5回
2025/04 訪問
焼津の幸を軽快なフレンチに
月末に久しぶりの訪問。
8席のカウンター席のみ。目の前が厨房で、西シェフが腕をふるわれるのを間近に拝見できます。
以前より、説明も滑らかに。
〇お任せコース 16,500円
・エボダイのフリット
ふわっと揚がった、焼津で朝〆の新鮮なエボダイ。
濃厚な掛川産のトマトソースがよく合います。
ペコロスを添えて。
・泳がせアジのマリネ
すごい厚みの見事なアジ。
これはなかなか食べられない。
タラの芽と桜エビのオイルと共に。
・活き〆サワラのコンフィ
合わせた新玉ねぎのピューレ、海老の出汁ソースもgood。
ここで、大きくてピチピチの伊勢海老が登場。
・伊勢海老のムニエル
フレンチらしくムニエルで。ソースも素晴らしい。
・パンと海藻入りバター
海藻入りバターのファンで、購入したいほど。
・金目鯛のブイヤベース
ご馳走が続きます。金目鯛がブイヤベース風というのは斬新。
・甘鯛のウロコ焼き
今度は趣向を変えて、パリパリのウロコ焼き、とおさかな三昧が続きます。
・花鯛のパイ包み焼き
シェフ得意のパイ包み、この日は花鯛で。
パイが香ばしく、ブールブランソースがぴったり。
・桜海老のもち麦玄米リゾット
浜名湖の青海苔を加えたスープの上に鮮やかな色合いの桜海老の素揚げがたっぷり。
フリーズドライの梅干し、素揚げケール、と添えものも個性的でバッチリ。
(デザート)
・焼津の苺「桃香」とミントのシャーベット、苺のブラマンジェ
・ミルクのアイスクリーム、広島「ZEN BEE」の百花蜜と共に
・コーヒー
デザートもシンプルで、様々なお魚料理の最後を飾ってスッキリ。
ご出身地の蜂蜜は初めて。
焼津でサスエさんのお魚を扱い、その良さを十二分に活かしたフレンチ。
それに加え、主役のお魚に添えて引き立てる地元食材のセレクション&扱う技術が進化し、より一層美味しくなって大満足。
昨年訪問時より3,000円ほどしか値上げされておらず、この価格は驚愕。
焼津まで来る価値があります。
4月には、2世誕生。
奥さまのマダムにまたお会いできる日を楽しみに。
ごちそうさまでした。
エボダイのフリット
泳がせアジのマリネ
活き〆サワラのコンフィ
冷緑茶
伊勢海老の登場!
伊勢海老のムニエル
パンと海藻入りバター
金目鯛のブイヤベース風
水出し烏龍茶
甘鯛のウロコ焼き
花鯛のパイ包み焼き
桜海老
桜海老のもち麦玄米リゾット
焼津の苺「桃香」とミントのシャーベット、いちごブラマンジェ
ミルクのアイスクリーム、広島「ZEN BEE」の百花蜜
コーヒー
2025/06/01 更新
2024/06 訪問
焼津の海の幸が絶品フレンチに
5か月ぶりの再訪。
相変わらず、海を模した店内は凛とした雰囲気。
物静かな西さんとアシスタントの男性方が、あうんの呼吸でお料理を仕上げていきます。
ホール担当の奥さまが、かいがいしく優しい。
○お任せコース 13,200円(昼・夜同価格)
・NON 880円
・水出し冷緑茶 660円
・広島県産ジュンサイ、貝の出汁のジュレ
初夏らしい爽やかな一品からスタート。
・エボダイのフリット、ペコロス
トマトペーストを添えて
フリットの方法を変えたそうですが、良い按配。
・アジのマリネ、紫キャベツ
このアジはスペシャリティにしてもいいかも。
特に、この日のアジは、サスエさんからの仕入れで一番のものをゲットできたそう。
シンプルながら、アジの良さが存分に。
・平貝、マスタード
貝は珍しいかも。
・金目鯛、春キャベツ、トマト
焼津の幸、神経締めした金目鯛が、サフランと魚介のスープとともに。
金目鯛の新しい可能性。
・パン、ボルディエバター
海藻が入ったバターが美味しく、買って帰りたいほど。
・太刀魚、玉葱、大葉のパイ包み焼き
パイ包みの中は日によって変わるようですが、前回と同じ太刀魚。
王道のブールブランソースでいただきます。
・鹿肉の炭火焼き、きたあかり
ジビエにも挑戦し始めまして・・・と西さん。
メインの奥静岡の鹿は、ナイスな火入れで。
下には、きたあかりのペースト。
・イカ、もち麦と玄米のリゾット、ケール
お腹いっぱいですが、リゾットなので、しっかり食べられます。
・きらぴ香(焼津のいちご)、白ワインのジュレ、ヨーグルトとシャーベット
・無農薬ほうじ茶のアイス
・コーヒー
物価高の折、どこも値上げされていますが、昨年から値上げもされておらず、この価格でこのラインアップには頭が下がります。
ジャパンタイムズによる今年の「Destination Restaurants List」にも選出されました。おめでとうございます!
年内はもう予約いっぱいという人気ぶりにも納得。
ごちそうさまでした。
アジのマリネ、紫キャベツ
金目鯛、春キャベツ、トマト,サフランと魚介のスープ
広島県産ジュンサイ、貝の出汁のジュレ
エボダイのフリット、ペコロス
平貝、マスタード
NON
パン、ボルディエバター
水出し緑茶
太刀魚、玉葱、大葉のパイ包み焼き
鹿肉の炭火焼き鹿肉(奥静岡)、きたあかり
イカ、もち麦と玄米のリゾット、ケール
きらぴ香(焼津のいちご)、白ワインのジュレ、ヨーグルトとシャーベット
無農薬ほうじ茶のアイス
コーヒー
店内の世界地図
外観
2024/06/13 更新
2024/01 訪問
焼津の獲れ立て海の幸が、絶品フレンチに
5ケ月ぶり、2回目の再訪。
前回は夏だったので、今回は冬の食材を楽しみに伺いました。
カウンター8席は、ゆったりとした配置で、オープンキッチン。
厨房の西さんとアシスタントの男性が手際よくお料理を仕上げていくのを拝見できます。
いただいたのは
○お任せコース 13,200円(昼・夜同価格)
・水出し冷緑茶 660円
・藤枝市産 玉取茸のコンソメ
大きな椎茸が目を惹く透き通ったスープ。
滋味溢れる味わいに、最初から心掴まれます。
・エボダイのフリット 紅芯大根添え
焼津に来ると、お目にかかることの多いエボダイ。
軽いフリットでいただきます。
添えられた、真っ赤な大根との対比が鮮やか。
・赤座海老のビスク&ソテー
大きく、見事なピチピチの赤座海老を拝見。
現在は、伊勢海老より高値とのこと。
今回はビスクでいただき、さらに別途。炭火で炙った身をいただきます。
ビスクは思ったほど濃厚ではなかったですが、新鮮ならではの風味が最高。
焼きのほうは、一転香ばしく。
・活〆サバの炭火炙り、菊芋、カリフラワーのピューレ
マスタードソース、フィンガーライムを添えて。
前回訪問時には、フレンチにサバ焼きが出てきてびっくり、斬新で強烈な印象。
炭火焼きからの香ばしさ、内部のレアなフレッシュさが際立つ一品。
・ほうぼう
これは初めて。キャベツとビネガーソースでいただきます。
・パン、海藻バター
こちらのパンとバター、大好き。
・太刀魚のパイ包み焼き
お魚をパイ包みで楽しむ、西さんのスペシャリティ。
たまたま前回と同じ太刀魚でしたが、とても美味しい。
・岩国の高森和牛(雌)
ここから、お腹の案配に合わせて、量を聞いてくれます。
かなりお腹いっぱいになっていたので、残念ながら少なめで。
炭火で焼いたあとに、藁で燻するのがポイント。
お魚のみならず、お肉もハイレベル。
・焼津の蛤、餅米と玄米のリゾット
青海苔と焼いたケールを散らして。
大きくて、ぷるんとした蛤。
リゾットのスープもgood。
・桃香
初めて聞くいちごの品種で、焼津産。
名のごとく、淡い桃のような色合いでさわやか。
ヨーグルトのシャーベットとともに。
・ピスタチオのアイス
シンプルながら濃厚。
・コーヒーで〆
西さんとアシスタントの方、ホール担当の奥さまという3人のミニマム体制。
東京と比べると驚く価格帯を実現できる一因かとも思いますが
これで、次から次へと素材を十分活かしたフレンチを繰り出されるのはすごい。
かつ、雰囲気の良い一軒家にていただけます。
奥さまの接客も優しい。
昨日発表された食べログAwardでは、昨年のブロンズからランクアップしてシルバー受賞。
おめでとうございます!
ごちそうさまでした。
藤枝市産 玉取茸のコンソメ
エボダイのフリット 紅芯大根添え
大きくプリプリの赤座海老
赤座海老のビスク
赤座海老を炭火焼き
赤座海老のソテー
水出し緑茶
ファイヤー!
活〆サバの炭火炙り、菊芋、カリフラワーのピューレ
ほうぼう
パン、海藻バター
太刀魚のパイ包み焼き
岩国の高森和牛(雌)
焼津の蛤、餅米と玄米のリゾット
焼津の苺:桃香、ヨーグルトのシャーベット
ピスタチオのアイス
コーヒー
外観
2024/01/23 更新
2023/08 訪問
焼津の海の幸が絶品フレンチに
鮮魚店「サスエ前田」さんの魚に魅せられ、広島のお店を閉めて焼津に新規開店。
これぞロマン!と思いますが、ほんとに実現するのは、並大抵のことではなかったはず。
開店早々、電話受付のみの頃から予約を試みていましたが、なかなかとれず
今回、念願かなっての訪問。
サスエ前田さんとは、徒歩数分の距離。
落ち着いた風情の一軒家で、店内に入ると真ん中に箱庭。
天井の色は海を表現する青色。
カウンター8席で、厨房でのファイアー!も見え、ライブ感もしっかり。
可愛らしく笑顔が素敵な奥さまがホール担当。
西さんが穏やかな口調で、お料理の説明をしながら、お料理もしながらの提供。
〇ランチコース 13,200円(税込)
・イサキ、豆アジのコンソメジュレ、カリフラワーのムース
爽やかなコンソメジュレに新鮮なイサキ。
コンソメジュレには豆アジのゼラチンを使っているそう。
最初からグッとくる逸品。
・カマスのフリット、自家製カラスミ、小たまねぎのマリネ
大きなカマスという素材の良さもありますが、
それを、ふわっと軽い食感に仕立てる技術も秀逸。
淡雪塩でいただきます。
・定置網の活き〆アジ、レッドオニオンビーツ、金時草
アジが衝撃的な美味しさ。
ビーツと合わせて、ビジュアル的にも綺麗なフレンチに。
・泳がせのサバの炭焼き、茄子のピューレ、蕪
サバが出てくるとはビックリ。
フィンガーライムを絞っていただきます。
見ためではわかりませんが、食べると確かにサバの味わい。
サバの違う美味しさを知った感。
・パン
フランスから空輸。
海藻を練り込んだバターとともに。
・白甘鯛のウロコ焼き、オクラ、トマト
高級魚がウロコ焼きで。
この火入れもとてもgood。
青のりと魚介のソースで和風フレンチ。
・太刀魚のパイ包み、玉ねぎ、大葉
スペシャリティのパイ包み。
サクサクの中に入っている太刀魚には、玉ねぎと大葉と合わせて。
・岩国の高森和牛のロースト、玉取茸
メインにはお肉。
ここからそれぞれのお腹の按配で大きさを聞いてくれます。
かなりお腹いっぱいになっていたので、食べたいながらも「小さめ」にて。
希少な和牛を炭火から藁焼きで香ばしく。
・鮑のリゾット
最初に大きなアワビを見せていただきます。
大きくカットされたアワビの下にもち麦、玄米、アワビの肝で作ったリゾット。
アワビのエキスが際立って。
・焼津の豊水、白ワインコンポート
もう、梨の季節ですね。
・ピスタチオアイス、
できたて。ピスタチオが濃く美味しい。
・珈琲
この素材、この品数、このクオリティで都内ではあり得ない価格。
何より、焼津の海の幸を、独自のフレンチに昇華させるセンスと技量が素晴らしい。
温石さんでは、日本料理でその素晴らしさをいただいていますが、西さんのフレンチもすごい。
新幹線代を加えても、ここまで来ていただく価値のあるお料理の数々。
ノンアルのペアリングもあると嬉しいな。
次回は5か月後。楽しみにしています。
ごちそうさまでした。
イサキ、豆アジのコンソメジュレ、カリフラワーのムース
カマスのフリット、自家製カラスミ、小たまねぎのマリネ
定置網の活き〆アジ、レッドオニオンビーツ、金時草
泳がせのサバの炭焼き、茄子のピューレ、蕪
パンと海藻入りバター
冷緑茶
白甘鯛のウロコ焼き、オクラ、トマト
太刀魚のパイ包み、玉ねぎ、大葉
葡萄ジュース
岩国の高森和牛のロースト、玉取茸
アワビの登場
鮑のリゾット
焼津の豊水、白ワインコンポート
ピスタチオアイス、
コーヒー
店内(カウンター前が世界地図)
店内の中庭
外観
2023/09/02 更新
秋の気配が少し感じられる頃合いに、夜の再訪。
どのような海の幸がフレンチになって登場するか、とても楽しみに。
落ち着いた雰囲気のなか、西さんがご挨拶されてスタート。
ノンアルドリンクの種類が少し増えていたのが、嬉しい。
〇お任せコース 16,500円
・浜名湖のドウマン蟹、玉ねぎのピューレ
見せていただいたドウマン蟹のお姿は、黒っぽくてハサミが大きい。
スタートから、希少な食材。
ほぐされた身は、その味噌と相まって、濃厚ながら繊細な味わい。
玉ねぎのピューレがアクセント。
・カマスのフリット
ふんわり揚げたカマスに、細かくカットしたゆで卵、ケッパー、玉ねぎなどのタルタルソースがよく合う。
ペコロスの酢漬け、自家製カラスミパウダーを添えて。
・泳がせアジのマリネ
毎回、楽しみですが、今回は、さらにびっくりするほど大きくて立派なアジ。
梅ソースとともに。
ここで、カツオの登場。
・カツオの炭火炙り
目の前で藁で炙って、香ばしい香りで、中はレア。追って、血合いも提供。
・泳がせハナダイのスープ仕立て
冬瓜、にんにく、ゆずを合わせます。
・パン、ボルディエの海藻入りバター
現在、新しいパンを試作中とのこと。
蒸しパンだそうで、次回が楽しみ。
・甘鯛のウロコ焼き
お魚料理の最後は、サクッと焼いたウロコ焼き。
肉厚の椎茸を添えて。
・生シラスのパイ包み焼き
パイの中に、玉ねぎと大葉にくるまれた新鮮な生シラス。
・伊勢海老のリゾット
5月から禁漁で、9/17に解禁されたばかりの伊勢海老が登場。
出会えて良かった!
希望の量を聞かれますが、いつもの「少なめ」はあり得ません。
かなりお腹いっぱいでも、「普通」でお願いしました。
魚介出汁スープのリゾットの中には伊勢海老の身がふんだんに・・。
海老好きにはたまりません。
・イチジクのコンポート
デザートは、焼津の無花果を赤ワインでコンポートしたものに、赤ワインのジュレ、フロマージュブランの組み合わせ。
・深層水を使った塩アイスクリーム、コーヒー
焼津の深層水を使用。途中で、水深350mのさらに深い深層水をかけて違いを味わう楽しみも。
今回も大満足!
この価格でピンの食材を使った軽やかなフレンチのラインアップには、アタマが下がり、感謝しかありません。
ごちそうさまでした。