34回
2020/03 訪問
弥生、春の訪れ
弥生3月のしのはらさん。
春の訪れの時期に、桃の節句にちなんだ器やお料理の数々。
時期的に皆さん、水色のマスク姿で。
最初の器も上品な貝をかたどったものに
胡麻豆腐や鮑、車海老・平貝などが綺麗に。
・お椀
お椀の中には
芝海老しんじょと蛤しんじょで、菱餅に見立て、ひし型のしんじょ。
工夫のあとが感じられます。
加えて、バチコと鳴門のわかめがたくさん。
・向付
鮪、玄界灘の鮃、北陸の本ボタン海老
短冊のツマ
・穴子の飯蒸し
シャリに柴漬けが混じって紫色。これはお初。
・八寸
いつも季節に沿った趣向を凝らしていて楽しめます。
今回は桃の節句がテーマなので、桃の花のピンク色が華やか。
台そのものが菱餅をもじってひし形です。
・藁で燻した蛍烏賊、
・梅人参と長芋の甘煮、梅肉。紅白でお目出度く。
・菜の花の芥子胡麻和え
・蓮根酢漬け、玉子焼
・穴道湖の白魚(酒と塩のみで炊いたもの)
・貝殻の器には蕗にこのわた
・引千切餅を模した器に分葱とアオリイカぬた和え
・ぼんぼり形の器に愛知県の本ミル貝と独活
・別皿で筍のフライ
これは天麩羅のほうが良かった。
・鮪とべったら漬けの手巻き
・虎河豚の白子焼き(オプションで追加)
最初に生の大きな白子を見せていただいてから。
抜群に美味しい。
・フォアグラ最中
冬はあんぽ柿バージョン。
定番ですが、ウイスキーのゼリーが追加され、バージョンアップ。
大石さんのところのフレンチ風フォアグラ最中に刺激されたかな。
・すっぽんのたれ焼き
・伊勢海老と蛤のお鍋
大きな動く伊勢エビを見たあとで。
出汁が出て美味しい。
花山葵とちり酢をつけて。
・こごみとわらびの山菜ご飯
こごみはその見ためからちょっと苦手で、土鍋一杯のこごみに引きましたが
よそってもらったのは、それほど多くなく完食。
・にゅうめん
・お肉と卵かけごはん
ここで、お肉の登場。
今回は、量的に、珍しく楽勝できましたが
山菜ごはんをお茶碗一杯食べたところで、急に満腹感。
お肉のほうを先にしたほうが良かった。
・下萌、お抹茶
つくねいも、うすいえんどう豆
これだけの他種類のお料理を用意するのは、相変わらず大変そうですが
しのはらさんの気配りはいつもながら全方位で感心します。
いつもホッとする、居心地。
こちらがこれほど支持されている根底にはこれがあるかと。
ごちそうさまでした。
貝の器に車海老やアワビ
八寸は桃の節句仕様
桃の花が華やかさを添えて
蛍烏賊、梅人参と長芋の甘煮、梅肉。紅白でお目出度く
シラウオが春らしく
筍のフライ
ひし形のしんじょのお椀
マグロ、牡丹海老などのお刺身
穴子の飯蒸し
大きなとらふぐの白子
白子焼き(追加オプション)
フォアグラ最中
すっぽん焼き
土鍋いっぱいの山菜
山菜ご飯
伊勢海老
伊勢海老とハマグリの鍋
にゅうめん
お肉の登場
お肉+たまごかけご飯に
下萌
抹茶
2020/03/19 更新
2019/12 訪問
12月〜初冬の薫り
3年前のオープン初訪以来、12月に訪問したのは初めて。
師走にどのような趣向かこらされているのか楽しみに。
エントランスには、ミシュラン☆2つのお祝いの胡蝶蘭がいくつも華やかに。
昨年はひとつ星でしたっけ?っていう感じですが。
しのはらさんほかスタッフの皆さんが、いつものように賑々しく。
いただいたのは
・雲丹豆腐
雲丹の風味が濃厚。白子と牡丹海老も入り豪勢に。
ジュレの酢橘が効いています。
・お碗
帆立の真薯とトロトロの蕪、バチコがアクセントに。
・柚子釜
大きな柚子が登場。
ふたをあけると、たっぷりの毛蟹となめこ。
底には酢飯も。
・お造り
北海道の平目、自家製カラスミで巻いて
鮪中トロ、
・琵琶湖のモロコ
最近なかなか見かけなくなった希少なお魚。木の芽酢で。
・すっぽん焼き
濃厚なつけ焼きを山椒でぴりりと。
・八寸
お待ちかねの八寸。
最初にナマコとこのわた、お家の屋根を開けると渡り蟹とイクラ。
菊などの花々が、生け花のように綺麗に。
八寸だけでなくずっと飾っていたい・・・。
紅葉の葉もふんだんに。
アマゴのにんぴん漬やほうれん草のお浸し、トマトの黄身酢乗せ
生の庄内麩とモッツアレラチーズなど。
柿をかたどった器には、柿なます。
相変わらず、見た目も美しく、季節を映した味わいも美味しく。
・フォアグラ最中
冬なのであんぽ柿で。
定番のお料理にウイスキーのジュレが加わってバージョンアップ。
・炊き合わせ
海老芋に湯葉、穴子が入りほっこりと。
ここでオプションの松葉ガニがお披露目。
大きくて、まだ元気に動いています。
・焼き松葉蟹(4500円)
旬の良品をいただけるのが嬉しい。
・うなぎ唐揚げ
うなぎの唐揚げは初めてですが、これはこれでイイ感じ。
・猪と熊のお鍋
冬の到来を感じます。
・食事:秋鮭とむかご・さつまいもの炊き込みご飯、香の物
・お鍋の出汁でおじや。ぱりぱりの海苔と一緒に。
・温かい羊羹
・おうす
師走も華やかながら、手の込んだ初冬の季節感あふれるお料理を満喫。
ごちそうさまでした。
菊など花々と紅葉をあしらった八寸
器を開けてみたところ
雲丹豆腐、牡丹海老、白子
お碗:帆立の真薯、蕪、ばちこ
お造り:ヒラメ、カラスミ、中トロ
柚子窯
中には毛蟹、なめこ、すし飯
琵琶湖のモロコ
すっぽんのつけ焼き
柚子酒
八寸の2品が先に
茅葺き屋根を開けると渡り蟹とイクラ
八寸(アップ)
柿の器には柿なますなど
お花が綺麗
フォアグラ最中
オプションの松葉ガニ
まだ動いています
焼きもので登場
炊き合わせ:海老芋に湯葉、穴子
うなぎの唐揚げ
猪と熊のお鍋
秋鮭とむかご・さつまいもの炊き込みご飯
個の物と一緒に
鍋のお出汁でおじや
温かい水羊羹
おうす
2019/12/08 更新
2019/08 訪問
8月〜緑鮮やかなハスの葉に盛夏の季節感をのせて
盛夏のしのはらさん。
いつもながら、しのはらさんを中心としたスタッフの皆さんの
明るく和やかな雰囲気でスタートし、心和みます。
まず、ハスの葉を器に見立て、真ん中に牡丹海老、甘エビ、余市のバフンウニ。
色鮮やかな緑が目に映え、トップにはピンクの花びら。
ハスは夏の花。
1日のなかで午前中のみ咲き、
花びらが開きはじめてから3~4日で散ってしまうという短命のはかなさ。
綺麗な花の命は短くて・・と感慨深く思いながらも、
大好きな牡丹海老やバフンウニをパクッ。
大きな伊勢海老を見せていただいたあとに。
・伊勢海老と唐津の赤雲丹、酢飯
ピンクの小花も散らされて。
・お椀
勝浦の鮑、白キクラゲ、冬瓜
しみじみ感が増しています。
・お造り
鮪、牡丹海老、ヒラメ
・稚鮎の食べ比べ(琵琶湖と長良川)
琵琶湖の鮎は、川の鮎と違いプランクトンを食べているそう。
色が白っぽく、味わいがまろやかで全く食感が違います。
好みにもよりますが、琵琶湖の鮎さんが好き。
・八寸
いつも、こんどはどんな趣向かと楽しみな八寸。
今回は、再び大きなハスの葉を器に見立て、
まんなかには、朱色のほおずき。
鴨ロースト、蓮根イチジク、タコ、トマト、卵真丈などのラインナップ。
別皿のシャインマスカットの白和えでさっぱりと。
さらに、笹巻き寿司。
取り皿がうちわ型で可愛い。
とうもろこし(ゴールドラッシュ)の天ぷらが香ばしく美味。
・焼き物
鰻とすっぽんで。特に弾力あるすっぽんが印象的。
・フォアグラとマンゴーの最中
・A5飛騨牛ステーキ(追加:4000円ほど)
・鱧のすき焼き鍋
すき焼き風というのが新鮮。
・花咲ガニとトウモロコシの炊き込みご飯
すごい取り合わせでシアワセ。
・雑炊
今度は雑炊にして温玉載せ。
違う味わいで楽しみます。
・水羊羹とおうす
しのはらさんならではのいつもの流れのなかで
新たな試み、メニューも見られ、
いつもこちらでは楽しく美味しくいただいていますが
その上昇志向には、感心させられます。
フレンチ、イタリアン、中華と美味しいお料理はいろいろありますが
日本料理ならではの日本の季節を映し出していくことをしていきたいのですね。
一度八寸をどうしようかと思ったこともありますが
それを原点に続けることにしました。としのはらさん。
この大好評の八寸でも、いろいろ考えられていらっしゃったのですね。
日本の季節を映すだけでなく
日本ならではの風土や風習に敬虔に向き合うことから生まれる献立。
これは唯一無二かと・・・・。
また次回を楽しみに。
ごちそうさまでした。
蓮の葉に牡丹海老、甘エビと余市のバフンウニ
伊勢海老が登場
伊勢海老と唐津の赤雲丹、酢飯
お椀:勝浦の鮑、白キクラゲ、冬瓜
お造り:鮪、牡丹海老、ヒラメ
元気に泳ぐ稚鮎
ゆず酒
鮎を焼きます
白っぽい琵琶湖の鮎(上)と長良川の鮎
8月の八寸
蓮の葉のなかにほうずき
シャインマスカットの白和え
うちわを模った取り皿に笹巻き寿司
とうもろこし(ゴールドラッシュ)の天ぷら
焼き物:鰻とすっぽん
フォアグラとマンゴーの最中を手渡しで
フォアグラとマンゴーの最中
A5飛騨牛を焼き始め
A5飛騨牛
ハモのすき焼き鍋
花咲ガニとトウモロコシの炊き込みご飯(土鍋)
花咲ガニとトウモロコシの炊き込みご飯
お新香
雑炊、温玉載せ
水羊羹
おうす
2019/08/12 更新
2019/05 訪問
5月〜新緑が目に沁みる爽やかさ
5月のしのはらさん。
女性のスタッフの方も加わり、少し華やいだ雰囲気になりました。
しのはらさんは相変わらず柔和な笑顔で。
・先付
ガラスの器に雲丹と赤貝が涼し気。
・椀物
もうハモがシンジョウで登場。玉葱とキクラゲも一緒に。
・お造り
5月ということで、菖蒲の葉が載っています。
その下には、マグロ、ヒラメ、牡丹海老、アオリイカ。
・つとに包んだキャビア載せおこわ
これは新作ですね。
おこわにキャビアがマッチするとは新発見。
下には柏の葉も添えて、より5月の季節感を出されています。
・賀茂茄子
・フォアグラ・マンゴー最中
定番。今回の手渡しは女性スタッフの方から。
・八寸
いつも楽しみな手の込んだ八寸。
再度、緑の菖蒲が登場。
他にも緑の葉があしらわれ、新緑そのもの。
琵琶湖の天然稚鮎は、かりっと。
初鰹、葉に包まれた笹ずし、蛸、蛍烏賊、鮑
トウモロコシのかき揚げが旨し。
ふきのとう、たらのめ、玉子の真丈、
・マグロとべったらの手巻き寿司
・焼きスッポン
・冷やしトマトと冷麺
・お椀
立派なハマグリと生ひじきの組み合わせ。
花山椒がたっぷりと。
・牛肉の炭火焼き(追加)
オプションで上質なお肉を。
こちらにも花山椒がたっぷりと。
・新生姜の炊き込みご飯
シンプルですが、香りも良く。
・よもぎのきんとんとおうす
2年前にもちょうど5月に伺ったことがありますが
その頃は、里山の風景を模したような八寸でした。
当時と比べるとあまり田舎風という感じはしなくなり
見栄えも味わいもより洗練された方向性になられたような気がします。
あれよあれよという間にスゴイ人気店になりましたが
さらに進化していく姿をこれからも楽しみに訪問できると嬉しいなと思います。
ごちそうさまでした。
2019/05/20 更新
2019/01 訪問
幸多き1年への願いを込めたお正月特別コース
1月のしのはらさん。
新年ということで、前半2週間程度は特別メニューだそう。
2017年も1月に伺いましたが、こういう趣向は初めて。
追加料金で、白子焼きと伊勢海老も。
しのはらさんの温和な雰囲気と、若いお弟子さんたちの元気さとで
いつもの明るい和やかさのなかでスタート。
まずは、白味噌仕立てのお雑煮から。
・柚子釜で蒸し寿司
くり抜いた柚子のなかに餡かけのアツアツ白子がたっぷりと。
・お造り
お正月には、羽を広げたお目出度い鶴の器で。
大間の鮪と明石の鯛
どちらも上物。
・お椀
ハマグリ、縁起の良い神馬草、金箔が新年のお目出度さを演出。
お出汁が、ますますしみじみとした良い感じになってきました。
・八寸
お正月っぽく艶やかに。
色鮮やかな羽根が目を引きます。
雪柳の枝や万両も添えられて。
なまこ酢、クワイ、菜の花、玉子、サーモン、合鴨などが少しずつ。
・フォアグラとあんぽ柿の最中
・白子の炭火焼き、伊勢海老のこのわたやき(追加)
シェアもOKとのことで、半分を1皿ずつ綺麗に盛り付けていただきました。
・鴨
お肉は鴨で。しっとりと焼き上がています。
・海老芋の唐揚げ
こういう古典的なものもきちんと美味しい。
・虎フグ鍋
・いくら土鍋御飯
・フグ雑炊
・甘味は、綺麗な紅白きんとん、抹茶と一緒に。
お目出度たいお正月コースに幸多き1年への願いを込められた、
しのはらさんの想いがこちらにも伝わってきました。
また季節を超えて来られる日を楽しみに。
ごちそうさまでした。
お雑煮
柚子窯:餡かけ白子
大間の鮪、明石の鯛
はまぐりのお椀、神馬草、金箔
八寸
羽根が艶やかな彩りを添えて
器のなかには合鴨
柚子酒
フォアグラ、あんぽ柿最中
白子の炭火焼
伊勢海老のこのわたやき
芋海老の唐揚げ
鴨の炭火焼き
虎フグ鍋
イクラ御飯(土鍋)
イクラ御飯
ふぐ雑炊
紅白きんとん
抹茶
2019/01/20 更新
2018/10 訪問
2周年の10月は、十三夜のお月見で
今年10月で満2周年のしのはらさん。
心からおめでとうございます。
オープンされた2年前の10月にいそいそと伺ったのがつい先日のよう・・・。
最初から大のお気に入りになりましたが、
2年が経ち、ますます和やかに笑顔あふれる素敵な空間に。
お料理も常に工夫されているのが伝わります。
今回のお料理は、秋茄子のいりこ炊きというシブい先付からスタート。
篠原さんが、大きな伊勢海老を豪快に切っていらっしゃる・・・と思ったら
お造りで、大間の鮪と一緒に出てきました。
次は 穴子飯蒸し。一見、藁に入った水戸納豆のようです。
複数並んでいると壮観。
お椀は、混じりけのない濃厚なズワイガニの真丈と旬の信州松茸。
この按配、しみじみと丁度良い感じになってきました。
お待ちかねの八寸。
9月は十五夜(中秋の名月)で、10月は十三夜。
一方の月見しかしないのは、片手落ちなのだそう。
この日は、十三夜のお月見をモチーフに。
大きなお供え用の台にウサギさんの器が可愛い。
ススキも添えられています。
枝豆紹興酒、かます棒寿司、無花果ゴマダレなどに加え、小芋や栗など秋らしい食材も。
別器で、戻りカツオに毛蟹のジュレも。
定番となった鮪の手巻き、
さらに、あんぽ柿のフォアグラ最中は笑顔の手渡しで。
篠原さんが、持てるだけの信州松茸を、またまた笑顔で見せてくださいます。
まずは、焼き物で登場。
貴重なので、味わっていただきます。
次の、若い衆の大皿いっぱいの鴨を拝見したあとは、アツアツの鴨鍋に。
鮎は珍しく揚げ物で。
お食事は、贅沢に松茸ごはん。
さらに初めてのお蕎麦が登場。鴨南蛮風に。
〆のデザートは栗きんとん。
二年前とお値段がほとんど上がっていないのでは?
頭が下がります。
篠原さんは随分とスマートになってらして驚きましたが、
健康的なダイエットであって体調はすこぶる良いそう。
一部で篠原さん重病説が流れたそうですが、うそですよ〜とのこと。
安心しました。
三年目もますます楽しみに。
ごちそうさまでした。
秋茄子のいりこ炊き
穴子飯蒸し
伊勢海老と格闘中(?)
お造り:大間の鮪、伊勢海老
お椀:ズワイガニの真丈と旬の信州松茸
両手にいっぱいの松茸
ゆず酒
八寸:十三夜のお月見
バックのすすきも風流
ウサギさんの器に
秋の食材
戻りカツオと毛蟹
鮪の手巻きずし
あんぽ柿のフォアグラ最中
焼き物:松茸
鴨を笑顔で
鴨鍋
今度は鮎の登場
揚げ物:鮎
炊き立ての松茸ごはん
よそっていただきました
鴨のお蕎麦
栗きんとん
おうす
2018/10/26 更新
2018/06 訪問
水無月〜氷室と榊、神事「茅の輪くぐり」に想いを込めて
6月のしのはらさん。
今回の先付は、木の箱の上に緑鮮やかな榊の葉。
6月1日は、氷室の氷を朝廷に献上していたそう。
日本ならではの行事に寄せた一品に敬虔な心持ちになります。
蓋を開けると、涼し気に雲丹や長芋かん、最初に見せていただいた伊勢海老、一寸豆。
(お椀)大原の鮑、毛蟹のしんじょのお椀でほっこり。
(お造り)境港の鮪、玄界灘のアオリイカ、舞鶴のとり貝
ここで、元気に泳ぐ郡上八幡の鮎が登場。
(八寸)
モチーフは、6月の神社の行事「茅の輪くぐり」。
青々とした茅をぐるぐると巻くのが大変だったようです。
しのはらさんの、四季折々の折々の神事にかける想いを感じます。
じゅんさい、トマト、オクラ、佐鳥の蛸、トウモロコシのかき揚げ、半生のばちこ、卵しんじょ、
こごみ、みょうがと鯛の小袖寿司など。
・フォアグラとマンゴーの最中
・鮪とべったらの手巻き寿司
この2品は定番となりましたね。
・あげまき貝
これは初めて。細長く面白い形。
・郡上八幡、鮎の塩焼き
さきほどの鮎が登場。頭からがぶっといきます。鰻も添えられて。
・すっぽんの唐揚げ
山椒で味付けて滋味深く。
・桑名のハマグリ
桑名で有名なハマグリ。とても大きくてプリプリで良質。
しのはらさんでいただけて、桑名にまで行かなくてよし(笑)
これにハモ。
(お食事)新生姜のごはんは香りも良く。
海苔を振りかけた通常版のあとに、すっぽんのお出汁に青海苔を入れた雑炊。
・紫陽花のきんとん、おうす
紫陽花が見事に綺麗。
6月は緑と紫が印象に残る瑞々しさ。
鮎と蛤、鱧の三重奏。
相変わらず、たおやかで穏やかな時間が流れる至高のひととき。
ごちそうさまでした。
立派な伊勢海老
木の箱に榊
北海道の雲丹、長芋かん、伊勢海老、一寸豆
お椀:大原の鮑、毛蟹のしんじょしんじょ、
鮪、とり貝、アオリイカ
元気に泳ぐ郡上八幡の鮎
八寸
「茅の輪くぐり」がモチーフ
八寸(アップ)
左右対称で違うデザインに
鰹
フォアグラとマンゴーの最中
鮪とべったらの手巻き寿司
鮎と鰻
あげまき貝
すっぽんの唐揚げ
桑名のハマグリ、鱧
新生姜ご飯
海苔をかけてお新香と
すっぽんのお出汁で雑炊に
紫陽花のきんとん
紫陽花が美しく
おうす
2018/06/15 更新
2018/03 訪問
弥生:桃の節句にちなみ、春らしく、見目麗しく
弥生のしのはらさん。
3月といえば、女の子の健やかな成長を願い、お祝いする桃の節句の季節。
今回は、桃の節句にちなんだ見目麗しいお料理が次々と。
ドリンクは、八海山の梅酒でスタート。
(先付)
菱餅を想起させる珍しい菱形の瀬戸物の器に貝づくし。
平貝 本ミル貝 ホッキ貝 赤貝が彩りよく。
(お椀)
帆立真丈、ばちこ
以前より薄味でより上品に。
(お造り)
春らしく花びらが散っている器に、鮪、ヒラメ、アオリイカ
(煮物)
大きな鮑。肝の酢飯を添えて。
大きくても大味でないところが秀逸。
(八寸)
この日のハイライト。
このお料理のためと思われる大きなひし形の器に、少しずつ綺麗に盛り付けられています。
鮮やかな濃いピンク色の花が咲いた大ぶりの桃の枝がみごと。
貝のひもとわけぎのぬた和え、蛸の柔らか煮、
塩黄身寿しを鋳込才巻海老、ばちこを入れたふき、蓮根の酢漬け、
スコットランドのサーモンで巻いたフランスロワールのアスパラにキャビアのせ、
玉子しんじょう、干しぜんまいの白和え、
スナップエンドウのお浸し、子芋の田楽
小さな器の中には、昆布森の毛蟹とキュウリの酢の物、フキノトウ
いっときの、お皿に載り切らず2度にわたって提供、という量の多さからは減ったようです。
全体的に上品な味付けなので、食べ疲れずにいただきます。
(箸休め)
・あんぽ柿最中
これは手渡しで。もう定番ですね。
・鮪べったら漬け手巻き寿司
これも前回いただきました。自分で巻き巻きし、鉄板の美味しさ。
(焼き物)
とても大きな赤座海老が登場。海老好きにはたまりません。
目の前でしっかり焼き上げられ、熱々をいただきます。
菜の花とともに。
(炊き合わせ)
鴨鍋をしみじみと。
(ご飯)
今回は、穴子ご飯、追って鴨の雑炊も。
(甘味と抹茶)
生菓子、とても大粒で甘い苺が一粒。抹茶とともに。
しのはらさんの、桃の節句に寄せて皆さんが健やかに・・という想いが感じられる献立。
そういう敬虔さ、実直さが清々しい。
時節がら、高校野球の話にも花が咲き、美しく、美味しく、楽しいひとときを。
今年は春の季節に訪問できて嬉しい。(昨年はもっと先しか予約できず)
ごちそうさまでした。
ひし形の器で貝づくし
お椀
春らしい器でお造り
大きな蒸し鮑
桃の節句にちなんだ八寸
八寸(アップ)
桃の花
あんぽ柿最中
鮪べったら漬け手巻き寿司
丸々とした赤座海老
(焼き物)赤座海老
鴨鍋
穴子ご飯(土鍋)
穴子ご飯
鴨鍋の雑炊
甘味
大粒の苺
2018/10/26 更新
2017/11 訪問
霜月:晩秋から冬へ移りゆく寂寥感を映して
11月のしのはらさん。
この日も満席の盛況。しのはらさんの笑顔に迎えられて。
いただいたのは、
・先付:ガラスの器はバカラとおっしゃっていたような?
なかには、大好きなボタン海老と雲丹、あとはとんぶりや玉子豆腐。
・お椀:長崎の白甘鯛と蕪でほっこりと。
・お造り:フグ、明石の鯛、ねっとりとしたアオリイカ、大間の鮪
・対馬の伝助穴子のつと蒸し
・晩秋の八寸
今回は、大きな赤や黄色の葉、真っ赤な実が印象的。
なかには海老芋唐揚げ、サツマイモ、煮蛸、卵しんじょう、
サーモンの上にキャビア、民家の屋根を開けると紅白なます。
・鮪とべったら漬けの手巻きは、海苔を下に敷いて、自分で巻きます。
・定番のフォアグラとあんぽ柿の最中
・白子にトリュフ
綺麗な瀬戸物の蓋を開けると禁断の組み合わせ!
・焼き物:琵琶湖の子持ち鮎、 鹿肉
卵がびっちりの鮎。こげ茶色の鹿肉はワイルドな味覚。
・ぼたん鍋:猪とキノコで。アツアツで温まります。
土鍋に大きな毛蟹さんが入っているのを見てから・・・。
・ご食事:毛蟹とカニコロッケの炊き込みご飯
ご飯はいつものように、そのまま、すっぽん汁と、雑炊と3種類で楽しみます。
甘味:丹波栗の栗きんとん
抹茶
晩秋というには寒い日が続いた11月。
今回は、華やかさは抑えて、冬へと移りゆく寂寥を感じるようなお料理の数々でした。
対照的に、お店のなかはスタッフの皆さんが元気よく。
今宵も心穏やかに楽しいひとときを。
ごちそうさまでした。
先付:ボタン海老、雲丹、とんぶり、玉子豆腐
お椀:白鯛、蕪
お造り
対馬の伝助穴子のつと蒸し
ゆず酒
晩秋の八寸
八寸(中央アップ)
家の屋根を開けると紅白なます
鮪とべったら漬けの手巻き
フォアグラとあんぽ柿の最中
綺麗な柄の瀬戸物
蓋を開けると白子と白トリュフ
琵琶湖の子持ち鮎、 鹿肉
ぼたん鍋
土鍋に大きな毛蟹さん
まずは、普通に
次はすっぽん汁で
さらに雑炊で
栗きんとん
抹茶
ナプキンが変わりました。ピンクが可愛い
2017/12/03 更新
2017/09 訪問
初秋の心づくしの献立を心地よく
9月のしのはらさん。
一歩、足を踏み入れると、柔らかな雰囲気の居心地の良い空間が広がり、ほっと安心感。
いつものように香煎茶からスタ―ト。
柚子酒や八海山の梅酒をいただきました。
・先付
鮑、唐津の赤雲丹、ごま豆腐、すっぽんのジュレ。
小さなピンクの小花が散りばめられ、繊細な一皿に。
・煮物椀
銀杏をすり流したという秋を感じるお椀。のどぐろの焼物がぽっかり浮いています。
・お造り
淡路島の鯛、塩釜の鮪、瀬戸内のかます、石垣貝。
秋は十五夜ということで、うさぎさんを象った入れ物で。
しのはらさんが運ばれてきて、「十五夜はうさぎさんですよね。
♪う〜さぎ、うさぎ、何見て跳ねる、じゅうごやお〜つきさん、見てはあ〜ねる〜」
とワンコーラス歌ってくださいましたよ!
これは、サプライズで嬉しく楽しい (*‘∀‘)
・鮑と焼き粥
貝殻の入れ物で優美に。鮑を柔らかく煮たものとスッポンスープの焼き粥。
いつも楽しみな凝った八寸:
半分は、虫かごのようなもので覆われて出てきました。
今回のお花はりんどう。紫は高貴で品があっていいですね。
鰻、戻り鰹、蟹と青菜のおひたし、鴨、衣かつぎ、蛸、玉子、さつまいも、枝豆の紹興酒煮・・。
なんと、今回は、お皿に載り切らなかったということで、別の小皿で、鮎とドジョウが登場。
「今回の献立は、作りながら量が多くなってしまって・・」とにっこりとしのはらさん。
こんなに多くなっても、お値段は据え置きです・・。
・フォアグラ最中:これは定番。
・穴子の手巻き寿司
・琵琶湖のマス(フライ)
蟹味噌のタルタル風味。キャビアが載っています。
・琵琶湖の鮎とスッポンの木の芽焼き
最初、元気に泳いでいた鮎さんが・・・・。はい、いただきました。
・いちじくの胡麻味噌焼き
シンプルでこのお料理、好きです。
・ハモのお鍋
最初はハモで。追って噴火湾の毛蟹のしんじょが加わり、柔らかいお味で。
・松茸ご飯
最初にA5より上という最上級の飛騨牛のお肉を拝見。
まずはふつうに松茸のみで。
松茸は出はじめという感じ。
さすがにご飯は少なめでお願いしました。
2杯目:先ほどのお肉が上に載って。豪勢です。
3杯目:雑炊
うう・・もう満腹〜〜
・水菓子:麦こがしとおうす
今回は、ほんとにすごい量でした。
また、お弟子さんたちが以前より存在感が出てきてきびきびと動いていて、
そのせいか、お料理を一品食べたと思ったら、すぐ次のお皿が出てきてとスピーディ。
これが育っていくということなのでしょう・・と感慨深く。
初秋のしのはらさんを楽しませていただきました。
工夫を凝らした献立としのはらさんの気配り。
こちらで過ごすひとときは、心地よく。
ごちそうさまでした。
鮑、唐津の赤雲丹、ごま豆腐、すっぽんのジュレ
銀杏をすり流したお椀、のどぐろの焼き物
淡路島の鯛、塩釜の鮪、瀬戸内のかます、石垣貝
鮑と焼き粥
八寸
りんどうが綺麗
八寸(アップ)
八寸(別皿)
フォアグラ最中
穴子の手巻き寿司
琵琶湖のマスのフライ、キャビア添え
元気に泳ぐ琵琶湖の鮎
先ほどの鮎
いちじくの胡麻味噌焼き
はも鍋
毛蟹のしんじょも
松茸ご飯(土鍋)
松茸ご飯
飛騨牛
飛騨牛を載せて
雑炊
麦こがし
おうす
2017/09/20 更新
2017/05 訪問
風薫る五月〜新緑の里山が華やかに
初夏のしのはらさん。年始以来の再訪です。
店内に入ると、しのはらさんがにこやかに。
この日も香煎茶からスタート。
最初にゆず酒。
・先付:
玉手箱のような木の器の蓋を開けると、透き通ったガラスの器。
そのなかに、子持ち蝦蛄、雲丹、ウド、玉子豆腐などが煮凝りで。
まるで宝石箱のなかできらきらしているように綺麗。
口当たりよく、ひんやりと。
・お椀:
目いっぱい広がったじゅんさい。
この日は路地ものが入ったそうです。
贅沢な毛蟹の真丈。
かたくりの小さな青い花とゆずの黄色い花も可憐。
お出汁は、割としっかりめ。
・お造り:
いつものハリイカに加え、今回は沖縄の鮪。
「良い鮪が入りましたよ。」と篠原さん
なので、この日は、鮪がトロと赤身で3切れも!
・向付:
大きな緑の葉が蓋のように。
そっとめくると、大きな雲丹の殻が器に。
中には、下北半島のプリプリの紫雲丹と紹興酒に漬けた牡丹海老。
下には酢飯、よくかき混ぜてスプーンでいただきます。
雲丹&海老好きにはたまらない一皿。
合わせて、お勧めの紹興酒のような味わいの10年熟成の日本酒「鷹長」(奈良)をいただきました。
ここで、しのはらさんがカウンター前で仕上げをされてお待ちかねの八寸。
・八寸
5月は、鮮やかな紫のつぼみを持つ花菖蒲が上品に。
様々な種類の緑の葉も添えられ、今日の里山は新緑が映えた爽やかな印象。
お魚は、小鮎と鮒寿司。
鮒寿司は、初めていただきました。
車海老、蛸、蛍烏賊、鯛の子、麩のチーズ挟み、スフレのような玉子真丈、
ふきのとう、タラの芽の天ぷら、干しぜんまい、筍、もずく酢
相変わらず盛り沢山で、華のあるお料理。
ここで、定番となったフォアグラと干し柿の最中
・炊き合わせ
今年初めていただく賀茂茄子が明石の穴子とともに。
・焼物
赤い蝶が大きく羽を広げたようなお皿の真ん中に、ロワール産のホワイトアスパラガス。
そして、天然琵琶湖の鰻には花山椒が効いています。
・鍋物
鱧、千倉の鮑の葛煮、鱧、うるい
大きな鮑と、もう鱧が登場。
これに山菜のうるいも入れて葛煮に。
温かく、ほんのり。
・食事
今回の土鍋の炊き込みご飯は、今ならではの新生姜で。
そのまま、フカヒレの餡かけ、雑炊と少しずつ3杯いただきます。
・甘味
抹茶の飾り切り、おうすとともに
スタッフの方も増えたそうで、お料理の出てくるタイミングもテンポよく。
(1年目ということで、GWもお休みされていないそうですが。)
しのはらさん曰く、「お店を始めたのはけっこう若い頃でしたが、もういまや中堅なので・・」
ご自身も切磋琢磨されながら、後進の指導も考えていらっしゃしゃるようです。
今回は、新緑の里山にさっと風が吹き抜けたような、爽やかなひとときを過ごせた気分。
ごちそうさまでした。
先付:木箱が登場
宝石箱のよう:子持ち蝦蛄、雲丹など
お椀:毛蟹の真丈、路地もののじゅんさい、かたくりと柚子の花
沖縄の鮪と明石のハリイカ
山葵の葉
雲丹の殻に紫雲丹と紹興酒に漬けた牡丹海老
紹興酒のような味わい:奈良の「鷹長」
5月の八寸
手前に小鮎
緑が豊富に、山菜もいろいろ
紫のつぼみ;花菖蒲
鮒寿司
フォアグラと干し柿の最中
炊き合わせ:賀茂ナスと明石の穴子
ロワール産のホワイトアスパラガスと天然琵琶湖の鰻、花山椒
千葉・千倉の大きな鮑
うるい
鍋物:鮑、鱧、うるい
新生姜の炊き込みご飯
最初はそのままで
フカヒレの餡かけで
雑炊で
抹茶の飾り切り
おうす
2017/05/15 更新
2017/01 訪問
睦月〜「良い1年に」という想いが伝わる珠玉の日本料理
昨年、オープンされた10月に初訪してすっかり気に入り、600レビューのキリ番に。
再訪は1月初旬。この3か月で、超人気店になりました。
地下のお店に入っていくと、しのはらさんが、にこやかに出迎えてくださいます。
1月のメニューは、新春らしいラインナップで。
香煎茶から始まり、ドリンクは、ゆず酒、お正月使用の新政。
・先付
まず、おめでたい、鶴が羽を広げた器が素敵です。
まんなかに雲丹、鮑、赤座海老、蔓、青海大根。
丸く細く結ばれているのは、細い柳。新年への祈念を表わしているそう。
・お椀
松葉ガニの真丈が濃厚。
お出汁も今回は前ほど強く感じず、自分好みに近く。
金箔がきらきら、ひらひらと、これもおめでたい。
・お造り
明石のハリイカ、本鮪を、スダチ岩塩とゼリー状の昆布醤油で。
・伊勢エビのキャビアがけ
太った伊勢海老がこんもりと。その上にベルギーのキャビアたっぷり。
海老好きにはたまりません。
・柚子釜
くり抜いた柚子の中はアツアツ。白子が美味しい。
・八寸
桶のなかで琵琶湖のモロコが元気に泳いでいるのを、最初に拝見。
その後、新春のごちそうが綺麗に盛り付けられて登場します。
先ほどのモロコ、煮穴子、蛸
雲子、なまこ、このわた、河豚、鴨肉、海老の素揚げ
蓮根、子持ち昆布、ふわふわの玉子の真丈
くわいやお目出度い真っ赤な南天も。
取り皿として、新年らしい可愛い羽子板の小皿が用意されます。
ここまでをいただいただけで、なんだか今年は良い年になりそうな嬉しい気分に。
・フォアグラ最中
先ほどの羽子板に載せてみました。
この季節は、あんぽ柿とのコンビネーション。
・フカヒレとすっぽん春巻き
春巻きとは意表をつきますね。
贅沢な春巻きです。すっぽんはゼラチン状でフカヒレが主役。
・すっぽんの焼き物
今度は、すっぽんが主役。
大きなすっぽんなので、肉厚がすごく食べ応えがあります。
・熊鍋(ツキノワグマ)
昨年のレビューを拝見して、食べてみたいと思っていた一品。
ついにいただけました!
熊鍋、初体験。クマさんはけっこう赤身のお肉なのですね。
全く獣っぽくなくて出汁と一緒にいただくと絶品。
セリと一緒に。
・ご飯は甘鯛で。
前回は、風邪のため1杯でギブアップしてしまいましたが、この日は万全のつもり!
そのまま、海老の出汁あんかけと汲み上げ湯葉、熊のスープでかき玉と3パターンで。
ご飯の量を聞かれたときに、3杯めはさすがに「少し」にしようかな
でも、熊のスープ美味しそうだし・・と迷っていたら
篠原さんが「普通でいってみたらいかがですか。多かったら残してもいいですよ。」
優しいですね〜。
結局、「普通」で完食です♪
・甘味
上品な薄紫色の和菓子、あけぼの。
前回は、季節を映し、滋賀の滋味を活かした「華のあるお料理」という印象でしたが、今回はちょっと違うかな。
もちろん、季節感は十二分に感じられますが、
「良い年になりますように」という篠原さんの強い気持ちが込められているように思いました。
新年にあたって、ちょっと背筋が伸びるような感じ。
次は、最短で5月。待ち遠しい〜。
ごちそうさまでした。
先付:羽ばたいた鶴が印象的
お椀:松葉ガニの真丈と金箔
本鮪とハリイカ
伊勢海老のキャビアのせ
柚子釜
元気に泳ぐ琵琶湖のモロコ
新年の八寸
八寸(アップ)おめでたい南天も
焼き上がったモロコ
フォアグラとあんぽ柿の最中
フカヒレとすっぽんの春巻き
すっぽんの焼き物
ツキノワグマとセリ
熊鍋
甘鯛のご飯
1膳目
海老の出汁あんかけと汲み上げ湯葉
熊のスープでかき玉
香の物
あけぼの
抹茶
ゆず酒
新年の新政
香煎茶
2017/01/14 更新
2016/10 訪問
滋賀の滋味を活かしながら、華のある日本料理
滋賀から銀座に移転された、しのはらさん。
移転前に10月6日オープンと聞き、いつも新店なら1か月以上経ってから訪問するところを、
今回は、少し早めの10月下旬でお願いしました。
すると、オープン直後から大絶賛のレビューがぞくぞくとアップされ・・。
あら、最初から完璧なのね!(もっと早めで良かったのにと後悔・)
新天地での開店お祝いと、その完璧さに敬意を表して、600レビューのキリ番です。
銀座のビルの地下、真新しい店内に白木のL字カウンター(11席)。
平日19時に伺いました。
篠原さんは、こちらに移って1か月経っていないと思えない威風堂々とした立ち振る舞い。
いただいたのは、10月のお任せコース 23000円
最初に、香煎茶。
見事な北海道増毛の牡丹海老と、三浦の赤座海老を見せていただきます。
それが、活きと寝かしたものの食べ比べという形で、兎の器で。
玉子豆腐、赤雲丹にキャビアも載せられ、小さな一品ながら豪華です。
・房総の鮑の蒸し切り身。
鮑ももちろん良いですが、一緒にいただく肝を混ぜたご飯が絶品。
・お椀は、渡り蟹の真丈、滋賀の冬瓜、天然舞茸
濃くはありませんが、しっかりとした味付けの出汁。
蟹の真丈は、つなぎもなくストレートな味わい。
・明石の鯛(昆布締め)、ハリイカ
・琵琶湖の天然鱒の藁炙り焼き。
滋賀ならではですね。藁で焼くので香ばしい。
・大間の鮪(110kg)、昆布醤油の煮凝りで
お造りも上質。
・八寸。秋の滋賀の山里を描いた一幅の絵に見えます。
揚げ銀杏
菊を形どったカボスの中は柿なます。オレンジ色が鮮やか。
穴子、蛸のやわらか煮
さつま芋甘煮
戻り鰹の玉葱醤油漬け
生庄内麩とクリームチーズ
玉子真丈
茅葺屋根のふたを開けると、琵琶鱒の白子とほうれん草。
紅葉や稲の穂も綺麗にあしらわれて、ほのぼのとした気持ちになります。
・フォアグラ最中
菊をかたどった最中のなかにフォアグラと杏。
これは、毎回いただきたい(笑)
・茄子の炊き合わせ
おばあさまから伝わったというしみじみとした一品。
・琵琶湖産天然鰻(白焼きと蒲焼)、絹かつぎ
何気なく天然鰻が出てくるところがすごい。
・滋賀の黒無花果の胡麻味噌焼き
ほっこり温かな気持ちになります。
・滋賀の裏山で駆け回っているという三雲産の猪の炭火焼き
決まった漁師さんしか獲れないそう。
手間がかかり、食べられるところはほんの少し。
独特の食感。
・松茸と淡路の名残りの鱧をお鍋で
どっさりと松茸を先に見せていただきます。
「このくらいの時期の松茸は、もう鍋でたっぷり使うのがよいのですよ。」
ほんとに、最後の鱧と松茸ですね〜。
・上海蟹の炊き込みご飯
蟹さんがごはんに載ったところを見せてもらい・・・。
風邪を引いていたこともあり、次のお茶漬けまでいけず、ご飯だけでおしまい。ムネン
・栗きんとんとおうす
デザートは、少量だったので別腹で・・(笑)
器も皆美しく、滋賀の滋味豊かな素材も使いつつ、華のある日本料理です。
滋賀の産地の方々とのパイプも太いのでしょう。
スタッフの方も複数いらっしゃり、そういうバックボーンもしっかりあることも
これだけのお料理をそろえられる源泉かと。
いろいろな必要なものを惹き寄せられる人間力も成功していくための要素ですね。
こちらのビルの店内が直感で気に入って、ほんの数か月前に一度で決めたというのも肝の据わった話です。
冬のお料理もいただきたく、来年で次の予約をさせていただきました。
「予約いただきました!」と、スタッフの方が嬉しそうにおっしゃるのがならわしのようですが
すでに予約困難店の気配が・・・。
ごちそうさまでした。
増毛産の牡丹海老
三浦産の赤座海老
2種の海老と玉子豆腐、雲丹、キャビア
鮑(房総)の蒸し切り身と肝を混ぜたご飯
渡り蟹の真丈、滋賀の冬瓜、天然舞茸のお椀
明石の鯛とハリイカ
琵琶湖の天然鱒の藁炙り焼き
大間の鮪
滋賀の山里を表現した八寸
菊を形どったカボスの中は柿なます
揚げ銀杏、右上の藁ぶき屋根を開けると、白子とほうれん草
フォアグラ最中
茄子の炊き合わせ
琵琶湖産天然うなぎ、絹かつぎ
滋賀の黒無花果:胡麻味噌焼き
三雲産の猪の炭火焼き(全体)
三雲産の猪の炭火焼き
たくさんの松茸
松茸と淡路の鱧のお鍋
上海蟹の炊き込みご飯
出来上がりました
よそっていただきます
栗かのこ
おうす
2016/11/06 更新
6月のしのはらさんは2回目。
初めてお昼に訪問。
スタッフの皆さんは、3月と同様、皆さんマスク姿で。
先付は、6月に氷室の氷を朝廷に献上していた行事にちなんだ一品。
木の箱の上に榊の葉。
蓋を開けると、ガラスの器に雲丹豆腐、余市のウニ、トリガイ、車海老、じゅんさいが
綺麗で上から見ると、宝石箱のよう。
底には実際に氷が入っていて涼し気。
お椀は、毛蟹のしんじょうで。
出汁の按配も丁度良く、しみじみと。
お造りに、久しぶりにバカラの器が使われました。
マグロ、ヒラメ、アオリイカ。安定しています。
続いて、蓮の葉が巻かれた状態で登場。
開くと緑の大きな葉のなかに、あわびを炊きこんだ小判形の酢飯。
それをを器の下の蒸しあわびと一緒にいただく趣向。
焼き物は、鮎を島根と琵琶湖で食べ比べ。
大きさが全然違い、味わいも異なります。
蓼酢にて。
華やかな八寸
6月といえば紫陽花。
大きな紫陽花の花があでやかに。
今回は、別皿のトウモロコシのかき揚げとバチコが抜群。
続いて定番の2品が手渡しで。
・まぐろ、べったら漬けの手巻き寿司
・フォアグラ最中
琵琶湖の天然スッポンと同じく琵琶湖のうなぎの白焼き
天然スッポンが、歯応えがあり、野性的だったのが印象的。
うなぎは、優しい美味しさ。
ハモと伊勢海老の煮もの。
夏を感じる素材ながら、ほっこりと。
追加で飛騨牛ヒレ肉。
柔らかく、自分としては、お肉がとろっと蕩けるこの感じが好き。
お食事は新生姜の炊き込みご飯
煮物の出汁を使ったにゅうめんで〆。
甘味はあじさいのきんとんを抹茶とともに。
今回も見事な季節感を感じるラインナップ。
相変わらず、しのはらさんの笑顔と気配りに癒されます。
また新しい若いスタッフの方が増えたよう。
秋にもコロナの影響なく来れますように。
ごちそうさまでした。