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The Tabelog Award 2025 Bronze 受賞店
食べログ イタリアン WEST 百名店 2025 選出店
笠師保/イタリアン、オーベルジュ
夏以来、数ヶ月ぶりの訪問。 今回もランチでの日帰り訪問です。 金沢からは以前から比べて、本数は減っていますが、特急で和倉温泉まで1時間。その先はタクシーで向かうのが便利です。 もうすぐ震災からも二年になりますが、途中の風景はブルーシートなどは減ったものの、道路に残る段差などからもまだまだ地震の影響は感じられる。 それでも、こちらに着くとその唯一無二の風景に癒されます。特にこの季節は海から流れ込む雲で変化の早い天気ですが、雲の隙間から入る光も、それに照らされる景色も美しい。 コースはこの10月から価格が上がりましたが、これまでがリーズナブル過ぎたと思います。 料理内容は最近は"能登饗藝料理”と謳ったコースを提供。以前よりもイタリアンの色を抑えて、地元の古くから食されてきた郷土料理を現代的な手法や周辺地域の食材も取り入れながら表現されています。 特別な場所で特別な料理を頂くために、遠方からわざわざ訪れる方も増えつつあるのは納得です。 今回は能登の七面鳥を色々な料理にも使われていて、なかなか贅沢。メインとしても提供されますが、どの部位も風味も食感も素晴らしい。 いつもはデザート前にオマケでパスタが提供されますが、今回はリゾット。きのこを活かした感じで仕上げたかったとの事で、パスタよりもお米の方がやはり合うので、この仕立てになったそう。 ワインは今回もペアリングで。 定番になったものもありますが、色々と貴重なものも含めて頂きました。 なかなか能登へ訪れる観光客は増えている様に見えませんが、また、定期的に訪問して、応援も続けていきたいと思います。 柴栗のお茶 野草 栗粉のクレープ 七面鳥のレバーパテ 胡桃 泥障烏賊 自然薯 天然きのこ 七面鳥コンソメ 小豆 沢野ごぼう 熊 ほうれん草 菊芋 柿酢 南瓜 野菜 きのこ ハーブ 焼おにぎり 柳鰆 源助大根 いしり もち麦 七面鳥 腿 砂肝 芋餅 蕪 リゾット きのこ 中島菜 すいぜん 柿 虎杖 サルナシ 紅はるか 柚餅子 リオレ 茶菓子 色々な季節に伺ってみたいという事で、七尾のVilla della paceに約半年ぶりに。 やっぱり、どんな季節や天候のときに伺っても、ここの風景や窓に切り取られた刻々と変わる景色は素晴らしい。 今年の夏は早い梅雨明けから、全く雨が降らない天気が続き、暑く乾いた状態で、能登周辺でも野菜の出来もあまり良くないと言う。 ハーブやエディブルフラワーも更に難しい状況だと思うが、選りすぐりの素材を使って、コースを仕上げている。 最近はイタリア料理店という看板を外し、「能登饗藝料理」というコンセプトでお店造りをされているらしい。メニューにも以下の様に書かれています。 ”能登という土地は元来豊かな自然から生まれる食材に恵まれており、6,000年以上人が定住してきた歴史があります。祭りなどの伝統行事や風習に結びついた特徴的な食文化があり、古来から大事にされてきました。 しかし、人口減、度重なる災害、自然環境や生活様式の変化などの影響で、能登の食文化は今失われつつあります。 「能登響藝料理」は、昔から大切にされてきた食文化を現代料理へと発展させ、未来へと繋げていく「料理」を“能登”という場所で作る決意の言葉となります。 Villa della pace 平田明珠 “ これまでのコースの流れは踏襲しながら、能登周辺の素材を使い、郷土料理にイタリアンの手法を加えて、新たな料理として仕上げている。 味わいも子供の頃、食べた様な懐かしさもありながら、新鮮な野菜の美味しさ、イタリアンらしい風味も感じさせる。 一時期は野菜をメインにという事で、メニューの記述や盛り付けも変えておられたが、そこまで野菜が常に中心と言うわけでもなくなった様子。魚やジビエも素晴らしいし、それ以外の伝統的な食文化も大切にしている感じは好感が持てる。 ドリンクは今回もワインを中心にペアリング。 イタリア周辺のものに加え、日本のワインもより多く使って合わせている。久しぶりに飲むものや生産数も少ないものあって、良い勉強になりました。 能登周辺は相変わらず、地震の爪痕が残り、まるで忘れられた様に訪れる観光客も少ない状況が続いていますが、周辺地域がより元気になる様に色々な形で応援していきたい。 野草のブーケ 茄子 そうめん 熊 蕨 岩牡蠣 枝豆 ピーマン 栄螺 新じゃが “畑“ 鬼オコゼ へたむらさき茄子 仔羊 宿儺かぼちゃ なつのこま 梨 山椒 宝達葛 桃 先日からの大雪の影響で金沢や能登周辺の風景も真っ白に。 そんな中、数ヶ月ぶりに七尾まで足を伸ばします。 やはり遠方から訪れる方が多い為か、積雪以来、多くのキャンセルが入っている様です。慣れないレンタカーの運転で来られる方が多いのだと思いますが、金沢からお店のある中島町への道路はほぼ幹線道路で除雪は行き届いていますし、意外と脇道も地元の方が使う為から路面はどこも通常時と変わらない感じ。ソムリエの塩士さんも毎日、金沢から通われているので、基本的には大丈夫なのでしょう。 今回は七尾線の特急で向かいますが、こちらも特に遅れなどは無く、順調。和倉温泉で降りる観光客は相変わらず疎らですが、日帰りっぽい方は以前より多い様に感じました。 和倉温泉駅からはタクシーで。15から20分ほどで到着です。 お店の周りも雪は残っていますが、これでも半分くらいに減ったそうです。通り道は綺麗に除雪されており、滑らない様になっています。 雪景色も貴重だと思うので、良い経験になります。 現在、キャンセルが多く出ている為、普段はやらないショートコースも提供されています。 地元周辺の方々など気軽に利用できる様にされている様です。 自分はいつも通りのコースにワインペアリングを頂きます。 積雪のため、ハーブ類の入手が難しかったり、山に入るのが困難な為、使われる食材や盛り付けは工夫されている様子。 それでも多様な能登の食材の素晴らしさを改めて実感出来るし、食材の良さを引き出している様に感じます。寒い時季ならではの野菜の甘さをどの皿からも感じられます。 ワインはいつも通りのペアリング。 優しい味わいの料理の方向性に合わせて、ワインも以前よりも日本ワインを使うことが多くなっているそう。実際にクオリティが高いものが増えて来ているのも後押ししているのだろう。 次はまた暖かくなった頃にでも伺いたいと思います。 如月 “山眠る” 草木は枯れ果て葉は落ちた季節、曇り空が続きますが、芽吹きの季節をじっと待つ雪の下、土の下では寒さに負けぬよう力を蓄えた野菜たちが生き生きとしています。厳しくも美しく輝く能登の冬景色の一部を切り取った料理です。 人参 牡蠣 青海苔 真蛸 大根 古代米 のと115 畑 真鱈 じゃがいも 縮緬キャベツ 仔羊 長葱 中島菜 宝達葛 鬼くるみ 能登大納言 どぶろく 能登半島の中間辺り、七尾市中島町のvilla della paceさんに数ヶ月ぶりに訪問です。 今回も七尾線を走る特急能登かがり火で向かいます。サンダーバードの直通が無くなり、観光列車の花嫁のれんが運休を続けており、若干、不便さが残るままですが、金沢を朝10時に出ると和倉温泉には11時には着くので、それほど遠さは感じません。6月に比べても和倉温泉で営業する温泉旅館も増えてきているとはいえ、列車を降りる方は地震前に比べてかなり疎らなままです。 それでも、駅前にはタクシーが数台は止まっているので、前回同様にタクシーでお店まで。 タクシーで向かう客も増えているのか、運転手さんもお店の事は知っている様でした。 相変わらず自然が豊かなお店の周り。静かな内海を目の前にする風景は、やはり趣きがあり、ここならではの景色。店内に入る前に暫く眺めてしまいます。 お店のドア自体は30分ほど前には開いており、ソムリエの塩士さんが対応してくれます。 数ヶ月前には奥能登では大雨の被害もあったり、数日前には久しぶりに大きな地震もあり余震も続きますが、お店の周辺は特に大きな影響は無い様で、安心して伺えると思います。 コースはいつも通り、地元の旬の素材をたっぷりと使った内容です。特に能登の農家さん達がつくる野菜やハーブも贅沢ですが、自生する野草も以前よりも取り入れている様です。実際、なぜかフェンネルなども自生している場所があるそうです。 この時期は北陸周辺では蟹を出すお店も多く、お祭りの様になりますが、シェフは敢えて今年は使っていないそう。これだけ他にも良い素材が多いし、他のお店と同じ事をやる意味は無く、逆に良い差別化になっていると思います。蟹を期待する客は多いと思いますが、貫いて欲しいと思います。 実際、今回、初めて頂いたり、面白いと思ったのはボラの白子や国産の七面鳥。 白子は鱈や河豚はこの時期、他のお店でもよく見かけますが、ボラは初めて。良いサイズ感でボラだとは判らない。優しい味わいとテクスチャで、まさに鱈と河豚の中間くらいに感じます。 七面鳥は能登に生産者がいる様。アメリカではこの時季に丁度、サンクスギビングのご馳走としてスーパーや食卓にも並ぶ食材。自分でも大きなサイズのものに詰め物をして焼いた事も何度もあります。ただオーブンバックなどを使いジューシーになる様に焼いてもどうしてもパサパサになりやすい肉質です。 今回頂いた七面鳥はどのくらいのサイズか判りませんがこれまでの印象を覆す味わいと食感で大変驚きました。七面鳥の脂は独特で強い香りですが、これは似た香りはするものの微かに漂う感じ。冷凍されていないフレッシュな肉という事もあるのか、若干レアで柔らかくジューシー。仔牛や兎の様にも感じさせる。日本では何故かクリスマス前後にはターキーではなくチキンが定番になってしまいましたが、個人的には馴染めないので、こういうクオリティの高い七面鳥が出回る様になってくれたらなと思いました。もうこれは能登の名産にしても良い気がします。 メインの後には追加で今回もトマトパスタを出して頂きました。 運ばれてくると漂うトマトの良い香り。これはこちらで使っているトマトならでは。パスタの茹で具合も前回同様に良い歯応えで、ねっとり感のある感じ。前回訪問後にシェフの平田さんに教えて頂いた方法で自分でも試しましたが、これを自宅で完全再現するのはなかなか難しい。 食後はハーブティーをゆっくり頂きながらタクシーを待ち、帰りの特急に間に合う様に和倉温泉へ。 帰りは来る時よりも乗客が多い様でした。 少しずつ活気は戻ってきていますが、観光客はまだまだ少ない。 わざわざ訪れる価値があると思わせてくれるお店が多い能登の地域に東京からや地元の金沢からももっと訪れてほしいなと感じました。 霜月 窓から見える海や山、この土地に暮らす人たち、その営みの一部となれるような心地良さを、自然に寄り添った料理を通して感じて頂きたいと思っています。 アミューズ アオリイカ 長葱 クレソン 里芋 七面鳥 コシヒカリ 天然茸 畑 クエ 冬野菜 ボラの白子 七面鳥 沢野ごぼう 栗 紅はるか 野苺 能登半島地震から半年。 もっと早くお伺いしたかったのですが昨年11月から半年以上を空けての訪問です。 1月1日の地震以降、お店を含めた周辺地域は大きな被害は無かったものの、避難所のサポートなど積極的に行いながらも、金沢や都内などで出張営業などコラボも行いながら、過ごされてきたvilla della paceのチーム。 3月以降、一度はキャンセルした客向けに優先的に営業をされていますが、まだまだ以前の様な客足は戻っていない様子。 この日は朝から金沢を出て、JRで向かいます。3月には北陸新幹線が延線したこともありサンダーバードの直行は無く、七尾まで本数はある程度、維持されていますが、和倉温泉で営業している旅館もほぼない状況で、観光列車の花嫁のれんが運行されておらず、和倉温泉と七尾間の列車は多少減っています。 ほとんどの客が羽咋、七尾で降りる中、外国人、日本人の観光客らしい方々も数組ずつは和倉温泉駅で降りており、明らかに以前と比べて旅行客は大幅に減っているものの少しずつは戻ってきている。更に、のと鉄道で穴水方面に向かう人たちも。 自分は少し駅構内の待合室で時間を調整した後、タクシーでお店に向かいます。 公共機関やタクシーの営業状況や道路の状況、周辺の復興状況なども気にされて、能登方面へ足を伸ばすのを躊躇われている方も多いと思いますが、意外と七尾や穴水くらいまでは特に問題無いと思います。 実際に周辺は営業しているお店やホテルも少ない中、和倉温泉の駅前には以前と同様にタクシーも何台も待たれていて、不便さは全くありません。 途中、地震の被害を目の当たりにしますが、以前同様に10分程度で笠師保のお店に着きます。 途中は結構、地元の方たちの車も走っており、従来の日常も戻ってきつつある印象です。 とは言え、復興は遅れており、石川県や国にはもっと頑張って欲しい。 さて、お店の方ですが、入口に着くと、特に以前と変わった感じは無く、この地域の神秘的なものも感じられる。店内に入るとソムリエの塩士さんがいつも通り出迎えてくれます。一方で波はあるものの客足は戻っておらず、この日のランチは貸し切りで、これまで以上に贅沢な時間と空間を堪能させて頂きました。 料理の方もこれまで以上に旬の地元素材を贅沢に使った内容。季節的なものもありますが、ハーブや野菜をたっぷりと使っており、コースの前半でお腹も苦しくなってきます。 どの素材もその良さが引き出されていますが、コースを通して特に素晴らしかったのがトマト。香りが強く、皿が運ばれてきた瞬間から特に気を惹かれます。 特別に追加でパスタも用意して頂き、オレンジ色のトマトを使ったパスタはソースも素晴らしいですが、乾麺のスパゲッティの食感は生パスタとも乾麺とも異なる、ねっとりモチモチ感は感動もの。詳しい茹で方は教えて頂けませんでしたが特殊な茹で方をしているとの事。 ワインもペアリングで頂きましたが、地震で多くのボトルを失われているのに、素晴らしいラインナップ。他ではなかなか頂けない貴重なものも多くて、いつも以上に楽しみました。 帰りは予めタクシーを頼んで頂いていましたが、余裕を持って和倉温泉駅に到着。 夕方前には金沢に戻れました。 まだまだ不自由な状況は続きますが、これからも定期的に訪れて応援していきたいと思います。 わざわざ訪れるだけの意味も価値もあると思えるお店だと思います。 水無月 季節の移ろいを身近に感じ、自然と身体が求めるような食事が本当に豊かな料理だと思います。今日も料理を作らせて頂けることに心より感謝致します。 アミューズ トマト 水茄子 とうもろこし 栄螺 胡瓜 枝豆 泥障烏賊 畑 鮎 もち麦 自然豚 ブルーベリー 甘酒 山葡萄 六条大麦 ちょうど1年ぶりに伺いました。 どんな季節でも、どんな天気でも、こちらの店内の大きな窓から臨む景色はまるで絵画の様。 内海なので、比較的、波は立たないのに比べて、雲は素早く流れ、鳥達が飛び交います。晴れた日は元々は海水浴場だったお店の周辺を散策し、この雰囲気を味わう為だけにでも定期的に伺いたいと思えるくらい、全てが調和したローカルガストロノミーらしい最高のシチュエーション。 料理の方は昨年と同じ時期にも関わらず、使う素材は被るものは殆どなく、考え方も少し変えてきている。 昨年は解禁されたばかりの香箱蟹を使ったメニューも組み込まれていましたが、昨シーズンもある思いから、早々に蟹を使うことを停止。実際、コースの流れ的にも違和感はあったし、客層をコントロールする上でも良い決断だと思います。 更に最近はメインの食材を地元の野菜と捉えて、以前は各メニューの最初に書かれた食材は肉や魚介になっていましたが、今回はすべて野菜が一番最初に書かれており、提供される際も手間に野菜が来るようになっている。北陸の存在感の強い貴重な野菜が主になる様に全ての面から組み立て直している感じ。 能登周辺の秋から冬にかけた食の移り変わりを感じられた気がする。 また以前よりもシェフが料理をダイニングの客の前まで運び、直接、料理の説明をしたり、コミュニケーションを取られているのも、好印象。前回よりもシェフの人柄を感じられた気がする。 ドリンクは以前と大きく変わらないが、ワインをペアリングで頂いた。この席数のドリンクをタイミングよく準備されているのは流石。 ワインは自然派寄りのものを中心に地元のワインなども取り入れた構成。厳密なペアリングとなっていない部分もあるが、熟成されたワインも含まれ、一般的には満足される方が多いだろうと思う。 通常はランチは大きなテーブルに2名ずつ、トータル6名程度の利用が多いし、それが限界の様。それでも3時間を超える内容となってしまう。利用人数が多い場合は更に長く掛かる場合がある様子。 基本的には3名を超えるグループでの訪問は避けて、時間に余裕をもって伺うのが良いと思われる。 金沢からの電車の接続はあまり良くないので、途中の七尾や和倉温泉で時間を調整して前後1時間は余裕を持っておくのが、慌てなくて済むと思います。 また違う季節に伺ってみたい。 “霜月” 自然に寄り添い、窓から見える景色や人の営みの一部となれるような心地良さ 感じて頂けることが、私たちの目指す料理の形です。 アミューズ 銀茸 南瓜 春菊 白インゲン豆 アオリイカ なめこ汁 熊 里芋 万願寺 秋鮭 畑 蕪 柚子 マハタ 沢野ごぼう 猪 雑苔 黄金芋 柿 郁子 ここ最近は能登半島の僻地にありながら、地元の食材を使うローカルガストロノミーが増えており、ミシュランやゴエミヨも注目しているみたいです。 こちらもそういうお店の一つですが、主要駅からもまあまあ遠く、近隣の「のと鉄道」の駅からも歩くと10から15分位。和倉温泉からも車で10分程度ですが、金沢市内から特急を使っても1時間掛かるし、それなりに訪問するには難易度が高い場所です。 そういう事もあり、オーベルジュとして宿泊施設も備えており、一日一組ですが、車で行ってもかなりのんびりとした時間を過ごせると思います。 今回は一番近い笠師保駅まで電車で向かい、よく晴れて風も清々しい事もあり、徒歩でお店まで向かいました。 途中は本当に何もなくというか、日本の古い田園風景といった感じ。内海なので海面は穏やか。その辺も雰囲気が良いです。 場所は以前は古い海水浴場、塩津海水浴場の跡地。 そちらの地元の集会所などに使われていた古い建物をリノベーション、宿泊棟を建て増ししてオープンされた様です。こちらに移転前は七尾の比較的、山間のエリアで営業されていたので、その頃に比べて、周囲の雰囲気を含めてお店の環境はかなりおもしろい感じになったと思います。 店内からは湾の風景を切り取った様な大きな窓越しのリアルタイムに変わる風景が印象的。 元々、能登や北陸の風景は変わりやすいですが、雲の動きや日の陰り、水辺の波紋、風に揺れる草もずっと眺めていられる。 ランチタイムは12時に一斉スタート。 数組が訪れていましたが、皆さん、地元ではなく、都内など遠方からの訪問の様。この感じは石川や富山などのミシュラン獲得店と同様の客層だと思われます。 その為、食や食材、ワインなどに詳しいというよりは、有名店に行く事を目的にしたグループ客が殆どの印象です。 これはMakino ncîでも感じた事で、地方のミシュラン獲得の有名店の難しさなのだろうと感じます。 サービスとして前面に出てお客さん達と接するのはソムリエの塩士氏。なんとなくどこかのお店でお見かけした柔らかい雰囲気の接客だが、多分、初対面。 キッチンスタッフはこの規模のお店では比較的多いと思うが、シェフの平田氏も含めて客とのコミュニケーションがキッチンスタッフはあまり無いので、シェフの素顔や人柄が見えにくい。 コースの途中や最後にはシェフからの挨拶をちゃんとした方がいいのではとも感じた。 その辺もあってか、地元の食材や器も贅沢に使っているが、その情報が伝わりにくいし、料理の味わいからも感じにくいのが残念。まとめてメニューの裏には生産者のリストが載っているが、各皿ごとの説明を記述して欲しいと感じた。 料理自体はどれもクオリティが高く、変に高級食材を中心にした料理ではなく、地元の食材を贅沢に丁寧に使っている感じ。素材の味わいを活かしてワインとも合う感じに仕上げている。 ドリンクはワインペアリングをお願いしたが、たまたまという事であったが、ほぼ自然派ワインのラインナップ。 これはお店の雰囲気にもあっていると思うが、良いものが有れば能登周辺のワイナリーや酒蔵のものをもっと取り込んでも良いと感じた。 またランチの所要時間は3時間弱、本数の少ない特急電車の時間を考えるとかなりギリギリ。朝食や夕食の時間の都合もあり、難しい様ではあるが、30分開始を早めた方が電車で来る方には親切な気がする。 予約も取りづらくなっているが、次回は泊まりでも来てみたい。
2025/11訪問
7回
数ヶ月ぶりに香林坊、尾山神社近くのCUCINA KENICHIROさんへ。 ラベットラ時代からの地元の常連客も多いのだと思いますが、人気も認知度も上がってきており、遠方から訪れる方も増えてきている様で、この日のディナーも満席でした。オープンから約半年ですが、既に人気店です。 現在、ディナーの時間は18時からと19時半から選べる様になっています。それぞれの時間で一斉スタートとなりますが、入れ替え制ではありません。 普段、シェフとスタッフの二人で営業されていますが、完全に入れ替えて対応するのは難しそう。観光客の利用も増えてくれば、16時半くらいからのスタートも無理ではないと思いますが。 前回同様にこの日は満席のため、サービスの方がヘルプで入っていました。 料理はおまかせのコース。 最初にシェフがこの日に使う素材を目の前で説明してくださいます。どれも立派なもので、期待が高まります。 それにしても、このコースの価格設定で出せる内容では本来ありません。能登牛や香箱蟹を使えば、都内じゃなくても数万円以上の設定でもおかしくないと思います。リーズナブル過ぎて、こちらが申し訳なく感じるくらいです。 この日は更にメニューには無い一品が追加。 カリフラワー、香箱蟹、雲丹などの甘さに加えて、能登牛の出汁の旨みが重なり、これだけでも贅沢な高級店の前菜といった雰囲気。 都内の有名天ぷら専門店でも出されていたオーストラリア産の極太のグリーンアスパラガスは流石の美味しさ。卵の風味やトリュフの香りも素晴らしい。 続く白子もバルサミコのソースとタルティーボの風味が良い組み合わせで、ワインも進みます。 香箱蟹のパスタは手打ちのフェットチーネ。 フレッシュトマトを使ったソースはトマトの質感を残して、その甘み、酸味も良い感じで、蟹の風味を引き立てます。 能登牛はコーススタート直後からじっくりと時間をかけて焼いたもの。何度も表面を焼いたり、休ませたりしていた様子がカウンターからも見えました。 その断面は美しく、ジューシー。旨みだけでなく、食感も素晴らしく、肉好きにはたまらない。 食後はティラミスとコーヒーを選択。 この日のドリンクはグラスワインを色々と。 厳密なペアリングではありませんが、元々、開いているボトルも沢山ありますし、料理に合わせて、セラーからも新規で抜栓して頂きました。グラスに注がれるワインの量もかなりしっかりで、ボトル1本分以上はトータルで頂いていると思います。 それくらい気前も良いですが、お酒も進む料理だと思います。 金沢でもまた通い続けたいお店が増えました。 今後、更に人気になると思うので、予約が取りづらくなるのは心配ですが。 Cena ブルスケッタ アッラ ケッカ リコッタチーズと14ヶ月熟成プロシュート カリフラワー 香箱蟹 雲丹 能登牛コンソメ アスパラガスと目玉焼き イタリア産トリュフ 白子のインパデッラ ガーリックレモンバルサミコソース 香箱蟹とフレッシュトマトのスパゲティ 能登豚のサルシッチャと胡桃のピーチ 能登牛のビステッカ 本日のドルチェ 食後のお飲み物と小さなお菓子 金沢の香林坊近くの裏通りに先日オープンされたイタリアン。表通りからのアクセスも良いが繁華街からは離れた静かな雰囲気。 お店は古い町屋をリノベーション。前面に大きなガラス窓をはめ込み、モダンな雰囲気でセンスも良い。 店内は店名の通り広いキッチンを中心に囲む形でカウンター席が設置されている。窓側にはテーブルも置かれているが、基本的にはカウンターがメインだろう。 シェフが中心で二人のスタッフが動くが、規模的にはこれが限界のサイズだろう。 週末を中心に曜日によってはランチ、ディナーも営業されるが、早速、連日、ほぼ予約は満席。 それもそのはず、昨年、惜しまれつつも閉業されたLa Bettolaの金沢店でシェフを務められた吉田 憲一郎氏の新しいお店。敢えて、あまり詳しい情報は頭に入れずに伺ったが、元々、金沢近くの小松出身。落合シェフにはベットラ以前のグラナータから師事され、落合シェフの技術やセンスを受け継いでいる一人。外苑前のイタリアン、origamiの天野シェフともベットラ名古屋時代の修行仲間。 実際にコースを頂いて、ベットラやグラナータの雰囲気がしっかりと感じられる料理になっていると感じた。旬の金沢周辺の素材をうまく使って、和の要素も感じられる仕立てや盛り付けで、金沢らしさも出しながら、本格的なイタリアンに仕上げられている。 ラベットラ自体はメニュー的にもカジュアルで大衆的な部分があるが、こちらは適度な特別感や高級感も感じられる。 最初に出されるのはブルスケッタ。トマトの風味が良くわかる仕立て。グラナータ時代のものも思い起こさせるが、シェフによるともっとシンプルだったとの事。見た目までは正確に覚えていないが、国内では本格的なイタリアンが少ない頃にグラナータで頂いたブルスケッタに感動したのは、今でも覚えている。 落合シェフのスペシャリテの雲丹のパスタも金沢でも人気だったのだと思うが、こちらでもコースに組み込まれている。贅沢に使われている北海道産の雲丹の風味だけでなく、パスタのクオリティの高さにも驚かされる。隠し味のアンチョビのバランスも重要らしい。 続く、タヤリンも卵黄だけを使い、手切りで仕上げたもの。その食感や風味も素晴らしいが、和えたトリュフも、サマートリュフにしては香りも強く、なかなかのものであった。 ビステッカは贅沢にも能登牛を使用。コースの値段的に本当に良いのかと思ってしまう。 脂が多い肉ではあったが、それを感じさせない仕上がりで、食感もいい。 付け合わせの野菜などもベットラらしさも感じられ、素晴らしい。 ドリンクはグラスワインが豊富に用意されていて、明確にペアリングはメニューに載らないが、料理に合わせて出して頂いた。 木村硝子の大きめのグラスが使われて、しっかりの量で提供される。比較的、料理の数は少ないコースなので、杯数も少ないが、6杯をしっかりと頂き、トータルではボトル1本分くらい飲んでいると思う。 クラシックなイタリアワイン中心のラインナップだが、ペアリングの精度も良く、味わいを引き立てていた。ワインを飲まれるなら、是非、ペアリングをお願いしてみて欲しい。 食後はデザート。現在、ティラミス、プリン、パンナコッタ、カッサータ、チョコレートケーキと5種類の選択肢を用意されている。 今回はティラミスを頂いたが、どれもかなりのクオリティで、追加で複数頂くことも可能な様子。 食べたいものが有れば用意しますとシェフも仰っていて、本格的ながら、ワガママも効く、自由度の高いお店です。 遠方から訪れても、満足度は高く、早めに予約して、訪れてみて欲しい。 Cena ブルスケッタ アッラ ケッカ リコッタチーズと14ヶ月熟成プロシュート 本日鮮魚のカルパッチョ 石鯛 蛸 梅貝 甘海老 鰯 庄川産小鮎のフリット 新鮮なうにのスパゲティ トリュフのタヤリン 能登牛のビステッカ ドルチェ 食後のお飲み物と小さなお菓子
2025/11訪問
2回
かなり久しぶりに名古屋の久屋大通に近いLitoさんへ。オープンから一年以上が経って、いい意味で名古屋っぽく無い感じの料理も受け入れられている様に感じます。 今回はランチタイムに頂くディナーコースを予め予約して。 コースは基本的に季節ごとに変わります。 どの皿も春らしい旬の素材を使われていますが、発酵も取り入れて、旨みや酸味、風味を更に上げている。 高級食材を使っていない分、名古屋市民には物足りないのだろうけれど、以前よりも素材の感じは上手く引き出していて、組み合わせも面白いと感じます。 定番になっている料理もいくつかありますが、イタリアンがベースの料理に中華や和のニュアンスを以前よりも取り入れられて、遊び心も感じられる。 ドリンクは今回もペアリングで。 自然派のヨーロッパワインを中心に日本ワインも取り入れているのは変わらず。春を意識してか、ロゼが多めのラインナップ。 スタッフは多いけれど、料理の仕上げもしながら、ワインのサーブもシェフが自ら前面に出て熟すスタイルは変わらず。 合間にはゆっくりと客と話す余裕もあるのは凄い。 この日はディナーコースを頂いている客が多めだったが、それでも、テンポよく料理は提供されていく。 以前よりも味わいのバランスも良くなった感じもある。なかなか全国的や世界的に知名度を上げる地盤は名古屋には無いが、モダンな雰囲気の料理を提供するお店も若いシェフを中心に増えてきているのは良い傾向だと思う。それらのお店を今後もリードしていって欲しいなと思います。 また、違う季節に伺いたいと思います。 ゆめのか フロマージュブラン 名古屋コーチン 筍 槍烏賊 菜の花 金柑 ディル 甘海老 発酵トマト カスベ 発酵キャベツ 甘夏 芽キャベツ 平貝 リゾット 桜の葉 龍の瞳 愛知牛 黒大蒜 発酵ブルーベリー こごみ ズワイガニ 唐墨 発酵レタス 卵 タリオリーニ アマゾンカカオ フランボワーズ フィナンシェ 塩キャラメル ヘーゼルナッツ 久屋大通近くの話題のイタリアン。 いい意味で名古屋らしく無いので、地元の方にはウケは良く無いのかもしれませんが、遠くからでも通いたくなる雰囲気があります。 新幹線の名古屋駅を降りてからも地下鉄ですぐとアクセスも良いです。 もっと早いタイミングで来たかったのですが、数ヶ月ぶりに訪問です。以前に季節ごとにメニューを変えるとおっしゃっていましたが、初夏っぽい内容。 旬の地元周辺の素材を活かして仕上げられており、ローカルガストロノミーらしさも上手く出されているし、芯になる様な定番の料理みたいなものも活かされている感じ。 最近は以前よりも落ち着いているのか、波もあると思いますが、ランチは若干、席は余裕もある感じで、特に全ての席がランチコースだとテンポよく料理も提供されます。以前はランチでもディナーコースを頂いていたのですが、今回は初めてランチコースを頂きました。 品数は絞られますし、今回はパスタの提供もありませんでしたが、意外とお腹はいっぱいに。かなり満足度も高いですが、パスタの追加も可能との事でした。 料理の味わい的にも見た目に相変わらず拘りを感じ、発酵をさりげなく使った素材の組み合わせも秀逸です。 そこに今回もワインをペアリングで。ノンアルコールペアリングも面白いので、試してみようかとも思いましたが、今の内容だとランチはワインがオススメとの事で、ワインだけのペアリングに。クリーンナチュラルを中心に一般的にもウケのいい内容だと思います。 スタッフは一部入れ替わりもある様ですが、相変わらずシェフが前面に出て調理しながら、サービスも熟されており、それをスタッフがバランスよくサポートしている感じはやっぱり凄いなと思う。 この日は時間もあり、食後にゆっくりとシェフとも色々お話しできました。 次はまたディナーコースを頂きに伺いたいと思います。 桃 岩牡蠣 障泥鳥賊 太刀魚 愛知牛 北寄貝 メロン 白くま 年が明けて、1月からメニューが変わったこともあり、約二ヶ月を空けての訪問です。 名古屋も1月に入ってから、街は若干静かな感じで、お店も暇なところは多い様ですが、こちらは平日のランチでもほぼ満席です。 地元の方々もいらっしゃいますが、遠方から訪れるグルメな方々も増えているとの事。 素材を活かしたモダンな雰囲気は名古屋市内では、まだまだ少なく地元の客層には受け入れられづらいと思いますが、周辺地域にはaruの様なお店も増えており、実際にaruにも通われているお客さんが訪れるケースも多い様です。料理の方向性は若干異なりますが、旬の素材を活かして、器にも拘る感じを含めて、遠方からわざわざ訪れる客層の好みは被る様です。 新しいコースですが、流れは似た感じで、どの料理にも発酵が使われている点は同様です。上手く素材の風味や旨みは高めていますが、トータルの味わいとしてはさりげなく発酵が使われている様に感じます。一部、前回と同じ料理や素材もありますが、定点観測的な意味合いもあるのでしょうか。〆のスープドポワソンはオープン時から継ぎ足している様で、メイラード反応の影響もあるのか、以前よりもかなり濃厚に感じる味わい。柚子オイルが若干のリフレッシュ感を加えますが、普通に柚子果汁を加える方がサッパリと頂けるのではと感じました。 全体的には冬らしく高級食材も使われているものの嫌味の無いバランス感。 今回もランチでディナーのコースを頂きましたが、一部の素材の違いと数品が間に追加される感じ。 量的には前回とあまり変わらないと思いますが、肉料理に到達する前にはまあまあお腹が膨れてきます。 ランチで飲みながらなら、通常のランチコースでも十分に満足感を得られると思います。 料理やワインの説明は以前同様にシェフが全てテーブル毎に行っており、調理も進めながら、熟す姿はやっぱり圧巻。 口頭での料理の説明も紙のメニューの数倍におよぶ素材の数や情報量があり、なかなか全てを記憶したりメモするのも大変。料理を味わう事に集中する為、細かい情報の記録は途中から諦めてしまいました。笑 ドリンクは今回もワインペアリングでお願いしました。ワインも日本ワインや自然派ワインに理解のある方には十分に面白いと思うし、高級ワインに偏らない感じは良い。ただ、発酵も取り入れた自家製のノンアルコールのペアリングも興味深い。 ミックスペアリングやワインと半量ずつのハーフサイズでダブルペアリングという事も可能との事なので、次回は両方試してみたい。 Lunch ヴィーナス 蛤 牡蠣 白海老 甘鯛 猪 白子 龍の瞳 ブラータチーズ アマゾンカカオ 名古屋の久屋大通駅からも程近いオレンジビルの二階にオープンされたばかりのモダンイタリアン。 予約の取れない軽井沢のNazの立ち上げメンバーであった事などもあり、早速、名古屋では話題になっている様です。 お店の入口は通りに面した階段から直接つながる感じで、他の二階フロアからは直接行けないので、注意が必要です。 今回はランチでの訪問。 店内に入ると、小さなお店ですが、多くのスタッフが迎えてくれます。 キッチン前のカウンターには4席。 店内奥にはテーブルが二つ。通常は8名程度を限度で営業されている様です。 席に着いて、先ず目に付くのが、席にセッテイングされた皿が田中信彦さんのもの。国内の有名作家さんの物を多く取り揃えられた様で、最初から拘りを感じます。最近はもっと高額なものを使うお店も増えていますが、有名で人気な割にリーズナブルな作家さんでもあるので、親近感も湧きます。 空間設計にNodeさんが携わっている様で器のセンスの良さも納得。 客が揃うと一斉スタート。 昼でも夜のコースを頂けるので、自分は夜のコースを頂きますが、ランチコースは若干、素材は異なる物もある様ですが、夜の内容から抜粋した感じです。全席、ほぼ同じペースでコースは進むので、異なるコースでもテンポよく進む感じで、もう少し時間が掛かるかなと思っていましたが、2時間程度で終了する感じでした。 メニューはシンプルにメイン食材が書かれている。 旬の高級食材が目立つので、こちらも名古屋らしい高級食材を押し出した派手好きな傾向の客層をターゲットにしているのかとも想像したが、コースが進むにつれて、その想像を覆された。 ほぼ全ての皿に発酵を取り入れており、それも異なる形で使っている。 最近は国内でも発酵をメインテーマにしているお店は増えているが、日本人が苦手な酸味が残り過ぎていたりするケースはよくあるが、風味や香りがさりげない感じで上がる様に使われていて、出汁にしたり、パウダーにしたりと使い分けている。 味わい的にもモダンな雰囲気をバランスよく取り入れている。最初の皿が目立つ様に高級食材を使いシンプルに旨み中心の構成で温度も低すぎる感じだったので、一口目は正直ガッカリしたが、ワインを一口頂くとその酸味が旨みを引き立てる様に計算されているのがよくわかり、驚かされた。 シェフは調理もサービスも全て前面に立って動いており、若いスタッフ3名はそれを補う感じで、既にチームとしてよく出来ている。最近はソムリエとして他のお店にも立っていたシェフの胸元にはソムリエバッジが輝いている。ワインペアリングは料理からもワインからも考えられており、味わい的にもペアリングがあってこそ完成される感じで、ペアリングを頼んでない客はこちらのお店を正しくは評価出来ないし、そのポテンシャルの半分も楽しめてはいないだろう。 使っているワインは国内外の自然派ワイン。センスを感じるセレクションで、変にフランスの有名生産者に偏っておらず、モダンなスタイルの果実感をバランスよく持つワインが多い印象で、食事を引き立てている。普通のお店なら白ワインを出すであろう料理にも醸したオレンジワインを提供し、敢えて一切、白ワインを出されていないのもシェフの拘りを感じさせる。ノンアルコールも発酵を取り入れて作っている様で、こちらも気になる。 また〆に出して頂いたご飯は一瞬、カレーの様に見えるけど、スープドポワソンを大粒の地元の品種の米にかけたもの。濃い魚介の風味がまるで濃厚魚介系つけ麺のスープの様で、新体験。ご飯も粒が立って美味しい。カレーを出されてしまうと流れを破壊してしまう感じがあるが、こういうのは面白い。 メニューは季節毎に変えていく予定との事。 名古屋では珍しいスタイルで素材を活かしたモダンな雰囲気は最近は世界的にもトレンド。有名店での経験が評価されがちではあると思うが、シェフのセンスの良さやサービスも調理もこなす姿は圧巻で印象的。 シェフは元々、知多の出身という事で、今後は地元の食材をもっと積極的に使いたいとの事で、ローカルガストロノミー的な進化も期待できる。 また年明け以降にでも予約の取れる内に伺いたいと思います。 発酵カリフラワー 寒鰤 天然きのこ 発酵マッシュルーム ホッキ貝 仙鳳趾 牡蠣 発酵フランボワーズ パプリカ 生クリーム ンドウィヤ ドライトマト 自家製パン チャバタ 生醤油 長時間発酵 高加水 素麺 白海老 発酵トマト 赤スグリ 大葉オイル 九絵 ほおづき 金時人参 発酵青レモン おかひじき 短角牛と黒毛の掛け合わせ 蝦夷鹿 黒ニンニク 紅はるか 発酵ジュニパーベリー アツシマささげ 烏賊墨タリオリーニ 甲烏賊 芹 カラスミ 龍の瞳 スープドポワソン ブッラータ 柿 マルドン塩 松の実 お茶菓子 松ぼっくり蜂蜜
2025/04訪問
4回
数ヶ月ぶりに横浜の隠れ家イタリアンへ。 ビコローレが閉店されて、暫く経ちましたが、ヘリテージに集約された事で認知度も上がり、ディナーではより本格的で高級感もありながら、シェフの遊び心も感じられるコースを頂く方も増えてきている様です。 今回も旬の食材を使ったシェフおまかせコースを頂きます。内容的にも同クラスの他店のコースよりもリーズナブルだと思います。 季節的には難しい時期ですが、長い夏の終わりと秋を感じさせる内容でした。 定番もありながら、新しい感じの料理も。世界的に近年はアジアや中東っぽいニュアンスを入れたイタリアンが増えていますが、こちらでもパニプリを使ったアミューズなどからその雰囲気を感じられます。 初めて見ましたが、アミューズに使われた木の台皿はなんとシェフ自ら工作して作られたそうです。 パスタはなんと3種類。 パスタ好きな方も満足しそう。手間が掛かりそうな自家製のトルテリーニも現地のスタイルでブロードに浮かべたもの。地鶏の旨みと冬瓜の優しい雰囲気の組み合わせも面白い。続くポルチーニのパスタはトマトソース。トマトベースのポルチーニのパスタは初めてでしたが、甘み、酸味と組み合わせるのもありですね。 ドリンクは今回もグラスワインをおまかせでペアリングの様に出してもらいました。 先日、シェフとマダムは沖縄に行かれていたそうで、一杯目は和梨とシークワーサーを使ったカクテルから。 その後は珍しいイタリアワインも色々と。前半で赤ワインが提供されたりと攻めた部分もありますが、鰹に合わせるには冷やした赤が確かに合います。どれもきちんと料理に合わせて考えられており、フレッシュなもの、熟成感のあるものなど堪能しました。 また、最後は貴重な熟成したRADIKONも出して頂きました。赤だとメルローが定番ですが、珍しいPignolo。前日から考えて用意して頂いた様で、有り難く楽しませて頂きました。 ワインに関してはなかなか難しい横浜ですが、他にも貴重なナチュラルワインも沢山、セラーに並べられており、その内、ボトルでも頂きに伺いたいと思います。 ビーツ スープ 揚げピザ 鰯 じゃがいも サルサヴェルデ タルト 蝦夷鹿 パニプリ 鰹 無花果 ゴルゴンゾーラ 胡桃 アマランサス ペンタス 毛蟹 アボカド パプリカ 玉蜀黍 ブッラータ 秋トリュフ 秋刀魚 唐墨 かぼす 九条ネギ パスタ 丹波黒鶏 トルテリーニ 冬瓜 コンソメスープ ポルチーニ トマトソース タリアテッレ ペコリーノ 蝦夷鹿 モンテビアンコ この4月から遂に人気店のビコローレを完全に閉業、撤退されて、こちらのヘリテージに集中される事になりました。 ここ最近はビコローレは一時休業の形になっていて、スタッフも異動されていましたが、この形が今後も続くことになります。 ビコローレはカジュアルで、スタッフも客層の雰囲気も賑やかな感じはありましたが、ヘリテージでは高級感もあり、大人の落ち着いた雰囲気。これまではヘリテージでもビコローレ風のカジュアルなコースを出しており、前菜もカジュアルな感じの盛り付けでしたが、今はどのコースも最初の前菜は洗練された感じに変化しており、旬の素材をより活かした方向性で高級感も増している。 今回はかなり久しぶりにディナーでの利用。シェフのおまかせコースにワインペアリングでお願いしています。 料理は若干、原点回帰でシェフのスペシャリティ的な料理が多かったですが、シェフの遊び心も充分に堪能し、シェフならではの味わいも楽しめました。 新しいと感じたのは、珍しくアジアのテイストを取り入れたパスタ。具材にパクチーを使っていますが、なんとパスタにもパクチーを練り込んでおり、爽やかな雰囲気。桜エビとの組み合わせでタイ料理っぽい雰囲気も。最近は東南アジアや中東のニュアンスを取り入れたイタリアンは国内だけでなく、海外でも増えていますが、イタリアン全体のトレンドなのでしょうか。 モダンな料理では色々なニュアンスを取り入れやすいので、面白い進化だと思います。 ワインはグラスワインの種類が豊富なので、一皿毎にオススメを合わせて出してもらいました。多分、ペアリング自体はメニューに無いと思いますが、ワイン好きの方は是非、ペアリングでお願いして欲しい。横浜ではワインを頼む方は少ないと思いますが、カジュアルに楽しめるリーズナブルなペアリングコースも是非、レギュラーメニューとして提供して頂きたいと思います。 実際に今回はペアリングの精度もよく、料理の風味をよく引き立てており、楽しめました。 また、別の季節に伺わせて頂きます。 グリーンピース ひよこ豆 シラウオ パルミジャーノレッジャーノ 信州サーモン 日向夏 ルビーオニオン 平目 ほうれん草 パンチェッタ プンタレッラ タプナード ポートベローマッシュルーム ブッラータ 生ハム サマートリュフ パクチー タリアテッレ 桜エビ グリーンアスパラガス 浅利 三重県産ガス海老 羽太 新玉葱 ラビオリ 天豆 パンチェッタ サマートリュフ 牛ヒレ カルドンチェッロ マコモダケ 筍 パフェ チョコレート 苺 ナポレオンパイ風 夏以来、数ヶ月ぶりにランチで訪問です。 この日のランチは珍しく比較的、落ち着いていた感じですが、これからのシーズンは忙しい日が続くそうです。 有名店となったビコローレは休業を続けていますが、その分、こちらに集中して営業を行っていて、間もなく3周年を迎えられますが、ようやく一般の横浜の方々にも認知されてきている様です。 こちらの方が高級感もあり、大人の雰囲気もあるせいか、カジュアルなビコローレよりも客の年齢層は高めですが、コースの大半はリーズナブルでカジュアルな内容なので、ビコローレで提供されてきたものと同等だと思います。 ただ個人的には最初の前菜盛り合わせ的なアミューズはビコローレスタイルでは物足りないというか大衆的過ぎるので、より遊び心もあり、一品ずつのクオリティも上のシェフのおまかせコースに目が行ってしまいます。 今回も前もってコースの予約をして伺いましたが、いつもに増して旬の素材を取り入れた内容でした。 アミューズは見た目はデザートっぽいですが、甘くなく仕立てた三品から。これもおまかせならではの定番。 その後は、旬の魚介を使った料理が続きますが、どれも香りが立って、運ばれてきた瞬間からテンションが上がりますが、仕立てや素材の組み合わせにも気を使っていて面白い。 贅沢に香箱蟹を使ったパスタも変に濃厚過ぎる感じは無く、単体でもワインと合わせてもバランスよく仕上げられている。 白トリュフを使ったアニョロッティもシェフ自ら多めに削ってくれて、贅沢な香りを堪能させて頂きました。 メインは猪。骨付きでしっかりとした味わい。 ジビエなども頂けるのは嬉しい。 ドリンクは今回もペアリングの様に各皿に合わせて出して頂いた。特に高級なものや珍しいものはないが、リーズナブルで若くても品質は高く、ペアリングとして考えられているラインナップ。 グラスワインで色々と頂け、量も調整して頂け、フレキシブルなのは流石。 また、シェフズテーブルの利用も含めて、定期的に伺いたいと思います。 アミューズ 鰤 ガス海老 桜海老 バターナッツスクワッシュ コリンキー 白子 サルサヴェルデ 香箱蟹 リゾーニ 蛤 下仁田葱 トリュフ アニョロッティ 百合根 白トリュフ 猪 トマト 蓮根 モンテビアンコ もっと伺わないとと思いながら、約1年ぶりの訪問でした。 今年に入ってから、元々のビコローレを休業され、現在のヘリテージに営業を集約されて、効率化。スタッフもこちらに移られており、佐藤シェフの元、忙しく働かれています。 実際にヘリテージのキッチンにこれだけ多くのスタッフが入られているのも初めて見ました。 ヘリテージに集中する事で、老舗などの有名店を名前で選びがちな横浜の客層にも本来のシェフがいるヘリテージの認知が上がり、食べログなどでの評価も上がっており、効率化だけではない色々と良い変化も出てきている様です。 今回もシェフのおまかせコースを頂きましたが、良いバランスでモダンな要素が入り、シェフの遊び心や個性を感じながら、高級感もあるので、なかなか楽しめるし、意外と内容の割にリーズナブル。 ビコローレはどうしても雰囲気だけでは無く、カジュアル感が強く、リーズナブルな点だけが目立っていたので、客層のコントロールにも良さそうです。 ほぼ一年ぶりの利用という事で、コースの内容的には被るものもいくつかあったが、仕立ての変化など、進化も感じられるし、トータルの皿数も増えている様で満足度も高い。 ワインはペアリングで一皿毎に出して頂いた。 以前にいたキッチンもソムリエも熟すスタッフはいなくなっていたが、なかなか精度の高いペアリングで驚いた。魚介が多いコースであったが変な生臭さも感じず、考えられたセレクションだったと思う。 暑い日が続くとなかなか横浜で出歩く機会は増えないが、涼しくなった頃にでも、また伺いたいと思う。 突出し 甘く無いお茶菓子 カルパッチョ キハダマグロ フリット 唐辛子海老 マンゴー 生ハム ブッラータ 玉蜀黍 黒トリュフ 冷製パスタ タリオリーニ 鮎 蛸のグリル 経産牛 ザバイオーネ 桃コンポート ローリエ 約半年ぶりの訪問です。 どうしてもビコローレの方が有名で、これまでの歴史もあるので、こちらはどうしても落ち着いていますが、ようやく平日のランチも女性のグループ客やおひとり様を含めて、多くの方が利用されていました。 大人のお落ち着いた雰囲気もあり、少し贅沢したい際はビコローレよりもこちらの方がお勧めです。実際に佐藤シェフもこちらで調理されています。 キッチンを覗くといつもよりスタッフも多く入っていて、忙しそう。佐藤シェフも久しぶりにマスクを外して、営業されており、久しぶりに素顔も拝見しました。 今回は数日前にコースを予約しての訪問です。 通常のランチメニューよりも品数も多く、一皿ずつ提供されるので、より旬の素材や盛り付けも堪能出来ます。 一品一品しっかりとした感じですし、前菜もパスタも二品ずつの構成で、お腹もかなりいっぱいになりました。 いつもはドリンクはペアリングの感じで、グラスワインを合わせて出して頂くのですが、ここ最近はキッチン補助に入られていたソムリエさんが、久しぶりにサービスもされていて、相談しているとオレンジワインをボトルでコースを通して合わせる事を提案。 グラスでは出しづらい、ちょっと良いワインをこういう形で合わせるのも面白い。 通常、泡や白、赤ワインはさすがに一種類だけでコースの全皿に合わせるのは難しいけれど、これはオレンジワインならではの試み。 実際、オレンジワインを温燗程度の温度で提供するお店もあるが、今回も氷水で冷やしたり、お湯で温めたりなど、温度調整をしながら提供して頂いた。 合わせる料理にも味わいの感じ方は変わるが、提供温度や注いでからの時間、使うグラスによっても、大きく風味や後味にも変化が見られて、久しぶりに面白い体験が出来たと思う。 以前はウォークインでの利用も比較的簡単に出来ましたが、波はあるものの、席がある程度、埋まっている事もあり、予約して伺うのが良さそうです。 フレキシブルにコース内容なども対応してくださるそうです。 1/26にオープンからちょうど1周年を迎えられたヘリテージさん。入口付近にはお祝いの花が沢山並びます。 コロナ禍中でのオープンだった事もあり、大々的なイベントなども当時は出来ず、佐藤シェフがこちらで腕を振る舞われているにも関わらず、地元での認知度はビコローレの方が高い状況が続いている様です。 ただ、個室のMamorudiniの方は連日常連さんの方から個別にお祝いを兼ねた予約が入ったり、週末には関係者や常連客さん達に声をかけてパーティをされる様で、贅沢なものになりそうです。 1周年当日は比較的、ひっそりとした営業でしたが、その分、贅沢な時間を過ごさせて頂きました。 久しぶりの利用でしたが、ディナーでおまかせコースを頂いたのも久しぶり。 基本的な流れは変わりませんが、以前よりも仕立てや味わいのバランスなどが良くなっているなという印象を一品目から受けました。合わせるワインもグラスで普段よりも少し良いものが開いていて、ペアリングとして色々出して頂いた事もあるかもしれません。 それでも、以前に頂いた事のある料理もレベルが上がって感じましたし、新しい試みもあって、温度感が良くなったり、遊びの部分も増えていた様に感じます。 初モノのホワイトアスパラガスをはじめ、旬の素材もそれぞれの皿に使われていて、メインのウリ坊はその細くて長い肋に付いた肉の中で色んな食感や味わいが楽しめて、ここ最近頂いた肉料理の中でもトップレベルでした。 ワインは綺麗なクラッシックよりのイタリアの自然派ワインを中心に提供されています。味わいや風味が特徴的なワインもありますが、レアなものも含めて、良いペアリングになっていたと思います。 年末年始は色々と大変だった様ですが、また、合間を見て、立ち寄ってみたいと思います。 2か月ぶりにランチタイムに訪問しました。 予約無しで伺いましたが、テーブル席は複数のグループが入っています。少しずつ認知度は上がっているようですが、食べログ上ではビコローレの方が評価が高いので、一般的にはそちらに伺う方が嬉しいと感じる様です。 ランチのメニューですが、プレフィックスのコースに加えて、予約オンリーのおまかせコース。他の客の内容を見る限りは充分にプリフィックスでも満足出来そう。 ただ、選択肢が多いので、どれを選ぶか迷っていたら、シェフが特別におまかせでも大丈夫との事で、おまかせに。 前菜から最近人気のメニューが並んで、数ヶ月ぶりに伺うと一通り最新の料理が頂ける感じで、新鮮さも。 秋っぽいメニューに夏っぽいメニューが混じる感じですが、どれも見た目にも味わい的にも堪能させて頂きました。 ワインはグラスでペアリング。 相談しながらメニューに載っているもの、開いているものから出して頂きましたが、一部、新たに開けてもらいました。 一杯目だけはアペロールにブラッドオレンジを加えたカクテルを敢えて頂きましたが、これが最初のスープに使われているオレンジのオイルと風味がバッチリ合って、なかなか。 普段は自然派ワインは比較的、リーズナブルなものを提供している様ですが、オレンジワインもあるし、まあまあ満足。 セラーには有名生産者の貴重なものも並んでいるので、たまにはボトルでこういうのを頼むのもありかもしれません。 久しぶりに夜に訪問しました。 少し過ごしやすい日はテラス席で食事されたり、店内も早い時間から数組が利用していたり、コロナの影響はあるものの、以前より認知度は上がっている様。 ディナーはウォークインだとアラカルトオンリー。 それでもポーションを調整してもらい旬の食材を使った料理でコースっぽく仕立てて頂きました。 タコのサラミはスペシャリテ。 スライスする前のものも見せて頂きましたが、綺麗に仕上げられています。 安定した入荷は難しいと思いますが、花ズッキーニ、夏鹿なども。 ワインはやっぱり客層的に夜でも横浜では難しい様で、グラスワインは開いているものが少ない印象。冷たいものも飲みたかったので、アペロールをブラッドオレンジジュースで割ったものも頂きました。 また機会をみて伺いたいと思います。 前回訪問から約2ヶ月。 いつの間にか通常のランチやディナーでもおまかせコースを頂ける様になって、個室のシェフズテーブルまでのプレミアム感は無いものの気軽にフレキシブルで多彩な料理を楽しめるようになっていました。 ランチの下のコースではビコローレの様な前菜盛り合わせから始まり、差別化が出来ていないのは残念。盛り合わせが食べたい客はビコローレに行ってもらい、値段が上がってもこちらではクオリティの高い前菜を出して、客層を含めて雰囲気も、料理の内容も質を維持していって欲しい。認知度が上がるまでは難しいとは思うが。。 前菜2皿、パスタ2皿とボリュームを心配しましたが、丁度いい感じ。 内容的にもシェフのお遊びも楽しめる感じで、堪能できます。 ワインはイタリア縛りですが、比較的クリーンな自然派ワインをグラスで合わせて楽しめますし、この日は少し懐かしいスーパートスカーナをグラスで頂けるということでハーフで頂きました。 締めのコーヒーはデフォルトでマキアートがメニューに載っているのも嬉しい。 前回訪問からいつの間にか2か月。 その内、ランチで伺おうと思っていましたが、夜のアラカルト営業を先日から始められたので、様子を伺いに。 メインダイニングの夜営業を始められた事もあり、個室のシェフズテーブルのネット予約は廃止して店舗での別途対応となる様です。その為、ほぼ一見さんの利用は難しくなりそうです。 その分、今後暫くはメインダイニングの方は若干カジュアルになるものの予約無しでウォークインでも気軽に利用出来そうです。 料理の盛り付けも海外のホテルのバーやラウンジっぽい雰囲気ですが、素材は旬のものを使い、クオリティは高い。 合わせて出して頂いたワインもグラスでイタリアの自然派ワインが中心で、珍しいものなども。横浜はなかなか客のほうがワインや自然派ワインへの理解や需要が低いので難しさはありますが、拘りを持って提供を続けていって欲しい。 大人の雰囲気で自然派ワインを気軽に楽しめるお店は横浜には皆無なので、今後、認知度が上がれば、もっと人気も出そうな感じです。 横浜のイタリアンの今では老舗と言って良いお店の一つ、ビコローレの姉妹店というか、これからはこちらがメインになるであろうお店が1月26日にグランドオープンされました。 これまでのカジュアルな雰囲気はもう忘れて良いと言っていいほど、大人の空間に仕上げられています。 ビコローレのカジュアルな感じや、ちょっと古臭い雰囲気の料理、リーズナブル路線のワインのセレクションはここ10年くらいの横浜の客層や需要には合っていたのでしょうが、これがスタンダードとなって、良いお店が横浜には増えなかった理由の一つになっていた気もします。 今回のお店は、料理のクオリティもサービスの雰囲気もモダンとまでは行かないものの現代風の大人の雰囲気になっている様に感じました。 素材をメインに、多くの素材を活かした感じのサラダから始まるランチコースも好感が持てます。 パスタ、メインは若干、ソースの甘みが気になったものの、ビコローレと比較しても、伝統や基本を重んじながらも、良い感じで盛り付けも含めて、自分流にアレンジしている様に感じました。 合わせられたグラスワインはまだオープン仕立てという事もあり、あまり種類は開いていませんが、イタリアの自然派を中心に比較的、クリーンで果実味が豊富なものを選ばれている様に感じます。現在の料理の味付けにも合わせやすいラインナップで良い感じだと思いますし、今後、認知度が上がり、客が増えた際の進化にも期待します。 現在、昼はパスタランチも含め、カジュアルなランチセットのみですが、ビコローレとの差別化をもっと図って、値段的にも差を作っていっても良い気がします。 夜は個室でのシェフズテーブルが今週中はメインとなる様で、8席のみのプレミアシート。 カウンターのみで、完全に隔離されて、一斉スタート。 空間を見せて頂きましたが、キッチンも特別に作られており、かなり贅沢な空間。こちらでの写真撮影は可能ですが、SNSなどには非公開との事です。 ワインもグレードが上がったものを提供される様で、シェフの本気を見られる貴重な機会になる様です。これまでのビコローレがかなりカジュアル路線でシェフの実力を知る機会がほぼ無かったので、今後の展開に期待します。 (予約しづらくなる状況は困りますが。。。) *オープン直後の為、一時的にクレジットカードが使えません。PayPayは使える様なので、前もってチャージして伺うのが良い様です。
2025/09訪問
11回
最近はお休みも多く、なかなかタイミングよく予約を取りづらい感じですが、数ヶ月ぶりの訪問です。 12時オープンですが、10分くらい前までは入口の鉄格子の門が閉まっており、イタリア語のクローズのサインが出ていて、それを店名と勘違いして迷うかたもいらっしゃる様子。京都では特にギリギリじゃないと扉が開かないお店は多いので、注意が必要ですね。 今回は久しぶりにランチコースを頂きました。 約一年ぶりですが、ランチコースの流れは大きく変わらない感じ。 ペルシュウから始まりますが、とろける感じを堪能するなら、ディナーコースの方がやっぱり良いですね。 ランチコースでも色々と楽しめるのですが、ディナーコースの方がシェフの遊び心や他のシェフとのコラボなどから得た経験を活かした感じがより楽しめる様に感じます。 今回、以前と変わったなと思ったのが、デザート。もっとシンプルなものが多かったと思いますが、今回は比較的、しっかりとしたボリュームもあって、クオリティも上がった様に感じました。 ドリンクは今回もペアリングで。 イタリア周辺の自然派ワインが中心ですが、貴重な日本ワインも入れたラインナップはありがたい。今回は農楽蔵さんの試験的に造られたもの。 比較的、時間が限られる際や軽めに頂きたい時はランチコースが良いと思いますが、次回はのんびりとディナーコースを頂きたいと思います。 今年も色々とコラボも予定されている様で、今後の進化もまだまだ楽しみです。 ペルシュウ ほうれん草 ポロネギ ヒラマサ 芹 黒胡麻 金柑 牛蒡 きのこ 九条葱 きなこ豚 リゾット 菊芋 春菊 人参 キヌア アーモンド プチヴェール 親芋 じゃがいも 京赤地鶏 完熟山椒 キャベツ すぐき オナガダイ 七味 リングイネ 蕪 牡蠣 レモン フェットチーネ ビーツ キウイ ミント 苺 ティムールペッパー 碾茶 柚子 平安神宮近くの人気のイタリアン。 約半年ぶりの訪問。夜に訪問するのは一年ぶりでした。 この日は遅めのスタートですが、18時半になると一気に店内はいっぱいになって、スタッフが一気に動き出して慌ただしい感じに。 とは言え、各席は距離もあり、落ち着いて食事ができます。 日本人のお客さんも見られますが、やはりこちらも半数以上は海外からのお客さん。 元々、和のニュアンスや京都らしい素材も使った内容ですが、この時期は更に京都らしい食材が贅沢に使われているのがメニューを一目見ただけでも判る。シェフとコースが始まる前に少し話しましたが、それでも最近のスタイルとして確立しているインドやアジアの雰囲気も取り入れているとの事。 実際にコースが始まるとまずは琵琶湖の食材を使い和と洋の良さを取り合わせたようなアミューズから。もろこは京都では一般的な食材だと思いますが、こんな風に開いて仕上げたものは初めてでした。 二皿目のペルシュウはなんと小さなインドのドーサをアレンジしたものを合わせています。最近は日本でも認知され始め、大きさをアピールしているインド料理店が多いですが、逆にこんなに小さなものは初めて見ました。生地も自前で発酵させて作っていて本格的。中にはマスカルポーネが入っていて、ちゃんとイタリアンになっている。 その後もタイ料理っぽいニュアンスが入ったり、タピオカの原料になるキャッサバを使ったり、かなり国際色豊か。それでもちゃんと京都周辺の食材にも拘っていて、京都の生産者も新しい食材に手を出して面白い事をやっているなという印象です。 〆は今回、追加のリゾットを頂きました。 そのままだとシンプルに和風の栗を使ったリゾットですが、更に追加でピエモンテの白トリュフ。 かなり贅沢に削って頂きました。 その分、いつもより支払いは上がりますが、都内のイタリアンで頂くよりはかなりリーズナブルだと思います。 どの料理も年末らしい贅沢さですが、メインの猪が火入れも含めて最高でした。 ドリンクは今回もおまかせでペアリング。 クリーンナチュラルなセレクションのワインはどれも料理の味わいを更に引き立てていて、流石のセンスを感じます。 こちらも外国人の旅行客の利用が以前よりも増えていますが、また、予約が取れたら伺いたいと思います。 聖護院蕪 モロコ 白人参 柿 ペルシュウ 百合根 ほうれん草 甘エビ パクチー 白蕪 辛味大根 新生姜 伝助穴子 柚子 キャッサバ 九条葱 雲子 すぐき 聖護院大根 原木椎茸 豆腐 荏胡麻 わさび菜 根セロリ 牛蒡 猪 ビーツ ブルーベリー アールグレイ アニス みかん 香住蟹 大根 フェットチーネ 丹波栗 黒胡麻 栗の蜂蜜 リゾット ピエモンテ産 白トリュフ アマゾンカカオ 洋梨 アーモンド チャイ ローゼル 林檎 平安神宮近くの人気のイタリアン。 数ヶ月ぶりに訪問です。最近は昼に訪問してもディナーコースを頂く事が多かったですが、久しぶりにランチコースを頂きました。 以前から地元の方々がランチで訪れている感じですが、ミシュランやAsia’s 50bestなどの発表直後であり、かつ外国人旅行者が増えている事などもあってか、外国人客の利用も以前よりも増えている様です。 今回はランチコースなので、比較的、カジュアルでシンプルな構成。一時期はアジアンなニュアンスが強かった仕立ては京都らしい和のテイストが入ったイタリアンとしてバランスを取っている感じ。 一品目はいつものペルシュウから。 パスタ生地を揚げたものにのせていますが、やはり、ペルシュウをそのまま頂くよりは若干、優しくトロける感じは感じにくいものの、最初から楽しい。 その後もテンポよく前菜が続き、あっという間にメイン、パスタへ。 とは言え量も充分だし満足感は高いが、ゆっくり色々と味わいたいなら昼でもディナーコースを頂くのが良いかもしれない。 またデザートは以前よりも香りが印象的に感じた。シンプルなものだったせいもあるのかもしれないが、レベルが上がっている様に感じられた。 ドリンクは今回もペアリングで。 イタリアの自然派が中心だが、初めて頂くものが多く、勉強にもなる。 タイミングよく予約が取れれば、また定期的に伺いたいと思います。 ペルシュウ 賀茂茄子 胡瓜 帆立ココナッツ ホワイトアスパラ きなこ豚 赤万願寺 リゾット グリーンアスパラ ピスタチオ パクチー 紫蘇 スナップエンドウ トマト 京地鶏 ローリエ 絹かわなす 鱒 バジルリングイネ 上賀茂胡瓜 すじ青のり 雲丹 タリオリーニ パイナップルライム ミント アニス アマゾンカカオ ブラックベリー ラベンダー 年末以来、数ヶ月ぶりの訪問です。 前回はディナーでの利用でしたが、久しぶりにランチでの訪問です。 平日、ランチでの利用でしたが、平日はショートコースの利用が多い様子。更には意外とお一人での利用も多い感じ。 ショートコースとフルコースは周囲を見ていると、流れも中身も大きく異なっており、ほとんど同じ料理はありませんでした。頂いた後の印象も異なると思うので、出来れば両方を一度は経験されることをオススメします。 昨年は海外シェフとのコラボも多く、アジアのニュアンスが強く感じられる雰囲気の料理がコース全体に多かったですが、今回は和の雰囲気とアジアをイタリアンをベースにバランスよく取り入れてきていると感じました。昨年は外苑前のĂn Điさんともコラボをされていましたが、その時に教えてもらった食材なども使われているとの事でした。 ワインは今回もペアリングで。 以前よりも定番のイタリアの自然派ワインが多い様ですが、中には酸化のニュアンスを取り入れたマニアックなものもあり、中々面白い。 また、久しぶり貴重なボー・ペイサージュも頂けました。 また、予約が取れれば、定期的伺いたいと思います。 カリフラワー 蕎麦 鰯 すじ青のり ペルシュウ 海老芋 菜の花 伝助穴子 大根 レモン 蓮根 紅ズワイガニ セロリ タマリンド 百合根 北寄貝 豆乳 香茸 パクチー ほうれん草 菊芋 キヌア 馬告 根セロリ 九条葱 猪 金柑 完熟山椒 シークワーサー キウイ フェンネル キャベツ 牡蠣 アーモンド タリオリーニ そら豆 七谷鴨 胡麻 リゾット アマゾンカカオ 苺 トンカ豆 林檎 シナモン クローブ ちょうど半年ぶりの訪問です。 今回もディナーでの利用ですが、初めてテーブル席へ。 意外と少人数での利用も多い様子。 相変わらずスタッフも多く、新しいスタッフも入っている様に見えます。 ドリンクのオーダーをして、温かいウエルカムハーブティを頂きます。身体が温まる様にカモミール 、ジンジャー、エルダーフラワーが使われており、食前にも最適。 いつもの様にシェフが席まで来てご挨拶して頂き、コースが始まります。 コースは相変わらず、旬の素材を贅沢に使い、それぞれの味わいを上手く活かしている感じ。貴重なペルシュウもしっかりと頂け、コースの流れも大きくは変わりませんが、一皿ごとの満足度は以前よりも上がっている。 というのも、以前は和のニュアンスをバランスよく取り入れたイタリア料理という感じでしたが、最近はインドのお店とのコラボの影響が強く出てきており、スパイスやハーブがふんだんに使われていて、肉料理まではどの皿もアジアのニュアンスが強い印象。それも半年前よりも使われ方が上手くなっています。海外のお客さんが増えている事もあると思いますが、日本人だけで無く、世界的にも評価が上がる様に感じます。 それを支えるペアリングもワインはイタリアのものだけで無く、カリフォルニアなどニューワールドのものも良いものはバランスよく取り入れており、今後も日本ワインをはじめ面白いものは積極的に使っていって欲しい。 イベントなども積極的に行われている為、通常営業の予約は難しくなってきていますが、また定期的に伺いたいと思います。 聖護院蕪 柿 もろこ ペルシュウ 安納芋 グラニースミス 大根 鰆 白味噌 白菜 天然きのこ クエ ハラペーニョ レモングラス 九条葱 海老芋 雲子 クミン 根セロリ 椎茸 豆腐 洋梨 ほうれん草 大豆 蝦夷鹿 ラズベリー パクチー 梨 柿 クローブ 小蕪 桜海老 黄柚子 フェットチーネ ポロ葱 北寄貝 リゾット 栗 黒糖 小豆 アマゾンカカオ みかん シナモン 約半年ぶりの訪問でした。 前回はランチでの訪問でしたが、今回はディナーでの利用です。 早い時間から店内は、テーブル席もカウンターもほぼ満席で賑わっています。18時からの利用がこの日は多かった様です。 連日、予約は埋まっている様で、以前よりもスタッフも増えている様にも感じ、その分、賑やかさも忙しさも増して感じます。 席に着くと、シェフが挨拶に来られます。この辺の対応は相変わらず完璧。 料理は貴重なペルシュウから。 極薄の生ハムの食感は絶品ですが、添えられたヤングコーンも驚いた。旨みや甘みもあり、これがペルシュウの旨みとも良く合いますし、更に髭の部分に酸味が加えられていて、初めてヤングコーンの髭が美味しいと感じられました。こういうセンスは流石だなと思います。 そのあとの料理もアジアンっぽいニュアンスがあったり、季節柄もあると思いますが、適度に酸味が加えられているものが多く、最近のコラボの影響もあるのかなと感じられました。 ドリンクはペアリングをお願いしました。 以前は日本ワインやニューワールドのものなどを含めたペアリングでしたが、今回はほぼヴィナイオータ祭りという感じ。マグナムボトルや見たことのないものも含めて貴重なワインが次々と。 近所にあったら、本当に通い尽くしたいと思えるお店です。 ペルシュウ 茄子 黒米 桜海老 木の芽 胡瓜 長芋 太刀魚 ディル グリーンアスパラ 烏賊 ホワイトアスパラ 胡麻 アーモンド トマト 芽生姜 七谷鴨 パクチー パッションフルーツ 紅芋酢 ヨーグルト ライム 北寄貝 バジル マリーゴールド フェットチーネ 賀茂茄子 雲丹 カルナローリ 酢橘 甘夏 レモン フェンネル アマゾンカカオ 放牧乳 苺 カシス 京都で以前から人気のイタリアン。 平安神宮のすぐ近くで、駅からは遠いものの周辺はツアーの観光客らしい方達が団体で歩いていたりもします。 周辺の他の観光客向けのお店とは異なり、外には目立つ看板もなく、前を通っただけでは何のお店かはわからないかもしれません。 入店すると先ずはハーブティーをウエルカムドリンクとして出して頂きます。京都の冬は寒いので有り難いですね。更にシェフからもご挨拶。 意外と奥は広い店内で、中央は掘り下げたフロアになっており、海外のお店の様な贅沢な造り。ただ全体的にカジュアルさもあるバランスの良さも感じる。 今回はドリンクは料理に合わせてペアリングをお願いしました。ランチのショートコースとはいえ、料理の品数もクオリティも充分、満足度が高い。 ワインも貴重なものも含めて、グラスで提供されており、素晴らしい。ランチだとワインを飲む方は他のお店でも少ない印象だが、こちらはスタッフがセラーにも度々、入られていたので、飲む客も多い様子。 貴重なボーペイサージュを含めて日本ワインも力を入れておられる様ですし、日本では珍しくカリフォルニアのクリーンナチュラルワインもペアリングに入れているのも好感が持てる。 料理はペルシュウをはじめ、貴重な食材を使い、和の要素、雰囲気も取り入れた感じの少しカジュアルなイタリアンという雰囲気。 どの料理も運ばれてきた瞬間から香りがたっており、食べる前から期待が高まる。 ランチでも総じて満足度が高く、次回は是非、夜に伺いたいと思いました。
2025/09訪問
8回
横浜中華街の外れにある横浜のワイン好きには有名な本格的なフレンチのお店。 西村シェフ自体も有名で近隣に新しいお店が出来ると足を運んで、世話を焼かれている。 そんなお店が来年には閉められると先日、発表された事もあり、久しぶりに伺ってみました。 最初にシェフがメニューの内容を席を廻って説明してくれます。 月替わりのメニューも旬の素材を活かしていて、楽しいのですが、長年通っていると、定番化しているので、今回はシェフのおまかせのスペシャルコースを頂きました。高級食材は使っていませんが、月替わりのコースのエッセンスも感じながら、色々と頂ける感じ。 どの皿も相変わらず、優しい味わい。素材の組み合わせも楽しめ、甘みや旨みを活かした構成。 モダンな雰囲気や調理法も用いて、シェフの遊び心も感じさせる盛り付けも、見ているだけでも楽しめる。 今回は比較的、早い時間に訪れた事もあって、テンポよく、全7品はあっという間でした。次はもっと品数の多いメニューにしようかなと思うほど。 ワインは通常、3杯のセットを用意されていますが、半分の量で6杯でペアリングはどうかと初めて提案された。フルの量でも大丈夫だけれど、提案のままに頂いてみて、足りなければ調整しようと思ったが、ペース的には丁度良かったかもしれない。大きめのグラスで出してもらえるので、意外と多めに感じられたし、ペアリングの精度もよく、最近ではトップクラスに楽しめたペアリングだったと思う。 営業も残り一年を切っていることもあってか、少し熟成が進んだワインやマグナムボトルのブルゴーニュも惜しげも無く、提供されている様に感じられる。 あと何回、来れるか判らないが、今年は何度か伺いたいと思います。 ホワイトアスパラのブランマンジェと海胆 和牛の炙りとワサビのムース 貝のハーブバター煮込み、ヨモギニョッキ オマール海老と桜えびのフラン イサキの赤ワインソースとアーティチョーク 仔羊のロースト、ロックフォールソース キウイのスープ仕立て 自家製 縄文パン(雑穀、どんぐり粉、ライ麦) 小菓子 コーヒー・紅茶・ハープティー 時間が出来たので、久しぶりに約一年を空けてディナーでの訪問です。 まだランチタイムも営業されていますが、ディナーも席数は減らして営業されている様子。全ての席が半個室になる感じ。 自分はいつもの特等席のカウンターへ。 スタッフはここ数年で入れ替わりはあるものの、数は維持していて、人手不足のお店が多い中、さすがです。 今回は月替わりの旬のコース。 定番になっている繰り返し頂いた事のある料理も多いですが、仕立てが変わったり、変化も楽しめる。 若干、以前よりも全体的に優しい味わいになってきているけれど、以前ほど和のテイストは感じられない気がする。 盛り付けは相変わらず、鮮やかで、横浜だけでなく、全国的にも唯一無二な感じ。 ワインは以前から少しずつ、クラシックなものに加えて自然派も取り入れていたが、今回も選択肢を頂きながらクリーンナチュラルが多めのセレクション。 明確に一皿ごとのペアリングはメニューに有りませんが、ペースを見ながら用意して頂けるので、各料理に合わせて頂きました。 比較的、予約は取りやすいので、またタイミングを見ながら訪れたいと思います。 7月 旬を盛り込んだ6皿のコース ガスパチョスープ スイカのグラニテ フォアグラのクレームブリュレとトウモロコシ 冷製 鮎のパスタ ルッコラと鮎ワタグリーン 焼きカサゴにアリッサ、アサリのアクアパッツア見立て 鴨のローストと枝豆トリフソース 本日のデザート 自家製縄文パン&コーヒー・紅茶・・ 久しぶりに横浜中華街のはずれにあるハッシシさんへ。 訪問自体も約1年ぶりですが、ディナータイムの訪問はなんと約5年ぶりでした。 ある程度、人出は戻って来てるとはいえ、まだまだ波はある様で、なかなか平日の夜は難しそう。 ただ、週の後半はまだランチの営業もされている様なので、フレキシブルに使える感じ。 以前いたスタッフの入れ替わりがあり、キッチンもサービスも男性スタッフばかりになった事で以前よりも落ち着いた雰囲気に感じます。 料理は以前と変わらず、風味豊かで優しい味わいのフレンチ。適度にモダンな感じや新しい技法が入っているのも以前と同様。 旬の素材を使い月替わりのメニューもありますが、毎年、同じ時期には似た感じのメニュー構成になるので、常連さんの多くは皿数の多いスペシャルを選ばれている様です。 一部は月替わりのメニューからも料理は出されますが、より贅沢な素材を使っていたり、ポーションも多めに感じ、豪華。 ワインは以前から少しずつ自然派のものなども置かれていましたが、クラシックのものと同程度にグラスでも提供されており、ペアリングの幅も拡がっており、こちらの料理ともよく合う感じ。 コラヴァンも導入されており、ワインの品質維持も上手く出来ている。 久しぶりの利用でしたが、定番の感じも、新しい感じもあり、楽しめました。 海胆とワサビムース フォアグラのクレームブリュレとコーンのアイス アワビのソティ、鮑の肝ソース 冷製トマトジュレの鮎パスタ ウナギのスモークのフリカッセ 鴨のロースト、トリュフソースと枝豆 トロピカルの一皿 自家製 縄文パン (雑穀、どんぐり粉、ライ麦) 小菓子 コーヒー・紅茶・ハーブティー 前回、こちらに伺ったのは日本でもコロナ禍が騒がれはじめた約2年半前。ちょうどランチを始められたばかりの頃でした。 当初はランチはプリフィックスのコースでディナーの料理から抜粋した感じで、若干の物足りなさを感じましたが、現在はディナーで提供されている月替わりの旬のコースやスペシャルコースも選べる様で、明るい内から西村シェフのフルコースを頂けるのは有り難い。 今回は旬のコースを頂きました。今月から物価高騰の煽りを受け、価格はそのままで、品数を一品減らしたそうです。ただ、ひと通り頂いてみて、それぞれの皿は以前に頂いた知っている料理だったりしますが、盛り付けが変わったり、ポーションが全体的に増えていたり、しっかり目の味付けに変わっていたり、満足感は特に変わらないと感じました。盛り付けは以前からと同様に美しいです。 ワインはペアリングで。最初は3杯セットから初めて、状況を見ながら追加する感じで。クラシックなものから、少しナチュラルなものまで、新しいものも積極的に取り入れる西村シェフならでは。  営業自体を長く休まれていたりもしたので、まだまだランチ営業されている事は意外と認知度が低い様で、何度か訪れている方でも知らない方もいる様です。 平日は比較的静かな事が多い様なので、お一人様も気軽に伺いやすい環境だと思います。 最近の難しい状況が続く中で、早くから客離れが続く横浜中華街周辺は特に大変な様で、飲食店も色々と工夫を始めています。 長く人気のフレンチのハッシシも模索をしながら、遂にランチ営業を開始されました。長く都内や横浜で営業される中でも初めてではないでしょうか。 反響は大きい様で、以前からの常連さんや普段は夜は来れない飲食業界の方など、早速訪れている様です。 コースの中身は皿数で異なり、プリフィックス、おまかせコースの差はありますが、食べ慣れた夜のコースからの抜粋の様な感じで、美味しいところを切り取ってリーズナブルに頂けます。 一部、パンはランチ向けにいつもは出していないタイプのものも出していたり、違いも見られたりします。 普段は来られない方や、行ってみたかったけどなかなか敷居が高くという方も気軽にランチならという方も多いと思うので、是非、この機会に。 お酒を飲まなければ、3000円ほどで楽しめるので若い方にもオススメです。 この日は4月の旬のコースをベースに色々頂きました。 季節柄、春らしい食材や桜を意識した料理になっています。 ふきのとうや春菊、ホワイトアスパラ、トリュフもこの季節の外は白いけど、中は茶色のもの。香りは良いので、アスパラともよく合いました。 魚の皿は鰆と筍、肉は鴨やラムもありましたが、桜肉を頂きました。ロースで赤身で、良い感じの弾力があり、食感もよく美味しかったです。食感だけだと牛タンにも似てる感じでした。 デザートも桜を意識したもので、抹茶アイス、抹茶ケーキに桜モンブランを合わせてましたが、和菓子のテイストが強く感じました。 場所は中華街の外れで、なぜここにという感じですが、以前は都内でやられてた事もあり、横浜ではここまで洗練されたお店は珍しいです。 どの料理も旬の素材を生かしており、素晴らしいです。 コースを頼むと、以前に食べたメニューを全て記録されていて、被らない様にシェフがその日に出せる料理から相談しながらアレンジしてくれます。そのため、どのコースを選んでもかなり満足感が高いです。 グラスワインも色々あり、少しずつでもリーズナブルに楽しめます。3杯のセットでもOKですし、それで足りなければ追加で料理に合わせて頼む事も可能です。 最近は混んでることも多いですが、タイミングが良ければ、一人でもカウンターでゆっくり食事を楽しむ事も出来ます。 コースも色々あり、平日夜ならば一人でもプティコースが選べますし、アラカルトもあり、2軒目に少しだけ頂く様な使い方も出来そうです。 店内は比較的広いので、他のお客さんも気になりませんし、グループでの使用も可能です。 (何度目かの再訪) 予算を決めて、数人でのワインを持ち込んでのワイン会。週末なので混んでて、予算的にも厳しいところがありましたが、通常のコース料金+αで込み込みでお願い出来ました。グラスも最初から3脚用意してくださり、追加で飲み比べ様にも出して頂きました。 コースの内容はその日次第、料金次第のところもありますが、今ならジビエや白トリュフも盛り込んでもらえそうです。(シェフが最初にいつも通り料理の説明をしてくれます。) ワインを最初に預けてしまえば、あとは通常通りのサービスをして頂け、こちらも楽でした。
2025/04訪問
15回
川崎の住宅街の隠れ家イタリアンへ。 オープン当初から存在は知っていましたが、ようやく訪問出来ました。 間もなく一周年を迎えられますが、SNSなどに上がるパスタなど料理のクオリティが高く、その内伺いたいとずっと気になっていました。 川崎駅からは駅前のチッタや怪しい街を抜けた先の静かな住宅街。徒歩だと10分ほどの場所に現れます。 駅前で営業するよりはちゃんと客層を分けられて良いと思いますが、それでも元々、本格的なイタリアンを含め、クオリティの高い飲食店がほぼ無い川崎駅周辺ですので、難しいだろうなと思います。それでも近所には比較的、食に拘りを持つ方も多い様で、都内や横浜まで行っていた客を捕まえる事に成功されている様子。 ランチでも良い価格帯ですが、実際に頂いてみて、クオリティの高さにも驚きます。 シェフは都内など色々な系列のお店で働いてからの独立。元々、イタリアンから始めたという訳では無いようですが、手打ちのパスタの種類やそのクオリティにも驚かされます。 前菜の盛り合わせも高級感のある盛り付けに旬を意識した素材選び。 パスタはコースの中で数種類を提供されていますが、どれも手間も掛かっていますし、食感も風味もよく驚かされる。 途中で提供されるフォカッチャも拘りを感じられる。焼きたてではありませんが、高加水で水分が多い作り。表面の食感も良く、蒸気が立ち上がって、焼きたてを切ったばかりの様な雰囲気。 ドリンクはペアリングで。 杯数によって値段は異なるが、具合を見ながら調整も可能。最初に一杯の量を選べるのも嬉しい。結局、全ての皿にそれぞれ合わせて出して頂きました。シェフお一人で全て対応されているので、こちらから声を掛けなくても自動的に提供されて、お互いに楽だと思います。またペアリングのクオリティも料理の味わいも知っているシェフが選ぶので、レベルは高い。イタリアのリーズナブルなクリーンナチュラルが中心ですが、幅広い客層にもウケが良いと思います。 なかなか川崎には来る用事はありませんが、このお店に伺うためだけに来るのもありかなと感じます。 新玉葱 メヒカリ 筍 天豆 馬肉 桜ぶり 紅芯大根 カリフラワー グリーンピース ブランマンジェ 鰯 トマト オレンジ 冷製 タリオリーニ ホワイトアスパラガス ブジアーテ ホタルイカ 兎 ラグー ラザニエッテ 熊本 牛肉 デザート お茶菓子
2025/04訪問
1回
横浜、桜木町駅近く、紅葉坂下の隠れ家イタリアンに約2ヶ月ぶりに訪問。今回はディナーで。夜の利用は約半年ぶりです。 クオリティも高く、カジュアルに利用できる事もあって、近所のリピーターも増えており、この日は早い時間から、ほぼ満席。遅い時間は場合によってはウォークインも可能かもしれませんが、予約して訪れる事をオススメします。 ランチとは異なり、ディナーは基本的にアラカルトメニューでの営業です。前菜から数品、パスタ、メインと選ぶのが良いと思いますが、シェフと話して、おまかせで色々と出して頂く事に。量も調整しながら、フレキシブルに対応して頂けるのはありがたい。 結局、メニューを組み合わせて、食べたいものが色々と入ったコース仕立てに。 更にパスタをメインの先に頂くか、〆にするか相談してシンプルなジェノベーゼをメインの後に。 この日は乾麺のみの対応でしたが、シンプルな具材ならメニューに載ってないものでも作れるとの事。こういうのも嬉しい対応です。 どの料理もパンと合わせて楽しみたくなる様な美味しさ。現在は実際にはパンは提供していませんが、その分、ワインが進みます。 今回も料理に合わせて、マダムのオススメを色々と頂きました。クラシックでリーズナブルなものが中心のラインナップ。どれもバランス良く、料理を引き立ててくれます。通常は特にナチュラルワインは出していませんが、人気のオレンジワインはたまに出されている様で、旨みしっかりの料理ともよく合いました。 デザートは女王のティラミスと名付けられたもの。 生地にはしっかりとグラッパを染み込ませており、メロンや軽く仕立てたマスカルポーネとの組み合わせも面白い。 予約時にお願いすれば、コース対応や食べたいメニューなども用意できるとの事なので、また次回はコースで楽しみたいと思います。 生ハム ブッラータ メロン 前菜盛り合わせ 自家製ツナ カポナータ 鰯 トリッパの炭火焼き 塩漬け鱈 ムール貝 仔羊 ラムチョップ ポルペッティ リングイネ ジェノベーゼ 女王のティラミス 数ヶ月ぶりに紅葉坂下の隠れ家イタリアンの& GRILLさんへ。 今回も週末のランチ利用です。ランチはプリフィックスのコースメニューのみで、色々と頂けて、昼飲みにも丁度いい感じ。坂の上のマンションなどに住む近所の方々の利用も増えている様です。 通常はパスタのみか、メインのみのコースのセレクションですが、今回もパスタとメインの両方とも頂きました。量の調整もして頂きフレキシブルに対応してもらえるのが嬉しい。更にパスタに玉蜀黍を使ったものを選んだので、気を遣って頂き、メインの付け合わせのポレンタをポテトに変えてもらえました。ポレンタなので、そこまで被る感じはありませんが、嬉しい配慮です。 今回もどの皿も素材から驚かされ、風味も素晴らしい。鰯も肉厚で良かったですが、盛り合わせに使われていたトマトの味わいの濃さにも驚きました。どうやら元々、味の濃い品種の熟したものを仕入れている様ですが、更に自前で追熟されているそうです。素材への拘りを含め、野菜の美味しさを引き出しているイタリアンは意外と少ないので、素晴らしいと思います。 メインで選んだのは蝦夷鹿。 じっくりと火入れされて、美しい仕上がり。肉自体も美味しいですが、更に自家製のハーブのソースが美味しい。これだけパンに付けて食べてもワインが進むと思います。 ワインはマダムのオススメでペアリングの様に頂きました。個性的なワインも多いですが、料理との相性も良かったです。 まだまだ試行錯誤の部分もある様ですが、また定期的に伺いたいと思います。 Amuse/アミューズ いわしのカルパッチョ Antipasto Mist & Salad/5個の前菜盛り合わせ 帆立 ルッコラ オムレツ グリッシーニ 生ハム ボローニャハム トマト ビーツ プンタレッラ 鴨肉 ブルスケッタ Lamb & Corn Ragu w/Tonnarelil 豪州 仔羊とトウモロコシのラグー トンナレッリ Grillled Venlson w/Polenta 北海道産 蝦夷鹿の炭火焼 w/ポレンタ 紅葉坂下の本格グリルイタリアンに数ヶ月ぶりの訪問。今回は予め予約してのランチ利用です。 ランチ営業は週末のみ。みなとみらいも近く、紅葉坂の交差点を行き交う人も多いながら、意外と穴場で、オープンからまだ間もないことから認知度も低いと思います。 それでも数組が利用しており、ウォークインも可能ながら、予約がオススメです。 ディナーはアラカルトメニューですが、ランチはプリフィックスのコースメニュー。 通常はパスタかメインかを選びますが、量も調整はして貰えるので、両方とも選択も可能です。 まずはクオリティの高い前菜から。 最初の温かいスープも旨みがしっかりで美味しいですが、盛り合わせやモツ煮のクオリティも高い。 雑に大盛りの前菜の盛り合わせを提供するイタリアンも多いですが、ひとつひとつの質も高く、独立して盛られているので、ソースやオイルが混ざり合わないのも嬉しい。 パスタもソースも贅沢で美味しいですが、自家製のパスタも太めのトンナレッリで食感もいい。 メインは他では見たことのないサルシッチャのカツレツ。トマトソースでしっかりとイタリアンなのですが、面白い。シェフのオリジナルアイデアの創作だそうです。軽く頂けるので、ワインでもビールでも良さそう。 全体的にはクラシックな仕立ての料理が多いですが、シェフの個性も出ているのが良いですね。 ドリンクは合わせてグラスワインを色々と出してもらいました。クラシックなイタリアワインが多いですが、オレンジワインも提供されていて、最近はちゃんと濁らせて出されているそう。甘みや旨みが際立つので、その方が嬉しい。 もっと他にもクリーンナチュラルな自然派ワインの種類が増えてくると面白いかなとも思います。 今後、日曜はバー営業を通しでやる予定との事。 野毛辺りからの二軒目など気軽に利用出来るのも幅が拡がって良いですね。 Amuse /アミューズ 白インゲン豆のズッパ Antipaste Mist & Salad / 5種の前菜盛り合わせ フリッタータ、フルーツトマトとホタルイカ、ボローニャハム、レバーベースト、イタリアのモツ煮 炭火焼パン Pasta Course /パスタコース 蝦夷鹿のラグーソース 手打トンナレッリ Main Course/メインコース Homemade Saisiccia Cotoletta 自家製サルシッチャのカツレツ w/モッツァレラ 紅葉坂下に昨年秋に開店されたイタリアンのお店。 オープン当初から気になっていたのですが、なかなか伺う機会が無く、ようやく訪問です。 桜木町駅から徒歩数分の距離で大通りに挟まれた立地ですが、紅葉坂を上る通行人は以前より多いものの、お店の入り口前は脇道となる為か、まだまだ穴場だと思います。 以前は石川町や都内のお店で働いておられたというシェフ。本格的なイタリアンの経験はそこまで豊富では無いそうですが、素材を活かし、伝統的な料理をベースにモダンなワインにも合うスタイルを創り上げている。 ワインはソムリエのマダムが担当。 グラスでリーズナブルながらも品質の良いものを色々と提供されており、横浜では珍しいロゼワインも出されていたり、オレンジワインも提供されており、トレンドも抑えながら、クラッシック過ぎないラインナップも魅力。イタリアワインの知識の豊富さにも驚かされるし、ペアリングのセンスと知識も素晴らしい。 料理は基本的にはアラカルト。 その時の気分で色々と選べる。ポーション的には二人でシェアしても若干多いかなと思える感じだが、大半のメニューは1人客向けにハーフサイズに調整してくれる。 地元の旬の食材も使い、メニューは毎日変わる様で、頻繁に訪れても食べた事がない新しいメニューがある感じ。 パスタも乾麺のスパゲッティだけで無く、手打ちのものやニョッキもあり、その時の気分で合わせてくれる。麺の量的には茹でる前で80〜100g程度との事で〆に二人でシェアするなら丁度いい感じ。 今回は食べなかったが次回はパスタやデザートも頂いてみたいと思います。 メインは今回は鹿肉。長時間かけて火入れをされており、小さなサイズでも良い感じの仕上がり。サイズも調整が利くので数人でシェアしても良いだろう。 通常1kg前後のサイズが多いTボーンも500gから提供されており、気軽にオーダー出来そうなのも嬉しい。 どの料理もソースにも拘りを持っていて、一般的には馴染みの無い感じの組み合わせも。ただ、どれもワインにはしっかりと合う感じでセンスも良い。 不思議だったのは、味が薄いかもと塩もいくつかの料理では別添えで出されていたが、自分にとってはどの料理も特に味が薄いという事は無く、逆にもう少しあっさりにしても良いかもと感じるくらいだった。 こちらの常連さんにはもっと濃い味わいを好む方も多いのだろうか。 料理は完全にシェフ一人で作られていて、混む時間帯はきっと大変だと思う。 17時半から開いているし、空いている時間帯に予約して伺うのがオススメですし、週末のランチタイムも良さそうです。 また、散歩がてら伺いたいと思います。
2025/08訪問
4回
The Tabelog Award 2025 Bronze 受賞店
食べログ イタリアン WEST 百名店 2025 選出店
多比良/イタリアン、イノベーティブ
長崎県雲仙市国見町にあるイタリアンがベースのローカルガストロノミー的なお店。 島原鉄道の多比良駅が最寄りで、歩くと10分ちょっと掛かります。また近くには多比良港があり、フェリーで熊本側の長洲港から渡ることも可能です。 どちらの場合でも、タクシー乗り場にある電話番号から地元のタクシー会社に連絡して迎えに来てもらうのがオススメです。 周辺は農村地帯といった感じでビニールハウスや大きな農家が目立つ感じ。 お店の前まで来ないとそこにお店がある事に気付きませんが、店名が入った看板の傍から敷地内に入り、青い扉が印象的な小さな建物の中へ。 店内はいくつかのテーブル席に別れていますが、一部の席は若干近く、グループ客がいると騒々しく感じることもありそうです。実際、地元客の利用も多い平日は注意が必要です。 お店はご夫婦で営業されている様で、基本的には料理もワインのサービスもシェフのご主人が行い、サービスの補助を奥様が行なっている感じで、詳しい説明などは全てシェフがされていました。 全体的に落ち着いた雰囲気で、シェフも奥様も穏やかな対応。 料理はまさにローカルガストロノミーといった感じで、地元の素材を贅沢に使った感じ。 素材の旨みを重ねて、素材の良さを引き出している。 旨み、酸味のバランスも良く、ワインとの相性も良い感じに仕上げている。 また火入れや調理法も工夫されていて、食感も良く仕上げていたり、料理の温度感も良い。 自家製のフォカッチャも2種類提供されているが、水分量が多い生地で、モチモチ感もあり、長時間発酵の酸味も仄かに感じられる。料理にもワインにも合うバランスの良い味わい。 ランチもディナーも一斉スタートのおまかせコース一本だが、所要時間は二時間半くらい。ディナーは帰りのフェリーの最終時間に合わせて、早めに提供するなどの対応もされている様なので、次の予定などがあれば、予め相談されてみるのも良いかもしれない。 ドリンクは最初からアルコールペアリングの用意があり、飲まれる場合はこちらがオススメ。トータルでワイン一本分くらいとの事であったが、あまり飲まれない方は少なめのハーフの量でのペアリングもある。 ノンアルコールドリンクなど一杯でコースを通して過ごされる客も多いけれど、お店にも失礼だし、ノンアルコールでも数杯をペアリングの様に頂くのが良いと思われる。 ペアリング自体はクリーンな自然派ワインからクラシックよりのものまで、バリエーションは豊富。 シェフが選んでいる事から、きちんと料理もワインも引き立つ感じでセンスもよく感じられた。 〆の飲み物がデフォルトでコーヒーな点は拘りもあるし、日本人には特に問題も少ないと思うが、将来的にはハーブティーなども推していくなど、世界的な客層にもフレキシブルで対応できる様にしていくと、またレベルが上がる気がする。 なかなか伺いづらい場所ではあるが、長崎や熊本周辺に来る機会があれば、また足を伸ばしてみたい。 湧水パン 突出し 味重 モリ突き海中神経締め 初夏 素麵 親鶏昆布 粉物 肉 デザート 寺門さん焙煎珋琲
2023/07訪問
1回
最近は新たに四店舗目を中央通から少し入った場所にオープンされたジブンチさん。ワイン文化を金沢で拡めるために努力されており、客層の棲み分けや世代を超えてのマーケット拡大にも効果が出始めていると思います。 オープン当初は二名で営業されていて、よくこの席数に対応しているなと驚きました。現在はスタッフも増えていますが、皆さん成長も著しく、オーナーシェフが不在でも高クオリティを維持されているのが凄い。オーナーの山本さんの手腕も素晴らしいですが、人柄も信頼されているのだと感じます。 いつもは早めの時間帯に伺うのですが、今回は遅めの時間帯の訪問。 料理は基本的にコース。 以前からと同様に四種類の前菜が先ず提供されます。 肉料理は追加で二種類のオーダーです。 元々、実家で採れる食材や自ら猟で採ってくるジビエを使って、季節を感じられる内容でしたが、周辺地域の貴重な食材も含めて、全体的にグレードアップされているように感じます。 NiORさんのパンも以前と比べても香りが良くなっていて、美味しくなっており、よりワインに合うようになっています。 ドリンクは今回もペアリング。 最近は二種類ずつ出してもらえるので、お互いに色々と試せて楽しい。こういうのも、なかなか他では出来ない贅沢さ。 遅めの落ち着いた時間帯だったので、スタッフさん達とも、ゆっくりお話しできました。 また、定期的に伺わせていただきます。 ブッラータ 柿 青柚子 鰤 金時草 生姜 切干大根 舞茸 なめこ オムレツ 猪 メンチカツ 国産牛ランプ 能登豚肩ロース 香箱蟹 パスタ 鰆 ムカゴ リゾット パンナコッタ お店のお休みのタイミングと予定が合わず、思いがけず、約半年ぶりに訪問です。 カジュアルな客層はニューロン、より本格的な料理をコースでという客層はジブンチと上手く別れてきている様で、こちらは以前よりも年齢層も上がって、落ち着いた客が多い様に感じます。 コースの内容や流れは以前と変わりませんが、値段は若干、上がった様です。それでも内容を考えると、まだまだリーズナブルに感じます。 シェフの実家の素材や周辺地域からの選りすぐりの素材をふんだんに使って、以前よりも手のこんだ料理を提供されている感じ。 スタッフも増えて、やりたい事が自由に出来ている様に感じる。 先日、横浜のgoffoとコラボ営業されて、こちらも大盛況。認知度も人気も上がっている様です。 ドリンクは今回もワインを中心に。 一品目を除いて、一皿に二種類ずつワインがペアリングされる特別バージョン。それぞれの特徴もわかって、いつもながら面白い。伺うタイミングで提供されるワインは異なると思いますが、色々と考えて用意して頂いた様です。 スタッフ含めて、訪れる度にお店が成長しているのが、よくわかる。 また近々、ワインの販売を中心にしたお店も開店予定。金沢でワインをカジュアルに楽しめる環境を自ら作り上げて、マーケットを拡げる努力をされているのも素晴らしい。 今後も通い続けて、見守っていきたいと思います。 モッツアレラ プラム 梅貝 トマト オムレツ キノコ メンチカツ 猪 ズッキーニ バターナッツ 国産牛ランプ 能登豚サルシッチャ キタッラ トマトソース リゾット 太刀魚 玉蜀黍 ティラミス 最近、積極的に新店舗の展開をされていて、昨年は同じく中央通沿いのアイソトープの向かい辺りに予約不要のカジュアルなイタリアンとワインのお店、ニューロンをオープンされ、早速の人気店に。 そのサポートの為に10月、11月は休まれていたので、半年以上を空けての訪問です。 こちらは以前同様に予約が必要。 ただコースの構成が変わって、以前は前菜4種類だけが含まれて、メインやパスタはその日のメニューから自由にオーダーする感じでしたが、今はコースにメイン、パスタ、リゾット、デザートも含まれる様になっており、メインとデザートは選択制、パスタやリゾットは少量ながらおまかせで自動的に出てきます。 なお、メインの肉は追加料金は掛かるものの、複数選んでも良いそうです。 コースの流れ自体は以前に自分が頼んでいた感じそのままですが、量的には全ての料理が人数分に調整されているので、以前よりは軽く感じられます。 実際、支払いもドリンクを含めても以前よりもリーズナブルに。 とは言え、料理のクオリティや素材は、以前にも増して拘りが見られます。アイソトープなどの系列店が出来て、スタッフが育った事もあって、シェフに余裕が出来、やりたい事がやりやすい環境が整ってきているおかげとの事。 ワインは正式にペアリングがメニューに。 あまり飲めない方でもハーフサイズでのペアリングもあり、リーズナブルに色々と楽しめます。 勉強の為もあるのでしょうが、ワインの特徴をシートに載せて、わかりやすくなっているのも嬉しい。 ペアリングの精度的にも以前よりも上がっている感じ。 自分は以前同様に一部の料理には複数のワインを出して頂き、ペアリング検証をさせてもらい楽しみましたが、その分、現在のペアリングの精度が上がっている事も実感できた。 食後には貴重な自家製のリキュールも頂いたが、これも以前のものより美味しく感じられた。 新店舗と一緒に進化を続けられていて、今後も定期的に訪れながら、見守っていきたい。 人参 ブッラータ 七面鳥 椎茸 木耳 チーマディラーパ 河豚 根菜 クマ 煮込み ヤマドリ スープ 牛ランプ 能登豚サルシッチ 猪 レモンクリーム パスタ 牡蠣 リゾット 中島菜 ティラミス 金沢の人気のイタリアン。 定期的に訪問していますが、相変わらずのクオリティの高さとシェフの手際の良さには驚かされます。 地元の素材やシェフ自身が収穫してきた素材が贅沢に使われた前菜。テーブル数はお二人で営業している割には比較的多めだと思いますが、各テーブルの進行状況を見ながら的確なタイミングで料理が提供される。 客層的に若干、以前と変わってきたかなという感じもありますが、やはりメインの肉を目的に訪れる方が多そう。 今回はメインはTボーンは敢えて避けて、能登豚とサルシッチャを。 多分、部位は異なりますが、以前に頂いたものよりしっかり目の食感で食べ応えもある。脂も食感がよく猪のようです。 ドリンクは今回もオススメのものを色々と。 開いているワインが多めなので、グラスで色々と頂けるのは嬉しいが、一皿目から沢山のボトルが目の前に並ぶ。 更にこちらでしか経験することはほぼ無いが、ダブルペアリングという感じで、全ての料理にほぼ2杯ずつの比較ペアリング。メインには更に増えて、3杯頂いた。それでもアルコール感より果実味がある自然派ワインならではで飲んだ後もすっきり。 次はまたお腹をすかせてTボーンを頂きに行こうと思う。 ブッラータ フルーツトマト カポナータ オムレツ じゃがいも ローズマリー メンチカツ 猪 クレソン 能登豚 肩ロース 能登豚 サルシッチャ スパゲッティ ニョッキ ティラミス 今回は短いスパンで約1ヶ月ぶりに訪問です。 一部のメニューは被ったりもしますが、旬の素材をシェフ自ら採取してきた素材が贅沢に使われていて、どの料理も美味しい。 そして今回は以前から毎回頼もうか迷いながら、なかなかチャレンジ出来なかったTボーンを頂きました。この日はたまたまいつもより少なめのカットが入っているとの事で、ハードルは下がりますが、それでも約800g。 目の前に運ばれてくると、それなりのサイズ感です。 ただ、しっかりとした肉質の割に、比較的、軽く頂け、一気に食べられる。Tボーンならではのサーロインとヒレの食べ比べも出来、食感や味わいの違いをハッキリと感じられて楽しい。 全て頂いても意外と身体は軽く、少人数で伺った場合でもオーダーされる事をオススメします。 その後、更にパスタやデザートもしっかりと頂きました。 ティラミスは初めてでしたが、これはなかなかのクオリティです。 オマケで胡桃を使った自家製のリキュールを出してくれましたが、アルコール度数をあまり感じない、飲みやすさ。熟成もあり、まるでチョコレートの様な風味も面白い。 ドリンクは今回もワインを合わせて出して頂きました。直ぐにワインボトルの壁が出来、一皿ごとにほぼ二種類ずつ提案されました。これも色々なワインが楽しめて、ペアリングの検証も出来て、なかなか楽しい。 この日もほぼ店内は満席でしたが、シェフとソムリエの二人で全てを回して、ちゃんと店内の状況を把握して料理やワインを提供されている姿は相変わらず圧巻。 また、タイミングを見ながら伺いたいと思います。 人参 ブッラータ クレソン ホタルイカ 菜の花 ケール オレンジ 大豆フムス 能登牡蠣 オムレツ 鹿肉 里芋 Tボーン 炭火焼き キタッラ 槍烏賊 春菊 唐墨 ティラミス 数ヶ月ぶりに訪問です。 あまり観光客には知られていないのかもしれませんが、連日、地元の方々で満席の日が続きます。 更に地震で被災し、なかなか営業再開が難しい中島町のvilla della paceさんのスタッフが総動員で間借り営業し、数回、こちらで出張paceとして、ほぼ普段通りのpaceの料理やワインを提供された事もあって、今後、全国的にも認知も上がりそうです。 今回は通常のjibunchiさんに訪問。 なかなかスタッフの確保が難しい様で、以前の様にシェフとサービスの二名体制ですが、やはりこの二人は凄い。 時間差スタートとは言え、この席数の調理とサービスを熟していく。そして合間に客とも会話するし、予約の電話まで取っている。さすがに営業中の電話は止めて上げて欲しい。 料理はシェフ自らが採ってきた食材を中心のおまかせ前菜から始まり、肉やパスタを追加するお馴染みの流れ。 今回こそはTボーンを頂こうと思いましたが、実際、なかなか勇気が必要。という事で、今回は豚と最近、一部で人気らしい鶏バターを頂くことに。 豚も味がしっかりとして、ある程度、火が入っているにも関わらず、食感も丁度よく、食べ応えもある。低温調理とは異なる炭火の良さだろうか。 鶏バターは一度、揚げたものを更にオーブンで焼いている感じ。バターの風味としっかりとしたフライドチキンの感じが人気が出るのも判る気がする。 ワインはいつもの様に合わせて出してもらうが、嬉しそうにソムリエさんが、目の前にワインボトルの壁を作っていく。そこから合いそうなものを2種類ずつダブルでペアリングしたり、日本酒なども挟みながら、面白い体験が出来たと思う。 またpaceさんの営業のおこぼれなども頂き、贅沢なディナーになりました。 数ヶ月ぶりの訪問です。 来る度に新しい発見もあり、シェフが自ら採ってきた旬の食材を贅沢に色々頂けるのも嬉しい食材を活かした料理が人気のイタリアン。 伺う度にスタッフも増えていて、皆さん、常に忙しく動いているので、人気も認知も上がっているのがよく判る。 21時まではコース。以降はおつまみ程度のバータイムになるが、比較的、遅めの予約が多く、滞在時間も長い客が多く、この日はバー営業は無かった様。二軒目として使いたい場合は注意が必要かもしれない。 更にこの日は900g以上のTボーンを頼まれている客が多く、窯では火が高く上がっていて、なかなか見応えのある風景。なかなかのボリュームだけれど、次回は一度試してみたい。 いつもは料理に一杯ずつ程度、合わせて出して頂くワインだが、この日は皿が進むに連れ、並ぶグラスもボトルも増えていく。果たして何の会なのだろうという不思議な光景で、多分、10杯程度飲んでいる。 ワインは自然派に加えて、若干、クラシックなものも季節柄か増やしている感じ。 また季節が変わった頃にでも伺いたい。 約4か月を空けての訪問です。 中央通り沿いで、飲み屋の多い繁華街などとも少し離れているにも関わらず、連日満席の人気店です。 再訪して、あらためて、こちらのお店の素晴らしさを感じました。 早い時間帯は基本、前菜4品のおまかせコース。シェフの実家の畑などでシェフ自らが採取してきた素材なども取り入れた季節も感じられる内容。 素材の素晴らしさだけでなく、その調理法や風味、食感も他ではなかなか感じられない拘りを一皿毎に感じられる。 そこに肉やパスタをメニューから追加で頼んでいく。 肉はオススメとの事で、能登豚をお願いした。 これがなかなか素晴らしい。店内で直火で焼かれているが、最近よくレストランで見かけるピンク色の豚とは異なり、表面はしっかりと焼かれているものの、中は適度な火入れで、味わいも濃く、仔牛とも間違いそうな雰囲気。肉自体も美味しいのだろうがシェフの技術や拘りを感じさせる。 それにしてもこの席数の調理を1人で賄っているのは、やっぱり凄い。 サービス面でもドリンクを提供しながら、客席の状況をそれぞれ把握しているスタッフの動きも改めて凄いと感じ、やっぱり、近所だったら通い詰めたいと思わせる雰囲気。 この日もワインを料理に合わせて色々と出して頂いた。厳密なペアリングは提供していないが、かなり多くのボトルをグラスで提供していて、中には金沢などの地方都市ではあまり見かけない珍しいものも。 金沢ではまだまだ自然派ワインを楽しむ方も少ないけれど、デフォルトで自然派ワインを飲む感じのお店になる様に今後も進化を続けていって欲しい。 金沢市内、片町の交差点などからも徒歩圏内の中央通り沿いのこちら。 イタリアンがベースだと思いますが、しっかりとした肉料理も頂ける事で人気のお店。 昨年は近所に系列店の焼き菓子とカフェのお店、isotopeさんをオープンし、日中だけの営業ですが、そちらも人気な様です。 今回は早い時間帯に予約して伺いました。 前半はおまかせ前菜4皿3000円が勝手に出てきて、それにパスタや肉を追加して、組み合わせていく感じ。 前菜もかなりクオリティは高く、手も混んでいる。 普通のイタリアンとしても、ワインバーとしても充分に満足できる感じ。 これをある程度、席数もあるのに、シェフ一人で調理されているのが凄い。更に季節の素材の多くがシェフ自ら採ってきたものというのも凄い。 シェフの実家の畑からのハーブや野菜、自ら山に入って猪や山菜なども。どれも風味も良く美味しい。 また近くのmagazzino38さんの出来立てのブッラータを前菜に使われていて、これが凄く美味しかったです。 これらに、女性のソムリエの方と相談しながら、イタリア中心の自然派ワインをグラスで合わせて出してもらいます。特に珍しい物はありませんが、どれも料理によく合いました。ワインにも詳しいし、接客も心地良い。そして各席の状況を常に見ていて、プロフェッショナルだなと久しぶりに感じるサービスでした。 追加で肉、パスタも頂きましたが、これもクオリティが高い。赤身のランプ肉ですが、食感も良かったです。 パスタの追加オーダーは肉まで食べて、お腹の具合を見ながら選べるし、メニューによっては量の調整も出来るそう。という事で、ニョッキを少な目で。 ニョッキはレモンクリームソース。酸味もよく効いていて、他のパスタの種類にも合いそう。麺だけ追加したくなるくらい。 最後にはプリンとハーブティーを頂きましたが、固めに作られていて、カラメルも苦めで美味しかったです。 また伺いたいと思います。
2025/11訪問
10回
広島の隠れ家イタリアンに半年以上ぶりに伺いました。 前回はランチでの訪問でしたが、今回はディナーで。 暑い日が続いており、街も人は少ない印象。 それでも駅周辺は外国人や若者などの観光客も目立ちます。 こちらの周辺は隠れ家っぽいお店も多く、通りは人も疎。 更に前回も貸し切りでしたが、今回も貸し切りで贅沢な時間を過ごさせて頂きました。 店内に入るとカウンター正面の竃の薪火が点けられていて、準備が進んでおり、火を見ながら、これから始まるコースの期待が高まります。 ワインはグラスで色々と頂けますが、今回もペアリングで。全部で7杯との事です。普段はフルのペアリングでお願いするところですが、今回は少なめの量でお願いしました。その為、前回よりはリーズナブルな支払いとなっていましたが、ワインに関しては充分な満足感もありました。 料理はそろそろ夏らしいメニューも終了。素材も特に今年はなかなか難しいと思いますが、きちんと纏っており、どの料理も素材の旨みが引きたっている。そこに薪の香りが良いアクセントを出している。 今回、特に驚いたのは鰻のフリット。 一度、焼いてから揚げているそうですが、ふっくらとしていながら、プリっとした食感。言われないと鰻とは気づかないと思います。 ペルシュウもいつもながら素晴らしい。温燗にした日本酒とペアリングも素晴らしく、センスを感じさせる。 また別の季節にゆっくりと伺いたいと思います。 広島の平和大通りから一本入った通り沿いの隠れ家イタリアンのDIRETTOさん。広島駅からは少し離れていますが、バスの富士見町からだと直ぐです。 こちらは広島では珍しい薪火を使って仕上げる料理を提供されています。最近は都内周辺や関西などでもジャンルを問わず薪火のお店が増えてきていますが、地方ではまだまだ貴重だと思います。 地図を頼りにお店に向かいますが、目立つ看板も無く、ちょっとお洒落な外観の建物が現れるので、多分、ここかなという感じで、恐る恐る扉を開けて、入店。意外とゆったりとした広い店内で幅広のカウンター。その奥には薪火が燃えており、カウンター越しでも暖かさを感じます。 平日のランチでの訪問でしたが、コロナなどによるキャンセルの影響も多少はある様ですが、比較的、予約は取りやすい感じで、この日は貸し切りの贅沢な時間を過ごせました。 それなりに人気はもっと出てもおかしく無いお店だと思いますが、敢えて目立たない様な造りにしたせいか、地元での認知度は上がってきていない様です。帰り際に教えて頂きましたが、外壁に目立たない様にコッソリとお店のロゴは入っている様です。余程、気にして見ないと気付かないし、解読も出来ないくらいの文字ですが。 料理は最初から鮑を使ったスープなど味わいや食感も含めて期待が高まる内容。多田さんのペルシュウを切り立てで頂けるのも素晴らしい。前菜だけでも引き込まれます。 広島ではよく雲丹とほうれん草の組合わせを使う様ですが、根付きのものは珍しい。ホクホクとした根の美味しさはなかなかのもの。葉物野菜やハーブなどの根が美味しいのを知っていて敢えて使うのは、なかなか美味しいものが好きじゃないと出来ないし、店主のセンスの良さを感じさせます。 特にイタリアなど海外での修行経験は無いようですが、きっと研究熱心で拘りも強いのでしょう。スタイルは全然違うものの、なんとなく岐阜のベルエキップさんを思い出しました。 パスタはその場で作るトルテリーニのスープ仕立てやレモンパスタも非常にクオリティが高く驚きました。素朴でシンプルなものですが風味も食感も良い。 メインの鴨も火の入り方も抜群。薪火の良さを存分に感じられる。 更に〆のごはんはカレーですが、変にカレーの風味が強いものではなく、魚介やスパイス、ハーブの香りが良い作り。クミンなどの風味の強いものを使うと流れをぶち壊す感じで、〆にカレーを出すお店のセンスを疑ってしまいますが、こちらのはセンスが良い。まるでブイヤベースの様な雰囲気でした。オレンジワインを合わせる感じも良い。 ワインはイタリアの自然派ワインを中心にしたペアリングも全体的に良い感じでした。こちらも広島では何軒目?というくらい不思議なコース中盤でスパークリングを合わせて出されていました。何故か広島では流行りなのか、ただの偶然なのか。 またグラスはジャンシスのプロデュースのものを使ったりもしており、情報収集も結構されていそう。飲食店でこのグラスを使われているのは初めて見ました。 ちょっとしたキッカケで予約が取りづらくなりそうな予感はありますが、また、その内、伺ってみたいと思います。
2023/09訪問
2回
なかなかタイミングが合わず、数ヶ月ぶりの訪問です。今回も早い時間帯に訪問。最近は基本的にコース料理での対応となっていますが、時間が限られていたので、予めショートコースでお願いしています。 SNSなどで見ていても、判りますが、最近は以前にも増して新鮮な魚介を中心にした構成になっています。以前から比較的、旬の魚を使った料理がいくつか入っていましたが、以前よりも質の高い旬の素材を贅沢に使った感じになっており、産地にも拘られている。 お一人で営業されている事もあり、きっと以前よりも仕込みも大変だろうし、限られた席数で毎日、食材を使い切るのも大変だろうと思うが、満足度の高い内容になっていた。 特に以前と異なるのは新鮮な魚介を使った前菜が充実している事。生の魚はワインとは合わせづらいはずだが、素材の組み合わせや仕立てでちゃんとワインに合うように仕上げられている。 日本ではどうしてもクラシックな料理を提供するイタリアンが多いと思うけれど、日本と同様に海に囲まれ、魚介の種類も多いイタリアの料理として、こういうのも面白いし、楽しい。 今後、コースの価格も上がる様だけれど、ある程度、人気も上がっていて、より質の高いコースを提供するには仕方ないと思うし、客層のコントロールという意味でも良いと思う。 グラスワインも相変わらず充実しており、今回も最初からペアリングで提供をお願いしていますが、最初からペアリング込みのメニューと価格設定にされても良いように感じる。 また定期的に伺いたいと思います。 黒文字ハム 無花果 / Bruschetta 鰤 鰊 生しらす 墨烏賊 / Carpaccio つぶ貝 蛸 イクラ / Insalata 千葉 メヒカリ / Fritto 飛騨 トリッパ / Risotto 岐阜 飛米牛 / Alla blace ポルチーニ / Pasta 香住蟹 / Pasta Dolce 数ヶ月ぶりに訪問です。 今回も早い時間帯の訪問です。以前は予約サイトからの予約でも、席だけの予約でアラカルトが選べましたが、最近はコースのみの対応で、ある程度、開始時間も限られる様子。 満席の事も増えている中、相変わらず、おひとりでの営業なので、効率を考えると、その方が良いのだろう。 それでも、遅い時間帯などはアラカルトの対応も可能との事で、相談してみるのが良さそう。 今回は後の予定もあったので、ショートコースで対応して頂きました。 通常より数品少ない内容だと思いますが、旬の食材もしっかりと取り入れて、手打ちパスタやメインも堪能できるので、満足感も高い。 それぞれの食材の良さを引き出す様に調理されているし、メニュー以上の食材の種類も使われていて圧巻のクオリティ。 ドリンクは今回もワインをペアリングで。 一皿ごとにイタリア中心のグラスワインが自動的に提供され、ペアリングの精度も上がってきており、より食事もワインも楽しめる。 また、来れるタイミングを見ながら伺いたいと思います。 Insalata / つぶ貝 アスパラ Carpaccio / キジハタ フェンネル Griglia / 真蛸 ガスパチョ Fritto / 稚鮎 山菜 Capellini / 平政 蛤 Chitarra / 兎 ホワイトアスパラ Arrosto / 鹿 馬告 Pannacotta / ブルーベリー なかなか伺えるタイミングが無く、約半年ぶりの訪問です。 今回も早い時間帯の利用ですが、後の予定が無かったので、久しぶりにコースの利用です。 以前は2種類用意されていたコースは1種類になっていました。 出したいものを出したいというのもあるでしょうし、お一人で営業されている事もあって、最近は満席の事も多い様で、シンプルにされたいと言う事もあるのでしょう。 ただ、引き続きアラカルトのオーダーも可能との事なので、時間が無い場合には、フレキシブルに対応もして頂けます。 一時期はコースのメニューは敢えて作られていませんでしたが、きちんと印刷されたメニューを用意。以前はメインは豚が多かったと思いますが、最近は選べる様にした様で、牛が人気の様です。 調理に時間がかかるので、コースの開始前にドリンクと一緒にオーダーします。 以前から魚介を使ったメニューが多い傾向でしたが、今回のコースも生のものから、フリット、焼いたものなど、品数も種類も豊富。見た目や素材の組み合わせ的には日本料理的な要素もありますが、味わい的にはしっかりイタリアンに仕上げています。 ワインに合わせる感じで調理したり、ソースを工夫するのは難しいと思える食材もありますが、どれもワインに合うのは驚きました。 ビーツも調理によっては生臭い感じを出す事もあるので、魚介と合わせるのは難しいはずですが、これも上手く使われていると感じました。 後半はペースが落ちますが、複数の客に一人で対応されながら、約二時間で納めているのは、相変わらず凄い。 ただ、やはり、コースに関しては一斉スタートにされた方が良さそうな気もします。 ドリンクは今回もおまかせでワインを合わせて、色々と出して頂きました。 グラスで色々と出して頂けるので、最初からお願いしておくと、安心だと思います。 また、時間のある時に訪れたいと思います。 Crespelle / 生ハム フォンティナ Carpaccio / 鮪 新玉葱 Alla blace /白鯛 クスクス Fritto /イサキ メヒカリ Vapore / 的鯛 菜花 蛤 Inpadella / 平目 野菜 Corzetti / 牡蠣 ほうれん草 Tagliatelle / サルシッチャ 茸 Carne / 熊本赤牛クリ炭火焼き 〆Pasta / 冬しらす 芹 Cioccolatissima / 塩 ミルク Zabaione / バナナ キャラメリゼ 久しぶりのorigamiさん。 久しぶりのアラカルトでの訪問です。 前後に予定があり、早い時間帯に訪問。以前に比べても認知度も上がって、人気も上がっており、この日は予約で満席。ただ、皆さん、遅い時間からのスタートだった様で早い時間帯はのんびりと貸し切りです。 お一人で営業されているので、空いている時間帯はシェフとも色々と話が出来て、贅沢な雰囲気。 メニューは相変わらず、旬の素材を贅沢に使ったもの。素材を活かしていますが、丁寧に手の込んだ仕込みもされているのも良くわかります。 メニューの中からオススメの前菜を頂き、ワインもグラスでオススメのものをペアリングの様に出して頂きました。 ワインはクリーンナチュラルがメインのラインナップ。毎回、違うワインを色々と頂けるのも嬉しい。 お腹と時間の具合でメインの後にパスタもと思っていましたが、今回はメインで終了。メインはしっかりとした肉質の鹿肉で、シンプルに美味しい。 人気でお忙しいことも多い様ですが、次回は手打ちのパスタとデザートも楽しみたいと思います。 平政のカルパッチョ 加賀太きゅうりとオクラ プロシュートコットとブリーチーズのブルスケッタ イチジクの赤ワインマリネ 赤イカのソテー カリフローレのグリル アリッサマリネ 対馬 夏鹿 炭焼き 久しぶりに数ヶ月ぶりに訪問しました。今年は初めての訪問です。 前回もコースで頂きましたが、今回も時間があったので、コースでの利用です。引き続き、アラカルトの利用も可能です。 最近は夜のコースは2種類用意されていて、値段によって若干内容が異なり、品数が増える様です。 以前はメニューが予め作られて席に置かれていましたが、最近は敢えてやめているそう。 今までも、その日の朝にメニューを作られていた様ですが、仕込みや入る食材によって、直前で変えたいことも多いのが理由な様ですが、食べる側も次に何が出てくるのか楽しみに待てるし、驚きも増えると思うので良いと思います。 また、最近は以前よりも席数を絞っている様で、スタート時間やタイミングによってはかなりバタバタする事がありましたが、そういう事態は避けられている様です。メディアにも載ったり、認知度も上がり、客入りが安定してきたお陰かもしれません。 料理は相変わらず、旬のものを多く使いどれもクオリティが高い。落ち着いて調理できる事もあってか、魚料理などの火入れも良くなっていると感じられる。今回は魚介類だけでも、かなり多くの皿を出して頂いた。 ワインもいつもの感じで一皿ごとにグラスでペアリング。かなり頂いたが、飲んだ後も意外とスッキリした感じでした。 また、数ヶ月おきくらいには、引き続き伺って進化を見届けていきたいと思います。 生ハム スイス産 自家製フォカッチャ 小田原 鯵 サルサヴェルデ 菜の花 小田原 鰤 カルパッチョ 甘夏 ウイキョウ 紅芯大根 青森 桜鱒 新玉葱 ポワロネギ ブロッコリー ホワイトアスパラ 蛍烏賊 パンチェッタ ルッコラセルバチコ 赤メバル 平目 サフラン 春キャベツ ボタンエビ こしおりエビ 空豆 リゾット タリアテッレ ホロホロ鳥 新玉葱 岩手 短角牛 ジェラート 能登塩 ショコラッテ リコッタチーズ フルーツ 約1ヶ月を空けての訪問です。 いつもはアラカルトで伺う事が多いのですが、初めて夜のコースを頂きました。 品数はメニューに書かれているだけでも、いつも頂くよりもかなり多い。 量的に心配になるがポーション自体は少なめだという。 実際に頂いてみて、アラカルトやランチメニューとはまた異なるスタイルの料理もあり、自由に構成されながら、高級感も出されているという印象を持った。 早い時間から始めた場合、他にお客さんがあまりいない状態であれば、急げば2時間くらいで終了できるとの事だったが、お一人で営業されている事もあり、席が埋まるとやはり調理にも慌ただしさが出てきて、多少、時間がかかっている。ピークの時間帯に利用されるのであれば、気が長い方のみ訪れるのが良いと思う。 メディアへの露出も増え、外苑は紅葉の季節で客も増えて、客層も変化はあるだろうし、このスタイルを続けるなら席数は半分程度に抑えて、2回転されるなどの工夫は必要かもしれない。 今後もクオリティを維持しながら、頑張っていって欲しい。 パネッレ/モッツァレラ 小田原 鯵 飛魚/蓮根 毛蟹/青リンゴ 会津若松 桜肉/生アーモンド 佐渡 アオリイカ/舞茸とイカ墨 小田原 白鯛/バーニャカウダ 佐渡 キジハタ/駿河湾 桜海老 オレッキエッテ/北海道 白子 ブロッコリー タリアテッレ/国産牛テールとブリー、秋トリュフ 島豚KAZUGORO 〆のリゾット チョコラティッシマ/輪島天日塩 モンブラン caffe/イタリア郷土菓子 少し久しぶりに訪問です。 今回は週末のランチでの利用なので、久しぶりにコースで。ショートコースなので、品数的にはいつものアラカルトとほぼ変わりませんが。 最近は雑誌などでも紹介されていたり、認知も人気も上がっていて、この日のランチは珍しく落ち着いていましたが、夜は満席だった様。以前は夜のアラカルトは当日でも大丈夫でしたが、最近は予約して訪れるのが良さそうです。 この日も旬の素材や魚を贅沢に使って、素材を活かした料理が続きます。 今年は最近まで暑かった事もあり、若干、時季がズレていたりもしますが、秋らしい感じになってきている様です。 今回も何も言わなくても、いつも通りにペアリング的に一皿ごとにワインをグラスで出して頂きました。 旨みや酸を効かせた料理にワインを合わせると隠れていた風味や甘みも感じられるのが面白い。 肉はこの日はこちらではよく使われる、しっかりとした旨みや食感の脂が特徴的な島豚。脂身が苦手な方にもコラーゲンが豊富だし、是非食べてみて欲しい。 食後のモンブラン目の前でクリームを絞って仕上げており、ちょっとしたアシェットデセール的。仕込みは大変だが渋皮煮から作られているそう。 手打ちのパスタといい、色々と拘りの料理を一人で全て作られているのは外苑前や都内でもなかなか無いクオリティだと思う。 他にも新しいことも考えている様だし、また機会を見て訪れたい。 ギンガメアジ/マンダリン 鰹のカルパッチョ/大麦のサラダ 白鯛のフリット/焼きトロ茄子 スパゲティ/秋刀魚とプッタネスカ タリアテッレ/奥美濃古地鶏とジロール茸のラグー 島豚KAZUORO/ロースト フレッシュポルチーニのソテー(+ ¥1400) モンブラン caffe 今回も約2か月を空けての訪問でした。 17時からの早い時間帯の予約で、今回もこの後の予定があったので、コースではなくアラカルトでの利用です。 メニューは手書きからプリントしたものに変わっていました。 意外とひとつひとつのメニューが頭に入りづらいので、結局、前菜やパスタはオススメのものを出して頂いたので、おまかせコースのショートバージョンっぽい感じで仕上げて頂きました。一皿の量はコースよりも多いので、肉まで含めるとかなりお腹はいっぱいになりました。 食べ過ぎたので、次回はもう少し少なめにしたいと思います。 ワインは今回も料理に合わせて、おまかせだと出して頂きました。白やオレンジを中心に頂きましたが、夏の暑い時期には良いし、魚介類や野菜にもよく合います。 この日は大半の予約は19時以降だった様ですが、予約で満席。 オペレーションはお一人に戻っていましたが、早い時間帯は店舗よく、料理もワインも提供されました。 複数の料理を同時進行で作られていて、いつの間に?という感じで出来上がっているのはカウンター越しで見ていても圧巻。 ただ、コースで頼んだ方が、他の客とペースが合えば、スムーズに料理もワインも提供される気がします。 次回は涼しくなった頃にでも伺いたいと思います。 約2か月ぶりの訪問です。 今回もこの後の予定があったので、早めの17時に予約して伺いました。 この時間からちゃんとした食事が出来るのはありがたい。 まずお店に入って気がつくのは、スタッフが一名増えていました。これまではシェフ1人での対応だったので大変だったとは思います。特にアラカルトもあり、ワインなどのドリンクも多く出る夜の営業はタイミングがズレやすく大変だと想像できます。 この日もカウンターは席の準備が既に出来ていて、ほぼ満席の予約が入っていた様です。 ただ、そんな事も関係ないのが、早い時間帯のアラカルト。ほぼ貸切状態で、入店から約一時間半で、前菜二品、パスタ二品と肉料理。更に時間があったので、ジェラートとエスプレッソを頂きました。 個人的には最近は三時間くらいコースに時間が掛かるお店も多く特には気にならないのですが、どうしても時間に限りのある時は予めお店に相談するか、他の客と被らない早い時間帯の利用をオススメします。 また、この日は焼き上がったパンが店の奥で寝かされていて、その美しさに驚きました。この日はパンは頂きませんでしたが、いつも少しずつ出して頂いたり、ブルスケッタとして頂くパンの美味しさにも感動します。 余裕が出来たら、パンだけ売ったり、テイクアウトできる様にして欲しい。 また、この日の料理はどれも素材の良さを感じるものばかり。 路地ものの野菜はどれも味が濃くて、食感もしっかり。特にスナップエンドウは実がはち切れそうなくらいに詰まっていて、下手にナイフを入れると豆が飛び出してくる程。中の豆の大きさも驚きますが、鞘の食感、更にその甘さに驚きました。 烏賊や肉の火入れにも拘りを感じ、特に肉はグラデーションが上手く出来ていて、食感や味わいのコントラストや違いをより感じられました。 ワインはイタリア中心の自然派ワインをグラスで。いつも通り、料理の出るタイミングでシェフがオススメを自動的に出してくれます。この日のものは、どれもバランスが良く、料理の旨みや酸味とも合う感じで良かったです。 少しずつ、認知も人気も上がってきていて、予約がいっぱいの事も増えてきていますが、また、ゆっくり伺いたいと思います。 前回は週末のランチで伺いましたが、今回は平日の夜に訪問でした。平日は17時からのオープン。更にコースもありますが、アラカルトでも色々と頂けるという事で、クオリティの高い食事をかなりフレキシブルに頂けます。 (タイミングによっては満席の事も多い様なので、アラカルト利用でも予約はして訪れた方が良い様です。) また、肉やスープを除いて、ほぼ全てのメニューが一人前のハーフサイズにポーション調整可能なのも有り難い。 アラカルトメニューも豊富なので、メニューを見ながら迷います。まずは前菜っぽいものを幾つかオーダー。食べ終わる頃にお腹の状態を見ながらスープとパスタを追加オーダーしました。パスタは今回、手打ちのタリオリーニを80g頂きました。手打ちでも茹でるとやっぱり量は多くなるので、やっぱり一人前だと30〜50g程度が適量だと思います。 どの料理も春らしい素材が入ってきており、旬の味わいをしっかりと堪能しました。 更に自家製のパンやこだわりの食材もどれもひとつひとつが美味しいし、皿や料理の温度が適切で香りも風味も良い。 ワインは自然派ワインが中心。料理に合うものをグラスで提案して頂きましたが、ペアリングのセンスもなかなかです。 頻繁に訪れたくなるお店だと思います。 また機会を見て伺いたいと思います。 昨年の夏前くらいに外苑前にオープンされたばかりのイタリアン。まさに地下鉄の外苑前駅の出口から直ぐの古いビル内でアクセスも良いけれど、認知度も低く、まだまだ隠れ家という感じ。 通りから少し昇ったビルの一階にお店は位置しますが、裏側のちょっと判りづらい場所の一番奥でまさに隠れ家。 こちらのお店を知ったきっかけは覚えていませんが、オープン当初からInstagramは見ており、ずっと気になっていましたが、なかなか伺うタイミングはありませんでした。 今回は土曜日にランチ営業されているとの事で、予約して伺いました。 お店のサインを追って、ビルの階段を上がり、エントランスはスルーして、更に奥の裏側に周り、通路の奥へ。突き当たりのドアの小さなサインの入ったドアを開けて、店内へ。 カウンターがメインの小さな店内は清潔感もあるモダンでナチュラルな感じで雰囲気もいい。 どうやら店主一人で、調理からサービスまでこなしている様子。特に一斉スタートではなく、お客さんが来る時間もランチでもバラバラの様で、見ていると短時間で各皿を仕上げていく様子は圧巻。 更にそのクオリティも素材選びもかなり本格的で素晴らしいとしか言えない。 一品目は自家製の酸味のあるパンを使ったブルスケッタ。トマトの甘みも印象的で素朴ながら美味しい。モッツアレラを使っているのも面白い。 ブルスケッタを頂いて美味しいと思った経験は落合シェフのグラナータ時代に頂いたものに遡るが、後で知ったが、どうやらこちらの天野シェフは落合シェフのラ・ベットラで長く活躍された方との事。 道理で、どの料理もどこか懐かしさも感じられるのは納得出来る。 ランチのコースでもどの料理もワインと合わせて頂く事を考えているのが良くわかる素材の組み合わせや味付けと仕上がり。クラッシックな様で海外のワインバーっぽさもあり、バランスもポーションも適切な感じ。 ワインはイタリアのクリーンナチュラルなワインを中心に置かれている。厳密にペアリングは提供されていないが、グラスで合わせてもらって出して頂いたが、どのペアリングもなかなかのクオリティ。料理も元々クオリティは高いが、ワインと合わせて、初めて本当に完成すると言っても良いくらい。 この日のランチでもほとんどの客がワインを飲まず、水などで済ませているのは、非常に残念。本来の味わいを楽しめていないし、正しい評価もできていないだろう。 パスタへのこだわりも凄くて、ランチで有れば、1人で仕込みを全てする事もあり大変なので、乾麺を使うお店も多い中で、麺棒でかなり薄くて、食感もいいタリアテッレを仕上げているのは脱帽するしかない。この硬さを仕上げるのはパスタマシンでも大変だろうに、麺棒で全て手打ちで作るのは、力もいるし、相当な労力だろう。 平日の夜はコースのみでは無く、アラカルトも提供されているとの事。17時からと早い時間から営業されている様なので、使い勝手も良く、ちょっと一杯という様な使い方も出来そう。 定期的に通いたいお店がまた増えました。
2025/10訪問
11回
金沢駅からも徒歩圏内の笠市町にあるモダンイタリアンのORIGOさん。 もっと来ていたつもりでしたが、ちょうど一年ぶりの訪問でした。 イタリアンをベースに地元の食材に拘ってモダンな感じに仕上げられた料理は徐々に認知されてきている印象。隠れた名店となっていますが、市内の飲食店のシェフなどには、ほぼ知られている様に感じます。 日本人シェフ以上に金沢周辺の食材を積極的に以前から使っており、発掘もされている。能登の古い食材である巻鰤を復活されて料理にも使用されている事でも話題になっている。 シェフはこの2月、3月とイタリアに戻って、田舎の農園レストランで修行し、チーズ造りをメインに学んできたらしい。定期的に日本や海外の有名店で研修され、常にブラッシュアップされているのは相変わらず素晴らしい。 昨年と同じ時期の訪問だったので、食材は被るが、同じアスパラを使った皿も印象が大きく異なる仕立てで、面白い。 発酵を使った素材、料理も増えているし、魚も適度に熟成させている。 今後、能登の牛乳を使った自家製のチーズを提供したり、ワインを自前でイタリアから輸入もされるそう。 以前はシェフとは英語でのやり取りだったが、今回は敢えて日本語でコミュニケーションを取ったが、こちらの話していることは理解されていた。 少しずつ、金沢周辺での認知は上がっているが、今後は遠方からのお客さんも増えそう。日本人スタッフも増えて、英語やイタリア語が出来なくても訪れやすい雰囲気になってきていると感じた。 予約が取りやすい内は、また違う季節に伺おうと思います。 アスパラガス チーズ 黄身 カルパッチョ こごみ きゅうり コンブチャ 猪パンチェッタ 鱈 グリーンピース リコッタ 自家製パン 豚ラード 蛍烏賊 白海老 たけのこ 甘海老 パスタ 菜の花 アンチョビ 桜鱒 ホエイ ジャガイモ 春キャベツ 猪 牛蒡 椎茸 ミルフィーユ キャロットケーキ 金沢の隠れた名店となっているORIGOさん。 約半年ぶりの訪問です。 以前よりも認知度は上がっているのか、他にも数組の利用がこの日は見られましたが、金沢でも全国的にも、もっと評価も認知も上がっても不思議では無いと感じます。 実際に関西などの有名店での経験も重ねた事で、以前のCASAの頃よりも数段レベルが上がったと思わされます。 地元の食材も以前よりも珍しいものも含めて使われており、日本人でもなかなか頂いたことの無いものもあり、金沢周辺の生産者との結びつきも強くなっている様です。 どの料理もしっかりとしたイタリアンのベースがあり、現地の料理を日本の食材を使ってアレンジしている感じ。 ただ既存の日本人が作った日本人の舌に合うイタリアンとは大きく異なる。きちんと食材やイタリア料理にもリスペクトを感じられる。 今回は猪の脂から自ら作ったバターや、能登の巻鰤、高岡の筍、地元の山菜などが特に面白さを感じられました。 また、相変わらずチーズの使い方は上手く、さすがはイタリア人だと思わせます。笑 最近はイタリア語も堪能な日本人女性がサービスに入られている様で、ワインやサービスの知識は若干微妙な部分はありますが、シェフとのコミュニケーションがしやすくなった事で全体的に安定感は増している様に感じますし、英語やイタリア語ができない方も客として訪れやすくなっている様にも感じます。 最初は気付かなかったのですが、どうやらこの女性、こちらのお店でも使われているオリーブオイル TESORO D’ITALIA の輸入販売をされている方との事。自分も以前からたまに購入していました。金沢近郊の会社なのは知っていましたが、こんなところで会えるとは。どうりでイタリア語も堪能で食材の知識もあるわけです。 今後、客入りがもっと安定して、マーケティングもうまく出来ると、もっと評価も認知も上がるだろうし、今後の進化も楽しみです。 あとはワインペアリング込みのコースにするなど、ワインを飲む客が増えれば、もう少し珍しいものやクオリティの高いワインを中心に提供できる様になるだろうし、もう少しナチュラルよりのワインや日本ワインも合わせて出すと彼の今の料理にもよく合って相乗効果が出そうに感じます。 ペアリング込みでも2万円以内という価格設定も以前から変わっておらず、まだまだリーズナブルでかなりのお得感もあります。 金沢駅からも歩いて行ける距離にあるこちらのお店。 浅野川にも近い裏通りの古民家の一階に2年前にオープン。 以前はこちらからも程近い此花町にCASAというお店を営まれていましたが訳あって惜しまれつつ閉店。その際もセンスの良い造りのお店でしたが、こちらもそれにも優るし、店舗スペースが格段に大きくなっています。 入口近くは別のカフェ、上の階は長期滞在も出来るスペースとしても使われています。 客席部分は非常に屋根の高い造りで、以前は漁に使う網を吊るすのに使われていたとか。歴史的にも貴重な町家となっています。 オーナーシェフはイタリア出身。満を持しての再オープンでしたが、それまでは皆さんの支援、応援を受けながら準備を進めつつ、La CimeやINUAなど日本国内の有名店でも経験を重ねられた様です。 その為、料理も以前よりクオリティが上がっている様子。ワインペアリングも一部、ナチュラルワインも取り入れながら精度も上がっていると感じました。 今回は特に一皿目から驚かされた。 ブッラータを使った料理ですが、ソースもブッラータも適度に温められており、これが良い風味と食感を出している。日本ではブッラータは冷たいまま出される事が多いですが、全く別物と思えるくらい絶妙な感じ。これはイタリア人ならではの感性もあるのかもしれない。 更にサステイナブルを意識した海苔の切れ端をまぶして風味も食感もアクセントをプラスしている。 他の詳細は省きますが、是非、現地で経験してもらいたい。 シェフは日本語はまだまだ片言ですが、以前よりは上達している感じ。現在、アシスタントは香港出身の若い方が入っているが、日本語は日常会話レベルでコミュニケーションは特に問題無い。お二人とも英語の方が得意な様なので、英語でのコミュニケーションも楽しめ、日本にいながら海外の雰囲気も感じられる不思議なお店だと思います。
2024/04訪問
3回
魅惑のMamorudini
2022/02訪問
1回
約半年ぶりにHectopascalさんへ。 昨年末から店主の恭子さんは産休に入られたままですが、お店は変わらないスタイルで初期の頃からのスタッフも含めたメンバーで盛り上げられている感じです。 料理メニューやピザなどは恭子さんの監修となっていて、素材を大切にする感じはそのまま。それを表現するのは女性のスタッフで、仕込みから、窯周りの作業、ワインの提供に至るまで、ほぼ恭子さんがやっていた事を一人で熟されており、驚かされました。 恭子さん仕込みで窯の温度を感覚でわかる様になっていたり、水分の多い生地の調整から成形も難しいだろうし、合うワインの提案も大変だと思うけれど、ほぼ完璧に熟されているのには驚かされました。 恭子さんに毎日相談しながらとの事でしたが、きっと何度か訪れている客でも違いが判らないほどのクオリティーにピザを含めた料理も接客もなっていると思います。個人的には若干、料理の塩加減や水分の多い生地の焼き加減に以前とは少し違いを感じましたが、かなり微妙な差だと思います。 恭子さんもお店に顔を出すことは多いとの事でしたが、この日も小さなお子様を連れて来られたので、色々と近況を伺ってきました。元々、早めに復帰したいとの事でしたが、今は子育てをしながら、お店のバックアップ作業中心に動かれている様子。スタッフも増え、育ってきたので、今後は経営やプロデュースに携わる事が多くなるのだと思いますが、その分、今後の展開も楽しみです。 暑くなってくると、どうしても足が遠のきますが、また、定期的に伺いたいと思います。 - イタリア産赤メロンと生ハム ブッラータチーズと - 新玉ねぎのマリネのブルスケッタ - 大根のロースト サルサヴェルデ - PIZZA ンドゥイヤとサルシッチャと赤玉ねぎジャム 暑い時期を避けていたので、思いがけず約半年ぶりの訪問です。 11月から暫くはPizza窯周りの仕事はスタッフに任せて、サービスやプロデュースを中心の仕事に切り替えて産休に入られるとの事で、恭子さんの焼くPizzaを頂ける機会は暫くお預け。 貴重な機会という事で、堪能してきました。 スタッフが育ってきている事もあってか、オープン当初よりもレギュラーメニュー以外の季節の素材を使った日替わりの前菜や惣菜のメニューが充実して来ている様に感じます。 という事で、先ずはビーツのスープとムール貝を頂きながら、Pizzaを何にするか考えます。 久しぶりに定番のものを頂こうかとも思いましたが、黒無花果もそろそろ最後との事に加えて昨年のものに生ハムを追加してグレードアップされているとの事で、そちらと季節柄のキノコを使ったものの二種類を頂きました。 生地の感じも相変わらずサクッとしながらモチっとした感じもあり食べ応えがしっかり。旨みもある生地なので、生地だけでも美味しい。耳の部分は少し残ったムール貝の煮汁に浸して頂きます。 食べ始めるとあっという間に食べてしまうし、ちゃんと味わうなら、1ピースずつではなく、やっぱりそれぞれの種類は一人で半分くらいは食べて欲しい。満足度はかなり異なると思います。多めに頼んでも残した分は持ち帰れます。 暫くは恭子さんはお店にも出られるそうだし、早めの復帰も考えておられる様なので、また定期的に伺いたいと思います。 数ヶ月ぶりに訪問です。 現在はAISHO個展が店内で行われており、いつもよりスッキリとした雰囲気。店内の壁などにシルクスクリーンなどの作品が並びます。 今回も保土ヶ谷からバスで向かってみます。 保土ヶ谷駅からは約30分ほどの行程。二俣川から向かうよりはバスも空いていて、比較的、のんびりと伺えるし、バス停もお店の目の前なので、暑い時期は良いと思います。 今回も日替わりの旬の素材を使ったメニューを中心に頂き、それらに合わせて自然派ワインを合わせてグラスで出してもらいました。 先ずは生ハムメロンから。メロンもイタリア産のものの様ですが、食べ合わせもあるのか、意外と甘みも感じますし、スパークリングワインともよく合います。暑い日はこれで暫く飲んでいたい。 ピザは季節の甘夏を使ったもので、夏らしい雰囲気。意外と塩味も感じられ、鰯も良いアクセントで、アンチョビの様なニュアンスも感じられる。 合わせて頂いたのは貴重なトモブラン。ちょっと酢酸や揮発酸、マメっぽい穀物感もあり、本来なら欠陥として扱われるフレーバーもありますが、意外とバランスは良く、食事とも合う感じで面白い。 帰りは別ルートのバスで横浜に戻りましたが、初めてのルートでしたが意外とスムーズ。掛かる時間は電車で戻るのとあまり変わらないので、全行程、タクシーや車を使わない限り、アリかなと思いました。 また、タイミングを見ながら伺いたいと思います。 来月はまたイベント営業をされる様です。 なかなかタイミングが合わず、前回訪問から数ヶ月ぶりの訪問です。 今回は久しぶりに保土ヶ谷からバスで向かいます。 お店の目の前の南本宿インター前までは約30分で、意外と楽。途中、横浜でも雪深い場所を通るのか、先日の雪が日当たりの良い場所でも道路脇や屋根の上にかなり残っていて驚きました。 お店に着くと、以前と比べてスタッフが増えていて、まず驚きますが、一月以降は季節的なものもありますが、やはり平日は若干余裕がある様です。 この日は遅い時間まで残っているお客さんも少なく、カウンターでいつもよりゆっくり過ごせました。 メニューは以前と比べて大きく変わりませんが、旬の素材を使った前菜やピザを堪能出来ます。イタリアからの素材も多く使われており、贅沢な気分です。 寒い時期という事もあるのか、生地はもっちりとしていながらも意外と軽く、一枚を食べ切ってもお腹は余裕がある感じ。久しぶりにラザニアも一気に頂いてしまいました。 また暖かくなる前にゆっくりと訪れたいと思います。 約2か月ぶりの訪問です。 やっぱり暑い時期は駅からも遠いこちらのお店からは少し足も遠のいてしまいます。 ただそれでも、平日の昼間でも地元の方が多く訪れている様子で、以前よりも遅めの時間帯に利用されている方も増えている感じ。 久しぶりにピザを一枚頂きましたが、やっぱり一枚食べないと本来の味わいも解らないし、満足感も得られ無いなと改めて感じました。 海外ではグループでピザ店に行っても、1人ずつ個別でオーダーし、1人で1種類のピザを食べるのが普通。シェアして食べている姿は見たことがありません。 日本でしかグループでシェアして一片ずつ食べている様子は見た事ないし、自分も体験したことはありません。 最近はピザを一片ずつカットしたものを提供しコース仕立てにしている高級店もありますが、一品ずつが印象に残りづらいし、満足感も上がりません。 こちらでも、出来れば一枚をシェアするのは最大限でも2、3人までにして、ちゃんとピザの生地や素材を味わってみて欲しい。 1人で一枚を食べ切った際の印象はまた異なると思います。 今回頂いたのは昨年も頂いたこの時季ならではの黒イチジクを使ったもの。 チーズの風味も良いけれど、その塩味と適度な甘さの無花果との相性も良い。 今回は他にも前菜をいくつか頂きながら、オススメの自然派ワインも頂きました。 また涼しくなった頃に伺いたいと思います。 1ヶ月半ぶりの訪問です。 今回も二俣川駅の北口側から別途、タクシーをアプリで呼んで向かいます。 駅のタクシー乗り場には北側も南側もほとんどタクシーは来ないし、長い列が出来ています。特に昼間はバスで向かうのがスムーズな様です。タクシーも周辺には少なく、タイミングによってはアプリでも見つけづらいので、注意が必要です。 夏休みが近いせいか、百名店の影響か、お店は以前よりも混雑しており、二階もほぼ満席。 平日でも、週末の様に近所の方などで賑わっていて、かなり騒がしい。 以前の客層ともかなり変化がある様に感じます。また、以前よりもかなり長居する客も増えている様なので、予約は必要ですし、訪れるタイミングも注意が必要かもしれません。 前菜などは定番のものから、旬の素材を使ったものなどもありますが、大きく変わらない感じ。ブッラータなどは未だに安定して入っていない様にも見受けられます。 いくつか前菜を頂きながら、グラスでオススメの自然派ワインも頂きます。 ピザは定番に加えて、この日はズッキーニの素揚げを使ったものがあり、こちらを選択。生ハムはイタリア産が復活しそうとの事ですが、今回はフランス産との事。 暑い日が続いている事と、店内は乾燥しやすい事などもあり、生地はこれまでとも若干、異なる雰囲気。 縁は膨らみが強く、厚い感じ。更に表面は触っても判るくらいに固め。表面が渇きやすい影響が出ているのもあると思いますが、ズッキーニのせいもあるのか、いつもより後味に苦味を感じる。更にモチモチ感も強いかなと思いました。 夏場は生地を安定させるのは難しいと思いますが、何度か通ってる方は逆にこの生地の変化も楽しんで欲しいなと思いました。 次は涼しくなる頃にでも機会を見て伺いたいと思います。 もっと来てるつもりでしたが、なんと3ヶ月ぶりの訪問でした。 相変わらず、平日でも人気の様で、テーブルもカウンターも複数のグループ客の利用でほぼ満席。食べログ上での評価も上がっているせいもあるのだと思いますが、初訪問っぽいお客さんも多い感じ。 そのせいもあるのか、スタッフも増えていて、忙しさが想像できます。 今回も前菜をいくつか頂いてから、ピザに移ります。 先日、マンダリンオリエンタルのピッツァバーに伺った事で、改めて、こちらの生地の旨味やモチモチ感による食べ応えを感じられ、真逆の方向性の生地だなと思いました。軽さが無いので、あまり一度に多くを頂ける感じはないですが、その分、どんな味わいの強いトッピングでも、それを支えてくれる力強さ、バランスが取れる感じもありますし、生地だけ頂いても充分に美味しい。 今回頂いたものは発酵したシラスやレモンの強さもあり、合わせるワインも難しそうではありますが、比較的、味わいの濃いものを出して頂き、面白いペアリングに。チーズ系のピザですが、ロゼや赤とかでもいけそうな雰囲気も感じました。 今回の訪問では、雨が降ったりもしていたので、電車、バス、タクシーを使っての訪問。バスは相変わらず混んでいるし、タクシー乗り場では北口も長い列が出来ていた。可能ならば、駅の外で別途捕まえるかアプリで呼ぶのがスムーズ。北口は免許センターから戻ってくるタクシーが多く、捕まえやすい様です。 今年に入ってから初訪問。 今回初めて横浜市街地の西区内からタクシーで直接伺ってみましたが所要時間は20分弱。意外と近いので、車で行けると楽ですね。 この日はウォークインも含めて、早い時間帯は結構混み合った様子。 平日昼でも予約されるのをオススメします。 13時半くらいになると平日は静かになるイメージですが、生地が売り切れる場合もあるので、やはり予約すべきでしょう。 日替わりのAMICIなど小皿でいくつか頂きながら、いつも通り自然派ワインを頂きます。 毎回、異なるものを頂けるのも嬉しいところ。 菊芋のフリットは素揚げにしただけとの事ですが風味や食感も良い。スープに添えられた石窯パンもピザの生地を使っていても味わいや食感も異なる感じ。どうやら焼き方が違うので、開店前に時間を掛けてたいているそう。 ピザはこの日は暖かくなってきた事もあり、普段よりも比較的ふっくらとした厚みのある出来。それでも意外と軽く頂けます。 トッピングはレギュラーのハンプティダンプティっぽい感じですが、ユーマーサイという聞き慣れない野菜を使ったもの。見た目はロメインレタスにも近いですが、焼くと独特の風味や香りが出てくるそう。 中国野菜らしい感じですが、どこかで味わったことのある様な感じで面白い。 今回はデザートはスキップしましたが、次回は楽しみたいと思います。暑くなる前にはまた訪れたいと思います。 今回も約2ヶ月ぶりの訪問でした。 この日は年内の最終営業日。早い時間帯は結構賑わっていた様です。 最終営業日ながら、いつもより惣菜の種類も多く、色々と相談しながら贅沢に頂きました。 それでも野菜を多く使ったメニューばかりなので、意外とペロッといけちゃいます。 ピザは鮪のオイル漬けを使ったもの。 元々、メニューにはソースやチーズの説明は無く、伺うとチーズのみの使用との事でしたが、トマトソースも合うかもという事だったので、少しだけトマトソースも使ったアレンジバージョンに。 トマトソースの甘酸っぱい感じとツナの旨みもよく合って、美味しく頂きました。のせてるフェンネルも自家製との事。ハーブが難しい時期だけに逆に良いですね。 食後酒は普段飲みませんが、オススメのAMAROがあるとの事で、アイスと合わせて頂きました。どちらも甘さ控えめなので、よく合いますし、飲んだあとにフワッと拡がるコーヒーの風味、香ばしさはなかなかのものでした。 年明けは7日から営業との事。今年もよく伺いましたが、来年も気軽に伺える内はまた伺いたいと思います。 春以降は相鉄線の都内からのアクセスが良くなるので、予約が今よりも取りづらくなると困りますが。 因みに店内はこの日まで木材を使ったT-PLASTERの展示も。年明けは以前のHectopascalらしい感じに戻すそうです。 約2ヶ月ぶりの訪問でした。 日差しがあると暑さは感じるものの、風は冷たく、二俣川駅から歩いて向かうのも良さそうな季節です。 今回は実際には北口からバスで向かいました。このルートが一番スムーズな気はします。南口からのバスとは逆側でお店の前から少し手前なのでちょっとだけ歩きます。タクシーで向かう際も南口はほぼ来ないので北口で乗るのが良いと思われます。 この日は秋らしい旬の素材も入っており、サツマイモや黒いちじくなども。 今回は今だけだしという事で、6種類のチーズと黒無花果を贅沢にのっけたピザ。無花果は良く熟して甘みの強いものですが、塩味のあるチーズや少し甘みのあるワインと合わせると、意外と無花果の甘さはほとんど感じず、チーズの風味も感じやすい。 店内は10月中はハロウィンっぽい飾り付けでしたが、また11月以降は異なる感じになる様で、ギャラリーとしての展示も続けていく様です。 1ヶ月限定で、内装のアレンジが少し変化。 秋らしい装いに変化しています。 来月はまた変化がある様で、既にミニカボチャなどが飾られていますが、ハロウィンらしさが増す様な感じになるかもとの事。今後もギャラリーっぽい使われ方が増えそうです。 ピザは今回は比較的シンプルなものを頂きました。 マストゥニコーラはソースを使わない事から、生地の火の入り方が少し他のピザとは異なる様で、食感や風味も違って感じられます。なんとなく生地だけ焼いた感じにも近いですが、同じ生地を使った窯焼パンとも生地に残る水分量が異なるせいか食感が全然変わるのは面白い。 1か月ぶりの訪問です。 今回もこれまでとは別の方法で向かってみます。 敢えて全行程をバスで。公共交通機関を使うなら相鉄線で二俣川まで行くのが一般的だと思いますが、今回は保土ヶ谷からバスで向かってみます。(横浜市市街地から保土ヶ谷のバスターミナルまでもバスでも行けますし、JRの横須賀線でも横浜から一駅。) バスは保土ヶ谷東口からヘクトパスカルの目の前の南本宿インター前まで乗り換えなしの直通。一律料金の220円です。時間帯や渋滞などの状況によりますが30分前後で到着。途中、横浜とは思えない、どこの田舎だろうという感じの景色が続きます。笑 ただ、そんなに混まないし、ずっと座っていけるので、相鉄を使ったり、二俣川からバスに乗り換えることを考えると意外と楽で、この経路を今後も使ってみようと思いました。 さてお店の方ですが、平日ランチでもほぼ満席が続いている様なので、相当遅い時間でない限り、以前の様に飛び込みは難しいと思います。予約して伺うのをオススメします。 メニューは前回とほとんど変わりませんが、日替わりのメニューは夏野菜を使ったものやメニューに載らないものも。 贅沢はカポナータっぽい冷製のトマト煮込み、生ハムメロン、ソーセージを頂いた後に自家製トマトソースのマルゲリータを頂きました。フレッシュながら濃厚のソースはチーズとも生地とも相性はよく、合わせたワインも単体では濃厚ですが、ピザの旨みと合わせると良い感じ。 春以降、配合は変えていますが、ピザの生地は明らかに以前よりも伸びが良く、成形したり窯に移す際の様子を見ていても柔らかさがよくわかります。 焼き立てを頂きますが、以前よりも水分量が多く感じられます。水分量は変わらないとの事でしたが、発酵時間や室温の影響を受けている様です。 少し時間が経つと以前の生地と風味や食感は似てくるので、生地の変化に気づいていない方は常連さんでも多そう。 何度も訪れていますが、今回、初体験がいくつか。 まずは初めてデザートを頂きました。桃のコンポートにミルクアイスをのせたもの。間にグラニテの層があり、食感も楽しい。甘さは控えめなので、さっぱりと。 更に食後に二階とテラスを見せて頂き、風車も間近で拝見。涼しくなったらテラスでワインを飲みながら過ごしてみたい雰囲気。アートな空間もちょっと異世界っぽくて楽しい。 また、機会をみて伺いたいと思います。 約2ヶ月ぶりの訪問。 梅雨が明けて、暑い日が続いており、駅から歩いて向かうのは困難。。タクシーも考えましたが、南口はなかなかタクシーが来ない様で、今回はバスを利用。昼時はバスも地元の高齢者で混んでいるので余裕を持った方が良さそう。 ピークの時間を避けて遅めの訪問。最近は平日も満席のことが多く、2階の利用も増えている感じ。週末の様にサービススタッフを頼んでいることも多い様子。 この日もカウンターの利用でしたが、初めて右端の窯の真正面の席に。窯は見えますが、実は生地を伸ばしたりする姿や窯の中まで伺うのは難しい席の様子。カウンターは真ん中辺りがベストのポジションかもしれません。 更に意外と窯の熱気がカウンターまで少し感じられるので冷房はかかっていても少し気温が高く感じられます。 メニューを見ると、少し変化があり、ハンプティダンプティが復活したり、新しくクルスキが加わったり。 相談しながら、ピザは辛くない唐辛子を使ったクルスキにして、久しぶりのブッラータ、日替わりのメニューからポテトサラダを頂きました。 ドリンクはまずオーストラリアのホップを使ったシードル。缶のものですが、やっぱりオーストラリアはシードルを造るのが上手い。 ピザを頂く前にある程度余裕を持っておきたいのですが、チーズもサラダもフレッシュで美味しい。しっかりとあるボリュームでも食べてしまいます。 目の前で生地を伸ばして具材を載せて窯に入れて焼き上げるのを眺めながら、ピザを待ちます。 出てきたピザを一口食べて直ぐに気づいたのは、以前よりも生地が軽く、表面はサクッとしながらも中は柔らかいというかフワッとした感じ。全体的にモチモチした感じが増しています。 夏場で暑いので発酵が進みやすいせいかと思いましたが、どうやら春から気温のせいなどもあり、生地がダレて伸ばして形にする前に穴が開いてしまうとの事で、粉の配合を変えたとの事。少しグルテンが多い粉を使ったり、色々と変えたい部分があり、調整は常にしている様子。以前より食べやすい生地になり、お腹にも少し軽い感じになったので、以前よりも食べられるかも。それでも適量は2人で一枚だと思いますが。 今回もデザートはあきらめましが、次回こそ何か頂こう。 真夏はなかなか伺うのは大変ですが。。 1ヶ月半ぶりに訪問。 比較的、涼しい日だったので歩いて向かおうか迷いましたが、相鉄線二俣川駅からバスで向かってみました。 横浜市内はバスは定額かと思っていましたが、相鉄バスは違うんですね。南本宿インター前で降りるとお店は目の前です。徒歩の半分くらいの時間で到着します。 結構、年配の方でバスは満員なので、バス利用でも余裕を持って伺うのが良さそう。一応、日中は12分おきに出ている様です。 認知度は上がっているとはいえ、平日ランチでもほぼ満席。グループ客含め、半数以上は初めての訪問の方が多い様で、食後に店内を見学されている方も多いです。 定番メニューは変わっていないので、手書きの本日のメニューからいくつか。。 タケノコのフリットは終わってしまったとのことで、パン入りサラダ、新玉ねぎのブルスケッタを頂き、ホワイトアスパラのピザに。ハンプティダンプティがしばらく売り切れになっているので、これが代わりになっているのでしょうか? 抑え気味に注文したつもりでしたが、やっぱりこの生地は素朴で家庭的な感じで、歯切れや口あたりは軽いもののお腹にはしっかりと溜まり、食べ応えがあります。一般的にピザ屋のものよりもサイズは小さいですが、重い生地だと思います。 2種類以上、食べたいなら、3名以上で伺うのがいいと思います。 この日もワインはグラスでおまかせで合わせて出してもらいました。個性的なワインも多いですが、それぞれ上手く合っていて、美味しく頂きました。 少し時間が出来たので、2週間ぶりにこちらへ。 今回は二俣川駅から前回とは別のルートで向かってみます。今回の方が坂は緩やかかなと思いましたが、最後はしっかりとした下り坂。途中の道も夜はつらそうかなと感じました。まだ風が冷たい内は多少日差しが強くても大丈夫ですがそろそろ歩いての訪問は辛くなりそうです。 前回はちゃんとお店の二階の風車の写真を撮り忘れましたが、反対側からのルートなら。ただ、改めて日本の電線の多さには呆れますね。 平日のランチはまだまだ波がありますが、この日は2回転の席もあり、ほぼ満席。飛び込み客やテイクアウトの客もいますが、予約はしてから伺った方が良さそうです。 実際、色々な方面で話題な様で、多くの方から行ってみたいとの話を聞きます。飲食業界の関係者も多いですが、普通に美味しいものが好きな方も。 因みに14時くらいまでの入店で大丈夫な様です。 休日前のせいもありますが、徐々にヨーロッパからの入荷の影響も出てきている様で、この日はブッラータは無し。他にも売り切れのメニューがチラホラ。 という事で、まずはシンプルにサラダをハーフサイズで。新鮮な野菜が美味しいです。 合わせて泡をグラスで。この日はたまたまシャンパンが開いていて少し豪華に。 前菜の選択肢が少ないという事で、揚げパンに生ハムをのせて頂きます。 何故か店内メニューは別々のオーダーになっていますが、どちらか頼むなら両方とも頼むのがマストだと思います。 店内で薄く切られた生ハムも、ピザ生地を使った揚げパンも単体でも美味しいし、ワインとも合うのですが、揚げパンにのせて、脂がとろけて来た感じで頂くと生ハムの風味も上がるし、揚げた生地の食感とも合わさってより美味しいです。 海外でもニョッコフリットを頂ける機会はなかなかありませんが、薄切りのプロシュートのこの感じもなかなか味わえないので嬉しい限り。この量でピザ一枚の半量くらいだそうです。 ピザを迷いながらオーダー。 オーダーしたのはンドゥイヤ。 辛みはそれほどでも無いし、乗ってる部分は少ないからとの事でしたが、直接舌には当たらないものの、一片頂くとそれなりに口の中に辛さは拡がります。トマトソースやチーズの味わいを堪能したい場合にははやっぱりマルゲリータのほうが良いかも。 ワインを合わせるなら、果実味や少し甘みがあり、渋みが強すぎないものの方が良いと思います。 サルシッチャも少しのってるし、お肉も少し食べたいという場合にはこの選択肢は良いと思いますが、生地も比較的しっかりと食べ応えはあるので、一枚頂いた後には、お腹はいっぱいに。 食後のコーヒーもエスプレッソにするか迷いましたが、冷たいものも出来るとの事で、アイスラテを頂いて終了。 次回はゆっくり伺って、デザートも頂けると良いなあと思います。笑 昨年、12月にオープンされてから、横浜でも都内でも話題のピッツェリア。 相鉄線の二俣川駅から、徒歩だと結構の距離もあるのに、話題なのは、その経歴や以前からのファンの存在もある様子。 オープン以来、実際に自分の知り合いでも既に伺っている人も何人かいるし、以前の都内のお店から知っていたり、横浜のイタリアン関係者でも話題になっていたりします。 二俣川駅からは徒歩で15分ほど、もっと掛かるかなと思いましたが、真夏でなければ、歩ける距離だと思います。まず、拘りのある外観、ちょっとウエスタンっぽい感じで屋根には風車も見られます。内観もかなり素敵な空間で、2階も気になります。次回は空いている時にでも、じっくり覗いてみたい。 今回はあらかじめ予約して平日、ランチでの訪問。場所柄、日によってバラツキはある様ですが、この日は近所の主婦層などでほぼ満席。予約無しでも入れる事はあるようですが、予約は入れた方が良さそう。特に週末は常に近所の方や都内からの客も含めて混んでいる様子。 メニューには前菜や肉料理、副菜、デザートなども載りますが、やっぱりピザが中心。 多くの種類が載りますが、まずは一枚、前菜の後に頼んでみました。比較的、調理時間が短いので、様子を見ながら頼めるのはピザの良いところ。 トマトソースのものと迷いましたが、国産レモンとアンチョビを使ったチーズピザを先ず頂きました。生地は風味がよく、サクッとした感じで、意外と食べ応えもあり、しっかりとした印象。よくある流行りのお店の柔らかい伸びのいい軽い生地とは明らかに異なり、その分、サイズ感も一回り小さい様に感じる。風味や色合いから全粒粉を使っているのかと想像しましたが、2割入れているとの事。ベースの小麦粉もグルテンが少ないものだそうで、その辺からもこの食感が出ていそう。以前に自宅で全粒粉を使ったピザを作ったりもしていましたが、その時の食感に近い生地だと思いました。 味わい的にはレモンの爽やかさ、苦味、アンチョビの塩味などもバランスよく、合わせて出して頂いたフレッシュな感じのオレンジワインともよく合いました。 ピザはやっぱり食べ応えがあるので、2枚目は諦めました。通常なら2人で1枚くらいの量が適量で前菜などを頼むのが良いと感じました。 複数の種類を頂くなら3名以上で伺うのが良いかなと思います。 ピザの前にはブッラータがメインの前菜がいくつかメニューに載っており、この日は日替わりのローストキャベツとサルサヴェルデを添えたもの、ピザの後にはポルケッタを頂きました。見た目的にはまあまあの量ですが、意外とペロリといけてしまいます。 全ての料理にイタリアの自然派ワインを合わせて出してもらい、料理ともよく合いました。ウォークインセラーが店内にあり、詳しい様であれば、中に入って自ら選んでもいいそうです。グラスで開いていないものでも、開けてくれるそうです。 また、最後にマキアートを頂きましたが、メニューには載っていませんが、大丈夫との事でした。 完全にお一人での営業をされていますが、10人くらいの客がいても、タイミングよく料理もドリンクも提供されていて、ピザが比較的、短時間に提供出来るとはいえ、安定感のあるサービスも心地よいものでした。 今後、人気が出過ぎて予約が取りづらくなる可能性は高いので、今のうちにまた色々頂きに伺いたいと思います。
2025/05訪問
16回
鎌倉ならではの古い良さを感じる空間とモダンな料理、素晴らしい素材とサービスが融合
2019/06訪問
1回
数ヶ月間の休業を経て、7/24からリニューアルオープンされるAlter Egoさん。 そのプリオープンイベントを地方などでも行われていましたが、遂にリニューアルしたばかりの店舗で徳吉シェフが帰国され、更にBon Dabonの多田さんが自らスライスしたペルシュウも食べ放題という贅沢な機会に伺わせて頂きました。 コロナ前のオープン当初は何度か伺っていましたが、アラカルト中心の現在のスタイルに変わってからは、ご無沙汰していました。 新しくなった店内は全体的にゴージャス感が増して、モダンな感じ。大きな絵画や壁の色も印象的で、Alter Egoらしいと言って良い感じの雰囲気。 工事中にお店の前を通った際は通りの雰囲気を含めて荒れていたので心配したが、入り口の看板周りも含めて新しく作り直し、美しく生まれ変わっていました。 店内は一階のカウンター周りは席数を減らし、キッチン内のスペースを増やしたそうですが、目の前にあった仕切りが無くなって、調理風景が見える様に。元々、カウンター越しでも良い距離感でシェフとも話しやすい雰囲気でしたが、壁が無くなった分、臨場感も上がっています。 コースだと料理が目の前に運ばれてくる前にネタバレ感がありますが、アラカルトメニュー中心の現在のスタイルだと、今の方が良いのでしょう。にしても滅多に無いとは思いますが、二階のダイニングや半個室の席の分も含めて、一気に皿が並び仕上げていく様子は圧巻です。 今回のコースでは定番になっている米粉生地のpizzaから。ペルシュウが食べ放題ということもあって、ほぼ全ての料理にペルシュウをトッピングできる贅沢さ。単体でも料理は完成されていますが、ペルシュウの塩味や風味もいいプラスになっていました。17ヶ月と24ヶ月の食べ比べができるのも貴重な機会。 一部の店舗では頂ける事はあっても、少量のみの事が多く、イベントでもない限り、なかなか味わえない贅沢です。 以前のコースではスープと合わせる事で、より食材の香りや風味を引き立てている感じはありましたが、今はスープペアリングはやっておらず、全体的にスタイルも少し変わった印象。それでも食材の良さを十分に感じられる仕立てや組み合わせ。 更にワインペアリングも以前同様によく仕上げている。サービス面でも、うまくこの席数を捌いているのも流石と思わせるチームだと思います。 また、通常営業時にも近くに伺う際に利用したいと思います。 Special Corse Menu Pizza Asporto ピッツァデリバリー Mozzarella. Melanzane. Jyunsai 水牛モッツァレッラ シチリア茄子 じゅんさい Sarde. Patate. Finocchio 真鰯 二冬越 ウイキョウ Polpo. Pomodoro. 真蛸 青トマト 黒崎茶豆 Anguílla. Cacio Cavallo. Pärùt 鰻 タカラのフュメ ペルシュウ Taglíoní. Zucchíní. Bottarga タリオリーニ ズッキーニ カラスミ Agnello. Asparagí. Artemísía サフォーク ハセパラ 蓬 Lombata dí AKAUSI 土佐あか牛サーロイン Mango. Aoyuzu. Zenzero アーウィン 青柚 生姜 Meríngata. Pesca. Rabarbaro メリンガータ 夢しずく ルバーブ 数ヶ月ぶりの訪問です。 つい先日、ミシュランの一つ星をミラノのお店についで、東京でも取られたので、今後は以前よりもメディアにも取り上げられるでしょうし、予約も取りづらくなるかもしれませんね。 今回も徳吉オーナーシェフがお店に立たれている際に訪問です。京都にも料理をプロデュースするお店 ERUTAN RESTAURANT BARが出来たばかりで、本当にお忙しそう。イタリアにはいつ帰っているのだろうと心配にもなります。 コースの方はスペシャリテのピザのデリバリーボックスに入った前菜から。この手のサプライズは初訪問時には良いですが、なかなか2回目以降の驚きは薄まるもの。 それでも、薄くスライスされた生ハムとチーズの旨みなど、これだけでも暫く飲めると思ってしまいます。 スタッフが以前に比べて増えており、その分、以前よりもテンポ良くコースが進みますが、若干、スープやワインを出すタイミングはズレることも。席数は少ないとは言え、サービスのタイミングなどは今後の課題かもしれませんね。 特に年明けからは現在の二部制をやめて、2階の個室も全て開放。よりゆっくりと過ごせる様にする代わりにサービス料を取るとの事で、調理のタイミングも複雑になるので、頑張って頂きたいところ。 トータルの席数は個室とカウンターを合わせると現在とあまり変わらないようなので極端に予約が取りづらくなると言うことはないと思いますが。 何度か同じ店を訪れていると、その分、感動は薄れて来るものですが、スープペアリングとワインペアリングの両方とも楽しめる事、フレッシュな食材に拘る料理やワイン自体も美味しくて、相変わらずレベルは高いなと感じました。 "Equilibrio" Pizza Delivery 鮪 生ハム (ケッパー 台湾胡椒) 白子 カリフラワー (パルミジャーノ 豆乳) クエ 発酵バター 文旦 (牡蠣 ミント) 伊勢海老 カチャトーラ (じゃがいも ローズマリー) 猪 秋刀魚 (紅玉 カカオヴィネガー) 卵かけご飯 毛蟹 九条ネギ (大山鶏 生ハム) レクチェ レンズ豆 (葡萄 スパイス) "Cannolo Siciliano" ミラノでミシュラン一つ星獲得された徳吉シェフが傳の跡地にオープンされたお店。徳吉シェフ来日中の貴重な席にお邪魔させて頂きました。 スープペアリングという新しい手法。素材の良さとそれを引き出す調理方法、素材の組み合わせが味わいを別の次元に引き上げています。どの料理もプレゼンテーションも素晴らしく、カウンターの向こうのオープンキッチンがまるで劇場の様。 更にイタリアだけに拘らない自然派ワイン中心のペアリングも彩りを添えていました。 シェフの話も興味深く、久しぶりに色々と感動することが多いお店でした。定期的に通いたいと思えるお店の一つです。 Pizza Delivery ピザ屋のデリバリーに見立てた箱に入った前菜。ポレンタとお米を使ったパリパリの生地。エディブルフラワーやハーブのトッピングも美しい。 鮪 生ハム (ケッパー 台湾胡椒) 程よく漬けた漬け鮪に非常に薄くスライスされた生ハム。脂と旨みの相乗効果。台湾胡椒を使ったスープの風味が料理にもワインにも深みを与える。 ニョッコフリットに生ハムを乗っけて頂く。やっぱりこの食べ方好きです。店内にあったスライサーは0.02mmまで薄くカットできるとのこと。貴重なスライサーでカットした生ハムは本当に美味しいです。 夏野菜 ケンサキイカ 帆立 (イカ アニス) ハーブがたっぷりと盛られた下には烏賊と帆立が隠れています。ハーブや花は広島の梶谷農園のものだそう。赤いハーブの花は初めて見ました。 烏賊の風味がほんのりするスープは主役ではなく、引き立て役として、良い仕事をしている。アニスの風味はリースリングともよく合います。 Gyotaku (サオール) ミラノでも提供しているというGyotakuと名付けられた一品。徳吉シェフ自ら目の前でスタンプを押し、皿に魚の頭の部分を描いていきます。 鰯の身はふっくらとして、柔らかく、コクもある味付けも素晴らしい。 合わせるスープはサオールという料理をベースにしたもの。ローストオニオンの様な風味と酸味を感じます。 トマト水 雲丹 賀茂茄子 (ズッキーニ オリーブ) 目の前で焼いた賀茂茄子をシェフが捌きます。食感も良いパスタは乾麺の様にも生麺の様にも感じます。雲丹の甘みも加わり贅沢なパスタです。 スープはオリーブらしい風味もちゃんと感じられました。 エゾ鹿 鮎 葡萄 (椎茸 山椒) 鹿肉の陰から鹿の顔が覗くシュールな一皿。笑 葡萄は鹿肉と合うのは判っていたけど、鮎のペーストを添えるのは斬新。 卵かけご飯 花咲蟹 (焼きトウモロコシ) イタリア人には不評らしいリゾット風卵かけ御飯。固めに炊いたご飯に白身、黄身、チーズの順に混ぜていきます。トッピングは花咲蟹の身と和牛の生ハム。 スープは甘い焼きトウモロコシの香りが。 ボネ 苺 (カカオヴィネガー ミント) Cannolo Siciliano 目の前でリコッタチーズを詰めて仕上げてくれます。 フレッシュハーブでいれたハーブティーも美味しかったです。