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中東さんの料理に… というより中東さんに会いたかった。 これが今回の京都行きの一番の理由だった。 なかなか予約が取れないので、先々のお店の都合で空いている日時を教えて頂き、その日に合わせて休みを取るのだ。 ようやく予約が取れたこの日、京都に向かう新幹線の車内からワクワクしていた。 万難を排する為に12時の30分前に到着した。 時間が余ったのでお店の目の前にある「哲学の道」のベンチに腰をおろす。 春の気配にはまだ程遠い、桜の樹の固い蕾が青空と重なる。 やがてお店の軒先に暖簾が掛かる。 荷物を預かってもらい、カウンターの席に着く。 たまたまだろうが、私は何故かカウンターの端の席に通されることが多かったが、今日はど真ん中だ。 しかも私以外のお客は全員女性。微かな恥ずかしさと緊張を感じながら最初の緑茶とおしぼりが出てきた。 喉も渇いてきたので最初はビールを注文した。 待望の料理はいつものように八寸からだ。 季節ごとの歳時記を表した八寸、今回は「雛祭り」だ。 蛤の中にはおこわが。朱く染めた蕪の椿の花見立て。 桜のチップで燻された自家製の蛍烏賊……。 様々な思いが込められている。 ビールで潤った喉が日本酒を恋しがる。 中東さんに「吟醸ではない純米酒を人肌で。」と所望した。 勧められたのは「神聖」。私好みの薄く平らな盃で頂く。 料理についてはあれこれ説明するのは割愛させて頂くが、 今回は鯉と鹿肉が抜群だった。 特に鹿肉は中東さんも「これに赤ワインをお持ちしましょうか。」とおっしゃっる程の出来! 菊芋の摺り流しがこれ程美味しいソースになるのか…。 オクドで炊いた土鍋ご飯もいつものように様々な提供方法で楽しませてくれる。 いつもいつも本当に美味しい料理に感服した。 次はまた妻を連れだって伺うことにしよう。
2022/03訪問
2回
京都に妻と一緒に花見を楽しみに来た、その夜のディナーはコチラでお世話になることにした。 以前にも予約させて頂いたが、諸事情によりキャンセルせざるを得なくなり、そのお詫び的な意味も含めた再利用となったのだ。 もとよりコチラは建造物として素晴らしく、元は島津製作所の所有する建物だったようだ。 その重厚な造りの建物の入り口に脚を踏み入れる。 そこにはグリートレスが2名、にこやかな笑顔で迎えてくれた。 傘などの荷物を預け、案内に従い席へと進む。 店内もとても素敵で、思わず案内の途中でも脚を止めて魅入ってしまいそうになった。 中庭を臨む窓際のテーブルへと案内して頂いた。 店内は照明が非常に落とされ、許された仲の男女のランデ・ヴーに向いている。 事実、店内のゲストは80%以上が男女の組み合わせだと思われた。 この日は予め決めていたコース料理を頂くことにしていた。 お値打ちだった事もあるが、内容が私の好きな料理、食材で構成されていたからだ。 オニオングラタンスープは、メニューに記載があればアラカルトでも注文したくなる程。 ポワソンの鰆もこの時期に旬を迎える美味しい魚。 チャコールされる肉は料理法として好きな技法。 ただ、唯一残念だったのは、このメイン料理をエキストラチャージを支払うから アラカルトに記載されているタスマニア産のラムに変更できないか、とお願いしてみたが、それは無理という事だった。 しかしお店の方針に逆らうつもりは毛頭無い。 無理は無理、と毅然とした対応がかえって気持ち良いものだ。 そして苺を使用するデセールまで、コース料理の内容全てが魅力的だった。 しかし 食いしん坊な私は、このコース料理の合間にどうしても1品食べたい料理があり、それを追加する事にした。 それが「馬肉のタルタルステーキとポテトチップス」だ。 最近のレストランではタルタルステーキをオンリストしているお店が激減し、めったに見かける事が出来なくなってしまったが、たまに見かけても牛肉で"代用"したりする。 それがコチラでは馬肉を使用するという。 本来、タルタルステーキは馬肉を使用する料理だ。 どんな仕上がりか、とても楽しみだった。 そして提供されたタルタルステーキ。 別添の薬味等は無く、最初から合わせられてある物がセルクルで成形され、ルイユ等のソースも別添えでは無く、お店のスタッフの人に「最初からよく混ぜ合わせてからお召し上がりください」と。 そして最大の謎だったのは、メニューを拝見した際、(何故コレを添えているのだろう…)と気になっていた「ポテトチップス」だった。 逆にメルバトーストが無く、このまま食べれば良いのかな?…… との疑問が残った。 さて実食。 ご教授頂いたとおり、よく混ぜ合わせてから 先ずはそのまま食べてみる。 うん! 美味しい! コレだょ、コレコレ! 最初の一口を味わいながらも、たまたま近くにいたスタッフの人に質問してみた。 「このポテトチップスはどうすれば良いの? 肉と一緒に口に運べば良いの?」と。 すると「左様でございます。そのようにお試しくださいませ」との答えが帰ってきた。 それでは…と素直に従い 実食してみる。 ……おぉ! この食感はどうだ! 素晴らしく美味しいじゃないか! ポテトチップスの塩味と、ザクザクとした食感が加わると これ程美味しく変わる物なのか……。 軽い驚きと、大きな嬉しさが同時に押し寄せてくる。 その時のスタッフの人の「ドヤ顔」も良かった(笑) 「シェフのお勧めの食べ方なんですよ」と。 その後に提供されたスープ、ポワソン等……。 全ての料理が美味しく満足したが、やはりこの日最大のインパクトはタルタルステーキだった。 あぁ、コレを追加して良かった……。 コレを知らなかったら、食べなかったら、きっと後悔しただろう。 ご馳走様でした。 最後に。 コチラのお店のスタッフの皆さんの立ち居振舞い、言葉遣い、ホスピタリティー、笑顔……。 全てが特筆したくなる程、素晴らしかった。 最初ではレストランサービスに感激する事があまりに少なくなってしまったが、コチラは皆さんが素敵なサービスを提供してくれたのが嬉しかったのだ。 ありがとうございました。 これからもこの日のような上質なサービス、料理をお願い致します。
2025/04訪問
1回
京都の紅葉を巡る旅に出た。 京都は大好きな街だが最近は食傷気味で、今回は約1年ぶりになる。 というのも、ここ数年観光客が増えすぎている感があり、人混み嫌いな私は自ずと脚が遠退いてしまう。 自家用車は駐車場が満車で道路も渋滞、公共バスなどは乗ることすら出来ない。 なので今回は電車、もしくは徒歩で廻れる場所を選ぶ事にしていた。 京都駅に到着したら、先ずはブランチだ。 観光地の飲食店は予約がなくてはランチタイムは行列必至で、価格も高い。 そこで新幹線が到着次第、真っ先に向かったのがコチラ。 私が「日本の醤油ラーメンではNo.1!」と思っている(勿論諸兄なりの好みによる違いはあるだろう…)「新福菜館」さんだ。 コチラで「中華そば」と「焼きめし」を食べれば、この時間帯(9時45分頃だった)なら十分ブランチになるだろう。 私が店先に到着した時点で、既に4名が席を待っていた。 これはお隣「第一旭」さんと共に この界隈では当たり前の見慣れた光景だ。 むしろこの日は4連休(職業によって異なるが)開けの月曜日とはいえ紅葉シーズン真っ盛りだ。 ブランチ的なこの時間帯を選んだのが むしろ正解だったと言えるだろう。 (ちなみに第一旭さんの行列はもっと凄まじかったが…。) やはりラーメンは回転が早く、私も15分程で着席することができた。 今回の注文は「中華そば(並)」に、+50円で九条ネギ多めにしてもらい、同時に「焼きめし」もお願いした。 やがて先に「中華そば」が運ばれてきた。 以前は京都に来ると必ずと言える程これを食べていたが、 本当に久しぶりの対面だ。 九条ネギが全てを覆い隠すほど乗せられた丼、そこに七味唐辛子を振りかける。 最初の頃は胡椒を振りかけていたが、このスープには七味唐辛子の方が私の好みに合うのだ。 そのスープを先ずはひとすすり。 うん! 旨い! これだ! これなのだ! 私が愛して止まないのは この「中華そば」なのだ。 この「中華そば」という言葉も好きだ。 私もラーメンを食べること半世紀を過ぎたが、私が物心ついた時から大好きだったのは、「ラーメン」ではなく、近所のうどん屋さんで食べていた「中華そば」だった。 そこではうどん屋さんにも関わらず客のほとんどが「中華そば」を注文するという、ちょっと珍しいお店だったが、そこでもメニューには「ラーメン」ではなく「中華そば」と表記がしてあった。 (うどん屋さんだから当然か……) その味が私のラーメン(中華そば)好きの原点にさせているのだから、当時を思い起こさせるこの味が大好きになっている理由だ。 濃い溜まり醤油の黒い色。 中太のストレートな麺。 九条ネギに肉、メンマだけのシンプルな具材…… 全てが「毎日でも食べることができる」味わいなのだ。 続いて「焼きめし」が。 これもまたシンプルの極みのようなものだ。 具材は卵に九条ネギ、肉は「エンドカット」を細かくしたもの。これだけだ。 特徴としては「色が黒い」ことだが、これも仕上げに中華そばのベースを入れるからだろう。 しかし そのベースを入れることで、とても深い味わいになっている。 中華料理店の炒飯は、仕上げの醤油は香りを付ける程度に用いる為、色的にはこれ程の仕上がりにはならないが、コチラでは そのベースを味の決め手に使用しているのでこれ程の色が出るのだろう。 中華そばと同じベースを使用しているので相性も悪い訳がなく、共に良さを引き出している。 全てを完食した。 焼きめしを一緒に食べているのにスープまで。 無理はしていない。 この美味しさを味わい尽くさないともったいないと思ったから。 やはりコチラは私にとって永遠に不動のNo.1だ。
2023/11訪問
2回
この日はコチラで朝食ではなくブランチという位置付けで食事をする事にした。 私の愛する妻が好みそうなコンセプトだったのがコチラを選んだ最大の理由だ。 妻は日頃から「とにかく食材には良い物を…」という人で、日常の食事でも その時の料理に必要な食材で気に入る物が無ければメニューを変更する事も度々。 そんな妻だから、コチラの事はきっと気に入ってくれるに違いない、と思い予約させて頂いた。 「食 京都小川生薬 Restaurant」さんだ。 完全予約制で、朝食としての食事を提供して頂けるのだが、お昼過ぎの時間帯まで提供しているので、その選べる時間帯から今回の私達はブランチとして利用できる時間を選んだ。 初老を迎えた私達夫婦なので、早朝からお腹いっぱいになる量の食事は無理…との判断も理由になったからだ。 お店のある建物に着いた。 三階建ての建物は、一階が物販とカフェ、二階がレストラン、三階は1日1組だけが利用できる宿泊施設になっている。 その一階にある店舗の人に、食事の予約がある旨を伝えると、二階までエレベーターを利用してください、と。 そのエレベーターが二階に着く頃には、扉の前にレストランのスタッフの人が出迎えてくれていた。 席へと案内される。 入り口から奥に向かって長く伸びるスペースは、デザイナーさんの意匠が素敵で、それに遭わせたロングカウンターの真ん中辺りの席が私達の席になっており、そこに腰をおろした。 料理は各時間毎の一斉スタートなので、私達と同じ時間帯を選んだ他のゲストが到着するのを待つ形で始まった。 薬膳というか、生薬に纏わる料理と飲み物(お茶)を楽しむ事から、最初には桜の塩漬けを添えたお茶がサーヴされた。 その料理、お茶をサーヴする担当の女性の説明はとても丁寧で、日頃はそうした薬膳、生薬とは縁遠い私達にも解りやすく説明を加えながらの接客はとても嬉しかった。 料理が進み、ペアリングのお茶も楽しめた。 1つひとつの料理、お茶を頂いているうちにも、早くもデトックス効果が表れているような感覚が持ち上がる。 妻などは排尿を促すサプリメントのような薬を処方されており、日常それを服用しているようだが、食事中も、食事が終わった後も、頻繁に手洗いに向かうようになり、「今までこんな事無かったのに!」と、早くも実感出来ている事に驚いているようだ。 私も出汁の美味しさには満足できたので、鍋で提供されたスープは全て飲み干してしまった。 最後の食事の際にも追加したいメニューが提案され、私達も出汁巻き玉子をお願いした。 これがまた美味しい。 黄ニラが入っているようだが、その強い風味にも負けていないのがコチラの出汁の素晴らしいところだ。 あぁ、美味しかった。 この「美味しかった」は、私のお腹がそう言っているのではなく、「ココロ」と「カラダ」がそう言っているのだろう。 まさに「頭」と「お腹」ではなく、「ココロ」と「カラダ」が喜んでいる…… そんな食事が頂けた気がした。
2025/04訪問
1回
京都への旅、番外編。その① 和菓子では京都では随一、ということは日本でも有数の お店がコチラ。 あまり甘い物が好きではない私だが、妻が大好きなので お土産としては最上級の物になると思い購入することにした。 完全予約制であり、取りに伺う時間までも伝えることで、 出来立ての、一番良い状態のお菓子を頂くことができるのだ。 今回もお菓子を4つ、内容はおまかせしてお願いした。 営業時間ギリギリ取りに伺うことはお伝えしておいたが、 それでも嫌な顔はせずに待っていてくださった。 感謝の気持ちをお伝えしてお菓子を受け取り自宅に持ち帰った。 妻に渡したところ、とても喜んでくれた。 さっそくお茶を淹れ、お菓子の入った箱の蓋を開ける。 ……なんとまぁ美しい! 美しいと同時に優しさを湛えている。…しばし見とれる。 皿に取り、黒文字を入れる。 ふうわり…… 。 ふうわりと優しさが口に広がる…… 。 まるで春の日差しが差し込む縁側で、祖母が作ってくれた 干し柿を頬張った時のような…… 。 和菓子を知るうえで心に残った言葉。 「和菓子っちゅうもんわな、干し柿の甘さを越えたらアカンのや……」 コチラの菓子は、そういった原点を思い出させる味わいだ。
2022/03訪問
1回
京都の初日の一軒目。 宿泊するホテルから徒歩5分の場所にある鉄板焼きのお店「あらた」さんだ。 今の妻と初めて一緒に京都に来た時に訪問した、私達にとって思い出のお店だ。 私は京都に来ると、何軒かハシゴをするので、あまり強くない妻を最後までつき合わせることはできない。 なので最初にコチラを訪問することにしたのだ。 四年ぶりになるのだろうか、お店はあまり変わっていないように思えた。いや、少し変わったかなぁ……。 しかしメニューなどはそのままのような気がした。 先ずはビールだ。 普段、あまり飲まない妻だが、この日は調子がいいのか 「さぁ!今日は飲むぞぉーっ!」と笑っている。 グラス2つにビールを注ぎ、乾杯だ。 焼き物はどうしよう。 私は「あぎ焼き」を、妻は「ホタテのバター焼き」が食べたいとなった。 あぎ焼きはニンニクと共に焼き上げるので香り、味が鼻腔と舌で楽しめる、とても歯ごたえがありビールには最高だ。 ホタテは惜しみ無く使用するバターがたまらない。 ホタテとバターは食材としてはベストのマリアージュと思っている。 アルミホイルを敷いたまま鉄板に乗せるので、バターが徐々に焦げていくのがソースとしても美味しく食べられる。 追加で「うるて焼き」も。 味つけが選べるので、今回は「タレ」にしてみた。 これまた歯ごたえがある部位を、タレはお店の人は「甘辛い」と言っていたが、私にはとてもスパイシーな味に思えた。 故にビールが進む進む! 他のドリンクにしようとも思ったが、やはりこの味にはビールがピッタリだ。 最後はお好み焼きで。 名物の「べた焼き」も食べたかったが、次に行くことを考えてお好み焼きにした。 関西のお好み焼きは具材に「すじ」を入れることがある。 私達の住んでいる地域にはあまり無いので、今回は「すじ玉」に、更に「すじ」を追加トッピングしてみた。 やはり豚肉とは違う食感が楽しく美味しい。 普段とは違う関西風のお好み焼きだ。 これを「コテ」だけを使って食べることが出来て一人前だそうだ。 楽しく、美味しく頂くことができた。 私達にとっての思い出のお店。 いつまでも続けてほしいものだ。 ごちそうさまでした。また来ますね。
2022/10訪問
2回
京都の紅葉を巡る旅に出た。 その日の夕食はコチラ「神馬」さんに伺うことにした。 もうコチラには何度目の訪問になるだろう。 私が「おそらく西日本ではNo.1の居酒屋さん」だと言って憚らない、私が愛して止まない名店だ。 その度に送る賛辞はもはや必要無いだろう。 今回よりも前に伺った時のレビューと同じことを繰り返すだけだ。 それほど素晴らしいお店なのだ。 今回予約を入れたタイミングは運良く開店時間の17時から18時30分までの時間帯なら…と無理を聞いて頂いたものだ。 故にコチラに伺うことを最優先に、この日のスケジュールを組んだ程だ。 一通り京都の紅葉を満喫した後、お店に到着したのは ちょうど開店の二分前。 暖簾をくぐり、扉を開けて中に入る。 予約をした旨を伝え、カウンターの「つの字」でいう ほぼ真ん中、折り返しにあたる位置に腰をおろす。 さっそく付き出しが提供される。 コチラの付き出しは よくある適当な物とは違い、一品一品が丁寧に作られた立派な料理の盛り合わせだ。 この日も自家製と思われる「烏賊の雲丹和え」「鯛の子と才巻海老の炊いたん」など、どれも素晴らしく美味しい。 これに合わせるのはコチラのオリジナルブレンドの日本酒だ。 季節に合わせて、その時の肴に合わせて数種類の酒をブレンドしているのだが、なるほど確かに選ぶ肴と相性も良く、飲み飽きない。 肴のお品書きの種類も全てが魅力的で、何にしようか真剣に悩んでしまう程だ。 そんな中で選んだこの日の肴。 クエの刺身から始めて ぐじ(甘鯛)の塩焼き サワラの焼霜 鴨ロース 天然うなぎの白焼きを堪能し、日本酒は徳利を三本倒した。 約束した時間を迎えたので まだまだこの名店を楽しみたかったが、後ろ髪を引かれる思いで腰を上げた。 私だけでなく、この名店の酒に 肴に酔いしれたい御仁は大勢いらっしゃるだろう。 そういう皆さんに気持ち良く席を譲らないといけない。 そんな皆さんに愛されている「神馬」さんを 私もこれから愛し続けていくだろう。 大将、これからも宜しくお願い致します。 毎年恒例の京都の桜を愛でる旅④ この日の夕食は これまた先月に来た時も伺った大好きな居酒屋「神馬」さんだ。 妻は未だ利用した事が無く、先月の料理の写真を見せたら 是非連れていって欲しい!と言われたからだ。 大袈裟ではなく、私個人は西日本でも有数の名店だと思っているが、そんな触れ込みをしたからだろう。 カウンターに腰掛け、先ずはなによりビールを注文した。 この日はランチでもアルコールを我慢していたので、全身がビールを欲しがっていた。 お通しはこの日も5種盛り。 珍しく刺身の盛り合わせは妻の為の注文。いろんな魚を食べて このお店の名刺代わりととらえて欲しかった。 もちろん私も食べたが、どれも素晴らしいネタだ。 この日はぐじ(甘鯛)、穴子、牛テール、天然鰻の白焼などを頂き、妻は最後に目の前に置かれた押し寿司が気になっていたようで、この日の3種類の寿司を1貫ずつ盛り合わせにして頂いた物を食べて、どれもが美味しい!と喜んでいた。 相変わらずの繁盛店。これから大好きな京都に来る度にお世話になることだろう。 今後ともどうぞ宜しくお願い致します。 京都への旅、二日目の夜。 実は今まで何度も訪れている京都では五指… いやNo.1と言っても過言ではない居酒屋「神馬」さん。 こちらに伺う毎度のパターンは北野天満宮に参拝した後に訪れる、というものだ。 私には6人の子供がいる。 故に皆が受験などを迎えた際、いつも菅原道真公には家族の健康に感謝をお伝えしていた。 そういえば神様には参拝をする際、お願い事をしてはいけない(しなくてもよい)ことを諸兄はご存知であろうか。 先ずは参拝に訪れた際、鳥居をくぐる前にお辞儀をする。 鳥居から先は神域だ。拝殿までは道の真ん中を歩いてはいけない。真ん中は神様がお通りになるので人間は脇を進まなくては。 手水舎で身と心を清める。 拝殿に向かい 二拝、二拍手、一拝。 この時、先ずは自分の住所と名前をお伝えし、自分が何者かを神様にご理解頂く。これが大事。 そうすることで、どこの、誰が来たのかをお伝えするのだ。 そのうえで自分自身、家族が健やかに暮らしております、ありがとうございます、と感謝だけをお伝えする。 御心の深い神様は、そうするだけで その者が何に苦しみ、何を望んでいるのかを理解してくださる。 何をしてほしいと望んでいるのかを解ってくださるので、あとは神様の御意思に身を委ねれば良いのだ。 神様が定めた運命にお導きくださるのだから…。 いつものように余談が長くなってしまった。 そうして参拝を終えた後に北野天満宮から千本中立売まで延びる北野商店街を散策したり、ちょっと遠回りして上七軒の花街を巡りながらお店に向かうのだ。 お店の構えには風格さえ感じる。 赤提灯、縄暖簾、その上には「酒仙境」の文字が…。 (仙境とは古代の中国で仙人が棲むと伝えられた場所の事。) 扉を開いて予約した旨を伝えると、この日はカウンターの角の席に腰をおろすことに。 先ずはビールで喉を潤し、じっくりとお品書きに目を落とす。 コチラはいわゆるグランドメニューよりも日替り、季節替りのお勧めの方が圧倒的に種類が多い。 よほど好みが決まっている物以外はこのお勧めの中から肴を選ぶことを私も薦める。最初に付きだしが出てくるので焦ることはない。 と言っても私のなかでコチラのグランドメニューからの きずし(酢サバ)は外せない。 そしてこの日は天然のクエ(九州、博多では「アラ」とも呼ぶ。)を選ぶ。煮付けか酒蒸しかは迷ったが、今回は酒蒸しに。 ビールの後は日本酒を。 コチラでは特定の銘酒以外の日本酒は、灘の日本酒を数種類ブレンドした後に徳利に注ぎ入れる方法で、どこの蔵の物をどういう配合にしているかは秘密だそうだ。 きずしは毎度文句のつけようのない美味しさ。鯖の鮮度、〆加減が抜群だ。 天然のクエも酒蒸しとはいえ出汁も入っているようだ。 一緒に蒸した大黒しめじ、原木椎茸、菜の花が添えられ、それをポン酢で食べる。 アラばかりでなく上身も入っているので、さながら小さなクエ鍋の気分だ。旨味の出た汁も勿論飲み干した。 さて、もう1品。 特大サイズの「うずらの付焼」を頂こう。 特大サイズの付焼き故に時間が かかったが、多彩な付きだしのおかげで凌ぐことができる。 自家製の塩辛、三種類の煮付けは琵琶湖の本モロコ、ツブ貝、鯛の子だ。それに野菜の胡麻和え…。 付きだしだけで日本酒一合はいけそうだ。 やがてうずらが焼き上がった。 焼き鳥の時のような感じとは全く違う、よくフレンチで うずらのファルスとして食べることがあるが、その時に使用するうずらと同じ、いや、それよりも大きなサイズかもしれない。 肉感がしっかりと味わえるうずらをヅケにしてじっくりと焼き上げれば、ヅケダレが焼ける香ばしさ、鶏肉とは別物の筋肉質な食感が相まってとても美味しかった。 私が食べ終わりそうなタイミングで1人の男性客が扉を開いて入って来たが予約をしていなかったようでお店の人に 「すいませんが只今満席で……」と断られていたので 「大丈夫です! ここ空けますよ!」と手を挙げた。 僅かに残っていた日本酒を飲み干して会計をする際、 大将に「どうもすみません。心遣いありがとうございます」と。 いやいや、居酒屋の銘店「神馬」で飲りたい人は皆同じ。 大将、今夜も美味しい酒と肴をありがとうございました。
2023/11訪問
4回
前回、初めて訪問した際、女性バーテンダーの美しくも凛とした所作が素晴らしく、次回京都に来たら是非利用したいと思っていたバー「オルビット」さん。 バーは大人が集う場所だ。 私はホテルバーのようなオーセンティックなバーが好きなのだが、そこでは客にもバーテンダーにもお互いに求めるものがあると思っている。 決して泥酔してはいけない、泥酔してからの利用は尚更だ。 周りに気を使い、大きな声での会話は控える。 当たり前で最低限のルールだ。 男性にはある程度のドレスコードも必要と思う。 ビーチサンダルにハーフパンツはN .G. だ。 故に客もバーテンダーに求めるものがある。 礼儀正しさ。卓越した技量、知識。調合する際の流れるような所作。 そして一番は「自身が主役にならない」こと。 主役はあくまでお客であり、バーテンダーは黒子でよいのだ。 常に控え目ながらも客に気を配り、話かけてほしい、そっとしておいてほしい…… カクテルの調合技術以外にも そんな様々な気配を読み取ることが出来るのが良いバーテンダーだと思っている。 コチラのバー「オルビット」さんのバーテンダーは、その全てを備えた人がカウンターにいる。 今回は 前回訪問した時とは違う女性のバーテンダーがカクテルを調合してくれたが、私のリクエストするものを僅かな会話で感じ取り、提案してくれた。 そのカクテルは好きなのだが、私好みのレシピに少し手を加えてもらい提供してもらった。 ネグローニ。 ジンをベースに、カンパリとスイートヴェルモットを使用するのだが、私はヴェルモットをスイートではなくドライヴェルモットで調合してもらうことにしている。 客の嗜好に合わせて調合を変え、提供することは難しいが、コチラのバーテンダーは見事に私の好む意図を察してくれた。 良いバーとは このような空間を提供してくれるバーのことだ。 今夜も良い眠りにつけそうだ。 毎年恒例の京都の桜を愛でる旅⑤ 大好きな「神馬」で晩酌した後、祇園に移動して円山公園の枝垂れ桜、白川疎水の夜桜を堪能した。 すっかり疲れ果てた妻はホテルに着いたとたんに 「すぐにシャワーを浴びてもう寝たい!」 普段あまり歩かない妻には合計15,000歩は少々可哀想な事をしてしまった。 まだ余力が残っていた私。 とりあえず〆のラーメンでも…とホテルの近くの第一旭ならこんな時間でも営業しているだろうと向かったが、さすが第一旭、こんな時間(22時)でも凄まじい行列だ。 基本的に行列嫌いな私。早々にあきらめることにした。 さて、どうしたものか… 「毒を食らわば皿まで」という言葉がある。 もう一度強めのアルコールで〆るとしよう。 そこで訪れたのが宿泊したホテルのバーだ。 いつも京都に行く際に定宿にしていたホテルが満室でリザーブ出来なかったので今回お世話になったホテルだ。 京都の夜はそのいつものホテルのバーで過ごすことが多いので、この日こちらを利用したのは初めてになる。 こういったホテルのメインバーは大抵ご常連の方々がいらっしゃり、カウンターはそういった面々が占めていることが多い。 今宵はいかがだろうか……。 店内に入るとやはりラストオーダーが近いのか、混みあっている感じはしない。 カウンターにもお一人様が二組だけだ。 バーテンダーを女性が1人。身だしなみが整った、いかにもホテルのメインバーのバーテンダーという印象だ。 ひと通りのオーダーをこなした後、バーテンダーと目があった私はギムレットを頼んだ。 「プリマスは有りますか?」 と尋ねたが 「生憎ございません」と。 「では47度のジンは?」 「今はほとんどが40度の物で…」 「でしたらタンカレーでお願いします」 「かしこまりました」 と こんな会話を経て調合を始めて頂いた。 鮮やかな所作。流れるような手捌きだ。無駄な動きが全く無い。 この人は出来る人だ。間違いない。 女性バーテンダー特有の、スナップの効いたシェイクによって作られたギムレット。 「フレッシュのライムをスクイーズせず丁寧に絞っていましたね。今はライムの端境期なのですか?」 「はい。この時期ライムは状態が良くないんです」 解っている。その状態のライムを使用せざるを得ないから ほんの少量のシロップでえぐみを調整したのだろう。 1杯だけでやめておくつもりだったが、このバーテンダーのカクテルならもう1杯飲んでみたくなった。 飲み干したグラスを差し出す。 「いかがいたしましょうか」 「ライムは状態が良くないんですよね…… うーん、 オレンジなら大丈夫ですか?」 「はい」 「ではYOKOHAMAをお願いします」 「かしこまりました」 基本がしっかり出来ているバーテンダーはスタンダード カクテルを大事にする。 彼女の引き出しにはあまり注文されないようなカクテルのレシピもしっかりと入っているのだろう。 すぐさま調合を始め、先程と変わらぬ鮮やかさでYOKOHAMAを作ってくれた。 良かった。1日の最後の締めくくりにふさわしいバーだ。 めったにやらない事だが、このバーテンダーの女性の名前は覚えておきたかったので名刺を頂戴した。 定宿のホテルのバーはもちろん良いが、コチラのバーもとても良かった。 京都の夜の楽しみがまた1つ増えた。
2022/10訪問
2回
京都の八坂神社石段下の老舗寿司店、と言えばコチラの事を指すだろう。 それ程の名店が暫くリニューアル工事の為、テイクアウトのみで営業を続けていたが、やっと改装後のお店に伺う事が出来た。 その新店舗はお店のご主人のものなのか、それとも任せたデザイナーさんの意匠なのだろうか、入り口に向かうエントランスから この先100年でも…と思える程の風格があり、素晴らしい造りになっていた。 この日は店内で食事をする訳では無く、予めWeb予約しておいた寿司を取りに来ただけの事だ。 しかし あまりに素敵な変貌ぶりに、思わずお店のご主人に「素晴らしいですね」と声をかけてしまった程だ。 家に持ち帰り箱を開く。 この「上箱寿司」は、私以上に妻が大のファンなのだ。 もちろん私も、だが、私はむしろ一緒に購入したいなり寿司の方がお気に入り。 以前は鯖寿司も購入していたが、最近は専らこの2つだ。 今のような高級な立ち食い寿司店とは異質なお店だが、この伝統的な寿司の味をいつまでも守り続けて欲しいものだ。 京都の紅葉を巡る旅。 愛する妻へのお土産をいろいろ購入した。 最後を飾るのはコチラ「いづ重」さんだ。 私達夫婦はコチラの寿司が大好きなのだ。 今や寿司は高級料理と化し、ちょっと名前の知れたお店なら 1人の単価は20,000円~が当たり前な時代になった。 勿論 私達もそのようなお店も好きだが、コチラのような老舗が提供してくれる伝統的な寿司も大好きだ。 その中から お土産には最適、と思えるこの「上箱寿司」と「稲荷寿司」を購入して家に帰ろう。 コチラの寿司は新幹線構内の予約商品受け取りカウンターなら 帰る前にピックアップすれば最終日の荷物にもならない。 お店での販売がない上箱寿司の小さなサイズは、ちょうど食べきりサイズで、これと稲荷寿司を併せればお土産として、待ちきれない人は新幹線の車内で食べれば良い。 コチラは鯖寿司も絶品だ。 「いづ重」の店名は、あの「いづう」さんからの暖簾分け。 ウニやトロといった豪華なネタの寿司も良いが、このような素朴な味わいの寿司も大切にしていきたい味でありお店だ。 京都への旅、番外編③ 妻への土産としてリクエストを伺ったところ、 「いづ重さんのお寿司がいいなぁ」 それに答えて購入して参りましたぞよ! 上箱寿司と「大人のいなり寿司」を! それに加え、新幹線の構内の老舗弁当を販売しているコーナーで、「私も是非お伴に加えてくださいませ」とでも 訴えているかのように「いづう」さんの鯖寿司が残っていたので、まさに桃太郎が猿や雉と偶然道中で出会ったような心境のごとく「よし!ついて参れ!」と相成った。 これだけ多彩な貢ぎ物…もとい! 土産物を献上したのだから奥の機嫌も悪かろう筈がない。 さっそく箱を開け、箱寿司から頂いた。 続けていなり寿司と いづうさんの鯖寿司も。 まさに至福! 帰ってきてからも京都を代表する名店の味に、また桜の咲く頃にもう一度… と思わされた。
2025/04訪問
4回
いつしか訪れてみたいと思っていた「一の傳」本店。 様々な食材を西京味噌で漬け込んだ物は、京都人は勿論 全国の食通を魅了してきた。 私の居住する地域にも「鈴波」という魚介類の粕漬けが美味しいお店があるのだが、そちらの物とは少し違う。 こちらの西京味噌漬は粕漬けよりも滋味深い味に思える。 そして本店での もう一つの楽しみは、当日の提供される料理の一品ひと品に、京都の酒蔵の日本酒を11種類もマリアージュしてくれることだ。 テロワールと言えば大袈裟だが、私はやはり地の物の食材を使った料理を 同じように地の物の酒米で醸す日本酒、もしくはワイン、焼酎などの地酒で味わうのが最上だと信じている。 なんという贅沢なことだろう! 今回は それが一度に楽しめることができるのだ。 更に評価したいのが、他の人のレビューにもあったことだが、 中居さんの教育がしっかりしている。 気持ちの良い笑顔、ご挨拶、しっかりとした受け答え。 とても気持ちが良い。食事が楽しみになる。 その中居さんのお勧めもあり、食事と共に日本酒のペアリングもお願いした。 先ずは料理が運ばれてきた。 7種類の先付の器は屋号の「一(いち)」を形どった物。 様々な料理はどれも美味しく、それと共に楽しむことができる地酒の数々。 11種類の利き酒用のぐい飲みが仕切られた朱色の枡に並ぶ様は日本酒好きにとって実に楽しい。 一皿ではなく一品に対してのマリアージュなのだ。 しかも全て地酒による、なのだ。 これを贅沢と言わずして何と言おう! 待望の銀だらの蔵みそ漬けは最高に美味しかった。 豚肉の味噌漬焼きも確かに美味しいのだが、やはりコチラのウリは銀だらなのではなかろうか。 これも日本酒と共に楽しんだが、後程運ばれてきた土鍋の炊きたてのご飯に漬物と味噌汁も一緒に味わえば、しみじみと日本人に生まれてきて良かった、幸せだ、そう思わずにはいられなかった。 最後がまた泣かせる。 洋梨のムースと共に合わせるのは茶舗としては京都随一の老舗「一保堂」の抹茶だ。 幸せを… 本当に幸せを感じることができた食事だった。 妻も 勿論満足してくれている。 私が日本を、日本人であることの幸せを忘れてしまいそうになったら またこちらを訪れよう。
2022/10訪問
1回
有識者の方々の御意見を拝聴させて頂くと、日本にはもう「四季」は無くなってしまい、「二季」になっていくのだ、と。 確かに私もそう思う。 実感する。 つい先日まで「暑い」と言っていた気がするが、もう今週末は厚めの防寒着が必要です、とテレビの天気予報が盛んに呼び掛けている。 先々週の休日は三重県・御在所岳の紅葉を。そして先週は愛知県・祖父江町の銀杏の黄葉を愛でる日帰り旅を、まるで誰かに煽られたかのように出掛けた。 そして今週の休日。 刹那的な気分で京都にも紅葉を楽しむべく出掛けたのだ。 妻と一緒に朝イチの新幹線に乗り込み、先ずは東福寺へ。 その後、嵐山に移動して、お目当ての場所に行く前にランチを頂く事にしていた。 「京都・嵐山 ご清遊の宿 らんざん」さんだ。 コチラは宿泊施設内にあるレストランで、初めて伺ったが 店内からでも大きなガラス窓から嵐山の紅葉を借景に出来る素敵なロケーションが魅力的だ。 当初は昼食は京都駅で老舗弁当でも購入して嵐山の公園で…とも考えていたが、コチラはとてもお値打ちなランチを提供してくれるようで、しかもweb予約が出来るので、混雑しているお店の前で行列に加わる必要も長時間待つ必要も無い。 観光客で大にぎわいの京都では、行列嫌いな私達は このように予約が出来るお店を押さえておく事は必須条件だと考えているからありがたかったのだ。 レストランへのアプローチは保津川側と宝厳院側のどちらからでも伺うことができる。 その入り口にはゲストを迎え入れアテンドしてくれる人がいた。 その人に案内された席は まさに窓際のテーブルで、私は嵐山を背負う事になるが、妻には紅葉燃ゆる嵐山の景観を楽しんで欲しかったから、その喜ぶ笑顔を見ただけで「あぁ、コチラにして良かった...」と思った。 料理もとても美味しい。 松花堂のような内容に加えて湯豆腐やわらび餅が別に付いている。 特に蓮根饅頭は添えてある餡の美味しさに、妻は「私、この餡はご飯にかけて食べたい(笑)」とも。 京都でこの季節に食べたい湯豆腐も嬉しかった。 建物は観光客で賑わうスペースとは少し離れており、とても落ち着きが得られた うーん、とても良い施設だ。 今度は宿泊を兼ねて利用してみたいと思った。 ご馳走様でした。 また伺わさせて頂きます。
2025/11訪問
1回
妻と一緒に出掛けた京都への花見。 素晴らしい眺め、素敵な人達との出逢い。 今回も沢山の思い出が出来た。 さぁ、我が家に帰ろう。 ……と、その前に この日の夕食として最後に弁当を買って帰ろう。 そこで思いついたのがコチラ「辻留」さんだ。 最初は「○岩」さんの弁当を…と思い、電話をかけたが、やはりこの時期は多忙を極めていらっしゃるようで、今以上の予約は請けられない、との事だった。 しかし その「○岩」さんと双璧を成す、と思っているコチラ「辻留」さんに電話をして、なんとか弁当を確保する事が出来た。 予約をすると京都駅の新幹線改札口を抜けた所にある老舗弁当を販売するお店まで希望した時間に運んでおいて頂ける。 こうしたサービスが また嬉しいのだ。 家に帰り、その日の夕食として頂いた。 茶道・裏千家に出入りを許された、茶懐石料理を提供する老舗の料理が弁当として楽しめる。 普段なら高い敷居にたじろぎそうになるだろう私にとって、憧れの名店の味を…だ。 「○岩」さんの弁当と同時に購入し、比べながら食べた事もあったが、やはり「甲乙つけがたい」ものだ。 良し悪しなど私のような者には語れない。 どちらの弁当も十分魅力的だから……。
2025/04訪問
1回
京都の紅葉を巡る旅。 愛する妻へのお土産をいろいろ購入した。 これもその1つ。千枚漬けならコチラ「大藤」さんだ。 大藤さんが千枚漬けを初めて世に出したことは言うに及ばないが、やはりコチラの千枚漬けは一味違う。 品が良いのだ。 なんとも言えない優しい味わい、軽く ねっとりとした歯触り……。 少しお高いとは思うが、それも納得だ。 妻の喜ぶ顔が目に浮かぶようだ……。
2023/11訪問
1回
妻の娘が初めての出産で女の子に恵まれた。 お祝い返しに頂いたのがコチラのお菓子とコーヒーの詰め合わせだ。 なんだか立派な梱包なので調べてみたら、今や入手困難な物らしい。 苦労して手配してくれた義理の娘に感謝だ。 さっそく焼き菓子を頂いてみたが、なるほど とても美味しい。 他の焼き菓子も みな美味しそうで、人気があるのもわかる。 12月の中旬に届いたが 賞味期限は年末までなので、早めに美味しく頂いておこう。 Kちゃん、ありがとうね。
2022/12訪問
1回
毎年恒例の京都の桜を愛でる旅。番外編① 比較的早い時間に帰宅するように日程を組んでいたので、帰ってからの名残りを惜しむ為にお弁当を購入する予定だった。 ところが私がうっかりしていた為、いつもの「菱岩」さんがその日はお休みだということをすっかり忘れていた。 情けないことに直前になって気が付いたので、今さら予定変更する気になれず、かつ桜の季節の京都の日曜日。 まともな食事をすることができるお店はどこも満席で予約することなど無理な話だろう。 思案した結果、以前から気になっていた老舗料亭のお弁当を試してみようということになり、選んだ二軒のお店のうちの1つがコチラ「瓢亭」のお弁当だ。 結論からにすると、もう1つの「紫野和久傳」の二段弁当は下段の「鯛の黒寿司」は素晴らしかったが、料理そのものはこちら「瓢亭」に軍配を挙げたい。 流石に400年を越える老舗だ。 随所に茶懐石の要素が織り込まれている。 煮蛤、竹の子の土佐煮などの旬の季節を迎えた食材。 名物の「瓢亭玉子」はこの老舗料亭の名刺がわりのような物であり、なおかつこれこそが瓢亭の真骨頂だ。 文句の付けようもない完璧なお弁当。 いつもの「菱岩」も素晴らしいが、これを知ったことで これからの京都土産に迷いが起きてしまいそうだ…。
2022/04訪問
1回
妻が大好きな篠笛(お祭りの時にお囃子で使うような横笛)の 演奏者の「佐藤和哉」氏にお招き頂き、今日は雨が降りしきる京都までやって来た。 今夜の夕食はコチラで頂くことに。 創作料理(と勝ってに解釈している)のお店「To」さんだ。 メニューの内容が魅力的な、こじんまりとした素敵なお店だ。 私達が到着した18時頃には満席となっており、人気の高さがうかがえる。 さっそく本日のメニューに目を通すと、そのバリエーションに驚く。これだけのメニューをこのスペースとこの人数でこなしているのか、と。 先ずはお店のスペシャリティである「炙り〆鯖とアボカド、山葵醤油のマリネ」を頂く。〆鯖の酸味と脂を熟したアボカドが受け止め、一緒に添えてある新玉ねぎのスライスや茗荷と共に口に運ぶ。 うん!とても美味しい! お店の実力を測る意味では良いご挨拶をして頂いた。 二品目の本日のお薦めメニューからの「鰆の焼霜造り」は、 鰆自体の美味しさは王道のスタイルで提供するも、それに添えられたソースが良い。 ポン酢をベースに、これまた旬の青海苔をふんだんに使うことで、とても春らしい一品に仕上がっている。 次の「猪のつくね 島らっきょうのフリット エジプトスパイス」は丹波篠山産の猪肉でつくね(というよりミートボール)をつくり、シェフオリジナルのトマトベースのソースで煮込んだもの。濃厚な味に添えられた島らっきょうが良い口直しだ。 仔鴨は低温調理された胸肉にフルーツ(おそらくカシスやダークチェリーのような)とガーリックを隠し味にしたソースに荒くおろした山葵が添えてあった。 もう結構お腹いっぱいになっていたが、最後に「To醤 イカ墨焼きそば」が気になって仕方なく、もはや無理を承知で注文。 なるほど、パスタの代わりに焼きそばの麺を使ったこと以外はイカ墨のパスタと同じ理屈だ。濃厚なイカ墨ペーストがあれば作れそうなアイデアは「なるほど」と思わせる物。しかしそれだけでは能がない、と思わせないのが隠し味に使用しているシェフオリジナルの「To醤」という調味料。これが味に深みを加えているように思う。 すっかり満足したのだが、今回案内されたカウンターの一番左側の席はとても罪作りな席で、目の前でシェフが調理するのを見られるのだからたまらない! 次から次へと美味しそうな料理が目に飛び込んできて、お話好きな私達夫婦が黙りこんでしまうほど見とれてしまう。 次回は是非お腹を空かせて、今回食べてみたかったけど断念した料理を頂きたいものだ。
2021/04訪問
1回
私が京都で好きな四川料理のお店で夕食をとることにした。 JR の二条駅の西口から程近くにお店はある。 予約時間よりも早く到着したが快く席につかせてもらった。 さて、今夜のお勧めは、と……。 う~ん、ボードにはあまり食べたいと思っていたイメージの料理、食材と重なる物が無い。 他に何かジビエのような物は…とお店の人に伺ったが、「今は山羊があるんですけど、サイズが大きくて…。」 とのこと。 仕方がない。とりあえず「琵琶スズキのピリ辛炒め」を注文して「あとはビールを。」とお願いしたら、 「すいませんがまん延防止…。」といつもの台詞が(泣) コチラの四川料理をビール無しは本当に辛い。 もういい加減にしてもらいたいものだ。 これまた仕方がないのでガス有のミネラルウォーターで我慢するしかないか…。 コチラの四川料理は本格的だ。本当の四川料理とはこんなものです、とでも言うように味には容赦が無い。 日本人の舌に合わせることなど一切無い。 (故にビールや紹興酒が無いのは辛いのだ……。) 先の琵琶スズキもたっぷりの二種類の唐辛子が使用してあり、食べられないので皿の隅に寄せてみたら…… 写真のような量の唐辛子だった(汗) しかしこれがまたあとを引く美味しさ! 辛いのだがカラッと揚がった琵琶スズキに箸が止まらない! やはりここは一流だ! さて、次は…ということで、コチラで初めて麻婆豆腐を食べることにした。 今まで当たり前過ぎて遠回りしていたが、やはり一度は食べてみたいと思った。 お店の女性に「お一人なら極小サイズもお作り出来ますけど。」と言われたが、普通の(小)で注文してみた。 しかしこれが勇み足に! 到着した麻婆豆腐は見た目にも辛そう…。 ひとくちレンゲですくう。 口に運ぶ。 ………………辛ッ!!! 今まで食べてきた麻婆豆腐の中でも一番辛い! よくテレビのバラエティー番組で芸能人が激辛に挑戦する企画があるが、この時の私がまさにそうだった。 涙までは出なかったが、汗はおろか鼻水まで。 汗もいつもとは出方が違う。頭のてっぺんから出てくる。 ハンカチで拭えど拭えど汗は止まらない…。 もう無理だ… 残そうかな……。 そう思っても何故かレンゲを手に取ってしまうのだ。 まさしくコレが「悪魔の誘惑」というヤツだろう。 味わいのオシリが心配になってきたが、もはや後戻り出来ない。 なんとか完食はしたが、暫くは舌がヒリヒリしていた。 恐るべし大鵬さん。次は辛い物大好きな私の妻に敵を伐ってもらうぞ! 京都にある四川料理のお店。 町中華のような雰囲気で、丼物に名物メニューがあることで有名なお店のようだが、私の評価としては かなり美味しい本格四川料理と創作中華料理が食べられるお店だ。
2022/03訪問
2回
今年も京都の紅葉は見事だった。 良いタイミングで向かった事もあるが、何より新しい名所を堪能出来たのは夫婦共々嬉しい思い出になった。 さぁ帰ろうか。 様々な買い物を済ませ、自宅で楽しむべくコチラ「いづう」さんの鯖寿司を、京いなり寿司と一緒に購入した。 しかし店頭には少々寂しい案内文が掲示されている。 近年の鯖の不漁から、寿司にする鯖のサイズが小さくなったそうだ。 加えて諸物価高騰のあおりを受けて値上がりも。 いずれも仕方ないとはいえ なんとも寂しい気分は拭いされなかった。 自宅で頂いた。 私はこれまでいなり寿司は正直あまり好きではなかった。 しかし京都で老舗の寿司店で頂いたいなり寿司を食べて以来、それまでの印象がガラリと変わってしまった。 様々な具材が含まれたシャリに、必要以上に甘くない、品の良い味わいの煮揚げに包まれたいなり寿司はとても美味しいと思ったのだ。 私が美味しいと思ったそのお店は、コチラで修行した人の暖簾分けをして頂いたお店なので、言わば「本家本元」とも言えるコチラのいなり寿司を試してみたかったのだ。 そして期待した通りの味わいに満足した。 使用している具材に若干の違いはあれど、全く同じ内容なら比較してしまうが、その違いが個性として受け入れる事が出来れば、両店のいなり寿司を別物として堪能出来るから。 鯖寿司の美味しさには「流石…」と唸ってしまった。 確かに言われてみれば、鯖のサイズダウンは歪めないが、それをカバーして余りある老舗ならではの技術がある。 シャリの美味しさといったらどうだ! 購入した日に食べても勿論美味しいが、翌日以降の練れた味わいにも魅力がある。 質の良い昆布のグルタミン酸で、シャリにも鯖にもその旨味がより深く乗移っているからだろう。 しっかりとした巻きすの締め具合は固過ぎず柔らか過ぎず、絶妙だ。 最近の私は どうも京都を敬遠していた。 インバウンド需要が高まり過ぎて、どこに行っても「人・人・人……」。 人混みが嫌いな私ゆえに、どうしてもその脚は向かう気になれなかった。 しかし食いしん坊でもある私には、この京都ならではの味わいが恋しいのだ。 それは懐石料理しかり、ラーメンのようなB級しかり…。 京都に来ない訳にはいられないのだ。 ご馳走様でした。 ありがとうございます。 おかげで私は改めて京都が大好きな日本人だと思い知ることができました。
2025/11訪問
1回
久しぶりの京都の花見に妻と一緒に出掛けた。 醍醐寺に向かい、桜の花を愛で、太閣殿下によって作庭された庭に癒され、その後に祇園に向かった。 この日のランチはミシュランの1つ星の割烹「祇園 川上」さんで頂くことにしていたからだ。 何故そちらを選んだのかというと、私達夫婦が大好きで、いつも大変お世話になっている名古屋市千種区の中国料理店「菜の花」さん。 その「菜の花」さんのご主人で、料理人としての手腕だけでなく、その人柄からも敬愛している加藤さんの弟さんが、コチラ「祇園 川上」のご主人なのだ、と教えて頂いたからだ。 「○○さん、よく京都に行かれるようですから、機会があれば寄ってやってください」と紹介して頂いたのだ。 ちょっと驚いたが、逆に考えてみたら兄弟共に素晴らしい料理人であることが解り、「さすが血は争えない…」と感嘆したものだ。 扉を開き、少し進んだところで出迎えてくれた若い人に予約をした旨を伝えると、カウンターの中から「どうぞ○○さん、コチラへ!」とご主人の声が。 にこやかな笑みと、既に先客の為の料理に向き合っている、その厳しさが同居しているかのような表情で私達を迎えてくれた。 初めまして、ようこそお越し頂きました、との丁寧なご挨拶を頂き、私の方からはそれと共に簡素な手土産をお渡しして席に着く。 やはり素敵なお店での食事というのは良い意味での緊張感が必要だ。 カウンター越しに凛とした雰囲気を感じる。 決して無作法な所作は出来ないぞ…と思わせる、あの雰囲気だ。 先ずは飲み物を尋ねられる。 少々歩き疲れた私達。 最初はビールで喉を潤したかったが、喉の渇きは軽い緊張感がもたらしたものかもしれない。 生ビールをグラスでいかがでしょうか、と勧めて頂いたが、妻はそれほどビールを必要としない為、ハートランドの小瓶をシェアした。 さて料理が始まった。 八寸からだ。 「つなぎ団子」の紋章が入った二段重の蓋は、いかにもコチラが祇園の店であることを誇らしく語りかけてくるようだ。 いつも思うのだが、この日のように季節を意識した料理の数々。 走りの物で粋を感じる物もあれば、今が盛りの物、名残りを惜しむ物…。 日本の、日本人の美意識が集約された八寸と、続いて提供される椀物こそが、和食の料理人の最初にして最大の腕の見せどころなのだ。 お酒を頂こう。 嗜好品故に各々の考えもあろうが、私の場合、これ程の日本料理を前にしては 酒は日本酒以外考えられない。 食材や料理とのマリアージュを思い描いたら、日本酒以上に相性の良い酒は考えられないのだ。 ちなみに コチラのビヴァレージのリストには価格が記載されてはいない。 こうしたお店では「金額などは気にせず好きな酒で料理を美味しく楽しんで欲しい」という意匠が込められているからだ。 さて、では何を頂こう…。 やはり地の酒が無難かもしれない。 京都は酒処でもある。 俗に「灘の男酒、伏見の女酒」と言われるように、水質の硬い、柔らかいの違いはあれど、良質の水が採水出来る土地であることに変わりはない。 ならば、と伏見に蔵を構える齊籐酒造が醸す「古都千年 純米吟醸酒」をお願いした。 その後 提供された料理はいずれも私達夫婦の心を捕えるものばかりであったが、なかでも私が感銘を受けたのは寿司だった。 ご主人が寿司を握る。 それをどこかに置くのではなく、手渡しにするのだ。 ご主人が手で握る寿司を客も手で受け取り、そのまま口にする……。 この素晴らしい光景! 寿司の頂き方とは本来がコレでなくてはならないのだ! 「人の手によって握られた寿司を同じく手で食べて、その時に初めて "寿司に心が入る" んだよ」 と、教えてくれた人がいる。 箸なんかで食べるものじゃないよ、手で食べるんだよ… それこそが本来の寿司ではないか。 それを寿司職人ではないご主人が提供してくれた事に、考えている事が同じだと通じ合った事に感激したのだ。 素晴らしい体験になった。 あつかましくもお兄様の名前を借りて、普段なら敷居の高さにたじろぎそうな私達を、優しく迎えてくださった。 最後に。 はばかりをお借りした際、貼り出してあったお土産用の料理を、逆にお兄さんへの手土産にしたくなり、購入させてください、と申し出たところ、「京都には今日はお泊まりですか? 日持ちがしないので、明日また脚を運んで頂けたら その時にお渡し出来るようにしておきますが…」との嬉しい言葉まで頂けた。 どこまで気遣いの出来る人なんだろう…。 感謝申し上げ、また翌日伺う事にした。 ありがとうございました。 お兄さんのお店には次の日に予約をさせて頂きました。 そのお土産をお渡しして、お元気で頑張っていらっしゃいましたよ、とお伝えさせて頂きますね。 ご馳走様でした。