様で、更なる進化が楽しみです。 また別の季節に訪れてみたいと思います。 明石産鯵のグリル、きゅうりの焦がしヴィネグレットと昆布オイル マリネした大原産トマト、トマトウォーターゼリー、湯葉、カモミールとレモンのオイル 和歌山産鰹、ズッキーニ、ソースヴィエルジュ オーストラリア産ラムロインと肉の白味噌煮込み、賀茂茄子、黒ニンニクと黒オリーブペースト “Miythese”チーズセレクション グアナラチョコレートのガナッシュ、ヘーゼルナッツとチョコレートのアイスクリーム コーヒーもしくはティー
2025/12訪問
7回
豊橋駅前のaruさんに久しぶりの訪問。 暑い時期を避けていたら、思いがけず半年以上を空けての訪問でした。 10月には過去にも何度か伺っていますが、似た素材を使っていても、これまでとはどれも異なる仕立てで、新鮮に感じられ、異なった印象を受ける。 常に新しい試みもされているが、やはり野菜の良さを引き出していて、他では味わえない美味しさを感じられる。地元の野菜を知りつくしているだけでは無く、ちゃんと丁寧に扱われているのがよく判る。 いつもシェフは特別なことは何もしていないと言われるのだが。 ドリンクは今回もペアリングで。 通常よりも季節ものの日本酒を使ったペアリングが多め。それだけ料理も甘みや旨みを重視した味わいになっているのだろう。 秋から冬にかけては安心する味わいかもしれない。 入り口の階段にはゴエミヨのエンブレムが更に増えていて、飾る場所も心配になる。地元での認知も上がっているとは思うけれど、予約が取れる内は今後も通っていきたいお店です。 東三河の畑から 早秋柿・牛蒡 オクラ 車海老 和梨 鰆 備中蓮根 秋味のスープ ボンジョールノ 赤羽太 落花生 にこまる 東三河の季節野菜 恵鴨 酢橘 和梨 約二ヶ月を空けての訪問です。 全国的にも認知度も人気も上がっているaruさんですが、日によっては余裕がある日もある様です。 冬の時期は地元の東三河の生産者の野菜が色々とある様で、スペシャリテの一つでもある玉レタスはこの時季ならではのもの。今回、頂いたものは例年より肉厚でしっかりとした感じですが、フレッシュな美味しさ、甘み、旨みは流石といった感じ。 コースは葉野菜が比較的多く感じられますが、トレビスやタルティーボもこの時季ならでは。少し火を入れると苦味も増しますが、旨み、甘みも増し、それらが動物系の味わいも引き立てて、流石のセンスを感じられます。 野菜に手を入れすぎるお店が多い中で、野菜のフレッシュな美味しさをここまで引き出し、他の食材と組み立てているお店はなかなか無いと思う。ビーガンやプラントベースでは表現出来ない野菜のおいしさを引き出していると感じる。敢えて高級食材を使っていないのも東三河の食材に自信がある現れでもあるだろう。 どの皿もそれぞれ面白さを感じ、満足度が高く、最後まで楽しめた。 ドリンクは今回もペアリングで。 日本ワイン、日本酒も含めた内容で、少し懐かしい貴重な日本ワインも楽しめ、良い経験にもなった。 豊橋は関東からでも新幹線のひかりなら1時間ほどで着くし、また定期的に伺いたいと思います。 実家の畑から青首大根 RivermondFarmさんのミニトマト 春菊 芽キャベツ スフィーダさんの白葱 イチローファームさんの白菜 トレビス 平目 玉レタス 北河さんのスナップエンドウ にこまる 東三河の季節野菜 本州鹿 ベルガモット 柚子 豊橋駅前のaruさんに約半年を空けての訪問です。 暑い時期は避けていましたが、こちらに来ると関東よりも結構、暖かい。 今年は季節が特に例年よりズレていて季節感もよくわからない雰囲気。本来なら旬の素材も出荷時期がズレている様です。ただメニュー自体は秋のコースだと思いますが、既に冬を感じさせる部分も見られます。 コースは玉蜀黍の甘い香りが漂う温かいスープから。玉蜀黍のエキスがたっぷりというか、こんなに甘みを感じさせる玉蜀黍の料理は他では味わえない。シンプルなアミューズですが、技術もセンスも感じさせる。 きっと提供したい食材が多いのだろうが、前菜が一口サイズとは言え、フィンガーフードの種類がいつもより多い。個人的には以前にも頂いた気もするがズッキーニとトウガラシエビの料理が好きな感じ。 その後に続く蕪を使った皿もシンプルながら野菜の旨み、甘みを引き出していて流石だと感じさせる。 やっぱり野菜の使い方に関しては国内ではトップクラスだと思います。 ズッキーニを焼いたものは香りや付け合わせを含めて、焼いた秋刀魚を思わせる雰囲気で、印象からも季節感じさせる。 ドリンクは今回もペアリングで。最近はシャンパンからのスタートも多いが、在庫一掃を考えている様。きっと今後は日本ワインや自然派ワインにフォーカスされていくのだろう。 今回は貴重な城戸ワイナリーやハスミファームさんも頂けて貴重な経験になりました。 また定期的に伺いたいと思います。 秋の玉蜀黍 菊芋 次郎柿 秋ズッキーニ シルクスイート 実家の畑から 蕪 備中蓮根 里芋 鈴木製茶さんの椎茸 秋ズッキーニとにこまる 東三河の季節野菜 本州鹿 キウイフルーツ ベルガモット 豊橋駅からも程近い場所のローカルガストロノミー。なかなかタイミングが合わず、半年近く空けての訪問です。 その間に今年もゴエミヨに掲載されて、入り口の階段にはゴエミヨのエンブレムが更に増えていました。 色々な季節に伺わせて頂いていますが、最初に訪れたのは、ほぼ同じ季節の6月。同じ様な食材も多く使われるのかなと思いましたが、一般的に夏野菜と思われているトマトやレタスの使用は減っており、今回は糖度の高い白い玉蜀黍のゴールドラッシュを使ったものが多く提供されました。やはりタイミングもあると思いますが、若干、季節のズレは出てきているのもあるのかなとも思います。元々、メニューに無いものも追加で提供されて、贅沢に旬の素材を楽しみながら、コースを楽しみました。 相変わらずコース全体として、野菜の使い方が上手く、それぞれの良さを引き出す仕立てになっていて、素晴らしい。火入れも食感や旨みを引き立てる感じで流石。皿も適度に温められており、香りもたつので頂く前から心が躍る。 特に何もしていないというメインの猪もまるで長時間熟成させた様な仕上がりで、上手く水分が抜けて良い食感。今年はなかなか良い脂身が付いた猪を頂く機会はありませんでしたが、脂は別途しっかりと焼かれてこれもなかなか美味しい。 ドリンクは今回もワインペアリングで。ワインも貴重な日本ワインを含めたペアリングで色々と勉強にもなります。 また異なる季節に訪れたいと思います。 東三河の畑から ゴールドラッシュ ミニトマト イチローファームさんのズッキーニ トウガラシ海老 スフィーダさんの空芯菜と男爵 北河さんの夏アスパラガス 春人参 ゴールドラッシュ 冷製スープ フラン 大根 黒ムツ ゴールドラッシュ にこまる 東三河の季節野菜 猪 エルダーフラワー ヴェルヴェーヌ 約3ヶ月ぶりに豊橋駅前のaruさんへ。 季節ごとに変わる料理ですが、今回はこれまでよりも、より地元の野菜の味わいを感じられる内容で、更に和のニュアンスが多く入ってきている様に感じました。 現状は前菜も動物性のものが使われていますが、この方向性であれば、思い切って肉や魚を全く使わないヴィーガンコース一本に一度振り切ってみても面白い様に感じます。 今回はメインの和牛もサスティナブルを意識した経産牛になっていましたし、名古屋周辺の客層的には難しいと思いますが、都内や関西、更に海外のお客さんを増やす為には、野菜をもっと前面に押し出していくと面白くなるのではと感じます。 東三河の畑から 青首大根 ミニトマト 金時人参 スナップエンドウ 蕪 フェンネル 平目 春菊と芽キャベツ イチローファームさんの玉レタス スフィーダさんのチーマディラーパ 鰆 北河さんのスナップエンドウとにこまる 東三河の季節のお野菜 経産和牛(源氏) ゆめのか檸檬 久しぶりに約半年ぶりに伺いました。 ちょうど約一年前にも伺っており、素材が被っているかもとの事でしたが、その時折の旬の素材を活かした料理はまた違った印象で新鮮。 皿の温度感、運ばれて来た瞬間から立ち上がる香り、調理法や火入れの工夫により素材の風味や食感を引き出す技、全てが素晴らしいと改めて感じます。 ペアリングは今回は日本ワインに加えて、フランスのものや日本酒も加えた感じ。 味わいに厚みもありながら、優しい雰囲気のものが多く、こちらの料理の方向性にも合っている。 色々な季節にこちらには伺っているが、また直ぐにでも伺いたいと思えるお店はなかなか少ない。 予約が取りやすい内に、また伺いたいと思います。 東三河の畑から 秋の玉蜀黍 落花生 和栗 次郎柿 蕪 墨鳥賊 備中蓮根 鈴木製茶さんの椎茸 渡り蟹 八名丸と秋の胡瓜 紅葉鯛 スフィーダさんの新米とマコモ茸 東三河の季節のお野菜 本州鹿 キウイ ごとう製茶さんの豊橋紅茶 もう少し早いタイミングで伺いたかったのですが、前回の訪問から3か月以上空けての訪問でした。 入り口の階段を上がると3月に発表された今年のゴエミヨのエンブレムが並び、3つ目が輝いていました。 料理の方は、まだ春らしい素材やメニュー構成かなと思っていましたが、意外と初夏や夏らしい素材も入ってきており、シェフも今年は1か月くらい早いと仰っていました。 それでも、やっぱり、どの皿を頂いても旬の野菜のクオリティ、三河の農産物の底力みたいなものを感じますが、やっぱり、シェフの野菜の扱いの上手さには、毎回、驚かされます。 人参のタルトはまるで後味が雲丹の様に感じますし、個人的にはトマトが苦手なのですが、世界一好きとも思える様なミニトマト。普通はチーズを詰める事が多い花ズッキーニには野菜もたっぷり。 その味わいを更に上質なものにしているのが、奥様が選ぶ日本ワイン中心のペアリング。今回は見ていると、全てのテーブルでペアリングを選択されていて、ペアリングの認知度が上がっているのは嬉しい限りです。 日本ワインが好きなお客さんも増えている様ですし、ここ数年、色々と寝かせているワインも増えている様なので、また何か企画などもあると面白そうです。 また、季節が変わった頃にでも伺いたいと思います。 東三河の畑から 春人参 あやめ雪 胡瓜 アンデスレッド 花ズッキーニ 白蕪とルッコラ 彩誉 Rivermond Farmさんの完熟ミニトマト 真羽太 北河さんのグリーンアスパラガス 東三河の季節のお野菜 恵鴨 文旦 鈴木製茶さんの茶畑から 甘夏 今回は年末年始を避けて、約3ヵ月ぶりの訪問となりました。 東三河の食材、特に野菜を贅沢に使った料理が人気ですが、ここ最近は異常に寒かったり、雪も降った為、そのクオリティやコース内容にも心配しましたが、杞憂に終わった様です。 色々とお話しを伺っていると、やはり路地物は全滅に近い様ですが、ハウスものは特に影響ない様です。 生産者のもとにも出掛けられて、通常では出回らない様なまだ青いウエタトマトなど、どれもフレッシュながら、素材の組み合わせや味わい、食感、風味も印象的な料理が続きます。今回は近郊のマダムの実家産の野菜なども使われ、優しい雰囲気の味わいが印象的でした。 野菜だけで無く、魚や肉の火入れや扱いも絶妙な感じ。どうしても年末年始の時期はどこのお店も素材が似てきますが、こちらではどの皿も新鮮な印象を受け、新しい発見がある気がします。 ドリンクは今回もペアリングをお願いしましたが、いつもの日本ワイン中心のペアリングに多分初めて日本酒が入ってきました。海苔の風味や全体的に旨みの強い一品だったので効果的に使われていたと感じました。 最後は旬の柑橘なども贅沢に使った感じ。デザートだけで無く、お茶にも使われており、これがまた素晴らしかったです。 また少し時間をあけて季節が変わる頃に伺いたいと思います。 3か月ぶりに豊橋駅前のaruさんへ。 季節が変わって使う素材も夏から大きく変わりましたが、どの皿も新しい驚きを感じさせる味わい。香りや風味も非常によくて、運ばれてきた瞬間からその素晴らしさがわかります。 地元の素材の良さもあると思いますが、その良さを引き出す技術やセンス、丁寧な調理には脱帽です。 まず、最初に運ばれてきた澄んだスープは玉蜀黍の甘みや風味を引き出したもの。実の部分は使っていないのにこの美味しさは凄いです。 鴨の澄んだ出汁も驚くほど、綺麗で旨みのあるスープ。そこに合わされたきのこやフランも美味しい。 次郎柿には柚子胡椒が使われて、甘さを引き立てている。 ホクホクとした新鮮なマコモダケを焼いた際の食感も新しい。 秋茄子はまるでローストした林檎や梨の様な甘みや食感。 伊勢海老や九絵も贅沢だけれど、今年産まれた仔猪の肉は繊細で食感、風味もよく、火入れも絶妙。 これらに合わせられた日本ワイン中心のペアリングも素晴らしい。貴重なヴィンテージも含めて、自ら熟成させて、毎日、状態を見ながらでないと、難しい自然派の日本ワインをいいタイミングで出すことは出来ないと思われる。このポテンシャルを引き出すセンスも改めて素晴らしいと思う。 味来 クインニーナ/バターナッツ南瓜 次郎柿 あいち鴨 三浦さんのマコモ茸 イチローファームの秋茄子 虎河豚 スフィーダの八名丸 伊勢海老 小松菜 九絵 仔猪 キウイ 黒無花果 和栗 2か月ぶりに豊橋駅前のaruさんへ。 入り口の階段脇にゴエミヨ2022のプレートが加わっていました。 メニューは前回訪問時から全て入れ替わっており、夏野菜が贅沢に使われています。 どの料理も素材のポテンシャルを引き出し、素材本来の味わいを活かした感じに仕上げています。更に素材同士の相乗効果やソースやオイルなどできちんと味わいをまとめているセンスもとびきり。 特に素材の温度を調整し、香りが皿が目の前に置かれた瞬間から立ち上がってくる感じは食べる前から期待を高めてくれる。 料理の盛り付けや色合いも美しいですが、使われる器も料理を引き立てますよう有名作家のものも素晴らしいですが、地元の作家さんにお願いしてカスタマイズして作ってもらっているものもストーリー性があり世界観を作り上げています。 ドリンクは今回もペアリングでお願いしました。量が選べるので、あまり飲めない方も是非、試してもらいたい。 日本ワイン中心のペアリングは珍しいものや貴重なものも出して頂き、有り難い。また、日本ワインはメリハリが無かったり、バランスが悪いものが多く、ペアリングとしては難しいものも多いが、こちらはセレクション的にもバランスが良いものを選び、料理との相乗効果が上手く引き出されている。 次回はまた涼しくなった頃にでも伺ってみたい。 豊橋駅からほど近い場所にあるフレンチレストラン。 地元の素材、愛知県内でも特に東三河の旬の素材を活かした料理を提供されています。 以前から気になっていたお店のひとつで、コロナ禍の中、SNSで追いながら、訪問するタイミングを計っていました。 駅からは5分ほど、新幹線のホームからも10分程度で伺えるので、地方でも比較的、伺いやすいと思います。 平日のランチもおまかせコース一本なので、今回はランチで通常のおまかせコースとワインもおまかせでペアリングでお願いしました。通常は6杯のところ、この日はペアリングする料理が7皿の為、うち2杯は半量に調整して頂いています。ワインの量も最初から選べるので、沢山飲めない方も安心です。 こちらでは日本ワインを中心に提供されており、一杯目のスパークリングと途中の一杯を除いて、ほぼ日本ワインのペアリングでした。飲んだことがあるものもいくつかありましたが、貴重なものも。更にセラーにはもっと貴重なワインがあるのも覗けて、そのうち提供されるのも楽しみ。 コースは春人参を使った冷製のスープから。 もう一口目から虜になる人参の甘さを活かした味わい。 その後もトマトが非常においしいと感じたり、自然な素材の美味しさを上手く活かした調理と味付け。素材を知っているだけではなく、センスも無いとこういう風にまとまった味わいには仕上げられないと感じます。 ただ地元の物を使っていると謳って有り難がらせたり、下手な調理をして、素材を活かし切っていないお店が多い中で、レベルが明らかに違います。 魚や鴨も火の入り具合も絶妙でした。 ソースも必ず目の前で皿にかけるプレゼンテーションも徹底している。 お店の空か造りも凄く上手く、雰囲気が良いだけでなく、ナチュラルな感じもバランスがいい。 テーブルの間隔も非常に広く、こういう時期でも他の客が全く気になりません。 少し遠いですが、新幹線なら1時間程度ですし、また定期的に伺いたいお店が増えました。
2025/10訪問
11回
約半年ぶりに今出川近くの隠れ家フレンチのKOGAさんへ。 前回はランチでの訪問でしたが、今回はディナーで。 夜は周辺の住宅地の路地は薄暗く、目立つ看板も道路側には出ていないので、知らないとここにお店があるとは判らない感じ。店前の通りは一方通行ですし、タクシーで向かう場合は注意が必要です。 夜に伺うと以前とはまた違う雰囲気に感じます。 店内へのアプローチもそうですが、店内に入っても夜は更に雰囲気よく、落ち着いて高級感も増している。また、オープン当初から椅子が変わって更に優雅な感じに。 先ずは入ってすぐの待ち合いスペースで、ウエルカムドリンクを頂きます。国内では、こういうサービスは珍しいですが、まるで海外の高級店の様。 これだけではありませんが、雰囲気、サービス、料理含めてトータルでまさにグランメゾンの感じ。国内のフレンチでは数少ないトップクラスの贅沢感。 今回はキッチンに一番近いソファ付きのテーブル席。 シェフが料理を仕上げるカウンターも目の前で臨場感もある。 ディナーコースは品数も増えて、より貴重な食材も贅沢に使われている。基本的にはフレンチがベースだけれど、適度にクラシックな部分もモダンな雰囲気も感じられて幅広い客層に受けそう。また、今回はピザ生地を使った皿も提供され、イタリアンの要素も。サンペレグリノのコンクールで受賞されているので、これはこれでありだし、良い遊び心だと思う。 どの料理もクオリティが高く、素晴らしいが、久しぶりに頂いた鳩の火入れも素晴らしく堪能させて頂いた。 今回もドリンクはペアリングで。 フランスのワインが中心のラインナップ。クラシックな内容だが、どれも精度がよく組み立てている。 食後のハーブティーは以前とは違うスタイルとなったが、なかなか一年を通して目の前で摘んで、摘みたてのものを提供するのは難しいだろう。ただ、暑い時期でもこれだけフレッシュなものを用意できるのは素晴らしいと思う。 まだまだ、地元の認知が低いけれど、ちょっとしたキッカケで人気が出そうなポテンシャルを持っている。 予約が取れる内は、また、定期的に伺いたいと思います。 Non-Alcoholic Cocktail Bonbon ノンアルコールカクテルボンポン Duck Prosciutto and Parmesan Cheese Sable 鴨ハムとパルメザンチーズのサブレ Beets and Smoked Eel Tartlet ビーツと燻製鰻のタルトレット Pizza ピッツア Miyazu Higenaga Shrimp Caviar Hezelnuts 宮津産ヒゲナガエビ キャビア ヘーゼルナッツ Seasonal Warm Salad 季節の温かいサラダ Takagamine Pepper Octopus Homemade Yogurt 鷹峯唐辛子 真蛸 自家製ヨーグルト Black Truffle Foie Gras 黒トリュフ フォアグラ Longtooth Grouper Champagne Mussels 長崎産クエ シャンパン ムール貝 Pigeon Chanterelle Fig 仔鳩 ジロール茸 無花果 Sudachi Kiwi Black Lime 酢橘 キウイ 黒ライム Peach Framboise Jasmine 桃 フランボワーズ ジャスミン Mignardises ミニャルディーズ 今年、1月に西陣に近い今出川にオープンされたKOGAさん。 早速、一部では話題になっている様で、京都の有名店で働く方なども多く通われており、色々なお店でも話を聞きます。 シェフは最近までフォーシーズンホテルの料理長をされていたり、若手の登竜門であるRED-u35やサンペレグリノのコンテストなどでも受賞。若い頃から実績を積んでこられた方です。 お店は住宅街にあり、繁華街や大通りの喧騒からは外れた感じ。外観は黒一色の壁と門で、扉が閉まった状態ではそこにお店がある様には見えず、知っていないと先ず辿り着けないだろう。 一歩、お店に入ると、モダンで海外にあるお店の様な雰囲気。写真で見る限りはカジュアルな感じに見えましたが、実際に訪れるとかなり拘りも感じる雰囲気。 奥行きもある造りで、奥には個室とセラーも設置され、よくここまで古い町屋を改装されたものだと感心させられる。 今回はランチでの訪問。 現状、ランチコース一択ですが、品数はディナーよりも少ないですが、各皿のポーションは多めにしているそう。 前菜からフィンガーフードのアミューズが数種類提供されます。どれも海外のモダンフレンチで頂く様な雰囲気でセンスがいい。見た目だけで無く、風味や食感も楽しめるし、手も込んでいる。 続く料理もモダンな仕立てながら、どこか懐かしさも感じる味わいでセンスの良さを感じさせる。 サラダは温かい仕立てでまるで野菜スープの様に感じる。ドレッシングはタマネギ。 メインの肉はハラミを炭焼きに。じっくりと火をいれており、柔らかいのに血生臭い感じは皆無で、美味しい。 デザートはスフレを出して頂ける。 手間や時間も掛かるので、最近はフレンチでも提供するお店は少ないが、シェフがフランスで購入したという銅製の器を使って焼き上げる。熱伝導率が高いので、なかなか仕上げるのが難しく、今のレシピに辿り着くまで、かなり試行錯誤されたそう。 陶器よりも冷めやすく、しぼみやすいので、サーブのタイミングも大変だろう。 ドリンクは今回はペアリングで。 グラスワインの種類も豊富なのが嬉しい。現状、ラインナップはフランスワインがほとんどだけれど、今後、増やしていきたいそう。ソムリエの方の接客も丁寧で好感がもてた。 そして食後のハーブティーはなんと植木鉢から生えているハーブを目の前で採取してお湯を注いで仕上げる拘り。まさに究極のフレッシュハーブティー。意外と優しい味わいなのは、お湯の温度も調整しているのだろう。 色々とシェフの細かい拘りを具現化させた感じのお店で、今後、一気に認知度も人気も上がりそう。 毎年、新しい良いお店が複数出来る京都だけれど、今年はこちらがその中の一つになるのは間違いないと思います。 次回はディナーで訪れてみたいと思います。 Corn Dog コーンドッグ Non-Alcoholic Cocktail Bonbon ノンアルコールカクテルボンボン Carrot Tart 人参のタルト Sardine and Potato Sand 鰯とじゃがいものサンド Small Turnip White Miso Celery 小蕪 白味噌 セロリ Seasonal Warm Salad 季節の暖かいサラダ Cod Spinach White Wine 鱈 ほうれん草 白ワイン Wagyu Skirt Steak Kintoki Carrot Brussels Sprouts 和牛ハラミ 金時人参 芽キャベツ Yuzu Lime Kumquat 柚子 ライム 金柑 Soufflé Apple スフレ 林檎 Mignardises ミニャルディーズ
2025/09訪問
2回
麻布台ヒルズの隠れ家、フロリレージュに久しぶりの訪問。 国内外を飛び回る多忙なシェフのスケジュールの不確定さもあって、現状、1ヶ月先までの予約しか受け付けていない事もあり、なかなか予約も難しいが、タイミングさえ合えば、他の有名店よりも予約は取りやすいのかもしれません。 その辺もあってか、相変わらず海外からの利用客は多く、この日のランチも約半数が外国人っぽい。 頂いたのは今回もディナーコース。 見ているとこの日は約半数がディナーコース。日によっても異なると思うが、メインに野菜を選んでいる方も比較的いる様に見えた。 コース内容だけれど、旬の春らしい食材を嫌味のないバランスで贅沢に使っている感じ。 以前ほどプラントベースだけで構成したメニューは減っていて、野菜が中心でも旨みを補う為に動物性のものを取り入れたり、味わい的にも豊かになっており、意図的に酸味も取り入れている様に感じられる。 今回、特に驚いたのは見たことの無い様な巨大なモリーユを使った皿。春ならではの素材だが、国内でこんな素材があるのは更に驚かされる。濃厚な風味や香りもそうだが、舞茸を使ったスープはこれまで頂いた事のあるキノコを使った同様の仕立てのものの中でもトップクラス。酸味のバランスも良かった。 今回、意図的に海の素材が増えている様に感じられたが、ドリンクに関しても同様。以前からワイン中心のアルコールペアリングよりもノンアルコールの方が面白いと感じる雰囲気ではあったけれど、センスの良さは相変わらず。今回はミックスペアリングにして、何杯か頂いたが、旨みや酸味を補うのに海苔を使ったりもしているそう。ボリューム感を出しづらいノンアルコールだけれど、その辺も上手く作られていると思う。 有名店でも市販のノンアルコールドリンクをペアリングで提供するだけのお店も多いけれど、ノンアルコールペアリングを提供するお店の中でも明らかにミクソロジストの髙田氏のものはトップクラスだと思います。 反面、現在のお店の難しさはやはりいくつか感じられる。特に早い時間から開始されたランチコースは皿数が少ない分、メインのタイミングを合わせる必要もある為、テンポが悪くなってしまう。ランチコースを選ぶなら遅めの開始時間の方が良いだろう。 今回はディナーコースでもいつもより時間が掛かって3時間以上の滞在時間となってしまった。 もし、その後の予定などがあるなら、前もって相談されておくのが良いだろう。 またタイミングよく予約が取れれば、別の季節に伺いたいと思います。 新玉葱 蕗の薹 大根餅 サルサ 蛤 独活 唐墨 こごみ 稚鮎 行者大蒜 クレソン 筍 うるい レモン 鮪 広島産モリーユ 鰯 舞茸 インカの目覚め 帆立 干瓢 ひじき 花悠仔豚 リオレ 桜 苺 とちあいか 金柑 あんぽ柿 フィナンシェ 琥珀糖 麻布台のモダンフレンチ、フロリレージュさんに数ヶ月ぶりに訪問です。 麻布台ヒルズ自体は以前よりも落ち着いた感じはありますが、相変わらず外国人や観光客で賑わっています。 こちらは神谷町駅側からすぐで地下からもエレベーターで直接上がれるので、喧騒は比較的避けられるのは嬉しいところ。 この日もランチでの訪問。 お店に着くと既に大半の席は埋まっています。 珍しくこの日はほぼ全ての客が早い時間からのスタート。更に皆さん通常のランチコース、メインも肉を選んでいる偏った感じ。 スタッフが限られる日だった様で、席は少し絞っていた様ですが、客層も日本人も外国人も少しいつもとは違っていたのかもしれません。 その為、水だけで過ごす方も多く、ワインペアリングやノンアルコールペアリングをされている方も皆無の様でした。 料理内容はプラントベースの前菜から始まり、一部は動物性の素材も使われながら、野菜をメインにした構成の皿が続きます。ここ最近はこのスタイルになっている様ですね。 入店直後から川手シェフが付きっきりで鮎を焼かれていましたが、これは全ての客に出された様です。 斬新な盛り付けや頭や骨も食べるという点は日本人には良いと思うけれど、ちゃんと英語で説明しているのか判りませんが、外国人にはウケは悪そうで、残している方が大半。見た目的にも微妙に感じられてしまいます。何故、この仕立てにしたのか少し不思議です。 全体的にやはり甘み、旨みが中心の皿で構成されていて、一部は酸味を活かしているが大半が酸味の乏しい内容で、若干、途中で飽きてきてしまう。 その分、ワインやノンアルコールが助けになる感じなので、これをミネラルウォーターだけで頂くのは更にきつい気がする。 今回は遅く入店してディナーコースを頂いたが所要時間は2時間ほど。早い時間でランチコースを頂いている方々は逆に2時間半から3時間ほど掛かっている様に見える。あまりペースよく食べている方も少なかったが。 客層も含め、やはり移転前よりも難しい点が多い様に見えるが、またタイミングを見ながら伺いたいと思う。 南瓜 冷製コンソメ 蓮根餅 山芋 マスタード トリュフ サルサ 落花生 ババロア 檸檬 花山椒 海藻 きのこ ラビオリ 黒舞茸 松茸 銀杏 ビーツ オランデーズ いくら 鮎 ポワロ 煎り酒 鮪 すじトロ 葱 海老 コンソメ 干瓢 唐辛子 コブミカン 里山牛 茄子 黒無花果 リオレ 赤紫蘇 アマゾンカカオ お茶菓子 春以来、数ヶ月ぶりに訪問です。 前回、プラントベースの料理に明らかな改善と進化を感じられたので、今回はメインの料理を敢えて野菜に。更にいつもはワインペアリングを選びますが、いつもワインよりも面白いと感じるノンアルコールペアリングを選択。 新生フロリレージュが目指しているだろう味わいをフルに体験してみました。 今回もランチでの利用。周囲を見ていると、外国人旅行客もいるものの3割くらいの感じ。更に早い時間からの利用も半数くらいで自分が入店した際には半分くらいの席が空いていて、予約も落ち着いているのかと感じたほど。ただ、12時半から10分くらい過ぎてくると大半の席は埋まってくる。 また、今回は多くの方がランチコースではなく、ディナーコースを選ばれていた様。遅めに来店した方は殆どがランチコースの様でテンポは良い様でしたが、逆にディナーコースの方は早い時間からスタートしていても最後まで座られていたので、テンポは悪かった様子。実際にスタッフの動きも慌ただしく、上手く廻っていない様に感じられた。忙しくても、もう少し落ち着いて対応し、雰囲気を維持して欲しい。 料理の方はメインを野菜にしても基本的な料理も流れも変えておらず、特別にヴィーガン対応の依頼をしない限り、魚介や動物性の素材はコースに入ってくるらしい。サステイナブルを意識する程度のプラントベースで、中途半端に感じられるのは若干残念。 更にランチとディナーコースの違いも二品くらいの追加があるくらいで以前ほどの差別化も、客ごとの料理の違いも感じられない。 またプラントベースの料理は相変わらず、ほぼ2品を一度に提供されており、一皿の満足感の乏しさを補っている様に見えるのも些か残念。 季節的に素材の難しさはあるのだろうが、もっと素材の旨みを引き出す感じで、プラントベースの料理も自信を持って提供して欲しい。 ノンアルコールペアリングは面白い試みはしているものの、野菜でも肉でも同じものを提供されていたり、味わいやボリューム感が弱いと感じるものもあり、これも季節的な温度感も含めて、もうひと工夫が欲しいと感じた。 次は秋以降、寒い時期に改めて実力を測りに伺いたいと思います。 枝豆 新生姜 豆乳 蕪 賀茂茄子 フェンネル ハタ 兼ね合い マンゴー リュバーブ 昨年以来、数ヶ月ぶりの訪問です。 今回もランチでの利用ですが、ディナーコースを選択。麻布台ヒルズに移転以降、メインに野菜を選ぶ事も可能ですが、今回も肉を選ばせて頂きました。 この日は12:30からのスタートを選びましたが、ほとんどの方は12:00からのスタートの様で、自分がダイニングエリアに入った際には9割がた席が埋まっている感じ。また、相変わらず、外国人観光客らしい利用客も多く、7割くらいが外国人に見えます。 ただ、この日は、比較的、節度のある雰囲気の方々が多かった様に思えます。 また、日本人の利用客もそろそろ二度目以降の方も多いのか、伺ってみるとこの日は全員がメインを肉にされていた様です。実際、プラントベースが売りになった事で、オープン当初はメインを野菜にする方も多かった様ですが、最近は落ち着いているのかもしれません。ただ、伺ってみると、今でも半数が野菜を選ばれている日もあるとの事でした。メインを野菜にされると、それ以外の料理も自動的にプラントベースの料理だけになる様で、ビーガン対応になる様です。 海外では敢えて、ビーガン向けのコースを頂くこともありましたが、国内では、味わいも含めて面白いと思えることは、個人的にはなかなかありませんでした。 今回のコースでもメインが肉の場合でも、いくつかプラントベースの料理が含まれましたが、以前よりも品数は減って、より自由に旬の食材が使われていて、バランスが良くなった様に感じます。 季節的なものもあると思いますが、以前よりもプラントベースの料理も味わい的にも上手く旨みを引き出し、利用していて、より最近のビーガン向けの料理の世界的なトレンドに近い味わいになっている様に感じました。 そういう事もあり、次回は一度、野菜のメインも試してみようかなと思います。 また前回は客席で料理を仕上げる事は皆無でしたが、今回はプレゼンテーションが増えており、少しずつ、新しいお店でも改善はされてきている様です。 ドリンクは今回はワインとノンアルコールをミックスでペアリング。料理次第でおまかせで出して頂きましたが、やはり、以前のお店でも感じた様にノンアルコールのペアリングの方が面白いし、料理の良さを引き出している様に感じました。 とは言え、ワインペアリングも今回はレベルが高かったと思います。ただ、お店のコンセプトや料理の味わい的にも、もっとナチュラルワイン寄りに攻めても良いのかなとも感じました。 また、ターブルドットというコンセプトに関しては、それを感じられる部分が少ないのは相変わらず。共通のメニューを分け合って、同じテーブルをシェアしている感じがより出る様にして、スタッフがより客同士のコミュニケーションをリードする様な雰囲気になれば面白いのかなと思います。 先日、Asia's 50 best restaurantsでアジア2位に選ばれた事もあり、更に人気も上がりそうですが、今後も進化を続けて頂きたいと思いますし、また、予約が取れれば伺いたいと思います。 蓬 フェンネル 蕗のとう 百合根 白菜 花山椒 さより 長芋 茶葉 トリュフ 大豆 山菜 稚鮎 行者大蒜 大豆 ホワイトアスパラ スナップエンドウ 帆立 干瓢 モリーユ ひじき ホロホロ鳥 菜の花 蕾菜 えごま 桜オイル トマト トレビス もちきび 芹 ホロホロ鳥 米 全粒粉 蕎麦粉 和三盆 チコリ レモン 茶菓子 外苑前から麻布台ヒルズに移転されたフロリレージュ。麻布台ヒルズの中でも離れの様なビルという事もあってか、以前からプレオープンとして営業されていましたが、11/24から正式オープン。先の予約枠を絞っているのか、既に以前よりも予約が難しい様にも感じます。 訪れている客層は以前よりもアジア系外国人観光客が多く、この日のランチの様子を見ていると約8割が外国人で、移転前と比較しても異常な割合に感じます。 更にランチタイムとはいえ、かなりカジュアルな格好で訪れている方が殆どで、襟なしのシャツやパーカー、スニーカーという方などばかりで驚いた。まるでホテルのカフェに朝食でも食べに来ている様な雰囲気なので、これはお店の方からも予約時に注意を促すべきだろう。 お店のフロアへはエレベーターのみでアクセス可能で、地下や一階の他の店舗があるフロアからは直接エスカレーターでは行けず、一般客は通常は入って来ない様になっている。 お店のエントランスを入ると正面にレセプション。 待ち合わせスペースが脇にあり、ダイニングエリアには更に通路を通っていくが、どこかで見た様な鉄柵の扉が設置されているのはアプローチとしては面白い。 店内は以前のキッチンを囲むカウンター席という感じとは少し異なり、横長のキッチンの向かいのカウンター席を中心に両端が大きなテーブル席的に繋がって設置されている。ある意味、横並びのカウンター席が両端で折り返して設けられている感じ。 その為、一部の席は直ぐ向かいに別のお客さんがいる相席的な雰囲気になってしまいます。多少の間隔はありますが、場合によっては気になる方もいるかもしれません。 ターブルドットが新しいお店のテーマの様ですが、一斉スタートでは無く、各席がバラバラに進むので、料理の説明などもバラバラで隣同士や向かいの席とのコミュニケーションは取りづらく、海外のお店の様に一つのテーブルを皆でシェアする感じとはかなり異なります。 キッチンは目の前で、移転前の遠くで調理しているのを眺めるという感じではなく、大半の席がシェフズテーブル的に目の前で調理している様子を感じられますし、席によってはキッチンの直ぐ脇で横から全体を覗ける感じで面白い。 ただ、以前の様に目の前でスタッフが仕上げる様なパフォーマンスが一切無くなったのは若干残念。タイミングによってはシェフが直接、料理の説明もされるので、シェフとの距離は近くなったが、同じく最近移転されたラルジャンの様に全てシェフが直接説明される程の近さは感じにくいかもしれない。 また以前同様に、メインが出し終わるとシェフは裏に隠れてしまわれるのも若干残念なところ。ターブルドットを謳うのであれば、全ての客が帰るまで見届けて欲しい。 因みにトータルの席数は以前よりも若干増えている様です。ただ、もう少し、席数を抑えた方が全体のクオリティは上がる様に思います。 料理は以前のコースの流れや内容ともかなり異なる印象を受けた。前菜はほとんどがプラントベースとなっている事もあるが、甘み、旨みの重なりと発酵による酸味が中心で表現されている料理が多く、若干、味わいが単調に感じてしまう。料理を二種類ずつ提供して、口直し的に味わいの変化が出る様にはしているが、それでも海外で頂く一昔前のローフードやビーガンっぽい雰囲気を感じてしまい、海外の最先端のビーガン料理とも味わいは少し異なる。一品一品は美味しいと思うのだが、続いてしまうと、もう少し味わいのメリハリが無いと飽きてしまうし、疲れてしまい、魚料理に辿り着いて、漸く少しホッとする感じ。疲れさせない為にはどの皿もポーションをもっと少なくしても良いのかもしれない。 ワインペアリングは上手いと思うが、もう少し攻めても面白いし、そうしないとこの料理の味わいを補完出来ない様にも思える。多分、ノンアルコールの方が以前同様に面白いかもしれない。 今回は国産のマッコリも使われていたが、この酸味が良い感じで、一番、料理と合わせても落ち着く感じで口直し的にも良かった。 他にも残念な点はいくつか。 - 移転前と同様に相変わらず、コースに限らず料理と料理の間隔が長く空くことがある。これは皿数が少ないランチコースの方が手持ち無沙汰なことが多いかもしれない。遅めのスタートでもメインが出し終わるタイミングはどの席もほとんど変わらなくなるので、テンポよく頂きたいなら遅めのスタートが良さそう。トータルでランチコースでも2時間半から、3時間程度掛かる感じ。 - 以前より料理のバリエーションが減っているのか、ランチコースとディナーコースでの素材や料理の違いは見られるが、客によって全く別の内容という様な感じは無かった。 - サービススタッフは以前は正面からの対応だったが、現在は後ろや脇からの対応となり、コミュニケーションが取りづらい場合が多くなった様に感じる。 移転前にも感じた事だが、最先端というよりは、海外に比べて十年くらい遅れて模倣している様に感じる。 今後も修正しながらの進化を期待したい。 卵 米 ムース 菊芋 お焼き フロマージュブラン ビーツ トマトコンソメ 切干し大根 唐辛子オイル 茄子 ラビオリ 昆布 発酵白菜 クッキー 蕪 パイ包み 百合根 トリュフ 豆乳フラン 根ほっけ 小松菜 トンブリ キャビア 海老 恵鴨 舞茸 椎茸 ほうじ茶 アイス クッキー 五郎島金時 林檎 パイ 茶菓子 四種
2025/04訪問
5回
銀座の一等地から霞ヶ関/虎ノ門に移転されたばかりのL’ARGENTさん。 銀座の雰囲気があまりにも凄かったイメージがありますが、場所的に客層も全体的な雰囲気も以前のSublimeの頃と比べ、少し違うかなという雰囲気もありました。 最高の立地での営業を止めてまで、この場所に移ったのは、どんな理由があるのかなと思いましたが、単純に契約更新のタイミングだった様です。 とは言え、今の場所は周辺地域に比べてもまともな飲食店も少ないし、官公庁や日本企業が多く、昼も夜も食にはお金を掛けない人達が多いエリアで、集客は難しいと思われ、以前からの常連やミシュラン至上主義の外国人観光客じゃないと利用は無いようにも思えます。実際に、最近の利用客は外国人が半数との事でした。 今回はランチでの訪問です。 居酒屋なども入るオフィスビル内の立地で、入り口は別に設けているとは言え、銀座やsublimeなどと比べて、また違ったモダンな雰囲気。 比較的、大きなガラス張りの明るい雰囲気で、カウンター中心の客席。 キッチンは奥にありますが、加藤シェフが前面に出て、直接、客の目の前で料理を仕上げたり、料理の説明をされるので、銀座の頃に比べると、かなり距離感が近く、色々な話を伺えて、良い方向に変わった様に感じました。 料理は相変わらずフレンチベースの北欧感を感じますが、若干、クラシック寄りになったかなとも感じます。 相変わらず、発酵マッシュルームのスープは有名で人気ですが、最近は地元静岡の抹茶を使ったフォアグラの一品をスペシャリテに位置付けている様で、ランチでも提供されています。 全体的に日本の食材にフォーカスしたコース内容になっていますが、より静岡の食材には注目していきたいそうです。また、サステイナブルな食材にも注目をされている様です。 味わい的にも、どの料理も上手く酸味を効果的に使われているのは流石。そこに苦味が以前より入る様になってきている印象です。苦味は抹茶や春菊などの自然な要素もありますが、焦がしバターの風味も比較的多く使われていた様です。 途中で出されるパンは広尾のbrodさんのもの。酸味のあるサワードウなど、食事に合うものを選ばれており、自家製のバターとも相性が良い。 ランチはショートコースになりますが、ディナーでも訪れてみたくなりました。メニューは季節毎くらいのタイミングで変わる様です。 ミシュラン発表直前の訪問で、移転時期が微妙だった事もあり、心配されていましたが、無事に一つ星を維持。おめでとうございました。 銀座の頃の様に高級感だけ期待する客層では無いと思われ、冒険もしやすいと思うので、今後の更なる進化を期待します。 宮城 畠山さんのムール貝 ムール貝 茄子 エスプーマ スウェーデン産キャビア 愛媛 シマアジ 縞鯵 柚子果汁 ミント ディル 静岡 掛川茶✕フォアグラ フォアグラ 掛川茶 ラタフィア ピスタチオ ブリオッシュ 愛媛 白甘鯛 白甘鯛 春菊 柑橘 京都 弥栄の七谷鴨 七谷鴨 芋 青森 はつ恋ぐりん 青リンゴ エルダーフラワー オゼイユ 静岡 ミニャルディーズ 和紅茶 シークアーサー 抹茶 二郎柿 サトウキビ
2023/12訪問
1回
ジュラの有名ワイン生産者、ピエール・オヴェルノワ、エマニュエル・ウイヨンを迎えての業界向けのワイン会に特別に参加させて頂きました。 料理は通常のコースを簡略化したようなメニューの流れでしたが、十分にレフェルヴェソンスの料理を堪能することができました。ワインとのペアリングも少しは考えられてるのかと思いましたが、敢えていつもの料理にされたようです。それでも、何故かうまく寄り添うような味わいになっていたと思います。 因みにワインの素晴らしさは語る必要はありません。
2018/04訪問
1回
横浜中華街の外れにある横浜のワイン好きには有名な本格的なフレンチのお店。 西村シェフ自体も有名で近隣に新しいお店が出来ると足を運んで、世話を焼かれている。 そんなお店が来年には閉められると先日、発表された事もあり、久しぶりに伺ってみました。 最初にシェフがメニューの内容を席を廻って説明してくれます。 月替わりのメニューも旬の素材を活かしていて、楽しいのですが、長年通っていると、定番化しているので、今回はシェフのおまかせのスペシャルコースを頂きました。高級食材は使っていませんが、月替わりのコースのエッセンスも感じながら、色々と頂ける感じ。 どの皿も相変わらず、優しい味わい。素材の組み合わせも楽しめ、甘みや旨みを活かした構成。 モダンな雰囲気や調理法も用いて、シェフの遊び心も感じさせる盛り付けも、見ているだけでも楽しめる。 今回は比較的、早い時間に訪れた事もあって、テンポよく、全7品はあっという間でした。次はもっと品数の多いメニューにしようかなと思うほど。 ワインは通常、3杯のセットを用意されていますが、半分の量で6杯でペアリングはどうかと初めて提案された。フルの量でも大丈夫だけれど、提案のままに頂いてみて、足りなければ調整しようと思ったが、ペース的には丁度良かったかもしれない。大きめのグラスで出してもらえるので、意外と多めに感じられたし、ペアリングの精度もよく、最近ではトップクラスに楽しめたペアリングだったと思う。 営業も残り一年を切っていることもあってか、少し熟成が進んだワインやマグナムボトルのブルゴーニュも惜しげも無く、提供されている様に感じられる。 あと何回、来れるか判らないが、今年は何度か伺いたいと思います。 ホワイトアスパラのブランマンジェと海胆 和牛の炙りとワサビのムース 貝のハーブバター煮込み、ヨモギニョッキ オマール海老と桜えびのフラン イサキの赤ワインソースとアーティチョーク 仔羊のロースト、ロックフォールソース キウイのスープ仕立て 自家製 縄文パン(雑穀、どんぐり粉、ライ麦) 小菓子 コーヒー・紅茶・ハープティー 時間が出来たので、久しぶりに約一年を空けてディナーでの訪問です。 まだランチタイムも営業されていますが、ディナーも席数は減らして営業されている様子。全ての席が半個室になる感じ。 自分はいつもの特等席のカウンターへ。 スタッフはここ数年で入れ替わりはあるものの、数は維持していて、人手不足のお店が多い中、さすがです。 今回は月替わりの旬のコース。 定番になっている繰り返し頂いた事のある料理も多いですが、仕立てが変わったり、変化も楽しめる。 若干、以前よりも全体的に優しい味わいになってきているけれど、以前ほど和のテイストは感じられない気がする。 盛り付けは相変わらず、鮮やかで、横浜だけでなく、全国的にも唯一無二な感じ。 ワインは以前から少しずつ、クラシックなものに加えて自然派も取り入れていたが、今回も選択肢を頂きながらクリーンナチュラルが多めのセレクション。 明確に一皿ごとのペアリングはメニューに有りませんが、ペースを見ながら用意して頂けるので、各料理に合わせて頂きました。 比較的、予約は取りやすいので、またタイミングを見ながら訪れたいと思います。 7月 旬を盛り込んだ6皿のコース ガスパチョスープ スイカのグラニテ フォアグラのクレームブリュレとトウモロコシ 冷製 鮎のパスタ ルッコラと鮎ワタグリーン 焼きカサゴにアリッサ、アサリのアクアパッツア見立て 鴨のローストと枝豆トリフソース 本日のデザート 自家製縄文パン&コーヒー・紅茶・・ 久しぶりに横浜中華街のはずれにあるハッシシさんへ。 訪問自体も約1年ぶりですが、ディナータイムの訪問はなんと約5年ぶりでした。 ある程度、人出は戻って来てるとはいえ、まだまだ波はある様で、なかなか平日の夜は難しそう。 ただ、週の後半はまだランチの営業もされている様なので、フレキシブルに使える感じ。 以前いたスタッフの入れ替わりがあり、キッチンもサービスも男性スタッフばかりになった事で以前よりも落ち着いた雰囲気に感じます。 料理は以前と変わらず、風味豊かで優しい味わいのフレンチ。適度にモダンな感じや新しい技法が入っているのも以前と同様。 旬の素材を使い月替わりのメニューもありますが、毎年、同じ時期には似た感じのメニュー構成になるので、常連さんの多くは皿数の多いスペシャルを選ばれている様です。 一部は月替わりのメニューからも料理は出されますが、より贅沢な素材を使っていたり、ポーションも多めに感じ、豪華。 ワインは以前から少しずつ自然派のものなども置かれていましたが、クラシックのものと同程度にグラスでも提供されており、ペアリングの幅も拡がっており、こちらの料理ともよく合う感じ。 コラヴァンも導入されており、ワインの品質維持も上手く出来ている。 久しぶりの利用でしたが、定番の感じも、新しい感じもあり、楽しめました。 海胆とワサビムース フォアグラのクレームブリュレとコーンのアイス アワビのソティ、鮑の肝ソース 冷製トマトジュレの鮎パスタ ウナギのスモークのフリカッセ 鴨のロースト、トリュフソースと枝豆 トロピカルの一皿 自家製 縄文パン (雑穀、どんぐり粉、ライ麦) 小菓子 コーヒー・紅茶・ハーブティー 前回、こちらに伺ったのは日本でもコロナ禍が騒がれはじめた約2年半前。ちょうどランチを始められたばかりの頃でした。 当初はランチはプリフィックスのコースでディナーの料理から抜粋した感じで、若干の物足りなさを感じましたが、現在はディナーで提供されている月替わりの旬のコースやスペシャルコースも選べる様で、明るい内から西村シェフのフルコースを頂けるのは有り難い。 今回は旬のコースを頂きました。今月から物価高騰の煽りを受け、価格はそのままで、品数を一品減らしたそうです。ただ、ひと通り頂いてみて、それぞれの皿は以前に頂いた知っている料理だったりしますが、盛り付けが変わったり、ポーションが全体的に増えていたり、しっかり目の味付けに変わっていたり、満足感は特に変わらないと感じました。盛り付けは以前からと同様に美しいです。 ワインはペアリングで。最初は3杯セットから初めて、状況を見ながら追加する感じで。クラシックなものから、少しナチュラルなものまで、新しいものも積極的に取り入れる西村シェフならでは。  営業自体を長く休まれていたりもしたので、まだまだランチ営業されている事は意外と認知度が低い様で、何度か訪れている方でも知らない方もいる様です。 平日は比較的静かな事が多い様なので、お一人様も気軽に伺いやすい環境だと思います。 最近の難しい状況が続く中で、早くから客離れが続く横浜中華街周辺は特に大変な様で、飲食店も色々と工夫を始めています。 長く人気のフレンチのハッシシも模索をしながら、遂にランチ営業を開始されました。長く都内や横浜で営業される中でも初めてではないでしょうか。 反響は大きい様で、以前からの常連さんや普段は夜は来れない飲食業界の方など、早速訪れている様です。 コースの中身は皿数で異なり、プリフィックス、おまかせコースの差はありますが、食べ慣れた夜のコースからの抜粋の様な感じで、美味しいところを切り取ってリーズナブルに頂けます。 一部、パンはランチ向けにいつもは出していないタイプのものも出していたり、違いも見られたりします。 普段は来られない方や、行ってみたかったけどなかなか敷居が高くという方も気軽にランチならという方も多いと思うので、是非、この機会に。 お酒を飲まなければ、3000円ほどで楽しめるので若い方にもオススメです。 この日は4月の旬のコースをベースに色々頂きました。 季節柄、春らしい食材や桜を意識した料理になっています。 ふきのとうや春菊、ホワイトアスパラ、トリュフもこの季節の外は白いけど、中は茶色のもの。香りは良いので、アスパラともよく合いました。 魚の皿は鰆と筍、肉は鴨やラムもありましたが、桜肉を頂きました。ロースで赤身で、良い感じの弾力があり、食感もよく美味しかったです。食感だけだと牛タンにも似てる感じでした。 デザートも桜を意識したもので、抹茶アイス、抹茶ケーキに桜モンブランを合わせてましたが、和菓子のテイストが強く感じました。 場所は中華街の外れで、なぜここにという感じですが、以前は都内でやられてた事もあり、横浜ではここまで洗練されたお店は珍しいです。 どの料理も旬の素材を生かしており、素晴らしいです。 コースを頼むと、以前に食べたメニューを全て記録されていて、被らない様にシェフがその日に出せる料理から相談しながらアレンジしてくれます。そのため、どのコースを選んでもかなり満足感が高いです。 グラスワインも色々あり、少しずつでもリーズナブルに楽しめます。3杯のセットでもOKですし、それで足りなければ追加で料理に合わせて頼む事も可能です。 最近は混んでることも多いですが、タイミングが良ければ、一人でもカウンターでゆっくり食事を楽しむ事も出来ます。 コースも色々あり、平日夜ならば一人でもプティコースが選べますし、アラカルトもあり、2軒目に少しだけ頂く様な使い方も出来そうです。 店内は比較的広いので、他のお客さんも気になりませんし、グループでの使用も可能です。 (何度目かの再訪) 予算を決めて、数人でのワインを持ち込んでのワイン会。週末なので混んでて、予算的にも厳しいところがありましたが、通常のコース料金+αで込み込みでお願い出来ました。グラスも最初から3脚用意してくださり、追加で飲み比べ様にも出して頂きました。 コースの内容はその日次第、料金次第のところもありますが、今ならジビエや白トリュフも盛り込んでもらえそうです。(シェフが最初にいつも通り料理の説明をしてくれます。) ワインを最初に預けてしまえば、あとは通常通りのサービスをして頂け、こちらも楽でした。
2025/04訪問
15回
烏丸御池や四条烏丸からも程近い蛸薬師通沿いの隠れ家フレンチに数ヶ月ぶりに訪問。 前回はのんびりとディナーで訪れましたが、今回はランチでの訪問。 ディナーに比べると品数の少ないショートコース的な内容ですが、十分にエッセンスを感じられると思いますし、前回、そのクオリティにも驚かされたワインペアリングやノンアルコールペアリングも選択可能です。 コースはメニューには載らないさやいんげんのスープを燻したものから始まり、スペシャリテ的な扱いのショーソンは年間通してランチでも提供される。それ以外は季節も感じられる内容。 以前から発酵にもチャレンジされていますが、オープン以来準備されていたという肉醤も料理に使われていたり、見えないところで味わいにより深みを与える工夫や努力をされている。動物性のものを発酵させて提供するのは、なかなか勇気もいるし、技術も必要だと思います。 相変わらず皿は直前まで温められており、触れないくらいに熱々。全てにおいて料理を最高に仕上げる為の工夫をされているのが素晴らしい。 ドリンクは今回はノンアルコールペアリングを選択。気になるものがあれば、ワインも追加で頼めるとの事。 フレーバーの強さなど、ノンアルコールペアリングは難しい部分も多いが、今回も料理の味わいの強さとのバランスもよく、単体では一口目はドライに感じられるものもソースと合わせると甘みが引き立ったりと上手く組み立てていると思います。 ショートコースという事もありますが、約1時間でコースが提供されるのはランチでは非常に使いやすく、地元の方もフレキシブルに利用できると思いますし、内容を考えるとリーズナブル。 店の前を通る外国人旅行者も興味深く覗いて行かれる方も多いし、今後、人気が出そう。 また、別の季節に伺いたいと思います。 鰹/にんにく/ミント bonito / garlic / mint 万願寺とうがらし/仔羊/ゴーヤ manganji pepper / lamb / bitter melon 京しいたけのショーソン chausson de shiitake 亀岡牛/つるむらさき/黒にんにく Kyoto wagyu / Malabar spinach / black garlic いかのセトワーズ/とうもろこし/京都旭米 squid setoise / corn / Kyoto Asahi rice 桃/チーズ/ルバーブ peach / cheese / rhubarb ハーブティーまたはコーヒー herb tea or single origin coffee 京都の四条烏丸や烏丸御池からも程近い蛸薬師通沿いの古民家に入る隠れ家的な雰囲気のお店。 以前には人気のハワイのシェフがプロデュースするKAJI KYOTOがあった場所で、外観や内装の雰囲気は、ほぼそのままですが、どうやらオーナーは同じとの事。以前は外国人シェフを中心にアメリカ料理的なニュアンスでしたが、現在は日本人シェフを中心にクラシックフレンチがベースだけれどモダンな要素も感じられるスタイルのお店。 店内はカウンターの配置は以前と同様。 お店の中央に薪火の炉が配置されているが、以前とは異なるのが大きな排煙用の煙突が配置され、高い天井の方に抜けている。 以前も薪と炭は使っていたと思うが、実際に薪だけを使うと排気が間に合わない様で増設したとの事。営業中は大きな火を使う事はほぼ無く、熾火と煙を使った料理になるが、店内に煙が広がる事は特に無さそう。 シェフはフレンチやスペイン料理にも長けていて、京都周辺の素材を活かしたフレンチ的なスタイルな中にスペイン料理的なソースなどニュアンスが入って来る感じ。嫌味のない程度に薪の香りが付き、全体的な味わいをまとめている。 更に驚いたのが、温かい料理は皿がかなりの熱さに温められて提供されている事。触れない事はないが持てないくらいの熱さで、ここまでの温度のお店は他に知らない。ただそれが、料理の香りや風味を引き立てている。 どの料理も香りや風味も豊かで、これが合わせるドリンクとも引き立て合う。 ドリンクはKAJIの頃からもいらっしゃる方が担当。ワインペアリングは日本ワインとナチュラルワインを中心とした風味も豊かなものが中心のラインナップ。ノンアルコールペアリングはリーズナブルながら、自家製のもの。複数の素材を組み合わせて、きちんと料理とのペアリングを考えたバランスで仕上げていてセンスが良い。今回は両方とも気になったので、ワインとノンアルコールのダブルペアリングでお願いしたが、なかなか面白い体験ができました。 ノンアルコールは料理に合わせる為にボリューム感を出そうとすると、どうしてもワインに比べてフレーバーが強くなり過ぎてしまうが、こちらのものはバランスよく酸味や風味が効いていて、後味が拡がる感じ。ワインと同様のアフターフレーバーがあったり、飲み比べるとノンアルコールの方が料理にも合っていると感じられた組み合わせも。 ワインの方もクリーンナチュラルなラインナップなので、飲み慣れない方やクラシックワイン好きな方にも受け入れられる感じで、センスもいい。 ワインもノンアルコールもシェフもスタッフも実際に試して練り上げないと、なかなかここまでのクオリティでペアリングを仕上げるのは難しいだろう。 現在、コースの途中でパンなどは提供していないが、将来的には自家製のものを出したいとの事。個人的にはワインを飲みながらだと、特にパンは欲しいとは思わないのだが、お酒を飲まない方はパンをお代わりする程よく食べる傾向にあると思うので、物足りなく感じるかもしれない。 トータルとして、品数もしっかりとあって、満足度も高い。二時間くらいで全て提供されており、ゆったりと過ごせながらも使い勝手も良い。 通年で提供されるというスペシャリテ的なパイ包みも美味しかったし、椎茸の食感に驚かされたが、また違う季節にどう旬の食材を活かされるか、更にどの様なノンアルコールペアリングを提供されるのか体験しにまた伺いたいと思います。 ヤングコーン / 鴨醤 young corn / duck garum 生麩 / 京都高原豚 / キャビア wheat gluten / Kyoto pork / caviar イサキ / やぎミルク/ スナップエンドウ isaki / goat milk / snap pea ズッキーニ / ホタルイカ / ロメスコ zucchini / firefly squid / romesco 京しいたけのショーソン chausson de shiitake 甘鯛 / キャベツ / 唐辛子 tilefish / cabbage / espelette 亀岡牛 / アスパラガス / 実山椒 Kameoka wagyu / asparagus / sansho いかのセトワーズ /うすい豆 / 京都旭米 squid setoise / young pea / Kyoto Asahi rice 薪香アイス / 金ごま油 / 昆布 fire wood ice cream / golden sesame oil / kombu ブランマンジェ / 青梅 / 新生姜 blancmange / green plum / ginger ハーブティーまたはコーヒー herb tea or single origin coffee
2025/09訪問
2回
麻布十番からも程近い、東麻布の裏通りに今年オープンされたばかりのモダンフレンチ。 オープン当初からSNSでもチェックして気になっていましたが、なかなか伺う機会がありませんでした。少し涼しくなってきた事や他のお店でオススメされた事もあって、ようやくの訪問です。 営業はフランス人のシェフと日本人のマダムが中心な様です。発酵を取り入れた料理のスタイルやペアリングも以前から話題です。 地下鉄の麻布十番駅から徒歩で向かいます。新しいビルの5階という事もあって、前を通るだけでは気付きづらい立地。その分、隠れ家的で、お店に入ると落ち着いたナチュラルな雰囲気も居心地が良い。 今回はランチでの訪問です。 メニュー的にはディナーに比べて品数は若干少ないとの事だけれど、十分にエッセンスは感じられる内容。合わせてアルコールペアリングも頼んでいます。 まずは可愛らしいアミューズ3品からのスタート。どれも拘りを感じさせる野菜をメインにした構成。 全て冷たい前菜かと思いましたが、一つは温かいもので、驚かされた。風味や食感も楽しめる内容で面白いし、シェフのセンスも感じさせる。 ペアリングはなんと国産のジンからスタート。海外では食前酒で蒸留酒を頂くことはあるが、国内のコースのペアリングでは珍しい。地域的にスパークリングワインを好む客層も多いだろうから、なかなかのチャレンジだと感じさせる。 ただ日本国内の生産物に拘っているのだろうとも想像できる。 その後の料理も温度感や香りに気を遣っているのがよくわかる内容。帆立や牛肉の仕立てやソースの感じもなんとなくモダンでありながらも懐かしく感じさせる。海の魚介と陸のものを敢えて一皿の中に両方使う構成もなかなか興味深い。 合わせるドリンクはその後も温燗の日本酒や自然派ワインなど、海外のレストランに伺ったかの様な構成で面白い。ダブルペアリングをスタンダードで取り入れたり、ワイン好きな方でも驚かさるだろう。 メインの後はグラニテの代わりにシェフが目の前でカキ氷を削ってくれたり、最後まで拘りを感じさせる。 その都度、並べられるカトラリーや使われている皿も個性があるし、デザートの提供では敢えて器を裏返しに使ったりとフランス人シェフならではとも思える発想で面白い。 また、色々な季節に伺いたいと思ったが、どうやら最近になってこちらのお店は10月末での終了を決められたらしい。 積極的にメディアにも露出があったりと頑張られていたが、周辺地域の特性や環境の変化もあるのかもしれない。 今後は以前から進められていた房総の方のプロジェクトに集中される様子。 農家さんやチーズ工房、お酒関連も既に今のお店でもそちらからの物を使っておられるので、より密接な感じでの進化も感じられる様になるかもしれない。 フランス側の経営母体からの影響は色々とあるのかもしれませんが、今後の活動も見届けていきたいと思います。 Green Tacos Japanese Radish Cornet Potato Roll Scallop - Turnip - Squid Garum Cod - Japanese Leek - Smoked Pork Beef - Celeriac - Mussels Champagne Kakigori Hay Cheese Cake - Figl Pâte de Fruits Pear Sweet Potato Crème Catalan Soy Chocolate Tart グリーンタコス 大根コルネ 馬鈴薯ロール ホタテ・カブ・イカガルム 真純・タケイファームのネギ・スモーク豚 牛フィレ・セロリアック・ムール貝 シャンパーニュシロップかき氷 藁チーズケーキ・イチジク 梨のパット・ド・フリュイ さつまいものクレームカタラン 豆乳チョコレートタルト
2024/10訪問
1回
国立競技場そばの明治公園内に、この春オープンされたお店。 ハワイワイキキに本店があるnatuReさん。RED U-35でGOLD EGGを獲得し、世界で活躍される小川シェフがプロデュース。東京店は国内で色々と多様なレストランをもつZETTONが運営されている様です。 今回は外苑前から歩いて向かいます。 平日の夕方は比較的、静かですが、公園内の他のカフェなども多くの方が利用されている様です。近所の方々は散歩がてら伺うかたも多い様。 こちらは公園の外れの一棟を丸ごと使ったレストラン。テラス席もあり、雰囲気も良いことから、涼しくなってくるとグループでの利用も多い様子。 店内はキッチンが目の前のカウンター席もありますが、二階には更にテーブル席があり、席数は多い。 この手のお店の割にはキッチンもサービスもスタッフが多いなという印象でしたが、二階もあるなら納得。 この日はこの後に他の予定もあった為、1時間ほどの利用です。 メニューからアラカルトでいくつかオーダー。 一部のメニューはワイキキ店でも人気のメニューをそのまま提供されている様ですが、多くのメニューは日本の素材を使ったもので、更に秋の期間限定メニューは小川シェフのプロデュースではなく、東京店のシェフが考えたもの。ただ、これが意外とクオリティが高い。 ハワイっぽい雰囲気は乏しいものの、素材の組み合わせなど最初は女性シェフっぽいと勘違いしてしまうほど。 トータルとしてはバランスの良いモダンフレンチビストロ っぽい雰囲気で、場所的にも客層的にもウケは良さそう。 ワインはグラスで色々と用意されており、女性のソムリエがナチュラルワインを自ら選んで提供されています。リーズナブルながらもバランスの良いセレクションです。 若干、気になったのは臨場感はあるものの、カウンター周りのキッチンはもう少し片付けた方が雰囲気は更に良くなるかなと感じたのと、若いスタッフが多いせいで危うさは感じてしまうこと。 ただ、コースの利用も予約無しで当日でも可能だったり、色々とフレキシブルな利用が可能で、またタイミングを見ながら伺いたい。 小川シェフも定期的に来日して、お店にも顔を出される様。またもっとハワイらしい料理や、和の要素も入った違った雰囲気の料理も頂きに伺ってみたいと思います。
2024/10訪問
1回
タイのバンコクで人気のモダンタイ料理レストランが日本に初出店。場所は11/24にオープンしたばかりの麻布台ヒルズ。高級有名店や人気店が続々と出店しており、その中でも高級感もあるタワープラザの3階。 タイの本店は2018-2022年までミシュラン一つ星を獲得し、人気と実力もある。日本での運営はsmoke doorも手掛けるbond creationとあって、こちらも手堅い。どうやらオーナー同士、以前から友人だったとの事。日本向けには本店に比べてカジュアルな雰囲気の料理を提供されているが、出店に当たって本店のシェフらも来日し、グランドオープンに向けて準備された様。日本での料理も6割以上が本国のものをベースにされており、本店の雰囲気を充分に味わえる。 今回はランチでの訪問。施設がオープンしたばかりという事もあってか、麻布台ヒルズ内は平日でもランチ時間帯はかなり人も多く、本来のターゲットと客層的にも少し違うかなという感じ。それでも暫くは、この感じが続くと思われる。 予約して伺いましたが、予約自体もかなり絞っており、ピークを過ぎた時間帯で空席はあっても、キッチンやサービスのクオリティ維持や雰囲気を保つ為、ウォークインもほぼ断っている状況でした。 伺う際はお店のサイトから予約される方が無難です。 https://saawaanbistro.com/ お店に伺うとsmoke doorでも見かけた主力メンバーが数名。オーナーもいらっしゃって、早速、歓迎して頂きました。 お店の入口脇の通路沿いはバーエリアになっていて、席が準備できるまで、そちらで一杯。 こちらのソムリエはニュージーランドなど海外の経験も長い様で、最初からニュージーランドの泡を頂いた。他に食事中に頂いたものもニュージーランド、オーストラリアなどの自然派ワインが多く、モダン且つスパイシーなこちらの料理に合わせるには、果実味のあるものが中心の納得のラインナップ。使われているワイングラスもオーストラリアでは一般的に飲食店で使われているPLUMMのもので、本当にオセアニアや東南アジアなどの海外のお店に来ている様に感じられる。 窓から見える風景も多様なビルのデザインが、何となく、シドニーやメルボルンっぽさを感じさせる。 料理の方は現在、コースの提供は止めていて、昼はセットメニュー、夜はアラカルトになるとの事。 昼は前菜、サラダ、ライス(ジャスミンライスと黒米)にメインのカレーを選ぶ感じ。 カレーといってもメイン食材が中心で後からソースを掛けて頂く感じ。このソースにメインの肉やサラダ、ご飯なども付けながら頂く。昼だとこれだけでもかなり充分だし満足だが、今回は特別にトムクロンというトムヤムクンの更に贅沢バージョンといった感じのも頂いた。 味わい的に一番面白いし、美味しいと思ったのは前菜の甘海老と胡瓜のタルタルっぽい雰囲気のもの。 酸味やトムヤムクンっぽい風味が絶妙なバランスで一緒に頂いた白ワインとも良いペアリングだと感じられた。 こういう感じの料理が並ぶなら、夜のアラカルトも色々と頂きながら、ナチュラルワインをグラスで楽しむのも楽しいと思う。 麻布台ヒルズ自体は今後も暫くは混雑が続くと思うが、高級感のあるお店も多く、一歩、お店に入れば優雅な時間が流れる感じで、ゆっくりできるし、また時間のある時にでも立ち寄ってみたい。
2024/03訪問
3回
京都の祇園の外れ、新門前通沿いに出来た高級ブティックホテル、The Shinmonzenに入る日本では二店舗目のJean Georges。 建物もレストランもそれ程、大きくはありませんが、白川沿いでテラスもあり、雰囲気は良い。 元々の予定より遅れてのオープンですが、この春からオープンされ外国人の宿泊客の利用を中心に少しずつ、人気は高まっている様です。 観光客が少ない時期という事もあり、この時期のランチはかなりのんびりと過ごせます。 ランチはプリフィックスの3コースのショートコースですが、ディナーの8品に比べるとリーズナブルなものの、比較的、強気の値段設定です。 よりリーズナブルにまずは利用してみたいという場合はモーニングやカフェタイムの利用というのもありかもしれません。 店内は厨房前のカウンター席に加えて、テーブル席がありますが、今回はカウンターへ。 キッチンはNYCの本店でスーシェフを務めた若い女性シェフを中心に三名体制。更にパティシエが在籍。 シェフは日本語は出来ませんが、英語やフランス語が出来、直接、コミュニケーションも可能です。 8割は外国人の客という事もあってか、サービススタッフも外国人の方が多いですが、皆さん、日本語も英語も堪能です。 料理は日本の素材を使いながらシンプルながら、フレンチらしく仕上げられている。 ランチなので、比較的、敢えてシンプルにしている感じもあるので、機会があれば、ディナーでも伺ってみたい。 ワインはホテルのオーナーの意向もあって、かなり充実。 グラスワインもフランスのものを中心にラインナップ。 かなり価格的にも贅沢ですが、シャンパンもグラスで何種類も用意されているのは圧巻です。 ワインリストも高級レストランらしく、かなり特別で高級なものもリストされていました。 ディナーはワインペアリングも用意されていて、今回は一部、そちらのワインも出して頂きました。 更にコーヒーはバリスタも在籍されており、本格的なものを頂けます。豆は拘りの産地のものをそれぞれ焙煎してブレンド。日本人好みのバランスも維持しながら、しっかりした味わいと仄かな酸味も感じられます。 まずはドリップで頂きましたが、話を伺っているとラテに合うような豆らしく、マキアートで一杯淹れて頂きました。印象がまた異なる味わいで、流石という感じ。 またテイクアウトもやっている様で、ラテを一杯持って帰りました。 フレキシブルに色々と利用可能な様なので、また機会があれば訪れてみたいと思います。
2023/09訪問
1回
久しぶりに隠れ家フレンチのLibertempsへ。 訪れたのは半年ぶり、ディナーは1年ぶりでした。 オープンから2年が経ち、そのスタイルも安定し、常連客もついている様です。 場所的なものもありますし、スタイルもあると思いますが、横浜にしては比較的、客の年齢層がかなり高めで、その分、和の要素を取り入れたり、日本酒の提供なども保守的な横浜の客の好みにも合っているのでしょう。 元々、ランチの方がフレンチの要素が強く、ディナーは和の要素が強い感じの構成でしたが、季節的なものもあると思いますが、今回のコースはバランスの良い感じ。ただ今年の夏はやっぱり海産物も難しいし、野菜なども難しい様子。 それなりに個性も出しながら、クオリティを維持して仕上げていますが、難しさは感じられる。 素材の組み合わせは新しさや独創的な部分もあって、充分、面白いのですが。 次はまた涼しくなった頃にでも伺いたいと思います。 Menu Liberetemps 先付八寸 ・トマト豆腐 生ハム ・鰯 南蛮漬 ・白魚 叩きオクラ ・蛸 煎り酒 ・素麺カボチャ そぼろあん 前菜 とうもろこしのアイス 髭のコンソメ 雲丹 スープ 白鳳の摺流し流し ツブ貝 バジル 魚料理 鮎のパートブリック包み焼き ルッコラセルバチコのソース 肉料理 夏鹿内もものロースト ベリーのソース 米料理 鱧の有馬煮 ご飯 甘味 なめらかプリン お茶菓子 トンカ豆のカヌレ パッションフルーツ マカロン 食後のお飲み物 黄金ほうじ茶 和と仏の要素が融合したコースが人気のLibertempsさんに久しぶりの訪問。なんと半年ぶり、ランチは一年ぶりでした。 ランチでも早めの予約でディナーコースを頂けますが、今回はランチコース。 リーズナブルながら八寸を始め、一通り頂けるのは嬉しい。 旬の食材も入って、季節感もありますし、貴重な食材も。 今回特に良かったのは聖護院蕪のすり流しのスープ。最初は旨みを感じながらもあっさりですが、食べ進め、酒と合わせると甘みをより感じます。 魚料理の平目はかなり肉厚。元々、かなり巨大な個体だった様。 日本料理っぽい出汁の味わいもありながら、フレンチの技法も使って、塩味も強目なので、ワインとも合う感じ。合わせる場合もちゃんと雲丹の風味との相性も計算されている。 メインは猪。 肋の骨は細いながらも、脂もしっかりとあって食感も旨みも良い感じ。 デザートは小さなアップルバナナのキャラメリゼ。 甘すぎないので、どんなドリンクとも合いそう。ブラッドオレンジの風味も良いアクセント。 今回もドリンクは合わせて色々と出してもらいました。以前からですが、日本酒のラインナップは貴重なものも含めて色々。生の魚介以外のフレンチと日本酒を合わせるのも面白いですね。 以前よりも比較的、年配の落ち着いた客層が増えており、波も有るものの満席の事もある様なので、早めに予約するのが良さそうです。 また、タイミングを見て伺いたいと思います。 Menu Libertemps 先付八寸 ・来の花の白和え・新わかめと佐島蛸 ・トマト豆腐とホタルイカ・唐墨大根 ・燻製サーモン スープ 聖護院かぶらのスープ 蟹しんじょう 魚料理 平目の海藻蒸し 雲丹のエミュリュション 肉料理 しまなみ猪の背肉のロースト 甘味 アップルバナナのキャラメリゼ 酒粕のアイス 食後の温かいお飲み物 珈琲 or ほうじ茶 数ヶ月ぶりに訪問です。 6月に1周年を迎えられて、そのスタイルも定着しましたし、リピートされるお客さんも増えてきている様です。 コースの値段も少し上がっていますが、元々、リーズナブルすぎでしたし、客層のコントロールの為には更にコースを一本に絞ったり、ドリンクも日本酒とワインだけに絞って、ビールやウイスキーの提供はやめても良い様に思います。まあ、色々と考えられて、賢く営業されている店主さんご夫婦なので、今後も難しい横浜でも独自性を出しながらも人気を維持されていくと思います。 さて、この日は比較的、のんびりと。 暑い日が続いているせいもあると思いますが、横浜は相変わらず週の後半は予約が入りづらい様です。 コースの内容的には大きく変わらないと思いますが、以前よりもバランスよくフレンチと日本料理を合わせており、ちょっといい地方の料亭や旅館にでも来た様な感じも。 調理の合間には色々な話を店主さんとできる感じも楽しい。 ドリンクはおまかせで色々と合わせて出して頂けます。メニューにはペアリングは現在ありませんが、個別のドリンクは無くして全てペアリングにして、お客さん次第で調整しながら提供するのも面白いのかもしれません。 また、季節を変えて、のんびりと伺いたいと思います。 Menu Libertemps 先付八寸 ・黒オリーブマドレーヌ ・鰯 グレープフルーツ ・玉蜀黍豆腐 雲丹 ・サラミ串 ・長芋素麺 雲丹 前菜 琵琶湖 稚鮎のカダイフ包み 赤肉メロン スープ フルーツトマトのガスパチョ 真蛸 魚料理 帆立貝のグリエ パッションフルーツのソース 肉料理 岩手産短角牛内ももロースト 〆の米料理 穴子飯 氷菓 ピスタチオのソルベ お茶菓子 ブラウニー 食後のお飲み物 珈琲or 黄金ほうじ茶 かなり久しぶりにディナーでの訪問です。 とは言え、昼の利用でも、ディナーメニューの選択が出来るので、特にコースの流れは大きく変わりませんが。 今回は特に旬の素材が多く使われていた様に感じますし、素材の組み合わせも面白いし、よく考えられている。敢えてメニューにはソースの詳細は書かれていませんが、きちんと素材を引き立てている。 ドリンクは今回もワインや日本酒からオススメのものをペアリング的に出して頂きました。 比較的、風味が豊かなクラシックワインが多く、料理とも合いますが、もっと攻めても面白いかと思います。横浜の客層は保守的な方が多いので、料理もワインも客に合わせているのかもしれませんが、客を育てていっても欲しいと感じました。 Menu Libertemps - 先付八寸 ・ナッツと酒粕チーズのタルト ・ブータン・ブラン ・南瓜豆腐 ・しめ鯖と芽キャベツ昆布〆土佐酢ジュレ ・天豆と味玉子 - 前菜 北海道産本鱒のミキュイ 山菜 - スープ フランス産グリンピースのポタージュ - 魚料理 平目のポワレ - メイン料理 マグレ鴨のロースト - 〆の米料理 ホタルイカの土鍋ご飯 - 甘味 青リンゴのソルベ - お茶菓子 フィナンシェ フランボワーズ羊羹 - 食後のお飲み物 珈琲 or紅茶 思いがけず、前回訪問から少し時間が空いてしまい、約3ヶ月ぶりの訪問です。 前回はランチタイムにディナーコースを頂きましたが、今回は通常のランチコースを頂きます。ランチはフレンチ色の強いコースです。 …の予定でしたが、前菜を夜の先付けに置き換えたコースに。 まさにフレンチと和の融合した感じのコースに仕上がっています。 最近、日本酒ペアリングの会などもされた影響もあってか、酒粕も料理に使われており、和のニュアンスや旨みをうまく使われている。 季節のその日次第の素材で内容は常に変わりますが、シェフのセンスと経験からか、どれも完成度が高く、素材の良さを引き出している。 ドリンクは今回もグラスで色々と頂きます。ペアリングスタイルで、合いそうなものをワインや日本酒から提案頂きます。 その時に開いているものから、選んでいるだけに見えながら、実はご夫婦で事前に色々と検証しながら、何が一番合うか確認されているとの事で、比較的、クラシックなワインが多い割にはペアリングも外れないのには納得。 ちょっと贅沢なワインも出して頂きながら、この価格帯で収まるというのもリーズナブル過ぎて、毎回驚かされます。 常連さんも付いてきていますし、コースの値段も1、2割上げても十分に納得出来る様にも感じます。 また、タイミングを見ながら伺いたいと思います。 ほぼ1ヶ月ぶり。今回も平日のランチでの訪問です。 通常はランチのコースは、ほぼ完全にフレンチという内容になりますが、前もって予約時にお願いすれば、昼でも夜のコースを頂けます。 内容的には八寸から始まる和の要素も強い内容で、〆には旬の素材を使った炊き込みご飯も。 土鍋で固めに炊かれているので、風味も食感も良い。 ドリンクはペアリングっぽい感じで一品毎にワインや日本酒などを堪能させて頂きました。 料理自体もワインでも日本酒でもよく合う感じなので、どちらを合わせるか迷いますが、温燗など温度も色々と調整して頂けるので、日本酒を合わせるのも面白い。 料理内容や素材も予約時にお願いすれば、用意できるものであれば対応してくださるとの事。 また、タイミングを見ながら伺いたいと思います。 Menu Libertemps 先付八寸 ・いくら スクランブルエッグ ・真蛸 隼人瓜 ・さつま芋 きんとん ・穴子 八幡巻き ・なめ茸 鬼おろし 白海老 前菜 北國甘海老とバターナッツのムース コンソメジュレ お椀 スープ・ド・ポワソン お魚料理 ギンバトウのムニエル お肉料理 鹿肉のロースト 胡椒ソース 〆の炊き込み飯 栗ご飯 甘味・お茶菓子 ・抹茶のソルベ ・カヌレ トンカ豆風味 ・カシス羊羹 食後のお飲み物 珈琲 or ほうじ茶 約2ヶ月ぶりに訪問です。 前回はディナーでの訪問でしたが、今回はランチでの利用です。 オープンから数ヶ月経ち、認知度も上がり、複数回訪れている常連客も増えており、現在もランチのウォークインは受け入れていますが、当日でも一応連絡してから伺うのが良さそうです。 コースでもアラカルトでも利用可能ですが、コースは内容の割にはリーズナブルですし、おまかせ出来るので、コース利用がオススメです。 まだ手探り感はありますが、客層をコントロールする上でも絶妙な価格帯に設定されていますが、ワインを飲む客を増やすなら、もう一つ上の価格帯のコースを増やし、下のコースは常連さん向けの隠しコースにしても良いのかもと感じました。 それくらい色々と飲んでも最近伺ったお店の中ではかなりリーズナブルに感じました。 お昼は夜に比べて少し雰囲気がかわって、和の要素は少なく、ほぼフレンチビストロっぽい感じ。手の込んだ料理も多く、高級フレンチで出される様なものも。 夜は大抵、シェフお一人での営業ですが、昼は奥様もお店に出られている事が多い様です。 ドリンクは日本酒もワインも提供されますが、横浜の客層的に年配の方が多く日本酒メインに頂く方も多そう。ただ日本酒バーでも居酒屋でも無いので、本当に拘りのあるワインと日本酒だけにドリンクは絞って、ワインも日本酒もワンランク上の自然派よりのものだけを出された方がお酒を求めて伺う客も増える気がします。 またその内、ふらっと訪れたいと思います。 Menu Libertemps 前菜 パテドカンパーニュ スープ マッシュルームのポタージュ 魚料理 穴子と牛蒡の八幡巻き 赤ワインソース 肉料理 仔ウサギ ブランケット 甘味・お茶菓子 酒粕バスクチーズケーキ 食後の温かいお飲み物 珈琲 or ほうじ茶 横浜の関内から海岸通り方向へ、北仲通り沿いの少し飲食店が集まる一角に先日オープンされたばかりのフレンチレストラン。 シェフは以前は池尻大橋のcalmeにいらした植松さん。奥様と二人でこちらのお店を始められました。 お二人とも、元々、横浜周辺のお店と関わりがあったりする様で、横浜には縁がある様。 料理のスタイルですが、calmeの頃とは異なり、日本料理とフレンチが融合した様な雰囲気。モダンな要素もありながら、少し古い懐かしい昔のフレンチの様にも感じる部分も。どうやら奥様は日本料理のお店に居られた様で、その要素が料理に入っている様。最初の八寸の盛り付けなども日本料理っぽい雰囲気。 味わいも優しいものが多いですが、これが旨みの強い自然派ワインや日本酒と合う感じ。日本酒は常温でも燗酒でも提供され、料理に合わせて出していただけます。 この日はペアリングの形式で一皿ずつにワインや日本酒を出して頂きました。厳密に決まったペアリングではないと思いますが、グラスワインも色々、用意されている様です。 まだオープンから間もないですが、コース内容もドリンクもよく準備されています。 通常は平日夜はご主人一人でのオペレーションで忙しそうな場合に奥様が入られる様ですが、お二人とも飲食店の経験が長いことから、もう何年もやられているお店の様に安定感もある。 まだ客層的には以前からの知り合いや関係者が多い様ですが、客入りも安定してくると、ワインもより拘りを持ったものが増えて来そうだし、また面白いお店になりそう。 横浜の富裕層の方々などのウケも良さそうな感じなので、すぐにランチもディナーも人気が出そうだと思います。 ランチは火〜木曜日のみ、3500、5500円のコースを用意されており、ウォークインも可能との事なので、その内、ふらっと伺ってみたいと思います。 Menu Libertemps 先付八寸 ・南瓜豆腐と縞海老 ・アメリカンチェリーの白和え タルト ・鮎のシュークリーム ・豚ロースの西京味噌ハム ・牡蠣のコンフィ 前菜 ・鯵のタルタル 翡翠なす 昆布シュレ寄せ スープ ・とうもろこしの冷製ポタージュ 魚料理 ・津本式究極血抜き 真鯛の蒸し物 ブールブランソース 肉料理 ・ハンガリー産マグレ鴨のロティ 実山椒のソース  締めのご飯 ・鮎の炊き込みご飯 ・香のもの 甘味・お茶菓子 ・ゴールデンパインのソルベ ・抹茶とホワイトチョコのスコーン ・フランボワーズ羊羹 食後のお飲み物 ・珈琲 or ほうじ茶
2025/08訪問
8回
京都の北大路通沿い、鴨川のほとりに建つ一軒家レストラン。 立派な門構えと昔の土蔵の様な造りの入り口が印象的な外観。 客席は二階ですが、エントランスや階段も、かなり優雅で贅沢な造り。ダイニングも余裕を持った空間となっており鴨川を臨む大きな窓は風景を切り取った額縁の様で、食事をしながらも雲の流れや人々が橋を渡る様子を眺められて日常とは異なる優雅な気持ちになれる。 どうやら、元々、イタリア領事が使っていた建物の様で、一階は住居、二階はパーティなどに使われていたとの事で、その贅沢な空間も頷ける。 暖かくなったらテラス席での食事も良さそう。 現在、一度に二組しか受け入れていないとの事で、広めのダイニングは更に贅沢に使われている。 料理は元々はフレンチなのだと思われるが、京都周辺の食材に向き合う内に余計なものは削ぎ落とされて、シンプルな感じになっていき、まるで見た目も味わいも日本料理に近いものになったとの事。 ただオリーブオイルがほとんどの料理で使われているので、ちゃんとワインにも合う様になっているし、イタリアンや中華料理の様な雰囲気もある。まさにフュージョンといった京都らしい多国籍料理となっている様に感じる。 塩やオイル、旨みや酸味のバランスはどの料理も良く、温度感も良いので、香りもしっかりと立っていて、皿が運ばれてきた瞬間から期待が高まる。 実際に頂くと素材の食感や味わいもしっかりと計算されていて、京都らしい野菜や漬物の使い方も上手い。 ドリンクは厳密なペアリングは提供されていないが、料理にあったものをグラスで提供して頂けるので、ほぼ何も考えなくても、色々と自動的に出てくるのは嬉しい。 貴重な日本酒や自然派ワインも一部取り入れられており、外食慣れした方でも新しい発見があると思われる。 更にワイングラスは全てMWのジャンシスロビンソンがプロデュースしたものを使っており、シェフの拘りと勉強熱心な感じも現れている。実際にコースを通して、このグラスを使うのは初めての経験でワインの特徴がより良く判るし現れていると感じられた。 食後はまずチーズから。コースに含まれている様で、昔ながらのレストランの様な流れだが提案された国産のミードとともに楽しめた。 デザートはシンプルに焼き上げたスフレ。こういうスフレは最近は提供するお店はあまり見かけ無いが、やはり美味しいと思う。 コーヒーは珍しいアイスのエスプレッソ。水出しの様なコーヒーカクテルの様な雰囲気で豆の酸味や香りが活きていて新しい体験。 風景を楽しみながら優雅な時間を過ごせるお店で、また機会があれば、夏など明るい時間帯から暗くなるまでの変化も楽しみながら訪れたいと感じた。
2023/03訪問
1回
広島の繁華街、広電の八丁堀駅からも程近い、えびす通り商店街に入って直ぐの小さなビル内にあるお店。 若干、派手目の外装のビルですが、中に入ると年季の入った雰囲気。エレベーターを上がると、元々、スナックかクラブだったのかなという感じの内装のカウンター中心の店内が目に入ります。 小さなお店ですが、スタッフは多め。シェフの他に男性3名、女性1人。 おまかせコースなので、一斉スタートなのかと思っていましたが、どうやら開始時間はバラバラ。通常は年配のお客さんが多いのか、18時スタートで揃うことが多い様ですが、この日はほぼバラバラだった様です。 小さなお店ですが、店主のこだわりなのか、趣味もあるのか、減圧調理や分子料理など、新しい調理法や機材を使って、海外のモダンなお店の様な料理に加えて、日本酒メインのペアリングを提供されています。 かなり品数のあるコースですが、どの料理も日本酒とのペアリングを意識しているのがわかる味わい。ペアリングもミックス、ワインのみ、日本酒のみと選べる様ですが、合わせられたワインも比較的、日本酒に近い味わいのバランスの構成のものが多く、クリーンナチュラルが多い印象。熟成が早いという理由のせいか、最初のシャンパンはミニボトルを使用されているのは若干違和感があるが値段が上がっているので仕方ないのかもしれない。 敢えてシャンパンを使わずペットナットを使っても良いと思うが、場所柄、多少の高級感は求められるのだろうか。 素材は広島周辺のものも多く使われているが、普段はあまり目にすることのないナマズや鹿の舌などが印象的だった。 少し気になったのは複数の皿で泡状のソースを使っていたが、なんとなく既視感が重なるので、一部は別の形でエスプーマなどに変えるか、もっとシンプルにしても良い気がした。マッシュルームは発酵したものとフレッシュなものを合わせるなど面白さはあるのだが、発酵マッシュルームに関してはラルジャンの影響か最近はよく見かけるようになってきたので、もう一工夫が無いと驚きは少ない。 安定感は全体を通してあるのだが、新しい試みを取り入れている割には驚きが少なく感じられ、満足感が若干欠ける様に感じられたのは少し残念。 もう少し独創性のある料理、クセのある日本酒やナチュラルワインをもっと取り入れていくと、もっと進化しそうと感じられた。
2023/01訪問
1回
日本人のトップパティシエの一人である成田一世氏。 以前は銀座にエスキスのデザート専門店があったので、比較的、気軽に彼のプロデュースするアシェットデセールを頂くことが出来ましたが、その後、閉店。なかなか彼のデザートを頂ける機会はありませんでしたが、昨年末に麻布台ヒルズのガーデンプラザAの二階にご自身のお店をオープンされました。 当初はランチ、ディナーのみでしたが、デザートのコースも始められたとの事で早速、伺いました。 場所は二階とは言え、屋根が無い、屋上テラスの通り路の様な場所。ブティックとレストランが並んで存在します。 場所的に天候の悪い日にはアクセスしづらいですが、神谷町駅側から直ぐのエレベーターで上がるとお店の入り口の目の前まで行けるので、雨の日でもほぼ濡れずに伺えます。 店内はカウンター席とテーブル席に分かれますが、カウンター席では特に目の前で成田氏が直接、お話をされながら、コースの説明をされたり、デザートを仕上げられて行く。 ここまで近くでコミュニケーションが取れるというのは、まさに圧巻で、身振り手振りをしながら語る彼の想いが強く感じられる。 こちらから聞かなくても、色々な説明が細かくあるのだが、彼自身もこういう機会なのでと、普段聞けない質問なども是非と促される。 そうじゃなくても、こちらからも色々と質問した事に対して、細かい点まで話してくださり、勉強になる。 目の前で仕上げられていくデザートは一見、クラシックの様で、旬の素材を活かした感じ。アルコールペアリングを推奨している通り、リキュールなどを上手くデザートにも取り入れて風味付けをしており、さりげなく香り付けをされたりバランスが良く、嫌味が無い。 ペアリングのロジックもしっかりと持たれており、センスも良いのだが、ちゃんと基本を勉強されていて、流行りの見た目だけのお店とは数段レベルが違う事を改めて感じさせる。 ペアリング一杯目に出されるスパークリングも最近のシャンパーニュなどではドライで酸が強い傾向にあり、デザートの甘さとは合わないが、それを補う為に甘口のソーテルヌを足して提供される。邪道な様ではあるが、理屈に適っている。 最後のデザートは成田さんらしい飴細工やムースを使ったもので、これも懐かしい。 ここまで、1時間ほどの所要時間だが、ハーブティーを頂きながら、色々と話を伺っていると、オマケで最後のデザートにも使われた「あまりん」という特別な苺を出して頂いたり、エスプレッソも提供して頂いたりと、かなり長い時間、その後も話を楽しませて頂いた。 これだけのクオリティ、レベルを感じさせるお店はなかなか国内でも無いと思うし、またランチやディナーなども頂きに伺ってみたいし、お隣のブティックでパンなども購入しに伺ってみたいと思います。